JP3534964B2 - 加熱ローラ装置 - Google Patents

加熱ローラ装置

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JP3534964B2 JP33183996A JP33183996A JP3534964B2 JP 3534964 B2 JP3534964 B2 JP 3534964B2 JP 33183996 A JP33183996 A JP 33183996A JP 33183996 A JP33183996 A JP 33183996A JP 3534964 B2 JP3534964 B2 JP 3534964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタ、ファクシミリなどに利用される加熱定着
装置やサーモクロミズムによる用紙の加熱消去装置の加
熱ローラ、その他の加熱ローラ型熱処理機器に利用され
る加熱ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真式の複写機、プリン
タ、ファクシミリなどでは、現像された画像の定着に、
加熱ローラと加圧ローラとからなる加熱定着装置を用い
ている。この加熱定着装置では、トナーが転写されて現
像された印刷用紙が加熱ローラと加圧ローラとの間のロ
ーラ間に挿通されるものである。これにより、画像を形
成するトナーが加熱溶融されて印刷用紙上に融着して定
着される。
【0003】近年において、これらの加熱定着装置では
消費電力を低減させる目的で不使用時には加熱ローラへ
の通電が遮断されている。一方使用時には待ち時間がな
く、瞬時立ち上がりが求められ、加熱ローラの表面温度
は即座に所定温度まで達することが要求される。この場
合、印刷用紙が定着部に移動するに要する時間が通常7
秒程度であるので、加熱ローラが所定温度に達するに必
要な時間は10秒程度が目安となる。
【0004】このような要求を満足させる加熱ローラを
備えた加熱定着装置として、例えば図1、図2に示すも
のが特開平6−33233号に開示されている。この加
熱定着装置の加熱ローラ1は、アルミナパイプからなる
基体2から構成される。この基体2の外周面には抵抗発
熱物質からなる発熱層(通電発熱層)3がパターン状に
形成される。発熱層3の外周面には発熱層3の保護と絶
縁性付与の為の保護層(絶縁層)4が積層され、加熱ロ
ーラ1の最外表面は離型層5で覆われている。
【0005】この加熱ローラ1では、図1に示すよう
に、基体2の両端に一対の電極リング6が形成されてい
る。また、図示されていない枠体に一対の電極ブラシ7
が固定されている。この電極ブラシ7は外部電源(図示
せず)と電気的に接続されており、電極リング6と電極
ブラシ7とを接触させることにより発熱層3が通電され
ている。この加熱ローラ1では発熱層3が基体2に直接
接触しているので、例えば従来一般に広く用いられてい
たハロゲンヒーターでローラを輻射加熱する方式に比較
して短時間に表面温度を所定温度まで上昇させることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加熱ローラ
1の表面温度を所定温度に制御するために、従来はサー
ミスタの温度検知に基づく電源の制御を行なっている。
これが正常に働かない場合のバックアップとして温度ヒ
ューズなどを併用し、異常昇温によるユニットの発煙発
火、紙の発煙発火を防止している。直接加熱方式の定着
装置においては、瞬時に昇温が行なわれるため、温度ヒ
ューズが作動するまでに従来に比べ、非常に高い温度に
到達してしまう危険が高まる。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、表面昇温速度の早い直
接加熱方式のローラにおける異常昇温に即座に感応して
電源切断できる加熱ローラ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る加熱ローラ装置は、円筒状基体に通電発熱層を設けた
加熱ローラと、前記加熱ローラに配置されたローラ側摺
