JP2007087882A - 電磁スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動や温度等の影響を受けることなく、確実に接点バウンスを抑制できる電磁スイッチ1を提供する。
【解決手段】本発明の電磁スイッチ1は、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を1000N/mm以下とし、且つ可動接点3と一組の固定接点2との当接位置が両固定接点2の最外部に設定されている。可動接点3の撓み剛性を低くすると、理論上は撓み剛性の平方根に比例して接点衝突時の衝撃荷重が低減する。これにより、接点衝突時の可動接点3に作用する衝撃反力が小さくなるため、接点バウンスの発生が抑制される。その結果、アーク放電の発生による接点消耗を抑制でき、接点寿命の向上が図れると同時に、接点溶着の可能性を確実に回避できる。また、可動接点3と一組の固定接点2との当接位置を両固定接点2の最外部に設定することで、可動接点3のスパンを長く取ることができるため、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を小さくすることに貢献する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気回路に設けられる接点をオン/オフ操作する電磁スイッチに関する。
従来、スタータのモータ回路に設けられるメイン接点を開閉操作する電磁スイッチが知られている。この電磁スイッチは、モータ回路に接続される一組の固定接点と、この一組の固定接点間を断続する可動接点と、電磁石の吸引力を利用して可動接点を駆動するソレノイドとを有し、可動接点が一組の固定接点に当接して両固定接点間を導通することでメイン接点が閉状態となり、可動接点が一組の固定接点から離れて両固定接点間の導通を遮断することでメイン接点が開状態となる。
上記の電磁スイッチでは、可動接点が固定接点に衝突した時に、衝突時の反力によって可動接点が動作方向と反対方向に弾み、安定に接触するまでに数回の衝突、いわゆる接点バウンスを生じる。その結果、大電流のアーク放電により接点金属が消耗して接点寿命が短くなる等の問題が生じ、最悪の場合、接点溶着を起こす可能性もある。
この接点バウンスを抑制する従来技術として、例えば、特許文献1では、エアダンパ効果によりプランジャの吸引動作をゆっくり行わせて、可動接点が固定接点に衝突する時の衝撃力を緩和する方法が示されている。
また、特許文献2では、可動接点の重心を偏心させ、更に、接点スプリングを可動接点の重心と反対側に偏心させることで、可動接点のバウンスを抑制する方法が開示されている。
特開2001−107828号公報 特開平09−16139号公報
ところが、上記の特許文献1に記載された公知技術は、例えば、温度変化によってエアダンパ効果にばらつきが生じるため、安定したエアダンパ効果を得ることができない。
一方、特許文献2に記載された公知技術は、可動接点の重心と接点スプリングの位置を互いに偏心させているため、例えば、自動車への搭載によって大きな振動を受けると、可動接点及び接点スプリングの挙動が不安定になり、安定して接点バウンスを抑制することは困難である。
このため、両文献1、2共に、温度変化が大きく且つ高振動が発生する自動車への搭載には不向きである。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、振動や温度等の影響を受けることなく、確実に接点バウンスを抑制できる電磁スイッチを提供することにある。
(請求項1の発明)
電気回路に設けられる一組の固定接点と、この一組の固定接点間を断続する可動接点と、電磁石の吸引力を利用して可動接点を駆動するソレノイドと、可動接点がソレノイドに駆動されて一組の固定接点に衝突した後、可動接点と一組の固定接点との間に接点圧を付与する接点スプリングとを備える電磁スイッチにおいて、可動接点がソレノイドに駆動されて一組の固定接点に衝突した時に生じる可動接点の撓み剛性を1000N/mm以下としたことを特徴とする。
可動接点が固定接点に衝突した時の撓み剛性が大きい(可動接点が撓み難い)と、可動接点の撓み剛性が小さい場合と比較して、衝突時の可動接点に作用する衝撃荷重が大きくなり、可動接点が弾み易くなるため、接点バウンスの発生頻度が多くなる。
そこで、固定接点に衝突した時の可動接点の撓み剛性と接点バウンスの発生頻度との関係を実験により求めると、可動接点が固定接点に衝突する時の速度を秒速1.5m(自動車用スタータに使用される一般的な電磁スイッチの一例である)に想定した場合に、固定接点に衝突した時の可動接点の撓み剛性が1000N/mm以下では、接点バウンスの発生を回避できる結果が得られた(図3参照)。但し、可動接点が固定接点に衝突する時の速度にバラツキが生じることを考慮すると、固定接点に衝突した時の可動接点の撓み剛性を800N/mm以下まで小さくすることが望ましい。
