JP3533848B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3533848B2
JP3533848B2 JP27274396A JP27274396A JP3533848B2 JP 3533848 B2 JP3533848 B2 JP 3533848B2 JP 27274396 A JP27274396 A JP 27274396A JP 27274396 A JP27274396 A JP 27274396A JP 3533848 B2 JP3533848 B2 JP 3533848B2
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豊彦 蜜澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッドを有し、記録データに一致してインクを記録媒
体に吐出して画像を形成するインクジェットプリンタ
や、インクジェット記録ヘッドを搭載して高い密度での
記録を可能としたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置ではインクをイ
ンク供給容器に収容して記録ヘッドに備えられた吐出口
よりインクを吐出して画像を形成する。
【0003】インクジェット記録装置は、記録時におけ
る静粛性と高速印字性、高画像品質等の優れた特徴を有
している。
【0004】しかしながら、前記記録ヘッド内部に気泡
が混入した場合には前記インクの吐出が正常に行われな
くなるといった記録障害を発生する。前記記録障害が発
生すると前記特徴の1つである高画像品質を損なってし
まう。
【0005】また、前記記録障害は吐出口近傍のインク
の増粘、前記吐出口近傍への記録媒体による紙粉の付
着、その他異物等の付着によっても発生する。
【0006】前記記録障害が発生した場合には、画像の
形成を途中で停止し、記録障害を正常に戻すための回復
動作を行わなければならない。前記回復動作は前述の様
に画像の形成を途中で停止する為、前記特徴の1つであ
る高速印字性を損なってしまう。
【0007】前記回復動作を1回行って確実に画像が回
復すれば良いが、回復に失敗した場合には再度前記回復
動作を行わなければならない。すると回復にかかる時間
が不要にかかってしまい更に前記高速印字性を損なって
しまう。また、前記回復の失敗によって無駄な記録媒体
を消費してしまうという不具合を生ずる。従って、1回
の回復動作によって確実に記録障害を正常に戻す必要が
ある。
【0008】従来のインクジェット記録装置での、前記
記録障害に対する回復動作の方法としては特開昭60−
13556号公報の様に加圧ポンプによってインク供給
容器の空気層を加圧する方法がある。これは前記記録ヘ
ッドに供給するインクに高圧を発生させ、吐出口から増
粘したインクを流出させ、画像回復する構成になってい
る。
【0009】また、他の回復動作の方法としては特開平
3−184872号公報がある。このインクジェット記
録装置はインク加圧用ポンプとバルブを有する循環供給
手段を備えている。また前記インクジェット記録装置の
状態を検知する手段を備え、前記状態に応じて前記イン
ク加圧用ポンプとバルブの作動タイミングを制御する構
成である。また前記循環供給手段による循環動作時に吐
出口よりインクを排出して異物除去する。また、長期放
置等で吐出口の近傍に固着したインク等の異物はキャッ
ピング手段に配置された液体吸収体に吸収された液体に
浸すことで溶解する。
【0010】このようにすることでインクジェット記録
装置の状態に合わせて最適な回復動作を行うことができ
るとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
加圧ポンプでインク供給容器の空気層を加圧する方法で
は、記録障害を回復するために必要な圧力まで高めるの
に時間がかかってしまう。更に必要な圧力に達するまで
は、正常な記録を行っている吐出口からもインクが徐々
に流出する。従って回復動作により不要なインクを多く
消費してしまう。
【0012】また、インクジェット記録装置の状態を検
知してインク加圧用ポンプとバルブの作動タイミングを
制御する方法の場合、前述の様に吐出口からのインクの
排出のみで画像を回復させる為、かなりの不要なインク
を回復動作に消費してしまい、ランニングコストの低下
につながってしまう。
【0013】このように回復動作において不要なインク
の消費が多いと、インク供給容器内のインクが無駄に消
費されてしまう。するとインクジェット記録装置の本来
の目的である画像を形成することに使用されるべきイン
クが無駄に消費してしまうことになってしまう。
【0014】また、吐出口の近傍に付着した固着インク
を液体に浸して溶解する場合、再溶解性に優れたインク
ならば問題無いが、再溶解し難いインクでは溶解までに
かなりの時間を要してしまう。すると回復動作に係る時
間が冗長になってしまう。
【0015】また、これら特開昭60−13556号公
報、特開平3−184872号公報のようなインク供給
系の構成とすると、前者はインク供給容器の空気層を加
圧ポンプにより加圧するため、回復動作に必要な圧力に
高める時間にバラツキを生じてしまう。また、後者は供
給系の流路抵抗のバラツキ等により加圧力が大きく変わ
ってしまう。従って双方ともわずかな範囲の吐出口から
のインクの排出量を管理するのが困難である。
【0016】よって、前述の公報ではインク消費量を少
なめに管理し、流路内の空気をも記録ヘッドの流路外に
排出するのは極めて困難である。
【0017】ところで、昨今では前述の高印字性を更に
高めるために、前記記録ヘッドの高密度化、小型化が加
速されている。従って前記記録ヘッドは吐出口からの少
量のインク吐出により更に鮮明な画像を形成しなければ
ならない。この一手段としてインクジェット記録装置に
用いるインクに記録媒体への浸透性を高めるための界面
活性剤等の溶剤をインク中に添加する方法がある。
