JP3524764B2 - 洗浄機におけるタンク水位検出スイッチの診断装置 - Google Patents

洗浄機におけるタンク水位検出スイッチの診断装置

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JP3524764B2
JP3524764B2 JP13198898A JP13198898A JP3524764B2 JP 3524764 B2 JP3524764 B2 JP 3524764B2 JP 13198898 A JP13198898 A JP 13198898A JP 13198898 A JP13198898 A JP 13198898A JP 3524764 B2 JP3524764 B2 JP 3524764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄機の貯湯タン
クに備えられたオーバフローの検出スイッチが正規に作
動するか否かを診断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食器洗浄機に設けられたすすぎ水(温
水)貯留用の貯湯タンクでは、フロートスイッチの検出
信号により給湯管に介設されたウォータバルブを開閉制
御してすすぎ水を設定水位に貯留する一方、上記のフロ
ートスイッチやウォータバルブ等に故障があった場合を
考慮し、設定水位を越えても給湯が停止されないような
場合には、オーバフロー水位を越えた分の温水をオーバ
フロー口から外部に排出する手当が施されている。ここ
で上記のようなオーバフローが発生した場合に使用者が
それに気付かないと、温水が排出され続けて水やその加
熱用のエネルギが無駄となる。そのため本願出願人は、
先に提出した特願平7−86434号において、貯湯タ
ンク内の水位がオーバフロー口に達した場合にこれを検
出するオーバフロースイッチを設け、オーバフロースイ
ッチが作動した場合に警報を出して使用者に知らせ得る
ようにし、またオーバフロースイッチが正規に作動する
か否かを自己診断できる手段を備えたものを提案した。
【0003】このオーバフロースイッチaの自己診断の
動作を図6により説明すると以下のようである。給湯管
bに介設されたウォータバルブcが開かれることで給湯
され、同図(A)のように設定水位Aに達してフロート
スイッチdがオンしたところでオーバフロースイッチa
の良否判断に入る。そのためさらに給湯が強制的に行わ
れ、同図(B)のように、オーバフロー水位Bに達した
と見なされる所定時間経過後にオーバフロースイッチa
がオンするか否かでオン動作の良否が判断される。オー
バフロースイッチaがオンしたら給湯が停止され、続い
てすすぎポンプeが駆動してすすぎ水が圧送される。す
すぎポンプeが起動してから所定時間が経過すれば、同
図(C)のように水位が低下しているはずであるから、
オーバフロースイッチaが所定時間経過後にオフするか
否かでオフ動作の良否が判断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで食器洗浄機は
汚れを扱うものであるため、毎日業務終了後には洗浄タ
ンクを全部排水するのが一般的であり、そのため次に業
務を開始する際には、温水を新たに洗浄タンクに供給す
る、いわゆる初期給湯を行う必要がある。この初期給湯
は、貯湯タンクfに一旦温水を貯留したのち、すすぎポ
ンプeを駆動してすすぎノズルにより洗浄室内に噴出
し、それを洗浄タンクに回収するといったことを複数回
繰り返すことで行われ、洗浄タンクが満水となったとこ
ろで洗剤が混入されて洗浄水として貯留される。このよ
うに初期給湯には所定の時間が掛かり、その後に洗浄サ
イクルを行うことが可能となる。したがって従来では、
上記したオーバフロースイッチaの自己診断を、図7
(A)に示すように、食器洗浄機に対する電源投入時
に、初期給湯の前に行っていた。自己診断についても上
記のように専用の時間を要するが、初期給湯の一部とし
て組み込まれる形となることで、使用者にはさほどの不
