JP3535400B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP3535400B2 JP36947098A JP36947098A JP3535400B2 JP 3535400 B2 JP3535400 B2 JP 3535400B2 JP 36947098 A JP36947098 A JP 36947098A JP 36947098 A JP36947098 A JP 36947098A JP 3535400 B2 JP3535400 B2 JP 3535400B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体現像剤を用い
電子写真装置に関する
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いた湿式電子写真装置
は、乾式電子写真装置では実現できない利点を有してい
るため、近年、その価値が見直されつつある。乾式電子
写真装置に対する湿式電子写真装置の利点は、サブミク
ロンサイズの極めて微細なトナーを用いることが出来る
ため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画
像濃度が得られるため経済的であるうえに印刷(例えば
オフセット印刷)並みの質感を実現できること、比較的
低温でトナーを用紙に定着出来るため省エネルギを実現
できること、などである。
【0003】一方、従来の液体トナーを用いた湿式電子
写真技術には、いくつかの課題が含まれている。その一
つに、静電潜像を現像するため高抵抗ないしは絶縁性の
石油系溶媒をキャリア溶媒とする液体現像剤を用いなけ
ればならないという問題がある。
【0004】即ち、液体現像剤を用いるため、現像部に
おいて感光層表面に現像剤を十分密着させる必要があ
り、それにはポンプ等を用いて積極的に現像剤を供給す
る機構が必要である。この時、現像剤の供給速度が遅す
ぎると、感光層の画像形成部分に運ばれるトナー量が不
足するため、色ぬけやコントラスト不足を発生し、供給
速度が速すぎると、余剰にトナーが供給され、画像濃度
が濃くなりすぎる等の問題を生じる。また、供給速度が
むらをもつと、それが画像の濃度むらの原因となり、湿
式電子写真方式の最大の利点である良質画像の形成に大
きな齟齬をきたしてしまう。
【0005】従来の湿式電子写真装置の現像装置の構成
例を図8および図9に示す。従来の湿式電子写真装置の
現像機構の多くは、図8および図9に示すように、現像
ローラ30を回転させ、その表面に液体現像剤を付着さ
せ、感光ドラム31の現像部へ運ぶ構成が取られてい
る。即ち、現像ローラ30の下部は容器内に収容された
液体現像剤溜まりに浸っており、現像ローラ30が回転
すると、それに応じて液体現像剤が現像ローラ30の表
面に付着し、運搬される。そして、現像ローラ30と感
光ドラム31の間の極小の隙間に液体現像剤が運ばれ、
現像を行う。
【0006】このような構成の現像装置において、液体
現像剤の運搬速度は、現像ローラ30の表面と液体現像
剤との親和性、現像ローラ30の回転速度、現像ローラ
30と液体現像剤溜まりとの接触幅、即ち現像ローラ3
0に対する液体現像剤面の高さなどによって決定され
る。そのため、液面高さを所定の位置に保持し続けるよ
うな制御機構が必要となる。
【0007】図8に示す現像装置では、液体現像剤は、
液体現像剤溜まり部の底部から循環ポンプなどによって
液体現像剤溜まり部に供給され、図9に示す現像装置で
は、液体現像剤は、液体現像剤の液面の上方のノズルか
ら流れ落ちることにより、液体現像剤溜まり部に供給さ
れているが、ポンプの脈動や、流れ落ちる際の衝撃など
により現像時に液面が波打つようなことがあると、現像
ローラ30と液体現像剤の接触幅が変化し、現像濃度に
影響を及ぼしてしまう。
【0008】このような液体現像剤溜まりに現像ローラ
30を浸す方式の欠点は、他にもある。例えば、極めて
小径のローラを現像ローラ30に用いようとすると、液
面の高さの誤差が現像ローラ30表面付着量へ与える影
響が極めて大きくなり、上記の付着量制御が安定し難く
なり、液体現像剤の安定供給は極めて困難となる。ま
た、液体現像剤を比較的多量に常に容器に収容しておか
ねばならない点も問題である。
【0009】液体現像剤は、上記したように、石油系溶
