JP3523423B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3523423B2
JP3523423B2 JP24069296A JP24069296A JP3523423B2 JP 3523423 B2 JP3523423 B2 JP 3523423B2 JP 24069296 A JP24069296 A JP 24069296A JP 24069296 A JP24069296 A JP 24069296A JP 3523423 B2 JP3523423 B2 JP 3523423B2
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哲也 小井戸
健治 山崎
愛 空井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内ユニットに複
数の吹出口が設けられ、各吹出口に対し送風機を備えた
通風路が独立に形成された空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば床置タイプの室内ユニット
を備えた空気調和機等に、上下の2つの吹出口が設けら
れ、それぞれに送風機、室内熱交換器を設けて構成した
空気調和機がある。このような空気調和機での除湿運転
は冷凍サイクルを冷房サイクルでの運転とし、少なくと
も一方の送風機を低速運転することによって行ってい
た。このように除湿運転は弱い冷房運転であるため、除
湿運転を行うと室温が低下し、使用者が肌寒さを感じる
という問題があった。
【0003】このため、除湿運転において、冷凍サイク
ルの冷房サイクル運転と暖房サイクル運転を交互に行う
ようにして加熱と除湿を交互に繰り返し、室温を低下さ
せず、あるいは室温を上昇させながら除湿を行う空気調
和機が考えられた。しかしながら同一の室内熱交換器で
加熱と除湿を交互に行うため、除湿運転時に除湿され室
内熱交換器に残った水分が、加熱運転時に室内に蒸発拡
散して再び湿度を上昇させ、不快感を与えてしまう虞が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
除湿運転の際の室温変化を緩和させるようにして、効率
的かつ快適に除湿を行うことができるようにした空気調
和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機は、
上下に設けられた吹出口と、各吹出口に対し独立して形
成された通風路と、各通風路のそれぞれに送風機と室内
熱交換器とを備え、さらに、この室内熱交換器と圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、減圧装置を冷媒配管により
接続した冷凍サイクルを備え、制御部により運転制御を
行うようにした空気調和機において、減圧装置は、制御
部により減圧量が変更可能であり、室内熱交換器は、上
下の各吹出口に対応した上側熱交換部と下側熱交換部の
それぞれに分離されてなると共に、上側熱交換部の下部
には上部ドレンパンが設けられ、下側熱交換部の下部に
は下部ドレンパンが設けられており、除湿運転を行う際
には、四方弁を切り換えることにより冷房サイクルと暖
房サイクルでの運転を組み合わせた運転を行い、かつ制
御部による制御のもとに除湿運転中の冷房サイクル時
上側熱交換部内で冷媒の蒸発がほぼ終了するように
減圧装置の減圧量を制御することを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】さらに、冷房サイクル時、冷凍サイクル中
を流れる冷媒が上側熱交換部から下側熱交換部へと流
れ、暖房サイクル時は下側熱交換部から上側熱交換部へ
と流れることを特徴とする。
【0009】また、上下に設けられた吹出口と、各吹出
口に対し独立して形成された通風路と、各通風路のそれ
ぞれに送風機と室内熱交換器とを備え、さらに、この室
内熱交換器と圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装置
を冷媒配管により接続した冷凍サイクルを備えた空気調
和機において、四方弁を切り換えることにより冷房サイ
クルと暖房サイクルでの運転を組み合わせた除湿運転を
