JP3527979B2 - マイクロウエーブセンサ - Google Patents

マイクロウエーブセンサ

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    • G01S13/08Systems for measuring distance only
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光線よりも低
周波の電磁波を用いた能動型のセンサであるマイクロウ
エーブセンサ(以下、「MWセンサ」という)に係る。
特に、本発明は、周波数の異なる複数のマイクロ波を利
用して物体を検知するMWセンサの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、防犯装置の一つとして、マイ
クロ波を検知エリアに向けて送信し、検知エリア内に人
体が存在する場合には、その人体からの反射波(ドップ
ラー効果によって変調したマイクロ波)を受信して人体
(侵入者)を検知するMWセンサが知られている(例え
ば特開平7−37176号公報)。
【0003】更に、MWセンサの1タイプとして、周波
数の異なる複数のマイクロ波を利用して物体までの距離
を計測するようにしたものも知られている。この種のセ
ンサは、例えば周波数の異なる2種類のマイクロ波を検
知エリアに向けて送信し、それぞれの反射波に基づく2
つのIF信号の位相差を検出するようになっている。こ
の位相差は、ターゲット(人体等の検知対象物体)まで
の距離に相関があり、ターゲットまでの距離が大きいほ
ど位相差も大きくなる傾向がある。つまり、この位相差
を求めることによりターゲットまでの距離を計測するこ
とが可能である。以下、この種のセンサにおけるIF信
号の位相差検出動作について説明する。
【0004】周波数の異なる2種類のマイクロ波の反射
波に基づくIF信号が図3(a)に示すような正弦波I
Fout1,IFout2(ターゲットまでの距離に応じた位
相差を有している)である場合、これらIF信号から成
形される矩形波A,Bは、それぞれ図3(b)に示すよ
うになる。そして、これら矩形波A,Bの位相差(図中
における矩形波の立ち上がり部分の位相差Δt)を検出
することによってターゲットまでの距離を計測すること
が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のセ
ンサを室内に設置した場合、天井面や壁面や床面によっ
て反射されるマイクロ波の影響によって測定誤差が生じ
ることがある。具体的には、ターゲットが、センサの至
近距離(例えば0〜2m程度)に存在する場合やセンサ
から比較的遠い位置(例えばセンサから8m以上の位
置)に存在する場合には、この測定誤差は僅かである。
ところが、ターゲットが上記以外の位置(例えばセンサ
から3〜7m程度の位置)に存在する場合には測定誤差
が大きくなってしまう可能性がある。以下、その理由に
ついて説明する。
【0006】先ず、ターゲットがセンサの至近距離に存
在する場合について図4(a)を用いて説明する。この
種のセンサaの受信用アンテナは、正面から受信する反
射波(水平方向の反射波であって図中左向きのマイクロ
波)に対する指向性は高く、逆に側方や上下方向から受
信する反射波(例えば図中に一点鎖線で示す反射波)に
対する指向性は弱く設定されている。このため、ターゲ
ットbがセンサaの至近距離に存在する場合、センサa
からのマイクロ波がターゲットbに直接照射され、その
反射波もセンサaに直接反射されたもの(図中実線で示
す照射波及び反射波であって、以下、このようにして受
信された反射波を正規反射波と呼ぶ)に対しては反射波
の受信信号レベルは高い。これに対し、図中一点鎖線で
示すように天井面cや床面d等によって反射された後に
センサaに受信された信号の受信信号レベルは極端に低
くなっている。このため、ターゲットbまでの距離を計
測するためのIF信号を形成する反射波の殆どは、図中
実線で示す正規反射波であるので殆ど計測誤差は生じな
い。
【0007】次に、ターゲットbがセンサaから比較的
遠い位置に存在する場合について図4(b)を用いて説
明する。この場合、図中破線で示すように照射波が天井
面c等によって反射されたり、図中一点鎖線で示すよう
に反射波が床面d等によって反射された状況では、マイ
クロ波の経路が正規反射波の経路(図中実線で示す経
路)よりも長くなってしまう。ところが、ターゲットb
までの距離が長いため、このターゲットbまでの距離に
対する上記経路の差の比率は1割程度に抑えることがで
