JP3535623B2 - カラー撮像装置 - Google Patents

カラー撮像装置

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JP3535623B2
JP3535623B2 JP23388095A JP23388095A JP3535623B2 JP 3535623 B2 JP3535623 B2 JP 3535623B2 JP 23388095 A JP23388095 A JP 23388095A JP 23388095 A JP23388095 A JP 23388095A JP 3535623 B2 JP3535623 B2 JP 3535623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の画素(光
電変換手段)が2次元に配置されてなる撮像素子を備え
たカラー撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】解像度が良く、色モアレが少なく、かつ
静止フレーム画像も撮影可能な撮像装置として、特開平
6−205422に開示されているものがある。これ
は、図11に示すようなオフセットサンプリング構造の
色配列のカラーフィルタが配置され、かつ水平M画素×
垂直N画素(N行×M列)の全ての画素の信号をインタ
ーレースすることなく順次にしかも独立に読み出すこと
の可能な撮像素子、いわゆる全画素読み出し方式(プロ
グレッシブスキャン方式)の撮像素子を用い、この出力
信号を図12に示すような回路で処理して高画質の画像
信号を得ようとするものである。
【0003】図12の回路において、光学的ローパスフ
ィルタ50を経てCCDイメージセンサなどの撮像素子
1に入射した光線は、撮像素子1で電気信号に変換され
た後、前処理回路2およびA/D変換回路3を経てバッ
ファメモリ4に送られる。そして、Mg(マゼンタ)、
G(緑)、Cy(シアン)、Ye(イエロー)の各色ご
との補間フィルタ6、7、8、9を介してRGB変換回
路10でR、G、Bの各色に変換され、さらに、ホワイ
トバランス調整回路11、γ変換回路12、色差マトリ
クス回路13、ローパスフィルタ17、18、19で信
号処理されることにより、低域の輝度信号YL および色
差信号R−Y、B−Yとして出力される。また、バッフ
ァメモリ4からローパスフィルタ5に送られた信号は、
γ変換回路14およびエンハンス回路15で信号処理さ
れて高域の輝度信号YH として出力される。そして、低
域の輝度信号YL と高域の輝度信号YH とは、輝度信号
形成回路16で処理されて輝度信号Hとして出力され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、撮像素子1の全画素の信号を読み出さなけれ
ば1画面分の画像を形成することができず、1画面の信
号を読み出すのに1/30秒かかってしまうために、い
わゆるフレームの動画像を得ることができなかった。ま
た読み出し時間を短縮するために撮像素子1の転送速度
を2倍にする方法や、撮像素子の水平転送部を2本にす
る方法等が考案されているが、転送速度を速くするため
には半導体の性能の向上が必要であり、また水平転送部
を2本にすると素子の構造や転送方法が複雑になり、い
ずれにしてもコストアップをまねくものであった。
【0005】また、従来から行われている読み出し方法
として、フィールド蓄積による読み出し、すなわち2行
分の信号を垂直転送部で加算して読み出す方法がある
が、図11に示したようなカラーフィルタの場合には読
み出された信号からカラーの画像信号たとえばRGBの
原色信号、あるいは輝度信号や色差信号といった信号を
形成することができないという問題点があった。
【0006】そこで、本願の発明に係る第1の目的は、
被写体からの光信号を電荷信号に変換する各画素ごと
に、分光特性の異なる4つのカラーフィルタのいずれか
が配置され、第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィ
ルタの順番で複数の前記カラーフィルタが行方向に交互
に配列された第1の行と、第3のカラーフィルタ、第4
のカラーフィルタの順番で複数の前記カラーフィルタが
行方向に交互に配列された第2の行と、第2のカラーフ
ィルタ、第1のカラーフィルタの順番で複数の前記カラ
ーフィルタが行方向に交互に配列された第3の行と、第
4のカラーフィルタ、第3のカラーフィルタの順番で複
数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列された第
4の行とを備え、前記第1の行乃至第4の行の順で、列
方向に連続した配置を繰り返し配列されている撮像素子
を備えたカラー撮像装置において、比較的簡単な構成に
より、解像度が良く、色モアレが少なく、かつ静止フレ
ーム画像が撮影可能であり、さらにはフレームの動画像
の撮影も可能なカラー撮像装置を提供することである。
【0007】また、本願の発明に係る第2の目的は、ラ
イン間引きによる読み出し時間の短縮が可能で、かつフ
レームの動画像の撮影も可能なカラー撮像装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカラー撮像装置は、被写体からの光信号を
電荷信号に変換する各画素ごとに、分光特性の異なる4
つのカラーフィルタのいずれかが配置され、第1のカラ
ーフィルタ、第2のカラーフィルタの順番で複数の前記
カラーフィルタが行方向に交互に配列された第1の行
と、第3のカラーフィルタ、第4のカラーフィルタの順
番で複数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列さ
れた第2の行と、第2のカラーフィルタ、第1のカラー
フィルタの順番で複数の前記カラーフィルタが行方向に
交互に配列された第3の行と、第4のカラーフィルタ、
第3のカラーフィルタの順番で複数の前記カラーフィル
タが行方向に交互に配列された第4の行とを備え、前記
第1の行乃至第4の行の順で、列方向に連続した配置を
繰り返し配列されている撮像素子を備えたカラー撮像装
置において、前記第1のカラーフィルタと前記第3のカ
ラーフィルタの配置された前記画素からの信号の加算
