JP3531532B2 - 動画像符号化装置、及び方法 - Google Patents

動画像符号化装置、及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばISO/I
EC 13818−2(MPEG−2)などの規格で定
義される画像符号化を実現する動画像符号化装置及び方
法に関し、特にこのような画像符号化処理において高画
質符号化制御方式を採用した動画像符号化装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ISO/IEC 13818−2
(MPEG−2)等の規格で定義されるフレーム間動き
補償符号化を実施するにあたり、フレーム内符号化され
るピクチャ(Iピクチャ)、前方向予測符号化されるピ
クチャ(Pピクチャ)、双方向予測符号化されるピクチ
ャ(Bピクチャ)、の3種類の符号化の混合方法につい
ては、これらを周期的な配置とし、かつ定常的にその配
置状況を変化させず継続的に符号化するのが一般的であ
った。
【0003】この周期について、特にIピクチャの周期
については、アルファベットNで、IピクチャまたはP
ピクチャの周期については、アルファベットMで表記す
ることが慣例としてなされている。NやMは固定でかつ
動的に変更されないような制御を行うのが一般的であ
る。
【0004】例えば、図10(a)に示されるように、
M=1ではIピクチャまたはPピクチャが連続し、Bピ
クチャは使われない。このM=1の場合では、Pピクチ
ャは1ピクチャ前の画像を参照してフレーム間予測を行
う。
【0005】また、図10(b)のように、M=2では
IピクチャまたはPピクチャの間隔が2となり、あいだ
にBピクチャが1枚使われる。このM=2の場合では、
Pピクチャは2ピクチャ前の画像を参照してフレーム間
予測を行う。また、あいだのBピクチャは前後のIピク
チャまたはPピクチャを参照して双方向のフレーム間予
測を行う。そのため、Bピクチャの符号化は、画像の入
力順序とは異なり、両側の参照フレームの符号化が終了
した後で、符号化が行われる。
【0006】また、図10(c)のように、M=3では
IピクチャまたはPピクチャの間隔が3となり、あいだ
にBピクチャが2枚使われる。このM=3の場合では、
Pピクチャは3ピクチャ前の画像を参照してフレーム間
予測を行う。また、あいだのBピクチャはM=2の場合
と同様に、前後のIピクチャまたはPピクチャを参照し
て双方向のフレーム間予測を行う。
【0007】以下、Mの値が大きくなっても同様であ
り、IピクチャまたはPピクチャの間隔はMとなり、そ
のあいだにBピクチャが(M−1)枚使われる。Pピク
チャは、Mピクチャ前の画像を参照してフレーム間予測
を行う。
【0008】ここで、Bピクチャを用いる理由として、
一般には双方向予測符号化による予測効率向上がいわれ
ている。フレーム間予測の冗長度の削減は、同一の量子
化ステップにおける符号量削減につながり、ひいては同
一圧縮率(符号化レート)の場合の画質向上につなが
る。
【0009】Bピクチャを用いる別な理由として、前方
向予測符号化が連続することによる誤差蓄積を改善する
ことがある。一般に連続する前方向予測符号化では、参
照される予測画像自体がフレーム間予測符号化されてい
る。予測符号化における参照画像がIピクチャであると
き、その符号化画像の世代を1とし、以下、世代nの画
像を参照画像とする符号化画像の世代をn+1とする
と、双方向予測を用いる場合に比べ、前方向予測のみの
場合は時間経過に伴う世代数の増加が早くなる。その結
果、符号化による量子化誤差が蓄積されやすくなり、画
質劣化の原因となる。このような問題は双方向予測によ
り解決される。
【0010】以上のような利点が双方向予測にはある一
方、IピクチャまたはPピクチャの周期(フレーム間距
離)Mを大きくすることは、非常に大きな動きに対して
動き探索を行うとき、動き探索はその適切な範囲におい
て不利になる。
【0011】すなわち、例えば等しい速度で平行移動す
る動画像を仮定するとフレームあたりの動き量は一定で
あるので、フレーム間距離が大きい場合、その動き量は
フレーム間距離に比例して大きなものとなる。その前提
で正しい動きベクトルを検出するためには、Mに比例し
た広範囲の探索を実行する必要がある。
【0012】従来、このような動き探索範囲に関する課
題を解決する第1の方法として、画像符号化装置で実行
される動き探索において、十分広範囲な動きベクトル探
索範囲を有するよう設計されたものがある。このときの
ベクトル探索範囲は、フレームあたりの動き量の最大値
が想定され、その最大値のM倍の動き探索範囲となるよ
うに設計されている。
【0013】また、同様に上記の動き探索範囲に関する
課題を解決する第2の方法として、特開平9−2942
66号公報にフレーム間距離の最適化方式の一例が開示
されており、ここでは、動きベクトルの分布の割合に応
じてフレーム間距離を増加させ、また、フレーム間予測
差分値によってフレーム間距離を短縮する方法が述べら
れている。
【0014】例えば図11に示すように、X13〜Xu3の
動きベクトルの探索範囲を持ち、現画面に対してM=2
