JP3538589B2 - パチンコ球の振り分け装置 - Google Patents

パチンコ球の振り分け装置

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JP3538589B2
JP3538589B2 JP2000159067A JP2000159067A JP3538589B2 JP 3538589 B2 JP3538589 B2 JP 3538589B2 JP 2000159067 A JP2000159067 A JP 2000159067A JP 2000159067 A JP2000159067 A JP 2000159067A JP 3538589 B2 JP3538589 B2 JP 3538589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面に打ち込
ましたパチンコ球を一定の動きを与えた状態で一時滞溜
させると同時に、この運動の中でパチンコ球の落下方向
に変更を与え、振り分けが行えるようにしたパチンコ球
の振り分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機の遊技盤面に多数植設される
障害釘は、盤面に打ち込まれたパチンコ球をこの障害釘
に衝突させて盤面に設置する入賞口や検出スイッチを有
する飛入ゲート等に飛び込ませるためにあるが、同時に
この障害釘は衝突に伴う偶然性、つまり落下方向の変更
や跳上げによる不規則な移動等によって色々な変化を与
えて入賞したりしなかったりさせるため、又この間にス
トレートな落下を阻止してある程度の時間遊技盤面に球
を止めて遊ばせることにより遊技者を視覚的に楽しませ
る働きを持っている。
【0003】この意味で、実質的に障害釘は遊技盤面上
におけるパチンコ球の振り分け手段となっているが、更
に入賞装置も一つの振り分け手段となっている。中でも
入賞装置内に複数の口を備えて飛入球に異なる価値を与
える構造のもの、例えば単に入賞球をカウントする検出
スイッチを有する通常入賞口と入賞球をカウントするの
に加えてある種の特典を付加する特定入賞口とを備えて
なる入賞装置がそれである。この種の装置は内部に入賞
したパチンコ球をいずれかの入賞口に振り分け誘導する
振り分け手段を内蔵している。
【0004】上記振り分け手段において最も一般的な構
造は分岐点を設けてこれに落下するパチンコ球を左右に
振り分け誘導するものであり、更に変化を付けるものと
して、例えば円形状の窪みを設けてその底部に複数の穴
を開設し、窪みに落下したパチンコ球を窪みの中で自由
に転がしていずれかの穴に誘導し、振り分けるもの等が
ある。
【0005】上述の様な振り分け手段は、主としてパチ
ンコ球の流れの方向を変更することにあり、加えてスト
レートに流下する球を一時停滞させて遊技者を楽しませ
るものとなっている。つまり、楽しませることから見る
と停滞させることに主眼が置かれているが、いずれの場
合も一連の動作としては単純なものであり、変化性に欠
けるものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の様な
実情、特に振り分けにおける単純さと、振り分けに伴う
一時的パチンコ球の停滞時における単純な動作につきこ
れを改善する目的で開発されたものである。パチンコ球
の振り分けは結局のところ落下の方向を変えることであ
り、それには前述障害釘にみられるように落下の途中に
障害物を置き、これに球を衝突させて進路を変更させる
ことで達成されるが、この変更時に球が一時的に滞溜し
てその進路が決まる過程を目視することも遊技の中にお
ける楽しみの一つとなっている。
【0007】しかし、前述した通り概して従来のこの種
手段は比較的単純であって振り分け過程において一時的
に停滞し滞溜することがあっても、単に止まるか、特定
位置、範囲内において転がり移動するか、回転運動する
か等であって変化性に貧しいものとなっている。本発明
はこの様な実情に鑑み開発されたもので、パチンコ球の
落下方向を変更するに当たっての振り分け時に球の落下
を阻止して一時的停滞を図ると同時に、この停滞時に球
に対して左右方向に小さく振れる微振動状態を作出して
恰も球自身が自力で運動しているかの印象を与えて視覚
的に遊技者の楽しみを増大させると共に、更には停滞時
間内に複数のパチンコ球を受けてこれらを同時に微振動
