JP3776689B2 - オーディオ再生録音システム及びオーディオ再生録音方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ある記録媒体から再生したオーディオ信号を別の記録媒体に記録するオーディオ再生録音システムに係り、特に、複数の異なる符号化方式に合わせて適切に再生及び録音することができるオーディオ再生録音システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)といったディスク状の記録媒体にディジタル記録されている音楽等のオーディオ信号を再生する際には、記録されているオーディオ信号の符号化方式に合わせたデコード処理を実行する。
例えば、従来から存在するCD等には、PCM(Pulse Code Modulation)方式により符号化されたオーディオ信号が記録されており、再生装置は、PCM方式に合わせたデコード処理を実行することにより、オーディオ信号を再生して音声を出力することができる。
【0003】
また、例えばDTS(Digital Theater System)方式等のマルチチャネル符号化方式やATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式等の圧縮符号化方式といった、様々な新しい符号化方式による符号化をオーディオ信号に施して光ディスク等に記録する技術が知られている。
【0004】
図5は、従来の光ディスク等の記録媒体からオーディオ信号を再生して別の記録媒体に記録するオーディオ再生録音システムの構成を例示する図である。
図5に示す構成において、ユーザは、例えば、ユーザI/F(インタフェース)115により、アナログI/F(インタフェース)118とディジタルI/F(インタフェース)119のうちのいずれかを録音装置102の入力端として選択する。
こののち、ユーザは、ユーザI/F110、115等を操作して、シンクロ録音等の実行を指示し、再生処理部112が再生したオーディオ信号を、録音処理部117により、例えばMDといった書込可能な記録媒体に記録させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、新しい符号化方式に対応していない再生装置や記録装置を用いた場合に、記録媒体から再生したオーディオ信号を別の記録媒体に正しく記録できないことがあった。
【0006】
例えば、DTS方式による符号化が施されたオーディオ信号を再生して別の記録媒体に記録する場合、図5に示す従来の再生装置101がDTS方式に対応したデコーダを搭載していないと、アナログI/F113の出力はノイズとなり、正しく録音することができない。
また、例えばディジタルI/F114から出力されるディジタルオーディオ信号をディジタルI/F119に入力してMDに記録する場合、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式により不可逆のデータ圧縮を施すため、DTS方式により符号化されたオーディオ信号を再生することができなくなる。
【0007】
こうした問題は、再生されたオーディオ信号を記録する記録媒体がMDのように圧縮されたデータを記録する場合に限られない。すなわち、例えばCD−R(Compact Disc-Recordable)のような記録媒体に記録する場合にも、サンプリング周波数が異なると、Fsコンバータ(サンプリングレート・コンバータ)を通すことにより、オーディオ信号のデコードが不可能となる。
【0008】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、ある記録媒体に記録されているオーディオ信号を、その符号化方式に合わせて適切に再生し、別の記録媒体に記録することができるオーディオ再生録音システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係るオーディオ再生録音システムは、
第1の記録媒体から、少なくともディジタルオーディオ信号を再生するオーディオ再生手段と、
前記オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号をそのまま伝送し、前記第1の符号化方式とは異なる第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号をデコードし、アナログ化して伝送するデコード手段と、
前記デコード手段により伝送されたオーディオ信号が入力され、第2の記録媒体に録音するオーディオ録音手段とを備え、
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が変更されたことを検出して、デコード処理を実行するか否かを切り換える切換制御手段を備え、
前記オーディオ録音手段は、前記切換制御手段が符号化方式の変更を検出すると、前記第2の記録媒体に録音中のオーディオトラックを削除して、前記第2の記録媒体への録音を一旦停止する、
ことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、デコード手段は、オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるときに、オーディオ信号をそのまま伝送し、第2の符号化方式であるときに、ディジタルオーディオ信号をデコードして伝送する。