便を感じさせないことを配慮したためである。
【0005】しかしながら、オーバフロースイッチaの
自己診断を電源投入時に行うことについては問題がある
ことが判明した。それは、初期給湯が完了したのちの通
常運転に入ってから瞬間的な停電で電源が落ちたり、何
らかの理由で電源が切られて再度電源を投入した場合で
ある。例えば洗浄サイクルが実行されている途中で電源
が落ちて中断された場合は、電源を再投入したのち運転
スイッチを押圧する等により洗浄サイクルが最初から再
開されることが確実な洗浄を期する上で好ましい。しか
るに、上記のようにオーバフロースイッチaの自己診断
が電源投入時に行われる設定であると、図7(B)に示
すように、先に自己診断が行われて、それが完了してか
らでないと洗浄サイクルが開始されない。すなわち、運
転スイッチを押圧したにも拘わらず洗浄が直ちに再開さ
れないので、使用者は機械が故障したものと勘違いする
おそれがあり、また待ち時間が余分に加わるという問題
があった。
【0006】また別の問題として、オーバフロースイッ
チaのオフ動作の良否判断が正確にできない場合があっ
た。例えば食器洗浄機の設置直後や、メンテナンスを行
った後では、貯湯タンクfや配管には水がなく、そのた
め電源投入に伴ってオーバフロースイッチaの自己診断
をすべく貯湯タンクfに給湯された場合に、すすぎポン
プe等にエア溜まりができるおそれがある。そうする
と、図6(B)のように、オーバフロー水位Bにある状
態からすすぎポンプeが駆動された場合に、上記のエア
溜まりに起因して所定時間内には水位が正規位置まで下
がらず、オーバフロースイッチaは正常であるにも拘わ
らずオフ動作しないことがある。すなわち誤判断がなさ
れるおそれがあった。特に寒冷地等では、凍結防止のた
めにポンプ内の水抜きを毎日行う場合があり、上記のよ
うな誤判断が頻繁に起きるおそれがあった。本発明は上
記のような事情に基づいて完成されたものであって、そ
の目的は、タンク水位検出スイッチの診断を正確にまた
時間を有効に利用して行えるようにするところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の洗浄機
におけるタンク水位検出スイッチの診断装置は、洗浄タ
ンクと、定量給水機構を備えて温水を設定水位に貯留可
能な貯湯タンクとを備え、この貯湯タンクに貯留された
温水をすすぎポンプにより噴出して前記洗浄タンクに回
収する工程を複数回繰り返すことで前記洗浄タンク内に
洗浄水として貯留する初期給湯を行い、かつ前記貯湯タ
ンクに温水を設定水位に貯留したのち、前記洗浄タンク
内の洗浄水を洗浄ポンプにより被洗浄物に向けて噴出し
て同洗浄タンクに回収する洗浄工程と、前記貯湯タンク
内の温水を前記すすぎポンプにより被洗浄物に向けて噴
出して前記洗浄タンクに回収しかつ前記貯湯タンクに温
水を設定水位まで補充するすすぎ工程とからなる洗浄サ
イクルが繰り返し実行される洗浄機において、前記貯湯
タンクには、前記設定水位を越えたときに温水を溢れさ
せるオーバフロー口と、水位が前記オーバフロー口に達
するオーバフロー水位になったことを検出する検出スイ
ッチとが備えられ、この検出スイッチが正規に作動する
か否かを診断する装置であって、前記貯湯タンク内の水
位を強制的に前記オーバフロー水位まで上昇させる強制
給水手段と、前記強制給水手段の実行時において、水位
が前記オーバフロー水位に達したことを所定時間内に前
記検出スイッチが検出したか否かを判断する判断手段
と、前記強制給水手段を、前記初期給湯後における洗浄
サイクル中と次の洗浄サイクルが始まるまでの時間のう
ちの前記すすぎポンプが稼働していないときに実行させ
る診断実行手段とを具備したところに特徴を有する。
【0008】請求項2の発明の洗浄機におけるタンク水
位検出スイッチの診断装置は、洗浄タンクと、定量給水
機構を備えて温水を設定水位に貯留可能な貯湯タンクと
を備え、この貯湯タンクに貯留された温水をすすぎポン
プにより噴出して前記洗浄タンクに回収する工程を複数