符号化している場合を考える。このとき、探索範囲を2
/3にしたX12〜Xu2の範囲に検出したベクトルの分布
の割合が多ければM=3にMを増加させ、次にPピクチ
ャとして符号化するフレームをP3とする。さもなく
ば、Mは2のままで、次にPピクチャとして符号化する
フレームをP2とする。また、フレーム間予測差分が一
定値を超えたとき、M=1にMを減少させ、次にPピク
チャとして符号化するフレームをP1とする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法を用いた画像符号化装置には次に記す問題点があ
る。上記の第1の方法を用いた画像符号化装置には、動
き探索ハードウェア規模が大きく高価になるといった問
題点がある。
【0016】また、上記の第1の方法を用いた画像符号
化装置の他の問題点は、動き探索範囲を拡大し、且つハ
ードウェア規模を削減するために、動き探索において簡
略化アルゴリズムを用いる必要があること、つまり、そ
れにより動き探索範囲が小さい場合に比べて探索精度が
低下し、符号化画質の劣化をもたらすことである。
【0017】上記の第2の方法を用いた画像符号化装置
の問題点は、探索範囲の過不足を、動きベクトルの分布
の一部を観察して判定することによる誤判定と、それに
伴う画質劣化である。自然画の動画像における動きベク
トルは、平均ベクトルを中心として等方的に分布し、そ
の分布の広がり具合(分散)は、一般的に画像の動きを
含めた自己相関の強さによって異なると考えられる。
【0018】従って、第2の方法として特開平9−29
4266号公報に示されるように、ある探索範囲の中に
ある動きベクトル数が閾値以上であるという判断からそ
のベクトルに関する統計情報が推定されたことにはなら
ない。
【0019】例えば、動きベクトルの分散が大きい場
合、動きベクトルの分散が小さい場合に係わらず、平均
値がある探索範囲の閾値付近で大きい場合には、探索範
囲が十分であるという判定を行っても、探索範囲の縮小
によって、大きな画質劣化を招く可能性があり、高画質
符号化という観点からは妥当な制御とはいえない。
【0020】さらに、単一時刻の動きベクトルの分布を
判定に用いた場合、分布全体が時間的に増加または減少
しながら0ベクトル値を跨いで変化する変化するような
場合、0値への接近のみで探索範囲に余裕ができたと判
断すると、その直後の0値からの離反に対して探索範囲
が不足するケースが考えられる。フレーム間距離の調整
には、判定と対策に数フレームの処理時間を要し、その
ため、対策が遅れて符号化画質が劣化することがある。
【0021】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、ハードウェア規模を削減し、かつ広範囲の
動き探索を必要な場合に対応することが可能な動画像符
号化装置および方法を提供することを目的としている。
【0022】また、本発明は、予測構造の切替え判定を
画質劣化を引き起こさないような精度で実行する動画像
符号化装置および方法を提供することを目的としてい
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明による請求項1記載の発明は、フレーム内
符号化、前方向予測符号化、および双方向予測符号化を
各フレーム符号化に適用したフレーム間動き補償予測を
行う動画像符号化装置において、符号化対象となるフレ
ームの、動き補償フレーム間予測における上記符号化対
象となるフレームの参照画像に対する動きの大きさ、お
よび、動きの大きさの変化量を観測し、上記動きの大き
さ、および、上記動きの大きさの変化量のそれぞれと予
め定めたそれぞれの閾値との大小比較を行い、上記動き
の大きさ、および、上記動きの大きさの変化量のそれぞ
れが上記予め定めたそれぞれの閾値より小さい場合は静
止状態と判定し、上記動きの大きさが、上記予め定めた
閾値以上の場合は動き大と判定することにより動き静止
判定を行い、該判定結果に基づいて、静状態と判定した
場合には、前方向予測符号化を行うフレーム間の距離を
大きくし、動き大と判定した場合には、前方向予測符号
化を行うフレーム間の距離を小さくすることで、前方向
予測符号化を行うフレーム間の距離を決定し、該決定さ
れたフレームの間隔に従うフレーム順序で符号化処理を
行うことを特徴とする動画像符号化装置。
【0024】請求項2記載の発明は、フレーム内符号
化、前方向予測符号化、および双方向予測符号化を各フ
レーム符号化に適用したフレーム間動き補償予測を行う
動画像符号化方法において、符号化対象となるフレーム
の、動き補償フレーム間予測における上記符号化対象と
なるフレームの参照画像に対する動きの大きさ、およ
び、動きの大きさの変化量を観測し、上記動きの大き
さ、および、上記動きの大きさの変化量のそれぞれと予
め定めたそれぞれの閾値との大小比較を行い、上記動き
の大きさ、および、上記動きの大きさの変化量が、上記
予め定めたそれぞれの閾値より小さい場合は静状態と判
定し、上記動きの大きさが、上記予め定めた閾値以上の
場合は動き大と判定することにより動き静止判定を行
い、該判定結果に基づいて、静状態と判定した場合に
