JP3528364B2 - レーザビーム合成装置及び合成方法並びにレーザ製版装置及びレーザ製版方法 - Google Patents

レーザビーム合成装置及び合成方法並びにレーザ製版装置及びレーザ製版方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア印刷時に
使用される刷版を作成するレーザ製版装置及びレーザ製
版方法に関し、更に本発明はこれらに限定されずレーザ
ビーム合成装置及び合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
〔レーザ製版装置〕最初に、本発明が関係するレーザ製
版装置について一般的な事項について説明する。レーザ
製版装置は、電子グラビアシステム製版装置とも呼ば
れ、グラビア印刷時に使用される刷版(凹版)を作成す
る装置である。
【0003】従来、グラビア印刷は、印刷に使用される
刷版(凹版)に金属製版シートを用い、この金属製版シ
ートに画像の濃淡を写真製版しエッチング技術を用いて
微小な凹部の集合からなる2次元の網点画像版を形成し
ていた。次の印刷段階では、この刷版をインキ溜に浸し
た後、余分なインキを掻き落とし、紙面に圧着して印刷
が出来上がる。グラビア印刷は、数百枚〜数千枚の印刷
が容易に出来るので多用されている。
【0004】近年、刷版として樹脂製のシート使用する
電子グラビアの技術が実用化されている。このレーザ製
版装置は、図8に示すような装置であり、レーザビーム
を使用し、刷版の樹脂製シートに画像の濃淡に対応した
凹部を形成している。刷版の樹脂製シートは、例えば表
面層に変性ポリエステル等の熱可塑性樹脂がコーティン
グしてある。
【0005】図8に示すようにレーザ製版装置は、概し
て、主走査部として軸4の周りに(A方向又はB方向
に)回転駆動される版胴部1と、半導体レーザ(LD)
及び光学系からなるレーザブロック部10,21と、こ
のレーザブロック部10,21を版胴1の軸方向に(C
方向又はD方向に)直線駆動する副走査部とを備えてい
る。版胴部1には、被加工物である樹脂製シート2が巻
き付けられている。
【0006】主走査部は、版胴部1,版胴回転駆動用モ
ータ7等よりなる。版胴部1は、複数本のタイミングベ
ルト5及び複数個のプーリ6を介して版胴回転駆動用モ
ータ7に駆動連結されており、A方向又はB方向に回転
駆動される。
【0007】レーザブロック部10,21については後
述する。
【0008】副走査部は、レーザブロック移動用モータ
24,このモータ24の回転子(図示せず。)に連結さ
れ軸受部23R,23Lの間に版胴部1の軸方向に橋絡
されたボールネジ26,このボールネジ26に螺合され
た移動子27等よりなり、レーザブロック移動用モータ
24がボールネジ26を回転駆動し、ボールネジ26の
回転運動が移動子27の直線運動に変換される。この直
線運動する移動子27にアーム29を介して連結された
(レーザブロック取付台28上の)レーザブロック部1
0,21は、2本のレール22によって極めて精確に定
められた軌道を軸方向に平行に(C方向又はD方向に)
移動する。
【0009】(レーザ製版装置の動作)上述のレーザ製
版装置の動作について説明する。図9は、図8のレーザ
製版装置の主要な機能のブロック図である。
【0010】マイクロコンピュータ(CPU)32は、
レーザ製版装置全体を動作を制御する。CPU32に接
続されたデータRAM38には、印刷する画像の画像デ
ータが蓄積されている。カラー印刷の場合は、例えば、
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),BK
(ブラック)のディジタル画像データ等である。
【0011】CPU32に接続されたガンマテーブル4
2は、例えばROM等に蓄積された非線形の変換テーブ
ルである。CPU32は、データRAM38に蓄積され
た画像データ40をガンマテーブル42と比較し、画像
データ40に対応した形状をもつ凹部を樹脂製シート2
上に形成するに必要なレーザ強度及び発光時間の出力関
係の値を決定する。即ち、C(シアン),M(マゼン
タ),Y(イエロー)の各刷版の各画素のデータに対応
するレーザ強度及び発光時間の出力関係の値を決定す
る。必要に応じて、B(ブラック)の刷版データをも含
める。
【0012】マイクロコンピュータ(CPU)32によ
り、版胴回転用ドライバ(版胴回転用駆動装置)35に
回転制御信号が送られ、この回転制御信号より版胴回転
用ドライバ35は版胴回転用モータ7に駆動パルス信号
を送り、版胴1はこの駆動パルスに同期して歩進的に回
転する。一方、CPU32は、データRAM38に蓄積
された画像データからガンマテーブル42に従ってレー
ザ強度及び発光時間を決定し、このデータをレーザドラ
イバ(レーザ駆動装置)43に送る。
【0013】レーザドライバ43は、版胴回転用モータ
7の駆動パルスに同期して、このデータに対応したパル
ス信号を半導体レーザ10に送って半導体レーザ10を
発光させ、樹脂製シート2の照射スポット箇所の樹脂を
溶融飛散及び昇華させて所定の凹部を樹脂製シート2上
に形成する。半導体レーザ10は版胴1に巻き付けられ
た樹脂製シート2の円周に沿って画像データに対応した
凹部を次々と形成する。レーザのスポット形状は、典型
的には50〔ミクロン〕程度の角形で、画像の階調に合
わせて照射され、樹脂製シートに形成される凹部の深さ