きる。例えば、ターゲットbがセンサaから10mの距
離に存在する場合において上記経路の差が1mであった
としても誤差は1割に抑えられる。このため、天井面c
や床面dでのマイクロ波の反射による誤差の影響は殆ど
生じない。
【0008】これに対し、図4(c)に示すように、タ
ーゲットbの位置がセンサaの至近距離でもセンサaか
ら遠い距離でもない場合には、図中一点鎖線で示すよう
に床面d等によって反射された後にセンサaに受信され
る反射波はアンテナの正面に近い角度から受信されるこ
とになり、信号の受信信号レベルは比較的高い状態とな
っている。また、図中破線で示すように照射波が天井面
c等によって反射されたり、図中一点鎖線で示すように
反射波が床面d等によって反射された状況では、マイク
ロ波の経路が正規反射波の経路よりも長くなってしま
い、センサaからターゲットbまでの距離も比較的近い
ため、このセンサaからターゲットbまでの距離に対す
る上記経路の差の比率は大きく(例えば5割程度に)な
ってしまう可能性がある。つまり、正規反射波の経路よ
りも大幅に長い経路を経た反射波が比較的高い受信信号
レベルでセンサaに受信されてしまうといった状況にな
る。このため、上記正規反射波とこの正規反射波の経路
よりも長い経路を経た反射波との合成波によってIF信
号が成形されることになり、後者の反射波(正規反射波
の経路よりも長い経路を経た反射波)の影響による測定
誤差が大きくなってセンサaの信頼性が大きく阻害され
てしまうことになる。
【0009】このような不具合は、MWセンサを室内に
設置した場合ばかりでなく、屋外に設置された場合にお
いて検知対象エリア内に障害物となる物体が存在し、こ
の物体によってマイクロ波が反射されるような状況にお
いても同様に生じる。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、周波数の異なる複数
のマイクロ波を利用して物体を検知するようにしたMW
センサに対し、検出対象エリア内の如何なる位置にター
ゲットが存在する場合であってもそのターゲットの位置
(センサからの距離)を正確に計測することができる信
頼性の高いMWセンサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、センサから照
射される各マイクロ波が、検知対象物体(ターゲット)
以外の物体によって反射されることを考慮し、各反射波
の位相差と検知対象物体までの距離との相関の理論値と
は異なる実際の両者の相関を実相関データとして作成し
ておき、この実相関データに基づいた検知対象物体まで
の距離の計測を行うようにしている。
【0012】−解決手段− 具体的に、本発明は、検知対象エリアに向けて周波数の
異なる複数のマイクロ波を送信し、この検知対象エリア
内に検知対象物体が存在する場合に、上記各マイクロ波
が検知対象物体で反射されてドップラ効果により変調し
た各反射波を受信し、これら反射波とその送信波とをミ
キシングした後のIF信号同士の位相差により検知対象
物体までの距離を計測するMWセンサを前提とする。こ
のMWセンサに対し、送信アンテナと受信アンテナと記
憶手段と計測手段とを備えさせている。送信アンテナ
は、上記マイクロ波を検知対象エリアに向けて送信する
ものである。受信アンテナは、検知対象物体によって反
射したマイクロ波の反射波を受信するものである。記憶
手段は、検知対象エリアに存在する検知対象物体以外の
物体によるマイクロ波の反射を考慮して設定されたIF
信号同士の位相差と検知対象物体までの距離との相関を
実相関データとして予め記憶している。計測手段は、こ
の記憶手段に記憶された実相関データに基づいて検知対
象物体までの距離を計測するものである。
【0013】また、記憶手段に、室内に対応する実相関
データと、屋外に対応する実相関データとを記憶させ、
計測動作に使用する実相関データをセンサの設置場所に
応じて切り換える構成としてもよい。
【0014】この特定事項により、センサから検知対象
エリアに向けて送信したマイクロ波が検知対象物体以外
の物体(例えば天井面、壁面、床面)によって反射され
てマイクロ波の経路が上記正規反射波の経路よりも長く
なったとしても、上記実相関データは、この反射による
経路の延長分を考慮したデータとして作成されているた
め、センサが計測する検知対象物体までの距離は実際の
検知対象物体までの距離に略一致した値として得られる
ことになる。つまり、検知対象エリア内に正規反射波以
外の反射波を発生させる可能性のある物体が存在する場
合であっても、検知対象物体までの距離を正確に計測で