させ従来見られなかつた新規固有の動きを発生させるよ
うにしたパチンコ球の振り分け装置を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的に基
づきなされたもので、その特徴とするところは横方向に
長さを有する振り分け台の上面に、凹部を挟んで左右に
凸部を有する誘導溝を1個乃至複数個設け、該誘導溝の
前記凹部は底部をパチンコ球の半径より僅かに大きな半
径とする半円弧面形に形成し、一方前記左右の凸部は側
面を傾斜面に形成して該側面と前記凹部の底部半円弧面
とを一体に連続させて該凹部を略V字形に形成すると共
に、該凹部の前記半円弧面形の底部をやゝ前下り勾配に
形成し、前記振り分け台の上面に飛入するパチンコ球を
前記凸部の一方の傾斜側面により前記凹部の半円弧面形
底部に誘導すると共に、球重量によって他方の傾斜側面
に誘導し、且つ再び戻して該底部を中心にして両傾斜側
面間を反覆往復動させ、これにより該パチンコ球を左右
方向に微振動させると共に、前記底部の前下り勾配に従
って前転出するようにしてなることを特徴としたパチン
コ球の振り分け装置を提供することにある。
【0009】また本発明は、前記振り分け台は上面には
複数個の誘導溝を連設すると共に、隣接する誘導溝間に
介在する凸部は山形に形成し、転入するパチンコ球を左
右の誘導溝のいずれかに振り分け誘導することを特徴と
したパチンコ球の振り分け装置を提供することにある。
【0010】また本発明は、前記誘導溝を設けてなる振
り分け台は、上面に複数個の誘導溝を連設すると共に、
該振り分け台の複数個を上下の段差を付して前後方向に
雛段状に配設してなることを特徴としたパチンコ球の振
り分け装置を提供することにある。
【0011】また更に本発明は、前記前後に配設される
振り分け台は、上面の誘導溝が互いに横方向に位相して
形成されることを特徴としたパチンコ球の振り分け装置
を手供することにある。
【0012】また本発明は、前記前後に配設される振り
分け台は後位の振り分け台の誘導溝の凹部の底部が前位
の振り分け台の凸部の頂部に対応するように形成される
ことを特徴としたパチンコ球の振り分け装置を提供する
ことにある。
【0013】そしてまた本発明は、前記振り分け台の誘
導溝を形成する凸部は頂部の前端部にパチンコ球の落下
を防止する防止障害部を設けてなることを特徴としたパ
チンコ球の振り分け装置を提供することにある。次に本
発明を図示する実施例につき説明し、併せてその他の特
徴を明らかにする。
【0014】
【発明の実施の形態】
【実施例】図面は本発明に係るパチンコ球の振り分け装
置を示す一実施例である。図1はパチンコ機の遊技盤の
遊技部中央部に設置した使用状態を示す斜視図であり、
図2は正面図、図3はパチンコ球が転入している状態を
示す正面図、図4は中央縦断右側面図である。図面にお
いて符号1は振り分け装置を示し、2a,2b,2cは
この振り分け装置内に三段に組込まれた振り分け台を示
す。
【0015】当該実施例に示す振り分け装置1は遊技盤
3の前面に誘導レールによって囲まれ形成される遊技部
の中央部に設置されるものとして示してあり、ここでは
図示するように障害釘4を介して飛入誘導されるパチン
コ球Pを図柄表示装置を作動させるため設けられる始動
用入賞口5に誘導するため設置する装置として使ってい
る。振り分け装置1の全体は、前記遊技盤3に開設する
取付穴6に前面側から嵌め入れ周縁に設ける当接部7を
遊技盤の前面に当接して位置決めし、この状態でビス等
により固定される。
【0016】この振り分け装置1は図示するように略筐
形に形成してあり、開口部8を前方に向け、筐の深さに
よって奥行きをもたせてある。そして、開口部8の上縁
部には遊技盤3の前面から突き出す飾り部9を設けて囲
み、直上方向から落下するパチンコ球Pが直接装置内部
に飛入しないようにしてある。
【0017】この振り分け装置1は劇場の舞台構造を模
して作られており、ステージに当たる装置の底部に前記
三段の振り分け台2a,2b,2cが設けられている。
この実施例における上記3つの振り分け台2a,2b,
2cは全体の形状を個々異ならせてあり、装置内部に飛
入したパチンコ球Pに対してそれぞれ変化のある動きが
与えられるようにしてある。
【0018】図5は上記3つの振り分け台2a,2b,
2cを分解し、奥の第1段目となる振り分け台2a、中