回繰り返すことで前記洗浄タンク内に洗浄水として貯留
する初期給湯を行い、かつ前記貯湯タンクに温水を設定
水位に貯留したのち、前記洗浄タンク内の洗浄水を洗浄
ポンプにより被洗浄物に向けて噴出して同洗浄タンクに
回収する洗浄工程と、前記貯湯タンク内の温水を前記す
すぎポンプにより被洗浄物に向けて噴出して前記洗浄タ
ンクに回収しかつ前記貯湯タンクに温水を設定水位まで
補充するすすぎ工程とからなる洗浄サイクルが繰り返し
実行される洗浄機において、前記貯湯タンクには、前記
設定水位を越えたときに温水を溢れさせるオーバフロー
口と、水位が前記オーバフロー口に達するオーバフロー
水位になったことを検出する検出スイッチとが備えら
れ、この検出スイッチが正規に作動するか否かを診断す
る装置であって、前記貯湯タンク内の水位を強制的に前
記オーバフロー水位まで上昇させる強制給水手段と、水
位が前記オーバフロー水位にある状態で前記すすぎポン
プが起動された場合に、水位が前記オーバフロー水位か
ら下降したことを所定時間内に前記検出スイッチが検出
したか否かを判断する判断手段と、前記強制給水手段を
前記初期給湯の途中以降に実行させる診断実行手段とを
具備したところに特徴を有する。請求項3の発明は、請
求項2の発明において、前記診断実行手段が、前記強制
給水手段を前記洗浄サイクルに伴って実行させるように
なっているところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明> 初期給湯が完了したのち、洗浄サイクル中と次の洗浄サ
イクルが始まるまでの時間のうち、すすぎポンプが稼働
していないときに、診断実行手段の機能により強制給水
手段が実行されて給水が強制的に行われ、この間すすぎ
ポンプは非駆動状態にあるから水位は確実に上昇し、判
断手段によって水位がオーバフロー水位に所定時間内に
達したことを検出スイッチが検出したか否かが判断さ
れ、水位上昇時における検出スイッチの自己診断が行わ
れる。 すなわち、検出スイッチの自己診断を、洗浄サ
イクル中と次の洗浄サイクルが始まるまでの時間のうち
のすすぎポンプが稼働していないときに行うようにした
から、例えば洗浄サイクルの中断後にその再開操作を行
った場合に、直ちに洗浄サイクルが再開できて故障と間
違われるおそれがなくなる。また、自己診断のための格
別の時間を取る必要が無くなって時間を節約することが
できる。
【0010】<請求項2の発明>初期給湯がある程度進
むと、診断実行手段の機能により強制給水手段が実行さ
れて水位がオーバフロー水位まで強制的に上げられ、次
にすすぎポンプが駆動された際に、判断手段によって水
位がオーバフロー水位から下降したことを所定時間内に
検出スイッチが検出したか否かが判断され、水位下降時
における検出スイッチの自己診断が行われる。すなわ
ち、検出スイッチの自己診断が初期給湯の途中以降に行
われ、この間にすすぎポンプは既に数回駆動されてエア
溜まり等のない安定した状態となっていて、すすぎポン
プの駆動に伴い円滑な水位低下を期することができるか
ら、水位下降時における検出スイッチの診断を正確に行
うことができる。 <請求項3の発明>初期給湯が完了したのち洗浄サイク
ルが行われるところで検出スイッチの自己診断が行わ
れ、初期給湯の間にすすぎポンプはより安定した状態に
持ち来されているので、水位下降時における検出スイッ
チの診断をより正確に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。まず食器洗浄機の構造
を図1により説明すると、本体1内の上部側には、図示
しないラックを介して食器が出し入れ可能に収納される
洗浄室2が形成され、この洗浄室2の天井側と底部側
に、洗浄ノズル3とすすぎノズル4とが一対ずつ配設さ
れている。洗浄室2の底面の一側には、洗剤の混入され
た洗浄水を貯留する洗浄タンク5が形成され、そこに貯
められた洗浄水は、洗浄ポンプ6により汲み上げられて
上記した洗浄ノズル3から食器に向けて噴射され、その
のち洗浄タンク5内に回収されるといったように循環供