動電極と、前記ローラ側摺動電極に向かって付勢するこ
とにより該ローラ側摺動電極に接触して前記通電発熱層
に給電する給電側摺動電極と、前記加熱ローラの温度が
所定温度よりも高い時に熱膨張により前記両摺動電極間
を離反させる熱膨張部材とを備え、前記熱膨張部材は絶
縁性材料であることを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、表面昇温
速度の速い直接加熱方式の加熱ローラの温度が異常に高
くなった時、その異常昇温時の加熱ローラの熱により
縁性材料である熱膨張部材がすばやく膨張して確実に電
源切断を行なうことができる。
【0010】このローラ側摺動電極は加熱ローラに同軸
に固定され、熱膨張部材はローラ側摺動電極に同軸に嵌
合され、加熱ローラの温度が所定温度よりも高い時に熱
膨張部材が熱膨張してローラ側摺動電極に固定されると
共に、給電側電極が熱膨張部材に保持されることが望ま
しい。
【0011】この様に構成すれば、異常発熱時に熱膨張
部材は加熱ローラに固定されたローラ側摺動電極に回転
中心を共通にして固定される。また、給電側電極の中心
は熱膨張部材の中心と合致して対称に給電側電極を付勢
する。従って、熱膨張部材は均一に加熱され、片当りと
なることが少ない。
【0012】また、このローラ側摺動電極は加熱ローラ
の外周に環状に設けられ、熱膨張部材は加熱ローラにロ
ーラ側摺動電極を挟んで環状に一対設けられ、加熱ロー
ラの温度が所定温度よりも高い時に一対の熱膨張部材は
熱膨張により固定される共に、給電側電極が熱膨張部材
に保持されることが望ましい。
【0013】この様に構成すれば、異常発熱時に一対の
環状の熱膨張部材は加熱ローラに固定される。また、給
電側電極は一対の熱膨張部材に熱膨張により対称に付勢
される。従って、熱膨張部材は均一に加熱され、片当り
となることが少ない。
【0014】また、この熱膨張部材の線膨張率に異方性
があれば、熱膨張部材が小さくても、効率的方向に膨張
させて電源の切断を行なうことができる。
【0015】この熱膨張部材はポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)であることが望ましい。PTFEは線
膨張率が大きく、電気絶縁性に優れ、かつ耐熱性に優れ
ている。また、摩擦係数も小さいので、摺動部材として
適している。
【0016】
【発明の実施の形態1】以下、本発明に係わる加熱ロー
ラ装置の実施の形態を図を参照しつつ説明する。なお、
従来技術の説明と同一のものについては同一符号を付し
て詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明す
ることとする。
【0017】図3に示すように、符号1は加熱ローラで
その両端部は一対の加熱ローラ軸受8で回転自在に支持
されている。また、加熱ローラ軸受8の一側には駆動ギ
ア9が配設されている。その駆動ギア9は図示を略すモ
ータで駆動されて、加熱ローラ1が回転する。
【0018】この加熱ローラ1に平行に加圧ローラ10
が配置されている。加圧ローラ10は、その両端部が加
圧ローラ軸受11により回転自在に支持されている。そ
して、加圧ローラ10は、加熱ローラ1と共に回転しな
がら印刷用紙を挟持する。この印刷用紙はトナーが転写
されているが、この両ローラ1,10間を通過すること
により、トナーが加熱溶融されて印刷用紙に融着して定
着される。
【0019】図4に示すように、加熱ローラ1は中空円
筒状のアルミニウム基体2からなる。この基体2の内面
は陽極酸化されて電気絶縁性の酸化被膜とされたアルマ
イト層(電気絶縁層)4を有する。この電気絶縁層4の
内周面には抵抗発熱物質からなる発熱層3が形成されて
いる。また基体2の外周面にはフッ素樹脂などの離型性
材料から離型層5が形成されている。
【0020】発熱層3は、例えば、抵抗発熱物質として
の炭素繊維にポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、フ
ェノール樹脂などの耐熱性樹脂を所定の割合で含浸させ
