JP3527624B2 - 時計装置 - Google Patents

時計装置

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JP3527624B2
JP3527624B2 JP23450397A JP23450397A JP3527624B2 JP 3527624 B2 JP3527624 B2 JP 3527624B2 JP 23450397 A JP23450397 A JP 23450397A JP 23450397 A JP23450397 A JP 23450397A JP 3527624 B2 JP3527624 B2 JP 3527624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日没等により周辺
が暗くなった場合等に指針や文字盤を照明して表示時刻
の視認性を高めた時計装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、デジタル表示式時計装置のみでな
くアナログ時計装置においても、周囲が暗い場合等に指
針や文字盤を照明することにより、表示時刻の外部から
の視認性を高めた時計装置が用いられている。それらの
なかで、指針及び文字盤を照明する照明付時計装置とし
ては、以下のような時計装置が知られている。その1つ
は、指針軸の内部に、例えば発光ダイオード等の発光源
を設置し、指針に透孔を形成させてその発光源の光を指
針先端まで導くことにより、指針の位置を認識できるよ
うにした時計装置である。また、各指針毎に発光ダイオ
ードを内蔵させることにより、上記と同様に指針の視認
性を高めた時計装置もある。
【0003】その他の時計装置としては、文字盤を導光
板で作製し、時計装置筐体内部に光源を設けて、文字盤
自体を照明することにより、時針や分針の位置を認識で
きるようにしたものもある。いずれの照明付時計装置に
しても、通常、文字盤正面部若しくは筐体側面部等にC
dSセル等の光電変換素子が配置されている。これら
は、周囲の明るさを感知することにより自動的に各光源
が作動するから、周囲の明暗に関わらず容易に表示され
た時刻を知ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】照明付時計装置の多く
は、電池駆動されており、光源を発光させる電源も同じ
電池から取り出すのが一般的である。上述した時計装置
について、例えば前者の場合、時針や分針に形成された
透孔を通じて各指針の先端まで光を通す必要があるか
ら、強力な光源が必要となり、電池の消耗が比較的早
い。後者の場合についても、文字盤自体を光らせるから
強力な光源が必要であり、前者と同様、電池の寿命を長
く維持させることは困難である。
【0005】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、周囲が暗い場合でも表示時刻
を容易に認識することができ、しかも、消費電力が極め
て少ない時計装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の時計装置は、少なくとも先端近傍部に導光
部材が設けられている指針と、文字盤周辺部に配置さ
れ、当該文字盤を照明する複数の照明手段と、前記指針
の位置を検出する指針位置検出手段と、前記指針位置検
出手段にて検出された前記指針の位置に応じて前記複数
の照明手段のうち指針先端に最も近接する前記照明手段
を点灯させ、指針が互いに隣接する2つの照明手段の各
々の配置位置の中間位置にあるときは当該2つの照明手
段の双方を点灯させる点灯制御手段とを有する。
【0007】また、本発明の時計装置は、好適には、前
記時計装置周辺の明るさを検出する光検出手段とを有
し、前記点灯制御手段は、前記光検出手段にて検出され
た明るさが所定の明るさ以下の場合、前記指針位置検出
手段にて検出された前記指針の位置に応じて、それぞれ
の指針先端に最も近接する前記照明手段を点灯させ、前
