JP3542309B2 - マグネティックスイッチ及びそれを用いたスタータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関を始動するためのスタータのマグネティックスイッチ、およびそれを用いたスタータに関し、特にその信頼性向上技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマグネティックスイッチは、例えば特開平6−280719 号公報等で知られている。
【0003】
該公報に記載されているマグネティックスイッチは、励磁コイルに通電されるとプランジャが吸引され、同時に可動接点付きシャフトを押し出し円盤状の可動接点と固定接点が接合して電動機に通電する。
【0004】
励磁コイルへの通電を遮断するとプランジャは、バネ反力により元の位置に戻る。
【0005】
また、可動接点付きシャフトもバネ反力で元の位置に戻り、接点が開放して電動機への通電が解除し、回転が停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、可動接点が固定接点にある速度で衝突した時、可動接点が反動でチャタリングを発生し接点摩耗が促進され、また、アーク熱により接点が溶解して接点間で溶着を起こす場合があり、励磁コイルへの通電を遮断してもシャフトを戻すバネ反力では、接点が開放しにくくなる。
【0007】
接点が開放しない場合は、連続通電により電動機が破損する。また、プランジャに係合したシフトレバーにより、ピニオンクラッチを軸方向に駆動するが、ピニオンクラッチが慣性により十分に移動する前に接点が閉じてしまうため、ピニオンクラッチの噛合い性能が低下する。
【0008】
上記従来技術では、プランジャをゆっくりと動作させて接点のチャタリングを抑制し接点寿命を向上すること、接点の溶着を防止すること、及び、ピニオンクラッチの噛合い性能を向上することについて、考慮していなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的は、マグネティックスイッチのプランジャをゆっくりと動作させることで、接点のチャタリングと溶着を抑制して、ピニオンクラッチの噛合い性能が高く耐久性に優れたスタータ用マグネティックスイッチを提供することにある。
【0010】
本発明の特徴は、マグネティックスイッチにおいて、ガイド,プランジャ,ボスによって形成される空間の内圧がプランジャの移動によって高くなるように、プランジャとガイドとの間の径方向のクリアランスの寸法及びシャフトの外径とボスの内径との間のクリアランスの寸法をそれぞれ設定し、これによって、空間をエアダンパ機能として作用させてプランジャの吸引速度を抑制するようにしており、かつプランジャの最大吸引時、空間と接点室との間を連通させて空間の高圧空気を接点室に排出するための手段を空間と接点室との間に設けたことにある。また、本発明は、スタータにおいて、上記マグネティックスイッチを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の特徴は、ガイド,プランジャ,ボスによって形成される空間の内圧がプランジャの移動によって高くなるように、つば部の外径と円筒部の内径との間のクリアランスの寸法を設定し、これによって、空間をエアダンパ機能として作用させてプランジャの吸引速度を抑制するようにしており、かつプランジャの最大吸引時、空間と接点室との間を連通させて空間の高圧空気を接点室に排出するための手段を空間と接点室との間に設けたことにある。また、本発明は、スタータにおいて、上記マグネティックスイッチを有することを特徴とする。
【0012】
本構造によれば、プランジャをゆっくりと動作させることで、接点のチャタリングを抑制し接点寿命を向上することと接点の溶着を防止すると共にピニオンクラッチの噛合い性能を向上して、信頼性及び耐久性を大幅に向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるマグネティックスイッチ2を用いた第1の実施例であるスタータ1の断面図を示している。
【0014】
マグネティックスイッチ2は、コイルケース3の内部に励磁コイル4を巻装したボビン5の端部にボス6が配置され、ボビン5の内周にはガイド7が配置されている。ボス6と対向する位置には、プランジャ8がガイド7の内周を軸方向に摺動可能に配設されている。ボス6の孔部6aには、可動接点9を備えた可動シャフト10が摺動可能に配設されている。プランジャ8の端部の孔部8aには、スタータ1のピニオンクラッチ15を軸方向に駆動するためのシフトレバー16の係合部16aが係合している。
【0015】