【0018】しかし、前記界面活性剤は非常に泡立ち易
いため、界面活性剤をインクに添加するとインク自体も
非常に泡立ち易くなってしまう。
【0019】そこで、前記回復動作ではこのような泡立
ち易いインクにおいても確実に画像回復する必要があ
る。本発明はこれらの課題を鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、吐出口に密着するキャッ
プにより吐出口を塞いだ状態で、インクを記録ヘッドに
圧送し必要な圧力まで高めた後、目的に合ったインクの
排出量を得るようにキャップを開閉し、吐出口からのイ
ンクの排出量を制御することで、回復動作に係るインク
消費量が管理でき、常に正常な画像の形成が可能な状態
に保持できるインクジェット記録装置を提供することに
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドと、インク供給容器と、インク
供給手段と、前記インク供給容器から前記記録ヘッドへ
インクを圧送するポンプ手段と、前記記録ヘッドの吐出
口に密着し吐出口を閉じるキャップ手段とを備え、前記
キャップ手段により前記記録ヘッドの吐出口を密閉する
工程と、前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手段によ
り前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッドへ圧送
する工程と、前記記録ヘッド内部が一定の圧力状態とな
った後、前記キャップ手段を設定時間開閉するキャップ
手段開閉工程と、前記キャップ手段を閉じた後、前記記
録ヘッドの内圧を通常状態に戻す工程と、前記キャップ
手段と前記吐出口とを離隔する工程と、前記ポンプ手段
を設定時間停止し、その後前記吐出口を密閉した後の前
記ポンプ手段による圧送よりも前記ポンプ手段の圧力を
低圧力として前記ヘッド内にインクを圧送する工程とか
らなる回復動作を行い、前記インクジェット記録装置は
環境温度を検出する温度検出手段を備え、前記低圧力の
圧送時間が前記温度検出手段の検出結果により異なり、
前記低圧力の圧送時間は前記環境温度が高い場合の方が
低い場合より長く、前記前記キャップ手段により前記記
録ヘッドの吐出口を密閉する工程時に、前記吐出口より
インクを吐出し、前記記録ヘッドの吐出口を密閉する工
程時に、インク吐出する際の周波数が前記記録ヘッドの
最大応答周波数の半分以下の周波数であり、前記キャッ
プ手段により前記吐出口を開く工程の後に、前記吐出口
よりインクを吐出し、前記吐出口を開く工程の後の、前
記吐出口からのインクの吐出を少なくとも2回以上に分
割して実施し、前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手
段により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッド
へ圧送する工程において、前記圧力発生手段に前記駆動
信号を入力し、前記ポンプ手段の圧力を低圧力として前
記ヘッド内にインクを圧送する工程において、前記圧力
発生手段に、前記吐出口よりインクが吐出するに至らな
い駆動信号を入力し、前記キャップ手段を設定時間開く
キャップ手段開閉工程において、前記温度検出手段の検
出結果により前記設定時間開く回数が異なり、前記キャ
ップ手段を設定時間開くキャップ手段開閉工程におい
て、前記温度検出手段の検出結果により前記設定時間開
く動作速度が異なり、前記吐出口を密閉した後に前記ポ
ンプ手段により前記インク供給容器のインクを前記記録
ヘッドへ圧送する工程での、前記圧送を少なくとも2回
以上に分割して実施し、前記ポンプ手段の圧力を低圧力
として前記ヘッド内にインクを圧送する工程での、前記
圧送を少なくとも2回以上に分割して実施し、前記吐出
口を密閉した後に前記ポンプ手段により前記インク供給
容器のインクを前記記録ヘッドへ圧送する工程の時に、
前記インク供給容器内のインクがインク−エンドである
かの判断を行うことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を図示した
実施例に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施例を示すものであ
る。図中符号1は記録ヘッドであり、インク吐出するた
めの複数の吐出口を備えている。また記録ヘッド1内に
は圧力発生手段が前述の複数の吐出口のそれぞれに対向
して配置されている。前記圧力発生手段には電気機械変
換素子等を用いることができる。また、記録ヘッド1は
図示しない記録ヘッド駆動回路が接続され、記録ヘッド
1に前記記録ヘッド駆動回路より駆動信号を入力するこ
とで前記インク吐出を行う。
【0023】記録ヘッド1はキャリッジ2に搭載され、
ガイド軸3上を移動しながら、前記インク吐出を選択的
に行うことで記録媒体に画像を形成する。
【0024】記録ヘッド1とインク供給容器10内に設
置されているインクパック11はインク流路13により
連通されている。尚、インクパック11は、記録ヘッド
1及び後述のサブタンク30よりも水平方向の高さが低
くなる様に配置されている。
【0025】また、記録ヘッド1にはインク流路14を
経てサブタンク30が接続されている。サブタンク30
にはセンサ36が具備され、サブタンク30内がインク
40で満たされるとインク−フルを検出する構造となっ
ている。センサ30にはフォトセンサ、インタラプタ等
を用いることができる。
【0026】また、サブタンク30にはエアベント37
が備えられている。サブタンク30内のインク40内に
存在する気泡は時間経過により空気層38を形成する。
後述の高圧力の加圧により前述のインク−フルの検出状
態が持続すると徐々に空気層38の空気は大気へと排出
される構造となっている。
【0027】また、インク供給容器10には大気開放口
17が備えられ、大気開放弁16により大気への開閉を
容易に行える構成となっている。大気開放弁16には開