記光検出手段にて検出された明るさが所定の明るさを超
えた場合、点灯中の前記照明手段を消灯させる。
【0008】本発明の時計装置の導光部材には、好適に
は、前記前記文字盤と対向する面に前記導光部材からの
出射光を当該導光部材内に戻す反射膜が設けられてい
る。本発明の時計装置は、少なくとも先端近傍部に集光
部材が設けられている指針と、文字盤周辺部に配置さ
れ、当該文字盤を照明する複数の照明手段と、前記指針
の位置を検出する指針位置検出手段と、前記指針位置検
出手段にて検出された前記指針の位置に応じて前記複数
の照明手段のうち指針先端に最も近接する前記照明手段
を点灯させ、指針が互いに隣接する2つの照明手段の各
々の配置位置の中間位置にあるときは当該2つの照明手
段の双方を点灯させる点灯制御手段とを有し、前記集光
部材は、前記集光部材の出射面を時計装置の正面側に向
けて配置されている。
【0009】本発明の時計装置によれば、点灯制御手段
により文字盤周辺部に配置された複数の照明手段のう
ち、時刻に応じていずれかの照明手段が点灯される。こ
れにより、指針及び文字盤が照明される。この照明光の
一部は、指針の先端近傍に設けられた導光部材に入射す
る。導光部材内では、入射照明光が反射され、導光部材
の表面部から乱反射光として出射される。その結果、指
針の先端部が発光し、暗闇であっても表示時刻を認識可
能となる。
【0010】また、本発明の時計装置によれば、光検出
手段によって時計装置周辺の明るさが検出される。検出
された結果が所定の明るさよりも暗い場合、指針位置検
出手段によって分針及び時針の各位置が検出され、さら
に各指針に最も近接した照明手段が点灯される。これに
より、指針及び文字盤が照明され、上記と同様、導光部
材の表面部から乱反射光として出射される。その結果、
指針の先端部が発光し、暗闇においても時計装置の表示
時刻が容易に認識できる。しかも、点灯制御手段は各指
針に最も近接した照明手段しか点灯させないから、電力
の消費が抑えられる。
【0011】さらに、本発明の時計装置によれば、文字
盤周辺部に配置された複数の照明手段が点灯され、指針
及び文字盤が照明される。この照明光の一部は、指針の
先端近傍に設けられた集光部材に入射する。集光部材内
では、その入射照明光が時計装置の正面側を向いた集光
部材の出射面に誘導され、出射される。その結果、指針
の先端部が発光し、暗闇であっても表示時刻を認識可能
となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]以下に、本発明の照明付時計装置
の第1の実施の形態ついて、図1〜図10に基づいて説
明する。本発明の照明付時計装置(以下、「時計装置」
と呼ぶ)1には、図1及び図2に示すように、時計装置
1の筐体2の正面部3のガラス面と筐体2内部の文字盤
4との間に挟まれた空間の四隅に照明手段としての4個
の発光ダイオード5が配置され、また、筐体2内側の文
字盤4の表面上には、光検出手段としてのCdSセンサ
6が装着されている。なお、図1は本発明の照明付アナ
ログ時計装置の第1の実施の形態を示す正面図であり、
図2は図1に示す照明付アナログ時計装置のA−Aに沿
う部分断面図である。
【0013】図2に示すように、文字盤4は仕切り板7
に固定されており、仕切り板7の背面にはムーブメント
8が固定されている。ムーブメント8は水晶発振装置に
て発生した一定の振動に基づいて回転軸9を回転させ、
さらに回転軸9には指針10が軸支されている。指針1
0は、時針11及び分針12で構成されており、時針1
1は回転軸9aに、分針12は回転軸9bにそれぞれ軸
支されている。なお、回転軸9aは中空状のパイプで形
成され、その内部に回転軸9bが配置されている。これ
により、時針11及び分針12は、互いに干渉すること
無く、それぞれ異なる周期で回転可能になっている。
【0014】時針11は、図3に示すように、針部11
aと、針部11aの先端部を取り囲むように設けられ、