給される。
【0012】洗浄タンク5の下方には、すすぎ水(温
水)を貯留する貯湯タンク7が装備され、定量給水機構
により設定水位に保持されるようになっている。詳細に
は図2に示すように、貯湯タンク7の上部に温水生成装
置(図示せず)から引き出された給湯管8が接続され
て、その給湯管8に開閉制御可能なウォータバルブ9が
介設されているとともに、貯湯タンク7内が設定水位A
となったことを検出するフロートスイッチ11が設けら
れている。そして、フロートスイッチ11のオン・オフ
動作に基づいてウォータバルブ9の開閉が制御され、貯
湯タンク7内が設定水位Aに保持されるようになってい
る。貯められた温水は、すすぎポンプ12により汲み上
げられてすすぎノズル4から食器に向けて噴射され、上
記の洗浄タンク5内に回収される。洗浄タンク5にはオ
ーバフローパイプ13が装備され、洗浄タンク5からオ
ーバフローした排湯を外部に排出できる。なお、洗浄タ
ンク5と貯湯タンク7内にはそれぞれヒータ15,16
と図示しないサーモスタットが装備されていて、洗浄水
は約60℃に、すすぎ水は約80℃に保温されるように
なっている。
【0013】通常の洗浄サイクルは、以下のような態様
で行われる。食器を洗浄室2に収納したのち洗浄スイッ
チを押圧すると、洗浄工程が開始される。ここでは、洗
浄タンク5の洗浄水が洗浄ポンプ6により汲み上げら
れ、洗浄ノズル3から噴射されて食器が洗浄される。所
定の休止時間を置いたのち、すすぎ工程が開始され、こ
こでは、貯湯タンク7のすすぎ水がすすぎポンプ12に
より汲み上げられ、すすぎノズル4から噴射されてすす
ぎが行われる。その間に定量給水機構によって貯湯タン
ク7に設定水位Aまですすぎ水が溜められ、次の洗浄サ
イクルに向けて待機する。
【0014】一方、洗浄タンク5の洗浄水には除去され
た汚物等が混じっているので、毎日業務終了時には洗浄
タンク5を全部排水するようにしている。したがって次
に業務を開始する際には、温水を新たに洗浄タンク5に
供給して洗浄水を作り直す必要がある。これを初期給湯
と称しており、ここでは、容量の大きい洗浄タンク5に
温水を貯めねばならず、また一度に大容量の温水を供給
することが難しいことから、以下のような手順で給湯が
行われる。それは、温水生成装置で生成された温水を貯
湯タンク7の設定水位Aまで一旦取り込み、引き続いて
すすぎポンプ12で温水を汲み上げてすすぎノズル4か
ら噴射させることにより洗浄タンク5に貯める。この給
湯のサイクルが洗浄タンク5が満水となるまで繰り返さ
れ、初期給湯が完了する。
【0015】ところで、貯湯タンク7の定量給水機構を
構成するフロートスイッチ11やウォータバルブ9の万
一の故障に備えて、貯湯タンク7には、図2に示すよう
に、内部の温水をオーバフローさせるためのオーバフロ
ーパイプ20が設けられている。このオーバフローパイ
プ20の上端開口20Aは、上記の設定水位Aよりも所
定寸法上方に位置し、貯湯タンク7内の水位が、設定水
位Aよりも高いオーバフロー水位Bを越えたときに、そ
の越えた分の温水を外部に排水するようになっている。
それとともに貯湯タンク7には、貯湯タンク7内の水位
がオーバフロー水位Bに達したことを検出するためのフ
ロート形のオーバフロースイッチ21が設けられてい
る。このオーバフロースイッチ21が貯湯タンク7内の
水位がオーバフロー水位Bに達したことを検出し、警報
を出す等により、オーバフローが生じたことを早期に使
用者に知らせることができる。
【0016】さて本実施形態では、上記したオーバフロ
ースイッチ21が正常に動作するか否かを自己診断する
診断工程が行われるようになっている。そのため制御装
置を備え、そのソフトウェア構成により、以下に示すよ
うな制御が実行される。診断工程について、図3のフロ
ーチャート及び図4を参照して説明する。この実施形態
では、診断工程の実施のタイミングにも特徴を有してお
り、診断工程は、電源スイッチをオンしたのち、最初の
洗浄サイクルの開始に伴って実行される。すなわち電源
スイッチがオンされると、まずステップS1において、