は、前方向予測符号化を行うフレーム間隔を大きくし、
動き大と判定した場合には、前方向予測符号化を行うフ
レーム間の距離を小さくすることで、前方向予測符号化
を行うフレーム間の距離を決定し、該決定されたフレー
ムの間隔に従うフレーム順序で符号化処理を行うことを
特徴とする動画像符号化方法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施形態における動画
像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。図1
によれば、本発明の動画像符号化装置は、入力画像蓄積
部101と局所復号画像蓄積部102と動きベクトル探
索部103と動き補償フレーム間予測部104と差分器
105と予測誤差符号化部106と予測誤差復号化部1
07と加算器108と動きベクトル平均値算出部109
と予測構造決定部110とを有して構成される。
【0027】入力画像蓄積部101は、少なくとも本実
施例で必要となる枚数分の入力画像を蓄積し、予測構造
決定部110で決定された予測構造に従う符号化処理順
序に応じて、内部に記録している入力画像信号を出力す
る。ここで、本実施例においては、入力画像を予め複数
の領域に分割し、それぞれの分割領域ごとに符号化処理
を行う。
【0028】局所復号画像蓄積部102では、既に符号
化処理の済んだ画像を復号した結果の画像を蓄積し、予
測構造決定部110で決定された予測構造に従って、入
力画像の動きベクトル探索および動き補償フレーム間予
測の際に、必要な画像信号を出力する。
【0029】動きベクトル探索部103では、局所復号
画像蓄積部102に記録されている画像を参照画像と
し、予測構造決定部110で決定された予測構造にした
がって選択された符号化対象の入力画像および参照画像
から、入力画像に対する動きベクトルの探索を行い、分
割領域ごとの動きベクトルを探索し予測のために使われ
る動きベクトル情報を出力する。
【0030】ここで一つの方向から探索した動きベクト
ルは、分割領域に対して一つだけ求めてもよいし、ある
いは分割領域をさらに細分割した細分割領域に対してベ
クトルを求め、はじめの分割領域に対して複数の動きベ
クトルを求めてもよい。
【0031】また、対象の分割領域に対して動き補償フ
レーム間予測をせずに、フレーム内符号化を行ったほう
が良いと判断される場合には動きベクトルなしとして動
きベクトル情報を出力してもよい。さらに、以上の予測
方法を分割領域ごとに選択して、最適な方法を一つ選択
することにしてもよい。
【0032】なお、フレーム内符号化を行うピクチャに
対しては動き補償フレーム間予測を行わないので、動き
ベクトルを探索する必要は無いが、それ以外に動きの状
態を観測するために動きベクトル探索を行い動きベクト
ルを求めてもよい。
【0033】動き補償フレーム間予測部104では、予
測構造決定部110で決定された予測構造にしたがっ
て、局所復号画像蓄積部102に記録されている画像を
参照画像とし、動きベクトル探索部103で求めた動き
ベクトル、および予測構造決定部110で決定された予
測の方法によって、入力画像蓄積部101から入力した
入力画像に対して動き補償フレーム間予測を行い、動き
補償フレーム間予測画像を出力する。
【0034】差分器105では、符号化する入力画像
と、動き補償フレーム間予測部104から出力された動
きフレーム間予測画像との差分を計算し、予測誤差信号
を出力する。予測誤差符号化部106は、差分器105
から入力した予測誤差信号を符号化処理し、符号化デー
タを出力する。予測誤差復号化部107は、予測誤差符
号化部106から出力された符号化データから予測誤差
信号を復号し、復号化された予測誤信号を出力する。
【0035】加算器108は、予測誤差復号化部107
で復号化された予測誤差信号と、動き補償フレーム間予
測部104から出力された動き補償フレーム間予測信号
とを加算し、局所復号画像信号を出力する。局所復号画
像信号は局所復号画像蓄積部102に記録される。
【0036】動きベクトル平均値算出部109は、動き
ベクトル探索部103で探索された動きベクトルから、
分割領域ごとの動きベクトルの平均値を計算し、平均動
きベクトルを出力する。
【0037】ここで、動きベクトルの平均値は、前方向
または後方向予測の一方または両方によるものであり、
分割領域ごとの動きベクトルのいずれかひとつ、もしく
はその加重平均によって計算される。
【0038】平均動きベクトルは、一つの分割領域内で
複数の動きベクトルを検出した場合には、それらのうち
の1つを用いて計算するか、あるいはそれらの加重平均
によって計算する。
【0039】また、予測構造決定部110によってフレ
ーム内符号化が行われるフレームが符号化処理の対象と
して選択された場合、動きベクトル平均値算出部109
は、動きベクトル探索部103から入力した動きベクト
ルを平均動きベクトルの計算対象から除外する。もしく
は、動きの状態を観測するために動きベクトル探索部1
03が動きベクトルを求めている場合には、動きベクト
ル平均値算出部109はその動きベクトルを計算対象と
してもよい。
【0040】また、対象フレームの分割領域に対して、
