JPH06250550A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JPH06250550A
JPH06250550A JP3708093A JP3708093A JPH06250550A JP H06250550 A JPH06250550 A JP H06250550A JP 3708093 A JP3708093 A JP 3708093A JP 3708093 A JP3708093 A JP 3708093A JP H06250550 A JPH06250550 A JP H06250550A
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JP
Japan
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heating roller
roller
heating
fixing device
conductive
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Application number
JP3708093A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Katayama
勝之 片山
Katsuhiko Gotoda
克彦 後藤田
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STAR SYST KAIHATSU KK
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
STAR SYST KAIHATSU KK
Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自己発熱型導電性セラミック材料から成る加
熱ローラの加工コストの低減を図り、表面温度を安定に
保つことができる加熱定着装置を提供する。 【構成】 導電性セラミック材料から成る加熱ローラ1
と加圧ローラ24とを備える加熱定着装置において、加
圧ローラ24に回転駆動手段を設けて回転駆動し、加熱
ローラ1を従動回転させる。こうして、加熱ローラ1か
ら回転駆動手段を介して熱放出されるのを防ぎ、加熱ロ
ーラ1の表面温度を安定に保つことができるとともに、
加熱ローラ1に回転駆動手段を設けるための加工を施さ
なくてもよいので加工コストの低減を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを利
用したプリンタや複写機などの電子写真装置において、
記録媒体上の未定着トナーを加熱溶融させて定着させる
ための加熱定着装置に関し、特に自己発熱型導電性セラ
ミック材料から成る加熱ローラを備える加熱定着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の加熱定着装置82を用い
た電子写真装置の一例を示す構成図である。この電子写
真装置は、表面に光導電層が形成された円柱状の感光ド
ラム71と、感光ドラム71の表面を帯電させるための
帯電器72と、所望の画像パターンを感光ドラム71に
照射する光学系73と、感光ドラム71上に形成された
静電潜像にトナー76を付着させるための現像器75
と、感光ドラム71上のトナー76を記録紙70へ転写
するための転写器79と、感光ドラム71の表面に残留
したトナーを回収するクリーニング装置80と、記録紙
70上に転写されたトナー76を定着させるための加熱
定着装置82などから構成されている。
【0003】この動作について説明すると、感光ドラム
71が矢印A方向に回転しながら帯電器72によって感
光ドラム71の表面が一様に帯電する。次に、レーザや
LED(発光ダイオード)などからの変調光や原稿から
の反射光を感光ドラム71表面に照射し、光が照射され
た領域の電荷が放電して静電潜像が形成される。次に、
現像器75内に格納されたトナー76が現像ブラシ75
aによって運ばれ、感光ドラム71上の静電潜像に応じ
たトナー像を形成する。次に、感光ドラム71の回転と
合わせて記録紙70が搬送ローラ77,78によって矢
印B方向に搬送され、転写器79によって感光ドラム7
1上に形成されたトナー像がそのまま記録紙70上に転
写される。次に、トナーが付着した記録紙70は、加熱
定着装置82に送られて、回転駆動された加熱ローラ8
3と加圧ローラ84との間に挟み込まれることによっ