き、センサの信頼性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここでは、MWセンサを防犯セン
サとして使用した場合であって、周波数の異なる2種類
のマイクロ波を利用して検知対象物体(侵入者等)まで
の距離を計測するようにしたMWセンサに本発明を適用
した場合について説明する。
【0016】−MWセンサの構成説明− 図1は本形態に係るMWセンサ1の回路構成を示してい
る。この図に示すように、MWセンサ1は、RFモジュ
ール2及び信号処理部3を備えている。
【0017】RFモジュール2は、マイクロ波を発振す
る発振器21、この発振器21から発振されるマイクロ
波の周波数を切り換えるための変調器22、発振器21
から発振されたマイクロ波を検知エリアに向けて送信す
る送信アンテナ23、人体等の物体によって反射したマ
イクロ波の反射波を受信する受信アンテナ24、この受
信されたマイクロ波と発振器21の電圧波形とをミキシ
ングして出力するミキサ25を備えている。つまり、送
信アンテナ23から検知エリアに向けて送信されたマイ
クロ波は、検知エリア内に人体等が存在する場合、ドッ
プラー効果によりその人体等からの反射波の周波数が変
調されて受信アンテナ24に受信される。この受信され
た反射波はミキサ25によって発振器21の電圧波形と
ミキシングされた後、RFモジュール2からIF出力信
号(IFout0)として信号処理部3に出力されるよう
になっている。
【0018】一方、信号処理部3は、送信アンテナ23
から送信する各周波数のマイクロ波毎に対応して第1の
出力ラインL1及び第2の出力ラインL2を備えてい
る。各ラインL1,L2には、電源31,32,33、
IFアンプ34,35、コンパレータ36,37が備え
られ、コンパレータ36,37の出力側には本形態の特
徴とする距離計測演算部38が設けられている。
【0019】各IFアンプ34,35は、第1スイッチ
SW1を介してRFモジュール2の出力側に接続されて
いる。この第1スイッチSW1は、上記2種類のマイク
ロ波のうち一方が送信アンテナ23から送信されている
場合には第1の出力ラインL1に接続し、他方のマイク
ロ波が送信アンテナ23から送信されている場合には第
2の出力ラインL2に接続するように切り換えられる。
つまり、一方のマイクロ波の送信時に人体等によって反
射された反射波に係るIF出力信号(IFout1)は第
1の出力ラインL1に出力され、他方のマイクロ波の送
信時に人体等によって反射された反射波に係るIF出力
信号(IFout2)は第2の出力ラインL2に出力され
る構成となっている。
【0020】また、各電源31,32は、上記第1スイ
ッチSW1に連動する第2スイッチSW2を介してRF
モジュール2の入力側に接続されている。この第2スイ
ッチSW2も、2種類のマイクロ波のうち何れのマイク
ロ波を送信アンテナ23から送信するかによって各電源
31,32に対する接続状態が切り換わるようになって
いる。つまり、この第2スイッチSW2が一方の電源3
1に接続している状態と他方の電源32に接続している
状態とで、変調器22がマイクロ波の周波数を切り換
え、これによって送信アンテナ23から送信されるマイ
クロ波の周波数が切り換えられる構成となっている。
【0021】このようにして、各スイッチSW1,SW
2の切り換え動作に伴い、一方の周波数のマイクロ波が
送信アンテナ23から検知エリアに向けて送信され、そ
の反射波に基づくIF出力信号(IFout1)が信号処
理部3の第1の出力ラインL1に出力されてこの第1の
出力ラインL1において信号処理が行われる第1処理動
作と、他方の周波数のマイクロ波が送信アンテナ23か
ら検知エリアに向けて送信され、その反射波に基づくI
F出力信号(IFout2)が信号処理部3の第2の出力
ラインL2に出力されてこの第2の出力ラインL2にお
いて信号処理が行われる第2処理動作とが所定時間間隔
(例えば数msec)をもって切り換えられるようになって
いる。そして、各処理動作では、RFモジュール2から
出力されたIF出力信号は、IFアンプ34,35によ
って増幅され、このIFアンプ34,35からの出力が
コンパレータ36,37によって矩形波に成形された後
に距離計測演算部38に出力されるようになっている。
【0022】更に、上記各処理動作について詳述する
と、検知エリア内に人体等が存在していない場合には、
送信アンテナ23から送信されたマイクロ波と受信アン
テナ24に受信されたマイクロ波との周波数は等しいた
め、IFアンプ34,35からの出力信号におけるIF
周波数は「0」となり、コンパレータ36,37からは
