JP3528673B2 - オーディオ信号記録装置 - Google Patents

オーディオ信号記録装置

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JP3528673B2
JP3528673B2 JP10866299A JP10866299A JP3528673B2 JP 3528673 B2 JP3528673 B2 JP 3528673B2 JP 10866299 A JP10866299 A JP 10866299A JP 10866299 A JP10866299 A JP 10866299A JP 3528673 B2 JP3528673 B2 JP 3528673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ信号
記録装置、より詳細には、エンファシス情報を含むディ
ジタルオーディオデータを記録するためのオーディオ信
号記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD−R(Compact Disc-Recor
dable )レコーダ、CD−RW(Compact Disc-ReWrita
ble )レコーダ等の記録媒体によるディジタル記録にお
いては、オーディオデータと共に、サブコードとしてエ
ンファシス情報もディスクに記録するようになってい
る。例えば、CD(Compact Disc)フォーマットでは、
オーディオ信号を表わすメイン情報と各種制御のための
サブコード情報が一緒に記録されており、このサブコー
ド情報には、特定の周波数帯の信号振幅を増大させる所
謂「エンファシス」の有り無しを示す情報が含まれてい
る。また、エンファシスの有無情報は、ディスク内に記
録される曲毎に設定可能とされているので、曲が変わる
と、エンファシスの有無も変わる可能性がある。
【0003】CDプレーヤ、DAT(Digital Audio Ta
pe)プレーヤ等をディジタルソース機器とし、CD−R
レコーダ、CD−RWレコーダ等をディジタル録音機器
として、ソース機器からのディジタルオーディオデータ
をディジタル録音する場合、通常は、録音機器側の録音
スタート操作を行った後でソース機器側の再生スタート
操作を行う。この場合、ソース機器側即ち再生装置側で
は、再生が開始されるまでは、物理フォーマットは実再
生時と同じながら、論理フォーマットとしては無効なデ
ータを、ディジタル信号として出力し続ける。そのた
め、録音機器側では、記録開始当初からソース機器側の
再生開始までは、無信号情報(オーディオ信号としては
“ゼロ”のデータ)をディスクに記録することになる
が、この記録に付随して、サブコード情報を作成しこの
無信号情報に付加しておかなくてはならない。従って、
エンファシス情報についても、エンファシスが有るか無
いかの何れかに設定して記録しなければならない。
【0004】上述の場合、録音機器側で記録開始時に無
信号情報と共に記録されるサブコード情報には、エンフ
ァシスの有無を何れかに設定したエンファシス情報が含
まれる。そして、記録開始の後ソース機器側でディジタ
ルオーディオデータの再生が開始されると、再生信号に
は有効な論理フォーマットを伴うデータの出力が始まる
ので、録音機器側には、所定のエンファシス情報を有す
るオーディオ信号が入力されディスクに記録される。し
かしながら、このエンファシス情報は、記録開始時に無
信号情報と共に記録されたエンファシス情報と異なる可
能性があり、異なる場合には、ソース機器側からの再生
データの記録時点からエンファシスが切り替わって記録
されることになる。従って、このように記録されたディ
スクを再生装置により再生する際には、再生装置ではエ
ンファシス情報の相違に応じて回路等の切換えを行うの
で、再生の途中でノイズや音切れ等が発生するおそれが
ある。
【0005】このように、ソース機器側を停止状態から
スタートさせる場合には、録音機器側では、録音開始時
にソース機器側から録音すべきソースのエンファシス情
報を得ることができないので、録音機器側では、無信号
情報のエンファシス情報がソースのエンファシス情報に
対して不定のまま、録音を開始しなければならない。も
し、録音開始時にディスク等の記録媒体へ記録し始めた
ときの無信号情報のエンファシス情報と、ソース機器再
生後に該記録媒体へ録音するソースオーディオデータの
エンファシス情報が異なる場合には、これら無信号情報
及びオーディオデータを1つのトラック(曲)と考える
と、トラック(曲)の途中でエンファシス情報が変化す
る記録媒体を作成することになる。従って、エンファシ
ス情報がこのように異なって記録された記録媒体を再生