このように、オーディオ信号に施された符号化方式に合わせてデコード処理を切り換えて伝送することで、オーディオ録音手段は、第2の記録媒体に適切に録音することができる。
これにより、複数の異なる符号化方式に合わせて適切に再生及び録音することができる。
ここで、デコード処理を切り換える際には、大音量のノイズが発生することがある。
また、符号化方式が変更されてからそれを検出し、デコード処理を切り換えるまでに時間を要する場合、その間正しく録音されず、曲の先頭が切れてしまうことになる。
そこで、オーディオ録音手段は、切換制御手段が符号化方式の変更を検出すると、第2の記録媒体に録音中のオーディオトラックを削除して、第2の記録媒体への録音を一旦停止することにより、デコード処理を切り換える際のノイズが録音されることや曲の頭切れを防止でき、適切に録音することができる。
【0012】
また、前記オーディオ録音手段は、前記第2の記録媒体への録音を一旦停止すると、再生中のオーディオトラックの先頭からオーディオ信号の再生をやり直す旨の制御情報を前記オーディオ再生手段に送り、
前記オーディオ再生手段は、前記オーディオ録音手段から送られた制御情報に従って、前記第1の記録媒体から再生中のオーディオトラックの先頭にスキップしてオーディオ信号を再生することが望ましい。
さらに、前記オーディオ録音手段は、前記オーディオ再生手段がオーディオトラックの先頭にスキップして再生したオーディオ信号に同期して、前記第2の記録媒体への録音を再開することが望ましい。
これにより、曲の頭切れを防止して、適切に録音することができる。
加えて、前記第1の符号化方式は、2つのチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記第2の符号化方式は、2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号の符号化方式が前記第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたマルチチャネルのディジタルオーディオ信号を2つのチャネルのディジタルオーディオ信号に変換する信号処理手段を備えることが望ましい。
【0013】
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が前記第2の符号化方式であるときに、デコードしたディジタルオーディオ信号をアナログ化若しくはPCM信号化する信号変換手段を備え、
前記オーディオ録音手段は、符号化方式が前記第1の符号化方式から前記第2の符号化方式に変更されたことを前記切換制御手段が検出すると、前記信号変換手段によりアナログ化若しくはPCM信号化されたオーディオ信号を前記第2の記録媒体に録音するための信号として受信することが望ましい。
このようにすることで、ディジタルオーディオ信号が例えばDTS方式による符号化が施されている場合でも、一旦アナログ化やPCM信号化することにより、例えばATRAC方式などによりデータ圧縮して録音したオーディオ信号を正しく再生することができる。
【0014】
また、前記第1の符号化方式は、2つのチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記第2の符号化方式は、2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号の符号化方式が前記第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたマルチチャネルのディジタルオーディオ信号を2つのチャネルのディジタルオーディオ信号に変換してから前記信号変換手段に入力する信号処理手段を備えることが望ましい。
【0015】
また、この発明の第2の観点に係るオーディオ再生録音方法は、
第1の記録媒体から、少なくともディジタルオーディオ信号を再生するオーディオ再生ステップと、
前記オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生ステップにて再生したディジタルオーディオ信号をそのまま伝送する直接伝送ステップと、
前記オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が前記第1の符号化方式とは異なる第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生ステップにて再生したディジタルオーディオ信号をデコードして伝送するデコード伝送ステップと、
前記直接伝送ステップ又は前記デコード伝送ステップにて伝送したオーディオ信号を受信して、第2の記録媒体に録音するオーディオ録音ステップと、
前記オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が変更されたことを検出し、前記直接伝送ステップにてオーディオ信号を伝送するか、前記デコード伝送ステップにてオーディオ信号を伝送するかを切り換える切換制御ステップを備え、
前記オーディオ録音ステップは、前記切換制御ステップにて符号化方式の変更を検出すると、前記第2の記録媒体に録音中のオーディオトラックを削除して前記第2の記録媒体への録音を一旦停止し、