と、前記第2のカラーフィルタと前記第4のカラーフィ
ルタの配置された前記画素からの信号の加算をするよう
に、前記第1の行と前記第2の行を加算する第1の加算
と、前記第1のカラーフィルタと前記第4のカラーフィ
ルタの配置された前記画素からの信号の加算と、前記第
2のカラーフィルタと前記第3のカラーフィルタの配置
された前記画素からの信号の加算をするように、前記第
3の行と前記第4の行を加算する第2の加算とを、順次
交互に行うように制御する制御回路を備えたことを特徴
としている。
【0009】本発明の一態様においては、前記撮像素子
は、前記画素の列ごとに設けられ、前記画素からの信号
を列方向に転送する垂直転送手段と、前記垂直転送手段
からの信号を行方向に転送するとともに、2つの前記画
素からの信号の加算が行われる水平転送手段とを備えて
いる。
【0010】また、本発明のカラー撮像装置は、別の観
点では、被写体からの光信号を電荷信号に変換する各画
素ごとに、分光特性の異なる4つのカラーフィルタのい
ずれかが配置され、第1のカラーフィルタ、第2のカラ
ーフィルタの順番で複数の前記カラーフィルタが交互に
配列された第1の行と、第3のカラーフィルタ、第4の
カラーフィルタの順番で複数の前記カラーフィルタが交
互に配列された第2の行と、第2のカラーフィルタ、第
1のカラーフィルタの順番で複数の前記カラーフィルタ
が交互に配列された第3の行と、第4のカラーフィル
タ、第3のカラーフィルタの順番で複数の前記カラーフ
ィルタが交互に配列された第4の行とを備え、前記第1
の行乃至第4の行の順で、列方向に連続した配列を繰り
返し配列されている撮像素子を備えたカラー撮像装置に
おいて、前記撮像素子から出力された前記画素からの信
号を所定の行数間引き、間引いて読み出された前記画素
からの信号に対して、前記第1のカラーフィルタと前記
第3のカラーフィルタの配置された前記画素からの信号
の加算と、前記第2のカラーフィルタと前記第4のカラ
ーフィルタの配置された前記画素からの信号の加算をす
るように、間引いた後の所定の隣接する2行を加算する
第1の加算と、前記第1のカラーフィルタと前記第4の
カラーフィルタの配置された前記画素からの信号の加算
と、前記第2のカラーフィルタと前記第3のカラーフィ
ルタの配置された前記画素からの信号の加算をするよう
に、間引いた後の所定の隣接する2行を加算する第2の
加算とを、順次交互に行うように制御する制御回路を備
えたことを特徴としている。
【0011】本発明の一態様においては、前記撮像素子
は、前記画素の列ごとに設けられ、前記画素からの信号
を列方向に転送する垂直転送手段と、前記垂直転送手段
からの信号を行方向に転送する水平転送手段とを備え、
前記制御回路は、間引きされる行の前記画素からの信号
が間引きされない行の前記画素からの信号よりも速く転
送されるように制御することを特徴としている。
【0012】本発明の一態様においては、前記間引きさ
れる複数の隣接した行の前記画素からの信号が、前記水
平転送手段で加算される。
【0013】本発明の一態様においては、2つの前記画
素からの信号の加算は、前記撮像素子から出力された信
号と、前記撮像素子から出力された信号を遅延手段で所
定時間遅延させた信号と、を加算することにより行われ
ることを特徴としている。
【0014】前記撮像素子は、全画素のデータを独立に
読み出し可能なものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1に本発明の第1の実施の形態
の撮像装置のブロック図を示す。図1において、150
は光学的ローパスフィルタ、101は被写体像を電気信
号に変換するCCDなどの撮像素子、102は撮像素子
101の出力信号の前処理をする回路であり、相関ダブ
ルサンプリング回路(CDS回路)やオートゲインコン
トロール回路(AGC回路)などを含む。103は入力
されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D
変換回路である。
【0016】104は入力された信号を記憶するための
バッファメモリ、106、107、108、109は各
々入力された画像データを同時化するための補間フィル
タ、110は入力された4つの色信号(Mg、G、C
y、Ye)をR、G、Bの3原色信号に変換する第1の
RGB変換回路である。120は入力された信号から色
分離を行う色分離回路、121は加算回路、122は減
算回路、123はラインメモリ、124は入力された3
つの信号を3原色信号に変換する第2のRGB変換回路
である。
【0017】130はスイッチ回路であり、点線で囲ま
れたブロック140から出力された信号か、あるいはブ
ロック141から出力された信号のいずれかを選択して
出力する回路である。105は入力信号に対して所定の
帯域に帯域制限をするローパスフィルタ、114はγ変
換回路、115はエンハンス回路、116はエンハンス
回路115から出力される高域の輝度信号YH とローパ
スフィルタ117から出力される信号YL から輝度信号
Yを形成する輝度信号形成回路であり、116から輝度
信号Yが出力される。これらのローパスフィルタ10
5、γ変換回路114、エンハンス回路115および輝
度信号形成回路116がブロック142を構成してい
る。
【0018】111はホワイトバランス回路、112は
γ変換回路、113は入力される原色信号から輝度信号
と色差信号を生成する色差マトリクス回路、117、1
18、119はローパスフィルタであり、117からは
低域の輝度信号YL 、118からは色差信号R−Y、1
19からは色差信号B−Yが出力される。これらのホワ
イトバランス回路111、γ変換回路112、色差マト
リクス回路113およびローパスフィルタ117、11
8、119がブロック143を構成している。
【0019】また132は撮像素子101を駆動するた
めのタイミングパルスを発生する駆動回路、131は駆
動回路132およびスイッチ回路130を制御するため
の制御回路である。
【0020】図2は図1に示した撮像素子101の構成
を示すブロック図であり、水平M画素×垂直N画素の撮
像素子たとえば510画素×492画素や768画素×
492画素のCCDイメージセンサ等であり、図11に
示したカラーフィルタが配置されているものである。