すると、トラック(曲)の途中でエンファシス切替えに
よるノイズや音切れなどの障害が発生することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な不都合に鑑み、比較的簡単な構成で、ディスク等の記
録媒体への録音時に、同一トラック内でエンファシス情
報が一定になるように記録することができ、この記録媒
体の再生時に、トラック(曲)の途中でエンファシスの
切替えによるノイズ、音切れなどの障害を発生させない
ようにしたオーディオ信号記録装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の主たる特徴に
従うと(以下、理解の便のため、対応する実施例の参照
符号を括弧内に付記する。)、録音開始指令(t0)に
より以後ソース(1)からの信号受信が可能となり、該
録音開始指令(t0)後の再生開始指令(t1)に応じ
て該ソース(1)で再生されるオーディオ信号(AF)
を受信し、該オーディオ信号(AF)を制御データ(C
R)及びオーディオデータ(AD)に分離する受信手段
(21)と、このオーディオ信号(AF)の入力開始を
検出する入力開始検出手段(23,22)と、この入力
開始検出に基づいて、上記受信手段(21)からの制御
データ(CR)中からエンファシス情報を取得するエン
ファシス取得手段(22)と、上記録音開始指令(t
0)により動作を開始し、該録音開始指令(t0)から
少なくともエンファシス情報が取得されるまでの時間
(d)だけ、上記受信手段からの無信号情報及びオーデ
ィオデータを遅延させるメモリ手段(24)と、取得さ
れたエンファシス情報を、遅延された無信号情報及びオ
ーディオデータ(DD)に対するエンファシス情報とし
て設定するエンファシス設定手段(22,25)と、遅
延された無信号情報及びオーディオデータ(DD)、並
びに、設定されたエンファシス情報を含む制御データ
(EC)を、記録媒体に記録する記録手段(22,2
6,27)とを具備するオーディオ信号記録装置が提供
される。
【0008】また、この発明のオーディオ信号記録装置
における入力開始手段は、前記オーディオ信号(AF)
に含まれるオーディオデータ(AD)から音の立上りを
検知することにより、或いは、前記制御データ(CR)
中のサブコード値(例えば、時間情報のフレーム値)の
連続性を検知することにより、オーディオデータの入力
開始を検出するように構成することができる。
【0009】
【0010】
【0011】〔作用〕 この発明によるオーディオ信号記録装置は、受信手段
(21)、入力開始検出手段(23,22)、エンファ
シス取得手段(22)、メモリ手段(24)、エンファ
シス設定手段(22,25)及び記録手段(22,2
6,27)を備えている。この装置では、オーディオデ
ータ(AD)及びエンファシス情報を含む制御データ
(CR)から成るオーディオ信号(AF)を光ディスク
等の記録媒体(28)に記録するディジタル録音動作を
スタートさせるに当って、まず、録音開始の指令ボタン
が押されて録音開始指令(t0)がなされると、受信手
段(21)は、以後、ソース(1)からの信号受信が可
能となる。次いで、この録音開始指令(t0)の後に再
生開始の指令ボタンが押されて再生開始指令がなされる
と(t1)、この再生開始指令に応じて、ソース(1)
がオーディオ信号(AF)を再生し、受信手段(21)
は、このオーディオ信号(AF)を受信して制御データ
(CR)及びオーディオデータ(AD)に分離する。ま
た、入力開始検出手段(23,22)は、例えば、オー
ディオデータ(AD)が表わすオーディオレベル(音レ
ベル)を監視したり、或いは、制御データ(CR)中の
サブコード値の連続性を監視する等のオーディオ信号監
視手法を用いて、オーディオ信号(AF)の入力開始を
検出し、エンファシス取得手段(22)は、この検出タ
イミングで入力オーディオ信号(AF)の制御データ
(CR)中からエンファシス情報を取得する。
【0012】メモリ手段(24)は、録音開始指令(t
0)によりメモリ動作を開始し、録音開始指令(t0)
から少なくともエンファシス情報が取得されるまでの時
間(d)だけ、受信手段(21)からのオーディオデー
タ(AD)を遅延させて、オーディオデータ(AD)を
記録媒体(28)に記録しないように機能し、このため
に、先入れ先出し(FIFO:First-In First-Out)メ
モリ等の遅延手段が用いられる。そして、エンファシス
取得手段(22)でエンファシス情報が取得されると、
エンファシス設定手段(22,25)は、メモリ手段
(24)により遅延された無信号情報及びオーディオデ
ータ(DD)のエンファシス情報として、取得されたエ
ンファシス情報を設定し、記録手段(22,26,2