の第2段目となる振り分け台2b、そして前列の第3段
目となる振り分け台2cの順に上から並べて示した正面
図である。各振り分け台は図示するように横方向に長さ
を有し、その上面には凹部10とこの凹部を挟む左右の
凸部11からなる誘導溝12が各形成してある。
【0019】各振り分け台上面に形成される各誘導溝1
2は基本的には共通した構造に係るものであって、凹部
10の底部は半円弧面形にしてあり、その左右に位置す
る凸部11はその側面13を傾斜面にして、この側面と
前記底部の半円弧面の境界を一体に連続させて底部が半
円弧面形をなすV字形の谷形となるように形成してあ
る。
【0020】そして、前記凹部10の半円弧面形をなす
底部はその半径をパチンコ球Pの半径より僅かに大きな
半径とする半円弧面形に形成してこの底部にパチンコ球
Pが転入したとき、左右方向に振れ動くことが可能とな
るようにしてある。尚、この実施例ではパチンコ球Pの
半径5.5mmであるのに対して底部の半円弧面の半径
を6.0mmとしてあり、底部に転入したパチンコ球P
との間に実質的に1mmの空隙が確保されるようにして
ある。
【0021】その一方、左右の凸部11は略断面山形に
形成して凹部10を囲む左右の傾斜側面13,13が略
90度に開放するV字形の谷形を形成するようにしてあ
る。
【0022】この様な基本構造を有する各振り分け台2
a,2b,2cにつき更に詳述すると、奥に位置する第
1段の振り分け台2aは舞台の袖に当たる飛入口部14
に飛入した球Pを誘導台15を介してその傾斜に従って
転入受け入れる最初の台であり、上面の中央部分をやゝ
緩い凸弧面状に盛り上げてその中央部に誘導溝12を、
そして等間隔をおいて左右に1つづつの誘導溝12を各
形成している。
【0023】上記上面中央部の緩い凸弧面状の盛り上が
りは中央の誘導溝12への球Pの転入を困難にして後述
する始動用入賞口5への入賞率を低くするための処置に
よるものであり、同時にここでは各形成される3つの誘
導溝12の底部を前記半円弧面形に形成しながら浅くし
て、各凹部10を隔てる凸部11の高さを低くなるよう
にしてある。
【0024】この振り分け台2aの凸部11を低く形成
している理由は飛入球Pの飛び込み力によって誘導溝1
2に楽に転入できるようにするための配慮によるもの
で、各形成される3つの誘導溝12間の間隔は後述する
第2,第3の振り分け台2b,2cに各形成される誘導
溝12、つまり凹部10間の間隔と等しいものにしてあ
る。
【0025】上記第1の振り分け台2aの前に位置する
第2段目の振り分け台2bは上面に4つの誘導溝12を
前述した第1段目の振り分け台2aと同様に等間隔に配
置してある。この振り分け台2bにおける誘導溝12は
図5により明らかなように中央に位置する左右2つの誘
導溝12を深く形成し、左右両端の各誘導溝12を浅く
形成してある。
【0026】この誘導溝12の深さの差は凸部11の高
さによって決定されるが、左右両端の誘導溝12は遊技
盤面からの飛入を誘導するため浅くしてあり、また中央
の2つの誘導溝12は溝内部でのパチンコ球Pの後述す
る運動を活発にするため深く形成している。
【0027】この第2段の振り分け台2bは前記第1段
の振り分け台2aに対して左右に位相させ、その誘導溝
12の凹部10を隔てる凸部11の頂部が第1段の振り
分け台2aの凹部10の底部に対応するようにしてあ
る。そして両振り分け台が前後に並んだとき、前段の凸
部11の頂部が後段の凹部10の底部の位置より低くな
るようにして凹部10から転出するパチンコ球Pが前段
の凸部11の頂部に落下するようにしてある(図7参
照)。
【0028】前段に位置する上記第2段の振り分け台2
bは中央の2つの誘導溝12,12を形成する3つの凸
部11の各頂部の前端部に前記後段の凹部10から落下
する球Pの転落を止める突起状の防止障害部16を設け
ている。
【0029】障害部16は凹部10から凸部11の頂部
に転がり出た球がそのまゝ前方に転落するのを防止して
確実に凸部11の傾斜側面13に案内し、この斜面を利
用して半円弧面形をなす凹部10の底部に転がり込むた
めに用意されたもので、球の乗り越えが防止できる高さ
に形成されると共に、凹部10に転入した球がその前端
部から転出するのを妨げない範囲に形成されている。
【0030】第3段目の振り分け台2cは上面に3つの
誘導溝12を形成し、この誘導溝の凹部10が前記第2