た厚さ0.01〜0.5mmのプリプレグシートから加
熱成形などにより形成されている。
【0021】図3に示すように、加熱ローラの両端に
は、発熱層3の内周面に円盤状(キャップ状)の一対の
ローラ側摺動電極12が導電性接着剤などにより通電可
能に固着されている。
【0022】このローラ側摺動電極12は、図5
(a)、図5(b)に示すように、円盤部12aと周壁
部12bとを備えている。この円盤部12aの所望位置
に空気孔12cが穿設され、中心位置には電気的に導電
性の表面を有する円形の摺動電極接触面12dが形成さ
れている。また、周壁部12bには弾性を付与するため
割り溝12eが切り込まれている。この弾性により加熱
ロー1の内壁1aにローラ側摺動電極12を装着した
際に周壁部12bが内壁1aに密着される。この円盤状
のローラ側摺動電極12は加熱ローラ1内部に一端側か
ら挿入され、周壁部12bと内壁1aとは例えば耐熱性
の導電性接着剤によって固着されている。
【0023】一方、加熱ローラ装置1の枠体側壁(図示
を略す)に電極固定台13が固定され、この電極固定台
13に導電性材料よりなる板バネ14が固定されてい
る。この板バネ14の基部14aは外部電源15に電気
的に接続されている。板バネ14はローラ側摺動電極1
2の回転に基づく回転方向の変形に強く、熱膨張部材1
7の接触離反方向の熱膨張に基づく変形を容易にするた
めにS字形となっている。
【0024】図6に示すように、板バネ14の先端面の
中央の固着面14bには導電性接着剤などにより導電性
ブラシ(給電側電極)16が固着されている。この導電
性ブラシ16は円柱形状をしており、その中心は加熱ロ
ーラの回転中心軸と一致されている。導電性ブラシ16
の周囲にはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)か
らなる環状の熱膨張部材17が嵌合され、この導電性ブ
ラシ16によって熱膨張部材17が保持されている。こ
のPTFEは、線膨張率が10×10-5/°Cと大き
く、また電気絶縁性にも優れている材料である。また、
摩擦係数も小さい。この熱膨張部材17の長さhpは常
温では導電性ブラシ16の長さheより僅かに短いが、
加熱ローラ1が所定温度よりも高くなるとこの熱膨張部
材17は熱膨張して導電性ブラシ16の長さheより長
くなるように設定されている。
【0025】図7(a)に示すように、この導電性ブラ
シ16は板バネ14の付勢力によりローラ側摺動電極1
2に向けて押圧されている。この状態で、先端の摺動電
極接触面16aは摺動電極接触面12dに電気的に接続
されて、導電性ブラシ16から供給される電力が両摺動
電極接触面16a,12dを介して発熱層3に供給され
る。加熱ローラ1の回転に従い、ローラ側摺動電極12
は回転する。この回転により、ローラ側摺動電極12の
摺動電極接触面12dと導電性ブラシ16の摺動電極接
触面16aとは電気的に接続された状態で摺動される。
【0026】熱膨張部材17はローラ側摺動電極12の
面12f、板バネ14の面14cとの間に介在される。
また、熱膨張部材17の長さhpは導電性ブラシ16の
長さheより短いので、熱膨張部材17は面12f又は
面14cから僅かに離間している。
【0027】外部電源15を含む電気回路には温度制御
回路18が閉路中に組み込まれている。この温度制御回
路18によって温度センサー(図示を略す)からの温度
情報を基に外部電源15のオン・オフ制御が行なわれて
いる。
【0028】この加熱ローラ1によれば、基体2が直接
発熱層3により加熱されるので、従来一般に広く用いら
れていたハロゲンヒーターの輻射熱により加熱する方式
に比較して短時間に表面温度を所定温度まで上昇させる
ことができる。
【0029】通常運転時には摺動電極接触部(摺動電極
接触面)12dと摺動電極接触部(摺動電極接触面)1
6aとが板バネ14の付勢力により互いに押圧されて接
触状態を保つことにより通電される。加熱ローラ1の温
度は温度調節回路18によりオン・オフ制御されて所定
温度に保持される。
【0030】なんらかの原因により温度制御回路18が
暴走して通電されたままとなると、発熱層3の発熱が継