閉制御の容易な電磁弁等を用いることができる。
【0028】大気開放弁16は、後述する回復動作に従
って開閉動作を行うものである。インク供給容器10内
の空気層12にはエア流路19を介してポンプ18が接
続されている。ポンプ18にはダイヤフラム式のエアポ
ンプ等を用いることができる。
【0029】また、記録ヘッド1にはサーミスタ39が
装着されており環境温度を検出する構造となっている。
【0030】ここでインク供給手段について説明を行
う。
【0031】画像の形成時には前記インク吐出によるイ
ンクの消費に伴い、吐出口の毛細管力によってサブタン
ク30内のインク40がインク流路14を経て供給され
る。
【0032】サブタンク30内のインク40は前記イン
ク吐出により減少してくる。インク40が減少してくる
と、センサ41がインク−ローを検出する。すると大気
開放弁16を閉じポンプ18による低圧力の加圧を行い
インクパック11内のインク15をサブタンク30に圧
送する。前記低圧力の加圧による圧送で前述のセンサ3
6がインクフルを検出するとポンプ18は前記低圧力の
加圧を停止し大気開放弁16を開く。するとサブタンク
30内のインク40はインク吐出、及びインクパック1
1への流動によって徐々に減少してくる。するとセンサ
41が再びインクローを検出する。
【0033】このようにしてインクパック11内にイン
ク15がある限り、サブタンク30内には常に画像の形
成に必要なインク15がインクパック11より圧送さ
れ、インク40が充填されている状態となる。
【0034】また、図1は非画像形成領域での構成であ
る。この領域は、記録ヘッド1の待機位置であり、さら
に記録ヘッド1の回復動作を行う領域である。この領域
には、キャップ手段と廃インク回収手段が設置されてい
る。
【0035】次にキャップ手段について構成と動作を説
明する。図2はキャップ手段の動作を示す説明図であ
る。キャップ4は記録ヘッド1の吐出口に密着し吐出口
を塞ぐものである。尚、前述のポンプ18はキャップ4
に連接された図示しない圧力切り替え機構によりポンプ
圧が高圧力、低圧力に切り替わる構成となっている。本
実施例では吐出口がキャップ4によって塞がれた時に高
圧力、吐出口が大気に開放された時に低圧力となるよう
に構成されている。
【0036】また、キャップ4はJIS硬度40〜60
度の軟質な弾性体が望ましい。本実施例は硬度45度の
シリコンゴムを使用している。またキャップ4の材質に
はクロロプレンゴム等も用いることができる。
【0037】ワイパー5は記録ヘッド1の吐出口面に付
着したインクを拭き取るための部材である。キャップ4
とワイパー5はキャップ固定体31に固定され、さらに
キャップ開閉フレーム32に設置されている。このとき
キャップ4とワイパー5は一体とした構造としても良
い。
【0038】キャップ開閉フレーム32は図示しない駆
動源、伝達機構によって、支点0を中心に回転可能(図
中矢印E)に構成され、キャップ4を記録ヘッド1の吐
出口に対して開閉動作をするものである(図2(a),
(b))。通常、画像の形成中、または待機中は図2
(a)の状態で、キャップ4は記録ヘッド1に対しては
間隔を開けている。
【0039】また、キャップ揺動レバー34も図示して
いない駆動源、伝達機構によって、支点0を中心に回転
可能(図中矢印F)に構成され、連結レバー35を介し
て、キャップ固定体31を揺動する。キャップ4とワイ
パー5を固定したキャップ固定体31はキャップ揺動レ
バー34の動作で、キャップ開閉フレーム32の溝33
に沿って、記録ヘッド1の吐出口面を上下動する(図2
(b),(c))。
【0040】また、前述のキャップ4で前記吐出口を塞
いだ状態で、キャリッジ2に搭載された記録ヘッド1
を、ガイド軸3上を移動させる動作(図2紙面表裏方
向)の繰り返しで吐出口が大気に開放、遮断を行うラビ
ング動作(後述記号S109)を行う。
【0041】次に廃インク回収手段についての説明を行
う。図中符号20は廃インク容器であり、記録ヘッド1
の回復動作領域の下方に設置されている。スクレーパ2
2はキャップ4、またはワイパー5に付着したインクを
拭い取るために設けられている。吸収材21aはスクレ
ーパ22で拭い取ったインクを吸収し保持するためのも
のであり、吸収材21bはキャップ4を清掃するために
用いられるものである。
【0042】図3は記録ヘッド1の回復動作に関するシ
ーケンスを示すフローチャートである。ステップS10
0で回復動作命令が出されると、キャップ開閉フレーム
32を駆動して、キャップ4で記録ヘッド1の吐出口を
塞ぐ(S101)。このときキャップ4の移動速度は後
述の吐出口に形成されたメニスカスを壊さないために
1.0乃至2.0mm/secとするのが望ましい。
【0043】S102で大気開放弁16を閉じ、インク
供給容器内を密閉にする。次にポンプ18を駆動(高圧
力)して記録ヘッド1内を高圧力にする(S103)。
高圧力は大気圧に対して+0.15×E5乃至0.3×
E5Paとするのが望ましい。
【0044】タイマーS104の設定時間T1以内(本
実施例では30sec)にサブタンク30がセンサ36
により前述のインク−フルを検出すると、タイマーS1
06の設定時間の間高圧力が記録ヘッド1、サブタンク
30に加わる。
【0045】この時、センサ36により前述のインク−
フルを検出しなかった場合、ポンプ18の駆動を停止
(S201)、大気開放弁16を開き(S202)、タ
イマーS203の設定時間キャップ4で吐出口を塞いだ
状態を保持し、その後キャップ開閉フレーム32を駆動
しキャップ4と吐出口とを離隔する。この時前述のよう
にセンサ36はインク−フルを検出していないためイン
クパック11には画像の形成に必要なインク量が不十分
であり、つまりインク−エンド(S205)である。こ
の時、図示しない本発明のインクジェット記録装置に備
えられた表示パネルにより使用者にインク−エンドを表
示する。
【0046】前述のタイマーS106後、ポンプ18を