は5〜6〔ミクロン〕程度である。
【0014】版胴1が1回転するまで画像に対応した凹
部を形成し、1回転の終了に同期してレーザブロック部
10,21が1画素分だけ版胴1の軸方向に移動させる
移動制御信号をレーザブロック移動用モータドライバ3
3に送り、レーザブロック移動用モータ24を回転駆動
して、レーザブロック部10,21を移動させる。
【0015】このように版胴1を回転しながら1周分の
凹部を形成し、その後レーザブロック10,21を1画
素分だけ移動する動作を繰り返して、所定の面積の樹脂
製シート2に画像に対応した凹部を形成する。
【0016】レーザ製版装置は、上述のように、版胴回
転用モータ7による版胴1の回転及びレーザブロック移
動用モータ24によるレーザブロック部10,21の直
線移動を同期させながら、半導体レーザ10を放射し樹
脂製シート2上に画像データに対応した凹部の集合を形
成する装置である。
【0017】(従来のレーザビーム光学系)図10は、
このようなレーザ製版装置に用いられる従来のレーザ製
版装置のレーザブロック部10,21に内蔵されたレー
ザビーム光学系の要部を示す図である。レーザブロック
部は、半導体レーザ10及び光学系21からなる。光学
系21は、半導体レーザ10に隣接して配置されたコリ
メータレンズ50,アナモルフィックプリズム51,対
物レンズ52及びカバーガラス(CG)53が光軸に沿
ってきょう体に順次配置されている。
【0018】半導体レーザ10からレーザビームが放射
され、コリメータレンズ50によりコリメートされ、ア
ナモルフィックプリズム51によりビーム整形され、対
物レンズ52で集束されて、版胴部1に巻き付けられた
樹脂製シート2に所望の像を結ぶようにされる。
【0019】図11は、このようなレーザビーム系の実
際の構成を示す図である。半導体レーザ10はLD(la
ser diode )ホルダ61に保持され、コリメータレンズ
50はコリメータレンズホルダ60に保持され、アナモ
ルフィックプリズム51はアナ モルフィックプリズム
ホルダ63に保持され、対物レンズ52は対物レンズホ
ル ダ64に保持されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】現在、レーザ製版装置
で使用されているレーザビームは、単一のレーザビーム
源(シングルビーム)であり、例えばA3サイズの刷版
に凹部を形成するのに平均40分の作業時間を必要とし
ている。このため利用者の間から、この製版時間を短縮
化することが求められている。
【0021】この製版時間の短縮化の1つのアプローチ
として、既に本願出願人は複数個のレーザ源を版胴の周
囲に円周方向又は回転軸方向に配設したマルチビーム方
式レーザ製版装置を提案した。
【0022】図12は、本願出願人により既に提案され
たマルチビーム方式レーザ製版装置の全体構成を示す図
である。図12に示すマルチビーム方式は、4個のレー
ザブロック10A及び21A,10B及び21B,10
C及び21C,10D及び21Dを同一のレーザブロッ
ク取付台28上に固定して、レール22に沿って一体に
移動している。ここで、レーザブロック10A及び21
Aは樹脂製シート2の製版エリアの一部の領域Aを、レ
ーザブロック10B及び21Bは領域Bを、レーザブロ
ック10C及び21Cは領域Cを、レーザブロック10
D及び21Dは領域Dを、夫々受け持って凹部を形成す
るように構成されている。
【0023】このマルチビーム方式は、1個当たりのレ
ーザビーム源の製版面積が減少し製版時間の短縮化には
有効であるものの、1つの版胴内で異なるレーザ源が照
射する領域の境界部(つなぎ目)の調整が非常に難しい
という問題点が生じている。即ち、各レーザヘッドの位
置調整は数ミクロン単位で行う必要があり、また各レー
ザヘッドの光学的調整及び出力調整も微妙なものを必要
としている。結果的に、現在では各レーザヘッドの形成
する凹部に微妙な差異が生じ、刷版全体に亘って均一な
仕上がりを期待出来ず、照射するエリアのつなぎ目を完
全に消すことは難しい状況にある。このようなつなぎ目
の残る刷版はグラビア印刷には使用できない。
【0024】従って、本発明は、上述の問題点に鑑み
て、レーザ製版装置において製版時間を短縮することを
目的とする。
【0025】更に本発明は、レーザ製版装置において製
版時間を短縮すると共に、仕上がりの刷版全体に亘り品
質的に局部的不均一が無いレーザ製版装置を提供するこ
とを目的とする。
【0026】更に本発明は、レーザ製版装置を離れて、
一般的にレーザビーム合成装置及び合成方法を提供する
ことをも目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏光方向に加
えて波長の相違を利用して4つのレーザビームを利用す
ることを提案する。この製版装置は、波長λ1 をもつレ
ーザビームを放射する第1及び第2の半導体レーザ装置
と、上記第1及び第2の半導体レーザ装置の各々の出射
レーザビームを夫々コリメートする第1及び第2のコリ
メータレンズと、上記第1及び第2のコリメータレンズ
の各々の出射レーザビームを夫々ビーム整形する第1及
び第2のアナモリフィックプリズムと、上記第2のアナ
モリフィックプリズムからのレーザビームの偏光面を回
転させる第1の二分の一波長板と、上記第1の上記アナ
モリフィックプリズムからのレーザビームと上記第1の