【0021】図2において、201はフォトダイオード
などの光電変換素子からなる感光部(画素)、202は
感光部201の各垂直ラインに沿って配置された4つ一
組の垂直転送CCD212、213、214、215か
らなる垂直転送部、203は垂直転送部202に電気的
に接続された2つ一組の水平転送CCD216、217
からなる水平転送部であり、垂直転送部202および水
平転送部203は遮光されている。204は電荷検出回
路、205は出力信号の出力端子、206、207、2
08、209は垂直転送部202の駆動パルスφV1
φV4 の入力端子であり、それぞれの駆動パルスφV1
〜φV4 は垂直転送部202の垂直転送CCD212、
213、214、215にそれぞれ供給される。21
0、211は水平転送部203の駆動パルスφH1 、φ
2 の入力端子であり、それぞれの駆動パルスφH1
φH2 は水平転送部203の水平転送CCD216、2
17にそれぞれ供給される。
【0022】次に、本実施の形態での撮像素子101に
おける第1の駆動モード(全画素読み出しモード)の説
明を図2〜4に基づいて行う。ここで、図3は本実施の
形態における第1の駆動モード、すなわち全画素読み出
し時の撮像素子101の駆動パルスの状態を示す図であ
り、図4はその際の各転送CCDでの電荷の転送の様子
を説明するための図である。
【0023】全ての感光部201に蓄積された電荷は、
垂直ブランキング期間内の不図示の信号電荷読み出しパ
ルスによって同時に感光部201から垂直転送部202
に読み出される。垂直転送部202に読み出された信号
電荷は、水平ブランキング期間すなわち図3のHBLK
がLowの期間(期間a〜k)に垂直方向に転送され
る。この時の各転送パルスの状態と各転送CCDの状態
を示したのが図3〜4であり、図3の期間a〜kに示さ
れたそれぞれの時点での転送CCDの状態が図4の
(a)から(k)に示されている。図4において、
1 、V2 、V3 、V4 はそれぞれ図2の各垂直転送部
202の垂直転送CCD212〜215のポテンシャル
の状態、H1 は水平転送部203の水平転送CCD21
6のポテンシャルの状態であって、斜線で示されている
のが所定の行の電荷である。
【0024】また、図3において、各駆動パルスφV1
〜φV4 、φH1 、φH2 がHighになると転送CC
Dのポテンシャルは低くなり、駆動パルスがLowにな
ると転送CCDのポテンシャルは高くなる。垂直駆動パ
ルスφV1 〜φV4 および水平駆動パルスφH1 、φH
2 が図3に示すように期間aから順に供給されることに
よって、各転送CCDのポテンシャルの状態は図4に示
すように変化していく。これによって、図4から明らか
なように、垂直転送部202の信号電荷は順次垂直方向
に転送されていき、所定のn行目の信号電荷は水平転送
部203の水平転送CCD216(H1 )に転送される
ことになる。
【0025】さらに、図3に示すように、期間lすなわ
ち映像信号期間に、垂直駆動パルスφH1 とφH2 とに
それぞれ逆相の駆動パルスを供給することによって、信
号電荷は水平転送部203を水平方向に転送され、電荷
検出回路204で電圧に変換され、時系列の映像信号と
して出力端子205から順次外部に出力される。この動
作をたとえば492ライン分繰り返すことよって、全て
の画素の信号を読み出すことができる。この時、1画面
分の画像を読み出すためには1/30秒の時間が必要と
なる。
【0026】次に、以上のようにして撮像素子101か
ら読み出された映像信号の処理方法について、図1を参
照して説明する。制御回路131によって制御された駆
動回路132は、図3に示したような駆動パルスφV1
〜φV4 、φH1 、φH2 を撮像素子101に供給す
る。これにより、撮像素子101は全画素読み出しモー
ドで駆動され、映像信号が読み出される。撮像素子10
1から読み出された映像信号は、前処理回路102でC
DS、AGCなどの処理をされ、A/D変換回路103
でアナログ信号からディジタル信号に変換され、後で行
われる2次元処理のために一旦バッファメモリ104に
格納され、処理に必要な信号がバッファメモリ104か
ら読み出される。
【0027】輝度信号に対応する信号Y1 は、撮像素子
101の画素配列に対応した順序でバッファメモリ10
4から順次読み出され、スイッチ回路130に入力され
る。スイッチ回路130は、ブロック140から供給さ
れた信号を後段の回路に出力するように、制御回路13
1によって制御される。スイッチ回路130を介してロ
ーパスフィルタ105に供給された信号は、所定の帯域
制限がなされた後、γ変換回路114、エンハンス回路
115で所定の処理を受けて、高域成分を含む輝度信号
H とされ、輝度信号形成回路116に供給される。こ
の際、輝度信号形成回路116には、後述する方法で生
成された低域の輝度信号YL が同時に供給されており、
これらが合成されて輝度信号Yとして出力される。
【0028】一方、色信号Mg、G、Cy、Yeに対応
する信号は、バッファメモリ104から同様にして読み
出され、4つの補間フィルタ106、107、108、
109で各々同時化されRGB変換回路110でR、
G、Bの3原色信号に変換される。なおこの変換は、次
に示すマトリクス演算により行われる。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、マトリクスAは、撮像素子101
のMg、G、Cy、Yeの分光特性Mg(λ)、G
(λ)、Cy(λ)、Ye(λ)をNTSC規格で定め
られたR、G、Bの分光特性R(λ)、G(λ)、B
(λ)に近づけるように最適化された3行4列のマトリ
クスである。
【0031】このようにしてRGB変換回路110から
出力された3原色信号R1 、G1 、B1 は、スイッチ回
路130を介してホワイトバランス回路111に供給さ
れてホワイトバランスがとられ、γ変換回路112でγ
変換された後、色差マトリクス回路113に供給され
る。色差マトリスク回路113では次に示す演算を行う
ことにより、低減の輝度信号YL と色差信号R−Y、B
−Yを生成する。
【0032】
【数2】
【0033】色差マトリスク回路113から出力された
信号は、ローパスフィルタ117、118、119で所
定の帯域制限をされた後、低域の輝度信号YL が前述の
