JP3535951B2 - 油圧ショベルの油圧駆動装置 - Google Patents

油圧ショベルの油圧駆動装置

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JP3535951B2
JP3535951B2 JP12827297A JP12827297A JP3535951B2 JP 3535951 B2 JP3535951 B2 JP 3535951B2 JP 12827297 A JP12827297 A JP 12827297A JP 12827297 A JP12827297 A JP 12827297A JP 3535951 B2 JP3535951 B2 JP 3535951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルの油
圧駆動装置に係り、特に油圧ショベルの各構造部の姿
勢、位置、負荷条件の変化、慣性の大小に拘らず、各構
造部の起動加速時ないし減速停止時の特性を大幅に改善
することができる油圧駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルの油圧アクチュエ
ータとしては、油圧シリンダおよび油圧モータが知られ
ている。本発明は、前記いずれのアクチュエータに対し
ても適用することができるものであり、ここでは最も代
表的な旋回モータを対象として説明する。
【0003】しかるに、前記油圧ショベルは、作業機の
姿勢やバケットの負荷状態によって、上部旋回体の旋回
ブレーキ角が変化するため、予め旋回停止位置を予測し
て旋回停止指示を開始、すなわち旋回レバーを中立位置
に戻す必要があり、バケットに掬い込む土砂の量によっ
て、オペレータは旋回停止指示の開始を行うことから、
操作が難しく熟練を要し、長時間の作業では疲労が大き
くなる。また、未熟練のオペレータでは、その操作が難
しく、旋回停止開始の指示が遅いと、旋回停止位置を越
えて上部旋回体がダンプトラック等に衝突することにな
り、安全上問題となっている。
【0004】このような観点から、従来において、油圧
ショベル等の油圧モータで駆動される旋回体の旋回停止
制御の油圧回路として、特に作業機の姿勢およびバケッ
トの負荷状態に起因する上部旋回体の慣性モーメントの
変化に影響されずに、未熟練者でも所定の位置に停止可
能とした油圧ショベルの油圧回路が提案されている(特
開平9−13429号公報)。
【0005】前記提案に係る油圧ショベルの油圧回路
は、上部旋回体に取着するブーム、アーム、バケットと
からなる作業機と、油圧ポンプから吐出する圧油の方向
を制御する旋回用方向制御弁と、この旋回用方向制御弁
の下流側管路から分岐する管路にリリーフ弁を備えた油
圧ショベルの油圧回路からなり、前記ブームを駆動する
ブームシリンダのボトム側管路に発生する保持圧を検知
する検知手段と、この検知手段からの信号に応じて前記
リリーフ弁に指令信号を出力して設定圧を可変とする制
御装置とを設けた構成からなる。
【0006】すなわち、この従来技術においては、油圧
ショベルの各シリンダ、特にブームシリンダの伸縮状態
やバケットの負荷状態に起因する上部旋回体の慣性モー
メントの変化によって、旋回停止時のフィーリングが変
化する(特に、慣性が小さい場合にショックを生じる)
のを改善する方法として、ブームシリンダの負荷圧を利
用して、旋回モータ(アクチュエータ)に取付けたリリ
ーフ弁の設定圧力を可変とする方法が示されている。
【0007】また、油圧アクチュエータの起動時および
停止時の衝撃を緩和することができ、しかも操作性の向
上、オペレータの疲労感の軽減、耐久性の向上を達成す
ることができるように、慣性の大きい油圧アクチュエー
タの駆動を制御する方向切換弁と、この方向切換弁を操
作するパイロット弁とを備えた方向切換弁駆動油圧回路
において、前記パイロット弁と方向切換弁との間に、パ
イロット弁と連通する第1のポートと、方向切換弁と連
通する第2のポートと、前記第1のポートと第2のポー
トとの間の開閉を行うスプールと、このスプールと一体
構成され前記第1のポートと第2のポートとの間の流路
内に介在し、その両側差圧によりこのスプールを移動さ
せる絞りと、および前記スプールの移動により面積が制
御される開口で構成される圧力補償付流量制御弁とを介
在させた油圧回路が提案されている(実公平3−272
2号公報)。
【0008】前記構成からなる方向切換弁駆動油圧回路
においては、パイロット弁と方向切換弁とを接続する両
パイロット管路に圧力補償付流量制御弁を介在させたこ
とにより、走行モータの停止時の衝撃を緩和することが
でき、ひいては操作性、耐久性を向上させ、かつオペレ
ータの疲労感を低減させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前述した従
来技術において、前者の油圧ショベルの油圧回路におい
ては、油圧ショベルの慣性モーメントの変化による上部
旋回体の減速時の操作性向上を、旋回の起動・制動を制
御するリリーフ弁の設定圧を調整して行っているが、こ
の場合には、リリーフ弁の構造が比較的複雑になり、か