段目の振り分け台2bの凸部11に対応するように設置
されている。図示するようにこの振り分け台2cは中央
部に深い凹部10を有する誘導溝12を配置し、その左
右に浅い誘導溝を各配置するようにしてある。
【0031】この振り分け台2cも前記後段の第2の振
り分け台2bと同様に凸部11の頂部が後段の凹部10
の底部より下に位置するように設置してあり、中央の誘
導溝12を形成する2つの凸部11の頂部の前端部には
転落防止の障害部16が同じく形成されている。
【0032】以上、振り分け台について個別に説明した
が、3段の振り分け台は第1段目の振り分け台2aを基
礎にしてこの台の左右の部分に飛入口部14を前方に突
き出すように形成することに伴ってこの間に他の振り分
け台2b,2cの収納空間を形成し、これに嵌め込むこ
とによって相互の位置合わせができるようにしてある。
【0033】第2段の振り分け台2bと第3段の振り分
け台2cは、第1段の振り分け台2aに組付けることに
よって雛段状に段設できるようにしてある。また、飛入
球を飛入口部14から受け入れる第1段の振り分け台2
aは図4,図6に示したように前後の幅を球径(一般に
11mm)より小さくして球が上面上に転入すると同時
にいずれかの誘導溝12に導かれ、これより前方に転出
するようにしてある。尚、このとき凸部11の前端部か
ら転出しないようにここには前記同様の障害部16が設
けてある。
【0034】第2段及び第3段の振り分け台2b,2c
は前後の幅をパチンコ球Pの球径より大にして安定的に
乗っていられる奥行きを確保してある。後段の振り分け
台から凸部11に転がり出たとき、この凸部から前方に
落下することなく横に転がって左右の凹部10に確実に
転入するようにしてある。
【0035】ところで、前記各形成された振り分け台2
a,2b,2cに形成される誘導溝12の各凹部10は
受け入れたパチンコ球Pを前方に転がり出すためにその
半円弧面形に形成した底部を前下り傾斜する勾配が付け
てある。この勾配は凹部に受け入れた球Pを前方に送り
出すためにあると同時に、この凹部10の中に一時的に
止まり滞溜する時間を作るためにあるもので、ここでは
第1段の振り分け台2aの凹部においては前下りに5.
1度の勾配を付け、また第2,第3段目の振り分け台2
b,2cの凹部については同じく4.6度の勾配を付け
ている。
【0036】この前後の段における勾配の差は求める滞
溜時間の差によるもので、第2段、第3段において前方
への転がり移動の時間を多くして遊技者の視界に止まる
時間が長くなるようにしてある。
【0037】本発明装置は以上の如く構成されるもの
で、次にパチンコ球の飛入に伴う実際の動きと共に更に
説明する。遊技盤面に打ち込まれたパチンコ球Pが、図
1に示すように装置1の近傍に植設する障害釘4によっ
て舞台の袖に当たる飛入口部14に飛び込むと、この球
はその傾斜に従って誘導台15に移り、更に第1段目の
振り分け台2a上に転がり込むことになる。
【0038】台2a上に転入した球はその転がりによっ
ていずれかの誘導溝12に入り、その凹部10の底部に
誘導されて前方へと送り出されることになる。このとき
凹部10に転入した球はその転入時の転がりによって転
入側とは反対側の凸部11の傾斜側面13に乗り上げる
ため、次にこの傾斜によって戻されることになる。
【0039】上記戻された球は、凹部10の半円弧面形
の底部に誘導されて反対側(前記転入側)の傾斜側面1
3に当り僅かに乗り上げて再び戻されることになる。こ
の往復動を繰り返すことによって凹部10に転入した球
Pは左右に振れ、しかも前記した如く底部の半径がパチ
ンコ球の半径より幾分大きく、且つ凸部11の傾斜側面
13に連続して凹部10がV字形に形成されていること
からその往復動が小刻みに繰り返されて微振動状態を作
出することになるのである。
【0040】この凹部10内における球の微振動は転が
り込む状態によっても異なるが、第2,第3段目の振り
分け台2b,2cにおいては上段の凹部から凸部11の
頂部に対して送り出されるため、常にその傾斜側面13
の傾斜に誘導されて転がり込むことになる。このため一
定の加速が付加されたものとなることから半円弧面形の
底部を通して反対側の傾斜側面13に強く乗り上がるこ
とになり、またこれが作用して強く戻されその繰り返し
によって複数回の往復動が反覆され視覚的に微振動状態
を作出することになるのである。