媒中にトナーを分散したものである。この溶媒は比較的
容易に蒸発し、機外に漏れた場合は臭気や人体へのアレ
ルギー作用なども問題となる。このため、湿式現像機構
においては、液体現像剤の空気中への暴露時間が最小に
なるように、現像時のみに感光ドラム上に液体現像剤を
供給し、必要の無いときはタンク内に回収貯蔵し、溶媒
蒸気の発生を最小限に抑える工夫も必要である。
【0010】しかしながら、上述の現像機構では、現像
時に常時比較的多量の液体現像剤をストックしておく必
要があり、現像動作中にこれが空気中に露出した状態で
おかれるため、溶媒は比較的容易に蒸発してしまう。特
に、現像ローラ30の径を大きくしようとした場合に
は、液体現像剤の開口面積が極めて広くなり、溶媒蒸発
がより起こり易い。
【0011】そこで、液体現像剤溜まりにローラを浸す
方式ではない、別の方式の液体現像剤供給装置(米国特
許No.5585900号)について説明する。この方
式の液体現像剤供給装置では、液体現像剤4色に対し現
像ローラは1つであり、各色毎に転写を行う。現像ロー
ラに対する液体現像剤の供給は現像ローラの幅方向に配
置された複数のノズルからの噴射により、現像ローラ表
面上に直接おこなわれる。噴射された液体現像剤は、現
像ローラの回転に伴い、ブレードやローラで表面をなら
された後、感光ドラム上に運ばれ、現像が行われる。
【0012】この方式は、1回の現像で運ばれる液体現
像剤の量の制御が容易であり、液体現像剤の量のむらに
よる現像濃度のむらが発生しにくい。また、液体現像剤
は現像動作時に必要量だけ噴射されるため、図8および
図9の従来例とは異なり、液溜まりからの溶媒蒸気の発
生が少ないという利点もある。
【0013】しかしながら、この構成では、現像ローラ
の幅方向に一様に噴射する液体現像剤供給機構が必要で
あり、そのための配管は極めて大きな容積を占める。特
に、現像ローラ正面方向から液体現像剤を供給する機構
となるため、複数の現像機構を並列に配置する構造にお
いては、現像機構同士の距離を離さねばならない。ま
た、配管そのものを小さくしようとすると、管径が細く
なり、容易に目詰まりを起こしてしまい、結果として、
この機構で小型な装置を実現するのは不可能である。
【0014】更に他の構造の従来例を図10に示す。図
10に示す例では、現像ローラ30上に幅方向一様に弾
性体のブレード33が押し付けられ、あるいは近接した
状態に配置されている。このブレードと現像ローラ30
で形成される擬似三角形状の隙間に、現像ローラ30の
円筒軸の側面又は正面より液体現像剤を連続的に供給
し、一時的な液溜まりを形成する。液溜まり内の液体現
像剤量は、各隙間から漏れる量と供給される量がつりあ
った時点で均衡する、現像ローラ30が回転すると、液
溜まりから液体現像剤をすくい上げ、感光ドラム面に供
給する。このブレード33により形成される隙間部への
液体現像剤の供給は、現像開始と同時に行われ、現像終
了と共に停止する。
【0015】この方式は、上述の例と同様に、現像ロー
ラ30の正面から液体現像剤を供給する場合は、やはり
小型化が困難であるという問題がある。現像ローラ30
の軸方向側面から供給する場合には、小型化が可能であ
るが、供給位置に近い端部の画像が相対的に濃くなると
いう問題を生じる。これは、側面方向からの液体現像剤
供給では、幅方向に一様に液体現像剤が流れ込む前に、
供給位置に近い位置の現像ローラ30表面からどんどん
すくい上げられてしまい、結果として供給位置に近い端
部ほど液体現像剤の供給量が多くなってしまうからであ
る。
【0016】従って、幅方向に一様な量に液体現像剤を
感光ドラム上に送り込むことが出来ない。また、ポンプ
等の脈動により液体現像剤が波打ちを起こした時、やは
り現像の濃度むらが生じてしまう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子写真装置では、装置の小型化と感光ドラムへの液
体現像剤の安定した供給を両立させること、および液体
現像剤を均一に現像部へ供給することが困難であった。
【0018】本発明は、このような事情に鑑み、小型化
が容易で、かつ構造が簡易であり、しかも現像ローラの
径によらず、液体現像剤の空気への露出が少なく、現像
部への液体現像剤の供給速度を均一で安定させ、それに
よって安定した画像形成を可能とする電子写真装置を提
供することを目的とする。
【0019】