つその作動圧力が実用上200kgf/cm2 程度以上
であるために、微調整が困難である。この結果、今後の
建設機械の都市土木化に伴って要求されつつある油圧シ
ョベルの微操作性や複合操作性を、さらに向上させるに
は限界がある。
【0010】また、後者の方向切換弁駆動油圧回路にお
いては、これを旋回に適用した場合には、上部旋回体の
旋回起動・加速時には適用できず、さらには旋回減速・
停止時の場合にも、予め定められた1つの特性でしか切
換弁の中立復帰の特性を調整できないという欠点があ
る。さらに、流量・圧力調整手段への電気信号が故障等
により遮断された場合、操作の安全性の確保において問
題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、旋回アクチュエ
ータを制御するための切換弁のスプールが、アクチュエ
ータ操作後に中立位置へ復帰する過程で、その復帰速度
を上部旋回体の慣性モーメントの変化に対応して調整す
ることにより、前述した問題点を克服し、従来方法に比
較して大幅な旋回体停止時のフィーリング向上を図るこ
とのできる油圧ショベルの油圧駆動装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る油圧ショベルの油圧駆動装置は、油圧
ショベルのアーム、ブーム、バケット、旋回、走行、そ
の他の構造部を各構造部に取付けた油圧アクチュエータ
で駆動し、これら各油圧アクチュエータへは、各切換弁
を設けて油圧ポンプの圧油を供給すると共に油圧アクチ
ュエータからの戻り油をタンクへ排出するよう構成し、
前記切換弁の操作をパイロットバルブからの油圧パイロ
ット圧力にて制御するよう構成した油圧ショベルの油圧
駆動装置であって、少なくとも1つのアクチュエータの
パイロットバルブ(26)と切換弁(14)の油圧操作
部との間のパイロット油路中に配置された流量・圧力調
整手段(34A)と、前記パイロットバルブに圧油を供
給するパイロットポンプ(36)と、前記流量・圧力調
整手段の開度を調整するための電気信号を生成する制御
部(96)と、前記パイロットポンプ(36)から圧油
の供給を受けると共に、前記制御部(96)からの電気
信号に応答して前記流量・圧力調整手段(34A)の開
度を調整するための圧油信号を生成しこれを前記流量・
圧力調整手段(34A)へ供給する電磁比例減圧弁(3
8)とを有するとともに、前記流量・圧力調整手段(3
4)を前記電磁比例減圧弁(38)から与えられる圧油
信号の上昇に応じて2次圧力を低下せしめる可変減圧弁
として構成したことを特徴とする。その場合、前記流量
・圧力調整手段(34A)を構成する可変減圧弁は、一
端側に前記切換弁(14)の油圧操作部(14A)と接
続される開口部を形成するとともに、内部に前記開口部
に続く第1の穴(54)と同第1の穴(54)に続いて
同穴の軸方向に形成され第1の穴(54)より径大の第
2の段付穴(58、60)を形成した弁ボディー(5
0)と、前記第1の穴(54)及び第2の段付穴(5
8、60)にそれぞれ摺動自在に配置された第1のスプ
ール(52)及び第2のスプール(56)と、前記第1
の穴(54)において第1のスプール(52)と第2の
スプール(56)の間に配置され第1のスプール(5
2)を付勢する第1のバネ(62)と、前記第2の段付
穴(58、60)において前記第2のスプール(56)
と前記弁ボディ(50)の他端側との間に配置され前記
第1のバネ(62)より大きな弾発力を有し前記第2の
スプール(56)を付勢する第2のバネ(64)とを備
え、前記第1のスプール(52)には、一端側が前記開
口部と連通し他端側に形成した絞り(66)を介して前
記第1のバネ(62)の配置される油室(76)に通じ
る通路が形成され且つ、同通路は前記弁ボディ(50)
に形成され前記パイロットバルブ(26)からのパイロ
ット圧力を受ける横穴(71)と連通するよう形成され
てなり、前記第2のスプール(56)には、前記油室
(76)と前記第2のバネ(64)の配置される油室
(78)との間を連通する通路が形成されると共に前記
弁ボディ(50)の段部とスプール外周部間に油室(7
2)が形成されており、同油室(72)は弁ボディ(5
0)に形成した横穴を介して前記電磁比例減圧弁(3
8)から与えられる圧油信号を受けるよう構成すること
ができる。また、その場合、前記流量・圧力調整手段を
構成する可変減圧弁は、前記切換弁(14)の油圧操作
部(14A)と一体的に構成されることができる。さら
にまた、前記流量・圧力調整手段(34A′)を構成す
る可変減圧弁は、一端側に前記切換弁(14)の油圧操
作部(14A)のスプール(84)端部を液密的に収納
する凹部を形成し且つ、同凹部に連通する開口部を形成
するとともに、内部に前記開口部に続く第1の穴と同第
1の穴に続いて同穴の軸方向に形成され第1の穴より径
大の第2の段付穴(58、60)を形成した弁ボディー
(50′)と、前記第1の穴(54)及び第2の段付穴
(58、60)にそれぞれ摺動自在に配置された第1の
スプール(52)及び第2のスプール(56)と、前記
第1の穴(54)において第1のスプール(52)と第