フレーム内符号化を行ったほうが良いと判断され、当該
領域に対してフレーム内符号化が選択された場合は、動
きベクトル平均値算出部109は、動きベクトル探索部
103から入力した動きベクトルを平均動きベクトルの
計算対象から除外する。もしくは、フレーム内符号化と
の比較用に動き補償フレーム間予測部104のフレーム
間予測のために動きベクトル探索部103が動きベクト
ルを求めている場合には、動きベクトル平均値算出部1
09はその動きベクトルを計算対象としてもよい。
【0041】予測構造決定部110は、平均動きベクト
ルの大きさ、平均動きベクトルの変化量の大きさから前
方向予測を行うピクチャのフレーム間隔を決定し、入力
画像蓄積部101に対して入力画像の符号化順序とピク
チャタイプ、および、入力画像蓄積部101、局所復号
画像蓄積部102に対して参照画像の指定を行う。
【0042】次に、図2に示されるフローチャートに基
づいて、本発明の一実施例における動作例を説明する。
【0043】先ずは、予測構造決定部110が指定した
予測構造のピクチャタイプにしたがって、ピクチャの符
号化処理を行う(ステップS201)。ここで、当該ピ
クチャがPピクチャでなければ(ステップS202/N
O)、そのまま次のピクチャ符号化処理に進む。
【0044】当該ピクチャがPピクチャの場合は(ステ
ップS202/YES)、動きベクトル探索部103で
当該ピクチャの動きベクトルを検出し、動きベクトル平
均値算出部109において動きベクトル探索部103で
検出した当該ピクチャの動きベクトルの平均値を求める
(ステップS203)。予測構造決定部110は、動き
ベクトル平均値算出部109で求めた当該ピクチャの動
きベクトルの平均値をもとに、画像の動きが静止してい
るか否かを判断する(ステップS204)。この判断に
おいて、画像が静止していると判断すると(ステップS
204/YES)、このときのMの値が符号化装置が与
える最大値でなければ(ステップS205/YES)、
予測構造決定部110はMの値を増加させる(ステップ
S206)。
【0045】予測構造決定部110が、動きベクトル平
均値算出部109で求めた当該ピクチャの動きベクトル
の平均値をもとに、画像の動きが静止していると判断し
なかった場合(ステップS204/NO)、予測構造決
定部110は、当該ピクチャは動きが大きいものか否か
を判断し(ステップS207)、この判断において動き
が大きいものと判断できる場合には(ステップS207
/YES)、次に、このときのMの値が1より大きな値
であるか否かを判断する(ステップS208)。予測構
造決定部110は、Mの値が1より大きな値であると判
断すると(ステップS208/YES)、Mの値を減少
させる(ステップS209)。
【0046】ここで、M値は増減は1つずつ増減させて
もよいし、もっと大きく変化させてもよい。なお、Mの
初期値は幾つでもよいが、符号化装置が扱える最大のM
値で符号化した場合の最大の遅延以上のフレーム遅延を
もって符号化を開始するものとする。
【0047】図3は、予測構造決定部110が、Mの値
を小さくしていくとき入力画像蓄積部101に蓄積され
る画像のピクチャタイプ及び符号化順序の指定動作の一
例を示している。図中の文字はピクチャタイプと入力順
のピクチャ番号を示している。
【0048】図3によれば、はじめはM=3で符号化し
ているが、予測構造決定部110が、符号化処理を行っ
ているピクチャについて動きが大きいと判断すると、M
=2、M=1とMの値を変化させて、それに応じて図3
のようにピクチャタイプ及び符号化順序の決定を行い、
本発明の動画像符号化装置はここで決定されたピクチャ
及び符号化順序にしたがって符号化処理を行う。
【0049】図4は、予測構造決定部110が、Mの値
を大きくしていくとき入力画像蓄積部101に蓄積され
る画像のピクチャタイプ及び符号化順序の指定動作の一
例を示している。図中の文字はピクチャタイプと入力順
のピクチャ番号を示している。
【0050】図4によれば、はじめはM=1で符号化し
ているが、予測構造決定部110が、符号化処理を行っ
ているピクチャについて静止した画像であると判断する
と、M=2、M=3とMの値を変化させて、それに応じ
て図4のようにピクチャタイプ及び符号化順序の決定を
行い、本発明の動画像符号化装置はここで決定されたピ
クチャ及び符号化順序にしたがって符号化処理を行う。
【0051】図5は、動きベクトル探索部103におけ
るM値による探索範囲の相対的な広さを模式的に示す図
である。通常探索範囲は2次元的な広がりを持つが、こ
こでは1次元で表すことにする。
【0052】今ある方向についてR1〜R2の一定の探
索範囲を持つものとする。このとき、M=1、2、3で
それぞれ符号化したときのPピクチャでの参照関係を考
える。図5から判るように、M=1のときの探索範囲
は、現画面から参照画像までのフレーム間隔が短いため
に、Mを大きくした時に相当する探索範囲は広くなる。
すなわち、M=1のとき動きベクトル探索部103は、
M=2に対して2倍、M=3に対して3倍と、相対的に
広い探索範囲で動きベクトル検出ができるため、大きな
動きの変化があったときでもそのときの動きベクトルを