7)は、設定されたエンファシス情報を含む制御データ
(EC)を、遅延された無信号情報及びオーディオデー
タ(DD)と共に記録媒体(28)に記録する。
【0013】また、この発明の入力開始検出手段は、オ
ーディオデータ(AD)から音の立上りを検知するか、
或いは、制御データ(CR)中のサブコード値の連続性
を検知するという比較的簡単な手法で、オーディオデー
タの入力開始を確実に検出するようにしている。
【0014】つまり、この発明では、録音開始及び再生
開始が順次指令されることにより、オーディオデータ
(AD)及び制御データ(CR)を含むオーディオ信号
(AF)が入力されると、オーディオデータのレベルや
サブコード値の連続性を監視する等でこのオーディオ信
号(AF)が監視され、これと共に、遅延メモリ手段
(24)によりオーディオデータ(AD)が遅延され
る。オーディオ信号監視によってオーディオ信号(A
F)の入力開始が確認されると、このタイミングで、入
力されたオーディオ信号(AF)中からエンファシス情
報が読み取られる。そして、遅延メモリ手段(24)に
設定された遅延時間(d)が経過すると、読み取られた
エンファシス情報は、遅延された無信号情報及びオーデ
ィオデータ(DD)と共に記録媒体(28)に記録され
る。
【0015】また、オーディオ信号入力開始の確認に
は、上述したように、オーディオデータ(AD)から音
の立上りを検知し、或いは、時間情報のフレーム値等の
サブコード値の連続性を検知する手法が採用され、これ
らの手法により、オーディオデータの入力開始を比較的
簡単且つ確実に検出することができる。
【0016】従って、この発明によると、録音開始指令
後に再生開始指令を行ってオーディオデータをディスク
等へ記録媒体に録音するに際して、オーディオデータの
エンファシス情報を取得してからオーディオデータを記
録するようにしているので、同一トラック(曲)内で、
即ち、無信号情報及びオーディオデータに対して、エン
ファシス情報が一定になるように記録することができ、
この記録媒体を再生する際にトラック(曲)の途中でエ
ンファシスの切替えによるノイズ、音切れなどの障害を
発生するおそれがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施例について詳述する。なお、以下の実施
例は、単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。
【0018】〔システム構成〕図1は、この発明の一実
施例によるオーディオ信号記録装置のシステム構成を示
すブロック図である。ディジタルソース機器1は、エン
ファシス情報がサブコード等の個別的制御データに含ま
れるフォーマットにて信号処理を行うディジタルオーデ
ィオ機器、例えば、CDプレーヤ、CD−Rプレーヤ、
DATプレーヤ、或いは、DVD(Digital Video Dis
c)オーディオプレーヤ(44.1, 88.2kHzサンプリング等
の場合)などで構成される。
【0019】ディジタルソース機器1は、再生開始指令
ボタン(図示せず)の押圧操作によりディジタルオーデ
ィオインターフェイス(DAI)信号AFをCDレコー
ダ2に送信する。ディジタル録音機器として使用される
CDレコーダ2は、録音開始指令ボタン(図示せず)が
押圧操作された後は、ソース機器1からのDAI信号A
Fをディジタルオーディオインターフェイス(DAI)
レシーバ部21により受信することができる。
【0020】受信されたDAI信号AFは、ディジタル
オーディオデータAD及び「チャンネルステータス」、
「ユーザデータ」と呼ばれる制御データCR(以下、
「チャンネルステータス/ユーザデータ」という。)を
含んでおり、DAIレシーバ部21において各データA
D,CRに分離される。DAIレシーバ部21で分離さ
れたチャンネルステータス/ユーザデータCRはCPU
(Central Processing Unit )22に入力され、一方、
ディジタルオーディオデータADはDSP(Digital Si
gnal Processor)23に入力される。
【0021】ここで、チャンネルステータス/ユーザデ
ータCR中には、エンファシス情報の外に、再生部分の
時間情報等の再生に伴い連続的に変化する他のサブコー
ド信号情報がある。例えば、この時間情報には、当該再
生曲の始まりからの時間を分、秒、フレーム(1秒の1
/75)等で表わす相対時間情報や、最初の曲の始まり
からの時間を同様に表わす絶対時間情報等があり、この
ような時間情報は、再生開始と共に連続的に変化する。
【0022】従って、この発明では、再生装置であるソ
ース機器1の再生開始をCDレコーダ2側で検出するの