て、トナーが加熱溶融して記録紙70上に定着し排出さ
れる。こうして、光学系73によって形成される画像パ
ターンが記録紙70上にトナー像として記録される。な
お、記録紙70上へ転写されずに感光ドラム71上に残
留したトナーは、クリーニング装置80に設けられたブ
レード81によって清掃されて回収される。
【0004】従来の加熱定着装置82に用いられる加熱
ローラ83は、金属やガラスなどから成る円筒状ローラ
の軸芯部に、ジュール熱を発生するニクロム線や輻射熱
を発生するハロゲンランプなどの発熱素子が組込まれた
ものが一般的である。しかし、発熱素子とローラとの間
に一定の空間が存在するため、熱の伝達効率が低く、発
熱素子の通電開始からローラ表面がトナー定着可能な所
定温度に達するまでに要する時間が長くなり、1分〜1
0分程度の予熱時間を必要としている。
【0005】そこで、導電性セラミック材料を用いてロ
ーラと発熱素子とを一体化したセラミック加熱ローラ
が、近年提案されており、この加熱ローラに電力を供給
することによって、加熱ローラ自体がジュール熱を発生
するため、熱の伝達効率が良好になり、熱損失も少なく
予熱時間の短縮化を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱定着装置で
は、回転駆動される加熱ローラに外部から電力を供給す
るために、セラミック加熱ローラの両端部に金属などか
ら成る導電性被膜を形成して、この導電性被膜に対して
ブラシ電極などの摺動可能な電極接点を用いる必要があ
る。
【0007】さらに、加熱ローラ自体を回転駆動する場
合、駆動ギアなどの駆動手段を加熱ローラに取付けるた
めに、セラミック材料からなる加熱ローラに加工を施す
必要がある。しかし、セラミック材料の硬度および脆性
に起因して加工が困難となるため、加工コストの上昇を
招くという課題がある。
【0008】また、加熱ローラの一端に駆動手段を設置
すると、加熱ローラの熱が駆動手段に伝達し、駆動手段
から放熱され、加熱ローラの表面温度上昇に時間を要す
るとともに、表面温度が不安定となる傾向がある。
【0009】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、自己発熱型導電性セラミック材料から成る加熱ロ
ーラを従動回転させることによって加熱ローラの温度を
安定に保つとともに、加熱ローラに加工を施すことなく
コストの低減を図ることができる加熱定着装置を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、自己発熱型導
電性セラミック材料から成る加熱ローラと加圧ローラと
を備える加熱定着装置において、前記加圧ローラを回転
駆動するための回転駆動手段を設けることによって、前
記加圧ローラを従動回転させることを特徴とする加熱定
着装置である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、自己発熱型導電性セラミック
材料から成る加熱ローラと加圧ローラとを備える加熱定
着装置において、加圧ローラを回転駆動するための回転
駆動手段を加圧ローラに備えることによって、加熱ロー
ラを従動回転させるので、加熱ローラから回転駆動手段
を介して放熱されることを防いで、前記加熱ローラの表
面温度を安定に保つことができる。また、加熱ローラに
回転駆動手段を設けるための加工を施す必要がないた
め、加工コストの低減を図ることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である加熱定着装
置の構成を示す断面図である。この加熱定着装置は、自
己発熱型導電性セラミック材料から成る中空円筒状の加
熱ローラ1と、表面がシリコーンゴムで覆われた円筒状
の加圧ローラ24と、加圧ローラ24を回転駆動するた
めの駆動力を伝達する駆動歯車12と、加熱ローラ1を
加圧ローラ24に対して付勢して所定幅のニップを得る
ための圧縮ばね26a,26bと、これらを収納する筐
体3などから構成されている。
【0013】加熱ローラ1は、たとえばチタン酸バリウ
ムを主体とする、正の温度係数を示す電気抵抗特性を有
する半導体セラミックスに、希土類元素であるランタン
やイットリウムなどの酸化物をドープ剤として添加され
た自己温度制御能のある導電性セラミック材料を焼結す
ることによって形成されており、一例として、商品名
「インフレックス バーク」(旭硝子株式会社製)を外
径18mm、肉厚3mm、長さ250mm、比抵抗1.