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、潜像保持体上に潜像を形成する潜像形成
手段と、前記潜像に液体現像剤を供給して可視像化する
現像手段とを有する電子写真装置において、前記現像手
段が、前記液体現像剤を担持する現像剤担持体、および
前記現像剤担持体に前記液体現像剤を供給する手段を具
備し、前記液体現像剤を供給する手段は、前記潜像保持
体の近傍に対向して配置され、前記潜像保持体の潜像形
成面の幅とほぼ等しいかまたはより広い幅を有する液体
現像剤一次貯蔵部と、この液体現像剤一次貯蔵部の前記
潜像保持体の側において溢れた前記液体現像剤を前記現
像剤担持体に導く導路とを備えていることを特徴とする
電子写真装置を提供する。
【0021】また、本発明は、潜像保持体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤
を供給して可視像化する、前記液体現像剤を担持する現
像剤担持体を備えた現像手段とを有する電子写真装置の
液体現像剤供給装置であって、前記潜像保持体の近傍に
対向して配置され、前記潜像保持体の潜像形成面の幅と
ほぼ等しいかまたはより広い幅を有する液体現像剤一次
貯蔵部と、この液体現像剤一次貯蔵部の前記潜像保持体
の側において溢れた前記液体現像剤を前記現像剤担持体
に導く導路とを備えていることを特徴とする液体現像剤
供給装置を提供する。
【0022】以上のように構成される本発明の電子写真
装置および液体現像剤供給装置によると、液体現像を行
う電子写真の現像時に必要十分なる量の液体現像剤を安
定して現像部に供給することができ、それによって画像
を安定化することが可能である。
【0023】なお、本発明の電子写真装置および液体現
像剤供給装置においては、更に、以下の態様が可能であ
る。
【0024】(1)液体現像剤一次貯蔵部内の液体現像
剤の液面が、液体現像剤が供給される現像剤担持体上の
部位よりも重力方向に対し高い位置にあること。
【0025】(2)液体現像剤を前記現像剤担持体に導
く導路は、一端が液体現像剤一次貯蔵部の潜像保持体の
側に取り付けられ、他端が潜像保持体に接触または近傍
に配置された平板状部材であること。
【0026】(3)液体現像剤一次貯蔵部は、側面また
は底面に液体現像剤導入口を、底面に液体現像剤回収口
を備え、液体現像剤導入口からの液体液体現像剤の導入
は印画開始時に行われ、液体現像剤回収口からの液体液
体現像剤の回収は印画動作停止時に行われること、 (4)液体現像剤一次貯蔵部からあふれ、導路を通って
導路と現像剤担持体とにより囲まれた液体現像剤溜まり
に流入した現像剤担持体の液面の高さを検知する手段を
更に具備し、液体現像剤一次貯蔵部に供給される液体現
像剤の供給速度を制御することにより、液体現像剤溜ま
りの液面の高さを一定に維持し、それによって所定の画
像濃度を維持すること。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示
し、本発明についてより具体的かつ詳細に説明する。
【0028】図1に、本発明の一実施形態に係る電子写
真装置の画像形成部を示す。図1に示す電子写真装置に
おいて、潜像保持体1は、導電性基体上に有機系もしく
はアモルファスシリコン系の感光層を設けた構造を有す
る感光体ドラムである。この潜像保持体1は、周知の第
1のコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器2aによ
って感光層表面が均一に帯電された後、画像変調された
レーザビームによる第1の露光3aを受け、その結果、
感光層表面に静電潜像が形成される。しかる後に、液体
現像剤を収納する第1の現像装置4aによって静電潜像
の可視像化が行われる。
【0029】静電潜像に付着した液体現像剤もしくはト
ナー粒子は、そのまま転写工程に至り、転写装置によっ
て用紙に転写されても良いが、ここでは引き続き、第2
の帯電器2aと第2のレーザ露光3aで第2の静電潜像
を形成し、第1の現像装置4aに収納されている液体現
像剤とは異なる色の第2の現像剤を収納する第2の現像
装置4bによって現像される。従って、第2の現像の後
には、潜像保持体1上には2色のトナー像が形成されて
いる。
【0030】同様にして、第3、第4の現像が行われ、
潜像保持体1にはフルカラーのトナー像が形成される。
このトナー像は、転写装置によって用紙に転写される