輝度信号形成回路116に供給され、さらに色差信号R
−Y、B−Yが出力される。このようにして得られた映
像信号は、所定の処理を行った後、不図示の記録媒体に
記録されたり、外部に出力されたりすることになる。
【0034】上述の方法では1画面分の画像を読み出す
のに、前述したように1/30秒必要であるので、静止
画像あるいは1/30秒毎の動画像しか得ることができ
ない。したがってフレームの動画像を得るためには、以
下に示すような第2の駆動モードで撮像素子101を駆
動する必要がある。
【0035】図5、6に本実施の形態における第2の駆
動モード、すなわちフレームの動画像を得るために、2
行加算読み出しを行う時の撮像素子101に供給する駆
動パルスを示す。また、図7、8にそれぞれ図5、6に
示した駆動パルスで撮像素子101を駆動した際の電荷
の転送の状態を説明する図を示す。これら図2、5〜8
を用いて撮像素子101における2行加算読み出しの説
明を行う。
【0036】まず、全画素読み出しの時と同様に、全て
の感光部201に蓄積された電荷は、垂直ブランキング
期間内の不図示の信号電荷読み出しパルスによって同時
に感光部201から垂直転送部202に読み出される。
次に垂直転送部202に読み出された信号電荷は、水平
ブランキング期間に垂直方向に転送される。そのため
に、まず図5に示したような駆動パルスφV1 〜φ
4 、φH1 、φH2 が駆動回路132から撮像素子1
01に供給される。
【0037】この時の転送CCDでの電荷の転送の状態
を示したのが図7である。図7の(a)〜(j)は図4
の(a)〜(j)と同じであり、n行目の電荷が水平転
送部203の水平転送CCD216(H1 )に転送され
る。ここでn行目というのは図11のN行に対応してい
るものとする。さらに引き続き図5のような駆動パルス
を与えると、図7の(k)〜(s)に示すように電荷が
転送され、(n−1)行目の電荷が水平転送部203の
水平転送CCD216に転送されることになる。この結
果、先に水平転送CCD216に転送されていたn行目
の電荷と、(n−1)行目の電荷とが加算される。これ
を図5の期間tに水平方向に転送し出力端子205から
出力する。すなわち、この時に出力される信号は、図1
1のN行目の信号と(N−1)行目の信号とが加算され
たものが1ライン分の信号として出力される。
【0038】この1ライン分の信号の読み出しが終了
し、次の水平ブランキング期間になった時に、図6に示
す駆動パルスφV1 〜φV4 、φH1 、φH2 を撮像素
子101に供給する。この時の転送CCDでの電荷の状
態を示したのが図8である。
【0039】図8において期間(a)から(j)までは
図7と同じ動作であるので説明は省略する。期間(k)
の開始時刻に、水平駆動パルスφH1 がHighからL
owに、φH2 がLowからHighにそれぞれ変化す
ることによって、水平転送CCD216(H1 )に転送
されていた電荷は、水平転送CCD217(H2 )に転
送される。さらに期間(l)の開始時刻に、φH1 が再
びHighに、φH2がLowになると、さらに水平方
向に電荷が転送され、水平転送CCD217の電荷は隣
接する組の水平転送CCD216に転送される。この結
果、水平転送部203に転送された電荷は、水平方向に
1画素分シフトした状態になる。したがって、図8の
(l)の状態で水平転送CCD216(H1 )にある電
荷は、隣接する列のn行目の電荷になっている。
【0040】以下、図6のような駆動パルスφV1 〜φ
4 、φH1 、φH2 を撮像素子101に供給すると、
図8の(m)から(u)に示す状態になり、(n−1)
行目の電荷が垂直方向に移動して水平転送CCD216
に転送され、先に水平転送CCD216に転送されてい
たn行目の電荷と加算される。この加算された信号が、
図6の期間vに水平方向に転送されて出力端子205か
ら出力される。すなわち、この時に出力される信号は、
図11の(N−2)行目の信号が水平方向(図11では
左方向)に1画素分シフトした信号と(N−3)行目の
信号とが加算されたもの(すなわち斜めに隣接する2画
素の信号が加算されたもの)が、1ライン分の信号とし
て出力される。
【0041】これ以降も、図5と図6に示した駆動パル
スを1水平期間毎に交互に撮像素子101に供給するこ
とにより、撮像素子101に蓄積された1画面分の電荷
が、2行ずつ加算された状態で出力される。ここでは2
行ずつ加算して出力するため、全画面の電荷を読み出す
のに必要な時間は、前記第1の駆動モードの半分です
み、1フィールド期間すなわち1/60秒で読み出すこ
とができるので、動画の撮影が可能である。
【0042】以上の動作で撮像素子101から読み出さ
れる信号をまとめると、図11のN行目と(N−1)行
目から読み出される信号は、そのまま加算されて読み出
されるので、 [G+Ye]、[Mg+Cy]、[G+Ye]、[Mg+Cy] ………(3) となる。また、(N−2)行目と(N−3)行目から読
み出される信号は、(N−2)行目が1画素分水平方向
にシフトしてから加算され読み出されるので、 [G+Cy]、[Mg+Ye]、[G+Cy]、[Mg+Ye] ………(4) となり、これらのくり返しで信号が出力される。
【0043】さらに、次のフィールドでは、加算する行
の組み合わせを変え、(N−1)行と(N−2)行、
(N−3)行と(N−4)行、………という組み合わせ
で電荷を加算して読み出す。したがって、(N−1)行
と(N−2)行の電荷を加算するときには、撮像素子1
01には図6に示した駆動パルスを供給し、(N−1)
行の電荷を1画素分シフトしてから(N−2)行目の電
荷を加算する。さらに(N−3)行と(N−4)行の電
荷を加算するときには、図5に示した駆動パルスを供給
し、(N−3)行と(N−4)行の電荷をそのまま加算
する。これを交互に繰り返して1画面分の画像を読み出
す。
【0044】したがって、このフィールドで読み出され
る信号は、(N−1)行と(N−2)行では、 [Mg+Cy]、[G+Ye]、[Mg+Cy]、[G+Ye] ………(5) となり、(N−3)行と(N−4)行では、 [G+Cy]、[Mg+Ye]、[G+Cy]、[Mg+Ye] ………(6) となり、このくり返しで信号が出力される。
【0045】以上説明したように、本実施の形態におけ