41Ω・cmの中空円筒状ローラに成形したものを用い
ることができる。なお、成形した円筒状ローラの表面は
研磨加工によって平坦化されており、両端面および各端
面から内側へ延びる所定長さ分の内壁、すなわち後述す
る導電性被膜が形成される部分はサンドブラスト処理に
よって粗面化されている。
【0014】加熱ローラ1の外周表面のうち加圧ローラ
24が圧着する領域には、たとえばフッ素樹脂にカーボ
ン粒子を微量添加した離型層2が厚さ20μmでコーテ
ィングされる。なお、離型層2の表面が帯電するのを防
ぐために、離型層2の体積抵抗率が106Ω・cm以上
であって、その表面抵抗が106〜109Ωの範囲に調整
された導電性を有することが好ましい。
【0015】加熱ローラ1は、筐体3に一端が固定され
る圧縮ばね26a,26bを介して軸受4a,4bによ
って従動回転可能なように軸支されている。軸受4a,
4bは、耐熱性および耐摩耗性を有する、たとえばPP
S(ポリフェニリンサルファイド)等で形成されること
が好ましく、高温になる加熱ローラ1に対して低摩擦抵
抗を保つことができる。この軸受4a,4bに対して圧
縮ばね26a,26bが加圧ローラ24側へそれぞれた
とえば2kgf程度の力で押圧している。
【0016】加熱ローラ1の両端面および各端面から延
びる所定長さ分の内壁には、アルミニウムなどの金属を
溶かして微粒とし、これを吹付けて被膜を形成する溶射
法によって導電性被膜9,19が形成されることが好ま
しく、これによってセラミック材料の粗い表面が滑らか
になるとともに、接触抵抗の低減化を図ることができ
る。なお、導電性被膜9,19が形成される下地は、サ
ンドブラスト処理によって粗面化されているため、導電
性被膜9,19の接着強度が向上している。また、導電
性被膜9,19は延性の金属で極めて薄く形成されてい
るため、セラミック材料との熱膨張の差による剥離の発
生を解消することができる。
【0017】図2および図3は、図1に示す加熱ローラ
1の両端部の構造を示す分解斜視図である。図2におい
て、加熱ローラ1に給電するための電極部材8は、円弧
状に弯曲した櫛歯状の突起8aが両側に3個ずつ形成さ
れ、その端部にはリード線14aを圧着して電気的接続
を行うかしめ部8bが形成されている。電極部材8の材
質は、たとえばりん青銅やステンレス鋼等の弾性材料か
ら成り、電極部材8が加熱ローラ1の内壁に装着される
と、突起部8aが外側に広がろうとする弾性力が作用し
て、突起部8aの先端と加熱ローラ1の内壁、特に内壁
に形成された導電性被膜9との電気的接続が安定に確保
される。
【0018】加熱ローラ1の端部に装着される、フラン
ジ型のローラキャップ10が耐熱性接着剤10aによっ
て加熱ローラ1の端面と密着するように固定される。さ
らに、フランジ型のローラキャップ10の小口径を有す
る突出円筒10bの外周に、櫛歯状の突起部8aの先端
の一対が嵌合し、電極部材8とローラキャップ10とが
固定される。なお、ローラキャップ10の端面には、加
熱ローラ1の内空間と外気とを連通するための連通孔2
8が穿設されており、これによって加熱ローラ1の温度
上昇によって上昇する内空間の圧力を大気圧に保つこと
ができる。
【0019】次に、図3において、加熱ローラ1に給電
するための電極部材18は、外周面が円筒状であって、
その内部に先端が外側に屈曲した弾性片18aが円周上
等間隔に複数形成された形状を有し、この電極部材18
を加熱ローラ1に装着することによって弾性片18aが
外側に広がろうとする弾性力が作用して、弾性片18a
の先端と加熱ローラ1の内壁、特に内壁に形成された導
電性被膜19との電気的接続が安定に確保される。な
お、電極部材18の材質は、電極部材8と同様に、たと
えばりん青銅やステンレス鋼などのような弾性材料から
成る。また、電極部材18を加熱ローラ1に弾性によっ
て固定する際に、耐熱性接着剤を併用しても構わない。
【0020】この電極部材18の弾性片18aに嵌入す
るように円筒状の突起17aが形成された、たとえばP
PSなどから成る円板状の絶縁スペーサ17の中に、リ
ード線14bが導かれ、図1に示すように、端子台17
bに接続されている。なお、絶縁スペーサ17と電極部
材18とは耐熱性接着剤によって固定される。絶縁スペ
ーサ17の端面に、略同径の導電板15が耐熱性接着剤
によって固定されており、絶縁スペーサ17の端子台1
7bと導電板15の端子台15aとが電気的に接続され
ることによって、リード線14bと導電板15との電気
的接続が行われる。
【0021】導電板15には、円環状の溝15cが設け
られ、導電板20bに対向して設けられた円環状の溝2
0cとの間に介在する導電性の球15bを介してころが
り軸受を形成し、摺動接触している。電極板20bは電
極ばね20aを介して固定電極20に固定されている。
こうして、加熱ローラ1および導電板15が一体的に回