行うと共に、この除湿運転中の冷房サイクル時、上側の
吹出口に対応した送風機を駆動し、下側の吹出口に対応
した送風機を停止状態に保持し、暖房サイクル時、下側
の吹出口に対応した送風機を駆動し、上側の吹出口に対
応した送風機を停止状態に保持する第1の除湿モード
と、この除湿運転中の冷房サイクル時、下側の吹出口に
対応した送風機を駆動し、上側の吹出口に対応した送風
機を停止状態に保持し、暖房サイクル時、上側の吹出口
に対応した送風機を駆動し、下側の吹出口に対応した送
風機を停止状態に保持する第2の除湿モードとを設け、
これらの第1の除湿モードと第2の除湿モードとを切り
換え可能にしたことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】また、第1、第2の吹出口と、これら各吹
出口に対し独立して形成された第1、第2の通風路と、
これら各通風路のそれぞれに第1、第2の送風機と第
1、第2の室内熱交換器と、第1の室内熱交換器に発生
する凝縮水を処理するドレンパンとが設けられ、さら
に、第1、第2の室内熱交換器と圧縮機、四方弁、室外
熱交換器及び減圧量を制御可能な減圧装置を冷媒配管に
より接続した冷凍サイクルとを備え、四方弁を切り換え
ることにより冷房サイクルと暖房サイクルでの運転を組
み合わせた除湿運転を行うと共に、この除湿運転中の冷
房サイクル時、第1の送風機を駆動し、暖房サイクル
時、第2の送風機を駆動し、第1の送風機を停止状態に
保持し、さらに、冷房サイクル時、第1の室内熱交換器
内で冷媒の蒸発がほぼ終了するように減圧装置の減圧量
を制御することを特徴とする。
【0013】さらに、除湿運転中の冷房サイクル時、第
2の送風機を停止状態に保持したことを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図14を参照して説明する。図1は室内ユニットの
斜視図であり、図2は室内ユニットを分解して示す斜視
図であり、図3は室内ユニットの縦断面図であり、図4
は室内熱交換器における冷媒流路の接続図であり、図5
は冷凍サイクル及び制御系統を説明するための図であ
り、図6は除湿運転に係るフローチャートであり、図7
は除湿運転における暖房サイクルでのフローチャートで
あり、図8は除湿運転における冷房サイクルでのフロー
チャートであり、図9は室内ユニットの概略縦断面図で
あり、図10は下側送風機を運転するようにした暖房サ
イクルの状況を示す概略縦断面図であり、図11は上側
送風機を運転するようにした冷房サイクルの状況を示す
概略縦断面図であり、図12は上下の送風機を運転する
ようにした冷房サイクルの状況を示す概略縦断面図であ
り、図13は除湿モード設定に係る変形形態を示すフロ
ーチャートであり、図14は除湿運転での加熱及び冷却
運転時に係る変形形態を示すフローチャートである。
【0020】図中、1は室内ユニットであり、これは前
面パネル2の後側に後板3を設け前側に吸込グリル4を
設けて形成されており、室内ユニット1は後板3を空調
室R内の壁面Sに固定することによって据え付けられ
る。5は吸込グリル4に形成された吸込口であり、6は
上部ルーバー7を設けて室内ユニット1の上部に開口す
る上部吹出口であり、8は下部ルーバー9を設けて室内
ユニット1の下部に開口する下部吹出口である。そして
室内ユニット1内にはそれぞれ独立して、上部側に上部
送風機10を設けて上部通風路11が吸込口5から上部
吹出口6に至るように後板3の上内壁12に沿って形成
され、さらに下部側に下部送風機13を設けて下部通風
路14が吸込口5から下部吹出口8に至るように後板3
の下内壁15に沿って形成されている。
【0021】また、室内ユニット1には室内熱交換器1
6が設けられており、この室内熱交換器16は、上部熱
交換器部17と中間部上熱交換器部18とで構成される
上熱交換部19と、下部熱交換器部20と中間部下熱交
換器部21とで構成される下熱交換部22とにより構成
されている。そして上熱交換部19は吸込口5の下流側
で上部送風機10の上流側の上部通風路11内に設けら
れており、上部熱交換器部17は吸込口5の面に沿うよ
う垂直方向に配置され、中間部上熱交換器部18は上部
熱交換器部17の下方に内奥に向けて下り傾斜となるよ