続されて加熱ローラ1は回転しながらその温度は異常に
上昇する。直接発熱層3に通電する方式であるので、異
常昇温の速度が速い。しかしながら、この異常温度上昇
に連れてローラ側電極12を伝った熱や輻射による熱に
より、熱膨張部材17も速やかに昇温される。PTFE
は、鉄や銅などの金属材料よりも線膨張率が3〜10倍
も大きいので、導電性ブラシ16よりも大きく膨張す
る。
【0031】加熱ローラ1の温度が所定温度以上に上昇
する(異常昇温時)と(図7(b)参照)、熱膨張部材
17は膨張して、その長さhpは導電性ブラシ16の長
さheより長くなる。この熱膨張部材17の膨張力によ
り、板バネ14の付勢力に抗して板バネ14が付勢力と
は反対の矢印方向に変形する。これにより、当接、摺動
していた両摺動電極接触面16a,12dは互いに離間
する。この両摺動電極接触面16a,12dの離間によ
り電熱層3は電気的に切断され、発熱層3への電力供給
のオフと共に加熱が停止される。
【0032】PTFEはその融点を越えた例えば320
°Cでも流動性が極めて悪い材料である。従って、PT
FEは高温度にさらされた場合でも、膨張時の形態を保
持するので、両摺動電極接触部12d,16aは離間さ
れた状態を保つことができる。
【0033】また、この加熱ローラ装置では、摺動電極
接触部が加熱ローラ1の内部にあるので、加熱ローラ1
の表面に摩耗、傷、ゴミなどの悪影響を与えることなく
長期に安定して使用可能である。
【0034】以下に、実施の形態1のローラ側摺動電極
12と給電側摺動電極との接触部位の構造を種々変形し
た変形例1〜5を説明する。
【0035】
【変形例1〜3】変形例1では、図9(a)に示すよう
に、ローラ側電極12として、円盤部12aの中央に環
状の摺動電極接触面12dが位置されたものが用いられ
ている。一方、給電側電極としては、環状の導電性ブラ
シ16がその中心を加熱ローラの回転中心軸と一致させ
て板バネ14の環状の固着面14bに接合されている。
また、円柱状の熱膨張部材17が導電性ブラシ16の環
内壁に保持された状態で面12f、面14cとの間に介
在されている。
【0036】変形例2では、図10(a)に示すよう
に、実施の形態1の摺動電極接触面12dは、平面に換
えて凹部として形成されている。この場合には、凹部の
摺動電極接触面12dに給電側摺動電極(導電性ブラ
シ)16の摺動電極接触面16aが嵌合されている。
【0037】変形例3では、図11(a)に示すよう
に、変形例1の面12fは、円形凹部に換えて円形凸部
として形成されている。
【0038】以上のように構成された変形例1〜3の場
合、対応する図(a)に示すように、両摺動電極接触面
16a,12dは、板バネの付勢力により通常時には互
いに電気的に接触している。異常昇温時には、対応する
図(b)に示すように、熱膨張部材17は膨張して板バ
ネ14の付勢力に抗して付勢力とは反対方向の膨張力が
両摺動電極接触面16a,12dに対して離反力として
作用する。これにより、板バネ14が矢印方向に変形
し、当接していた両摺動電極接触面16a,12dは互
いに離間する。
【0039】その他の点は実施の形態1で述べた作用と
大略同一であるので詳細な説明は省略する。
【0040】
【変形例4、5】実施の形態1、変形例1〜3では、図
8に示すように熱膨張部材17の膨張が不均一になる
と、熱膨張部材17の面12f,面14c間方向の長さ
は等しくなくなる(図8(a)ではhp1>hp2)。
この状態では、面14cの一部14c´が片当り状態と
なり、図8(b)に想像線により示すように、ローラ側
摺動電極12の回転にしたがい板バネ14が矢印方向に
摩擦力を受ける。板バネ14は弾性部材から構成されて
いるので、給電側電極(導電性ブラシ16、板バネ1
4)は図面の実線から点線方向に移動する。これによ
り、導電性ブラシ16の中心は加熱ローラ1の回転軸か
らずれる。この場合には、異音を発生したり、振動が発
生する。これは、装置が大型化したり、回転速度が高速
になればなるほど顕著となる。この変形例4、5では、
これらの異音の発生の少ない改良された態様を示してい