前記オーディオ再生ステップは、前記オーディオ録音ステップにて前記第2の記録媒体への録音が一旦停止されると、前記第1の記録媒体から再生中のオーディオトラックの先頭にスキップしてオーディオ信号を再生する、
ことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるときには、直接伝送ステップにてオーディオ信号をそのまま伝送し、第2の符号化方式であるときには、デコード伝送ステップにてディジタルオーディオ信号をデコードし、アナログ化して伝送する。オーディオ録音ステップは、直接伝送ステップ又はデコード伝送ステップにて伝送されたオーディオ信号を受信して、第2の記録媒体に録音する。
これにより、オーディオ信号の符号化方式に合わせてデコード処理を切り換えて、第2の記録媒体に録音することができ、適切な再生及び録音が可能となる。
また、オーディオ録音ステップは、切換制御ステップにて符号化方式の変更を検出すると、第2の記録媒体に録音中のオーディオトラックを削除して第2の記録媒体への録音を一旦停止することにより、デコード処理を切り換える際に発生するノイズが録音されることを防止して、適切に再生及び録音することができる。
【0018】
前記オーディオ録音ステップは、前記オーディオ再生ステップにてオーディオトラックの先頭にスキップして再生したオーディオ信号に同期して、前記第2の記録媒体への録音を再開することが望ましい。
【0019】
また、前記第1の符号化方式は、2つのチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記第2の符号化方式は、2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記デコード伝送ステップは、前記オーディオ再生ステップにて再生したマルチチャネルのディジタルオーディオ信号を2つのチャネルのディジタルオーディオ信号に変換する信号処理ステップを備えることが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係るオーディオ再生録音システムについて詳細に説明する。
【0021】
図1は、この発明の実施の形態に係るオーディオ再生録音システムの構成の一例を示す図である。
図示するように、このオーディオ再生録音システムは、例えばCD(Compact Disc)といったディスク状の記録媒体を再生するディスク再生装置1と、デコード装置2と、例えばMD(Mini Disc)といった書込可能な記録媒体にオーディオ信号等を記録するMD記録装置3とを備えている。
【0022】
ディスク再生装置1は、CDやDVD(Digital Versatile Disc)等といったディスク状の記録媒体を再生するためのものであり、ユーザI/F(インタフェース)10と、CPU(Central Processing Unit)11と、ディスク再生処理部12と、アナログI/F(インタフェース)13と、ディジタルI/F(インタフェース)14とを備えて構成される。
【0023】
ユーザI/F10は、例えばキーパッドやリモコン・ユニット及びLCD(Liquid Crystal Display)パネル等から構成され、ユーザからの指示を示す指示情報をCPU11に入力し、CPU11の制御に従った画像等を表示する。
【0024】
CPU11は、例えばRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備えたマイクロプロセッサ等から構成され、ディスク再生装置1全体の動作を制御するためのものである。
例えば、CPU11は、ユーザI/F10から入力された指示情報に従ってディスク再生処理部12を制御し、記録媒体からオーディオ信号を再生させる。また、CPU11は、ディスク再生処理部12が記録媒体から読み出したTOC(Table Of Contents)等に基づいてユーザI/F10を制御し、例えば楽曲のトラック番号を示す画像等を表示させる。
ここで、CPU11は、ディスク再生処理部12が記録媒体からオーディオ信号等を再生する際に、デコード装置2が備えるCPU16やMD記録装置3が備えるCPU22との間で通信を行い、再生したオーディオ信号の符号化方式を示す情報や再生動作を指示する制御情報等を送受信する。
【0025】
ディスク再生処理部12は、例えばディスク状の記録媒体を読み取ってオーディオ信号等を再生するためのものである。ディスク再生処理部12は、記録媒体から再生したアナログオーディオ信号を、アナログI/F13を介してデコード装置2に送る。また、ディスク再生処理部12は、記録媒体から再生したディジタルオーディオ信号を、ディジタルI/F14を介してデコード装置2に送る。
【0026】
アナログI/F13は、デコード装置2が備えるアナログI/F20とアナログ信号の伝送ラインにより接続され、ディスク再生処理部12が再生したアナログオーディオ信号をデコード装置2に送る。
【0027】
ディジタルI/F14は、デコード装置2が備えるディジタルI/F17とディジタル信号の伝送ラインにより接続され、ディスク再生処理部12が再生したディジタルオーディオ信号をデコード装置2に送る。
【0028】
デコード装置2は、ディスク再生装置1から受けたオーディオ信号をデコードするなどの処理を実行するためのものであり、ユーザI/F15と、CPU16と、ディジタルI/F(インタフェース)17と、デコード処理部18と、DAC(Digital/Analog Converter)19と、アナログI/F(インタフェース)20とを備えて構成される。