発光ダイオード5からの入射光を受けて発光する導光板
11bと、導光板11bの文字盤4と対向する面に設け
られている反射膜11cとで構成されている。導光板1
1b内には、入射光によって2次的に、しかも蛍光色を
帯びて発光するように蛍光染料を配合してある。なお、
図3は本照明付時計装置の時針が光を受けたときの状態
を説明するための図であるが、導光板11b内に光が入
射した場合の光の出射方法については、後述する。分針
12についても、時針11と同様、針部12a、導光板
12b及び反射膜12cとで構成されている。
【0015】発光ダイオード5は、上述したように筐体
2内部の四隅に配置され、また、発光ダイオード5の光
軸はそれぞれ、文字盤4の中心方向、つまり、回転軸9
の方向を向いて設置され、筐体2の側面の内壁に固定さ
れている。図2に示すように、発光ダイオード5は、導
光板11b及び導光板12bにそれぞれ対向しており、
導光板11b及び導光板12bの入光面に対して光を垂
直方向に照射できるようになっている。CdSセンサ6
は、図1に示すように、回転軸9と文字盤4上に記され
た文字「6」との間に設置されており、文字盤4表面の
面内方向にCdSセンサ6の感知部が存在するように固
定されている。
【0016】仕切り板7は、時計装置1の筐体2内部を
2分割するように筐体2の側面内壁に沿って設置されて
いる。仕切り板7の裏面には、ムーブメント8や制御装
置13、電池ボックス等が固定され、仕切り板7の正面
には、文字盤4が固定されている。また仕切り板7の中
央部付近には回転軸9を貫通させる孔が設けられ、仕切
り板7の裏面に固定されたムーブメント8の回転運動
を、回転軸9a及び回転軸9bを介して時針11及び分
針12に伝達できるようになっている。
【0017】次に、指針10が発光ダイオード5によっ
て照明された場合の光の出射方法について、時針11を
例に用いて、図3に基づいて説明する。本時計装置1で
は、CdSセンサ6によって時計装置周辺部の明るさが
検出される。その結果、所定の明るさより暗いと判断さ
れた場合、時針11に最も近接した発光ダイオード5が
点灯される。これにより、時針11及び文字盤4が照明
される。この照明光の一部B1,C1及びD1は、時針
11の先端近傍に設けられた導光板11bに入射する。
【0018】入射光B1は、導光板11b内で乱反射を
繰り返しながら、さらに内部に侵入する(矢印B2)。
その後、導光板11bの文字盤4と対向する面に設けら
れた反射膜11cで反射され(矢印B3)、さらに乱反
射を繰り返し、最終的に導光板11bの筐体正面側の出
射面111bから乱反射光として出射される(矢印B
4)。なお、反射膜11cは、導光板11b内に侵入し
た発光ダイオード5の入射光が文字盤4側へ出射される
ことを防止し、導光板11bの収光率を高め、時針11
の視認性を良くするために設けられたものであり、一般
に、反射膜11cは、光を全反射する白色の膜とするの
がよい。
【0019】入射光C1は、導光板11b内で乱反射を
繰り返しながら、さらに内部に侵入し(矢印C2)、最
終的に導光板11bの筐体正面側の出射面111bから
乱反射光として出射される(矢印C3)。また、入射光
D1は、同様に導光板11b内で乱反射を繰り返しなが
ら、さらに内部に侵入し(矢印D2)、導光板11bの
回転軸9側の端面から乱反射光として出射される(矢印
D3)。これらの出射光B4,C3及びD3等によって
時針11の先端部に設けられた導光板11bが発光し、
文字盤4が照明され、暗闇であっても表示時刻を読み取
れるようになる。
【0020】次に、本実施の形態の時計装置1内の配線
について、図4に基づいて説明する。なお、図4は本照
明付時計装置の内部結線図である。制御装置13は、図
示しないムーブメント8の正時信号出力端子に接続され
た正時入力端子15と、図示しないムーブメント8の時
刻コード出力端子に接続された時刻コード入力端子16
とを有し、図4に示すように、正時入力端子15は正時
接点17に接続され、時刻コード入力端子16は複数の