二分の一波長板からのレーザビームとを合成する第1の
偏光ビームスプリッタと、更に、波長λ2 をもつレーザ
ビームを放射する第3及び第4の半導体レーザ装置と、
上記第3及び第4の半導体レーザ装置の各々の出射レー
ザビームを夫々コリメートする第3及び第4のコリメー
タレンズと、上記第3及び第4のコリメータレンズの各
々の出射レーザビームを夫々ビーム整形する第3及び第
2のアナモリフィックプリズムと、上記第4のアナモリ
フィックプリズムからのレーザビームの偏光面を回転さ
せる第2の二分の一波長板と、上記第3の上記アナモリ
フィックプリズムからのレーザビームと上記第2の二分
の一波長板からのレーザビームとを合成する第2の偏光
ビームスプリッタと、上記第1の偏光ビームスプリッタ
から出射する波長λ1 の合成レーザビームと上記第2の
偏光ビームスプリッタから出射する波長λ2 の合成レー
ザビームとを合成するダイクロイックミラーと、上記ダ
イクロイックミラーから出射する合成レーザビームを集
束する対物レンズとを備え、この集束された合成レーザ
ビームを樹脂製シートに照射し凹部を形成して刷版を形
成する。このような構成により、偏光方向及び波長の相
違により、4つのレーザビームを利用することが出来
る。
【0028】
【0029】
【0030】また本発明は、同様に製版方法の発明とし
ても把握することが出来る。更に、本発明の技術思想
は、製版装置及び製版方法から離れて、レーザの合成装
置及びレーザの合成方法としても捉えることが出来る。
【0031】
〔レーザ製版装置の一実施例〕
(レーザビーム光学系の要部) 図1は、レーザ製版装置の一実施例のレーザビーム光学
系の要部を示す図である。本実施例は、レーザビームの
偏光方向に着目して、2個のレーザビーム源からのレー
ザビームを合成して樹脂製シートの同一箇所の凹部を形
成出来るようにし、実質的にレーザビームの出力を増大
して製版時間を短縮化すると共に、刷版全体に亘って均
一な品質の凹部を形成している。
【0032】図に示すように、半導体レーザ10Aから
のレーザビームの光軸OA-Aに沿って、コリメータレン
ズ50A,アナモルフィックプリズム51A,偏光ビー
ムスプリッタ55AB,対物レンズ52及びカバーガラ
ス53が、直列関係で順次配置されている。この内、偏
光ビームスプリッタ55ABを除く各光学素子は、図1
1に示した従来のレーザビーム光学系の半導体レーザ1
0,コリメータレンズ50,アナモルフィックプリズム
51,対物レンズ52及びカバーガラス53と夫々同じ
でよい。説明の都合上、これを「ルートA」のレーザビ
ームとし、図中の各光学素子の参照符号に「A」をつけ
て識別する。
【0033】ルートAのレーザビームに対して直交関係
に、レーザビームのルートBが形成される。即ち、図で
見て偏光ビームスプリッタ55ABの上方に、半導体レ
ーザ10Bからのレーザビームの光軸OA-Bに沿って、
コリメータレンズ50B,アナモルフィックプリズム5
1Bが直列関係で順次配置されている。このレーザビー
ムを「ルートB」とする。同様に、参照符号に「B」を
つけて識別する。
【0034】図に示すように、各光学素子は、ルートA
のレーザビームの光軸OA-AがルートBのレーザビーム
の光軸OA-Bに対して偏光ビームスプリッタ55の箇所
で直交し一致する関係になるように配置されている。
【0035】先ず、「ルートA」の各光学素子について
説明する。半導体レーザ10Aは、例えば近赤外レーザ
ダイオードであり、現在市販レベルで最高出力の2
〔W〕でTAPS(tapared stripe)を放射し、レーザ
ビームの波長λは780〜830nmの高出力半導体レ
ーザである。半導体レーザ10Aから放射されるレーザ
ビームはP偏光であり、コリメータレンズ50Aに入射
する。
【0036】ここで、「P偏光」とは、一般に試料面に
入射する光の電気ベクトルの振動方向が入射面(試料面
の法線と波面放線(ビームの進行方向)を含む面)内に
含まれる直角偏光であり、これ対する「S偏光」とは、
一般に試料面に入射する光の電気ベクトルの振動方向が
入射面(試料面の法線と波面放線(ビームの進行方向)
を含む面)に垂直な直角偏光で有り、両者は直交する関
係にある。
【0037】コリメータレンズ50Aは、所定の焦点距
離を有し、半導体レーザ10Aからのレーザビームの光
束を光軸OA-Aに対し夫々平行光にコリメート(視準。
ビームの全てを相互に平行光にすること。)するよう作
用する光学素子である。コリメータレンズ50Aは、適
当な移動手段(図示せず。)により光軸の方向に移動出
来るようになっている。
【0038】アナモルフィックプリズム(anamorphic p
rizm 「アナモフィックプリズム」とも表記される。)
51Aは、ビーム形状を整形するための光学素子であ
り、このため像面上で垂直方向と水平方向の倍率が異な
る像を生ずるように作用する光学素子である。アナモル
フィックプリズム51Aは、材質BK−7等の2個の3
角柱状のプリズム(以下、「三角プリズム」という。)
51A-1,51A-2の底面をアルミ製ベース板に張り付
けた構成になっていて、この3角プリズムの上面と底面
は直角3角形になっている。図1から分かるように、コ
リメータレンズ50Aから出射されたレーザビームは、
三角プリズム51A-1の斜辺側面に入射し、屈折して高
さ側面から出射する。そして、更に三角プリズム51A
