JP3544777B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングに収容した接続端子の後方への抜け出しを防止するリアホルダを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のコネクタでは、例えば図9に示すように後端に電線1を接続した接続端子2をハウジング3の端子収容孔4に収容し、接続端子2を係止爪5によって係止することにより接続端子2の後方への抜け出しを一次的に防止している。また、端子挿通孔6を有するリアホルダ7をハウジング3の後部に摺動自在に係合し、このリアホルダ7を図10に示すように前方へ押し込むことにより、接続端子2の電線圧着部2aをリアホルダ7の係止部8により係止し、接続端子2の後方への抜け出しを二次的に防止している。
【0003】
ここで、接続端子2を端子収容孔4に挿入する際には、図9に示すようにリアホルダ7をハウジング3に対して上方にずらし、リアホルダ7の端子挿通孔6とハウジング3の端子収容孔4を一致させる。そして、接続端子2を端子収容孔4に挿入した後にリアホルダ7をハウジング3に対して押し込む。これにより、リアホルダ7が下方及び前方に摺動し、図10に示すように接続端子2を係止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来例においては、電線1を電線圧着部2aに圧着するときの条件、例えば電線1の径によって電線圧着部2aの形状が異なる場合がある。このため、電線圧着部2aの軸線に直角な方向の径が小さくなった場合には、リアホルダ7の係止部8が電線圧着部2aを係止できなくなる虞れがある。
【0005】
また、リアホルダ7をハウジング3に対して前後及び上下に摺動させる構造であるため、接続端子2の電線圧着部2aとリアホルダ7の係止部8の隙間を完全に無くすことは困難であり、接続端子2の前後方向へのがたつきを防止できないという問題も有る。
【0006】
本発明の目的は、上述した問題点を解消し、接続端子の後方への抜け出しを確実に防止すると共に、前後方向へのがたつきを防止し得るコネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るコネクタは、ハウジングの後部に係合して該ハウジング内に接続端子を押し込むと共に係止するためのリアホルダを有し、該リアホルダには、前記ハウジングに係合するホルダ本体と、該ホルダ本体から前向きに突出し前記ハウジングの上壁に設けた開口から進入して前記接続端子の中間部に設けた係止部を係止する端子係止部と、前記ホルダ本体から傾斜面を有する後端部を後ろ向きに突出し該傾斜面を前記開口に設けた傾斜面に当接して前記ホルダ本体を前方に付勢する可撓腕部とを設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図8に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の縦断面図であり、後部に電線11を接続した接続端子12がハウジング13に収容され、ハウジング13の後部にはリアホルダ14が係合されている。接続端子12は導電金属材料から加工されており、前方から順次に図示しない相手側接続端子に接触する可動接触片12aを備えた端子本体部12bと、接続端子12の安定を保つ角筒状のスタビライザ部12cと、電線11の芯線を圧着する芯線圧着部12dと、電線11の被覆を圧着する被覆圧着部12eとが設けられている。そして、端子本体部12bの底板には、係止ランスが係合する係合孔12fが形成されている。
【0009】
ハウジング13には、接続端子12を収容する端子収容孔21が前端面と後端面の間を貫通するように形成されている。端子収容孔21の幅は接続端子12の左右動を抑える幅とされており、端子収容孔21の前方上部には端子本体部12bの上面に当接する上下隔壁22が設けられ、この上下隔壁22の上部は相手側接続端子を受け入れる端子受入室23とされている。上下隔壁22の前端には、接続端子12の前方への移動を規制する前方規制部24が形成され、その後方には接続端子12の可動接触片12aを端子受入室23に膨出させる挿通孔25が形成されている。
【0010】
端子受入室23の後方は空間26とされ、この空間26にはスタビライザ部12cの上面を押さえる押さえ片27が水平に設けられている。そして、端子収容孔21の底壁には、接続端子12の後方への抜け出しを防止すると共に、接続端子12を上下隔壁22に対して付勢する係止ランス28が設けられている。この係止ランス28には、可撓性を有して前向きに突出する本体部28aと、本体部28aから上向きに突出し、接続端子12の係合孔12fに係合する爪部28bとが備えられている。
【0011】
また、図2の平面図及び図3の背面図に示すように、ハウジング13の後方部は小径部29とされている。小径部29の上壁29aには、空間26を介して端子収容孔21に連通する開口30が各端子収容孔21に対応するように設けられており、開口30の後壁は前方に低下する傾斜面31とされている。更に、小径部29の側壁29b、29cには、リアホルダ14を錠止するための錠止突起32、33がそれぞれ設けられている。
【0012】
一方、図4の背面図に示すように、リアホルダ14はハウジング13の小径部29の上壁29aに当接する天壁41aと、小径部29の側壁29b、29cにそれぞれ当接する側壁41b、41cとを備えた本体部41を有し、リアホルダ14がハウジング13に係合した際に、天壁41a、側壁41b、41cの外面とハウジング13の外面は略平面を形成するようになっている。そして、側壁41b、41cには、ハウジング13の錠止突起32、33と共働してハウジング11にリアホルダ14を錠止する錠止孔42、43が設けられている。