【0029】
ユーザI/F15は、例えばキーパッドやリモコン・ユニット及びLCDパネル等から構成され、ユーザからの指示を示す指示情報をCPU16に入力し、CPU16の制御に従った画像等を出力する。
【0030】
CPU16は、デコード装置2全体の動作を制御するためのものである。
ここで、CPU16は、ディスク再生装置1が再生したオーディオ信号の符号化方式を、例えばディジタルI/F17に入力されたディジタルオーディオ信号のフォーマット等から特定し、符号化方式に合わせてオーディオ信号に施すデコード処理等の変換を行う。
例えば、CPU16は、ディジタルI/F17がディスク再生装置1から受けたディジタルオーディオ信号の符号化方式がDTS(Digital Theater System)方式であると特定すると、ディジタルI/F17に入力されたディジタルオーディオ信号をデコード処理部18に入力させる。一方、ディジタルI/F17に入力されたディジタルオーディオ信号の符号化方式がPCM(Pulse Code Modulation)方式であると特定すると、CPU16は、ディジタルI/F17に入力されたディジタルオーディオ信号をそのままMD記録装置3に伝送させる。また、CPU16は、ディジタルI/F17にディジタルオーディオ信号が入力されず、アナログI/F20にアナログオーディオ信号が入力される場合には、これをそのままMD記録装置3に伝送させる。
【0031】
ディジタルI/F17は、ディスク再生装置1が備えるディジタルI/F14から出力されたディジタルオーディオ信号を受け、CPU16の制御に従ってデコード処理部18に入力する。
また、ディジタルI/F17は、MD記録装置3が備えるディジタルI/F25とディジタル信号の伝送ラインにより接続され、CPU16の制御に従って、ディスク再生装置1から受けたディジタルオーディオ信号を、そのままMD記録装置3に伝送する。
【0032】
デコード処理部18は、例えばDSP(Digital Signal Processor)等から構成され、ディジタルI/F17から受けたディジタルオーディオ信号をデコードするなどの信号処理を実行するためのものである。
例えば、デコード処理部18は、DTS方式による符号化が施された2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を受けると、ダウンミキシングにより2つのチャネルのオーディオ信号に変換するための処理等を実行する。
【0033】
DAC19は、デコード処理部18がデコードしたオーディオ信号をアナログ化するためのものであり、アナログ化により生成されたアナログオーディオ信号を、アナログI/F20を介してMD記録装置3に送る。
【0034】
アナログI/F20は、MD記録装置3が備えるアナログI/F24とアナログ信号の伝送ラインにより接続され、ディスク再生装置1が備えるアナログI/F13、又はDAC19から受けたアナログオーディオ信号を、MD記録装置3に送る。
【0035】
MD記録装置3は、例えばMDといった書込可能な記録媒体に音声情報を記録するためのものであり、ユーザI/F21と、CPU22と、MD記録処理部23と、アナログI/F(インタフェース)24と、ディジタルI/F(インタフェース)25とを備えて構成される。
【0036】
ユーザI/F21は、ユーザからの指示を示す指示情報をCPU22に入力し、CPU22の制御に従った画像等を表示する。
【0037】
CPU22は、ディスク再生装置1が備えるCPU11や、デコード装置2が備えるCPU16との間で通信を行い、MD記録装置3全体の動作を制御するためのものである。
例えば、CPU22は、デコード装置2が備えるCPU16より、オーディオ信号の符号化方式がPCM方式からDTS方式に変わった旨の情報を受けると、MD記録処理部23を制御して、アナログI/F24に入力されたアナログオーディオ信号のみを取り込んでMD等の記録媒体に記録させる。
【0038】
MD記録処理部23は、アナログI/F24あるいはディジタルI/F25を介してデコード装置2から受けたオーディオ信号を調整し、例えばMDといった書込可能な記録媒体に記録するためのものである。
例えば、MD記録処理部23は、アナログI/F24を介してデコード装置2から受けたアナログオーディオ信号をディジタル化して圧縮符号化等の処理を実行したのち、MD等の記録媒体に記録する。
【0039】
アナログI/F24は、デコード装置2から送られたアナログオーディオ信号をMD記録処理部23に入力するためのものである。
【0040】
ディジタルI/F25は、デコード装置2から送られたディジタルオーディオ信号をMD記録処理部23に入力するためのものである。
【0041】
以下に、この発明の実施の形態に係るオーディオ再生録音システムの動作を説明する。
このオーディオ再生録音システムは、ディスク再生装置1が備えるCPU11とデコード装置2が備えるCPU16及び、MD記録装置3が備えるCPU22とが互いに通信を行って、オーディオ信号の符号化方式を示す情報等を送受信することにより、オーディオ信号の符号化方式に合わせて適切に再生及び録音できるシステムである。
【0042】