本発明の構成では、温度や振動等の影響によって可動接点の撓み剛性が大きく変化することはないので、確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、可動接点がソレノイドに駆動されて一組の固定接点に衝突した時に可動接点に付与される接点スプリングの圧縮荷重をF1とし、可動接点がソレノイドに駆動されて一組の固定接点に衝突した時に可動接点に作用する衝突時の反力(可動接点を一組の固定接点から離す方向に働く力)をP1とした時に、
F1≧P1……………………(1)
上記(1)の関係が成立することを特徴とする。
可動接点が固定接点に衝突すると、その衝突時の反力が可動接点を戻す方向(ソレノイドによって駆動される動作方向と反対方向)に働く。これに対し、本発明では、衝突時の反力P1によって可動接点が戻ろうとする動き(ソレノイドによって駆動される動作方向と反対方向の動き)を、接点スプリングの圧縮荷重F1によって押さえ込むことができるので、より確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
(請求項3の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、電磁石の吸引力によりプランジャが吸引されて可動接点が一組の固定接点に衝突した後、更に吸引されてプランジャが鉄心に衝突した時に可動接点に付与される接点スプリングの圧縮荷重をF2とし、電磁石の吸引力によりプランジャが吸引されて鉄心に衝突した時に可動接点に作用する衝突時の反力(可動接点を一組の固定接点から離す方向に働く力)をP2とした時に、
F2≧P2……………………(2)
上記(2)の関係が成立することを特徴とする。
可動接点が固定接点に当接した後、接点スプリングを押し縮めながらプランジャが鉄心に衝突すると、その衝突時の反力が可動接点と固定接点との当接部に伝達され、可動接点を戻す方向(ソレノイドによって駆動される動作方向と反対方向)に働く。これに対し、本発明では、衝突時の反力P2によって可動接点が戻ろうとする動き(ソレノイドによって駆動される動作方向と反対方向の動き)を、接点スプリングの圧縮荷重F2によって押さえ込むことができるので、より確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、可動接点と一組の固定接点との当接位置を、固定接点の最外部としたことを特徴とする。
本発明によれば、可動接点と固定接点との接触面積を大きく確保できるため、接点摩耗を抑制でき、接点の寿命向上に寄与する。また、可動接点と固定接点との当接位置が、より外側にある程、可動接点のスパンを長く取ることができるため、可動接点が一組の固定接点に衝突した時の撓み剛性を小さくすることに貢献する。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの電磁スイッチは、エンジンの始動を行うスタータのモータ回路に設けられたメイン接点を開閉操作するものであり、可動接点が一組の固定接点に当接して両固定接点間を導通することでメイン接点が閉状態となり、可動接点が一組の固定接点から離れて両固定接点間の導通を遮断することでメイン接点が開状態となることを特徴とする。
自動車に搭載される電磁スイッチは、エンジンルーム内の過酷な温度環境に晒されるだけでなく、エンジン振動や走行時の振動を受けるが、本発明によれば、温度や振動等の影響によって可動接点の撓み剛性が大きく変化することはないので、スタータ用電磁スイッチとして用いた場合でも、確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1に係る電磁スイッチ1の断面図である。
実施例1に係る電磁スイッチ1は、スタータのモータ回路(図示せず)に設けられるメイン接点を開閉操作するもので、そのメイン接点を構成する一組の固定接点2と可動接点3、及び電磁石の吸引力を利用して可動接点3を駆動するソレノイド4とで構成される。 ソレノイド4は、カップ形状のスイッチヨーク5と、ボビン6に巻線されてスイッチヨーク5の内部に収容される励磁コイル7と、この励磁コイル7への通電によって磁化される鉄心8と、ボビン6の内側にスリーブ9を介して挿入されるプランジャ10と、このプランジャ10の動きを可動接点3に伝えるシャフト11等より構成される。
スイッチヨーク5は、ソレノイド4の外枠(ケース)を形成すると共に、鉄心8と協働して励磁コイル7の周囲に磁気回路(固定磁路)を形成している。
励磁コイル7は、プランジャ10を吸引するための磁力を発生する吸引コイル7aと、吸引されたプランジャ10を保持するための磁力を発生する保持コイル7bとで構成され、ボビン6に二層状態で巻線されている。