に、1つの方法として、ソース機器1から入力されるオ
ーディオレベル(音レベル)を検知することにより再生
開始を検出する手法を採ることができるが、また、別の
方法として、チャンネルステータス/ユーザデータCR
のユーザデータに含まれるサブコード信号情報の連続性
を解析することにより再生開始を検出する手法を採るこ
ともできる。以下においては、主として、前者のレベル
検知による再生開始検出方法を中心に説明を進めて行く
が、後者のサブコード連続性検知による再生開始検出方
法についても、その都度補足するものとする。
【0023】CPU22は、オーディオレベル検出条件
等を設定するDSP制御信号PC及びディレイ時間等を
設定するメモリ制御信号MCを生成するとともに、DA
Iレシーバ部21からのチャンネルステータス/ユーザ
データCR中のエンファシス情報やDSP23からのオ
ーディオレベル検出信号AL等に応じて、エンファシス
制御情報を含む記録サブコード制御信号EC及びサーボ
制御信号SCを生成し、これらの信号PC,MC,E
C,SCにより、夫々、DSP23、FIFOメモリ2
4、CDエンコーダ部25及びサーボドライブ部26を
制御する。
【0024】DSP23では、CPU22からのDSP
制御信号PCに従ってディジタルオーディオデータAD
にディジタル信号処理が施されると共に、オーディオデ
ータADにより表わされるオーディオ信号レベルが監視
され、この信号レベルが所定のオーディオレベル閾値L
sを超えると、上述のオーディオレベル検出信号ALが
生成されCPU22に向かって出力される。
【0025】DSP23でディジタル信号処理されたオ
ーディオデータPDは、FIFOメモリ24に入力さ
れ、CPU22からのメモリ制御信号MCに従って読込
み・読出しが制御される。FIFOメモリ24はメモリ
制御信号MCにより遅延がかけられ、入力されたオーデ
ィオデータPDは、所定のディレイ時間dをもって遅延
されたオーディオデータDDとして読み出され、メモリ
23から読み出されたオーディオデータDDはCDエン
コーダ部25に入力される。
【0026】CDエンコーダ部25では、遅延されたオ
ーディオデータDD及びCPU22からの記録サブコー
ド制御信号EC中のエンファシス制御情報に基づいて、
対応するエンファシス情報がオーディオデータDDに付
加されたEFM(Eight to Fourteen Modulation)ディ
ジタル信号EFが生成される。そして、このディジタル
信号EFは、CPU22からのサーボ制御信号SCによ
り制御されるサーボドライブ部26によってサーボ(フ
ォーカス、トラッキング、回転等の各サーボ)をかけつ
つ、レーザ制御及び光ピックアップ部27を介して光レ
ーザによって書込み可能コンパクトディスク(CD−
R)〔=光ディスク〕28に記録されていく。
【0027】ここで、CPU22は、上述したように、
FIFOメモリ24からデータ読出しに所定時間dのデ
ィレイをかけると共に、このディレイ時間dの間に、D
SP23からのオーディオレベル検出信号ALをレベル
判定して再生開始を検出し、この再生開始に基づいて、
チャンネルステータス/ユーザデータCRからエンファ
シス情報を取得し、取得されたエンファシス情報を、光
ディスク28に記録されるディジタルオーディオデータ
DDのエンファシス制御情報として設定する機能を備え
ている。なお、FIFOメモリ24に設定されるディレ
イ時間dは、後述するように、エンファシス情報を取得
するまでの時間を超えていればよい。
【0028】なお、ソース機器1がCDプレーヤ等の場
合には、オーディオレベル検出信号ALを利用する方法
に代えて、前述したサブコード連続性検知による再生開
始検出方法を採用することができる。この場合、CPU
22は、DAI信号AFから分離されるチャンネルステ
ータス/ユーザデータCRに含まれる時間情報等のサブ
コード信号情報を解析し、その値の連続性をモニタする
ことによりオーディオ信号の再生が開始されたかどうか
を判断する(例えば、サブコード時間情報のフレーム値
が漸増したことをモニタすれば直ちに再生が開始された
と判断する)ことができる。そして、この方法により再
生開始を検出したときは、上述と同様に各部25〜26
を制御して、ディスク28への記録動作を遂行する。
【0029】図2には、この発明の一実施例によるオー
ディオ信号記録装置の記録動作に関するディジタルソー
ス機器側の動作を説明するためのタイムチャートが示さ
れ、図3には、この発明の一実施例によるオーディオ信
号記録装置によって実行されるディジタル録音機器側の
オーディオデータの記録動作を説明するためのタイムチ
ャートが示されている。
【0030】ここで、ユーザは、時間t0において、図
3(1)に示すように、ディジタル録音機器であるCD