2のスプール(56)の間に配置され第1のスプール
(52)を付勢する第1のバネ(62)と、前記第2の
段付穴(58、60)において前記第2のスプール(5
6)と前記弁ボディ(50′)の他端側との間に配置さ
れ前記第1のバネ(62)より大きな弾発力を有し前記
第2のスプール(56)を付勢する第2のバネ(64)
とを備え、前記第1のスプール(52)には、一端側が
前記開口部と連通し他端側に形成した絞り(66)を介
して前記第1のバネ(62)の配置される油室(76)
に通じる通路が形成され且つ、同通路は前記弁ボディ
(50′)に形成され前記パイロットバルブ(26)か
らのパイロット圧力を受ける横穴(71)と連通するよ
う形成されてなり、前記第2のスプール(56)には、
前記油室(76)と前記第2のバネ(64)の配置され
る油室(78)との間を連通する通路が形成されると共
に前記弁ボディ(50′)の段部とスプール外周部間に
油室(72)が形成されており、同油室(72)は弁ボ
ディ(50′)に形成した横穴を介して前記電磁比例減
圧弁(38)から与えられる圧油信号を受けるよう構成
されることができる。さらにまたその場合、前記制御部
(96)には、前記パイロットバルブ(26)からのパ
イロット圧力及び同パイロット圧力により操作される前
記油圧アクチュエータの動作状態に対応する検出信号が
入力され、これらパイロット圧力及び検出信号に基づい
て前記電気信号を生成するよう構成されることができ
る。
【0013】この場合、流量・圧力調整手段が設けられ
た油圧アクチュエータは、旋回モータから構成すること
ができる。
【0014】また、外部信号は、上部旋回体に対するブ
ームの角度に関連付けられた信号とすることができる。
【0015】あるいは、前記外部信号は、ブームシリン
ダの保持側の負荷圧力に関連付けられた信号とすること
もできる。
【0016】さらに、パイロット油路中に設けた流量・
圧力調整手段は、外部信号の上昇に応じて通過油量の低
下する圧力補償付き流量調整弁により構成することがで
きる。
【0017】また、前記パイロット油路中に設けた流量
・圧力調整手段は、外部信号の上昇に応じて2次圧力の
低下する可変減圧弁により構成することもができる。
【0018】さらに、前記パイロット油路中に設けた流
量・圧力調整手段は、パイロットバルブから切換弁への
圧油の流れを減圧し、切換弁からパイロットバルブへの
排出油を圧力補償流量制御するように構成することもで
きる。
【0019】そして、前記流量・圧力調整手段は、切換
弁の油圧操作部と一体構成とすることができる。
【0020】また、前記流量・圧力調整手段は、入力電
流の上昇に従って出力2次圧力の低下する電磁減圧弁に
より構成することもできる。
【0021】
【実施例】次に、本発明に係る油圧ショベルの油圧駆動
装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
【0022】図1は、本発明に係る油圧ショベルの油圧
駆動装置の一実施例を示す油圧回路図である。しかる
に、図1において、参照符号10は油圧ショベルを操作
するためのコントロールバルブの一部を示すものであ
る。このコントロールバルブ10の中には、旋回モータ
12を操作するための旋回用切換弁14、アーム用切換
弁16等が組み込まれている。
【0023】前記コントロールバルブ10に対しては、
油圧ポンプ18が接続されており、前記各切換弁14、
16が中立位置にある時、前記油圧ポンプ18から圧油
供給通路20へ吐出される圧油は、各切換弁14、16
のセンターバイパス通路21および排出油通路23を経
て、タンク22へ排出されている。また、前記圧油供給
通路20と排出油通路23との間にはリリーフ弁24を
備えたバイパス通路25により相互に連通接続されてい
る。
【0024】さらに、旋回用切換弁14は、その両端に
油圧操作部14A 、14B を有し、この油圧操作部14
A 、14B に対しては、油圧パイロットバルブ26から
の操作信号圧が、信号通路27および31、28および
32を経てそれぞれ導かれている。旋回以外の各切換弁
に対しても、図示していないパイロットバルブからの信
号圧力が、それぞれ油圧操作部へ導かれている。
【0025】しかるに、旋回用切換弁14の操作信号ラ
イン上には、流量・圧力調整手段34A 、34B が設け
てあり、さらにこの流量・圧力調整手段34A 、34B
は、所要の電気信号を、パイロット油圧ポンプ36から
のパイロット圧油に基づいて所要の油圧信号に変換す
る、例えば電磁比例減圧弁等の電/油変換手段38によ
り得られる信号圧力により、適宜弁開度が調整されるよ
うに構成されている。
【0026】なお、前記油圧パイロットバルブ26に対
しては、パイロット圧油供給路29を介してパイロット
油圧ポンプ36からのパイロット圧油が供給され、排出
油通路30を介して排出油が適宜タンク22へ排出され
るように構成されている。
【0027】また、前記旋回モータ12を備えた旋回手
段40は、前記旋回用切換弁14と接続される油圧回路
に、それぞれチェック弁41、41とリリーフ弁42、
42とが設けられている。さらに、アーム用切換弁16