停止(S107)し、大気開放弁16を開き(S10
8)、回数S110の回数N1だけラビング動作(S1
09)を行う。ラビング動作S109を行うときの動作
速度は後述の吐出面に付着した固着インク、異物の除去
性を確保するため5乃至10mm/secとするのが望
ましい。
【0047】タイマーS111の設定時間キャップ4で
吐出口を塞いだ状態を保持し、その後、キャップ開閉フ
レーム32を駆動しキャップ4から吐出口を開放するワ
イピング動作を行う(S112)。吐出口面に付着した
インクは、ワイパー5によって拭き取られる。さらに、
廃インク容器20のスクレーパ22によって、キャップ
4とワイパー5に付着したインクがかき取られて、吸収
材21aに吸収される。キャップ4の表面は吸収材21
bに擦り付けられて清掃される。
【0048】次いで、キャップ開閉フレーム32を駆動
し、キャップ4を図2(a)の状態に退避させて(S1
15)キャップ4と吐出口とが離隔された状態となる。
この時、キャップ開閉フレーム32を下方へスライドさ
せる速度は後述の吐出口のメニスカスを壊さないために
1.0乃至2.0mm/secとするのが望ましい。
【0049】その後、タイマーS113の設定時間その
状態を保持し、その後、大気開放弁16を閉じ(S11
4)、ポンプ18を駆動(低圧力)して(S115)、
タイマーS116の設定時間低圧力を記録ヘッド1、サ
ブタンク30に加える。このとき、前記吐出口は大気に
開放されているためポンプ18の圧力を高く加えすぎる
と吐出口よりインクが出て不要なインクを消費してしま
う。これを防ぐにはポンプ18による低圧力は大気圧を
に対して+0.02×E5乃至0.04×10E5Pa
とするのが望ましい。その後、ポンプ18を停止し(S
117)、大気開放弁16を開き(S118)、回復動
作を終了する(S119)。
【0050】図4は前述の回復動作を行った時の、時間
経過(時間t)に伴う流路内のインクにかかっている圧
力(流路内圧力P)と流路内のインクの流速(インク流
速V)を表わすグラフである。(a)はポンプ圧力、
(b)はインク流速を示す。図中インク流速の(+)と
はインクタンク11からサブタンク30へのインク流
れ、(−)とはサブタンク30からインクタンク11へ
のインク流れを示す。
【0051】図中シーケンスAは図3のフローチャート
中S100〜S108、シーケンスBはS109〜S1
13、シーケンスCはS114〜S119にそれぞれ対
応する。
【0052】図中シーケンスAにおいて図1のセンサ3
6によりインク−フルを検出して以降の領域は流路内に
インクは流動しなくなる。この領域では流路内は高圧力
に保持されている。この高圧によりサブタンク30内の
空気層38の空気はエアベント37より排出される。
【0053】また、シーケンスBでは前述のように大気
開放弁16が大気に開放されているため徐々に大気圧へ
と戻っていく。このときインク流速はサブタンク30か
らインクタンク11へと流れている。
【0054】シーケンスCでは低圧力が流路に加わって
いる。前述のようにインクパック11はサブタンク30
よりも低い位置に配置されているため、シーケンスBで
はサブタンク30内のインク40はインクパック11内
へと徐々に流れている。従って前記シーケンスCの低圧
力によって再びサブタンク30に流入される。
【0055】次に図3のフローチャートに基づき、本実
施例の回復動作についての説明を行う。
【0056】前述したようにタイマーS104で設定時
間T1を設けることで、インクパック11がインク−エ
ンドであることを容易に検出できる。また、タイマーS
104で時間設定するので前記高圧力の加圧を必要以上
に行わない。これにより高圧力による記録ヘッド1への
不要な圧力がかかることがないので、記録ヘッド1を損
傷する心配がなく記録ヘッド1の寿命を長く保つことが
できる。
【0057】また、前述のように高圧力の加圧によって
記録ヘッド1内の流路に混入する気泡はサブタンク30
内に流動され、空気層38を形成する。タイマーS10
6の設定時間高圧力の加圧を行うため、空気層38の空
気はエアベント37より大気に排出される。
【0058】また、前述のようにラビング動作S109
により吐出口が大気に対して開放、遮断の交互動作を行
う。この大気に対して吐出口が開放したとき記録ヘッド
1の内部はポンプ18の高圧力の加圧によって高圧とな
っているので吐出口よりインクを排出する。このときの
インクの排出量は前述のガイド軸3上を移動させる動作
の速度を変えることで容易に変えることができる。ま
た、タイマーS106の設定時間により記録ヘッド1内
の圧力を確実にポンプ18の高圧力にすることができ
る。よって常に一定のインク排出量とすることができ
る。
【0059】また、このラビング動作のときキャップ4
と吐出口面は接触しているため、吐出口面とキャップ4
とは擦り合わされる。
【0060】このようにラビング動作ときにインクが吐
出口より排出され、同時に吐出口面を擦るため、吐出口
内の気泡はインクと共に大気に排出され、また吐出口面
に固着したインク、異物等は速やかに排除される。ま
た、回数S110によりラビング動作の回数N1を変え
ることができるため前述のインク排出量も容易に変えら
れるのに加えて固着したインク、異物の除去性も容易に
変えることができる。
【0061】尚、吐出口面に固着したインク、異物の排
除が前述の吐出口からのインク排出により助長されるこ
とはいうまでもない。
【0062】また、S112のワイピング動作を行うこ
とで吐出口周囲の固着したインク、異物が一掃され正常
な、しかも安定した画像を形成することができる。
【0063】前述したようにサブタンク30はインクパ
ック11より水平面に対する高さが高くなるように配置
されている。タイマーS113の設定時間を5乃至20
secとすることでサブタンク30内のインク40はイ
ンクパック11内に徐々に流動していく。このときイン
ク流れによって前述の高圧力の加圧によって排出しきれ