る第2の駆動モードによると、フィールド毎に電荷を加
算する行の組み合わせを変え、1/60秒ごとに信号を
読み出すことにより、フレームの動画像を得ることがで
きる。
【0046】次に、第2の駆動モードで撮像素子101
から読み出された映像信号の処理方法について、図1を
用いて説明する。
【0047】制御回路131によって制御された駆動回
路132は、図5、6に示したような駆動パルスφV1
〜φV4 、φH1 、φH2 を撮像素子101に供給す
る。これにより、撮像素子101は2行加算読み出しの
モードで駆動され、映像信号が読み出される。撮像素子
101から読み出された映像信号は、前処理回路102
でCDS、AGCなどの処理をされ、輝度信号に対応す
る信号Y2 としてスイッチ回路130に、さらに色信号
を分離するための信号として色分離回路120に供給さ
れる。
【0048】スイッチ回路130は、ブロック141か
ら供給された信号を後段の回路に出力するように、制御
回路131によって制御されており、Y2 信号をローパ
スフィルタ105に供給する。以降の動作は、前記第1
の駆動モードの際の動作と同様であるので説明は省略す
る。
【0049】さらに、色分離回路120では、撮像素子
101から順次信号として出力される信号からそれぞれ
色信号を分離し、さらに同時化の処理を行う。すなわち
前記式(3)に示したような順次信号が入力されたとき
には、 S1 =[G+Ye] S2 =[Mg+Cy] の2つの信号にそれぞれ分離する。
【0050】それぞれの色信号は、撮像素子101から
の信号が順次信号のため、S1 、S 2 、S1 、S2 ……
…というように1画素飛びに出力されるので、色の再生
ができない。したがって、信号のぬけている部分を補間
する必要がある。補間の方法としては、信号の欠けてい
る画素の前の画素で補間する前置補間や、前後の画素の
平均値で補間する平均値補間などを使って行う。色分離
回路120で分離された信号は、加算回路121で加算
され、さらに減算回路122で減算される。加算回路1
21、減算回路122から出力される信号は、それぞれ
次の式(7)および(8)のようになる。 S1 +S2 =[G+Ye]+[Mg+Cy]=2R+3G+2B ……(7) S2 −S1 =[Mg+Cy]−[G+Ye]=2B−G ……(8)
【0051】同様に、撮像素子101から読み出された
信号が式(4)のような場合には、 S1 =[G+Cy] S2 =[Mg+Ye] S1 +S2 =[G+Cy]+[Mg+Ye]=2R+3G+2B ……(9) S2 −S1 =[Mg+Ye]−[G+Cy]=2R−G ……(10) となる。
【0052】加算回路212および減算回路122から
出力された信号は、第2のRGB変換回路124に供給
される。同時に減算回路122から出力された信号は、
ラインメモリ123に供給されて1水平走査期間遅延さ
れ、この遅延された信号が第2のRGB変換回路124
に供給される。したがって前記式(9)(10)で示さ
れる信号が第2のRGB変換回路124に供給されてい
る時には、同時に式(8)で示されている信号が第2の
RGB変換回路124に供給されていることになる。
【0053】第2のRGB変換回路124では次に示す
演算を行い、3原色の信号R2 、G 2 、B2 を生成す
る。 G2 ={(S1 +S2 )−(S2 −S1 )−(S2 −S1 ) '}/5 ={2R+3G+2B−(2R−G)−(2B−G)}/5 ……(11) R2 ={(S2 −S1 )+G}/2 ={(2R−G)+G}/2 ……(12) B2 ={(S2 −S1 ) '+G}/2 ={(2B−G)+G}/2 ……(13) ただし、(S2 −S1 ) 'は、ラインメモリ123から
供給される1ライン分遅延した信号を示すものとする。
【0054】さらに、次のラインでのG2 信号は、前記
式(11)と同様の演算により、R 2 、B2 信号はそれ
ぞれ次のような演算により得ることができる。 R2 ={(S2 −S1 ) '+G}/2 ={(2R−G)+G}/2 ……(14) B2 ={(S2 −S1 )+G}/2 ={(2B−G)+G}/2 ……(15)
【0055】以上のようにして、第2のRGB変換回路
124で生成された原色信号R2 、G2 、B2 は、スイ
ッチ回路130に供給される。また、次のフィールドの
場合に関しても、式(5)(6)のような式(3)
(4)と同様の色信号が出力されるので、上記前フィー
ルドの場合と同様の方法でRGBの原色信号を生成する
ことができる。ただし、式(5)で得られる信号は、式
(3)の場合と色信号が出力される順序が逆であるた
め、色分離回路120での分離の順序を変える必要があ
る。
【0056】スイッチ回路130に供給されたR2 、G
2 、B2 の各信号は、スイッチ回路130で選択され、
ホワイトバランス制御回路111に供給される。以降の
動作は前記第1の駆動モードの際と同様であるので説明
は省略する。このようにしてフレームの動画像を出力信
号として得ることができる。
【0057】以上説明したように、本実施の形態のカラ
ー撮像装置は、4種類のカラーフィルタを有し、水平方
向に対しては2画素周期で相異なる色のカラーフィルタ
が繰り返され、垂直方向に対しては2画素周期で、かつ
水平方向に1画素だけオフセットされて相異なる色のカ
ラーフィルタが繰り返されるようなオフセットサンプリ
ング構造を持つ全画素読み出しが可能な撮像素子を備え
た撮像装置において、フレームの静止画像を撮影する際
には、全ての画素の信号を独立に読み出し、フレームの
動画像を撮影する際には、垂直方向に隣接した2行の信
号を加算して読み出し、加算にあたっては、垂直方向に
隣接する2画素の信号を加算するモードと、1行分の信
号を1画素分水平方向にシフトしてから次の行の信号を
加算するモード、すなわち斜め方向に隣接する2画素の
信号を加算するモードとを繰り返して行うように構成さ
れている。
【0058】この構成により、比較的簡単な構成によ
り、解像度が良く、色モアレが少ない静止フレーム画像
が撮影可能であると同時に、フレームの動画像の撮影も
可能な撮像装置を提供することができる。
【0059】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第2