る。
【0041】変形例4では、図12(a)に示すよう
に、実施の形態1の摺動電極接触面12dは、平面に換
えて円形突起(凸部)として形成されている。この凸部
の外周12gに環状の熱膨張部材17の内壁がはめ合い
となって遊嵌されている。この熱膨張部材17の環の内
径は、常温では凸部外周12gの直径よりも僅かに大き
いが、加熱ローラ1が所定温度よりも高くなるとこの熱
膨張部材17は熱膨張して凸部外周12gの直径よりも
小さくなるように設定されている。
【0042】以上のように構成された変形例4では、熱
膨張部材17は遊嵌されているので、通常時にはローラ
側摺動電極12の回転や両摺動面12d,16aの電気
的接触を邪魔することなくスムース(回転自由状態)に
保持されている。温度の上昇に従い熱膨張部材17は均
一に膨張し、ローラ側摺動電極12の嵌合部(凸部外周
12g)に圧接され、しっかりと固定される。環状の熱
膨張部材17はローラ側電極12の回転に従い加熱ロー
ラ1と回転軸を同じくして回転される。導電性ブラシ1
6は、この環状の熱膨張部材17の環内壁に保持される
ので、導電性ブラシ16の円柱中心は加熱ローラ1の回
転軸と一致された状態で保持される。従って、この変形
例4では熱膨張部材17の膨張が不均一となったり、片
当りすることがなく、異音を発生したり、振動を発生す
ることがない。
【0043】異常昇温時には、図12(b)に示すよう
に、熱膨張部材17は膨張して板バネ14の付勢力に抗
して付勢力とは反対方向の膨張力が両摺動電極接触面1
6a,12dに対して離反力として作用する。これによ
り、板バネ14が矢印方向に変形し、当接していた両摺
動電極接触面16a,12dは互いに離間する。
【0044】その他の点は実施の形態1で述べた作用と
大略同一であるので詳細な説明は省略する。
【0045】変形例5では、図13(a)に示すよう
に、変形例4の面12fは、凸部に換えて円形凹部とし
て形成されている。この場合には凹部を形成する面12
fに円筒状の熱膨張部材17が凹凸のはめ合いとなって
遊嵌され、両面12f,14c間に介在されている。こ
の熱膨張部材17の円柱の直径は、常温では凹部内周1
2hの直径よりも僅かに小さいが、加熱ローラ1が所定
温度よりも高くなるとこの熱膨張部材17は熱膨張して
凹部内周12hの直径よりも大きくなるように設定され
ている。また、熱膨張部材17は面12f又は面14c
及びローラ側摺動電極12の凹部内周12hから僅かに
離間している。
【0046】以上のように構成された変形例5では、熱
膨張部材17は遊嵌されているので、通常時にはローラ
側摺動電極12の回転や両摺動面12d,16aの電気
的接触を邪魔することなくスムースに摺動され保持され
ている。
【0047】温度の上昇に従い熱膨張部材17は均一に
膨張し、ローラ側摺動電極12の嵌合部(凹部内周12
h)に圧接され、しっかりと固定される。円柱状の熱膨
張部材17はローラ側電極12の回転に従い加熱ローラ
1と回転軸を同じくして回転される。導電性ブラシ16
は、この熱膨張部材17の円柱外壁に保持されるので、
導電性ブラシ16の環状中心は加熱ローラ1の回転軸と
一致された状態で保持される。従って、この変形例5で
も熱膨張部材17の膨張が不均一となったり、片当りす
ることがなく、異音を発生したり、振動を発生すること
がない。
【0048】その他の点は変形例4で述べた作用と大略
同一であるので詳細な説明は省略する。
【0049】
【発明の実施の形態2】以下、本発明に係わる加熱ロー
ラ装置の実施の形態2を図を参照しつつ説明する。な
お、実施の形態1、従来技術の説明と同一のものについ
ては同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明することとする。
【0050】この実施の形態2では、図14に示す加熱
装置が用いられている。加熱ローラ1としては、図1に
示した基体2の外周面に発熱層3が設けられたものが用
いられている。電極固定台13は加熱ローラ装置1の枠
体の上方(図示を略す)に固定されている。この電極固