なかった気泡、例えば記録ヘッド1内の流路の淀み点
(インクが流れ難い場所)に停滞していた気泡がインク
と共に流路内に流動される。
【0064】その後、ポンプ18により前述の低圧力の
加圧によるゆっくりとした流速によってインク及び気泡
を流動させることで前記流路の淀み点に停滞することな
く確実に気泡をサブタンク30に流入させることができ
る。
【0065】この高圧力の加圧の後に低圧力の加圧を行
うことで、インク中の溶存気体量が多いインク(例えば
20ppm以上)であっても、流路内の気泡は確実にサ
ブタンク30内に流入することができる。
【0066】このように高圧力による加圧の後に更に低
圧力の加圧を行うことでより確実な回復動作を行うこと
ができる。
【0067】また、前述の泡立ち易いインクであって
も、高圧力による加圧で主たる気泡はサブタンク30内
へ流入し、高圧力による加圧で発生した泡立ちによって
発生した細かい気泡は低圧力による加圧でサブタンク3
0内に流入される。
【0068】従って、泡立ち易いインクにおいても確実
な回復動作を行うことができる。
【0069】インクの泡立ち性に関しては環境温度が高
い方がより顕著となる。環境温度が高くなるとインクの
粘性が低下し、またインクの表面張力が低くなるからで
ある。
【0070】そこで、図3においてタイマーS116の
設定時間を、前述のサーミスタ39の検出温度に合わせ
て予め設定しておく。環境温度が高い場合の方が低い場
合よりタイマーS116の設定時間を長くする。即ちポ
ンプ18による低圧力の加圧時間を長くする。このよう
にすることで、先の高圧力の加圧での泡立ちにより発生
した気泡は泡立ち性の高い場合であっても確実にサブタ
ンク30に流入することができる。
【0071】一方、環境温度が低い場合においてはイン
クの泡立ち性はそれほど問題ではないためS116の設
定時間を短めとして回復動作にかかる時間を短くするこ
とができる。
【0072】このようにタイマーS116の設定時間を
環境温度により変えることで、環境温度を問わず確実な
回復動作を行うことができる。
【0073】また、前述のように環境温度が高くなると
インクの粘性が低下する。言い替えれば環境温度が低い
方がインクの粘性は高くなるということである。
【0074】そこで、図3において、ラビング動作S1
09の回数指定を行っている回数N1(S110)を、
サーミスタ39の検出温度に合わせて予め設定してお
く。
【0075】例えば環境温度10乃至20℃は回数N1
を5回、環境温度21乃至30℃は3回、環境温度31
乃至40℃は1回とする。このようにすることで環境温
度の変化によりインクの粘性が異なる場合においても吐
出口面に付着したインクは確実に排除することができ
る。
【0076】また前述のラビング動作S109での動作
速度を環境温度の違いにより予め設定しておく。すると
環境温度により回数N1を変えた場合においてもラビン
グ動作S109での吐出口からのインク排出量を制御で
きる。インク排出量を多くしたい場合には前記動作速度
を遅く、また少なくしたい場合には速くする。即ち環境
温度に合わせて回復動作でのインク消費量を制御でき
る。また、吐出口面に付着したインクの排除に関しても
ラビング動作S109の動作速度を変え、ラビング動作
S109の回数S110を変えることで確実に行うこと
ができる。
【0077】また本発明のインクジェット記録装置に用
いるインクの粘性に合わせてラビング動作S109の動
作速度、回数N1(S110)を設定することでインク
の粘性を問わず最適な回復動作を行うことができる。
【0078】記録ヘッド1の吐出口にはインクによるメ
ニスカスが形成されている。前記メニスカスに強い衝撃
が加わった場合には前記メニスカスが壊れ、吐出口内部
に空気が侵入し正常な画像が形成できない記録障害を発
生してしまう。
【0079】しかしながら、本発明では図3の実施例で
示したようにキャップ4で記録ヘッド1の吐出口を塞ぐ
動作S101の際は、前述のようにキャップ4の移動速
度を1.0乃至2.0mm/secとして行う。従って
前記メニスカスには衝撃を殆ど与えることなくキャップ
4によって吐出口を確実に塞ぐことができる。即ち、キ
ャップ4で吐出口を塞ぐ際に、不要な記録障害を発生す
ることがない。
【0080】また、このキャップ4で記録ヘッド1の吐
出口を塞ぐ動作S101の際に記録ヘッド1の吐出口よ
りインクを吐出(以下フラッシング動作)することで次
に示す効果を発揮する。
【0081】フラッシング動作の際は常に吐出口より安
定してインク吐出しているため、少々の衝撃が加わって
も前記メニスカスは壊れない。従って前述のキャップ4
で記録ヘッド1の吐出口を塞ぐ動作S101の際での不
要な記録障害の発生を更に抑えることができる。
【0082】また、このフラッシング動作を行うインク
吐出の周波数は記録ヘッド1のインク吐出を行える限界
の周波数(最大応答周波数)の半分以下の周波数で行う
のが望ましい(本実施例では1kHzとした)。このよ
うにすることで記録ヘッド1の吐出口からのインク吐出
がより安定し、またフラッシング動作によるインク消費
を少なくできる。
【0083】本発明のインクジェット記録装置は、記録
ヘッド1の流路を内部で色毎に分け、また前記流路への
構成を各色毎に備えることで容易にカラー化が可能であ
る。
【0084】カラー化を行った際にはM(マゼンタ)、
C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)のイン
クが混じってしまう混色が問題となる。混色が発生する
と正常な色の画像が形成されなくなってしまう。
【0085】カラー化を行い複数の色のインクを用いた
場合、前述のラビング動作S109にて吐出口より排出
されたインクが混じり合い混色インクが発生する。前記
混色インクはその後のワイピング動作S112によって
殆どが排除されるが、前記混色インクの一部が吐出口の
近傍に付着する場合がある。前記付着した混色インクが
吐出口内に侵入すると回復動作後の画像の形成が正常な