が、その際には直接用紙に転写しても良いし、図1に例
示するように中間転写媒体6を介して用紙9に転写して
も良い。潜像保持体1から中間転写媒体6への転写、お
よび中間転写媒体6から用紙9への転写においては、い
ずれも電界による転写かもしくは圧力(及び熱)による
転写のいずれかを用いることが出来る。液体現像剤は、
一般に室温で用紙に定着できるものも多いが、中間転写
媒体6などを加熱して、熱による定着を行っても良い。
このような画像形成プロセスは、例えば米国特許5,5
70,173号や、同4,202,675号などに開示
されており、従来から公知のプロセスである。
【0031】図2に、本発明の第1の実施例に係る電子
写真装置の現像部を示す。図2(a)は、正面図、図2
(b)は側面図である。図2において、感光ドラム1の
周辺に配置された現像装置4は、現像ローラ10と、こ
の現像ローラ10の側方に軸に平行に配置された液体現
像剤一次貯蔵部11と、一端が液体現像剤一次貯蔵部1
1に取付けられているとともに、他端が現像ローラ10
に接触又は近接するように配置された供給ブレード12
とを有している。
【0032】液体現像剤一次貯蔵部11の底部には2本
の供給パイプ13が接続されており、図示しない液体現
像剤タンクより所定濃度に調整された液体現像剤が、パ
イプ13を通って液体現像剤一次貯蔵部11に供給され
る。液体現像剤の供給は、図示しないポンプ等により行
われ、液体現像剤を液体現像剤一次貯蔵部11に供給す
ることも、液体現像剤一次貯蔵部11内に残った液体現
像剤を回収することも、このポンプにより行うことが可
能である。
【0033】液体現像剤一次貯蔵部11の現像ローラ1
0側の側面は、他の部分よりも壁の高さが低くなってお
り、その縁に供給ブレード12の一端が取付けられてい
る。ブレード12は、上述のように、他端を現像ローラ
10の母線に接触又は近接して配置されており、液体現
像剤一次貯蔵部11から現像ローラ10に向かって斜め
に下降するように面が傾斜している。
【0034】例えば、供給ブレード12の現像ローラ3
0の近傍部を耐油性を有する平滑なウレタンゴムなどの
弾性体で構成すれば、供給ブレード12をかなり強い力
で現像ローラ10表面に接触させることが可能である。
このようにすることにより供給ブレード12をクリーニ
ングブレードと兼用することも出来る。また、供給ブレ
ード12を現像ローラ10との間にわずかな隙間を持た
せて配置することも可能である。
【0035】一次貯蔵部11と供給ブレード12は、現
像ローラ10上の少なくとも画像形成部分と同等、もし
くはそれ以上の幅をもって現像ローラ10近傍に配置さ
れている。現像ローラ10は、図示しない駆動源により
回転可能に現像容器14に保持されている。また、現像
容器14下部には、余剰の液体現像剤を回収するための
パイプが取り付けられている。
【0036】図2(b)は、液体現像剤一次貯蔵部11
を、現像ローラ30の回転軸と直行する方向から見た図
である。液体現像剤一次貯蔵部11の底面には複数の
(図では2本の)供給パイプ13が接続されている。こ
のパイプ13は、もっと数を多く設けることも可能であ
るが、機構が複雑になるという欠点があり、できるだけ
少ない本数とするのが好ましい。
【0037】以上のように構成される現像装置におい
て、現像ローラ10を図に矢印で示す方向に回転させる
ことにより現像を行う。この時、図示しないポンプは、
供給パイプ13を通して液体現像剤一次貯蔵部11に、
液体現像剤を単位時間に所定量の速度で送り出す。液体
現像剤一次貯蔵部11に液体現像剤が送り出されると、
貯蔵部11内の液面は即座に上昇し、供給ブレード12
側の面よりあふれ出る。この時、パイプ13の位置に関
わらず、液体現像剤は供給ブレード12の全幅にわたっ
て均一にあふれるため、液体現像剤は幅方向ほぼ均一に
現像ローラ10に向かって流れ、供給ブレード12と現
像ローラ10とにより構成される擬似三角形状の液体現
像剤溜まりを形成する。
【0038】この液体現像剤溜まりは、現像ローラ10
の軸方向には覆いが無いため、この軸方向の部分から液
体現像剤が漏れる。液体現像剤溜まりの液面の高さは、
液体現像剤一次貯蔵部11より単位時間に供給される液
体現像剤量、液体現像剤溜まりから漏れる液体現像剤
量、および現像ローラ10に付着して現像部に運ばれる
液体現像剤量により決定される。