捉えることができるようになる。
【0053】同様に、M=2のときの動きベクトル探索
部103による探索範囲は、M=3のときに対して3/
2倍となり、相対的に広い探索範囲で動きベクトルの探
索を行うことができる。
【0054】以上のように、大きな動きが探索できない
場合には、予測構造決定部110はMの値を減少させ、
Pピクチャのフレーム間隔を短くすることで、動き補償
フレーム間予測部104における予測性能をあげること
ができる。
【0055】また逆に静止画像のように動きが少なく、
広い探索範囲が必要ない場合には、予測構造決定部11
0はMの値を増加させ、Pピクチャのフレーム間隔を長
くし、Bピクチャを増加させることで、装置全体による
符号化効率を向上させることができる。
【0056】本発明における具体的な実施例として、M
PEG−2 (ISO−13818−2)で符号化する
場合を考える。
【0057】図6は、本発明の動画像符号化装置がMP
EG−2 (ISO−13818−2)への適応を考慮
したときの装置の概略構成を示すブロック図である。図
6によれば、本発明の動画像符号化装置は、入力画像用
フレームメモリ121と局所復号画像用フレームメモリ
122と動きベクトル探索部123と動き補償フレーム
間予測部124と差分器125とDCT部126と量子
化部127とVLC部128と逆量子化部129と逆D
CT部130と加算器131と動きベクトル平均値算出
部132と予測構造決定部133とを有して構成され
る。
【0058】入力画像用フレームメモリ121は、少な
くとも本実施例で必要となる枚数分の入力画像を蓄積
し、予測構造決定部133で決定された予測構造に従っ
た符号化処理順序に応じて、内部に記録している入力画
像信号を出力する。ここで、本実施例においては、入力
画像は16画素×16ラインからなるマクロブロックに
分割し、マクロブロックごとに符号化処理を行う。
【0059】局所復号画像用フレームメモリ122で
は、既に符号化処理の済んだ画像を復号した結果の画像
を蓄積し、予測構造決定部133で決定された予測構造
に従って、入力画像の動きベクトル探索および動き補償
フレーム間予測の際に、必要な画像信号を出力する。
【0060】動きベクトル探索部123では、局所復号
画像用フレームメモリ122に記録されている画像を参
照画像とし、予測構造決定部133で決定された予測構
造にしたがって選択された、符号化対象の入力画像およ
び参照画像から入力画像に対する動きベクトルの探索を
行い、分割領域ごとの動きベクトルを探索し予測のため
に使われる動きベクトル情報を出力する。
【0061】ここで一つの方向から探索した動きベクト
ルは、分割領域に対して一つだけ求めてもよいし、ある
いは分割領域をさらに細分割した細分割領域に対してベ
クトルを求め、はじめの分割領域に対して複数の動きベ
クトルを求めてもよい。例えば、入力画像がインタレー
ス信号のフレーム画像であって、2枚のフィールドに分
割できる場合には、動きベクトル探索部123では分割
された各々のフィールドに対する動きベクトルを探索し
てもよい。あるいは、入力画像がインタレース信号の一
枚のフィールドである場合には、動きベクトル探索部1
23は、一枚のフィールドが16画素×8ラインの上下
2つのブロックに分割された各々のブロックに対して動
きベクトルに探索してもよい。
【0062】また、対象の分割領域に対して動き補償フ
レーム間予測をせずに、フレーム内符号化を行ったほう
が良いと判断される場合には動きベクトルなしとして動
きベクトル情報を出力してもよい。さらに、以上の予測
方法を分割領域ごとに選択して、最適な方法を一つ選択
することにしてもよい。
【0063】なお、フレーム内符号化を行うピクチャに
対しては動き補償フレーム間予測を行わないので、動き
ベクトルを探索する必要は無いが、それ以外に動きの状
態を観測するために動きベクトル探索を行い動きベクト
ルを求めてもよい。
【0064】動き補償フレーム間予測部124では、予
測構造決定部133で決定された予測構造にしたがっ
て、局所復号画像用フレームメモリ122に記録されて
いる画像を参照画像とし、動きベクトル探索部123で
求めた動きベクトル、および予測後続決定部133で決
定された予測の方法によって、入力画像用フレームメモ
リ121から入力した入力画像に対する動き補償フレー
ム間予測を行い、動き補償フレーム間予測画像を出力す
る。なお、符号化処理を行う対象が、フレーム内符号化
を行うピクチャあるいはフレーム内符号化を行うマクロ
ブロックであるときは、動き補償フレーム間予測部12
4は動き補償フレーム間予測信号を0として出力する。
【0065】差分器125では、符号化する入力画像
と、動き補償フレーム間予測部124から出力された動
きフレーム間予測画像との差分を計算し、予測誤差信号
を出力する。
【0066】なお、符号化処理を行う対象が、フレーム
内符号化を行うピクチャあるいはフレーム内符号化を行
うマクロブロックであるときは、動き補償フレーム間予
測信号は0として出力されているので、入力画像と動き
補償フレーム間予測信号との差分をとった予測誤差信号
は入力画像と同じになる。
【0067】DCT部126は、入力した予測誤差信号
