JP3536662B2 - 回折格子パターンを有するラベル - Google Patents

回折格子パターンを有するラベル

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JP3536662B2 JP11388598A JP11388598A JP3536662B2 JP 3536662 B2 JP3536662 B2 JP 3536662B2 JP 11388598 A JP11388598 A JP 11388598A JP 11388598 A JP11388598 A JP 11388598A JP 3536662 B2 JP3536662 B2 JP 3536662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム等に代
表される回折格子パターンを設けた各種ラベルで、特
に、印刷又はラベルプリンターによりラベル上に記録さ
れる情報記録部の堅牢性を向上させた回折格子パターン
を有するラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホログラム、EB描画などに
よる回折格子パターンを設けた各種ラベルが知られてい
る。このラベル上に情報等を記録する方法として、印刷
方式の他に感熱転写、インクジェットや箔押し方式、さ
らにはレーザーマーキング方式がある。このレーザーマ
ーキング方式は、回折格子パターンをより明るく鮮明に
するための金属蒸着層を、透明プラスチック基材面より
YAG若しくはCO2 等のレザービームの照射により非
接触で溶融し印字パターンとする技術である。すなわ
ち、ラベルの金属蒸着層に非接触で記録できる方式で、
ホログラムに代表される回折格子パターンを有するラベ
ルへの用途の他、例えば、ホログラム付カード、IDカ
ード、パスポート等への固有情報を印字することによっ
て改ざん防止性が著しく高いことからセキュリティ保持
には有効である。しかし、溶融される金属蒸着層の上面
を保護している透明プラスチック基材の種類によって、
適正なレザー発振装置とその発振出力の選択が必要とな
るので、初期投資コストやランニングコストの高さ、メ
ンテナンス作業が複雑である等の問題があった。
【0003】一方、コスト面、メンテナンス面で有利な
ラベル表面に記録する印刷方式や感熱転写等の前記の各
種方式では、ラベル表面の不純物が原因で記録された情
報の堅牢性、例えばセロハンテープ剥離性、耐摩擦性に
問題があった。また、ラベル表面に熱可塑性樹脂などに
より薄膜塗工層を設ける方法もあったものの、加工時に
塗工された樹脂が、原反の裏面へのブロッキング現象を
発生させないために塗工する樹脂系を十分に検討、選択
し、組合せを設計する必要が生じた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、ホログラム
等に代表される回折格子パターンを設けた各種ラベルに
おいて、原反のエージング中に原反内からブリードして
くると考えられる低分子材料が原因で、従来はラベルに
印刷やラベルプリンターで文字や番号等を付与した場
合、セロハンテープ剥離、耐摩擦性に弱かった。そこで
本発明は、ラベル表面に熱可塑性樹脂等からなる薄膜層
を設けることにより不純物をマスクして、印刷適性やラ
ベルプリンター適性を付与すると共に、記録された情報
の堅牢性をより向上させた回折格子パターンを有するラ
ベルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、透明プラスチック基材の一方の面に、回折
格子パターン形成層、回折格子パターン、金属蒸着層、
粘着剤層あるいは回折格子パターン形成層、金属蒸着