転運動しても安定な電気的接続が得られる。この固定電
極20は、電極部材8,18と同様に、たとえばりん青
銅やステンレス鋼などの弾性材料から成る。また、導電
板20bが電極ばね20aによって導電板15に向かっ
て一定の力で付勢することによって、加熱ローラ1全体
が図1左方へ移動しようとするが、リング状の突起16
を加熱ローラ1に突設させて、例えば軸受4aで支持す
ることによって、加熱ローラ1の変位を抑えている。
【0022】図1において、電極部材18の外周面に給
電する給電軸受21は、電極部材18に固定される導電
性の内輪と、固定電極22に固定される導電性の外輪
と、内輪と外輪の間に介在する導電性の球とから成るこ
ろがり軸受が用いられ、加熱ローラ1および電極部材1
8が一体的に回転運動しても安定な電気的接続が得られ
ている。なお、このような導電性のころがり軸受の代わ
りに、外輪および内輪の材料として、摺動性の良好な導
電性材料、たとえば銅または銀等の高導電性金属と黒鉛
とを混合し、焼結したブラシ(商品名「スライディング
コンタクト/GTS−04B、オーパックス社製)から
成るすべり軸受を用いても構わない。給電軸受21と電
気的に接続された固定電極22、および導電板15と電
気的に接続された固定電極20は、たとえばPPSなど
から成る電気絶縁性の電極ハウジング23に保持されて
おり、電極ハウジング23は筐体3に取付けられてい
る。
【0023】電極部材8に接続されたリード線14aお
よび絶縁スペーサ17の端子台17bに接続されたリー
ド線14bは、加熱ローラ1の軸芯に沿って配設され、
途中2個所で耐熱性および高い電気絶縁性を有する、た
とえばPPSなどのリング状スペーサ7で支持され、そ
の間に温度ヒューズ5が直列接続される。この温度ヒュ
ーズ5は、加熱ローラ1が異常高温になると溶断して、
加熱ローラ1への給電を停止するために設けられ、加熱
ローラの平均的な温度分布を示す軸芯部に設けられる。
なお、温度ヒューズ5の表面は、耐熱性および高い電気
絶縁性を有する被覆層6、たとえばポリイミド樹脂で覆
われている。
【0024】こうして、固定電極22から給電軸受2
1、電極部材18、導電性被膜19、加熱ローラ1を通
って、導電性被膜9、電極部材8、リード線14a、温
度ヒューズ5、リード線14b、端子台17b、端子台
15a、導電板15、球15b、導電板20b、電極ば
ね20a、固定電極20までの電気回路が形成される。
これらの固定電極20,22に、温度制御装置40から
たとえばAC100Vの交流を供給することによって、
自己発熱型導電性セラッミ材料から成る加熱ローラ1が
全体にわたって均一に発熱する。なお、加熱ローラ1の
温度を検出するために、サーミスタなどの温度検出素子
41が加熱ローラ1の外表面に接触するように取付け部
材42によって固定されており、この温度検出素子41
の出力はCPU(中央処理装置)43と接続された温度
制御装置40に入力され、加熱ローラ1の温度が安定す
るように制御されている。
【0025】加圧ローラ24は、軸芯24aのまわりを
厚さ5mm程度のシリコーンゴムで覆われた外径20m
m、長さ220mmのローラであり、軸芯24aの両端
は耐熱性および摺動性を有する、たとえばPPSなどか
ら成る軸受25a,25bによって軸支され、加圧ロー
ラ24の回転を安定なものにしている。軸芯24aの延
長上の一端には、駆動歯車12が固定される。駆動歯車
12に嵌合する軸11の断面形状は略D字状に形成され
ており、駆動歯車12と一体的に固定される。なお、軸
11と駆動歯車12との固定構造として、スプリングピ
ンなどで取付けても構わない。
【0026】次に、図1に示す加熱定着装置の動作につ
いて説明する。この加熱定着装置を搭載した電子写真装
置の電源を投入すると、CPU43の命令に基づいて、
加熱ローラ1が所定の予熱温度になるように、温度制御
装置40が加熱ローラ1への通電量を制御する。その
後、CPU43から印刷命令が送られると、温度制御装
置40は加熱ローラ1の温度を予熱温度から150℃〜
200℃の範囲の定着温度になるように、加熱ローラ1
の通電量を増加させるとともに、記録紙の搬送装置の動
作に併せて駆動歯車12が図示しない駆動系によって回
転駆動されて、加圧ローラ24が回転し、加熱ローラ1
が従動的に回転する。そして、未定着トナーを載せた記
録紙が加熱定着装置に搬入されて、加熱ローラ1と加圧
ローラ24によって挟持されながら搬送されると、未定
着トナーが加熱溶融して記録紙上に定着される。加熱ロ
ーラ1は従動回転するため、加熱ローラ1に回転駆動手
段を設ける必要がなくなり、回転駆動手段を介して加熱
ローラ1の熱放出を防ぐことができ、加熱ローラ1の表
面温度が安定に保たれる。
【0027】このようにして、加熱ローラ1に、たとえ
ばAC100V、400Wの電力を供給することによっ
て、加熱ローラ1の表面温度が155℃になり、加熱ロ