の実施の形態の撮像装置のブロック図である。なお、図
9において、図1と同一の番号のものは同一の構成要素
を示すものであり、ブロック140、141、142、
143の内部の構成は省略してある。
【0060】図9において、301は入力された信号を
1ライン分記憶することのできるラインメモリ、302
は加算回路、303はバッファメモリである。
【0061】次に、本実施の形態の撮像装置の動作につ
いて説明する。本実施の形態における撮像素子の駆動モ
ードは2通りである。第1の駆動モードは、第1の実施
の形態における第1の駆動モード、すなわち全画素読み
出しの場合と同様であり、さらに撮像素子から出力され
た信号の処理方法に関しても同様であるので説明は省略
する。この第1の駆動モードは、フレームの静止画像を
撮影するときに行われる。そして、第2の駆動モード
は、撮像素子101の画素に蓄積された信号のうち全ラ
インの信号を使わずに、ライン間引きを行って読み出す
ものである。ここではその1例として3ラインに2ライ
ン間引きを行う、すなわち1ライン読み出して2ライン
間引くことをくり返して読み出す場合について説明す
る。
【0062】この第2の駆動モードにおいて、図2の全
ての感光部201に蓄積された電荷は、垂直ブランキン
グ期間内の不図示の信号電荷読み出しパルスによって同
時に感光部201から垂直転送部202に読み出され
る。垂直転送部202に読み出された信号電荷は、第1
の実施の形態と同様に図3に示した駆動パルスで垂直方
向に転送され、最下部の電荷は水平転送CCD216に
転送され、さらに水平方向に読み出され出力端子205
から順次読み出される。次のラインの電荷も同様に垂直
方向に転送され、最下部の電荷は水平転送CCD216
に転送される。
【0063】ここで、このラインの電荷を間引くため
に、水平転送部203を高速に水平方向に転送して出力
端子205から出力する。この時の水平転送部203の
転送速度は通常の読み出し時の数倍の速度で行う。さら
に次のラインの電荷も同様にして高速に読み出す。この
動作を繰り返して全画面の信号を読み出す。このように
間引くラインの電荷の水平転送部203での転送を高速
で行うことにより、全画面の信号電荷の読み出し時間を
短縮することができる。
【0064】また、間引くラインの電荷の読み出し法と
しては、図5に示したような駆動パルスを用いて、間引
く2行分の電荷を水平転送CCD216で加算してから
水平方向に転送し読み出すようにすれば、さらに読み出
し時間を短縮することができることになる。
【0065】以上のようにして撮像素子101から読み
出された信号の処理方法について説明する。撮像素子1
01から読み出された信号は前処理回路102で処理さ
れる。この時、撮像素子101から通常の転送速度で読
み出された信号は前処理回路102で処理を行うが、撮
像素子101から高速に読み出された信号は前処理回路
102で処理せずに捨ててしまうことによって間引く。
【0066】図11に示したカラーフィルタ配列の撮像
素子101から、この方法でライン間引きを行って信号
を読み出される色信号は、図10に示した順序で出力さ
れる。このように出力された信号は、前処理回路102
で処理され、A/D変換回路103でアナログ信号から
ディジタル信号に変換され、ラインメモリ301と加算
回路302に供給される。まず、図10のn行目の信号
がA/D変換回路103からラインメモリ301に供給
されると、この信号を記憶し、次の(n−1)行目の信
号がA/D変換回路103から出力されると同時にライ
ンメモリ301から読み出される。したがって、この時
加算回路302には、図10のn行目の信号と(n−
1)行目の信号が同時に供給され、これらが加算され
る。よって、加算回路302から出力される信号は、同
じ列の垂直方向に隣接する画素の信号が加算されたもの
となる。
【0067】さらに、(n−2)行目と(n−3)行目
については、まず(n−2)行目の信号がラインメモリ
301に記憶され、次の(n−3)行目の信号がA/D
変換103から出力されるタイミングに対して1画素分
前のタイミングからラインメモリ301から信号の読み
出しを開始して加算回路302に供給される。このよう
にすることによって、加算回路302では(n−2)行
目の信号が1画素分シフトした信号と、(n−3)行目
の信号とが加算されることになるので、出力として斜め
方向に隣接した画素の信号が加算された信号が出力され
る。
【0068】したがって、n行目の信号と(n−1)行
目の信号とが加算されて出力される信号は以下の式(1
6)のようになり、(n−2)行目の信号と(n−3)
行目の信号とが加算されて出力される信号は式(17)
のようになる。 [G+Cy]、[Mg+Ye]、[G+Cy]、[Mg+Ye] ………(16) [G+Ye]、[Mg+Cy]、[G+Ye]、[Mg+Cy] ………(17)
【0069】このようにして出力された信号は、バッフ
ァメモリ303に一旦記憶される。この時、撮像素子1
01から出力される信号は、先に説明したようにライン
間引きを行うために通常の速度で読み出されるライン
と、高速に読み出されるラインとがあり、出力信号が時
間的に連続していない。したがって、式(16)(1
7)で表される上記信号を一旦バッファメモリ303に
格納し、ここから連続した信号として読み出して後段の
回路ブロック141に供給する。ここで回路ブロック1
41に供給される信号は、前記(16)(17)に示し
たものであって、第1の実施の形態の(3)(4)と同
様の色信号である。以降の処理は第1の実施の形態と同
様であるので説明は省略する。
【0070】本実施の形態では、このようにして、ライ
ン間引きによる読み出しを行うことが可能になり、さら
にフレームの動画像を出力信号として得ることができ
る。
【0071】本実施の形態の説明では、3ラインに2ラ
インの間引きについて説明したが、本発明はこの間引き
に限定されるものではなく、間引かれて残った2ライン
分の信号を加算することにより、前記式(16)(1
7)に示した色信号が出力として得られる間引きであれ
ばよいことはいうまでもない。
【0072】なお、上述の第1の実施の形態において
も、撮像素子101で信号の加算を行わず、本実施の形
態のようにラインメモリ301と加算回路302とを用