をDCT変換し、変換係数を出力する。量子化部127
は、入力された変換信号を量子化し、量子化変換係数を
出力する。VLC部128は、入力された量子化変換係
数や、動きベクトル探索部123から入力された動きベ
クトル等の符号化情報を可変長符号化し、符号化データ
を出力する。逆量子化部129は、量子化部127から
出力された量子化係数を逆量子化し、復号化変換係数を
出力する。逆DCT部130は、逆量子化部129から
入力された復号化変換係数を逆DCT変換し、復号化予
測誤差信号を出力する。
【0068】加算器131は、逆DCT部130から出
力された予測誤差信号と、動き補償フレーム間予測部1
24から出力された動き補償フレーム間予測信号とを加
算し、局所復号画像信号を出力する。局所復号画像信号
は局所復号画像用フレームメモリ122に記録される。
【0069】動きベクトル平均値算出部132は、動き
ベクトル探索部123で探索された動きベクトルから、
分割領域ごとの動きベクトルの平均値を計算し、平均動
きベクトルを出力する。
【0070】ここで、動きベクトルの平均値は、前方向
または後方向予測の一方または両方によるものであり、
分割領域ごとの動きベクトルのいずれかひとつ、もしく
はその加重平均によって計算される。
【0071】平均動きベクトルは、一つの分割領域内で
複数の動きベクトルを検出した場合には、それらのうち
の1つを用いて計算するか、あるいはそれらの加重平均
によって計算する。
【0072】また、予測構造決定部133によってフレ
ーム内符号化が行われるフレームが符号化処理の対象と
して選択された場合、動きベクトル平均値算出部132
は、動きベクトル探索部123から入力した動きベクト
ルを平均動きベクトルの計算対象から除外する。もしく
は、動きの状態を観測するために動きベクトル探索部1
23が動きベクトルを求めている場合には、動きベクト
ル平均値算出部132はその動きベクトルを計算対象と
してもよい。
【0073】また、対象フレームの分割領域に対して、
フレーム内符号化を行ったほうが良いと判断され、当該
領域に対してフレーム内符号化が選択された場合は、動
きベクトル平均値算出部132は、動きベクトル探索部
123から入力した動きベクトルを平均動きベクトルの
計算対象から除外する。もしくは、フレーム内符号化と
の比較用に動き補償フレーム間予測部124のフレーム
間予測のために動きベクトル探索部123が動きベクト
ルを求めている場合には、動きベクトル平均値算出部1
32はその動きベクトルを計算対象としてもよい。
【0074】予測構造決定部133は、平均動きベクト
ルの大きさ、平均動きベクトルの変化量の大きさから前
方向予測を行うピクチャのフレーム間隔を決定し、入力
画像用フレームメモリ121に対して入力画像の符号化
順序とピクチャタイプ、および、入力画像用フレームメ
モリ121、局所復号画像用フレームメモリ122に対
して参照画像の指定を行う。
【0075】次に、本実施例における動作例を、図7に
示される入力画像の順序と符号化順序の関係図と、図8
に示されるフローチャートに基づいて説明する。ここで
は、M=3とM=1との間の切替を行うものとする。
【0076】図7によれば、はじめはM=3で符号化し
ているが、予測構造決定部133が、符号化を行ってい
るピクチャについて動きが大きいと判断すると、M=1
と変化させて、それに応じて図7のようにピクチャタイ
プ及び符号化順序の決定を行い、本発明の動画像装置は
ここで決定されたピクチャ及び符号化順序にしたがって
符号化処理を行う。
【0077】先ずは、予測構造決定部133が指定した
予測構造のピクチャタイプにしたがって、ピクチャの符
号化処理を行う(ステップS301)。ここで、当該ピ
クチャがPピクチャでなければ(ステップS302/N
O)、そのまま次のピクチャ符号化処理に進む。
【0078】当該ピクチャがPピクチャの場合は(ステ
ップS302/YES)、動きベクトル探索部123で
当該ピクチャの動きベクトルを検出し、動きベクトル平
均値算出部132において動きベクトル探索部123で
検出した当該ピクチャの動きベクトルの平均値を求める
(ステップS303)。
【0079】このときの平均値は、動きベクトル探索部
123がマクロブロック毎に探索した動きベクトルをも
とに水平方向垂直方向の各成分毎に求められたものであ
り、それぞれの平均ベクトルを(MVavex,MVa
vey)とする。
【0080】ここで、M=1の場合には(ステップS3
04/YES)、予測構造決定部133は画像の動きが
静止しているか否かを判断する。まず、予測構造決定部
133は、上記平均ベクトルの各成分の大きさが各々予
め決められた閾値より小さいか否かを判定する(ステッ
プS305)。すなわち、それぞれの成分に対する閾値
をTh1,Th2とし、 |MVavex|<Th1かつ|MVavey|<Th2 であるか否かを判定し、上記の条件を満たしていれば次
の条件判定に進む。
【0081】上記の条件を満たしたときは(ステップS
305/YES)、予測構造決定部133は、上記の平
均ベクトルの時間変化(ΔMVavex,ΔMVave