-2の斜面側面に入射し、屈折して高さ側面から出射し
て、偏光ビームスプリッタ55ABに向かう。
【0039】偏光ビームスプリッタ(PBS polarizat
ion beam splitter )55ABは、複屈折性結晶を用い
て二光線束に分離する光学素子で、入射P偏光を透過し
又は入射S偏光を90度方向に反射するよう作用する。
このため、アナモルフィックプリズム51AからのP偏
光レーザビームは、偏光ビームスプリッタ55ABを透
過して、対物レンズ52に向かう。
【0040】対物レンズ52は、所定の焦点距離を有
し、偏光ビームスプリッタ55ABからのP偏光のレー
ザビームの光線束を版胴1に取り巻かれた樹脂製シート
2上に集束し、所定の凹部を形成する。
【0041】ルートAのレーザビームの場合、図10で
説明した従来のレーザビーム光学系と同様に作用し、偏
光ビームスプリッタ55ABは透過作用をしている。
【0042】次に、「ルートB」について説明する。ル
ートBの半導体レーザ10B,コリメータレンズ50B
及びアナモルフィックプリズム51Bは、上述したルー
トAの半導体レーザ10A,コリメータレンズ50A及
びアナモルフィックプリズム51Aと、夫々同様であ
る。
【0043】半導体レーザ10Bから放射されるレーザ
ビームは、同様に、P偏光であり、コリメータレンズ5
0Bに入射する。
【0044】コリメータレンズ50Bは、半導体レーザ
10Bからのレーザビームの光束を光軸OA-Bに対し平
行光にするよう作用する。コリメータレンズ50Bは、
適当な移動手段(図示せず。)により光軸OA-Bの方向
に移動出来る。
【0045】アナモルフィックプリズム51Bでは、コ
リメータレンズから出射されたレーザビームは、三角プ
リズム51B-1の斜辺側面に入射し、屈折して高さ側面
から出射する。そして、更に三角プリズム51B-2の傾
斜面側面に入射し、屈折して高さ側面から出射して、二
分の一波長板54に向かう。
【0046】ルートAと異なり、ルートBには二分の一
波長板54が配置されている。二分の一波長板54は、
レーザビームの偏光面を回転する電子光学的な複屈折板
からなる光学素子である。二分の一波長板54は、アナ
モルフィックプリズム51Bから入射するP偏光のレー
ザビームをS偏光に回転して、偏光ビームスプリッタ5
5ABに向ける。
【0047】上述のように、偏光ビームスプリッタ55
ABは、P偏光を透過し又はS偏光を90度方向に反射
するよう作用する光学素子である。このため、二分の一
波長板54からのS偏光レーザビームは、偏光ビームス
プリッタ55で90度方向に反射して、対物レンズ52
に向けられる。ここで、ルートBの光軸OA-Bがルート
Aの光軸OA-Aと整合し、これ以降同一の光軸OAABと
なるように、ルートA及びルートBの各光学素子は相対
的に位置決めされている。
【0048】同様に、対物レンズ52は、偏光ビームス
プリッタ55ABからのS偏光レーザビームの光線束を
版胴1(図示せず。)に取り巻かれた樹脂製シート2
(図示せず。)に集束する。
【0049】図1のレーザビーム光学系では、ルートA
の半導体レーザ10A及びルートBの半導体レーザ10
Bの両方から出射されたレーザビームが樹脂製シート2
上の同一箇所に集束する。このように、ルートAのレー
ザビームとルートBのレーザビームとを同一箇所に集中
することにより、図10の従来の単一レーザビーム(ル
ートAのみと等価である。)に比較して、一層大きい強
度のレーザビームが樹脂製シート2(被加工物)に集束
され、製版速度が速くなる。また、樹脂製シート全体に
亘って1つの合成レーザビームを用いて凹部形成するた
め、マルチビーム方式のようなつなぎ目の問題は生じな
く、常に均一な品質が確保できる。
【0050】ルートAのレーザビームとルートBのレー
ザビームとを集中する態様には、次の方法がある。 (1)2つのルートのレーザビームを同じタイミングで
出射する。 (2)2つのルートのレーザビームを交互に出射する。
この方法では、半導体レーザ10A,10Bを交互に冷
却することが可能となり、半導体レーザの寿命を伸ばす
ことが出来る。 (3)一方のルートのレーザビームを主として用い、他
方のルートのレーザビームを従として用いる。例えば、
通常サイズの凹部は主のレーザビームを用い、比較的大
きいサイズの凹部は主と従の2つのルートのレーザビー
ムを用いる。 いずれの方式を採用するかは、グラビア印刷の要求品
質,許容作業時間等によって適宜決定される。
【0051】(レーザビーム光学系の構成)図2は、図
1のレーザビーム光学系の実際の構成を示す図である。
半導体レーザ10A,10Bは、LDブロック(laser
diode block )62A,62Bにより夫々保持されてい
る。コリメータレンズ50A,50Bは、コリメータレ
ンズホ ルダ60A,60Bにより夫々保持されてい
る。2個のアナモルフィックプリズ ム51A,51B
と二分の一波長板54と偏光ビームスプリッタ55AB
とは、 アナモルフィックプリズムホルダ63により一
体化され保持されている。
【0052】(レーザビーム光学系の概念)図3(1)
は、上述の実施例のレーザビーム光学系を概念的に表し
たものである。図1の実施例は、2つのレーザビームの
偏光面の相違に着目して合成している。即ち、ルートA
では、レーザビーム放出手段10AからのP偏光を、偏
光ビームスプリッタからなるビーム合成手段55ABに
