JP3547375B2 - カップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】
この発明はカップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
カップ供給装置より降下する上広下狭形にて上端に突出円環を有するカップはリテーナーコンベア上に数列づつにて上向きに掛け吊りして間歇搬送し、スープやめん類，菓子等を含む各食品供給装置下にて内容物を順次定量づつ装入充填して蓋供給装置下に至って蓋が当て載せられまたは被せ載せされてシール装置下に至って蓋をシールし閉塞した後、カップは製品搬出コンベアにて搬出されることとなる。しかしてリテーナーコンベアは一面にカップの突出円環を接面載嵌して掛け吊りするための受口を８個等にて並設してなる多数の横長板形をしたリテーナーを２本のチェン間に僅かの間隔を置いて並列し、ネジ止め等の手段をもって取付けて長大なリテーナーコンベアを形成し、供給装置より降下するカップの上端の突出円環を受口にて受けて掛け吊り搬送してカップ食品とするのである。
【０００３】
供給されるカップが大小等に変化するときは受口がカップの突出円環に合致しないために多数のリテーナーのすべてを２本のチェン間からネジ止め等を解いて外して合致する受口を並設したリテーナーを交換取付けしてカップの形状等の変化に対応させてきたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして供給されるカップが大小等に変化する都度に長大なリテーナーコンベアのすべてのリテーナーを交換取付けすることは多くの時間と労力を要すほか、交換用のリテーナーを多数用意しておかねばならずして経費が嵩むという課題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明はカップ供給装置下から製品搬出装置間下にかけて間歇走行するリテーナーコンベアを張設し、該コンベアを構成する多数のリテーナーの一面と他面に大きさを異なえたカップを接面掛け吊りする受口を設け、該リテーナーの反転回動によりカップの大小に対応した受口を該カップ供給装置下に相対させて降下カップを順次接面掛け吊り搬送するようにし、降下カップに内容物の装入充填後、蓋供給装置下に至ってシール蓋を当て載せシールして閉塞し、該蓋供給装置下にて被せ蓋を嵌着するときは前記の受口に突出し受縁を設けてカップを浮かせ支持するようにして、かかる課題を解決するようにしたのである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
カップ食品の連続自動充填包装機２において、上広下狭形をして上端に突出円環１ａを周設してなるカップ１を降下供給するカップ供給装置３下から蓋供給装置４およびシール閉塞装置５を経て製品搬出コンベア６下間にわたって間歇回転形の長大なリテーナーコンベア７を張設する。リテーナーコンベア７はチェン８ａ，８ｂ間に多数の横長板形をしたリテーナー７ａを僅かの間隔を置いて取付けてなる。すべてのリテーナー７ａは図２乃至図３に示すように上面７ｂに大型のカップ１の突出円環１ａを接面載嵌する受口７ｃを設け、下面７ｄに上面７ｂより小型の受口７ｅを設ける。しかして各リテーナー７ａは２本のチェン８ａ，８ｂ間に張設したまま非軸方向に反転回動させることにより上面７ｂまたは下面７ｄをカップ供給装置３下に向け得るようにしている。９は各リテーナー７ａを反転回動可能に支持する支点ピン、１０ａ，１０ｂは掛止用のボールプランジャーである。
【０００７】
カップ供給装置３より供給されるカップ１が口径を大とするときはリテーナーコンベア７の各リテーナー７ａをして大の受口７ｃを有す上面７ｂを上に向けて待機させ、小のカップ１が供給されるときは各リテーナー７ａを１８０度反転させて図４に示すように下面７ｄの受口７ｅを上に向けるのである。
【０００８】
かくてカップ供給装置３より供給されるカップ１ａが大小に変化しても各リテーナー７ａを反転させるだけで対応して降下カップ１をひとしく接面受け掛け吊りして間歇走行させることとなる。
【０００９】
なお図３に示す各受口は図４に示すようにシール蓋１１ａの当て載せ用の形状のほか、被せ蓋１１ｂを嵌着する場合には図５および図６に示すようにカップ１２を浮かせ支持するための突出し受縁７ｆを設けるのである。
【００１０】