層、回折格子パターン、粘着剤層あるいは金属蒸着層、
回折格子パターン、粘着剤層を積層し、一方、基材表面
に情報記録部を設けた回折格子パターンを有するラベル
において、前記基材の表面に、ガラス転移点または軟化
点が常温以下の熱可塑性樹脂からなる低ガラス転移点薄
膜層と、ガラス転移点または軟化点が常温を超える熱可
塑性樹脂からなる高ガラス転移点薄膜層とを設けたこと
を特徴とする回折格子パターンを有するラベルである。
【0006】また、前記熱可塑性樹脂からなる低ガラス
転移点薄膜層のガラス転移点または軟化点が20℃以
下、前記熱可塑性樹脂からなる高ガラス転移点薄膜層の
ガラス転移点または軟化点が50℃以上としたことを特
徴とするものである。
【0007】また、前記各薄膜層の膜厚が、少なくとも
0.5μm〜3.0μmの範囲としたことを特徴とする
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図に基づき実施の形態を説
明する。図1は、本発明の一実施例における回折格子パ
ターンを有するラベルを断面で表した説明図であり、図
2は、他の実施例における回折格子パターンを有するラ
ベルの説明図である。本発明の回折格子パターンを有す
るラベルは、透明なポリエチレンテレフタレート等から
なる基材11の裏面、回折格子パターン形成層12、回
折格子パターン13、金属蒸着層14、粘着剤層15を
積層し、表面に情報記録部20を設けた回折格子パター
ンを有するラベル10であり、前記基材表面に、ガラス
転移点(以下、TGと記す)または軟化点が常温以下の
熱可塑性樹脂等からなる低TGの薄膜層18と、TGま
たは軟化点が常温を超える熱可塑性樹脂等からなる高T
Gの薄膜層19とを設けたことを特徴とする回折格子パ
ターンを有するラベルである。すなわち、このラベル表
面に熱可塑性樹脂等からなる薄膜層18,19を設ける
ことによりラベル表面の不純物をマスクすることがで
き、同時に印刷適性及びラベルプリンター適性が付与さ
れ。この結果、情報記録部20の密着が向上し堅牢性を
一段と高めたラベルが得られる。
【0009】まず、低TG薄膜層18は、ラベル表面に
ブリードしてきた低分子材料等の不純物をマスクするこ
とを目的としたもので、従って、低TG薄膜層には常温
で粘性を有する材料を用いることが望ましく、そのTG
または軟化点は20℃以下であることが望ましい。この
材料としては、ポリエステル、ポリエステルウレタン、
エポキシ、アクリル等の熱可塑性樹脂の単独又はこれら
の混合物を用いることができる。
【0010】また、高TG薄膜層19は、裏面へのブロ
ッキングを防止し、かつ印刷適性およびラベルプリンタ
ー適性を付与することを目的とするもので、従って、T
Gまたは軟化点が常温より高い材料を用いることが望ま
しく、そのTGまたは軟化点は50℃以上が望ましい。
材料としては、ポリエステル、ポリエステルウレタン、
エポキシ、アクリル等の熱可塑性樹脂の単独又はこれら
の混合物を用いることができる。
【0011】また、低TG薄膜層18および高TG薄膜
層19の膜厚は、0.2μm以上、好ましくは0.5μ
m〜3.0μmであり、3.0μm以上ではコスト的に
無意味である。また2.0μm未満であると均一に塗布
することが困難であり、かつ消しゴムによる改ざん防止
効果が得られないので、消しゴム性を考慮すると0.5
μm以上であることがさらに望ましい。この材料として
は、ポリエステル、ポリエステルウレタン、エポキシ、
アクリル等の透明な熱可塑性樹脂の単独またはその混合
物を使用することがよい。具体的には、低TG薄膜層1
8としてはガラス転移点又は軟化点が20℃以下の材料
を選択するとよく、例えば東洋紡績(株)製、商品名.