いて加算を行うようにしてもよい。
【0073】以上説明したように、本実施の形態のカラ
ー撮像装置は、4種類のカラーフィルタを有し、水平方
向に対しては2画素周期で相異なる色のカラーフィルタ
が繰り返され、垂直方向に対しては2画素周期で、かつ
水平方向に1画素だけオフセットされて相異なる色のカ
ラーフィルタが繰り返されるようなオフセットサンプリ
ング構造を持つ全画素読み出しが可能な撮像素子を備え
たカラー撮像装置において、フレームの静止画像を撮影
する際には、全ての画素の信号を独立に読み出し、フレ
ームの動画像を撮影する際には、ライン間引きを行って
画素の信号を読み出す。間引く際には、間引くラインの
信号は水平転送部を高速に転送して読み捨て、使うライ
ンの信号は通常の速度で読み出す。このようにして読み
出された信号に対し、外部で2行分の信号の加算処理を
行う。加算にあたっては、垂直方向に隣接する2画素の
信号を加算するモードと、1行分の信号を1画素分水平
方向にシフトしてから次の行の信号を加算するモード、
すなわち斜め方向に隣接する2画素の信号を加算するモ
ードとを繰り返して行う。
【0074】このようにすることにより、解像度が良
く、色モアレが少ない静止フレーム画像が撮影可能であ
ると同時に、ライン間引きによる読み出し時間の短縮が
可能で、かつフレームの動画像の撮影も可能な撮像装置
を提供することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体からの光信号を電荷信号に変換する各画素ごと
に、分光特性の異なる4つのカラーフィルタのいずれか
が配置され、第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィ
ルタの順番で複数の前記カラーフィルタが行方向に交互
に配列された第1の行と、第3のカラーフィルタ、第4
のカラーフィルタの順番で複数の前記カラーフィルタが
行方向に交互に配列された第2の行と、第2のカラーフ
ィルタ、第1のカラーフィルタの順番で複数の前記カラ
ーフィルタが行方向に交互に配列された第3の行と、第
4のカラーフィルタ、第3のカラーフィルタの順番で複
数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列された第
4の行とを備え、前記第1の行乃至第4の行の順で、列
方向に連続した配置を繰り返し配列されている撮像素子
を用いて撮影を行うに際し、解像度が良く、色モアレが
少ない静止フレーム画像を撮影することが可能になるこ
とと、フレームの動画像を撮影することが可能になるこ
ととを、比較的簡単な構造で実現することができる。
【0076】また、本発明の他の特徴によれば、被写体
からの光信号を電荷信号に変換する各画素ごとに、分光
特性の異なる4つのカラーフィルタのいずれかが配置さ
れ、第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィルタの順
番で複数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列さ
れた第1の行と、第3のカラーフィルタ、第4のカラー
フィルタの順番で複数の前記カラーフィルタが行方向に
交互に配列された第2の行と、第2のカラーフィルタ、
第1のカラーフィルタの順番で複数の前記カラーフィル
タが行方向に交互に配列された第3の行と、第4のカラ
ーフィルタ、第3のカラーフィルタの順番で複数の前記
カラーフィルタが行方向に交互に配列された第4の行と
を備え、前記第1の行乃至第4の行の順で、列方向に連
続した配置を繰り返し配列されている撮像素子を用いて
撮影を行うに際し、解像度が良く、色モアレが少ない静
止フレーム画像を撮影することが可能になるとともに、
ライン間引きによる読み出し時間の短縮が可能になり、
さらにフレームの動画像を撮影することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の撮像装置のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の撮像装置に用いら
れる撮像素子の構成を示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の撮像装置における
全画素読み出しの時のタイミングを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の撮像装置における
全画素読み出しの時の電荷の転送を説明するための図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態の撮像装置における
2画素加算読み出しの時のタイミング図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の撮像装置における
2画素加算読み出しの時のタイミング図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の撮像装置における
2画素加算読み出しの時の電荷の転送を説明するための
図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の撮像装置における
2画素加算読み出しの時の電荷の転送を説明するための
図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の撮像装置のブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるライン間
引きを行った時に読み出される信号の順序を説明する図
である。
【図11】本発明および従来例の撮像装置のカラーフィ
ルタの色配列を示す図である。
【図12】従来の撮像装置のブロック図である。
【符号の説明】
101 撮像素子 102 前処理回路 103 A/D変換回路 104 バッファメモリ 105 ローパスフィルタ 106、107、108、109 補間フィルタ 110 RGB変換回路 111 ホワイトバランス調整回路 112、114 γ変換回路 113 色差マトリクス回路 115 エンハンス回路 116 輝度信号形成回路 117、118、119 ローパスフィルタ 120 色分離回路 121 加算回路 122 減算回路 123 ラインメモリ 124 RGB変換回路 130 スイッチ回路 131 制御回路 132 駆動回路