の負荷回路にはアームシリンダ44が接続されている。
【0028】図2は、前記流量・圧力調整手段34A の
一実施例を示すものである。図2において、参照符号5
0は弁ボディを示し、この弁ボディ50には、第1のス
プール52が穴54に対して、また第2のスプール56
が穴58と穴60とで形成された段付き穴に対して、そ
れぞれ摺動自在にしてかつ液密的に組み込まれている。
さらに、前記各スプール52、56の間には、第1のば
ね62が設けてあり、第2のスプール56の他端には第
2のばね64が、前記第2のスプール56を介して前記
第1のばね62と対向させて設けてある。
【0029】なお、第2のばね64の荷重は、第1のば
ね62の荷重に比較し、十分大きく設定してある。第1
のスプール52の一端は、図1の信号通路31に開口す
る一方、その他端は、前記第1のスプール52に設けた
絞り66を介してタンクライン68に接続されている。
そして、第1のスプール52の外周部に設けた溝70お
よびこの溝70と信号通路31とを、第1のスプール5
2の内部に設けた通路を介して接続する。これにより、
油圧パイロットバルブ26から導出された信号通路27
と旋回用切換弁14の油圧操作部14A に連通する信号
通路31とが相互に接続される。
【0030】そして、前記第2のスプール56の段付き
部と弁ボディ50の段付き穴とで形成される油室72に
対しては、電磁比例減圧弁38からの2次圧力が供給さ
れる。なお、パイロット油圧ポンプ36からの圧油は、
油圧パイロットバルブ26および電磁比例減圧弁38の
それぞれ元圧として供給されており、前記パイロットバ
ルブ26および電磁比例減圧弁38の2次圧力として、
それぞれ図3および図4に示す特性の出力が得られる。
また、前記第1のスプール52と第2のスプール56の
前後には、それぞれ油室74、76、78が構成され
る。
【0031】次に、前記構成からなる本実施例における
油圧ショベルの油圧駆動装置の動作につき説明する。
【0032】図1において、まず油圧パイロットバルブ
26を操作すると、その信号通路27、28には図3に
示す2次(パイロット)圧力が出力される。そこで、例
えば信号通路27へ前記パイロット圧力が出力された場
合、流量調整手段34A および信号通路31を経て、旋
回用切換弁14の油圧操作部14A へ導入される。
【0033】図5は、前記油圧操作部14A の構成例を
示すものである。すなわち、図5において、信号通路3
1から油圧操作部14A の油室80に流入したパイロッ
ト信号圧油は、ばね82の弾力に抗してスプール84
を、所要のストロークSの範囲で右方へ移動させること
ができる。
【0034】この際、前記図2に示す構成からなる流量
・圧力調整手段34A に対し、外部信号として、図2に
おける油室72へ信号圧力が付加されない状態では、第
2のばね64が第2のスプール56を介して第1のばね
62を十分圧縮し、さらにこの第1のばね62は、第1
のスプール52を図示において左方へ押接する。また、
この状態では、油室74の圧力と油室76の圧力との差
圧によっては、第1のスプール52が、図示において右
方へ動かないように、第1のばね62の弾力を十分大き
く設定してあるので、第1のスプール52の溝70と弁
ボディ50に穿設した横穴71とは、相互に十分開口
し、これにより信号通路27からの圧油は、流量・圧力
調整手段34A によっては何等の作用も受けずに信号通
路31へ伝達される。
【0035】また、油圧パイロットバルブ26を一端側
へ操作した後、これを中立状態に戻す過程においても、
前記と同様に、旋回用切換弁14の油圧操作部14A 内
の圧油は、流量・圧力調整手段34A によっては何等の
作用も受けずに、信号通路31から信号通路27へ排出
される。
【0036】ここで、上部旋回体を起動・加速すべく油
圧パイロットバルブ26を操作した状態で、図2におい
て、段付きの油室72に対して外部(電磁比例減圧弁3
8)から所定の信号圧力が印加されると、この信号圧力
が第2のスプール56に作用し、第2のばね64を圧縮
して、図示において右方へ所定量移動させる。この結
果、第1のスプール52に作用する第1のばね62の荷
重が小さくなり、油室74の圧油が、第1のスプール5
2に対する第1のばね62の荷重減少分だけ、第1のス
プール52を図示において右方へ動かす。
【0037】従って、第1のスプール52の溝70の左
端が横穴71の一部を閉鎖し、前記横穴71の開度を減
少させる。このため、前記油室74の圧力は、前記開度
の制限された横穴71からの流入量と、第1のスプール
52に設けた絞り66からの排出量とで定まる、油室7
4内の圧力が、第1のばね62の弾力とバランスする圧
力となる。この圧力は、信号通路27の圧力より低い範
囲内においては、信号通路27の圧力に関係なく、第1
のばね62の荷重すなわち油室72への外部からの所定
の信号圧力によって調整される。
【0038】従って、上部旋回体を起動・加速する際
に、流量・圧力調整手段34A へ上部旋回体の慣性モー
メントの変化に応じた適切な信号圧力を与えれば、例え
ば図6に示すような切換弁14′の中立位置Nから、ス