またリテーナー７ａは上下面のほか、図６に示すように四角筒状として左右面を利用して４種、または多角形状にしてさらに多くの大きさと蓋の形状の異なる接面載嵌する受口を設けて、各リテーナーをチェン８ａ，８ｂ間に張設したまま反転回動することにより、ホッパー下に相対させて、各種のカップを載嵌掛け吊り走行させることができるようにすることもある。
【００１１】
【発明の効果】
本発明は以上により、カップ入り食品の連続充填包装機において供給されるカップの口径が大小しまたは蓋の種類が異なるなどの場合が生じても各リテーナーは２面乃至多面にて適合した各種大きさ形状の受口を有すので、リテーナーコンベアの各リテーナーを交換することなく反転回動するというワンタッチ動作にて大小または形状の異なる各種のカップを接面受けして掛け吊り搬送し得ることとなるので、カップの大小形状等の変更によるリテーナーの対応準備の時間を著しく短縮し得、特に労力をきわめて省力化することができるという効果を生ずる。しかも交換のための予備リテーナーを一切不要にするという効果を生ずる。
【００１２】
大小等の各種カップを正確に受口にて接面載嵌するので。蓋締め時にシール圧がかかってもカップの変形が防止されるという効果を生ずる。
【００１３】
本発明はカップ上にシール蓋のほか、被せ蓋を嵌着することができるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図１】カップ食品の連続自動充填包装機全体を示す平面図（ａ）および側面図（ｂ）
【図２】リテーナーの平面図および側面図
【図３】同、拡大縦断面図
【図４】同、リテーナーを反転回動して小のカップを接面受けしてシール蓋をした状態を示す拡大部分断面図
【図５】下面に被せ蓋用の受口を設けた他のリテーナーの例を示す拡大縦断側面図
【図６】同、リテーナーを反転回動してカップを支持して被せ蓋を被せた状態にて示す拡大部分断面図
【図７】四面に大きさ形状の異なる受口を形成したリテーナーの例を示す断面図
【符号の説明】
１はカップ
１ａは突出円環
２は連続自動充填包装機
３はカップ供給装置
４は蓋供給装置
５はシール閉塞装置
６は製品搬出コンベア
７はリテーナーコンベア
７ａはリテーナー
７ｂはリテーナーの上面
７ｃは大きい受口
７ｄはリテーナーの下面
７ｅは小さい受口
７ｆは突出し受縁
７ｇは中間大きさの受口
８ａ，８ｂはチェン
９は支点ピン
１０ａ，１０ｂはボールプランジャー
１１ａはシール蓋
１１ｂは被せ蓋
１２は被せ蓋用のカップ
【発明が属する技術分野】
この発明はカップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
カップ供給装置より降下する上広下狭形にて上端に突出円環を有するカップはリテーナーコンベア上に数列づつにて上向きに掛け吊りして間歇搬送し、スープやめん類，菓子等を含む各食品供給装置下にて内容物を順次定量づつ装入充填して蓋供給装置下に至って蓋が当て載せられまたは被せ載せされてシール装置下に至って蓋をシールし閉塞した後、カップは製品搬出コンベアにて搬出されることとなる。しかしてリテーナーコンベアは一面にカップの突出円環を接面載嵌して掛け吊りするための受口を８個等にて並設してなる多数の横長板形をしたリテーナーを２本のチェン間に僅かの間隔を置いて並列し、ネジ止め等の手段をもって取付けて長大なリテーナーコンベアを形成し、供給装置より降下するカップの上端の突出円環を受口にて受けて掛け吊り搬送してカップ食品とするのである。
【０００３】
供給されるカップが大小等に変化するときは受口がカップの突出円環に合致しないために多数のリテーナーのすべてを２本のチェン間からネジ止め等を解いて外して合致する受口を並設したリテーナーを交換取付けしてカップの形状等の変化に対応させてきたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして供給されるカップが大小等に変化する都度に長大なリテーナーコンベアのすべてのリテーナーを交換取付けすることは多くの時間と労力を要すほか、交換用のリテーナーを多数用意しておかねばならずして経費が嵩むという課題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明はカップ供給装置下から製品搬出装置間下にかけて間歇走行するリテーナーコンベアを張設し、該コンベアを構成する多数のリテーナーの一面と他面に大きさを異なえたカップを接面掛け吊りする受口を設け、該リテーナーの反転回動によりカップの大小に対応した受口を該カップ供給装置下に相対させて降下カップを順次接面掛け吊り搬送するようにし、降下カップに内容物の装入充填後、蓋供給装置下に至ってシール蓋を当て載せシールして閉塞し、該蓋供給装置下にて被せ蓋を嵌着するときは前記の受口に突出し受縁を設けてカップを浮かせ支持するようにして、かかる課題を解決するようにしたのである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