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光信号を電荷信号に変換す
    る各画素ごとに、分光特性の異なる4つのカラーフィル
    タのいずれかが配置され、 第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列された
    第1の行と、 第3のカラーフィルタ、第4のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列された
    第2の行と、 第2のカラーフィルタ、第1のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列された
    第3の行と、 第4のカラーフィルタ、第3のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが行方向に交互に配列された
    第4の行とを備え、 前記第1の行乃至第4の行の順で、列方向に連続した配
    置を繰り返し配列されている撮像素子を備えたカラー撮
    像装置において、 前記第1のカラーフィルタと前記第3のカラーフィルタ
    の配置された前記画素からの信号の加算と、前記第2の
    カラーフィルタと前記第4のカラーフィルタの配置され
    た前記画素からの信号の加算をするように、前記第1の
    行と前記第2の行を加算する第1の加算と、 前記第1のカラーフィルタと前記第4のカラーフィルタ
    の配置された前記画素からの信号の加算と、前記第2の
    カラーフィルタと前記第3のカラーフィルタの配置され
    た前記画素からの信号の加算をするように、前記第3の
    行と前記第4の行を加算する第2の加算とを、順次交互
    に行うように制御する制御回路を備えたことを特徴とす
    るカラー撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像素子は、前記画素の列ごとに設
    けられ、前記画素からの信号を列方向に転送する垂直転
    送手段と、 前記垂直転送手段からの信号を行方向に転送するととも
    に、2つの前記画素からの信号の加算が行われる水平転
    送手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載
    のカラー撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体からの光信号を電荷信号に変換す
    る各画素ごとに、分光特性の異なる4つのカラーフィル
    タのいずれかが配置され、 第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが交互に配列された第1の行
    と、 第3のカラーフィルタ、第4のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが交互に配列された第2の行
    と、 第2のカラーフィルタ、第1のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが交互に配列された第3の行
    と、 第4のカラーフィルタ、第3のカラーフィルタの順番で
    複数の前記カラーフィルタが交互に配列された第4の行
    とを備え、 前記第1の行乃至第4の行の順で、列方向に連続した配
    列を繰り返し配列されている撮像素子を備えたカラー撮
    像装置において、 前記撮像素子から出力された前記画素からの信号を所定
    の行数間引き、間引いて読み出された前記画素からの信
    号に対して、前記第1のカラーフィルタと前記第3のカ
    ラーフィルタの配置された前記画素からの信号の加算
    と、前記第2のカラーフィルタと前記第4のカラーフィ
    ルタの配置された前記画素からの信号の加算をするよう
    に、間引いた後の所定の隣接する2行を加算する第1の
    加算と、 前記第1のカラーフィルタと前記第4のカラーフィルタ
    の配置された前記画素からの信号の加算と、前記第2の
    カラーフィルタと前記第3のカラーフィルタの配置され
    た前記画素からの信号の加算をするように、間引いた後
    の所定の隣接する2行を加算する第2の加算とを、順次
    交互に行うように制御する制御回路を備えたことを特徴
    とするカラー撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像素子は、前記画素の列ごとに設
    けられ、前記画素からの信号を列方向に転送する垂直転
    送手段と、 前記垂直転送手段からの信号を行方向に転送する水平転
    送手段とを備え、 前記制御回路は、間引きされる行の前記画素からの信号
    が間引きされない行の前記画素からの信号よりも速く転
    送されるように制御することを特徴とする請求項3に記
    載のカラー撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記間引きされる複数の隣接した行の前
    記画素からの信号が、前記水平転送手段で加算されるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のカラー撮像装置。
  6. 【請求項6】 2つの前記画素からの信号の加算は、前
    記撮像素子から出力された信号と、前記撮像素子から出
    力された信号を遅延手段で所定時間遅延させた信号と、
    を加算することにより行われることを特徴とする請求項
    1、3〜5のいずれか1項に記載のカラー撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像素子は、全画素のデータを独立
    に読み出し可能なものであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載のカラー撮像装置。
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