y)を加速度として各成分ごとに計算する。 ΔMVavex=MVavex(t)−MVavex(t−1) ΔMVavey=MVavey(t)−MVavey(t−1) ここでtはフレーム番号を表すものとする。
【0082】そして、予測構造決定部133は、これら
の平均ベクトルの時間変化の各成分の大きさが各々予め
決められた閾値より小さいか否かを判定する(ステップ
S306)。ここでは、平均ベクトルの各成分のいずれ
かの大きさが、各々予め決められた閾値より大きいか否
かを判定する。
【0083】すなわち、平均ベクトルの時間変化の各成
分に対する閾値をTh3,Th4とし、 |ΔMVavex|<Th3かつ|ΔMVavey|<Th4 であるか否かを判定し、上記の条件を満たしていれば、
予測構造決定部133は当該ピクチャが静止していると
判断し、このとき、Mの値を1から3に切り替える。
【0084】また、M=1ではない場合、すなわちM=
3の場合には(ステップS304/NO)、画像の動き
が大きいか否かを判定する(ステップS308)。すな
わち、平均ベクトルの時間変化の各成分に対する閾値を
Th5,Th6とし、 |MVavex|Th5または|MVavey|≧Th6 であるか否かを判定し、上記の条件を満たしていれば、
予測構造決定部133は当該ピクチャの動きが大きいと
判断し、このとき、Mの値を3から1に切り替える。
【0085】図9は、本実施例によるM値の切替えによ
り動画像の符号化を行った結果である。
【0086】グラフは、検出した動きベクトルの平均値
の水平方向成分と、動きベクトルの平均値の時間変化量
の水平方向成分と、M値の切替により設定されたMの値
を示している。
【0087】実験に用いた画像は、左右に大きく振れる
画像であり、大きな動きが検出されたときにはMの値が
1に設定されている。また、平均動きベクトルの時間変
化量も利用しているので、170フレームあたりで平均
動きベクトルが0を跨いで瞬間的に小さくなっても、M
=3に戻ることなく、M=1のまま符号化を続けてい
る。本発明は、このように動きの変化が大きい場合にも
適切にMの値を切り換えることができている。
【0088】本発明の他の実施例として、平均動きベク
トルの計算は、1つフレームだけの瞬間的な値とするの
ではなく、複数のフレームの加重平均をとるなどで平滑
化してもよい。あるいは、条件判定において、閾値との
比較の結果、条件を満たす状態が予め決めた回数だけ連
続した場合に、それぞれの判定条件が満たされるように
変更してもよい。
【0089】動きベクトルの大きさの判定には、各成分
ごとに独立に扱ってもよいが、動きベクトルを、その大
きさを示す別な尺度に変換してもよい。この場合、それ
ぞれの条件の判定閾値は1つずつでよい。
【0090】例えば、予測構造決定部133は動きベク
トルの大きさ|MV|を次のいずれかの式で計算しても
よい。 |MV|=|MVavex|+ |MVavey| |MV|=MVa1ex^2+MVavey^2 |MV|=sprt(MVavex^2+MVavey^2) |MV|=a*|MVavex|+b*|MVavey| |MV|=a*MVavex^2+b*MVavey^2 |MV|=sprt(a*MVavex^2+b*MVavey^2)
【0091】ここで^2は2乗の計算を、sprt()
は平方根を計算することを示す。また、a,bは適当な
定数である。このような尺度に変換したあと、動きの大
きさの判定には、あらかじめ定めた閾値Th7,Th8
を用いて、|MV|<Th7や|MV|>Th8によっ
て、静止判定、動き判定を行う。
【0092】なお、ここに挙げたものに限らず、動きベ
クトルの大きさを示すものであれば、他の尺度であって
も構わない。
【0093】また、動きベクトルの大きさの判定の場合
と同様に、予測構造決定部133は、動きベクトルの大
きさの変化を計算するときも、大きさを示す別な尺度に
変換して計算してもよい。また、フレーム内符号化を行
うIピクチャにおいても、動き補償フレーム間予測を行
わないので、動きベクトル探索部123は、動きベクト
ルを検出する必要は無いが、動きの状態を観測するため
に動きベクトル探索を行い、動きベクトルを求めてもよ
い。このときには、Pピクチャに対する符号化処理のと
きと同様に、予測構造決定部133は予測構造決定の処
理を行う。
【0094】また、動きの判定に用いる閾値Th1〜T
h8は,あらかじめ定めた固定値としてもよいし、画像
内容に依存して変化させてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
による第1の効果は、ハードウェア規模を削減し、かつ
広範囲な動き探索を必要とする場合に対応することがで
きる。
【0096】その理由は、探索範囲そのものは変更せ
ず、前方向予測符号化を行うピクチャの間隔を検出され
た動きの大きさに基づいて適応的に変化させているから
である。
【0097】本発明の第2の効果は、探索範囲の切替え
判定を画質劣化を引き起こさないような精度で実行する
ことができる。
【0098】その理由は、前方向予測符号化を行うピク
チャの間隔の切替えを、検出した動きベクトルの平均値
の大きさ、および検出した動きベクトルの平均値の時間