トロークエンドEの間の中間位置Mの加速度を、それぞ
れ調整することができるので、油圧パイロットバルブ2
6を急操作した場合においても、きわめて操作性に優れ
た旋回起動・加速操作を達成することができる。
【0039】一方、旋回用油圧パイロットバルブ26を
操作し、上部旋回体を駆動した後、これを停止すべく前
記パイロットバルブ26を中立状態に戻す場合、前記と
同様に、流量・圧力調整手段34A に対し信号圧力が印
加されると、旋回用切換弁14の油圧操作部14A から
信号通路31を経て、信号通路27へ戻ろうとする油
は、流量・圧力調整手段34A を通過する際、油室74
に導入されると、前述したように、第1のばね62の第
1のスプール52に対する荷重が比較的小さいので、旋
回体の起動・加速の場合と同様に、油室74の油は、第
1のスプール52を右方へ移動させて、溝70の左端が
横穴71への開口を制限するので、信号通路31から信
号通路27への戻り油の排出が制限される。従って、前
記パイロットバルブ26を急激に戻した場合や、上部旋
回体の慣性モーメントが、ブームの位置やバケットの負
荷状況によって変化した場合でも、それぞれの状況に対
応した圧力信号を流量・圧力調整手段34A に与えるこ
とにより、きわめて減速特性に優れた油圧駆動装置を得
ることができる。
【0040】以上の実施例においては、上部旋回体の起
動・加速および減速・停止の両方について適用した場合
を説明したが、本発明に係る油圧ショベルの油圧駆動装
置を実際に適用するに当たっては、状況に応じてこれを
減速・停止の操作にのみ適用することができることは勿
論である。
【0041】また、本実施例の油圧駆動装置において
は、流量・圧力調整手段34A、34Bへ信号を与える
ために、電磁比例減圧弁38が設けられている。しかる
に、この電磁比例減圧弁38に対しては、図7の
(a)、(b)に示すように、油圧ショベル90の旋回
体91の上部に取付けたブーム92の取付部92aにお
いて、変位するブーム角度θを角度センサ94により検
出し、あるいはブームシリンダ93の保持側93aの負
荷圧(Ph)を圧力センサ95により検出し、これらの
検出信号を制御部96へ伝達する。そこで、前記制御部
96には、さらに予め定めた目標値S1、油圧パイロッ
トバルブ26の出力信号圧を高圧選択弁46で選択して
これを圧力センサ48で検出した信号(図1参照)およ
びその他の信号Snを入力し、演算を行って、得られた
結果を前記電磁比例減圧弁38へ指令する供給電流iと
して出力する。そして、電磁比例減圧弁38において
は、図4に示す特性に従って出力される2次圧力を、流
量・圧力調整手段34A、34Bへ伝達して、前述した
ように油圧パイロットバルブ26から切換弁14の油圧
操作部14A、14Bへの操作信号圧力の圧力上昇特性
を制御すると共に、油圧操作部14A、14Bからの戻
り油の排出油量を制御することができる。
【0042】従って、この場合、油圧パイロットバルブ
26の2次圧力(Pp)に対する電磁比例減圧弁38へ
の供給電流iを、前記制御部96によって、図8に示す
特性となるように設定することにより、電気信号が故障
等により遮断された場合でも、流量・圧力調整手段34
A、34Bは油圧パイロットバルブ26の出力信号を常
に切換弁14の油圧操作部14A、14Bへ伝達した状
態を維持することができるので、安全性の確保において
も有効である。
【0043】なお、図7の(a)において、参照符号9
8はアーム、99はアームシリンダ、100はバケッ
ト、101はバケットシリンダをそれぞれ示す。
【0044】さらに、本実施例の油圧駆動装置におい
て、流量・圧力調整手段34A 、34B は、例えば図9
に示すように、切換弁14の油圧操作部14A 、14B
と一体化することにより、非常にコンパクトな構成とす
ることができる。すなわち、図9において、一方の流量
・圧力調整手段とこれに対応する切換弁の油圧操作部と
の複合手段34A ′は、図示の右側部分が流量・圧力調
整手段を示し、図示の左側部分が油圧操作部を示す。そ
して、前記流量・圧力調整手段は、前述した図2に示す
流量・圧力調整手段34A の構成と同じであり、同一の
構成部分には同一の参照符号を付して、詳細な説明は省
略する。これに対し、前記油圧操作部は、基本的な構成
において前述した図5に示す油圧操作部14A の構成と
同様であるが、本実施例においては、隣接する流量・圧
力調整手段の油室74と連通手段75を介して連通する
油室80′に流入したパイロット信号圧油が、ばね82
の弾力に抗してスプール84を左方へ移動させるように
構成したものである。
【0045】さらにまた、本実施例の油圧駆動装置にお
いて、流量・圧力調整手段34A 、34B として、前述
した図2に示す実施例に代えて、図10に示す構成から
なる電磁減圧弁102を使用することができる。すなわ
ち、図10において、この電磁減圧弁102は、基本的
には、ハウジング104内にスプール106を摺動自在
に挿着し、このスプール106に対して、その一端部側
に2次圧力調圧用スプリング108の調圧力Fvsを負荷
すると共に、他端部側に信号通路31への信号圧力の作