時刻コード接点18に接続されている。
【0021】制御装置13は、時計装置1の作動状態を
モニタできるモニタ入力端子19と、時計装置1の作動
状態をリセットできるリセット端子20とを有し、モニ
タ入力端子19はモニタスイッチ21に、リセット端子
20はリセットスイッチ22にそれぞれ接続されてい
る。また制御装置13は、検出入力端子23及び検出出
力端子24を有し、検出入力端子23と検出出力端子2
4との間に配置された検出抵抗器25を介して、CdS
センサ6と接続されている。
【0022】さらに制御装置13は、4個の発光ダイオ
ード5a〜5dを接続して点灯させる4つの出力端子2
6a〜26dを有する。なお、制御装置13は内部に発
光ダイオード5の点灯制御装置を有しているが、その点
灯制御装置の構成及び制御方法については、後述する。
各出力端子26a〜26dは、各々第1制限抵抗器27
a〜第4制限抵抗器27dを介して第1スイッチングト
ランジスタ28a〜第4スイッチングトランジスタ28
dの各ベース端子に接続されている。
【0023】第1スイッチングトランジスタ28a〜第
4スイッチングトランジスタ28dの各エミッタ端子
は、それぞれ電源のプラス側に接続され、各コレクタ端
子は、第1保護抵抗器29a〜第4保護抵抗器29dを
介して発光ダイオード5a〜5dに接続されている。ま
た、発光ダイオード5a〜5dの他端側は、電源のマイ
ナス側に接続されている。これにより、出力端子26a
〜26dから点灯信号を出力すれば、発光ダイオード5
a〜5dが点灯することになる。
【0024】本実施の形態の時計装置1の発光ダイオー
ド5を点灯させる制御装置について、図5に基づいて説
明する。なお、図5は本照明付時計装置の発光ダイオー
ドの点灯制御装置を説明するためのブロック図である。
発光ダイオード5の点灯制御装置は、制御装置13内部
に組み込まれた点灯制御回路13aと、点灯制御装置の
入力部を形成する指針位置検出手段としてのパルス数カ
ウンタ8a及び8bと、光検出手段としてのCdSセン
サ6と、点灯制御装置の出力部を形成する照明手段とし
ての発光ダイオード5とで構成されている。
【0025】パルス数カウンタ8a及び8bは、ムーブ
メント8の内部に設けられた時針11駆動用ステップモ
ータ及び分針12駆動用ステップモータからの出力パル
ス信号をカウントするカウンタであり、そのカウント数
に基づいて時針11及び分針12の位置が検出できるよ
うになっている。
【0026】しかしながら、1つの駆動用ステップモー
タで時針11及び分針12を回転駆動する時計装置1も
存在する。この場合、分針12の位置検出手段として、
上記と同様に、パルス数カウンタ8bを使用する方法が
用いられるが、時針11の位置検出手段としては、ムー
ブメント8に時刻コード板を組み込み、そのムーブメン
ト8から出力される時刻コード信号を読み取ることによ
り、時針11の位置を検出するという方法が取られる。
【0027】次に、発光ダイオード5の点灯制御方法に
ついて、図6に基づいて説明する。なお、図6は本照明
付アナログ時計装置の発光ダイオードの点灯制御方法の
フローチャートである。時計装置1の作動開始前に、ま
ず、正確な時刻合わせ等の初期設定が行われる(S10
1)。初期設定後、CdSセンサ6によって周囲の明暗
判断が行われる(S102)。明暗判断は、CdSセン
サ6に当初印加されている所定の微小電圧が入射光量に
よって増加するか否かによって判断される。
【0028】CdSセンサ6は、入射光量が多いと抵抗
値が小さくなり、入射光量が少ないと抵抗値が大きくな
るもので、CdSセンサ6にかかる電圧が所定の微小電
圧より増加すれば周囲が明るいと判断され、逆に電圧が
低くなれば周囲が暗いと判断される。
【0029】CdSセンサ6からの検出信号により周囲
が明るいと判断された場合(S102で「Y」選択)、
点灯中の発光ダイオード5は消灯され(S103)、発
光ダイオード5の点灯制御方法のフローはすべてバイパ