プランジャ8とガイド7の径方向のクリアランス及び可動シャフト10とボス孔部6aのクリアランスは0.15mm 以下となっており、スタータ1のピニオンクラッチ15を駆動するためのシフトレバー16の係合部16aとプランジャ8の孔部8aのギャップL1は1.8mm 以上となっている。そして、可動シャフト10は、軸方向の孔10aと軸に直角の貫通孔10bを有し、可動シャフト10のプランジャ側端部10cには径方向の溝部10dを有している。
【0016】
次に、このように構成された装置の動作について説明する。
【0017】
図2は、スタータ1の動作時の断面図を示している。
【0018】
図示しないバッテリーから励磁コイル4に電流が流れ、プランジャ8が吸引された状態を示している。プランジャ8とガイド7の径方向のクリアランス及び可動シャフト10とボス孔部6aのクリアランスを小さくしているので、プランジャ8とガイド7の間から漏れる空気量及び可動シャフト10とボス孔部6aの間から漏れる空気量が少なくなり、この状態では、プランジャ8とボス6及びガイド7で構成される空間14の内圧が高くなるので、プランジャ8はゆっくりと左方に吸引される。
【0019】
また、シフトレバー16の係合部16aとプランジャ8の孔部8aに、1.8 mm以上のギャップを設けて、プランジャ8が静止している時のプランジャ8とボス6及びガイド7で構成される空間14の容積を大きく構成しているので、プランジャ8が吸引される時に大きなエアダンパ効果が得られ、プランジャ8の吸引速度を抑制できる。
【0020】
図3は、本発明のスタータ1の動作時でプランジャ8がさらに吸引され、可動接点9と固定接点12が接合した状態の断面図を示している。
【0021】
プランジャ8が吸引されると、シフトレバー16を介してピニオンクラッチ15をリングギヤ30側に移送し、ピニオンクラッチ15がリングギヤ30に噛合う。
【0022】
プランジャ8はさらに吸引され、プランジャ内側底部8bと可動接点9を備えた可動シャフト10のプランジャ側端部10cが当たり、可動シャフト10を押しながら更に吸引される。可動接点9の移動先には、コイルケース3,ボビン5,接点ケース11から構成される接点室11aの内部に固定接点12が配置され、固定接点12はそれぞれ、バッテリーに接続されるBターミナル12a、及び、スタータ1の電動機17に接続されるMターミナル12bと一体に構成されている。可動シャフト10が左方に移動して、固定接点12に可動接点9が接合すると、バッテリーからBターミナル12a,可動接点9,Mターミナル12bを通して電動機17に通電され、電動機17は回転を開始し、電動機17の回転動力は、ピニオンクラッチ15及びリングギヤ30を介して伝達され、内燃機関を始動する。
【0023】
このとき、ピニオンクラッチ15の慣性の影響により、シフトレバー16の支点部16bがフロントブラケット18のシフトレバー受部18aから浮上がるが、プランジャ8がゆっくりと吸引されるので、浮上がり量L2が小さくなり、接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3を確保して、ピニオンクラッチ15がリングギヤ30に噛合った後で、電動機17に通電される。
【0024】
一般的に、ピニオンクラッチ15とリングギヤ30の軸方向のギャップは3〜5mmとなっているので、接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3を5mm以上確保することにより、ピニオンクラッチ15がリングギヤ30に噛合う前に電動機17に通電され、ピニオンクラッチ15が回転を開始してリングギヤ30と衝撃的に噛合うのを抑制することができる。
【0025】
図4は、プランジャ8とガイド7の径方向のクリアランス及び可動シャフト10とボス孔部6aのクリアランスX1と接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3の関係を示す。
【0026】
クリアランスX1を0.15mm 以下とすると、接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3を5mm以上確保することができる。
【0027】
図5は、プランジャ8とガイド7の径方向のクリアランス及び可動シャフト10とボス孔部6aのクリアランスX1を0.15mm とした場合のシフトレバー16の係合部16aとプランジャ8の孔部8aのギャップL1と接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3の関係を示す。
【0028】