まず、ディスク再生装置1が備えるディスク再生処理部12が、PCM方式により符号化されたオーディオ信号を再生するものとする。
この場合、デコード装置2は、デコード処理を実行する必要はなく、ディスク再生装置1とMD記録装置3が従来と同様に動作することで、オーディオ信号をMD等の記録媒体に記録することができる。
【0043】
すなわち、デコード装置2において、CPU16は、ディジタルI/F17を制御して、ディスク再生装置1から受けたディジタルオーディオ信号を、そのままMD記録装置3に伝送する。また、CPU16は、アナログI/F20を制御して、ディスク再生装置1から受けたアナログオーディオ信号を、そのままMD記録装置3に伝送する。
【0044】
MD記録装置3において、CPU22は、例えばユーザI/F21から入力された指示情報に従ってMD記録処理部23を制御することにより、アナログI/F24から入力されたアナログオーディオ信号とディジタルI/F25から入力されたディジタルオーディオ信号のいずれかを選択させる。MD記録処理部23は、例えばATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式に従った圧縮符号化等の処理を実行して、選択したオーディオ信号を調整し、MD等の記録媒体に記録する。
【0045】
このオーディオ再生録音システムは、こうしたオーディオ信号を再生及び録音する際に、図2のフローチャートに示す処理を実行する。
すなわち、例えばPCM方式による符号化が施されたオーディオ信号を再生及び録音しているときに、デコード装置2が備えるCPU16は、ディスク再生装置1が再生したオーディオ信号の符号化方式がPCM方式であるか否かを判別する(ステップS1)。
この際、CPU16は、例えば、ディスク再生装置1が備えるCPU11から送られた情報や、ディジタルI/F17に入力されたディジタルオーディオ信号等から、オーディオ信号の符号化方式がPCM方式であることを特定する。
【0046】
CPU16は、オーディオ信号の符号化方式がPCM方式であると判別すると(ステップS1にてYES)、ループ処理を実行して、ディスク再生装置1により再生されたオーディオ信号を、そのままMD記録装置3に送り、MDといった記録媒体に記録させる。
【0047】
一方、CPU16は、オーディオ信号の符号化方式がPCM方式ではないと判別すると(ステップS1にてNO)、ディジタルI/F17の動作を切り換えて、ディスク再生装置1から送られたディジタルオーディオ信号をデコード処理部18に入力させる。すなわち、CPU16は、デコード装置2が実行するデコード処理を切り換える(ステップS2)。
【0048】
この際、CPU16は、ディスク再生装置1が備えるCPU11から送られた情報やディジタルI/F17に入力されたディジタルオーディオ信号等から符号化方式を特定し、デコード処理部18を制御して、ディジタルオーディオ信号をデコードするための処理を実行させる。
例えば、CPU16は、デコード処理部18を制御して、DTS方式による符号化が施されたマルチチャネルのオーディオ信号をダウンミキシングさせて、2つのチャネルのオーディオ信号に変換させる(ステップS3)。
【0049】
また、CPU16は、アナログI/F20の動作を切り換えて、DAC19がアナログ化することにより生成されたアナログオーディオ信号をMD記録装置3に伝送させる(ステップS4)。
これにより、PCM方式以外の符号化方式による符号化が施されたディジタルオーディオ信号は、デコード処理部18によりデコードされたのち、DAC19によりアナログ化されてアナログオーディオ信号となり、アナログI/F20からMD記録装置3に送られる。
【0050】
加えて、CPU16は、符号化方式がPCM方式からPCM方式以外の符号化方式、例えばDTS方式、となったことを検出すると、特定した新たな符号化方式をMD記録装置3が備えるCPU22に通知する。
この際、CPU16は、上述のようにデコード装置2全体の動作を切り換えて新たな符号化方式に対応したデコード処理を実行する。
このため、符号化方式が変化した直後は、大音量のノイズが出力されることがある。
また、符号化方式の変化に合わせてデコード処理を切り換えるまでに時間を要する場合、デコード処理を切り換える間は正しく録音することができず、楽曲等の先頭部分が切れてしまう頭切れを起こすことがある。
【0051】
そこで、MD記録装置3が備えるCPU22は、デコード装置2が備えるCPU16から新たな符号化方式の通知を受けると、MD記録処理部23を制御して、現在録音中のトラックを削除させ、録音を一旦停止させる(ステップS5)。なお、ここでのトラックとは、例えば楽曲1曲分に相当するオーディオ信号ごとに対応したトラック番号が付され、サブコード信号等により識別可能なオーディオトラックである。
【0052】
こののち、CPU22は、MD記録処理部23を制御して、録音用のオーディオ信号の入力端をアナログI/F24に切り換える(ステップS6)。
これにより、MD記録装置3は、シンクロ録音の待機状態となり、アナログI/F24にアナログオーディオ信号が入力されたことに反応して自動的に録音を開始することができる。
また、この際、CPU22は、ディスク再生装置1が備えるCPU11に、現在再生中のトラック(楽曲)の先頭からオーディオ信号の再生をやり直す旨の、再生動作を指示する制御情報を送信する。
【0053】