用力Fvpを負荷することにより、スプール106のバラ
ンス位置において、前記信号通路31への信号圧力を設
定するように構成されている。
【0046】さらに、前記スプール106の2次圧力調
圧用スプリング108を設けた一端部側に、大径フラン
ジ部106aを形成し、このフランジ部106aに前記
スプール106と平行に延在するピストン110を突設
すると共に、このピストン110の他端における受圧部
を、信号通路31と連通する2次圧力室112として構
成する。
【0047】この場合、スプール106が前記スプリン
グ108の調圧力Fvsにより、図示の位置へ移動してい
る際に、信号通路27からの信号圧力が負荷されると、
この信号圧力が通路114a、114bから前記2次圧
力室112へ導かれて、信号通路31へ所定の信号圧力
を出力すると共に、前記2次圧力室112において前記
スプリング108の調圧力Fvsに対向する作用力Fvpを
発生する。なお、通路114cは、タンク22へ連通す
る排出油通路である。また、前記構成において、スプー
ル106の2次圧力pの作用側(図示の右側)の端部
に、前記調圧用スプリング力Fvsに対向する推力Fm を
発生する比例ソレノイド116が設けられている。
【0048】このように構成した電磁減圧弁102によ
れば、信号通路27からの信号圧力が、通路114aか
ら通路114bへ伝達されて信号通路31へ出力される
2次圧力pは、前記2次圧力室112において前記スプ
リング108の調圧力Fvsに対向する作用力Fvpを、前
記2次圧力室112の断面積に応じて発生して減圧され
ると共に、前記比例ソレノイド116の駆動電流を増加
させて推力Fm を増大するに伴い、スプール106を図
示の左方へ移動させて、前記スプリング108の調圧力
Fvsを増大させることにより、前記2次圧力室112に
発生する作用力Fvpがさらに減圧されるので、前記信号
通路31へ出力される信号圧力は、次第に低下させるこ
とができる。
【0049】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。例えば、前述した実施例においては、油圧シ
ョベルの旋回単独操作について説明したが、これ以外の
例えば、ブームとバケットシリンダとの同時操作におい
て、本発明装置をバケットシリンダ操作用切換弁に適用
すれば、パイロットバルブから前記切換弁の油圧操作部
へ供給される操作圧力を所定値以下に調整することがで
きるので、ブーム用およびバケット操作用パイロットバ
ルブをフル操作した場合でも、バケットシリンダ操作用
切換弁のスプールは、図4に示す中間位置に保持され、
従ってバケットシリンダへの圧油の供給が制限されるの
で、ブーム、バケットの両シリンダを同時に動作させる
ことができる。また、この場合には、バケット操作用パ
イロットライン上に設けた流量・圧力調整手段へ印加す
る外部信号は、ブーム操作用パイロット圧力を使用する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る油圧
ショベルの油圧駆動装置は、油圧ショベルのアーム、ブ
ーム、バケット、旋回、走行、その他の構造部を各構造
部に取付けた油圧アクチュエータで駆動し、これら各油
圧アクチュエータへは、各切換弁を設けて油圧ポンプの
圧油を供給すると共に油圧アクチュエータからの戻り油
をタンクへ排出するよう構成し、前記切換弁の操作をパ
イロットバルブからの油圧パイロット圧力にて制御する
よう構成した油圧ショベルの油圧駆動装置であって、少
なくとも1つのアクチュエータのパイロットバルブ(2
6)と切換弁(14)の油圧操作部との間のパイロット
油路中に配置された流量・圧力調整手段(34A)と、
前記パイロットバルブに圧油を供給するパイロットポン
プ(36)と、前記流量・圧力調整手段の開度を調整す
るための電気信号を生成する制御部(96)と、前記パ
イロットポンプ(36)から圧油の供給を受けると共
に、前記制御部(96)からの電気信号に応答して前記
流量・圧力調整手段(34A)の開度を調整するための
圧油信号を生成しこれを前記流量・圧力調整手段(34
A)へ供給する電磁比例減圧弁(38)とを有するとと
もに、前記流量・圧力調整手段(34)を前記電磁比例
減圧弁(38)から与えられる圧油信号の上昇に応じて
2次圧力を低下せしめる可変減圧弁として構成したこと
により、油圧ショベルの上部旋回体の慣性モーメントの
変化に拘らず、しかも加速あるいは減速時のパイロット
バルブの急操作にも拘らず、きわめて操作性に優れ、ま
た電磁比例減圧弁(38)への供給電流iが故障等によ
り遮断された場合でも、流量・圧力調整手段は油圧パイ
ロットバルブの出力信号を常に切換弁の油圧操作部へ伝
達した状態を維持することができるので、安全性の確保
においても有効な油圧ショベルの油圧駆動装置を得るこ
とができる。
【0051】すなわち、本発明の油圧駆動装置によれ
ば、旋回アクチュエータを制御するための切換弁のスプ
ールが、アクチュエータ操作後に中立位置へ復帰する過
程で、その復帰速度を上部旋回体の慣性モーメントの変
化に対応して調整することにより、従来方法に比較して