スされる。CdSセンサ6からの検出信号により日没等
にて周囲が暗いと判断された場合(S102で「N」選
択)、発光ダイオード5の点灯信号の出力設定が行わ
れ、全発光ダイオード5は点灯OK信号待ちの状態にな
る(S104)。
【0030】次に、パルス数カウンタ8a,8bによっ
て時針11及び分針12の位置が、それぞれ検出される
(S105)。パルス数カウンタ8a,8bは、時針1
1及び分針12の駆動用ステップモータに出力するパル
ス信号のパルス数をカウントするもので、そのカウント
値に基づいて指針11及び分針12のそれぞれの位置が
検出される。
【0031】指針11及び分針12の位置が検出された
後、再びCdSセンサ6によって明暗判断が行われる
(S106)。この段階で周囲が明るいと判断された場
合(S106で「Y」選択)、発光ダイオード5の点灯
OK信号待ちの状態がクリアされ(S103)、発光ダ
イオード5の点灯制御方法のフローがバイパスされる。
また、この段階で周囲が暗いと判断された場合(S10
6で「N」選択)、パルス数カウンタ8a,8bによっ
て検出された各指針10の位置に基づいて、どの発光ダ
イオード5を点灯させるかが決定される(S107)。
この決定によって該当する箇所の発光ダイオード5が点
灯することになる。
【0032】時間の経過に伴って指針11及び分針12
は移動するが、それと同時に、発光ダイオード5の点灯
位置も変化することになる。したがって、所定の時間、
例えば1秒毎に、時間の経過に伴う発光ダイオード5の
点灯位置の変更が必要かどうか判断される(S10
8)。もし発光ダイオード5の点灯位置の変更が必要で
ない場合(S109で「N」選択)、1つ前の段階に戻
り、所定時間内における点灯位置の変更が必要かどうか
の判断が繰り返し行われる(S108〜S109)。
【0033】発光ダイオード5の点灯位置の変更が必要
な場合(S109で「Y」選択)、パルス数カウンタ8
a,8bによって各指針10の新たな位置が検出される
(S105)。この段階で三たび、CdSセンサによる
明暗判断が行われる(S106)。この明暗判断によ
り、2回目の明暗判断の時点で「暗」と判断された場合
(S102で「N」選択))に入り込むループ(S10
5〜S109)から抜け出せるようになる。つまり、こ
の時点で周囲が明るくなっていれば(S106で「Y」
選択)、発光ダイオード5の点灯OK信号待ちの状態は
クリアされ(S103)、発光ダイオード5の点灯制御
方法のフローがバイパスされる。したがって、時計装置
1は、昼間等の通常の作動状態に戻る。
【0034】この段階で周囲がまだ暗い場合(S106
で「N」選択)には、パルス数カウンタ8a,8bによ
って検出された各指針10の新たな位置に基づいて発光
ダイオード5の点灯位置が決定され(S107)、再
び、時間の経過に伴う発光ダイオード5の点灯位置の変
更が必要かどうか判断される(S108〜S109)。
上述した一連のフロー(S105〜S109)は、Cd
Sセンサ6によって周囲が明るいと判断されるまで続け
られる。
【0035】次に、発光ダイオード5の点灯位置が時間
の経過、即ち、指針11及び分針12の位置の移動に応
じて移動し、また、発光ダイオード5の点灯個数も指針
11及び分針12の位置の移動に応じて、最低1箇所か
ら最大4箇所まで変化する様子を、図7、図8及び図9
を用いて説明する。
【0036】なお、図7、図8及び図9は、本照明付ア
ナログ時計装置の時間経過に伴う発光ダイオードの点灯
箇所の変化を説明するための正面図であり、図7(a)
は12時のときの発光ダイオードの点灯箇所を示し、図
7(b)は12時10分のときの発光ダイオードの点灯
箇所を示し、図8(a)は12時30分のときの発光ダ
イオードの点灯箇所を示し、図8(b)は12時45分
のときの発光ダイオードの点灯箇所を示している。ま
た、図9は6時のときの発光ダイオードの点灯箇所を示
している。
【0037】図7(a)に示すように、時刻が12時丁
度の場合、時針11及び分針12は重なり合っている。