CPU11は、MD記録装置3が備えるCPU22から受けた制御情報に従って、現在再生中のトラック(楽曲)の先頭にスキップする(ステップS7)。
こうしてトラック(楽曲)の先頭から再びオーディオ信号が再生されると、デコード装置2によりデコード及びアナログ化されたオーディオ信号をMD記録装置3が受信し、シンクロ録音が開始される(ステップS8)。
これにより、符号化方式の変更に伴うデコード処理の変換によって生じるノイズが録音されることや頭切れを防止して、オーディオ信号を適切に再生及び録音することができる。
【0054】
このようにアナログ化されたオーディオ信号をMD記録装置3に入力して録音することで、例えばディスク再生装置1が再生したオーディオ信号がDTS方式により符号化されている場合でも、ATRAC方式によりデータ圧縮してMDに録音したオーディオ信号を正しく再生することができる。
【0055】
以上述べた処理により新たな符号化方式に合わせたオーディオ信号の再生及び録音が開始されると、このオーディオ再生録音システムは、図3のフローチャートに示す処理を実行する。
すなわち、例えばDTS方式による符号化が施されたオーディオ信号を再生及び録音しているときに、デコード装置2が備えるCPU16は、ディスク再生装置1が再生したオーディオ信号の符号化方式がPCM方式であるか否かを判別する(ステップS10)。
【0056】
CPU16は、オーディオ信号の符号化方式がPCM方式でないと判別すると(ステップS10にてNO)、ループ処理を実行して、デコード処理部18によるデコード及びDAC19によるアナログ化により生成されたアナログオーディオ信号の出力を継続する。
【0057】
一方、CPU16は、オーディオ信号の符号化方式がPCM方式であると判別すると(ステップS10にてYES)、オーディオ信号の符号化方式が変更されたとして、ディジタルI/F17及びアナログI/F20の入出力動作を切り換える(ステップS11)。
すなわち、CPU16は、ディジタルI/F17の動作を切り換えて、ディスク再生装置1から送られたディジタルオーディオ信号をそのままMD記録装置3に伝送させる。また、CPU16は、アナログI/F20の動作を切り換えて、ディスク再生装置1から送られたアナログオーディオ信号をそのままMD記録装置3に伝送させる。
【0058】
加えて、CPU16は、符号化方式がPCM方式以外の符号化方式からPCM方式となったことを検出すると、符号化方式がPCM方式に変更された旨を、MD記録装置3が備えるCPU22に通知する。
【0059】
CPU22は、デコード装置2が備えるCPU16から符号化方式がPCM方式に変更された旨の通知を受けると、MD記録処理部23を制御して、現在録音中のトラックを削除させ、録音を一旦停止させる(ステップS12)。
【0060】
CPU22は、録音用のオーディオ信号の入力端を、ユーザI/F21から入力された指示情報等により予め設定したアナログI/F24又はディジタルI/F25に切り換える(ステップS13)。
これにより、MD記録装置3は、PCM方式により符号化されたオーディオ信号を再生して録音するためのシンクロ録音の待機状態となり、アナログI/F24又はディジタルI/F25にオーディオ信号が入力されたことに反応して自動的に録音を開始することができる。
また、この際、CPU22は、ディスク再生装置1が備えるCPU11に、現在再生中のトラック(楽曲)の先頭からオーディオ信号の再生をやり直す旨の、再生動作を指示する制御情報を送信する。
【0061】
CPU11は、MD記録装置3が備えるCPU22から受けた制御情報に従って、現在再生中のトラック(楽曲)の先頭にスキップする(ステップS14)。こうしてトラック(楽曲)の先頭から再びオーディオ信号が再生されると、デコード装置2を通じてMD記録装置3が受信したオーディオ信号に同期して、シンクロ録音が開始される(ステップS15)。
これにより、オーディオ信号の符号化方式が、PCM方式以外の方式からPCM方式に変更された場合に、ノイズが録音されることや頭切れを防止して、オーディオ信号を適切に再生及び録音することができる。
【0062】
以上説明したように、この発明によれば、ディスク再生装置1が再生したオーディオ信号の符号化方式に合わせてデコード装置2やMD記録装置3の動作を切り換えて、MD等の書込可能な記録媒体にオーディオ信号を記録することができる。また、この際、符号化方式が切り替わった直後のオーディオトラックに記録されたオーディオ信号の録音を、オーディオトラックの先頭からやり直すことで、符号化方式に合わせたデコード処理の切り換えに伴って発生するノイズが録音されることや、楽曲の先頭部分が切れてしまう頭切れが起こることを防止できる。
これにより、符号化方式に合わせてオーディオ信号を適切に再生及び録音することができる。
【0063】
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、CDやDVDといったディスク状の記録媒体から再生したオーディオ信号を、MDといった書込可能な記録媒体に記録するものとして説明したが、これに限定されない。
すなわち、ディスク再生装置1は、記録媒体からオーディオ信号を再生して出力する任意の再生装置であってもよく、MD記録装置3は、例えばカセットテープやメモリースティック、SD(Secure Digital)メモリーカードといった、書込可能な記録媒体にオーディオ信号を記録する任意の記録装置であってもよい。