最初の洗浄サイクルが開始されたかどうかが判断され
る。既述したように、電源が投入されると初期給湯が行
われるが、初期給湯の間は診断工程は実行されない。初
期給湯の完了後、運転スイッチをオンする等により最初
の洗浄サイクルが開始される(ステップS1が「YE
S」)と、それとともに以下の診断工程が実行される。
なお電源スイッチの投入後、最初の洗浄サイクルの実行
時にフラグが立てられ、それ以降の洗浄サイクルに際し
ては診断工程は実行されない。
【0017】最初の洗浄サイクルが開始される際には、
図4(A)に示すように、貯湯タンク7はすすぎ水を設
定水位Aに貯留した状態で待機している。そして、診断
工程が実行されると、ステップS2においてウォータバ
ルブ9がオンされ、貯湯タンク7内への給湯が強制的に
行われる。これにより貯湯タンク7の水位は次第に上昇
して、遂には図4(B)に示すようにオーバフロー水位
Bに達するはずである。この際、食器洗浄機側では洗浄
工程が実行されていて、すすぎポンプ12は非駆動状態
にあるから、貯湯タンク7の水位はスムーズに上昇す
る。そこで次に、ステップS3に進み、上記のウォータ
バルブ9がオンしたのち第1設定時間内にオーバフロー
スイッチ21がオンされるかどうかが判断される。この
第1設定時間は、設定水位Aからオーバフロー水位Bに
達するに足る十分な時間が求められている。そして、第
1設定時間が経過してもオーバフロースイッチ21がオ
ンされない場合には(ステップS3にて「NO」)、オ
ーバフロー水位Bに達したにも拘らずオーバフロースイ
ッチ21がオンしないという、オーバフロースイッチ2
1のオン動作の異常と判断される。この場合は、ステッ
プS4でウォータバルブ9がオフされた上で、ステップ
S5によりブザーや表示部での表示による警報が出され
る。これにより使用者は、オーバフロースイッチ21に
異常があることを容易に知ることができ、電源スイッチ
をオフすることで(ステップS6)、機械が停止され
る。
【0018】一方、ステップS3において、第1設定時
間内にオーバフロースイッチ21がオンされて「YE
S」となったときには、オーバフロースイッチ21が正
常にオン動作したと診断され、ステップS7において、
ウォータバルブ9がオフされる。そして次に、オーバフ
ロースイッチ21が正常にオフ動作するかどうかが診断
される。すなわち、洗浄サイクルにおいて洗浄工程から
すすぎ工程に移ると、次のステップS8では、すすぎポ
ンプ12がオン動作され、これにより貯湯タンク7内の
すすぎ水が圧送されることで次第に水位が低下し、図4
(C)のようにオーバフロー水位Bを下回る水位Cに達
するはずである。そこで次に、ステップS9に進み、す
すぎポンプ12が起動されてから第2設定時間内にオー
バフロースイッチ21がオフされるかどうかが判断され
る。この第2設定時間は、水位がオーバフロー水位Bを
確実に下回るに足る十分な時間が求められている。そし
て、第2設定時間が経過してもオーバフロースイッチ2
1がオフされない場合には(ステップS9にて「N
O」)、オーバフロースイッチ21が正常にオフ動作し
ないと判断される。この場合は、ステップS10ですす
ぎポンプ12がオフされた上で、前記のステップS5よ
りブザーや表示部での表示による警報が出される。これ
により使用者は、同様にオーバフロースイッチ21に異
常があることを容易に知ることができ、電源スイッチを
オフすることで(ステップS6)、機械が停止される。
ステップS9において、第2設定時間内にオーバフロー
スイッチ21がオフされて「YES」となったときに
は、オーバフロースイッチ21が正常にオン動作したと
診断され、すすぎ工程の終了に伴いステップS11にお
いてすすぎポンプ12がオフされ、引き続き通常運転が
なされる。
【0019】本実施形態では、図5(A)に示すよう
に、オーバフロースイッチ21の自己診断を電源投入後
の最初の洗浄サイクルの開始に伴って実行させるように
したから、以下のような利点を得ることができる。まず
診断工程、特にオーバフロースイッチ21のオン動作の