ギャップL1を1.8mm 以上とすると、接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3を5mm以上確保することができる。
【0029】
以上のように、プランジャ8とガイド7の径方向のクリアランス及び可動シャフト10とボス孔部6aのクリアランスX1を0.15mm 以下、シフトレバー16の係合部16aとプランジャ8の孔部8aのギャップL1を1.8mm 以上とすることで、ピニオンクラッチ15がリングギヤ30に噛合う前に電動機17に通電され、ピニオンクラッチ15が回転を開始してリングギヤ30と衝撃的に噛合うのを抑制することができる。
【0030】
図6は、プランジャ最大吸引時の断面図を示している。プランジャ8がボス6と当接する位置まで吸引され、可動接点9が固定接点12に接合して、可動シャフト10が可動接点押しバネ13を撓ませながら更に移動する。可動接点9は、可動接点押しバネ13のバネ力で固定接点12に押し付けられている。
【0031】
図7は、プランジャ最大吸引時の断面の要部拡大図を示している。このとき、ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間14とマグネティックスイッチ2の接点室11aとの間は、可動シャフト10に設けられた軸方向の孔10a,軸に直角の貫通孔10b及びプランジャ側端部10cの溝部10dにより、矢印Aで示す空気の流路が形成されるので、ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間14の高圧空気は接点室11aに排出され、プランジャ8が高圧空気により押し戻されるのを防止する。
【0032】
このような構造とすることで、マグネティックスイッチ2が動作する時に、プランジャ8をゆっくりと動作させることで、可動接点9のチャタリングを抑制し、可動接点9と固定接点12の溶着を防止すると共に、ピニオンクラッチ15の慣性の影響によるシフトレバー16の支点部16bの浮上がり量L2を小さくすることで、接点ON時のピニオンクラッチ15の移動量L3を確保して、ピニオンクラッチ15の噛合い性能を向上することができる。
【0033】
図8は、本発明によるマグネティックスイッチ2の第2実施例の断面図である。可動シャフト10のつば部10eとボス内径円筒部6bのクリアランスは0.15mm以下となっており、ボス孔部6aにヘリカル状の溝部6dが設けられている。
このように構成しても、プランジャ8とガイド7の間から漏れる空気量及び可動シャフト10のつば部10eとボス内径円筒部6bの間から漏れる空気量が少なくなり、プランジャ8が吸引される時に大きなエアダンパ効果が得られ、プランジャ8の吸引速度を抑制できる。また、ボス孔部6aにヘリカル状の溝部6dが設けられているので、可動シャフト10が軸方向に摺動しても、可動シャフト10が偏摩耗することがない。
【0034】
図9は、マグネティックスイッチ2のプランジャ最大吸引時の断面の要部拡大図を示している。
【0035】
このとき、ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間14とマグネティックスイッチ2の接点室11aとの間は、ボス孔部6aに設けられた溝部6dと、可動シャフト10のつば部10eとボス6の内径テーパ部6cの空間により、矢印Bで示す空気の流路が形成されるので、ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間14の高圧空気は接点室11aに排出され、プランジャ8が高圧空気により押し戻されるのを防止する。
【0036】
このように構成しても第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0037】
図10は、本発明によるマグネティックスイッチ2を用いた第3の実施例であるスタータ20の断面図を示している。
【0038】
マグネティックスイッチ2は、コイルケース3の内部に励磁コイル4を巻装したボビン5の端部にボス6が配置され、ボビン5の内周にはガイド7が配置されている。ボス6と対向する位置には、プランジャ8がガイド7の内周を軸方向に摺動可能に配設されている。ボス6の孔部6aには、可動接点9を備えた可動シャフト10が摺動可能に配設されており、可動シャフト10の外周にはヘリカル状の溝部10fが設けられている。プランジャ8の孔部8aには、スタータ20のピニオンシャフト21を軸方向に駆動するためのシフトレバー22の係合部22aが係合している。
【0039】
プランジャ8とガイド7の径方向のクリアランス及び可動シャフト10とボス孔部6aのクリアランスは0.15mm 以下となっており、スタータ20のピニオンシャフト21を駆動するためのシフトレバー22の押出し部22cとピニオンシャフト21の端面21aのギャップL4は、1.8mm 以上となっている。