入射する。ルートBでは、レーザビーム放出手段10B
からのP偏光を、二分の一波長板からなる偏光面回転手
段54でS偏光に変更した後、ビーム合成手段55AB
に入射する。ビーム合成手段55ABでは、これら偏光
面の異なるこれらレーザビームを合成している。
【0053】また、レーザビーム放射手段10A,10
Bから放射されるレーザビームの特性等により、ビーム
合成手段55ABの前段には、レーザビームをコリメー
トする手段50A,50Bやレーザビームをビーム整形
する手段51A,51Bが夫々設けられ、また、ビーム
合成手段55ABの後段には、所望に応じて合成ビーム
を集束するビーム集束手段が設けられる。
【0054】〔この発明によるレーザ製版装置の実施
例〕 (4つのレーザビーム光学系) 図4は、この発明によるレーザ製版装置の実施例のレー
ザビーム光学系の要部を示す図である。この実施例で
は、レーザビームを偏光方向の相違及び波長の相違に着
目して、A,B,C及びDの4つのルートとし、この4
つのレーザビームを合成している。
【0055】ここで、ルートA及びルートBは波長λ1
のレーザビームを使用し、ルートC及びルートDは波長
λ1 とは異なる波長λ2 のレーザビームを使用すること
により、ルートA,BとルートC,Dを波長により分け
ている。例えばルートA,Bの各波長λ1 は現在使用し
ている半導体レーザ10の最短波長780nmでよく、
ルートC,Dの各波長λ2 は最長波長830nmであっ
てよい。
【0056】図4の上半分は、レーザビームのルートA
及びBを示してあり、偏光ビームスプリッタ55ABの
後段にダイクロイックミラー56が配置されている点を
除き、図1に関連して説明した実施例のレーザビーム光
学系と同じである。
【0057】ダイクロイックミラー56は、波長に応じ
てレーザビームを反射し、振動面には関しない光学素子
である。ルートAのアナモルフィックプリズム51Aか
らのP偏光レーザビーム(波長λ1 )及びルートBの二
分の一波長板54BからのS偏光レーザビーム(波長λ
1 )の合成レーザビームは、ダイクロイックミラー56
を透過して対物レンズ52に向かう。
【0058】図4の下半分のレーザビームのルートC及
びDについて説明する。レーザビームのルートC及びD
は、半導体レーザ10C,10Dの波長がλ2 である点
を除き、図の上半分のレーザビームのルートA及びBを
90度回転して配置したものと同じである。
【0059】上述のようにダイクロイックミラー56
は、波長に応じてレーザビームを反射し、振動面には関
しない光学素子であり、ルートCのアナモルフィックプ
リズム51CからのP偏光レーザビーム(波長λ2 )及
びルートDの二分の一波長板54DからのS偏光レーザ
ビーム(波長λ2 )は偏光ビームスプリッタ55CDで
合成レーザビームとなりダイクロイックミラー56に向
かい、ダイクロイックミラー56で反射して、偏光ビー
ムスプリッタ55ABからの合成レーザビームと合成さ
れて同一の光軸に沿って対物レンズ52に向かう。
【0060】このように、半導体レーザ10A,10
B,10C及び10Dから出射されたレーザビームが樹
脂製シート2に集束する。ルートAからルートDのレー
ザビームを集束することにより、図10の従来の単一レ
ーザビーム(ルートAのみに相当する。)に比較して、
樹脂製シート2(被加工物)で一層大きいレーザ強度が
得られる。また、4つのレーザビーム源が樹脂製シート
2(図示せず。)上では1つの合成レーザビームとなる
ので、刷版全体に亘り均一な品質の凹部が形成され、つ
なぎ目等の問題は生じない。
【0061】ルートA〜Dのレーザビームを集中する態
様は、次の方法がある。 (1)4つのルートのレーザビームを同じタイミングで
出射する。 (2)4つのルートのレーザビームを順次交互に又は二
つのグループに分け交互に出射する。この方法では、半
導体レーザ10A〜Dを冷却する時間を確保することが
可能となり、寿命を伸ばすことが出来る。 (3)いずれか1又は2以上のルートのレーザビームを
主として用い、残りのルートのレーザビームを従として
用いる。例えば、通常サイズの凹部は主のレーザビーム
を用い、比較的大きいサイズの凹部は主と従の2つのル
ートのレーザビームを用いる。 同様に、刷版の要求仕様等により、いずれかが適宜選択
される。
【0062】(樹脂製シートの結像サイズを変える方
法)上述した実施例では、各ルートの対応する光学素子
を夫々同一のものとしている。しかしルート間の対応す
る光学素子を相違させ、例えば図1のルートAのコリメ
ータレンズ50Aの焦点距離をルートBのコリメータレ
ンズ50Bに比較して相対的に長くすることにより、結
像する像の大きさをルートAでは通常のサイズに、ルー
トBでは比較的小さいサイズにして、図3(2)に示す
ような樹脂製シート2上に二重の像を結像させることが
出来る。これにより、ルート間の光軸調整を容易にし、
また調整の精度を下げることが出来る。同様に、図4に
示したルートA〜Dをもつ実施例の場合にも、所望によ
り各コリメータレンズ50A〜50Dの焦点距離を相違
させて、像のサイズを相互に相違させることが出来る。
【0063】(レーザビーム光学系の概念)図5は、図
4の実施例のレーザビーム光学系を概念的に表したもの
である。図4の実施例は、レーザビームの波長の相違に
着目し、更に同じ波長の中で2つのレーザビームの偏光