ーラ1の周速を39mm/秒、加圧ローラ24のニップ
幅を18mmに設定した場合、定着性に優れ、しかも画
像乱れの少ないトナー定着像を得ることができた。
【0028】加熱ローラ1が室温から定着温度まで上昇
すると、金属製の電極部材8,18は熱膨張するのに対
して、セラミック製の加熱ローラ1はあまり膨張しない
ため、電極部材8の突起8aの先端および電極部材18
の弾性片18aの先端が相対的に変位する。しかし、電
極部材8,18は弾性的に固定されているため、加熱ロ
ーラ1と電極部材8,18との電気的接続が安定に保た
れる。さらに、電極部材8,18は導電性被膜9,19
を介して加熱ローラ1に接触していることによって、接
触抵抗が極めて小さくなるため、加熱ローラ1の回転に
よっても安定した通電が行われ、加熱ローラ1の温度変
動が少なくなり良好な定着画像を得ることができる。
【0029】以上の実施例において、加熱ローラ1の両
端部に形成する導電性被膜が、アルミニウムを溶射して
形成される例を用いて説明したが、他の金属を溶射して
も構わず、さらに金属をめっきしたり蒸着することによ
って、たとえばNiのみの単層被膜やNi+Cu+Ni
の3層被膜を形成しても構わず、また導電性の非金属で
形成しても構わない。
【0030】また、以上の実施例において、加熱ローラ
1に給電するために、加熱ローラ1の一端側に回転摺動
可能な給電電極を設ける例を説明したが、加熱ローラ1
の両端部にそれぞれ回転摺動可能な給電電極を設けて、
加熱ローラ1のスラスト方向に沿って給電する構成でも
構わない。
【0031】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、セ
ラミック材料から成る中空の加熱ローラに特殊な加工を
施すことなく、加工コストの低減を図ることができると
ともに、加熱ローラからの熱放出を防ぐことができるた
め、加熱ローラの表面温度を安定に保つことができる。
したがって、加熱ローラの温度変動が少なくなって、極
めて良好なトナー定着像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である加熱定着装置の構成を
示す断面図である。
【図2】図1に示す加熱ローラ1の両端部の構造を示す
分解斜視図である。
【図3】図1に示す加熱ローラ1の両端部の構造を示す
分解斜視図である。
【図4】従来の加熱定着装置82を用いた電子写真装置
の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 離型層 3 筐体 4a,4b 軸受 5 温度ヒューズ 7 リング状スペーサ 8,18 電極部材 9,19 導電性被膜 10 ローラキャップ 11 軸 12 駆動歯車 15 導電板 15c,20c 溝 15b 球 16 突起 17 絶縁スペーサ 20,22 固定電極 21 給電軸受 23 電極ハウジング 24 加圧ローラ 25a,25b 軸受 26a,26b 圧縮ばね 28 連通孔 40 温度制御装置 41 温度検出素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己発熱型導電性セラミック材料から成
    る加熱ローラと加圧ローラとを備える加熱定着装置にお
    いて、 前記加圧ローラを回転駆動するための回転駆動手段を設
    けることによって、前記加熱ローラを従動回転させるこ
    とを特徴とする加熱定着装置。
JP3708093A 1993-02-25 1993-02-25 加熱定着装置 Pending JPH06250550A (ja)

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JP3708093A JPH06250550A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 加熱定着装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212988A (ja) * 2005-08-19 2007-08-23 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US8150287B2 (en) 2007-08-30 2012-04-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8412072B2 (en) 2006-09-28 2013-04-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device and image-forming apparatus

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