【0040】
このように構成しても、プランジャ8が静止している時のプランジャ8とボス6及びガイド7で構成される空間14の容積を大きく構成しているので、プランジャ8が吸引された時には、プランジャ8とボス6及びガイド7で構成される空間14の内圧が高くなるので、大きなエアダンパ効果が得られ、プランジャ8の吸引速度を抑制できる。また、可動シャフト10にヘリカル状の溝部10fが設けられているので、可動シャフト10が軸方向に摺動しても、ボス孔部6aが偏摩耗することがない。
【0041】
図11は、本発明のスタータ20の動作時でプランジャ8がさらに吸引され、可動接点9と固定接点12が接合した状態の断面図を示している。
【0042】
プランジャ8が吸引されると、シフトレバー22を介してピニオンシャフト
21をリングギヤ30側に移送し、ピニオンシャフト21がリングギヤ30に噛合う。
【0043】
プランジャ8はさらに吸引され、プランジャ内側底部8bと可動接点9を備えた可動シャフト10のプランジャ側端部10cが当たり、可動シャフト10を押しながら更に吸引される。可動シャフト10が左方に移動して、図11に示すように固定接点12に可動接点9が接合すると、バッテリーからBターミナル12a,可動接点9,Mターミナル12bを通して電動機23に通電され、電動機23は回転を開始し、電動機23の回転動力は、ローラクラッチ24,ピニオンシャフト21及びリングギヤ30を介して伝達され、内燃機関を始動する。
【0044】
このとき、ピニオンシャフト21の慣性の影響により、シフトレバー22の支点部22bがフロントブラケット25のシフトレバー受け部25aから浮上がるが、プランジャ8がゆっくりと吸引されるので、浮上がり量L5が小さくなり、接点ON時のピニオンシャフト21の移動量L6を確保して、ピニオンシャフト21がリングギヤ30に噛合った後で、電動機23に通電される。
【0045】
このため、ピニオンシャフト21がリングギヤ30に噛合う前に電動機23に通電され、ピニオンシャフト21が回転を開始してリングギヤ30と衝撃的に噛合うのを抑制することができる。
【0046】
図12は、マグネティックスイッチ2のプランジャ最大吸引時の断面の要部拡大図を示している。
【0047】
このとき、ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間14とマグネティックスイッチ2の接点室11aとの間は、可動シャフト10の外周に設けられたヘリカル状の溝部10fにより、矢印Cで示す空気の流路が形成されるので、ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間14の高圧空気は接点室11aに排出され、プランジャ8が高圧空気により押し戻されるのを防止する。
【0048】
このような構造とすることで、第1の実施例の場合と同様の効果を得ることができる。
【0049】
上記によれば、マグネティックスイッチのプランジャをゆっくりと動作させることで、接点のチャタリングを抑制し、接点の溶着を防止すると共に、ピニオンクラッチの噛合い性能を向上し、耐久性に優れたスタータ用マグネティックスイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネティックスイッチを用いたスタータの断面図を示す。
【図2】本発明のマグネティックスイッチを用いたスタータの動作時の断面図を示す。
【図3】本発明のマグネティックスイッチを用いたスタータの動作時の断面図を示す。
【図4】クリアランスX1とピニオンクラッチの移動量L3の関係を示す。
【図5】プランジャの孔部のギャップL1とピニオンクラッチの移動量L3の関係を示す。
【図6】本発明のマグネティックスイッチを用いたスタータの動作時の断面図を示す。
【図7】本発明のマグネティックスイッチのプランジャ最大吸引時の断面の要部拡大図を示す。
【図8】本発明のマグネティックスイッチの断面図を示す。
【図9】本発明のマグネティックスイッチのプランジャ最大吸引時の断面の要部拡大図を示す。
【図10】本発明のマグネティックスイッチを用いたスタータの断面図を示す。
【図11】本発明のマグネティックスイッチを用いたスタータの動作時の断面図を示す。
【図12】本発明のマグネティックスイッチのプランジャ最大吸引時の断面の要部拡大図を示す。
【符号の説明】