面の相違に着目して合成している。即ち、ルートA,B
では波長λ1 を使用し、ルートC,Dでは波長λ2 を使
用している。同一波長内では、図3(1)で説明したよ
うに偏光面に着目している。
【0064】ルートAでは、レーザビーム放出手段10
Aからの波長λ1 のP偏光を、偏光ビームスプリッタか
らなるビーム合成手段55ABに入射する。ルートBで
は、レーザビーム放出手段10Bからの波長λ1 のP偏
光を、二分の一波長板からなる偏光面回転手段54Bで
S偏光に変更した後、ビーム合成手段55ABに入射す
る。ビーム合成手段55ABでは、これら偏光面の異な
るこれらレーザビームを合成している。
【0065】また、ルートCでは、レーザビーム放出手
段10Cからの波長λ2 のP偏光を、偏光ビームスプリ
ッタからなるビーム合成手段55CDに入射する。ルー
トDでは、レーザビーム放出手段10Dからの波長λ2
のP偏光を、二分の一波長板からなる偏光面回転手段5
4DでS偏光に変更した後、ビーム合成手段55CDに
入射する。ビーム合成手段55CDでは、これら偏光面
の異なるこれらレーザビームを合成している。
【0066】ビーム合成手段55AB及びビーム合成手
段55CDからの出力は、例えばダイクロイックミラー
からなるビーム合成手段56により合成される。
【0067】また、各レーザビーム放射手段から放射さ
れるレーザビームの特性等により、各ビーム合成手段5
5AB,55CDの前段には、レーザビームをコリメー
トする手段やレーザビームをビーム整形する手段が夫々
設けられ、また、ビーム合成手段56の後段には、所望
に応じて合成ビームを集束するビーム集束手段52が設
けられる。
【0068】〔実施例の動作等〕レーザ製版装置の動作
について説明する。図6は、図1又は図4のレーザ製版
装置の主要な機能のブロック図である。このブロック図
は、レーザドライバ43A〜D及び半導体レーザ10A
〜Dの組が複数組設けられている点を除き、図9の従来
のブロックと同様である。
【0069】図6は、図4のレーザビームルートA,
B,C,Dをもつレーザ製版装置を示し、半導体レーザ
10A,10B,10C,10D及びレーザドライバ4
3A,43B,43C,43Dが設けられる。
【0070】図4に関連して、複数のレーザビームを同
時に用いたり、交互に用いたりするような種々のレーザ
ビームを集中する態様を説明したが、これらの制御はC
PU32によって行われる。
【0071】〔実施例の効果〕上述した本実施例によ
り、従来のシングルビームのレーザ製版装置に比較し
て、2つ,4つ又はそれ以上のレーザビームを集中する
ことにより、ビーム強度を上げることが出来る。また、
複数のレーザビームを交互又は順番に使用することによ
り、レーザビームに冷却時間を設けることが出来、半導
体レーザの寿命を伸ばすことが出来る。複数のレーザビ
ーム源を使用しているが、被加工物(樹脂製シート)を
照射するときは集中して1つの合成ビームとしているの
で、従来のマルチビーム方式で問題となったつなぎ目等
の問題は生じない。各光学素子は、夫々のホルダに収容
して所定方向に移動可能な構成を採用しているので、相
互の位置調整が容易なものになっている。
【0072】〔他への応用等〕上述したように、本実施
例をレーザ製版装置に関連して説明した。しかし、図1
及び図4で説明したレーザビーム光学系はレーザ製版装
置に特有な又は限定的な光学素子は存在しなく、このレ
ーザビーム系は他の用途、例えばレーザビームを利用す
るあらゆる測定装置,加工装置等において、レーザビー
ム強度を増加する手段として採用し得る。
【0073】このため、本発明の技術的範囲は、レーザ
製版装置に限られず、レーザビームの合成装置又はレー
ザビーム合成方法として把握し得る。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ製版装置におい
て製版時間を短縮できる利益がある。更に本発明によれ
ば、刷版全体に亘り仕上がりが品質的に均一なレーザ製
版装置を提供することが出来る。更に本発明によれば、
一般的にレーザビーム合成装置及び合成方法を提供出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザ製版装置の一実施例のレーザビーム光学
系の要部を示す図である。
【図2】図1に示すレーザビーム光学系の構成を示す図
である。
【図3】図3(1)は、図1に示すレーザビーム光学系
の概念を説明するブロック図である。図3(2)は、樹
脂製シート上のサイズの異なる結像を示す図である。
【図4】この発明によるレーザ製版装置の実施例のレー
ザビーム光学系の要部を示す図である。
【図5】図4に示すレーザビーム光学系の概念を説明す
るブロック図である。
【図6】この発明による実施例のレーザビーム光学系を
採用したレーザ製版装置の動作を説明する図である。
【図7】図1のレーザビーム光学系を採用したレーザ製
版装置の要部を示す図である。
【図8】レーザ製版装置の全体構成を説明する図であ
る。
【図9】図8に示すレーザ製版装置の動作を説明するブ
ロック図である。
【図10】従来のレーザ製版装置のレーザビーム光学系
の要部を示す図である。
【図11】図10に示すレーザビーム光学系の構成を示
す図である。
【図12】既に提案されたマルチビーム化されたレーザ
製版装置の全体構成を示す図である。