カップ食品の連続自動充填包装機２において、上広下狭形をして上端に突出円環１ａを周設してなるカップ１を降下供給するカップ供給装置３下から蓋供給装置４およびシール閉塞装置５を経て製品搬出コンベア６下間にわたって間歇回転形の長大なリテーナーコンベア７を張設する。リテーナーコンベア７はチェン８ａ，８ｂ間に多数の横長板形をしたリテーナー７ａを僅かの間隔を置いて取付けてなる。すべてのリテーナー７ａは図２乃至図３に示すように上面７ｂに大型のカップ１の突出円環１ａを接面載嵌する受口７ｃを設け、下面７ｄに上面７ｂより小型の受口７ｅを設ける。しかして各リテーナー７ａは２本のチェン８ａ，８ｂ間に張設したまま非軸方向に反転回動させることにより上面７ｂまたは下面７ｄをカップ供給装置３下に向け得るようにしている。９は各リテーナー７ａを反転回動可能に支持する支点ピン、１０ａ，１０ｂは掛止用のボールプランジャーである。
【０００７】
カップ供給装置３より供給されるカップ１が口径を大とするときはリテーナーコンベア７の各リテーナー７ａをして大の受口７ｃを有す上面７ｂを上に向けて待機させ、小のカップ１が供給されるときは各リテーナー７ａを１８０度反転させて図４に示すように下面７ｄの受口７ｅを上に向けるのである。
【０００８】
かくてカップ供給装置３より供給されるカップ１ａが大小に変化しても各リテーナー７ａを反転させるだけで対応して降下カップ１をひとしく接面受け掛け吊りして間歇走行させることとなる。
【０００９】
なお図３に示す各受口は図４に示すようにシール蓋１１ａの当て載せ用の形状のほか、被せ蓋１１ｂを嵌着する場合には図５および図６に示すようにカップ１２を浮かせ支持するための突出し受縁７ｆを設けるのである。
【００１０】
またリテーナー７ａは上下面のほか、図６に示すように四角筒状として左右面を利用して４種、または多角形状にしてさらに多くの大きさと蓋の形状の異なる接面載嵌する受口を設けて、各リテーナーをチェン８ａ，８ｂ間に張設したまま反転回動することにより、ホッパー下に相対させて、各種のカップを載嵌掛け吊り走行させることができるようにすることもある。
【００１１】
【発明の効果】
本発明は以上により、カップ入り食品の連続充填包装機において供給されるカップの口径が大小しまたは蓋の種類が異なるなどの場合が生じても各リテーナーは２面乃至多面にて適合した各種大きさ形状の受口を有すので、リテーナーコンベアの各リテーナーを交換することなく反転回動するというワンタッチ動作にて大小または形状の異なる各種のカップを接面受けして掛け吊り搬送し得ることとなるので、カップの大小形状等の変更によるリテーナーの対応準備の時間を著しく短縮し得、特に労力をきわめて省力化することができるという効果を生ずる。しかも交換のための予備リテーナーを一切不要にするという効果を生ずる。
【００１２】
大小等の各種カップを正確に受口にて接面載嵌するので。蓋締め時にシール圧がかかってもカップの変形が防止されるという効果を生ずる。
【００１３】
本発明はカップ上にシール蓋のほか、被せ蓋を嵌着することができるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図１】カップ食品の連続自動充填包装機全体を示す平面図（ａ）および側面図（ｂ）
【図２】リテーナーの平面図および側面図
【図３】同、拡大縦断面図
【図４】同、リテーナーを反転回動して小のカップを接面受けしてシール蓋をした状態を示す拡大部分断面図
【図５】下面に被せ蓋用の受口を設けた他のリテーナーの例を示す拡大縦断側面図
【図６】同、リテーナーを反転回動してカップを支持して被せ蓋を被せた状態にて示す拡大部分断面図
【図７】四面に大きさ形状の異なる受口を形成したリテーナーの例を示す断面図
【符号の説明】
１はカップ
１ａは突出円環
２は連続自動充填包装機
３はカップ供給装置
４は蓋供給装置
５はシール閉塞装置
６は製品搬出コンベア
７はリテーナーコンベア
７ａはリテーナー
７ｂはリテーナーの上面
７ｃは大きい受口
７ｄはリテーナーの下面
７ｅは小さい受口
７ｆは突出し受縁