【0041】この球Pの左右方向の往復動、つまり微振
動状態は底部の前下り勾配に優先して行われることにな
る。この間凹部10内に止まることになり、往復動が自
然消滅するのに伴って前傾斜に誘導されて前方に転がり
移動し、前方の振り分け台の凸部11に転出し、再びこ
こで凸部11の傾斜側面13に誘導されて誘導溝12の
凹部10に転入し左右方向の微振動状態を作出すること
になる。
【0042】尚、第1段の振り分け台2aの凹部10か
ら転出した球Pは第2段の振り分け台2bの対応する凸
部の頂部に移り、この頂部において左右のいずれかの傾
斜側面13,13に誘導され、ここで1つの振り分けが
実行されることになる。それと同時に、更にこの振り分
けに伴って転入した凹部10から次に第3段目の振り分
け台2cに移る際、再度その凸部の頂部によって左右の
振り分けが実行されることになる。
【0043】この振り分けが進行して最終的に第3段目
の振り分け台2cの中央の誘導溝12に導かれた球P
は、その前面直下に開口する始動用入賞口5へと転入す
る機会が与えられることになる。尚、ここに示した実施
例ではこの始動用入賞口5に達する最も有利な出発点は
第1段目振り分け台2aの中央部の誘導溝12に入るこ
とであることから前述したようにこの誘導溝12を形成
する台2aの上面が凸弧面形に盛り上がり球の転入がや
や困難になるようにしてある。
【0044】以上本発明を図示の実施例につき説明した
が、最も単純な振り分け構造として実施する場合には1
つの振り分け台を備えることでよく、また誘導溝12は
1つ形成されゝばよい。更に言うならば他の振り分け手
段と組合せることで誘導溝12は単一でもよいことにな
る。この誘導溝12の凹部10内では球の微振動状態が
作出され遊技者を楽しませることができる。
【0045】振り分け台を複数個多段に設置した前記実
施例は、振り分けの変化、各凹部における微振動状態を
複数回繰り返すことによる変化を倍増するもので、こと
に第1段から第2段に、そして第2段から第3段に移る
度に先の誘導溝12内で消滅した微振動状態が新たな誘
導溝12内で再生されるため極めて変化に富んだものと
なる。しかもこれに伴って装置内に止まる滞溜時間が長
くなることから装置内には複数個のパチンコ球が転入す
る機会が多くなる。このため同時に複数個の球が複数個
所で微振動状態を作り出すことになり、従来の振り分け
装置には見られなかった全く新しい球の移動と運動が創
出されることになる。
【0046】尚、図面の実施例では装置を劇場の舞台に
模したことに併せて、球Pの転入を障害釘4を介して前
面の開口部8から飛入するものとしたが、受け入れ方法
はこれに限られるものではない。例えば飾り部9或いは
開口部8の側方に飛入用の口部を設けて球の侵入する途
を開いてもよく、或いは他の入賞口に飛入した球を樋を
通して導き入れる等してもよい。
【0047】以上の様に本発明装置によれば、球の左右
の振り分けに併せて、この振り分けに当たって誘導溝1
2に誘導された球が凸部の傾斜側面13に誘導されて凹
部10に転がり込むのと同時に、この転がり込む力によ
って半円弧面形の底部に誘導されて更に他方の傾斜側面
に乗り上り、またこの傾面によって戻されることを繰り
返すことによって微振動状態を作り出すものとしたこと
から従来にない動きを球に与えられるものとなってい
る。
【0048】そして、本発明は更に複数個の振り分け台
2a,2b,2cを組合せることによって更に変化のあ
る振り分けを実現すると共に、微振動状態を複数回作り
出すことができるものとなっており、外観的に球が自力
で振動している印象を与え目新しさを倍増するものとな
っている。
【0049】ところで、誘導溝12内における球の左右
方向の微振動状態は前述の通り、溝を構成する凹部10
とこの凹部を挟む左右の凸部11,11によって発生す
るが、目に見える微振動状態を得るためには凹部10の
底部の円弧面形状がパチンコ球の半径より僅かに大きな
半径の円弧面形であることが求められる。
【0050】前述したようにこの底部の半円弧面の半径
は0.5mmの差であり、パチンコ球の直径(11m
m)との関係でみれば1.0mmの差となり僅かな差と
なっているが、この半径の差を更に小さくした場合には
凹部内での左右方向の動きが止められ充分な微振動の発
生が得られなくなる。また3.0mmを超えて大きくし
た場合には左右方向の往復運動は創出できるが、球が自