良否判断を行うには、図4(B)に示すように、水位を
設定水位Aからオーバフロー水位Bまで強制的に上昇さ
せるための時間を要するが、この強制給水は洗浄サイク
ルにおける洗浄工程中に行うことができるので、診断工
程のための格別の時間は必要としない。
【0020】また、この種の食器洗浄機では、洗浄サイ
クルが実行されている途中で電源が落ちて中断された場
合は、電源を再投入したのち運転スイッチを押圧する等
により、洗浄サイクルが最初から再開されるようにプロ
グラムされている。本実施形態では、上記のように診断
工程が電源投入後の最初の洗浄サイクルに合わせて行わ
れるようになっているから、図5(B)に示すように、
電源を再投入して運転スイッチを押圧する等で洗浄サイ
クルが初めから再開されると、それと合わせて診断工程
が実行されることとなる。すなわち、運転スイッチの押
圧等と同時に洗浄サイクルが再開されるので、使用者に
故障と間違われるおそれがなくなり、また時間の節約に
もなる。
【0021】また、食器洗浄機の設置直後や、メンテナ
ンスを行った後では、貯湯タンク7や配管には水がない
ことで、貯湯タンク7に給湯された場合にすすぎポンプ
12等にエア溜まりができるおそれがある。そうする
と、特にオーバフロースイッチ21のオフ動作の良否判
断を行うために、図4(B)のオーバフロー水位Bにあ
る状態からすすぎポンプ12が駆動された場合に、上記
のエア溜まりに起因して所定時間内には水位が正規位置
まで下がらず、オーバフロースイッチ21は正常である
にも拘わらずオフ動作しないことがある。その点本実施
形態では、オーバフロースイッチ21の自己診断が初期
給湯が完了して洗浄サイクルが開始されたところで行わ
れるから、初期給湯の間にすすぎポンプ12は既に複数
回駆動されてエア溜まり等のない安定した状態となって
いて、すすぎポンプ12の駆動に伴い円滑な水位低下を
期することができるから、オーバフロースイッチ21の
オフ動作の良否を正確に判断することができる。
【0022】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)オーバフロースイッチのオン動作の良否判断のタ
イミングは、洗浄サイクルに入った後、すすぎポンプが
稼働していない時であれば良く、例えば図5(B)の符
号Xに示すような、洗浄サイクルにおける洗浄工程とす
すぎ工程の間の休止時間や、符号Yに示すような、次の
洗浄サイクルの開始までのラッキングのときに行うよう
にしても良い。なお、休止時間が短か過ぎる場合は、強
制給水量を多くしたり、オーバフロー水位を低くするこ
とで、短時間による良否判断も可能となる。 (2)オーバフロースイッチのオフ動作の良否判断のタ
イミングは、要は、すすぎポンプがエア溜まりの無い安
定した状態にあれば良いので、初期給湯の途中において
すすぎポンプが複数回駆動された後に設定してもよい。
【0023】(3)定量給水装置は、フロートと弁とを
組み合わせたシスターンタイプ等、要は所定の水位にな
るように自動的に給水が実行されるようにされている構
成のものであればよい。 (4)オーバフロースイッチとしては、フロートタイプ
に限らず、圧力センサを使用して水頭から水位を測定し
たり、液面の位置を光学的に測定したりする他の原理に
よるセンサを用いてもよく、そのようなものにも本発明
は適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る食器洗浄機の概略
断面図
【図2】 貯湯タンクの断面図
【図3】 診断工程のフローチャート
【図4】 診断工程における水位変化を順に示す断面図
【図5】 自己診断のタイミングを示す図
【図6】 従来の診断工程における水位変化を順に示す
断面図
【図7】 その自己診断のタイミングを示す図
【符号の説明】
5…洗浄タンク 6…洗浄ポンプ 7…貯湯タンク 8
…給湯管 9…ウォータバルブ 11…フロートスイッ
チ 12…すすぎポンプ 20…オーバフローパイプ
21…オーバフロースイッチ A…設定水位 B…オー