色で行われなくなってしまう。
【0086】しかしながら図3のフローチャートにおい
て、キャップ4から吐出口を開放するワイピング動作S
112の後の図2(a)の状態で、即前記フラッシング
動作を行いインク吐出を行う。このインク吐出の周波数
は前述の記録ヘッド1の半分以下の周波数で行うのが望
ましい(本実施例では2kHzとした)。
【0087】前述のようにワイピング動作S112の後
の図2(a)の状態ではインク40はサブタンク30か
らインクパック11へ流動している。したがって前記吐
出口より侵入した混色インクはインクパック11に流動
しようとする。
【0088】前述のように図2(a)の状態で、即最大
応答周波数の半分以下の周波数として前記フラッシング
動作を行うことでインク吐出を安定して行え、しかも速
やかに前記混色インクを記録ヘッド1の外部に排出する
ことができる。即ち、カラー化を行った場合においても
常に正常な色の画像の形成を行うことができる。
【0089】また、前記フラッシング動作のインク吐出
を少なくとも2回以上に分割して行う(本実施例では分
割した時間間隔は約0.2乃至0.5secとした)。
このようにすることで前記分割した間はインク吐出を行
わないメニスカスの安定した状態ができる。よって更に
安定してカラー化を行った場合においても正常な色の画
像の形成を行うことができる。
【0090】また、図4においてシーケンスAのインク
−フルを検出するまでの高圧力による加圧の間、記録ヘ
ッド1に記録ヘッド1より駆動信号を入力する。このよ
うにすることで記録ヘッド1の流路内に存在する空気、
及び気泡が揺動され、より速やかにサブタンク30に流
動し易くなる。従ってより最適な回復動作とすることが
できる。
【0091】また図3の高圧力の加圧の設定時間S10
6を短く設定でき、より効率良い回復動作を行うことが
できる。
【0092】また、図4のシーケンスCの低圧力の加圧
の際に吐出口よりインクが吐出するに至らない駆動信号
を記録ヘッド1に入力することで、前述の高圧力の加圧
での泡立ちにより発生した記録ヘッド1の流路内の気泡
を揺動することで、より速やかにサブタンク30に前記
気泡を流動できる。
【0093】従って更に最適な回復動作とすることがで
きる。また図3の低圧力の加圧の設定時間S116を短
く設定でき、より効率良い回復動作を行うことができ
る。
【0094】図5は回復動作における前述の高圧力の加
圧、低圧力の加圧を分割して行ったときの、図4と同様
のグラフである。図4と同様に(a)はポンプ圧力、
(b)はインク流速を示す。図中インク流速の(+)と
はインクタンク11からサブタンク30へのインク流
れ、(−)とはサブタンク30からインクタンク11へ
のインク流れを示す。尚、図中シーケンスEは図4のシ
ーケンスBと同様のシーケンスを行う。
【0095】図中シーケンスDでは前述の高圧力の加圧
を2回に分割して行っている。図3のフローチャートに
おいてS100〜S106を行い、その後、大気開放弁
16を開き、設定時間その状態を保持、設定時間経過
後、大気開放弁16を再度閉じることで容易に行うこと
ができる。
【0096】このようにすることで1回の回復動作で流
路のインク流れを多めに発生することができるため、よ
り多くの流路中の空気、及び気泡を速やかに、且つ効率
良くサブタンク30に流動することができる。よって更
に効率良い回復動作を行うことができる。
【0097】また図中シーケンスEでは前述の低圧力の
加圧を2回に分割して行っている。図3のフローチャー
トにおいてS116迄行った後、大気開放弁16を開
き、設定時間その状態を保持、設定時間経過後、大気開
放弁16を再度閉じることで容易に行うことができる。
【0098】このようにすることで流路に停滞した気泡
をインク流れによって揺動させサブタンク30により速
やかに流動することができる。即ち1回の回復動作でさ
らに確実に、効率良い回復動作を行うことができる。
【0099】尚、高圧力の加圧、低圧力の加圧、個々に
分割する。また、本実施例では各2回の分割数について
説明したが前記分割数をさらに増やしても同様の効果を
奏することは明らかである。
【0100】なお、本実施例ではサブタンクを有するイ
ンク循環式のインク供給システムを例にとって説明した
が、インクをキャリッジに載せるタイプのインク供給シ
ステムでも適用可能であることは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】以上説明した様に本発明においては、記
録ヘッドと、インク供給容器と、インク供給手段と、前
記インク供給容器から前記記録ヘッドへインクを圧送す
るポンプ手段と、前記記録ヘッドの吐出口に密着し吐出
口を閉じるキャップ手段とを備え、前記キャップ手段に
より前記記録ヘッドの吐出口を密閉する工程と、前記吐
出口を密閉した後に前記ポンプ手段により前記インク供
給容器のインクを前記記録ヘッドへ圧送する工程と、前
記記録ヘッド内部が一定の圧力状態となった後、前記キ
ャップ手段を設定時間開閉するキャップ手段開閉工程
と、前記キャップ手段を閉じた後、前記記録ヘッドの内
圧を通常状態に戻す工程と、前記キャップ手段と前記吐
出口とを離隔する工程と、前記ポンプ手段を設定時間停
止し、その後前記吐出口を密閉した後の前記ポンプ手段
による圧送よりも前記ポンプ手段の圧力を低圧力として
前記ヘッド内にインクを圧送する工程とからなる回復動
作を行うことで、記録ヘッド内の流路に混入する気泡は
大気に排出され、回復動作によるインクの排出量を容易
に変えることができる。また、記録ヘッド内の圧力を確
実にポンプの高圧力にすることができる。よって常に一
定のインク排出量とすることができる。
【0102】また吐出口内の気泡はインクと共に大気に
排出され、また吐出口面に固着したインク、異物等は速
やかに排除される。また、インク排出量も容易に変えら
れるのに加えて固着したインク、異物の除去性も容易に
変えることができる。
【0103】また、記録ヘッド内の流路の淀み点(イン