1,20…スタータ、2…マグネティックスイッチ、3…コイルケース、4…励磁コイル、5…ボビン、6…ボス、6a…孔部、6b…内径円筒部、6c…内径テーパ部、6d…ヘリカル状の溝部、7…ガイド、8…プランジャ、8a…孔部、9…可動接点、10…可動シャフト、10a…軸方向の孔、10b…軸に直角の貫通孔、10c…プランジャ側端部、10d…径方向の溝部、10e…つば部、10f…ヘリカル状の溝部、11…接点ケース、11a…接点室、12…固定接点、12a…Bターミナル、12b…Mターミナル、13…可動接点押しバネ、14…ボス6,プランジャ8及びガイド7で構成される内部空間、15…ピニオンクラッチ、16…シフトレバー、16a,22a…係合部、16b,22b…支点部、17,23…電動機、18,25…フロントブラケット、18a,25a…シフトレバー受け部、21…ピニオンシャフト、21a…ピニオンシャフトの端面、22…シフトレバー、22c…押出し部、24…ローラクラッチ、30…リングギヤ。
Claims (11)
- 励磁コイルの励磁により移動するプランジャと、
該プランジャの移動を規制するガイドと、
前記プランジャに押されて移動するシャフトと、
前記シャフトの移動を規制するボスと、
前記シャフトの先端部に設けられた可動接点と、
該可動接点と接合可能な固定接点と
を有し、
前記ガイド,前記プランジャ,前記ボスによって形成される空間の内圧が前記プランジャの移動によって高くなるように、前記プランジャと前記ガイドとの間の径方向のクリアランスの寸法及び前記シャフトの外径と前記ボスの内径との間のクリアランスの寸法がそれぞれ設定され、これによって、前記空間がエアダンパ機能として作用して前記プランジャの吸引速度を抑制するようになっており、
前記可動接点と前記固定接点は接点室内に配置されており、
前記空間と前記接点室との間には、前記プランジャの最大吸引時、それらの間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段が設けられている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - 請求項1に記載のマグネティックスイッチにおいて、
前記プランジャと前記ガイドとの間の径方向のクリアランスの寸法及び前記シャフトの外形と前記ボスの内径との間のクリアランスは0.15mm 以下に設定されている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - 請求項1に記載のマグネティックスイッチにおいて、
前記空間と前記接点室との間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段は、前記シャフトに設けられた軸方向の孔、該軸方向の孔に連通する半径方向の孔及び前記シャフトの前記プランジャ側の端部に設けられた径方向の溝部で構成されている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - 請求項1に記載のマグネティックスイッチにおいて、
前記空間と前記接点室との間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段は、前記シャフトの外周に設けられたヘリカル状の溝部で構成されている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - 励磁コイルの励磁により移動するプランジャと、
該プランジャの移動を規制するガイドと、
前記プランジャに押されて移動するシャフトと、
前記シャフトの移動を規制するボスと、
前記シャフトの先端部に設けられた可動接点と、
該可動接点と接合可能な固定接点と
を有し、
前記シャフトはつば部を備えており、
前記つば部の摺動範囲内の前記ボスの内径部は円筒部とテーパ部からなっており、
前記ガイド,前記プランジャ,前記ボスによって形成される空間の内圧が前記プランジャの移動によって高くなるように、前記つば部の外径と前記円筒部の内径との間のクリアランスの寸法が設定され、これによって、前記空間がエアダンパ機能として作用して前記プランジャの吸引速度を抑制するようになっており、
前記可動接点と前記固定接点は接点室内に配置されており、
前記空間と前記接点室との間には、前記プランジャの最大吸引時、それらの間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段が設けられている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - 請求項5に記載のマグネティックスイッチにおいて、
前記つば部の外径と前記円筒部の内径との間のクリアランスは0.15mm 以下に設定されている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - 請求項5に記載のマグネティックスイッチにおいて、