信号が出力されない。これに対し、検知エリア内に人体
等が存在する場合には、送信アンテナ23から送信され
たマイクロ波の周波数に対して受信アンテナ24に受信
されたマイクロ波は変調されるため、コンパレータ3
6,37の出力信号波形に変化が生じ、この矩形波が距
離計測演算部38に出力されるようになっている。
【0023】−距離計測演算部38の説明− 次に、コンパレータ36,37からの出力信号波形を受
ける距離計測演算部38について説明する。この距離計
測演算部38は、上記各コンパレータ36,37の出力
信号波形を受け、これに基づいて検知対象物体(人体)
までの距離を計測して計測結果を出力するものである。
【0024】この距離計測演算部38は、記憶手段38
Aと計測手段38Bとを備えている。以下、各手段につ
いて説明する。
【0025】記憶手段38Aは、検知対象エリアに存在
する検知対象物体以外の物体である天井面、壁面及び床
面によるマイクロ波の反射を考慮して設定された各反射
波の位相差と検知対象物体までの距離との相関を「実相
関データ」として予め記憶している。この「実相関デー
タ」とは、この種のMWセンサ1が設置される一般的な
大きさの室内における天井面、壁面及び床面によるマイ
クロ波の反射によって、各反射波の位相差と検知対象物
体までの距離との相関が理論値からどの程度ずれを生じ
るかを考慮して設定されるデータである。例えば、図2
に示すように、理論的には、各反射波の位相差と検知対
象物体までの距離とは正比例関係にある。これに対し、
実際には、天井面、壁面及び床面によるマイクロ波の反
射の影響によって図中の測定値の如く理論値とはずれた
相関状態にある。このような現実の相関を実験等によっ
て予め認識しておき、この「実相関データ(プログラム
ライン)」を記憶手段38Aに予め記憶させている。
【0026】一方、計測手段38Bは、上記記憶手段3
8Aに記憶された「実相関データ」に基づいて検知対象
物体までの距離を計測するものである。つまり、上記コ
ンパレータ36,37から出力された各矩形波の位相差
を求め、上記「実相関データ」によって、この位相差に
対応する距離を検出する。これにより、天井面、壁面及
び床面によるマイクロ波の反射の影響を考慮した検知対
象物体までの距離の計測を行うようになっている。例え
ば、図2に示すように、反射波の位相差(IF出力信号
の位相差)が60度である場合、検知対象物体までの距
離は理論値としては5mである。しかし、これは天井面
等によるマイクロ波の反射の影響による誤差を含んだも
のとなっている。本形態では、この天井面等によるマイ
クロ波の反射の影響を考慮した「実相関データ」に基づ
き、実際の検知対象物体までの距離として3mを計測す
ることができる。
【0027】以上、説明したように、本形態では、天井
面、壁面及び床面によるマイクロ波の反射を考慮して設
定された「実相関データ」に基づいて検知対象物体まで
の距離の計測を行うようにしている。このため、検知対
象エリアに向けて送信したマイクロ波が天井面等によっ
て反射されてマイクロ波の経路が上記正規反射波の経路
よりも長くなったとしても、上記「実相関データ」は、
この反射による経路の延長分を予め考慮したデータとし
て作成されているため、センサが計測する検知対象物体
までの距離は実際の検知対象物体までの距離に略一致し
た値として得ることができる。その結果、検知対象物体
までの距離を正確に計測でき、信頼性の高いMWセンサ
1を提供することができる。
【0028】−その他の実施形態− 上述した実施形態では、周波数の異なる2種類のマイク
ロ波を利用して検知対象物体までの距離を計測するよう
にしたMWセンサ1について説明した。本発明はこれに
限らず、周波数の異なる3種類以上のマイクロ波を利用
して検知対象物体までの距離を計測するようにしてもよ
い。
【0029】また、上記実施形態では、MWセンサ1を
室内に設置した場合について説明した。本発明はこれに
限らず、屋外に設置されるMWセンサに対しても適用可
能である。この場合、上記「実相関データ」は屋外の検
知対象エリア内の障害物等によるマイクロ波の反射を考
慮したデータとして作成される。また、1台のMWセン
サに室内に対応した「実相関データ」と屋外に対応した
「実相関データ」とを併せ持たせておき、切り換えスイ
ッチの操作などによって、計測動作に使用する「実相関
データ」を切り換える構成としてもよい。更には、複数
の「実相関データ」を併せ持たせる場合、室内空間の大
きさに応じた複数の「室内用実相関データ」を記憶手段
38Aに記憶させるようにしたり、屋外空間の障害物等