クが流れ難い場所)に停滞していた気泡も確実に流路よ
り排出できる。
【0104】また、インク中の溶存気体量が多いインク
であっても、流路内の気泡は確実に排除できる確実な回
復動作を行うことができる。
【0105】また、泡立ち易いインクであっても、確実
な回復動作を行うことができる。
【0106】前記インクジェット記録装置は環境温度を
検出する温度検出手段を備え、前記低圧力の圧送時間が
前記温度検出手段の検出結果により異なることで、環境
温度を問わず確実な回復動作を行える。
【0107】前記低圧の圧送時間は前記環境温度が高い
場合の方が低い場合より長くすることで、環境温度が低
い場合においては回復動作にかかる時間を短くでき、泡
立ち性が問題となる環境温度の高い場合であっても確実
な回復動作を行うことができる。
【0108】前記前記キャップ手段により前記記録ヘッ
ドの吐出口を密閉する工程時に、前記吐出口よりインク
を吐出することで、吐出口に形成されたメニスカスを壊
すことによる不要な記録障害の発生を抑えることができ
る。
【0109】前記記録ヘッドの吐出口を密閉する工程時
に、インク吐出する際の周波数が前記記録ヘッドの最大
応答周波数の半分以下の周波数であることで、インク吐
出を安定して行えるため、回復動作による不要な記録障
害を発生しない。
【0110】前記キャップ手段により前記吐出口を開く
工程の後に、前記吐出口よりインクを吐出することで、
速やかに混色インクを記録ヘッド1の外部に排出するこ
とができるため、カラー化を行った場合においても常に
正常な色の画像の形成を行うことができる。
【0111】前記吐出口を開く工程の後の、前記吐出口
からのインクの吐出を少なくとも2回以上に分割して実
施することで、更に不要な記録障害の発生を抑えること
ができる。
【0112】前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手段
により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッドへ
圧送する工程において、前記圧力発生手段に前記駆動信
号を入力することで、より速やかに空気、及び気泡を流
路より排出できるため、より最適な回復動作とすること
ができる。
【0113】また、ポンプによる加圧の時間を短く設定
できるため、より効率良い回復動作を行うことができ
る。
【0114】前記ポンプ手段の圧力を低圧力として前記
ヘッド内にインクを圧送する工程において、前記圧力発
生手段に、前記吐出口よりインクが吐出するに至らない
駆動信号を入力することで、泡立ちにより発生した流路
内の気泡をより速やかに流動でき、更に最適な回復動作
とすることができる。
【0115】前記キャップ手段を設定時間開くキャップ
手段開閉工程において、前記温度検出手段の検出結果に
より前記設定時間開く回数が異なることで、インクの粘
性が異なる場合においても吐出口面に付着したインクは
確実に排除することができる。
【0116】前記キャップ手段を設定時間開くキャップ
手段開閉工程において、前記温度検出手段の検出結果に
より前記設定時間開く動作速度が異なることで、環境温
度を問わず、回復動作におけるインク排出量を制御でき
る。
【0117】また、前記キャップ手段を設定時間開く回
数、前記キャップ手段開閉工程での前記キャップ手段を
設定時間開く動作速度が異なることで、吐出口面に付着
したインクの排除をより確実に行うことができる。
【0118】また、インクの粘性を問わず最適な回復動
作を行うことができる。
【0119】前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手段
により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッドへ
圧送する工程での、前記圧送を少なくとも2回以上に分
割して実施することで、更により多くの流路中の空気、
及び気泡を速やかに、且つ効率良く流動することがで
き、更に効率良い回復動作を行うことができる。
【0120】前記ポンプ手段の圧力を低圧力として前記
ヘッド内にインクを圧送する工程での、前記圧送を少な
くとも2回以上に分割して実施し、 前記吐出口を密閉
した後の前記ポンプ手段による圧送を、少なくとも2回
以上に分割して実施することで、気泡を速やかに、且つ
効率良く流動することができる。よって効率良い回復動
作を行うことができる。
【0121】前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手段
により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッドへ
圧送する工程の時に、前記インク供給容器内のインクが
インク−エンドであるかの判断を行うことで、インクパ
ックがインク−エンドであることを容易に検出できる。
また前記高圧力の加圧を必要以上に行わないため、記録
ヘッド1への不用意な圧力がかかることがないので、記
録ヘッド1を損傷する心配がなく記録ヘッド1の寿命を
長く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明でのインクジェット記録装置を示した説
明図である。
【図2】同上装置における、キャップの動作を説明する
キャップ動作図である。
【図3】回復動作の方法を示すフローチャートである。
【図4】回復動作を行ったときの流路内の圧力とインク
の流速を示すグラフである。
【図5】回復動作を行ったときの流路内の圧力とインク
の流速を示すグラフである。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 4 キャップ 5 ワイパー 10 インク供給容器 11 インクパック 12、38 空気層 15、40 インク 16 大気開放弁 18 ポンプ 20 廃インク容器 21a、21b 吸収材 22 スクレーパ 30 サブタンク 32 キャップ開閉フレーム 36、41 センサ 37 エアベント 39 サーミスタ