鉄心8は、スイッチヨーク5の開口部側に配置されるリング状の外側鉄心8aと、この外側鉄心8aの内周に配置される内側鉄心8bとで構成される。
プランジャ10は、スリーブ9の内側に内側鉄心8bと対向して配置され、その内側鉄心8bとの間に配置されるリターンスプリング12によって反鉄心方向(図1の左方向)に付勢され、内側鉄心8bとの間に所定のギャップが保たれている。
このプランジャ10には、反鉄心側に凹部が形成され、この凹部にレバー駆動用ロッド13とレバースプリング14が挿入されている。
レバー駆動用ロッド13は、凹部から突き出る一方の端部に係合溝13aが形成され、この係合溝13aにシフトレバー(図示せず)の端部が係合する。
レバースプリング14は、レバー駆動用ロッド13の周囲に挿入され、プランジャ10の反鉄心側端部に係止されるカラー15と、レバー駆動用ロッド13の他方の端部に設けられたつば部13bとの間に配置されて、レバー駆動用ロッド13のつば部13bをプランジャ10の凹部底面に押し付けている。
シャフト11は、一方の端部にフランジ部11aが設けられ、このフランジ部11aがプランジャ10の端面に固定されて、プランジャ10と一体に可動する。シャフト11の他方の端部は、リング形状に設けられた内側鉄心8bの中空孔を挿通して、メイン接点が配置される接点室16まで入り込んでいる。
一組の固定接点2は、2本の端子ボルト17、18を介してモータ回路に接続され、その2本の端子ボルト17、18が固定される接点カバー19の内側(接点室16)に配置される。この一組の固定接点2は、可動接点3との当接位置が両固定接点2のそれぞれ最外部に設定されている。
接点カバー19は、例えば、樹脂成型品であり、鉄心8の外側にゴムパッキン20を挟んで配置され、スイッチヨーク5にかしめ固定されている。
可動接点3は、インシュレータ21を介してシャフト11の外周に軸方向に移動可能な状態で支持され、且つシャフト11の外周に配置される接点スプリング22の荷重を受けてシャフト11の先端側(図示右側)へ付勢されている。シャフト11の先端部には、ストッパ部材(例えばワッシャ)23が取り付けられ、可動接点3のシャフト先端側への移動を規制している。なお、可動接点3と一組の固定接点2との間に確保される接点間ギャップは、プランジャ10と内側鉄心8bとの間に確保されるギャップより小さく設定されている。
この可動接点3は、ソレノイド4に駆動されて一組の固定接点2に衝突した時(接点衝突時と呼ぶ)に、可動接点3の撓み剛性が1000N/mm以下となる様に設けられている。なお、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性は、図2に示す様に、可動接点3の撓みXと、可動接点3に加わる押付荷重Fとで、以下の数式(1)より求めることができる。
Figure 2007087882
次に、電磁スイッチ1の作動を説明する。
図示しないIGキーの投入あるいは始動ボタンのオン操作により励磁コイル7に通電されると、電磁石が形成されて鉄心8が磁化されるため、内側鉄心8bとプランジャ10との間に吸引力が作用して、プランジャ10がリターンスプリング12を押し縮めながら鉄心8側へ移動する。このプランジャ10の移動により、プランジャ10に固定されたシャフト11が押し出され、シャフト11の端部に支持された可動接点3が一組の固定接点2に当接する。その後、プランジャ10は、接点スプリング22を押し縮めながら更に移動して、内側鉄心8bの端面に衝突して停止する。
これにより、接点スプリング22の圧縮荷重が可動接点3に付与され、その可動接点3が一組の固定接点2に押し付けられることで、メイン接点が閉状態となり、バッテリからスタータモータへ給電される。
エンジン始動後、励磁コイル7への通電が停止されて電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリング12の反力でプランジャ10が反鉄心方向へ押し戻されるため、可動接点3が一組の固定接点2から離れて、メイン接点が開状態となり、スタータモータへの給電が停止される。
(実施例1の作用及び効果)
本実施例の電磁スイッチ1は、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を1000N/mm以下に規定している。この可動接点3の撓み剛性を低くすると、理論上は撓み剛性の平方根に比例して接点衝突時の衝撃荷重が低減することが知られている。衝撃荷重が低減すると、必然的に接点衝突時の可動接点3に作用する衝撃反力が小さくなるため、接点バウンスの発生が抑制される。