【0039】液体現像剤溜まりの液面の高さが高くなる
と、漏れる液体現像剤量も多くなり、液体現像剤溜まり
の液面の高さは一義的に決定される。現像ローラ10の
表面に付着して現像部に運ばれる液体現像剤の単位時間
あたりの量は、図中の液体現像剤の接触幅(ぬれ幅)、
および現像ローラ10の回転速度により決定される。液
体現像剤の接触幅は、液体現像剤溜まりの液面の高さに
より決定される。
【0040】以上のことから、現像ローラ10の回転速
度と単位時間の液体現像剤供給量を所定の値にすれば、
任意の接触幅と液体現像剤の現像ローラ10への付着量
を得ることができることになる。液体現像剤溜まりから
漏れでた余剰溶媒は、現像容器下部より回収され、再び
ポンプにより液体現像剤供給部に輸送される。
【0041】また、図2においては、現像後現像ローラ
10上に残った余剰の液体現像剤を供給ブレード12に
よりスクイーズし、同様に回収しているが、図3に示す
ように、別にスクイーズブレード20を設け、別々に回
収してもよい。これは、本発明の第2の実施例に係るも
のであり、現像後の余剰液体現像剤を別の工程でクリー
ニングする必要がある時などに有効な構成である。
【0042】現像を終了した場合は、ポンプを逆転さ
せ、パイプ13を通して速やかに余剰液体現像剤を現像
タンクに回収することにより、残留した液体現像剤から
の溶媒の蒸発や、各部へのトナーの固着等を防止するこ
とができる。
【0043】図4は、本発明の第3の実施例に係る電子
写真装置の現像部を示す図であり、供給パイプ13を、
液体現像剤一次貯蔵部11の両端面下部に設けた例を示
す。図4(a)は正面図、図4(b)は側面図である。
このように、液体現像剤一次貯蔵部11の両端面から液
体現像剤を供給することにより、液体現像剤の液面を波
立たせることなく、スムースな供給が可能である。
【0044】また、図5は、本発明の第4の実施例に係
る電子写真装置の現像部を示す図であり、供給パイプ1
3を、液体現像剤一次貯蔵部11の、現像ローラ10と
対向する面とは反対側の側面下部に設けた例を示す。図
5(a)は正面図、図5(b)は側面図である。このよ
うに供給パイプ13を配置することによっても、図4に
示す例と同様の効果を得ることが出来る。
【0045】図6は、本発明の第5の実施例に係る電子
写真装置を示す図であり、図2に示す現像器を各色ごと
に配置した例を示す。即ち、イエロー(Y)用現像器4
a、マゼンタ(M)用現像器4b、シアン(C)用現像
器4c、ブラック(K)用現像器4dの各現像器を、潜
像保持体に対向させて配置した。なお、現像器4a,4
b,4c,4dに隣接して、スクイーズローラ21a〜
21dがそれぞれ配置されている。これらスクイーズロ
ーラ21a〜21dは、トナー微粒子とともに潜像保持
体に付着した溶媒を除去するために配置される。
【0046】次に、本発明の第6の実施例に係る電子写
真装置の現像部について、液体現像剤溜まりの液面の高
さおよび液体現像剤の接触幅(ぬれ幅)と画像濃度との
関係を、図7を参照して説明する。まず、液体現像剤の
接触幅(ぬれ幅)は、液体現像剤溜まりの液面の高さに
比例する。次に、画像濃度は、液体現像剤の接触幅(ぬ
れ幅)に比例する。従って、画像濃度は液体現像剤溜ま
りの液面の高さに比例することになる。また、液体現像
剤溜まりの液面の高さは、液体現像剤一次貯蔵部11に
供給される液体現像剤の供給速度により変化する。そこ
で、液体現像剤の供給速度を制御することにより、画像
濃度を制御することが可能である。
【0047】即ち、液体現像剤溜まりの液面の高さを検
知するセンサーを設置し、このセンサーにより液体現像
剤溜まりの液面の高さを検知することにより、液体現像
剤の供給速度を制御して、常に所定の画像濃度を維持す
ることが出来る。また、画像濃度の濃淡制御を容易に行
うことが可能である。
【0048】以上の本発明の実施形態においては、現像
ローラ30に対する液体現像剤の供給を、幅方向におい
て一様に行うことができる。また、一時貯蔵部である供
給バッファ部(液体現像剤一次貯蔵部)を設けることに
より、ポンプ等の脈動の影響を、供給バッファ部なしに
直接供給する場合に比べ、低くすることができる。更
に、現像時の現像ローラ30への液体現像剤の付着量を
任意に設定することができるため、現像に必要十分な量
の液体現像剤の供給を、安定して行うことができ、しか
も余分な量の溶媒を循環する必要も無く、効率的な現像