７ｇは中間大きさの受口
８ａ，８ｂはチェン
９は支点ピン
１０ａ，１０ｂはボールプランジャー
１１ａはシール蓋
１１ｂは被せ蓋
１２は被せ蓋用のカップ
Claims (1)
- カップ供給装置下から製品搬出装置間下にかけて間歇走行するリテーナーコンベアを張設し、該コンベアを構成する多数のリテーナーの一面と他面に大きさを異なえたカップを接面掛け吊りする受口を設け、該リテーナーの反転回動によりカップの大小に対応した受口を該カップ供給装置下に相対させて降下カップを順次接面掛け吊り搬送するようにし、降下カップに内容物の装入充填後、蓋供給装置下に至ってシール蓋を当て載せシールして閉塞し、該蓋供給装置下にて被せ蓋を嵌着するときは前記の受口に突出し受縁を設けてカップを浮かせ支持するようにしたことを特徴とするカップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000230670A JP3547375B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | カップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000230670A JP3547375B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | カップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002037218A JP2002037218A (ja) | 2002-02-06 |
| JP3547375B2 true JP3547375B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=18723600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000230670A Expired - Fee Related JP3547375B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | カップ食品の連続自動充填包装機におけるカップ搬送用のリテーナー装置 |
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| JPS5877483U (ja) * | 1981-11-19 | 1983-05-25 | リコーエレメックス株式会社 | 電子時計 |
| JPS5974009A (ja) * | 1982-10-06 | 1984-04-26 | 東和製機株式会社 | 蓋の施しを容易とした容器保持装置 |
| JPS6135108U (ja) * | 1984-08-03 | 1986-03-04 | 東洋エコ−株式会社 | 容器の蓋締め装置 |
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| JPS63177888U (ja) * | 1987-05-07 | 1988-11-17 | ||
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| JPH01108123U (ja) * | 1988-01-14 | 1989-07-21 | ||
| JP2987591B2 (ja) * | 1989-01-19 | 1999-12-06 | 株式会社大生機械 | カップ包装装置 |
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| JPH08173222A (ja) * | 1994-06-10 | 1996-07-09 | Toshihiko Kimura | 身飾品 |
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-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000230670A patent/JP3547375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JP2002037218A (ja) | 2002-02-06 |
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