【0064】
また、上記実施の形態では、ディスク再生装置1と、デコード装置2と、MD記録装置3とが別個に存在し、CPU11、16、22が通信を行うものとして説明したが、これに限定されない。
すなわち、上記実施の形態における構成の全体、あるいは一部を一体化して構成し、1つ、又は2つのCPUが、全体として、上記実施の形態におけるCPU11、16、22の機能を備えていてもよい。
【0065】
また、上記実施の形態では、ディスク再生装置1により再生されたオーディオ信号の符号化方式がPCM方式以外の符号化方式である場合には、DAC19のアナログ化により生成されたアナログオーディオ信号をMD記録装置3に入力するものとして説明したが、これに限定されない。
すなわち、符号化方式がPCM方式以外の符号化方式である場合にも、デコード装置2が符号化方式をPCM方式に変換したディジタルオーディオ信号を出力して、MD記録装置3に送るようにしてもよい。
【0066】
この場合、デコード装置2のディジタルI/F17は、図4に示すように、DIR(Digital Audio Interface Receiver)30と、セレクタ31と、DIT(Digital Audio Interface Transmitter)32と、ディジタル入力端子33と、ディジタル録音出力端子34とを備える。
このような構成において、ディジタル録音出力端子34から出力するディジタルオーディオ信号を、セレクタ31により、ディジタル入力端子33から入力されたものと、デコード処理部18にてPCM方式に変換されてDIT32を介して受信したものとで切り換える。
これにより、ディスク再生装置1により再生されたオーディオ信号の符号化方式が変更されても、MD記録装置3の入力端をディジタルI/F25としたままで録音を継続することができる。
【0067】
また、オーディオ信号の符号化方式は、PCM方式とDTS方式に限定されるものではなく、例えばドルビーディジタル方式や、SDDS(Sony Dynamic Digital Sound)方式といった、任意の符号化方式であってもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明のように、この発明によれば、オーディオ信号に施された符号化方式に合わせてデコード処理を切り換えると共に、デコード処理の切り換え時に発生するノイズが録音されることや、楽曲等の先頭部分が切れることを防止できる。
これにより、オーディオ信号を、その符号化方式に合わせて適切に再生及び録音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るオーディオ再生録音システムの構成を例示する図である。
【図2】オーディオ再生録音システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】オーディオ再生録音システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態に係るオーディオ再生録音システムの変形例を説明するための図である。
【図5】従来のオーディオ再生録音システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク再生装置
2 デコード装置
3 MD記録装置
10、15、21、
110、115 ユーザI/F(インタフェース)
11、16、22、
111、116 CPU
12 ディスク再生処理部
13、20、24、
113、118 アナログI/F(インタフェース)
14、17、25、
114、119 ディジタルI/F(インタフェース)
18 デコード処理部
19 DAC
23 MD記録処理部
101 再生装置
102 録音装置
112 再生処理部
117 録音処理部
Claims (9)
- 第1の記録媒体から、少なくともディジタルオーディオ信号を再生するオーディオ再生手段と、
前記オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号をそのまま伝送し、前記第1の符号化方式とは異なる第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号をデコードして伝送するデコード手段と、
前記デコード手段により伝送されたオーディオ信号が入力され、第2の記録媒体に録音するオーディオ録音手段とを備え、
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が変更されたことを検出して、デコード処理を実行するか否かを切り換える切換制御手段を備え、
前記オーディオ録音手段は、前記切換制御手段が符号化方式の変更を検出すると、前記第2の記録媒体に録音中のオーディオトラックを削除して、前記第2の記録媒体への録音を一旦停止する、
ことを特徴とするオーディオ再生録音システム。 - 前記オーディオ録音手段は、前記第2の記録媒体への録音を一旦停止すると、再生中のオーディオトラックの先頭からオーディオ信号の再生をやり直す旨の制御情報を前記オーディオ再生手段に送り、