うに配置されていて、中間部上熱交換器部18の下方に
は上部ドレンパン23が設けられている。また下熱交換
部22は吸込口5の下流側で下部送風機13の上流側の
下部通風路14内に設けられており、下部熱交換器部2
0は吸込口5の面に沿うよう垂直方向に配置され、中間
部下熱交換器部21は下部熱交換器部20の上方に内奥
に向けて上り傾斜となるように配置されていて、下部熱
交換器部20の下方には下部ドレンパン24が設けられ
ている。なお、図4に示すように室内熱交換器16の上
部熱交換器部17、中間部上熱交換器部18、下部熱交
換器部20、中間部下熱交換器部21は、それぞれ多数
枚の放熱フィン25が所定間隔をおいて装着された熱交
換パイプ26を備えて構成され、さらに熱交換パイプ2
6をUベント27により接続することで蛇行流路が形成
され、またジャンピングパイプ28や補助配管29a,
29bの配管29が接続されて冷媒流路30が構成され
ている。
【0022】そして室内熱交換器16における冷媒流路
30は図4に示すように接続されており、例えば冷房サ
イクルでの運転の際には、冷媒は補助配管29aに流入
し、上熱交換部19の中間部上熱交換器部18に流入し
流通してから上部熱交換器部17に流入し、その後に上
部熱交換器部17内の途中で分岐して流れる。また分岐
した片方の冷媒は上部熱交換器部17内を流れた後に中
間部上熱交換器部18を流通し、さらに下部熱交換器部
20を流通し中間部下熱交換器部21を流通してから補
助配管29bを通って室内熱交換器16外に排出され
る。また上部熱交換器部17内で分岐した他方の冷媒は
上部熱交換器部17内を流れた後に中間部上熱交換器部
18を流通し、再び上部熱交換器部17内を流通してか
ら中間部下熱交換器部21を流通して補助配管29bを
通って室内熱交換器16外に排出されるようになってい
る。
【0023】一方、図5に示すように、31は上記の室
内ユニット1を設けて構成された冷凍サイクルで、この
冷凍サイクル31は圧縮機32の吐出口及び吸入口に四
方弁33を介し、室内ユニット1に設けられた室内熱交
換器16と、室外ユニットに熱交換を促進する室外送風
機34と共に設けられた室外熱交換器35の夫々の片側
接続口が、片側接続流路36,37を介し連通するよう
に接続されており、室内熱交換器16と室外熱交換器3
6の夫々の他側接続口の間には、他側接続流路38,3
9を介し減圧機構の電子膨脹弁40が接続されている。
【0024】そして四方弁33を切り換えることによっ
て冷媒の流通方向を変え、この方向の切り換えにより冷
房運転と暖房運転の切り換え運転が可能になる。すなわ
ち、冷媒の流通方向を図5中に実線矢印Xで示す方向と
することで冷房運転が行われ、点線矢印Yで示す方向と
することで暖房運転が行われる。また除湿運転を行う場
合には所定条件で冷房運転と暖房運転を交互に繰り返す
等して行われる。
【0025】そして、冷房運転を行う時には冷媒を実線
矢印Xで示す方向に流通させるようにして運転が行われ
る。運転が開始されると、圧縮機32の吐出口から吐出
された冷媒は四方弁33を通過して室外ユニットの室外
熱交換器35を流れる。室外熱交換器35を流れる間に
高温・高圧ガスとなっていた冷媒は、凝縮されて気液混
合状態を経て液状化される。そして室外熱交換器35を
出た過冷却状態の冷媒は、所定の弁開度に調節制御され
た電子膨脹弁40を通過する間に圧力が下げられ液化さ
れる。その後、冷媒は室内熱交換器16に流入し、周囲
から熱を奪って蒸発する。この室内熱交換器16で蒸発
する際に、上部送風機10及び下部送風機13の少なく
とも一方を駆動することで吸込口5から取り込まれた空
調室R内の空気が熱を奪われ、冷やされた空気が再び上
部吹出口6及び下部吹出口8の駆動されている側の口か
ら空調室R内に吹き出される。そして蒸発した冷媒は四
方弁33を通って圧縮機32の吸入口に還流する。また
暖房運転の際には、上記の冷房運転の場合とは逆に冷媒
は流れ、圧縮機32から四方弁33を通過して室内熱交
換器16で凝縮され、その際の熱が空調室R内に吹き出
される。さらに、電子膨脹弁40に流れた冷媒は、室外
熱交換器35で蒸発し、四方弁33を通って圧縮機32
に還流する。
【0026】また、41は冷凍サイクル31における冷
房運転、暖房運転、除湿運転を制御する制御部で、これ