前記空間と前記接点室との間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段は、前記ボスの孔部に設けられたヘリカル状の溝部及び前記つば部の外径と前記テーパ部の内径との間の空間で構成されている
ことを特徴とするマグネティックスイッチ。 - エンジンを始動するための回転動力を発生させるための電動機と、
該電動機の駆動回路を閉じるためのマグネティックスイッチと、
前記電動機の回転動力をエンジンに伝達するためのピニオンクラッチと、
前記マグネティックスイッチの動作により、前記ピニオンクラッチを移動させるためのシフトレバーと
を有し、
前記マグネティックスイッチは、
励磁コイルの励磁により移動するプランジャと、
該プランジャの移動を規制するガイドと、
前記プランジャに押されて移動するシャフトと、
前記シャフトの移動を規制するボスと、
前記シャフトの先端部に設けられた可動接点と、
該可動接点と接合可能な固定接点と
を有しており、
前記ガイド,前記プランジャ,前記ボスによって形成される空間の内圧が前記プランジャの移動によって高くなるように、前記プランジャと前記ガイドとの間の径方向のクリアランスの寸法及び前記シャフトの外径と前記ボスの内径との間のクリアランスの寸法がそれぞれ設定され、これによって、前記空間がエアダンパ機能として作用して前記プランジャの吸引速度を抑制するようになっており、
前記可動接点と前記固定接点は接点室内に配置されており、
前記空間と前記接点室との間には、前記プランジャの最大吸引時、それらの間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段が設けられており、
前記シフトレバーは
前記プランジャに係合されており、
かつ前記プランジャの動作を受けて前記ピニオンクラッチをエンジンのリングギア側に移動させる
ことを特徴とするスタータ。 - 請求項8に記載のスタータにおいて、
前記プランジャと前記シフトレバーの係合部は1.8mm 以上の遊びを有する
ことを特徴とするスタータ。 - エンジンを始動するための回転動力を発生させるための電動機と、
該電動機の駆動回路を閉じるためのマグネティックスイッチと、
前記電動機の回転動力をエンジンに伝達するためのピニオンクラッチと、
前記マグネティックスイッチの動作により、前記ピニオンクラッチを移動させるためのシフトレバーと
を有し、
前記マグネティックスイッチは、
励磁コイルの励磁により移動するプランジャと、
該プランジャの移動を規制するガイドと、
前記プランジャに押されて移動するシャフトと、
前記シャフトの移動を規制するボスと、
前記シャフトの先端部に設けられた可動接点と、
該可動接点と接合可能な固定接点と
を有しており、
前記シャフトはつば部を備えており、
前記つば部の摺動範囲内の前記ボスの内径部は円筒部とテーパ部からなっており、
前記ガイド,前記プランジャ,前記ボスによって形成される空間の内圧が前記プランジャの移動によって高くなるように、前記つば部の外径と前記円筒部の内径との間のクリアランスの寸法が設定され、これによって、前記空間がエアダンパ機能として作用して前記プランジャの吸引速度を抑制するようになっており、
前記可動接点と前記固定接点は接点室内に配置されており、
前記空間と前記接点室との間には、前記プランジャの最大吸引時、それらの間を連通させて前記空間の高圧空気を前記接点室に排出するための手段が設けられており、
前記シフトレバーは、
前記プランジャに係合されており、
かつ前記プランジャの動作を受けて前記ピニオンクラッチをエンジンのリングギア側に移動させる
ことを特徴とするスタータ。 - 請求項10に記載のスタータにおいて、
前記プランジャと前記シフトレバーの係合部は1.8mm 以上の遊びを有する
ことを特徴とするスタータ。
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JP28635099A JP3542309B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | マグネティックスイッチ及びそれを用いたスタータ |
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-
1999
- 1999-10-07 JP JP28635099A patent/JP3542309B2/ja not_active Expired - Lifetime
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