【符号の説明】 1 版胴部 2 樹脂製シート 4 版胴の軸 5 タイミングベルト 6 プーリ 7 版胴回転用モータ 10,10A,10B,10C,10D 半導体レーザ 21 光学系 22 レール 23R,23L 軸受 24 レーザブロック移動用モータ 26 ボールネジ 27 移動子 28 レーザブロック取付台 29 アーム 32 マイクロコンピュータ(CPU) 33 レーザブロック移動用モータドライバ 35 版胴回転用モータドライバ 38 データRAM 42 ガンマテーブル 43A,43B,43C,43D レーザドライバ 51,51A,51B,51C,51D アナモルフィ
ックプリズム 52 対物レンズ 53 カバーガラス 54,54B,54D 二分の一波長板 55AB,55CD 偏光ビームスプリッタ 56 ダイクロイックミラー 60 コリメータレンズホルダ 61 LD(半導体レーザ)ホルダ 62 LD(半導体レーザ)ブロック 63 アナモルフィックプリズムホルダ 64 対物レンズホルダ OA-A,OA-B,OAAB 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/05 B23K 26/06 G03F 7/20 505 H01S 3/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長λ1 をもつ第1及び第2のレーザビ
    ーム放射手段と、 上記第2のレーザビーム放射手段からのレーザビームの
    偏光面を回転させる第1の複屈折手段と、 第1の上記レーザビーム放射手段からのレーザビームと
    上記複屈折手段からのレーザビームとを合成する第1の
    合成手段と、更に波長λ1 とは異なる波長λ2 をもつ第
    3及び第4のレーザビーム放射手段と、 上記第4のレーザビーム放射手段からのレーザビームの
    偏光面を回転させる第2の複屈折手段と、 第3の上記レーザビーム放射手段からのレーザビームと
    上記第2の複屈折手段からのレーザビームとを合成する
    第2の合成手段と、 上記第1の合成手段から出射するレーザビームと第2の
    合成手段出射するレーザビームとを合成する第3の合成
    手段とを備えたレーザビーム合成装置。
  2. 【請求項2】 波長λ1 をもつ第1及び第2のレーザビ
    ーム放射手段と、 上記第1及び第2のレーザビーム放射手段からのレーザ
    ビームを夫々コリメートする第1及び第2のコリメータ
    手段と、 上記第1及び第2のコリメータ手段からのレーザビーム
    を夫々整形する第1及び第2のビーム整形手段と、 上記第2のレーザビーム放射手段からのレーザビームの
    偏光面を回転させる第1の複屈折手段と、 上記第1のビーム整形手段からのレーザビームと上記第
    1の複屈折手段からのレーザビームとを合成する第1の
    合成手段と、更に波長λ1 とは異なる波長λ2 をもつ第
    3及び第4のレーザビーム放射手段と、 上記第1及び第2のレーザビーム放射手段からのレーザ
    ビームを夫々コリメートする第3及び第4のコリメータ
    手段と、 上記第3及び第4のコリメータ手段からのレーザビーム
    を夫々整形する第3及び第4のビーム整形手段と、 上記第4のレーザビーム放射手段からのレーザビームの
    偏光面を回転させる第2の複屈折手段と、 第3の上記ビーム整形手段からのレーザビームと上記第
    2の複屈折手段からのレーザビームとを合成する第2の
    合成手段と、 上記第1の合成手段から出射するレーザビームと第2の
    合成手段から出射するレーザビームとを合成する第3の
    合成手段と、 上記第3の合成手段からのレーザビームを集束するレン
    ズ手段とを備えたレーザビーム合成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレーザビーム合成装置
    において、 上記第1,第2,第3及び第4のレーザビーム放射手段
    の各々は、半導体装置からなり、 上記第1,第2,第3及び第4のコリメータ手段の各々
    は、コリメータレンズからなり、 上記第1,第2,第3及び第4のビーム整形手段の各々
    は、アナモルフィックプリズムからなり、 上記第1及び第2の複屈折手段の各々は、二分の一波長
    板からなり、 上記第1及び第2の合成手段の各々は、偏光ビームスプ
    リッタからなり、 上記第3の合成手段は、ダイクロイックミラーからな
    り、 上記レンズ手段は、対物レンズからなるレーザビーム合
    成装置。
  4. 【請求項4】 2つのレーザ源から夫々波長λ1 をもつ
    レーザビームを放射し、 一方のレーザビームの偏光面を回転させ、 他方のレーザビームとこの偏光面を回転させたレーザビ
    ームとを合成するレーザビーム合成し、更に2つのレー
    ザ源から夫々波長λ1 と異なる波長λ2 をもつレーザビ
    ームを放射し、 一方のレーザビームの偏光面を回転させ、 他方のレーザビームとこの偏光面を回転させたレーザビ
    ームとを合成し、 波長λ1 の合成レーザビームと波長λ2 の合成レーザビ
    ームとを更に合成する各段階を含むレーザビーム合成方
    法。
  5. 【請求項5】 2つのレーザ源から夫々波長λ1 をもつ