レコーダ1の録音開始指令ボタン(図示せず)を押圧操
作した後、図2(1)に示すように、時間t1におい
て、ディジタルソース機器1の再生開始指令ボタン(図
示せず)を押圧操作するものとする。
【0031】このような操作により、先ず、CDレコー
ダ1が録音開始指令時間t0に動作を開始し、これと同
時に、CPUは、FIFOメモリ24にメモリ制御信号
MCを送信し、図3(2)に示すようにメモリ24に動
作を開始させる。従って、FIFOメモリ24は、当
初、オーディオデータとしては無信号を記憶していく。
また、FIFOメモリ24のディレイ時間は、図3
(4)のように時間dに設定される。
【0032】次に、再生開始指令時間t1には、ディジ
タルソース機器1が動作を始め、再生信号をDAI信号
に変換して出力し〔図2(2)〕、これにより、エンフ
ァシス情報は無効状態から有効状態に換わる〔図2
(3)〕。従って、時間t1以降、ソース機器1からの
DAI信号がCDレコーダ2側のDAIレシーバ部21
に入力され、DAI信号中のディジタルオーディオデー
タADは、DSP23を経由してFIFOメモリ24に
貯えられ始める。
【0033】DSP23は、図2(2)に示すように、
ディジタルソース機器1から出力されDAIレシーバ部
21に入力されているディジタルオーディオデータAD
が表わすオーディオ信号レベルが、時間t0〜t1(無
信号レベルであるべき時間)の間、ゼロ(Infini
ty Zero)であることを確認した上、時間t1以
降、オーディオ信号レベルがゼロ(Infinity
Zero)から所定値Ls以上変化するのを監視する。
そして、時間t2で、オーディオ信号レベルがゼロ(I
nfinity Zero)から所定のオーディオレベ
ル閾値Ls以上の変化を起こすと、DSP23は、図3
(3)に示すように、これを検出しオーディオレベル検
出信号ALを発生しCPU22に通知する。
【0034】オーディオレベル検出信号ALを受けたC
PU22は、ディジタルソース機器1が停止状態から再
生状態に移行したと判断し、図3(5)に示すように、
DAIレシーバ部21から送られてくるチャンネルステ
ータス/ユーザデータCRのエンファシス情報を読み取
る。CPU22は、さらに、読み取ったエンファシス情
報を表わすエンファシス制御情報を生成し、このエンフ
ァシス制御情報を含む記録サブコード制御信号ECをC
Dエンコーダ部25に送り、読み取ったエンファシス情
報を記録すべきエンファシス情報として設定する。
【0035】図3(4)に示すように、録音開始指令時
間t0からFIFOメモリ24により遅延されるディレ
イ時間dが経過した時間t3において、CPU22は、
図3(5)のように、FIFOメモリ24、CDエンコ
ーダ部25、サーボドライブ部26並びにレーザ制御及
び光ピックアップ部27に対して、光ディスク28への
データ記録を開始させる指令を送る。
【0036】これにより、FIFOメモリ24は、ディ
レイ時間dだけ遅延されたディジタルオーディオデータ
DD〔当初(時間t0〜t1)入力された部分に対応す
るデータは無信号レベル〕をCDエンコーダ部25に送
る。そして、CDエンコーダ部25は、CPU22から
の記録サブコード制御信号ECに基づき、ディジタルオ
ーディオデータDDに設定エンファシス情報を付加した
データ内容をもつEFM信号を生成し、このデータ内容
の信号がレーザ制御及び光ピックアップ部27を介して
光ディスク28に書き込まれる。
【0037】なお、実施例では、ディジタル録音機器に
ついて、記録媒体にCD−R光ディスク(28)を用い
るCDレコーダ(2)を使用するものについて説明した
が、この発明は、これに限らず、エンファシス情報がサ
ブコード等の個別的制御データに含まれるフォーマット
の信号処理を行うディジタルオーディオ機器であればよ
い。例えば、CD−RWレコーダ、DATレコーダ、D
VDオーディオ(44.1, 88.2kHz サンプリング等の場
合)などに適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、録
音開始指令後の再生開始指令により、オーディオデータ
及び制御データを含むオーディオ信号が入力されると、
FIFOメモリ等の遅延手段によりオーディオデータを
所定時間だけ遅延し、光ディスク等の記録媒体に記録し
ないようにしている。また、オーディオ信号の入力開始
を検出し、この入力開始検出タイミングにて、制御デー
タ中からエンファシス情報を読み取ってエンファシスを
取得し、このエンファシス情報を、記録されるオーディ
オデータのエンファシス情報として設定している。そし
て、所定遅延時間が経過した時点において、遅延された