は予め所定の運転制御プログラムが設定されたマイクロ
コンピュータを用いて構成されている。そして、制御部
41の制御回路42には室内ユニット1に設けられた第
1の温度センサ43から空調室Rの室温Taが入力さ
れ、室内ユニット1の下熱交換部22に設けられた第1
の冷媒温度センサ44から下熱交換部22での冷媒温度
TrA が入力され、同じく室内ユニット1の上熱交換部
19に設けられた第2の冷媒温度センサ45から上熱交
換部19での冷媒温度TrB が入力され、室外ユニット
に設けられた第2の温度センサ46から外気温Toが入
力されるようになっている。さらに、制御回路42には
温度設定器47が接続されていて、例えば使用に際して
室温の設定ができるようになっており、この温度設定器
47からは使用者が設定した室温の設定温度Tsが入力
されるようになっている。
【0027】また、制御回路42からは、圧縮機32の
インバータ48へ駆動信号が出力され、四方弁33の弁
駆動回路49には弁駆動信号が出力され、電子膨脹弁4
0の弁開度制御回路50には開度制御信号が出力される
ようになっており、さらに、上部送風機10及び下部送
風機13のそれぞれの駆動回路51,52には駆動制御
信号が出力されるようになっている。またさらに、53
はモード選択手段で、これを使用者が操作することで冷
房運転や暖房運転、除湿運転の運転モードが選択できる
ようになっている。
【0028】そして、制御部41での除湿運転の際の制
御内容は図6乃至図8に示すフローチャートのようにな
っている。すなわち、使用者によりモード選択手段53
よって除湿運転が選定され、運転命令が入力されると、
先ず季節要件等に基づき予め設定された設定外気温Ts
oによって、例えば秋口等の冷気感が好まれる状況での
運転に対応する第1の除湿運転モードと、例えば春先等
の暖気感が好まれる状況での運転に対応する第2の除湿
運転モードのいずれか一方の除湿運転モードのモード選
択が自動的に行われる。除湿モードを自動設定する過程
の第1のフローチャートF1では、第2の温度センサ4
6により外気温Toが検出され、次のステップで外気温
Toと設定外気温Tsoの比較がなされ、外気温Toが
高い状態のYesの場合には、第1の除湿運転モードに
対応するflag1のモードがセットが行われ、Noの
場合には、第2の除湿運転モードに対応するflag2
のセットが行われる。
【0029】続いて、第2のフローチャートF2では、
使用者が設定した所望する室温の設定温度Tsより1℃
高い温度と室温Taの比較がなされ、室温Taが低い状
態のYesの場合には続いて10分間の加熱運転(暖房
サイクルでの運転)が実行される。そして10分が経過
した後に設定温度Tsより1℃低い温度と室温Taの比
較がなされ、室温Taが等しいか低い状態のNoの場合
には加熱運転がさらに続行される。この加熱運転では図
7に示す加熱フローチャートF3が実行され、先ず冷媒
流路切替弁である四方弁33を暖房運転側とし、次に第
1のフローチャートF1でflag1にセットされたか
否かの判断がなされる。そしてflag2にセットされ
た状態でNoの場合には、図10に示すように上部送風
機10を停止状態に保持して下部通風路14中の下部送
風機13のみを運転し、下部吹出口8から送風する。こ
のとき、後述する除湿運転の冷却運転によって上熱交換
部19に水分が凝縮し残存した状態であっても、上部送
風機10が停止状態に保持されるので水分はほとんど蒸
発せず、空調室R内に再蒸発して流れることがない。ま
た春先等のある程度の暖気感が求められるような状況で
は下方側から暖気が吹き出されて使用者には快適なもの
となる。なお、図10中の下熱交換部22から上熱交換
部19に延在する矢印は、高温となった冷媒の概略の流
れ方向を示すもので、暖房サイクルでは冷媒は全体とし
て室内熱交換器16を下側の下熱交換部22から上側の
上熱交換部19へと流れる。
【0030】また、flag1にセットされた状態でY
esの場合には、下部送風機13を停止状態に保持して
上部通風路11中の上部送風機10のみを運転し、上部
吹出口6から送風する。このときには上方側に暖気が吹
き出されて使用者には直接当たらず、秋口等の暖気を要
さない状況では使用者に不快感を与えることがない。