変化の大きさを用いて制御しているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化装置の一実施形態におけ
る概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の動画像符号化装置の一実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における動画像符号化装置に
対する入力画像の順序と符号化処理の順序の関係を示す
図である。
【図4】本発明の実施形態における動画像符号化装置に
対する入力画像の順序と符号化処理の順序の関係を示す
図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるM=1、2、3の
ときの探索範囲を模式的に表現した図である。
【図6】本発明の動画像符号化装置の一実施形態におけ
る概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施形態における動画像符号化装置に
対する入力画像の順序と符号化処理の順序の関係を示す
図である。
【図8】本発明の動画像符号化装置の一実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態によるM値の切替えにより
動画像の符号化を行った結果である。
【図10】前方向予測符号化を行う画像と参照画像との
フレーム間隔について説明するための図である。
【図11】従来技術における動画像符号化装置の動作を
説明するための図である。
【符号の説明】
101 入力画像蓄積部 102 局所復号画像蓄積部 103、123 動きベクトル探索部 104、124 動きフレーム間予測部 105、125 差分器 106 予測誤差符号化部 107 予測誤差復号化部 108、131 加算器 109、132 動きベクトル平均値算出部 110、133 予測構造決定部 121 入力画像用フレームメモリ 122 局所復号画像用フレームメモリ 126 DCT部 127 量子化部 128 VLC部 129 逆量子化部 130 逆DCT部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−46969(JP,A) 特開 平6−165103(JP,A) 特開 平10−304374(JP,A) 特表 平9−509024(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化、前方向予測符号化、
    および双方向予測符号化を各フレーム符号化に適用した
    フレーム間動き補償予測を行う動画像符号化装置におい
    て、 符号化対象となるフレームの、動き補償フレーム間予測
    における前記符号化対象となるフレームの参照画像に対
    する動きの大きさ、および、動きの大きさの変化量を観
    測し、 前記動きの大きさ、および、前記動きの大きさの変化量
    のそれぞれと予め定めたそれぞれの閾値との大小比較
    行い、前記動きの大きさ、および、前記動きの大きさの変化量
    のそれぞれが前記予め定めたそれぞれの閾値より小さい
    場合は静止状態と判定し、 前記動きの大きさが、前記予め定めた閾値以上の場合は
    動き大と判定することにより動き静止判定を行い、 該判定結果に基づいて、静状態と判定した場合には、 前方向予測符号化を行うフレーム間の距離を大きくし、 動き大と判定した場合には、 前方向予測符号化を行うフレーム間の距離を小さくする
    ことで、 前方向予測符号化を行うフレーム間の距離を決定し、該
    決定されたフレームの間隔に従うフレーム順序で符号化
    処理を行うことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 フレーム内符号化、前方向予測符号化、
    および双方向予測符号化を各フレーム符号化に適用した
    フレーム間動き補償予測を行う動画像符号化方法におい
    て、 符号化対象となるフレームの、動き補償フレーム間予測
    における前記符号化対象となるフレームの参照画像に対
    する動きの大きさ、および、動きの大きさの変化量を観
    測し、 前記動きの大きさ、および、前記動きの大きさの変化量
    のそれぞれと予め定めたそれぞれの閾値との大小比較
    行い、前記動きの大きさ、および、前記動きの大きさの変化量
    が、前記予め定めたそれぞれの閾値より小さい場合は静
    状態と判定し、 前記動きの大きさが、 前記予め定めた閾値以上の場合は動き大と判定すること
    により動き静止判定を行い、 該判定結果に基づいて、静状態と判定した場合には、 前方向予測符号化を行うフレーム間隔を大きくし、 動き大と判定した場合には、 前方向予測符号化を行うフレーム間の距離を小さくする
    ことで、 前方向予測符号化を行うフレーム間の距離を決定し、該
    決定されたフレームの間隔に従うフレーム順序で符号化
    処理を行うことを特徴とする動画像符号化方法。
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