【0013】
図5の断面図に示すように、本体部41の天壁41aの下面には、前向きに突出して接続端子12のスタビライザ部12cの後端を隙間なく係止するための端子係止部44が、基部45を介して端子収容孔21に対応する数だけ設けられている。また、基部45の後部には、ハウジング13の傾斜面31に当接する可撓腕46が後ろ向きに設けられ、可撓腕46の後端には後方に上昇する傾斜面47が形成されている。
【0014】
リアホルダ14をハウジング13から外した状態において、電線11付の接続端子12をハウジング13に挿入する。接続端子12をハウジング13の後方から端子収容孔21に押し込むと、係止ランス28の本体部28aが下方に撓み、接続端子12の前端が前方規制部24に当接して接続端子12の前方への移動が停止する。このとき、接続端子12の端子本体部12bとスタビライザ部12cが上下隔壁22と押さえ片27の下部にそれぞれ進入し、係止ランス28の本体部28aが復帰して爪部28bが係合孔12fに係合する。これにより、係止ランス28は端子本体部12bを上下隔壁22に対して付勢して、接続端子12の上下動を防止すると共に、係合孔12fに係合して接続端子12の後方への抜け出しを一次的に防止する。なお、接続端子12の左右動は端子収容孔21の側壁により防止されている。
【0015】
必要数の接続端子12を端子収容孔21に押し込んだ後に、図6に示すようにリアホルダ14の端子係止部44をハウジング13の開口30に挿通し、図7に示すように端子係止部44を押さえ片27の下方に挿し込むようにして、リアホルダ14の本体部41をハウジング13の小径部29に被せる。そこで、本体部41の後端を方向Aに押圧すると、リアホルダ14の可撓腕46の傾斜面47がハウジング13の傾斜面31を摺動し、その傾斜面31から反力を受けて、可撓腕46の後部が上方へ撓む。このとき、傾斜面31からの反力の水平分力により可撓腕46が前方へ付勢され、本体部41が前方へ移動すると共に、錠止突起32、33が錠止孔42、43に錠止する。そして、ハウジング13とリアホルダ14は図1に示すような状態になり、端子係止部44がスタビライザ部12cの後部を隙間のない状態で係止する。
【0016】
一方、図8に示すように接続端子12を端子収容孔21に十分に押し込まない状態でも、リアホルダ14の本体部41をハウジング13に被せると、端子係止部44が押さえ片27の下方に進入してスタビライザ部12cに当接する。この状態で、リアホルダ14の本体部41の後部を方向Bに押圧すると、可撓腕46が上述したように作用し、端子係止部44が接続端子12のスタビライザ部12cの後部を押圧して、接続端子12を図7に示すように所定位置まで移動させる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るコネクタは、ハウジングに係合する本体部と、ハウジングの上壁に設けた開口から進入して接続端子の前方部を隙間なく係止する端子係止部と、開口の傾斜面に当接して本体部を前方へ移動させる可撓腕部とをリアホルダに設けたので、このリアホルダによって接続端子の中間部を係止でき、接続端子の後方への抜け出しを確実に防止できる。また、リアホルダの端子係止部を接続端子に隙間なく当接させるので、接続端子の前後のがたつきを防止できる。更に、リアホルダは接続端子を前方に押し込む作用を有するため、接続端子をハウジングに十分に挿入していない場合でも、接続端子を所定位置まで移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の接続端子を収容した状態の縦断面図である。
【図2】ハウジングの平面図である。
【図3】ハウジングの背面図である。
【図4】リアホルダの背面図である。
【図5】リアホルダの縦断面図である。
【図6】リアホルダをハウジングに係合する場合の作用説明図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】接続端子をハウジングに十分に押し込まない状態の作用説明図である。
【図9】従来例のリアホルダに接続端子を挿通した状態の断面図である。
【図10】従来例のリアホルダが接続端子を係止した状態の断面図である。
【符号の説明】
12 接続端子
12c スタビライザ部
13 ハウジング
14 リアホルダ
21 端子収容孔
27 押さえ片
28 係止ランス
29 小径部
30 開口
31、47 傾斜面
41 本体部
44 端子係止部
46 可撓腕
Claims (2)
- ハウジングの後部に係合して該ハウジング内に接続端子を押し込むと共に係止するためのリアホルダを有し、該リアホルダには、前記ハウジングに係合するホルダ本体と、該ホルダ本体から前向きに突出し前記ハウジングの上壁に設けた開口から進入して前記接続端子の中間部に設けた係止部を係止する端子係止部と、前記ホルダ本体から傾斜面を有する後端部を後ろ向きに突出し該傾斜面を前記開口に設けた傾斜面に当接して前記ホルダ本体を前方に付勢する可撓腕部とを設けたことを特徴とするコネクタ。
- 前記リアホルダは前記接続端子を係止した状態で前記ハウジングに錠止するようにした請求項1に記載のコネクタ。
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