力で振動しているかの錯覚を生じさせる微振動状態を発
生させることは望めなくなる。
【0051】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、飛入
したパチンコ球を左右に振り分けその落下方向に変更を
加えられると共に、この振り分けに当たって振り分け台
の誘導溝に転入した球をその凸部の側面と凹部の半円弧
面形の底部によって溝内部で左右方向の小さな往復運動
を発生させ微振動状態を作出することから極めて変化に
富んだ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤の遊技部中央部に設置した
使用状態を示す斜視図。
【図2】パチンコ機の遊技盤の遊技部中央部に設置した
使用状態を示す正面図。
【図3】パチンコ球が転入している状態を示す正面図。
【図4】使用状態の中央縦断右側面図。
【図5】振り分け台を分解して上下に並べた状態の正面
図。
【図6】第2段目の振り分け台の斜視図。
【図7】振り分け台上にパチンコ球を配置した状態を説
明する中央縦断右側面図。
【図8】図2のAーA線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
1 振り分け装置 2a,2b,2c 振り分け台 3 遊技盤 4 障害釘 5 始動用入賞口 10 凹部 11 凸部 12 誘導溝 13 凸部の傾斜側面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に長さを有する振り分け台を備
    え、該振り分け台の上面に、底部をパチンコ球の半径に
    対して0.5乃至1.5mm大の半径とする半円弧面形
    の凹部にして、該凹部の左右に臨む凸部のそれぞれの傾
    斜側面を一体に連続させてV字形をなす誘導溝を形成
    し、且つ該誘導溝の前記半円弧面形の底部を前下り勾配
    に形成してなり、前記振り分け台の上面に転入するパチ
    ンコ球を前記凸部から前記傾斜側面に沿って前記半円弧
    面形底部に向けて球重量により転がり誘導し、これと同
    時にこの球重量による転がりを利用して前記半円弧面形
    の底部を通して他方の前記傾斜側面に乗り上げさせ、ま
    た再び球重量により該パチンコ球を該傾斜側面を戻し
    て、この転がり動作を前記半円弧面形の底部を中心にし
    て前記左右の凸部の間で反覆往復動させ、これによって
    パチンコ球を前記誘導溝内で左右に小刻みに繰り返し振
    れる微振動状態を作出せしめ、その後該微振動の停止に
    伴いパチンコ球を前記底部の前下り勾配により前記振り
    分け台の前方に向けて誘導し、転出させるようにしてな
    ることを特徴としたパチンコ球の振り分け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、振り分け台の
    上面には複数個の誘導溝を連設すると共に、隣接する誘
    導溝間に介在する凸部は山形に形成し、転入するパチン
    コ球を左右の誘導溝のいずれかに振り分け誘導すること
    を特徴としたパチンコ球の振り分け装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、誘導溝
    を設けてなる振り分け台は、上面に複数個の誘導溝を連
    設すると共に、該振り分け台の複数個を上下の段差を付
    して前後方向に雛段状に配設してなることを特徴とした
    パチンコ球の振り分け装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、前後に配設さ
    れる振り分け台は、後位にあって上になる振り分け台の
    誘導溝の凹部が前位の振り分け台の誘導溝の凸部に対応
    するように相互が横方向に位相して配設されることを特
    徴としたパチンコ球の振り分け装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の記載において、振り分
    け台の誘導溝を形成する凸部は頂部の前端部にパチンコ
    球の転落を防止する防止障害部を設けてなることを特徴
    としたパチンコ球の振り分け装置。
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