大幅な旋回体停止時のフィーリング向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧ショベルの油圧駆動装置の一
実施例を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す油圧駆動装置における流量・圧力調
整手段の実施例を示す概略構成図である。
【図3】図1に示す油圧駆動装置における油圧パイロッ
トバルブの特性線図である。
【図4】図1に示す油圧駆動装置における電磁比例減圧
弁の特性線図である。
【図5】図1に示す油圧駆動装置における切換弁の油圧
操作部の実施例を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る油圧駆動装置に適用し得る切換弁
の中立位置、ストロークエンドおよびこの中間位置をそ
れぞれ示す説明図である。
【図7】図1に示す油圧駆動装置の油圧ショベルへの適
用例を示すものであって、(a)は油圧ショベルにおけ
るブーム角の検出およびブームシリンダの保持側の圧力
検出並びに制御手段への入出力関係を示す説明図であ
り、(b)は(a)のY部分における要部拡大図であ
る。
【図8】図1に示す油圧駆動装置における油圧パイロッ
トバルブの2次圧力と電磁比例減圧弁への出力電流特性
の設定例を示す説明図である。
【図9】本発明に係る油圧駆動装置に適用する流量・圧
力調整手段と切換弁の油圧操作部との一体化を行った複
合手段の実施例を示す概略構成図である。
【図10】本発明に係る油圧駆動装置に適用する流量・
圧力調整手段として使用し得る電磁減圧弁の実施例を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
10 コントロールバルブ 12 旋回モータ 14 旋回用切換弁 14A、14B 油圧操作部 14′ 切換弁 16 アーム用切換弁 18 油圧ポンプ 20 圧油供給通路 21 センターバイパス通路 22 タンク 23 排出油通路 24 リリーフ弁 25 バイパス通路 26 油圧パイロットバルブ 27、28、31、32 信号通路 29 パイロット圧油供給路 30 排出油通路 34A、34B 流量・圧力調整手段 34A′ 流量・圧力調整手段と油圧操作部との複合手
段 36 パイロット油圧ポンプ 38 電/油変換手段(電磁比例減圧弁) 40 旋回手段 41 チェック弁 42 リリーフ弁 44 アームシリンダ 46 高圧選択弁 48 圧力センサ 50、50′ 弁ボディ 52 第1のスプール 54 穴 56 第2のスプール 58、60 穴 62 第1のばね 64 第2のばね 66 絞り 68 タンクライン 70 溝 71 横穴 72 油室 74、76、78 油室 75 連通手段 80、80′ 油室 82 ばね 84 スプール 90 油圧ショベル 91 旋回体 92 ブーム 92a 取付部 93 ブームシリンダ 93a 保持側 94 角度センサ 95 圧力センサ 96 制御部 98 アーム 99 アームシリンダ 100 バケット 101 バケットシリンダ 102 電磁減圧弁 104 ハウジング 106 スプール 108 2次圧力調圧用スプリング 110 ピストン 112 2次圧力室 114a、114b 通路 114c 排出油通路 116 比例ソレノイド

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ショベルのアーム、ブーム、バケッ
    ト、旋回、走行、その他の構造部を各構造部に取付けた
    油圧アクチュエータで駆動し、これら各油圧アクチュエ
    ータへは、各切換弁を設けて油圧ポンプの圧油を供給す
    ると共に油圧アクチュエータからの戻り油をタンクへ排
    出するよう構成し、前記切換弁の操作をパイロットバル
    ブからの油圧パイロット圧力にて制御するよう構成した
    油圧ショベルの油圧駆動装置であって、 少なくとも1つのアクチュエータのパイロットバルブ
    (26)と切換弁(14)の油圧操作部との間のパイロ
    ット油路中に配置された流量・圧力調整手段(34A)
    と、 前記パイロットバルブに圧油を供給するパイロットポン
    プ(36)と、 前記流量・圧力調整手段の開度を調整するための電気信
    号を生成する制御部(96)と、 前記パイロットポンプ(36)から圧油の供給を受ける
    と共に、前記制御部(96)からの電気信号に応答して
    前記流量・圧力調整手段(34A)の開度を調整するた
    めの圧油信号を生成しこれを前記流量・圧力調整手段
    (34A)へ供給する電磁比例減圧弁(38)とを有す
    るとともに、 前記流量・圧力調整手段(34)を前記電磁比例減圧弁
    (38)から与えられる圧油信号の上昇に応じて2次圧
    力を低下せしめる可変減圧弁として構成したことを特徴
    とする油圧ショベルの油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記流量・圧力調整手段(34A)を構
    成する可変減圧弁は、 一端側に前記切換弁(14)の油圧操作部(14A)と