【0031】一方、第2のフローチャートF2で設定温
度Tsより1℃高い温度と室温Taの比較ステップで、
室温Taが等しいか高い状態のNoの場合には次の冷却
運転に移行して10分間の冷却運転(冷房サイクルでの
運転)が実行され、また設定温度Tsより1℃低い温度
と室温Taの比較ステップで、室温Taが高い状態のY
esの場合にも10分間の冷却運転が実行される。この
冷却運転では図8に示す冷却フローチャートF4が実行
され、先ず冷媒流路切替弁である四方弁33を冷房運転
側とし、次に第1のフローチャートF1でflag1に
セットされたか否かの判断がなされる。そしてflag
2にセットされた状態でNoの場合には、図11に示す
ように下部送風機13を停止状態に保持して上部通風路
11中の上部送風機10のみを運転し、上部吹出口6か
ら冷風を送風する。このように上部送風機10のみを運
転することで使用者に冷風を直接当てないよう上方側で
送風し、肌寒さを感じやすい春先において快適な除湿運
転が行われる。
【0032】なお、図11の上熱交換部19及び下熱交
換部22に記された矢印は冷媒の概略の流れ方向を示す
ものであり、冷房サイクルでは冷媒は全体として室内熱
交換器16を上側の上熱交換部19から下側の下熱交換
部22へと流れる。このとき冷媒の蒸発は電子膨脹弁4
0の開度を調節し減圧量を適正値に変更することで上部
送風機10に対応する上熱交換部19内で終了するよう
になっており、下部送風機13に対応する下熱交換部2
2内での冷媒は過熱域となり、室温に近い温度にまで上
昇して熱交換はほとんど行われない状態となる。このた
め、運転にともない上熱交換部19で凝縮した水分は上
部ドレンパン23に回収されて排出され、また下熱交換
部22は乾いたままとなる。このため、その後に暖房運
転が行われても、下熱交換部22での水分の蒸発はな
い。なお、この制御は特に上下配置された熱交換部に限
らず、左右に熱交換部を配置した空気調和機においても
有効である。
【0033】またflag1にセットされた状態でYe
sの場合には、続いて下熱交換部22に設けられた第1
の冷媒温度センサ44での冷媒温度TrA より5℃高い
温度と、上熱交換部19に設けられた第2の冷媒温度セ
ンサ45での冷媒温度TrBの比較がなされ、上熱交換
部19での冷媒温度TrB が(TrA +5)より低い状
態のNoの場合には電子膨脹弁40を絞り、また上熱交
換部19での冷媒温度TrB が(TrA +5)と等しい
か高い状態でYesの場合には、電子膨脹弁40を開
き、上部送風機10を停止状態に保持して下部通風路1
4中の下部送風機13のみを運転し、下部吹出口8から
除湿された冷風を送風する。これによって下方側から冷
風を当てることができ、使用者に対しわずかな涼風感を
与えることができて秋口における快適な除湿運転が可能
となる。
【0034】なお、上記の本実施形態では、第2のフロ
ーチャートF2で実行される冷却運転(冷房サイクルで
の運転)での冷却フローチャートF4において、第1の
フローチャートF1でflag1にセットされたか否か
の判断ステップでNoの場合には、上部送風機10のみ
を運転するようにしているが、図12に示すように上部
送風機10を運転すると共に下部送風機13も運転する
ようにしてもよい。このようにした場合には、上部吹出
口6から除湿された冷風が送風され、下部吹出口8から
は室温に近い風が送風されることになり、使用者には室
温に近い風が当たることになるので長時間風に当たって
も不快とならず、若干の涼風感を得ることができる。
【0035】このように構成されているので、室温を低
下させてしまうことなく、また凝縮した水分を再蒸発さ
せることなく外気温等に応じて快適な除湿を行うことが
できる。
【0036】また、上記の実施形態では除湿運転モード
の設定を第1のフローチャートF1で検出した外気温T
oに基づき、2種類のモードのうちの片方に自動設定す
る構成となっているが、この第1のフローチャートF1
を、図13に示す除湿モード設定に係る変形形態を示す
フローチャートのように構成してもよい。すなわち、F
5は上記実施形態の第1のフローチャートF1に代わる
第1のフローチャートで、除湿運転が使用者により選定
され、除湿運転中のモードが除湿モードスイッチ54に