定台13には板バネ14が固定されている。加熱ローラ
1の両端にはリング状のローラ側摺動電極12が設けら
れている。このローラ側摺動電極12は発熱層3と電気
的に導通状態を保つように接続されている。
【0051】図15に示すように、ローラ側摺動電極1
2の外周には摺動電極接触面12dが形成されている。
また、ローラ側摺動電極12の内側の加熱ローラ外周面
には熱膨張部材17が当接する面1bが位置されてい
る。一方、板バネ14の先端面の固着面14bには導電
性接着剤などにより給電側摺動電極としての導電性ブラ
シ16が固着されている。導電性ブラシ16の先端に
は、摺動電極接触面16aが形成されている。その摺動
電極面16aに隣接して熱膨張部材17が当接する面1
6bが設けられている。
【0052】環状(リング状)のポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)からなる熱膨張部材17がローラ側
摺動電極12の内側に並設されることにより、面1bと
面16bとの間にリング状の熱膨張部材17が介在され
ている。この状態で熱膨張部材17は面16bとは僅か
に離間している。
【0053】この様に構成された加熱ローラ装置におい
ては、給電側摺動電極(導電性ブラシ16)とローラ側
摺動電極12とは接触しており、発熱層3が制御回路1
8を通じて外部電源15に接続されている。加熱ローラ
1の回転に従い、ローラ側摺動電極12は回転する。こ
の回転により、ローラ側摺動電極12の摺動電極接触面
12dと導電性ブラシ16の摺動電極接触面16aとは
当接して電気的に接続された状態で摺動する。
【0054】図16に示すように、異常昇温時には、熱
膨張部材17が膨張して熱膨張部材17の表面が面16
bに当接し、板バネ14の付勢力に抗して板バネ14が
矢印方向に変形する。これにより、当接していた摺動電
極接触面12dは導電性ブラシ16先端の摺動電極接触
面16aと離間する。
【0055】また、この加熱ローラ装置では、摺動電極
接触部が加熱ローラ1の表面とは熱膨張部材17により
隔絶されることになるので、加熱ローラ1の表面に摩
耗、傷、ゴミなどの悪影響を与えることなく長期に安定
して使用可能である。
【0056】その他の点は実施の形態1で述べた作用と
大略同一であるので詳細な説明は省略する。
【0057】以下に、実施の形態2のローラ側摺動電極
12と給電側摺動電極との接触部位の構造を種々変形し
た変形例6、7を説明する。
【0058】
【変形例6】変形例6では、図17(a)に示すよう
に、給電側摺動電極として、板バネ14先端の両側の固
着面14bに一対の導電性ブラシ16を固着したものを
用いている。この場合のローラ側摺動電極12はリング
状であり加熱ローラ1の外周に一端側から挿入されてい
る。導電性ブラシ16先端の摺動電極接触面16aに対
向するローラ側摺動電極12の外周面には一対の摺動電
極接触面12dとなっている。両導電性ブラシ16に挟
まれて熱膨張部材17が板バネ14の面14cに固着さ
れている。熱膨張部材17の先端は一対の摺動電極接触
面12dの間の面12fとはわずかに離間している。
【0059】その他の点は実施の形態2で述べた作用と
大略同一であるので詳細な説明は省略する。
【0060】
【変形例7】変形例7では、図18(a)に示すよう
に、給電側摺動電極として、板バネ14先端の中央の固
着面14bに導電性ブラシ16を固着したものを用いて
いる。両導電性ブラシ16の両側の板バネ14先端には
熱膨張部材17が当接する一対の面14cが設けられて
おり、その面積がほぼ等しく形成されている。一方、一
対の環状の熱膨張部材17が、環状(リング状)のロー
ラ側摺動電極12を挟んで加熱ローラ1の外周に設けら
れている。これらの熱膨張部材17、ローラ側摺動電極
12は加熱ローラ1の一端側から挿入されている。
【0061】この変形例7では、昇温による熱膨張によ
り熱膨張部材17が膨張する。これにより一対の熱膨張
部材17の内周は加熱ローラ1の外周面1bに圧接され
固定される。また、導電性ブラシ16はこの固定された
一対の熱膨張部材17の内壁間に保持される。これと共