このとき、時針11及び分針12に最も近接する発光ダ
イオード5は、5aと5dである。したがって、12時
丁度の場合、点灯制御手段13aによって発光ダイオー
ド5aと5dの2箇所が点灯される。
【0038】図7(b)に示すように、12時経過後、
時針11及び分針12は時計回り方向に移動する。この
場合、発光ダイオード5aのみが時針11及び分針12
に最も近接しているから、点灯制御手段13aによって
発光ダイオード5dが消灯される。したがって、12時
直後から12時15分直前までは、発光ダイオード5a
の1箇所のみが点灯している。
【0039】12時15分経過後、時針11は同様発光
ダイオード5aに最も近接しているが、分針12は発光
ダイオード5bに最も近接することになるから、点灯制
御手段13aによって発光ダイオード5bが点灯され
る。したがって、12時15分直後から12時30分直
前までは、発光ダイオード5aと5bの2箇所が点灯し
ている。
【0040】図8(a)に示すように、12時30分丁
度の場合、時針11は同様であるが分針12は発光ダイ
オード5bのみでなく発光ダイオード5cにも最も近接
することになるから、点灯制御手段13aによって発光
ダイオード5cが点灯される。したがって、12時30
分丁度の場合、発光ダイオード5a,5b及び5cの3
箇所が点灯している。
【0041】12時30分経過後、時針11は同様であ
るが、分針12は発光ダイオード5cのみと最も近接す
ることになるから、点灯制御手段13aによって発光ダ
イオード5bが消灯される。したがって、12時30分
直後から12時45分直前までは、発光ダイオード5a
と5cの2箇所が点灯している。
【0042】図8(b)に示すように、12時45分丁
度の場合、時針11は同様であるが、分針12は発光ダ
イオード5cのみでなく発光ダイオード5dにも最も近
接することになるから、点灯制御手段13aによって発
光ダイオード5dが点灯される。したがって、12時4
5分丁度の場合、発光ダイオード5a,5c及び5dの
3箇所が点灯している。
【0043】12時45分経過後、時針11は同様であ
るが、分針12は発光ダイオード5dに最も近接するこ
とになるから、点灯制御手段13aによって発光ダイオ
ード5cが消灯される。したがって、12時の場合と同
様、12時45分直後から1時15分直前までは、発光
ダイオード5aと5dの2箇所が点灯している。
【0044】図9に示すように、6時丁度の場合、時針
11及び分針12はすべての発光ダイオード5a,5
b,5c,5dに等しく近接しているから、点灯制御手
段13aによって4箇所全部の発光ダイオード5が点灯
されることになる。上述した通り、指針11及び分針1
2の位置の移動に応じて発光ダイオード5の点灯位置が
移動し、また、発光ダイオード5の点灯個数も最低1箇
所から最大4箇所まで変化していく。
【0045】第1の実施の形態では、照明手段として発
光ダイオード5を使用したが、これに換えて電灯等を使
用しても良い。いずれにしても消費電力の極力小さい物
を使用することが望ましい。また、本第1の実施の形態
では、発光ダイオード5を時計装置1の所謂見返し部の
四隅に設けたが、図10に示すように、更に発光ダイオ
ード5の数を増やしても良い。なお、図10は発光ダイ
オードの数を増やした場合の照明付時計装置の一実施形
態を示す正面図である。
【0046】図10に示す時計装置1は、合計6個の発
光ダイオード5が用いられている。この場合、各指針1
0は、より一層近接する発光ダイオード5からの光を受
けることになるので、指針10や文字盤4が一層鮮明に
浮かび上がる。その結果、表示時刻の外部からの視認性
がさらに向上する。
【0047】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、周囲が暗い場合、時針11及び分針12のそれ
ぞれに最も近接する発光ダイオード5のみが点灯する。
また、時針11及び分針12は、導光板11b及び導光