    レーザビームを放射し、 レーザビームの各々を夫々コリメートし、 レーザビームの各々を夫々ビーム整形し、 一方のレーザビームの偏光面を回転させ、 他方のレーザビームとこの偏光面を回転させたレーザビ
    ームとを合成し、更に2つのレーザ源から夫々波長λ1
    と異なる波長λ2 をもつレーザビームを放射し、 レーザビームの各々を夫々コリメートし、 レーザビームの各々を夫々ビーム整形し、 一方のレーザビームの偏光面を回転させ、 他方のレーザビームとこの偏光面を回転させたレーザビ
    ームとを合成し、 波長λ1 の合成レーザビームと波長λ2 の合成レーザビ
    ームとを更に合成し、 この合成レーザビームを集束する各段階を含むレーザビ
    ーム合成方法。
  6. 【請求項6】 レーザ製版装置において、 各々波長λ1 をもつレーザビームを放射する第1及び第
    2の半導体レーザ装置と、 上記第2の半導体レーザ装置からのレーザビームの偏光
    面を回転させる第1の二分の一波長板と、 上記第1の半導体レーザ装置からのレーザビームと上記
    第1の二分の一波長板からのレーザビームとを合成する
    第1の偏光ビームスプリッタと、更に各々波長λ1 と異
    なる波長λ2 をもつレーザビームを放射する第3及び第
    4の半導体レーザ装置と、 上記第4の半導体レーザ装置からのレーザビームの偏光
    面を回転させる第2の二分の一波長板と、 上記第3の半導体レーザ装置からのレーザビームと上記
    第2の二分の一波長板からのレーザビームとを合成する
    第2の偏光ビームスプリッタとを備え、合成されたレー
    ザビームを樹脂製シートに照射し凹部を形成して刷版を
    形成するレーザ製版装置。
  7. 【請求項7】 レーザ製版装置において、 波長λ1 をもつレーザビームを放射する第1及び第2の
    半導体レーザ装置と、 上記第1及び第2の半導体レーザ装置の各々の出射レー
    ザビームを夫々コリメートする第1及び第2のコリメー
    タレンズと、 上記第1及び第2のコリメータレンズの各々の出射レー
    ザビームを夫々ビーム整形する第1及び第2のアナモリ
    フィックプリズムと、 上記第2のアナモリフィックプリズムからのレーザビー
    ムの偏光面を回転させる第1の二分の一波長板と、 上記第1の上記アナモリフィックプリズムからのレーザ
    ビームと上記第1の二分の一波長板からのレーザビーム
    とを合成する第1の偏光ビームスプリッタと、更に波長
    λ2 をもつレーザビームを放射する第3及び第4の半導
    体レーザ装置と、 上記第3及び第4の半導体レーザ装置の各々の出射レー
    ザビームを夫々コリメートする第3及び第4のコリメー
    タレンズと、 上記第3及び第4のコリメータレンズの各々の出射レー
    ザビームを夫々ビーム整形する第3及び第2のアナモリ
    フィックプリズムと、 上記第4のアナモリフィックプリズムからのレーザビー
    ムの偏光面を回転させる第2の二分の一波長板と、 上記第3の上記アナモリフィックプリズムからのレーザ
    ビームと上記第2の二分の一波長板からのレーザビーム
    とを合成する第2の偏光ビームスプリッタと、 第1の偏光ビームスプリッタから出射する波長λ1 の合
    成レーザビームと第2の偏光ビームスプリッタから出射
    する波長λ2 の合成レーザビームとを合成するダイクロ
    イックミラーと、 上記ダイクロイックミラーから出射する合成レーザビー
    ムを集束する対物レンズとを備え、この集束された合成
    レーザビームを樹脂製シートに照射し凹部を形成して刷
    版を形成するレーザ製版装置。
  8. 【請求項8】 レーザ製版方法において、 波長λ1 をもつ第1及び第2のレーザビームを放射し、 第2のレーザビームの偏光面を回転させ、 第1のレーザビームと偏光面を回転させたレーザビーム
    とを合成し、更に波長λ1 と異なる波長λ2 をもつ第3
    及び第4のレーザビームを放射し、 第4のレーザビームの偏光面を回転させ、 第3のレーザビームと上記偏光面を回転させたレーザビ
    ームとを合成し、 波長λ1 の合成レーザビームと波長λ2 の合成レーザビ
    ームとを更に合成し、 樹脂製シートに照射し凹部を形成して刷版を形成する各
    段階を含むレーザ製版方法。
  9. 【請求項9】 レーザ製版方法において、 波長λ1 をもつ第1及び第2のレーザビームを放射し、 上記第1及び第2のレーザビームを夫々コリメートし、 上記第1及び第2のレーザビームを夫々ビーム整形し、 第2のレーザビームの偏光面を回転させ、 第1のレーザビームと偏光面を回転させたレーザビーム
    とを合成し、更に波長λ1 と異なる波長λ2 をもつ第3
    及び第4のレーザビームを放射し、 上記第3及び第4の放射レーザビームを夫々コリメート
    し、 第4のレーザビームの偏光面を回転させ、 第3のレーザビームと上記偏光面を回転させたレーザビ
    ームとを合成し、 波長λ1 の合成レーザビームと波長λ2 の合成レーザビ
    ームとを更に合成し、 この合成レーザビームを集束し、 樹脂製シートに照射し凹部を形成して刷版を形成する各
    段階を含むレーザ製版方法。
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