実験データによれば、図3に示す様に、可動接点3が固定接点2に衝突する時の速度(以下、可動接点当接速度と呼ぶ)を秒速1.5mに想定した場合に、可動接点3の撓み剛性を1000N/mm以下にすると、接点バウンスの発生を回避できる結果(接点バウンスの発生回数=0)が得られた。
但し、可動接点当接速度が2m/sになると、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性が1000N/mmの時に数%程度の割合で接点バウンスが発生する。この可動接点当接速度(2m/s)で接点バウンスを完全に回避するためには、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を800N/mm以下まで小さくする必要がある。即ち、可動接点当接速度が大きくなる程、接点バウンスの発生頻度が高くなる。
しかし、自動車用スタータに用いられる一般的な電磁スイッチ1は、可動接点当接速度が1〜2m/sの範囲で使用されることが多いので、望ましくは、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を800N/mm以下とすることで、接点バウンスの発生を略回避できる。 更に、可動接点当接速度にバラツキが生じることを考慮すると、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を650N/mmまで低くすれば、可動接点当接速度が2m/sであっても、接点バウンスの発生を完全に回避できる。
上記の様に、実施例1に記載した電磁スイッチ1は、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を1000N/mm以下としたことにより、接点バウンスの発生を抑制できるため、アーク放電の発生による接点消耗を抑制でき、接点寿命の向上が図れると同時に、接点溶着の可能性を確実に回避できる。
また、可動接点3と一組の固定接点2との当接位置を両固定接点2の最外部とすることにより、可動接点3と固定接点2との接触面積を大きく確保できるため、接点摩耗を抑制でき、接点の寿命向上に寄与する。更に、可動接点3と固定接点2との当接位置が、より外側にある程、可動接点3のスパンを長く取ることができるため、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を小さくすることにも貢献する。
また、実施例1に記載した構成(接点衝突時の可動接点3の撓み剛性を1000N/mm以下にしたこと)は、温度や振動等の影響によって大きく変化することはないので、温度変化が大きく且つ高振動が発生する自動車に電磁スイッチ1を搭載した場合でも、確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
図4は接点衝突時に発生する衝撃荷重の変化を示すグラフである。
この実施例2では、接点スプリング22の圧縮荷重について言及する。
可動接点3がソレノイド4に駆動されて一組の固定接点2に衝突すると、図4に示す様に、両接点間に衝撃荷重が加わる。なお、図中の実線グラフは、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性が1000N/mmの場合の衝撃荷重を示し、破線グラフは、接点衝突時の可動接点3の撓み剛性が600N/mmの場合の衝撃荷重を示している。
この衝撃荷重は、接点衝突時に可動接点3が撓むことにより、可動接点3を固定接点2に押し付ける方向(図中のプラス側)と、可動接点3を固定接点2から離す方向(図中のマイナス側)とに交互に働き、可動接点3を固定接点2から離す方向に働く力が接点バウンスの要因となる。
そこで、可動接点3が一組の固定接点2に衝突した時に可動接点3に付与される接点スプリング22の圧縮荷重をF1(図5参照)とし、可動接点3に作用する衝撃荷重の反力(図4のマイナス側に表れる衝撃荷重の最大値)をP1とした時に、
F1≧P1……………………(1)
上記(1)の関係が成立する様に、接点スプリング22の圧縮荷重を設定する。これにより、衝突時の反力P1によって可動接点3が戻ろうとする動き(ソレノイド4によって駆動される動作方向と反対方向の動き)を、接点スプリング22の圧縮荷重F1によって押さえ込むことができるので、より確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
なお、図5には、(a)電磁石の吸引力特性、(b)リターンスプリング12の荷重特性、(c)接点スプリング22の荷重特性が示されている。
電磁スイッチ1の衝撃荷重は、実施例2に記載した接点衝突時だけでなく、その後、プランジャ10が更に吸引されて内側鉄心8bの端面に衝突した時にも発生する。このプランジャ10が内側鉄心8bの端面に衝突した時に発生する衝撃荷重は、シャフト11を介して接点当接部に伝達され、接点衝突時と同様に、可動接点3を固定接点2から離す方向に働く力が接点バウンスの要因となる。