が可能である。
【0049】一次貯蔵部は、現像ローラ30を浸す必要
が無いため、極めて小さく構成できる。しかも、液体現
像剤の液面高さ等の検出などの検出機構も不要であり、
簡易なる構成であり、最低限の制御要素で上記の効果を
実現可能となる。また、液体現像剤からの溶媒の不要な
蒸発も、最低限に抑えることが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
液体現像を行う電子写真の現像時に必要十分なる量の液
体現像剤を安定して現像部に供給することができ、それ
によって画像を安定化することが可能な電子写真装置を
得ることができる。しかも、装置として制御要素は極め
て少なく、簡易なる構成であり、なおかつ液体現像剤か
らの溶媒の蒸発も極めて少ない。また、従来の様な大き
な液体現像剤溜まりを設ける必要も無く、必要最低限の
液体現像剤を循環させれば良いため、極めて効率的であ
る。
【0051】このように、本発明により、簡易なる構成
で、しかも安定した現像を行い、溶媒の蒸発の少なく、
また液体現像剤の効率的な利用が可能な電子写真装置
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子写真装置の画像
形成部を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る電子写真装置の現
像部を示す図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る電子写真装置の現
像部を示す図。
【図4】本発明の第3の実施例に係る電子写真装置の現
像部を示す図。
【図5】本発明の第4の実施例に係る電子写真装置の現
像部を示す図。
【図6】本発明の第5の実施例に係る電子写真装置の画
像形成部を示す図。
【図7】本発明の第6の実施例に係る電子写真装置の現
像部を示す図。
【図8】従来の電子写真装置の現像装置の構成例を示す
図。
【図9】従来の電子写真装置の現像装置の構成例を示す
図。
【図10】従来の電子写真装置の現像装置の構成例を示
す図。
【符号の説明】
1…潜像保持体(感光ドラム) 2a,2b,2c,2d…帯電器 3a,3b,3c,3d…レーザ露光 4a,4b,4c,4d…現像器 5…転写装置 6…中間転写体 7…加圧ローラ 8…クリーナ 9…用紙 10…現像ローラ 11…液体現像剤一次貯蔵部 12…液体現像剤供給ブレード 13…液体現像剤供給回収用パイプ 14…現像容器 20…クリーニングブレード 30…現像ローラ 31…感光ドラム 30…ブレード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像保持体上に潜像を形成する潜像形成
    手段と、液体現像剤を担持し、この担持した液体現像剤を前記潜
    像保持体に供給して前記潜像を現像する現像剤担持体
    と、 前記潜像保持体の近傍に対向して配置され且つ前記潜像
    保持体の潜像形成面の幅とほぼ等しいかまたはより広い
    幅を有し、前記現像剤担持体へ供給する液体現像剤を貯
    蔵するための液体現像剤一次貯蔵部と、 この液体現像剤一次貯蔵部の前記潜像保持体の側におい
    て溢れた前記液体現像剤を前記現像剤担持体に導く導路
    と、 前記液体現像剤一次貯蔵部から溢れ、前記導路を通って
    前記導路と前記現像剤担持体とにより囲まれた液体現像
    剤溜まりに流入した前記液体現像剤の液面の高さを検知
    する手段と、 前記検知する手段が検知する前記液面の高さに基づい
    て、前記液体現像剤一次貯蔵部に供給される前記液体現
    像剤の供給速度を、前記液体現像剤溜まりの液面の高さ
    が一定に維持されるように制御する手段とを具備する
    とを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記液体現像剤一次貯蔵部は、側面また
    は底面に液体現像剤導入口を、底面に液体現像剤回収口
    を備え、前記液体現像剤導入口からの液体現像剤の導入
    は印画開始時に行われ、前記液体現像剤回収口からの
    現像剤の回収は印画動作停止時に行われることを特徴
    とする請求項1に記載の電子写真装置。
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