オーディオデータとともに、読み取られたエンファシス
情報を記録媒体に記録するようにしている。さらに、オ
ーディオデータの入力開始を確認するのに、オーディオ
データが表わすオーディオレベルを監視したり、或い
は、制御データに含まれるサブコードの値(例えば、時
間情報値)の連続性を監視するといった比較的簡単で確
実な手法が採用される。
【0039】従って、この発明によれば、録音開始指令
後に再生開始指令を行って光ディスク等の記録媒体にオ
ーディオデータを録音する時に、上述のように比較的簡
単な構成で、オーディオデータのエンファシス情報を取
得してからオーディオデータを記録するようにし、同一
トラック(曲)内でエンファシス情報が一定になるよう
に記録することができる。また、これにより、この記録
媒体を再生する際にトラック(曲)の途中でエンファシ
スの切替えによるノイズ、音切れなどの障害を発生する
おそれがなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例によるオーディオ
信号記録装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるオーディオ
信号記録装置の記録動作に関するディジタルソース機器
側の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるオーディオ
信号記録装置によって実行されるディジタル録音機器側
のオーディオデータの記録動作を説明するためのタイム
チャートである。
【符号の説明】
AF ディジタルオーディオインターフェイス(DA
I)信号、 AD ディジタルオーディオデータ、 PD ディジタル信号処理されたディジタルオーディオ
データ、 DD 遅延されたディジタルオーディオデータ、 EF EFM信号、 CR エンファシス情報を含むチャンネルステータス/
ユーザデータ、 PC DSP制御信号、 AL オーディオレベル検出信号、 MC FIFOメモリ制御信号、 EC エンファシス制御情報を含む記録サブコード制御
信号、 SC サーボ制御信号、 t0 録音開始指令時間、 t1 再生開始指令時間、 t2 再生音立上り検出タイミング、 t3 光ディスクへの記録開始時間、 Ls オーディオレベル閾値、 d FIFOメモリに設定される読出しディレイ時間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 20/12 G11B 27/00 - 27/06 G11B 27/10 - 27/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】録音開始指令により以後ソースからの信号
    受信が可能となり、該録音開始指令後の再生開始指令に
    応じて該ソースで再生されるオーディオ信号を受信し、
    該オーディオ信号を制御データ及びオーディオデータに
    分離する受信手段と、 このオーディオ信号の入力開始を検出する入力開始検出
    手段と、 この入力開始検出に基づいて、上記受信手段からの制御
    データ中からエンファシス情報を取得するエンファシス
    取得手段と、 上記録音開始指令により動作を開始し、該録音開始指令
    から少なくともエンファシス情報が取得されるまでの時
    間だけ、上記受信手段からの無信号情報及びオーディオ
    データを遅延させるメモリ手段と、 取得されたエンファシス情報を、遅延された無信号情報
    及びオーディオデータに対するエンファシス情報として
    設定するエンファシス設定手段と、 遅延された無信号情報及びオーディオデータ、並びに、
    設定されたエンファシス情報を含む制御データを、記録
    媒体に記録する記録手段とを具備することを特徴とする
    オーディオ信号記録装置。
  2. 【請求項2】前記入力開始検出手段は、前記オーディオ
    信号に含まれるオーディオデータから音の立上りを検知
    することによりオーディオデータの入力開始を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号記録
    装置。
  3. 【請求項3】前記入力開始検出手段は、前記制御データ
    中のサブコード値の連続性を検知することによりオーデ
    ィオデータの入力開始を検出することを特徴とする請求
    項1に記載のオーディオ信号記録装置。
JP10866299A 1999-04-15 1999-04-15 オーディオ信号記録装置 Expired - Lifetime JP3528673B2 (ja)

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