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生手段に駆動信号を入力すること
    により発生する圧力変化を、圧力室に充填されたインク
    に与えて、前記圧力室に連通する吐出口よりインクを吐
    出して記録ドットを形成するインクジェット記録装置に
    おいて、 インクの吐出を担う記録ヘッドと、 前記記録ヘッドに供給するインクを貯蔵するインク供給
    容器と、 前記記録ヘッドへインクを供給する流路を担うインク供
    給手段と、 前記インク供給容器から前記記録ヘッドへインクを圧送
    するポンプ手段と、 前記記録ヘッドの吐出口に密着し吐出口を閉じるキャッ
    プ手段とを備え、 前記キャップ手段により前記記録ヘッドの吐出口を密閉
    する工程と、 前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手段により前記イ
    ンク供給容器のインクを前記記録ヘッドへ圧送する工程
    と、 前記記録ヘッド内部が一定の圧力状態となった後、前記
    キャップ手段を設定時間開閉するキャップ手段開閉工程
    と、 前記キャップ手段を閉じた後、前記記録ヘッドの内圧を
    通常状態に戻す工程と、前記キャップ手段と前記吐出口
    とを離隔する工程と、 前記ポンプ手段を設定時間停止し、その後前記吐出口を
    密閉した後の前記ポンプ手段による圧送よりも前記ポン
    プ手段の圧力を低圧力として前記ヘッド内にインクを圧
    送する工程とからなる回復動作を行うことを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インクジェット記録装置は環境温度
    を検出する温度検出手段を備え、前記低圧力の圧送時間
    が前記温度検出手段の検出結果により異なることを特徴
    とする請求項1のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記低圧力の圧送時間は前記環境温度が
    高い場合の方が低い場合より長いことを特徴とする請求
    項2のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記前記キャップ手段により前記記録ヘ
    ッドの吐出口を密閉する工程時に、前記吐出口よりイン
    クを吐出することを特徴とする請求項1のインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドの吐出口を密閉する工程
    時に、インク吐出する際の周波数が前記記録ヘッドの最
    大応答周波数の半分以下の周波数であることを特徴とす
    る請求項4のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記キャップ手段により前記吐出口を開
    く工程の後に、前記吐出口よりインクを吐出することを
    特徴とする請求項1のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記吐出口を開く工程後の、前記吐出口
    からのインク吐出を少なくとも2回に分割して実施する
    ことを特徴とする請求項6のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ手
    段により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッド
    へ圧送する工程において、前記圧力発生手段に前記駆動
    信号を入力することを特徴とする請求項1のインクジェ
    ット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ポンプ手段の圧力を低圧力として前
    記ヘッド内にインクを圧送する工程において、前記圧力
    発生手段に、前記吐出口よりインクが吐出するに至らな
    い駆動信号を入力することを特徴とする請求項1のイン
    クジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記キャップ手段を設定時間開くキャ
    ップ手段開閉工程において、前記温度検出手段の検出結
    果により前記設定時間開く回数が異なることを特徴とす
    る請求項のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記キャップ手段を設定時間開くキャ
    ップ手段開閉工程において、前記温度検出手段の検出結
    果により前記設定時間開く動作速度が異なることを特徴
    とする請求項のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ
    手段により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッ
    ドへ圧送する工程での前記圧送を少なくとも2回に分割
    して実施することを特徴とする請求項1のインクジェッ
    ト記録装置。
  13. 【請求項13】 前記ポンプ手段の圧力を低圧力として
    前記ヘッド内にインクを圧送する工程での前記圧送を少
    なくとも2回以上に分割して実施することを特徴とする
    請求項1のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記吐出口を密閉した後に前記ポンプ
    手段により前記インク供給容器のインクを前記記録ヘッ
    ドへ圧送する工程の際に、前記インク供給容器内のイン
    クがインクエンドであるかの判断を行うことを特徴とす
    る請求項1のインクジェット記録装置。
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