前記オーディオ再生手段は、前記オーディオ録音手段から送られた制御情報に従って、前記第1の記録媒体から再生中のオーディオトラックの先頭にスキップしてオーディオ信号を再生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ再生録音システム。 - 前記オーディオ録音手段は、前記オーディオ再生手段がオーディオトラックの先頭にスキップして再生したオーディオ信号に同期して、前記第2の記録媒体への録音を再開する、
ことを特徴とする請求項2に記載のオーディオ再生録音システム。 - 前記第1の符号化方式は、2つのチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記第2の符号化方式は、2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号の符号化方式が前記第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたマルチチャネルのディジタルオーディオ信号を2つのチャネルのディジタルオーディオ信号に変換する信号処理手段を備える、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のオーディオ再生録音システム。 - 前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたオーディオ信号の符号化方式が前記第2の符号化方式であるときに、デコードしたディジタルオーディオ信号をアナログ化若しくはPCM信号化する信号変換手段を備え、
前記オーディオ録音手段は、符号化方式が前記第1の符号化方式から前記第2の符号化方式に変更されたことを前記切換制御手段が検出すると、前記信号変換手段によりアナログ化若しくはPCM信号化されたオーディオ信号を前記第2の記録媒体に録音するための信号として受信する、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のオーディオ再生録音システム。 - 前記第1の符号化方式は、2つのチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記第2の符号化方式は、2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記デコード手段は、前記オーディオ再生手段により再生されたディジタルオーディオ信号の符号化方式が前記第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生手段により再生されたマルチチャネルのディジタルオーディオ信号を2つのチャネルのディジタルオーディオ信号に変換してから前記信号変換手段に入力する信号処理手段を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のオーディオ再生録音システム。 - 第1の記録媒体から、少なくともディジタルオーディオ信号を再生するオーディオ再生ステップと、
前記オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生ステップにて再生したディジタルオーディオ信号をそのまま伝送する直接伝送ステップと、
前記オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が前記第1の符号化方式とは異なる第2の符号化方式であるときに、前記オーディオ再生ステップにて再生したディジタルオーディオ信号をデコードして伝送するデコード伝送ステップと、
前記直接伝送ステップ又は前記デコード伝送ステップにて伝送したオーディオ信号を受信して、第2の記録媒体に録音するオーディオ録音ステップと、
前記オーディオ再生ステップにて再生したオーディオ信号の符号化方式が変更されたことを検出し、前記直接伝送ステップにてオーディオ信号を伝送するか、前記デコード伝送ステップにてオーディオ信号を伝送するかを切り換える切換制御ステップを備え、
前記オーディオ録音ステップは、前記切換制御ステップにて符号化方式の変更を検出すると、前記第2の記録媒体に録音中のオーディオトラックを削除して前記第2の記録媒体への録音を一旦停止し、
前記オーディオ再生ステップは、前記オーディオ録音ステップにて前記第2の記録媒体への録音が一旦停止されると、前記第1の記録媒体から再生中のオーディオトラックの先頭にスキップしてオーディオ信号を再生する、
ことを特徴とするオーディオ再生録音方法。 - 前記オーディオ録音ステップは、前記オーディオ再生ステップにてオーディオトラックの先頭にスキップして再生したオーディオ信号に同期して、前記第2の記録媒体への録音を再開する、
ことを特徴とする請求項7に記載のオーディオ再生録音方法。 - 前記第1の符号化方式は、2つのチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記第2の符号化方式は、2より大なるマルチチャネルのオーディオ信号を符号化する符号化方式であり、
前記デコード伝送ステップは、前記オーディオ再生ステップにて再生したマルチチャネルのディジタルオーディオ信号を2つのチャネルのディジタルオーディオ信号に変換する信号処理ステップを備える、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載のオーディオ再生録音方法。
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