    接続される開口部を形成するとともに、内部に前記開口
    部に続く第1の穴(54)と同第1の穴(54)に続い
    て同穴の軸方向に形成され第1の穴(54)より径大の
    第2の段付穴(58、60)を形成した弁ボディー(5
    0)と、 前記第1の穴(54)及び第2の段付穴(58、60)
    にそれぞれ摺動自在に配置された第1のスプール(5
    2)及び第2のスプール(56)と、 前記第1の穴(54)において第1のスプール(52)
    と第2のスプール(56)の間に配置され第1のスプー
    ル(52)を付勢する第1のバネ(62)と、 前記第2の段付穴(58、60)において前記第2のス
    プール(56)と前記弁ボディ(50)の他端側との間
    に配置され前記第1のバネ(62)より大きな弾発力を
    有し前記第2のスプール(56)を付勢する第2のバネ
    (64)とを備え、 前記第1のスプール(52)には、一端側が前記開口部
    と連通し他端側に形成した絞り(66)を介して前記第
    1のバネ(62)の配置される油室(76)に通じる通
    路が形成され且つ、同通路は前記弁ボディ(50)に形
    成され前記パイロットバルブ(26)からのパイロット
    圧力を受ける横穴(71)と連通するよう形成されてな
    り、 前記第2のスプール(56)には、前記油室(76)と
    前記第2のバネ(64)の配置される油室(78)との
    間を連通する通路が形成されると共に前記弁ボディ(5
    0)の段部とスプール外周部間に油室(72)が形成さ
    れており、同油室(72)は弁ボディ(50)に形成し
    た横穴を介して前記電磁比例減圧弁(38)から与えら
    れる圧油信号を受けるよう構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の油圧ショベルの油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記流量・圧力調整手段を構成する可変
    減圧弁は、 前記切換弁(14)の油圧操作部(14A)と一体構成
    してなることを特徴とする請求項1記載の油圧ショベル
    の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記流量・圧力調整手段(34A′)を
    構成する可変減圧弁は、 一端側に前記切換弁(14)の油圧操作部(14A)の
    スプール(84)端部を液密的に収納する凹部を形成し
    且つ、同凹部に連通する開口部を形成するとともに、内
    部に前記開口部に続く第1の穴と同第1の穴に続いて同
    穴の軸方向に形成され第1の穴より径大の第2の段付穴
    (58、60)を形成した弁ボディー(50′)と、 前記第1の穴(54)及び第2の段付穴(58、60)
    にそれぞれ摺動自在に配置された第1のスプール(5
    2)及び第2のスプール(56)と、 前記第1の穴(54)において第1のスプール(52)
    と第2のスプール(56)の間に配置され第1のスプー
    ル(52)を付勢する第1のバネ(62)と、 前記第2の段付穴(58、60)において前記第2のス
    プール(56)と前記弁ボディ(50′)の他端側との
    間に配置され前記第1のバネ(62)より大きな弾発力
    を有し前記第2のスプール(56)を付勢する第2のバ
    ネ(64)とを備え、 前記第1のスプール(52)には、一端側が前記開口部
    と連通し他端側に形成した絞り(66)を介して前記第
    1のバネ(62)の配置される油室(76)に通じる通
    路が形成され且つ、同通路は前記弁ボディ(50′)に
    形成され前記パイロットバルブ(26)からのパイロッ
    ト圧力を受ける横穴(71)と連通するよう形成されて
    なり、 前記第2のスプール(56)には、前記油室(76)と
    前記第2のバネ(64)の配置される油室(78)との
    間を連通する通路が形成されると共に前記弁ボディ(5
    0′)の段部とスプール外周部間に油室(72)が形成
    されており、同油室(72)は弁ボディ(50′)に形
    成した横穴を介して前記電磁比例減圧弁(38)から与
    えられる圧油信号を受けるよう構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部(96)には、前記パイロッ
    トバルブ(26)からのパイロット圧力及び同パイロッ
    ト圧力により操作される前記油圧アクチュエータの動作
    状態に対応する検出信号が入力され、これらパイロット
    圧力及び検出信号に基づいて前記電気信号を生成するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4記載の油圧ショベルの油
    圧駆動装置。
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