板12bが導光部材で形成されている。これにより、発
光ダイオード5からの光を受けて導光板11b,12b
が発光するから、表示時刻を容易に読み取ることができ
る。さらに、発光ダイオード5の点灯個数が最小に抑え
られるから、消費電力も少なくて済む。
【0048】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を、第1の実施の形態の説明で使用した図3を参
照して説明する。本実施の形態における時針11は、参
照した図3に示すように、回転軸9a(図示しない)に
軸支された針部11aと、針部11aの先端部を取り囲
むように設けられ、発光ダイオード5からの入射光を受
けて発光する集光板11bと、集光板11bの文字盤4
と対向する面に設けられている反射膜11cとで構成さ
れている。
【0049】また、分針12も同様に、回転軸9b(図
示しない)に軸支された針部12aと、針部12aの先
端部を取り囲むように設けられ、発光ダイオード5から
の入射光を受けて発光する集光板12bと、集光板12
bの文字盤4と対向する面に設けられている反射膜12
cとで構成されている。本実施の形態のその他の部分の
構成は、既に説明した第1の実施の形態と同一なので重
複する説明は行わない。
【0050】本実施の形態では、上述した通り、第1の
実施の形態での導光板11b,12bに換えて、集光板
11b,12bを使用した。集光板11b,12bは、
特殊な蛍光染料を含有しており、この特殊な蛍光染料に
よって発光ダイオード5等の周囲の光を捕らえれるよう
になっている。その捕らえられた光は、集光板11b,
12b内部で、蛍光染料によって蛍光色に替えられ、長
波長の新たな光となって集光板11b,12bの外部に
出射されることになる。
【0051】しかしながら、集光板11b,12bは、
出射面111b,121b以外の面からは光が出射でき
ない構造になっているから、その蛍光色を帯びた長波長
の光の大部分(70〜80%)は、全反射の法則に従い
再び反射され、集光板11b,12bの内部に戻され
る。その反射光は、集光板11b,12bの出射面11
1b,121b近傍に誘導されて集まり、最終的には、
集光板11b,12bの出射面111b,121bから
光が濃密化された状態で外部に出射される。これによ
り、時針11及び分針12の先端部が発光し、文字盤4
が照明され、暗闇であっても表示時刻を読み取れるよう
になる。
【0052】このように、本実施の形態によれば、時針
11及び分針12の先端部に集光板11b,12bを設
けたので、外部の光がより一層集光され、さらに、光が
濃密化された状態で外部に出射される。これにより、表
示時刻の視認性が一層向上する。
【0053】
【発明の効果】本発明の時計装置によれば、指針の先端
が時刻に応じて点灯する照明手段からの光によって発光
する。これにより、暗闇においても時計装置の表示時刻
を容易に読み取ることができる。
【0054】また、本発明の時計装置によれば、周囲が
暗い場合、各指針に最も近接する照明手段が点灯する。
この照明手段からの光によって指針の先端が発光する。
これにより、暗闇においても表示時刻を容易に読み取る
ことができる。さらに、照明手段の点灯個数が常に最小
に抑えられるから、消費電力も少なくて済む。
【0055】さらに、本発明の時計装置によれば、指針
先端部に集光部材が設けられている。これにより、外部
の光がより一層集光され、さらに、光が濃密化された状
態で外部に出射されるから、表示時刻の視認性がより一
層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明付時計装置の第1の実施の形態を
示す正面図である。
【図2】図1に示す照明付時計装置のA−Aに沿う部分
断面図である。
【図3】本照明付時計装置の時針が光を受けたときの状
態を説明するための図である。
【図4】本照明付時計装置の内部結線図である。
【図5】本照明付時計装置の発光ダイオードの点灯制御
装置を説明するためのブロック図である。