に一対の熱膨張部材17は一対の面14cを等しく押し
上げて、摺動電極接触面16aを摺動電極接触面12d
から離間させる。このとき、導電性ブラシ16を中心に
して一対の面14cが対称に当接されるので、片当りに
よる異音の発生が抑制できる。
【0062】その他の点は実施の形態2で述べた作用と
大略同一であるので詳細な説明は省略する。
【0063】以上の説明では、熱膨張部材17にはPT
FEを用いたが、これに限定されずに電極部材よりも熱
膨張率の高いものなら何でも用いられる。一般に樹脂材
料は金属材料よりも熱膨張率が大きいので望ましい。特
に熱可塑性樹脂は熱硬化性樹脂に較べて熱膨張率が大き
いので有利である。また、融点以上にさらされて溶融軟
化しても流動しない樹脂を用いるのがよい。この様な樹
脂を選択することにより、電源の切断後に加熱ローラ1
の温度が上昇するなどして高温状態が持続されても、樹
脂が軟化して再度通電してしまうことを防止できる。
【0064】また、線膨張率が方向により異なる、いわ
ゆる線膨張率に異方性がある熱膨張部材が望ましい。こ
の様な熱膨張部材は、両摺動電極接触面12d,16a
間が接触する平面と直交する方向に線膨張を大きくなる
ように配置される。内部に独立気泡の空気を含む発泡体
も有効である。この様な発泡体は線膨張率が高い。
【0065】また、摺動電極接触部の押圧は板バネ以外
にコイルバネなどの弾性力は言うまでもなく、重力、磁
力、空気の圧力などを適宜利用できる。電極が弾性部材
により支持されることにより、長期間にわたる使用によ
っても、接触不良を起こすことが少ない。
【0066】図1の様に基体の外面に発熱層が設けられ
た加熱ローラでも、任意の配線により接続すれば、ロー
ラ側摺動電極を加熱ローラ内部に配置することもでき
る。この場合、実施の形態、変形例1〜5において用い
られた円盤状(キャップ状)を用いることができる。
【0067】以上の説明は、加熱定着装置について説明
したが、サーモクロミズムによる用紙の加熱消去装置の
加熱ローラ、その他の加熱ローラ型熱処理機器に利用さ
れる加熱ローラ装置にも利用できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、異常昇温時の加熱ローラの熱により絶縁
性材料である熱膨張部材がすばやく膨張して確実に電源
切断を行なうことができる。従って、表面昇温速度の速
い直接加熱方式の加熱ローラでも確実に異常昇温時に電
源を即座に切断できる。
【0069】請求項2、請求項3に記載の発明によれ
ば、熱膨張部材が固定されて給電側電極を保持するの
で、片当りによる異音が生じることがない。
【0070】請求項5に記載の発明によれば、異常昇温
時にすばやく電源を切断することができる。また、加熱
が継続されても電源遮断状態を継続的に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の先行技術に係わる加熱装置の加熱ロ
ーラの構造を説明するための一部切欠側面図である。
【図2】 本発明の先行技術に係わる加熱ローラの断面
構造を説明するための断面図である。
【図3】 本発明に係わる実施の形態1の加熱装置の構
造を説明するため一部を切り欠いた説明図である。
【図4】 本発明に係わる実施の形態1の加熱ローラの
一例を示す断面図である。
【図5】 本発明に係わる実施の形態1のローラ側摺動
電極の構造を説明する図であり、図5(a)は平面図、
図5(b)は側断面図である。
【図6】 本発明に係わる実施の形態1の給電側摺動電
極の構造と弾性部材との組立の状況を説明する組立図で
ある。
【図7】 本発明に係わる実施の形態1の電極の接続状
態を説明する断面模式図であり、図7(a)は使用時の
接続状態を示し、図7(b)は異常昇温時の接続状態を
示す。
【図8】 図8(a)は図7の電極の片当り状態を説明
するための異常昇温時の電極の接続状態を説明する断面
模式図であり、図8(b)は図8(a)の給電側電極の
ローラ側電極からみた平面図である。
【図9】 本発明に係わる変形例1の電極の接続状態を
説明するための模式図であり、図9(a)は使用時の接