の配置状態等に応じた複数の「屋外用実相関データ」を
記憶手段38Aに記憶させるようにしてもよい。
【0030】また、本発明のMWセンサ1は防犯センサ
以外の用途にも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、周波数
の異なる複数のマイクロ波を利用して検知対象物体まで
の距離を計測するようにしたMWセンサに対し、センサ
から照射されるマイクロ波が、検知対象物体以外の物体
によって反射されることを考慮し、各IF信号同士の位
相差と検知対象物体までの距離との相関の理論値とは異
なる実際の両者の相関を実相関データとして作成してお
き、この実相関データに基づいた検知対象物体までの距
離の計測を行うようにしている。このため、センサから
検知対象エリアに向けて送信したマイクロ波が検知対象
物体以外の物体によって反射されてマイクロ波の経路が
上記正規反射波の経路よりも長くなったとしても、セン
サが計測する検知対象物体までの距離を実際の検知対象
物体までの距離に略一致した値として得ることができ
る。その結果、検出対象エリア内の如何なる位置に検知
対象物体が存在する場合であってもその位置を正確に計
測することができる信頼性の高いMWセンサを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るMWセンサの回路構成を示す図
である。
【図2】各反射波の位相差とターゲットまでの距離との
相関を示す図である。
【図3】従来例における各IF信号及びそれにより得ら
れた矩形波を示す図である。
【図4】従来の課題を説明するための図であって、
(a)はターゲットがセンサの至近距離に存在する場
合、(b)はターゲットがセンサから比較的遠い位置に
存在する場合、(c)はターゲットが(a)(b)の略
中間位置に存在する場合をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロウエーブセンサ 38A 記憶手段 38B 計測手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−7271(JP,A) 特開 昭49−107491(JP,A) 特開 平10−39009(JP,A) 特開 平1−285884(JP,A) 特開 平11−183602(JP,A) 特開 平10−197626(JP,A) 特開 平10−200429(JP,A) 関澤信也、守山栄松,都市内における 1.5GHz帯多重路伝搬特性,電子情 報通信学会論文誌,日本,社団法人電子 情報通信学会,1989年 9月25日,J72 −B−2,No.9,499−501 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/64 G01S 13/00 - 13/95 G01N 22/00 G01V 3/12 G08B 13/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知対象エリアに向けて周波数の異なる
    複数のマイクロ波を送信し、この検知対象エリア内に検
    知対象物体が存在する場合に、上記各マイクロ波が検知
    対象物体で反射されてドップラ効果により変調した各反
    射波を受信し、これら反射波とその送信波とをミキシン
    グした後のIF信号同士の位相差により検知対象物体ま
    での距離を計測するマイクロウエーブセンサにおいて、上記マイクロ波を検知対象エリアに向けて送信する送信
    アンテナと、 検知対象物体によって反射したマイクロ波の反射波を受
    信する受信アンテナと、 検知対象エリアに存在する検知対象物体以外の物体によ
    るマイクロ波の反射を考慮して設定されたIF信号同士
    の位相差と検知対象物体までの距離との相関を実相関デ
    ータとして予め記憶した記憶手段と、 この記憶手段に記憶された実相関データに基づいて検知
    対象物体までの距離を計測する計測手段とを備えている
    ことを特徴とするマイクロウエーブセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロウエーブセンサ
    において、記憶手段には、室内に対応する実相関データと、屋外に
    対応する実相関データとが記憶されており、計測動作に
    使用する実相関データをセンサ設置場所に応じて切り換
    える構成とされている ことを特徴とするマイクロウエー
    ブセンサ。
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