【図6】本照明付時計装置の発光ダイオードの点灯制御
方法のフローチャートである。
【図7】本照明付時計装置の時間経過に伴う発光ダイオ
ードの点灯箇所の変化を説明するための図であり、
(a)は12時のときの発光ダイオードの点灯箇所を示
し、(b)は12時10分のときの発光ダイオードの点
灯箇所を示す正面図である。
【図8】本照明付時計装置の時間経過に伴う発光ダイオ
ードの点灯箇所の変化を説明するための図であり、
(a)は12時30分のときの発光ダイオードの点灯箇
所を示し、(b)は12時45分のときの発光ダイオー
ドの点灯箇所を示す正面図である。
【図9】本照明付時計装置が6時のときの発光ダイオー
ドの点灯箇所を示す正面図である。
【図10】発光ダイオードの数を増やした場合の照明付
時計装置の他の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…照明付時計装置 2…筐体 3…筐体正面部 4…文字盤 5…発光ダイオード 6…CdSセンサ 7…仕切り板 8…ムーブメント 8a,8b…時針,分針用パルス数カウンタ 9…回転軸 9a,9b…時針,分針用回転軸 10…指針 11…時針 11a…針部 11b…導光板 111b…出射面 11c…反射膜 12…分針 12a…針部 12b…導光板 121b…出射面 12c…反射膜 13…制御装置 13a…点灯制御回路 15…正時入力端子 16…時刻コード入力端子 17…正時接点 18…時刻コード接点 19…モニタ入力端子 20…リセット端子 21…モニタスイッチ 22…リセットスイッチ 23…検出入力端子 24…検出出力端子 25…検出抵抗器 26…発光ダイオード出力端子 27…制限抵抗器 28…スイッチングトランジスタ 29…保護抵抗器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも先端近傍部に導光部材が設けら
    れている指針と、 文字盤周辺部に配置され、当該文字盤を照明する複数の
    照明手段と、前記指針の位置を検出する指針位置検出手段と、 前記指針位置検出手段にて検出された前記指針の位置
    応じて前記複数の照明手段のうち指針先端に最も近接す
    る前記照明手段を点灯させ、指針が互いに隣接する2つ
    の照明手段の各々の配置位置の中間位置にあるときは当
    該2つの照明手段の双方を点灯させる点灯制御手段とを
    有する時計装置。
  2. 【請求項2】計装置周辺部の明るさを検出する光検出
    手段とを有し、 前記点灯制御手段は、前記光検出手段にて検出された明
    るさが所定の明るさ以下の場合、前記指針位置検出手段
    にて検出された前記指針の位置に応じて、それぞれの指
    針先端に最も近接する前記照明手段を点灯させ、前記光
    検出手段にて検出された明るさが所定の明るさを超えた
    場合、点灯中の前記照明手段を消灯させる請求項1記載
    の時計装置。
  3. 【請求項3】前記導光部材には、前記文字盤と対向する
    面に前記導光部材からの出射光を当該導光部材内に戻す
    反射膜が設けられている請求項1又は2記載の時計装
    置。
  4. 【請求項4】少なくとも先端近傍部に集光部材が設けら
    れている指針と、 文字盤周辺部に配置され、当該文字盤を照明する複数の
    照明手段と、前記指針の位置を検出する指針位置検出手段と、 前記指針位置検出手段にて検出された前記指針の位置に
    応じて前記 複数の照明手段のうち指針先端に最も近接す
    る前記照明手段を点灯させ、指針が互いに隣接する2つ
    の照明手段の各々の配置位置の中間位置にあるときは当
    該2つの照明手 段の双方を点灯させる点灯制御手段と
    有し、 前記集光部材は、前記集光部材の出射面を時計装置の正
    面側に向けて配置されている時計装置。
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