バイロン300等を挙げることができ、高TG薄膜層1
9としてはガラス転移点又は軟化点が50℃以上の材料
を選択するとよく、上記同様に東洋紡績(株)製、商品
名.バイロン200等を挙げることができる。
【0012】また、この高TG薄膜層19にポリエチレ
ンワックス等の滑剤を適宜添加することも耐摩擦性を向
上させるために有効である。
【0013】さらに、情報記録部20を印刷方式にて設
ける場合は、前記の熱可塑性樹脂にイソシアネート、メ
ラミン等の適宜の硬化剤を添加し硬化させても密着力は
低下しない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を図に基づき説
明する。 <実施例1>図1に基づき実施例1を説明する。透明な
ポリエチレンテレフタレート(PET)基材11の片面
に、アクリル、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、或い
はエポキシ、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂の溶
融樹脂をグラビアコート等の公知の手段で塗布、乾燥さ
せて回折格子パターン形成層12を設け、この回折格子
パターン形成層12面に予め用意した回折格子パターン
のスタンパーでエンボスすることにより回折格子パター
ン13を形成し、この面に金属蒸着層14を施して、さ
らにこの面に粘着剤をグラビアコート等の公知の手段で
塗布、乾燥させて回折格子パターンを有するラベル材を
得た。次いで、前記基材11の他方の面上に溶融したポ
リエステル樹脂を、厚さ0.8μmに塗布、乾燥させて
透明な低TG薄膜層18を形成し、さらにこの薄膜層上
に、溶融したポリエステルウレタン樹脂を、厚さ0.5
μmに塗布し、乾燥させて透明な高TG薄膜層19を設
けた。この高TG薄膜層19上の一部領域に印刷方式に
より模様と文字の情報記録部20を設けて回折格子パタ
ーンを有するラベルを得た。この印刷方式による情報記
録部上に粘着セロハンテープを貼り付け、強制的に剥離
させたが情報記録部は剥離しなかった。
【0015】<実施例2>図2に基づき実施例2を説明
する。図2に示すように、ラベル材としては、回折格子
パターン13を金属蒸着層14面にスタンパーにより形
成したもので、他は実施例1と同様にして得たものであ
る。次いで、前記基材11の他方の面上に溶融したポリ
エステルウレタン樹脂を、厚さ0.5μmに塗布し、乾
燥させて透明な低TG薄膜層18を形成し、さらにこの
薄膜層上に溶融したアクリル樹脂を厚さ0.8μmに塗
布し、乾燥させて透明な高TG薄膜層19を設けた。こ
の高TG薄膜層19上の一部領域に転写リボンを用いて
熱転写で文字と番号による情報記録部20を設けて回折
格子パターンを有するラベルを得た。このラベルの耐摩
耗試験として、学振試験機にて500g/cm2 の荷重
をかけてカナキン綿布で1000回往復しても情報記録
部に影響はなかつた。
【0016】
【発明の効果】本発明の回折格子パターンを有するラベ
ルは、ラベル表面に透明な熱可塑性樹脂などからなる低
TG薄膜層と高TG薄膜層を設けることにより、ラベル
面にブリードしてきた低分子材料等の不純物がマスクさ
れ、かつ加工時のブロッキングも容易に防止することが
でき、さらに加えて印刷適性およびラベルプリンター適
性が付与され、ラベル上に記録される情報記録部の密着
力を高めるとともに、堅牢性を一段と向上させたことに
よりラベルに情報を記録する場合、印刷方式、感熱転写
等の公知の手段が可能となり、低コスト、低ランニング
コスト、負担の軽いメンテナンスで実現される等の、種
々の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、回折格子パターンを
有するラベルを断面で表した説明図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す、回折格子パターン
を有するラベルを断面で表した説明図である。
【符号の説明】
10 ……回折格子パターンを有するラベル 11 ……基材(PET) 12 ……回折格子パターン形成層 13 ……回折格子パターン 14 ……金属蒸着層 15 ……粘着剤層 18 ……低TG薄膜層 19 ……高TG薄膜層 20 ……情報記録部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明プラスチック基材の一方の面に、回折
    格子パターン形成層、回折格子パターン、金属蒸着層、
    粘着剤層あるいは回折格子パターン形成層、金属蒸着
    層、回折格子パターン、粘着剤層を積層し、一方、基材
    表面に情報記録部を設けた回折格子パターンを有するラ
    ベルにおいて、前記基材の表面に、ガラス転移点または
    軟化点が常温以下の熱可塑性樹脂からなる低ガラス転移
    点薄膜層と、ガラス転移点または軟化点が常温を超える
    熱可塑性樹脂からなる高ガラス転移点薄膜層とを設けた
    ことを特徴とする回折格子パターンを有するラベル。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性樹脂からなる低ガラス転移点
    薄膜層のガラス転移点または軟化点が20℃以下、前記
    熱可塑性樹脂からなる高ガラス転移点薄膜層のガラス転
    移点または軟化点が50℃以上としたことを特徴とする
    請求項1に記載の回折格子パターンを有するラベル。
  3. 【請求項3】前記各薄膜層の膜厚が、少なくとも0.5
    μm〜3.0μmの範囲としたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の回折格子パターンを有するラベル。
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