続状態を示し、図9(b)は異常昇温時の接続状態を示
す。
【図10】 本発明に係わる変形例2の電極の接続状態
を説明するための模式図であり、図10(a)は使用時
の接続状態を示し、図10(b)は異常昇温時の接続状
態を示す。
【図11】 本発明に係わる変形例3の電極の接続状態
を説明するための模式図であり、図11(a)は使用時
の接続状態を示し、図11(b)は異常昇温時の接続状
態を示す。
【図12】 本発明に係わる変形例4の電極の接続状態
を説明するための模式図であり、図12(a)は使用時
の接続状態を示し、図12(b)は異常昇温時の接続状
態を示す。
【図13】 本発明に係わる変形例5の電極の接続状態
を説明するための模式図であり、図13(a)は使用時
の接続状態を示し、図13(b)は異常昇温時の接続状
態を示す。
【図14】 本発明に係わる実施の形態2の加熱装置の
構造を説明するため一部を切り欠いた説明図である。
【図15】 本発明に係わる実施の形態2の電極の接続
状態を説明する側面模式図である。
【図16】 本発明に係わる実施の形態2の電極の異常
昇温時の接続状態を説明する側面模式図である。
【図17】 本発明に係わる変形例6の電極の接続状態
を説明するための側面模式図であり、図17(a)は使
用時の接続状態を示し、図17(b)は異常昇温時の接
続状態を示す。
【図18】 本発明に係わる変形例7の電極の接続状態
を説明するための側面模式図であり、図18(a)は使
用時の接続状態を示し、図18(b)は異常昇温時の接
続状態を示す。
【符号の説明】
1…加熱ローラ 2…基体 3…通電発熱層 5…離型層 10…加圧ローラ 12…ローラ側摺動電極 12d…摺動電極接触面 14…板バネ 15…外部電源 16…導電性ブラシ(給電側摺動電極) 16a…摺動電極接触面 17…熱膨張部材 18…温度制御回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基体に通電発熱層を設けた加熱ロ
    ーラと、前記加熱ローラに配置されたローラ側摺動電極
    と、前記ローラ側摺動電極に向かって付勢することによ
    り該ローラ側摺動電極に接触して前記通電発熱層に給電
    する給電側摺動電極と、前記加熱ローラの温度が所定温
    度よりも高い時に熱膨張により前記両摺動電極間を離反
    させる熱膨張部材とを備え、前記熱膨張部材は絶縁性材
    料であることを特徴とする加熱ローラ装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラ側摺動電極は前記加熱ローラ
    に同軸に固定され、前記熱膨張部材は前記ローラ側摺動
    電極に同軸に嵌合され、前記加熱ローラの温度が所定温
    度よりも高い時に前記熱膨張部材が熱膨張して前記ロー
    ラ側摺動電極に固定されると共に、前記給電側電極が前
    記熱膨張部材に保持されることを特徴とする請求項1に
    記載の加熱ローラ装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ側摺動電極は前記加熱ローラ
    の外周に環状に設けられ、前記熱膨張部材は前記加熱ロ
    ーラに前記ローラ側摺動電極を挟んで環状に一対設けら
    れ、前記加熱ローラの温度が所定温度よりも高い時に前
    記一対の熱膨張部材は熱膨張により固定される共に、前
    記給電側電極が前記熱膨張部材に保持されることを特徴
    とする請求項1に記載の加熱ローラ装置。
  4. 【請求項4】 前記熱膨張部材は線膨張率に異方性があ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項
    に記載の加熱ローラ装置。
  5. 【請求項5】 前記熱膨張部材はポリテトラフルオロエ
    チレンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    加熱ローラ装置。
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