バフロー水位

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄タンクと、定量給水機構を備えて温
    水を設定水位に貯留可能な貯湯タンクとを備え、この貯
    湯タンクに貯留された温水をすすぎポンプにより噴出し
    て前記洗浄タンクに回収する工程を複数回繰り返すこと
    で前記洗浄タンク内に洗浄水として貯留する初期給湯を
    い、かつ前記貯湯タンクに温水を設定水位に貯留し
    のち、前記洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ポンプにより被
    洗浄物に向けて噴出して同洗浄タンクに回収する洗浄工
    程と、前記貯湯タンク内の温水を前記すすぎポンプによ
    り被洗浄物に向けて噴出して前記洗浄タンクに回収しか
    つ前記貯湯タンクに温水を設定水位まで補充するすすぎ
    工程とからなる洗浄サイクルが繰り返し実行される洗浄
    機において、 前記貯湯タンクには、前記設定水位を越えたときに温水
    を溢れさせるオーバフロー口と、水位が前記オーバフロ
    ー口に達するオーバフロー水位になったことを検出する
    検出スイッチとが備えられ、この検出スイッチが正規に
    作動するか否かを診断する装置であって、 前記貯湯タンク内の水位を強制的に前記オーバフロー水
    位まで上昇させる強制給水手段と、 前記強制給水手段の実行時において、水位が前記オーバ
    フロー水位に達したことを所定時間内に前記検出スイッ
    チが検出したか否かを判断する判断手段と、 前記強制給水手段を、前記初期給湯後における洗浄サイ
    クル中と次の洗浄サイクルが始まるまでの時間のうちの
    前記すすぎポンプが稼働していないときに実行させる診
    断実行手段とを具備したことを特徴とする洗浄機におけ
    るタンク水位検出スイッチの診断装置。
  2. 【請求項2】 洗浄タンクと、定量給水機構を備えて温
    水を設定水位に貯留可能な貯湯タンクとを備え、この貯
    湯タンクに貯留された温水をすすぎポンプにより噴出し
    て前記洗浄タンクに回収する工程を複数回繰り返すこと
    で前記洗浄タンク内に洗浄水として貯留する初期給湯を
    い、かつ前記貯湯タンクに温水を設定水位に貯留し
    のち、前記洗浄タンク内の洗浄水を洗浄ポンプにより被
    洗浄物に向けて噴出して同洗浄タンクに回収する洗浄工
    程と、前記貯湯タンク内の温水を前記すすぎポンプによ
    り被洗浄物に向けて噴出して前記洗浄タンクに回収しか
    つ前記貯湯タンクに温水を設定水位まで補充するすすぎ
    工程とからなる洗浄サイクルが繰り返し実行される洗浄
    機において、 前記貯湯タンクには、前記設定水位を越えたときに温水
    を溢れさせるオーバフロー口と、水位が前記オーバフロ
    ー口に達するオーバフロー水位になったことを検出する
    検出スイッチとが備えられ、この検出スイッチが正規に
    作動するか否かを診断する装置であって、 前記貯湯タンク内の水位を強制的に前記オーバフロー水
    位まで上昇させる強制給水手段と、 水位が前記オーバフロー水位にある状態で前記すすぎポ
    ンプが起動された場合に、水位が前記オーバフロー水位
    から下降したことを所定時間内に前記検出スイッチが検
    出したか否かを判断する判断手段と、 前記強制給水手段を前記初期給湯の途中以降に実行させ
    る診断実行手段とを具備したことを特徴とする洗浄機に
    おけるタンク水位検出スイッチの診断装置。
  3. 【請求項3】 前記診断実行手段が、前記強制給水手段
    を前記洗浄サイクルに伴って実行させるようになってい
    ることを特徴とする請求項2記載の洗浄機におけるタン
    ク水位検出スイッチの診断装置。
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