そこで、プランジャ10が内側鉄心8bの端面に衝突した時に可動接点3に付与される接点スプリング22の圧縮荷重をF2(図5参照)とし、プランジャ10が内側鉄心8bの端面に衝突した時に可動接点3に作用する衝突時の反力(可動接点3を固定接点2から離す方向に働く力の最大値)をP2とした時に、
F2≧P2……………………(2)
上記(2)の関係が成立する様に、接点スプリング22の圧縮荷重を設定する。これにより、衝突時の反力P2によって可動接点3が戻ろうとする動き(ソレノイド4によって駆動される動作方向と反対方向の動き)を、接点スプリング22の圧縮荷重F2によって押さえ込むことができるので、より確実に接点バウンスの発生を抑制できる。
電磁スイッチの断面図である。 接点衝突時の可動接点の撓みを示す模式図である。 可動接点の撓み剛性とバウンス発生頻度との関係を示すグラフである。 接点衝突時の衝撃荷重の変化を示すグラフである。 電磁スイッチの作動特性図である。
符号の説明
1 電磁スイッチ
2 一組の固定接点
3 可動接点
4 ソレノイド
7 励磁コイル
8 鉄心
10 プランジャ
11 シャフト
22 接点スプリング

Claims (5)

  1. 電気回路に設けられる一組の固定接点と、
    この一組の固定接点間を断続する可動接点と、
    電磁石の吸引力を利用して前記可動接点を駆動するソレノイドと、
    前記可動接点が前記ソレノイドに駆動されて前記一組の固定接点に衝突した後、前記可動接点と前記一組の固定接点との間に接点圧を付与する接点スプリングとを備える電磁スイッチにおいて、
    前記可動接点が前記ソレノイドに駆動されて前記一組の固定接点に衝突した時に生じる前記可動接点の撓み剛性を1000N/mm以下としたことを特徴とする電磁スイッチ。
  2. 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記ソレノイドは、
    電流が流れることで前記電磁石を形成する励磁コイルと、
    前記電磁石により磁化される鉄心と、
    この鉄心との間にギャップを有して配置され、前記鉄心が磁化された時に前記鉄心に吸引されて移動するプランジャと、
    このプランジャの動きを前記可動接点に伝えるシャフトとを備え、
    前記可動接点が前記ソレノイドに駆動されて前記一組の固定接点に衝突した時に前記可動接点に付与される前記接点スプリングの圧縮荷重をF1とし、
    前記可動接点が前記ソレノイドに駆動されて前記一組の固定接点に衝突した時に前記可動接点に作用する衝突時の反力(前記可動接点を前記一組の固定接点から離す方向に働く力)をP1とした時に、
    F1≧P1……………………(1)
    上記(1)の関係が成立することを特徴とする電磁スイッチ。
  3. 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記ソレノイドは、
    電流が流れることで前記電磁石を形成する励磁コイルと、
    前記電磁石により磁化される鉄心と、
    この鉄心との間にギャップを有して配置され、前記鉄心が磁化された時に前記鉄心に吸引されて移動するプランジャと、
    このプランジャの動きを前記可動接点に伝えるシャフトとを備え、
    前記電磁石の吸引力により前記プランジャが吸引されて前記可動接点が前記一組の固定接点に衝突した後、更に吸引されて前記プランジャが前記鉄心に衝突した時に前記可動接点に付与される前記接点スプリングの圧縮荷重をF2とし、
    前記電磁石の吸引力により前記プランジャが吸引されて前記鉄心に衝突した時に前記可動接点に作用する衝突時の反力(前記可動接点を前記一組の固定接点から離す方向に働く力)をP2とした時に、
    F2≧P2……………………(2)
    上記(2)の関係が成立することを特徴とする電磁スイッチ。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、
    前記可動接点と前記一組の固定接点との当接位置を、前記固定接点の最外部としたことを特徴とする電磁スイッチ。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかの電磁スイッチは、エンジンの始動を行うスタータのモータ回路に設けられたメイン接点を開閉操作するものであり、前記可動接点が前記一組の固定接点に当接して両固定接点間を導通することで前記メイン接点が閉状態となり、前記可動接点が前記一組の固定接点から離れて両固定接点間の導通を遮断することで前記メイン接点が開状態となることを特徴とする電磁スイッチ。
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