より入力されることでスタートする。
【0037】そして、最初のステップで除湿モードスイ
ッチの設定がなされたか否かの判断がなされる。使用者
が手動で除湿モードスイッチを操作し、除湿モードスイ
ッチの設定が行われた場合のYesの時には、flag
1の除湿運転モードのセットが次のステップで行われ
る。このflag1のモードは、例えば秋口等の冷気感
が好まれる状況での運転に対応するものである。また使
用者が除湿モードスイッチを操作せず、除湿モードスイ
ッチの設定が行われなかった場合のNoの時には、fl
ag2の除湿運転モードのセットが次のステップで行わ
れる。このflag2のモードは、例えば春先等の暖気
感が好まれる状況での運転に対応するものである。そし
てflag1あるいはflag2のセットが終了する
と、図示しないが、続いて上記の実施形態の第2のフロ
ーチャートF2の過程が実行され、冷却運転及び加熱運
転が交互に行われて空調室内の除湿が行われる。このよ
うに行われることで、使用者が状況に応じて適切な除湿
運転モードを選択することができると共に、上記の実施
形態と同様の作用、効果を得ることができる。
【0038】さらにまた、上記の実施形態では除湿運転
での加熱及び冷却運転が、第2のフローチャートF2で
示すように使用者が設定した所望する室温の設定温度T
sに基づいて動作する構成となっているが、この第2の
フローチャートF2を、図14に示す除湿運転での加熱
及び冷却運転時に係る変形形態を示すフローチャートの
ように構成してもよい。すなわち、F6は上記実施形態
の第2のフローチャートF2に代わるタイマを用いて除
湿運転の加熱及び冷却を繰り返す構成の第2のフローチ
ャートで、第1のフローチャートF1で除湿運転モード
の設定がなされた後、最初のステップでタイマTがリセ
ットされタイマTがスタートし、10分間の加熱運転
(暖房サイクルでの運転)が実行される。この加熱運転
では上記の実施形態と同様に図7に示す加熱フローチャ
ートF3が実行される。さらに10分が経過した後に再
びタイマTがリセットされタイマTがスタートし、10
分間の冷却運転(冷房サイクルでの運転)が実行され
る。この冷却運転では上記の実施形態と同様に図8に示
す冷却フローチャートF4が実行される。そして、この
ように構成することによっても上記の実施形態と同様の
作用、効果を得ることができる。また、一旦冷房サイク
ルとなった場合に一定時間そのサイクルが継続されるた
め、頻繁なサイクル切り替えによる熱交換器に付着した
凝縮水の再蒸発を低減することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、除湿運転の際の室温変化を緩和させながら効
率的かつ快適な除湿を行うことができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における室内ユニットの斜
視図である。
【図2】本発明の一実施形態における室内ユニットを分
解して示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態における室内ユニットの縦
断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における室内熱交換器の冷
媒流路の接続図である。
【図5】本発明の一実施形態における冷凍サイクル及び
制御系統を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施形態における除湿運転に係るフ
ローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における除湿運転の暖房サ
イクルでのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態における除湿運転の冷房サ
イクルでのフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態における室内ユニットの概
略縦断面図である。
【図10】本発明の一実施形態における下側送風機を運
転するようにした暖房サイクルの状況を示す概略縦断面
図である。
【図11】本発明の一実施形態における上側送風機を運
転するようにした冷房サイクルの状況を示す概略縦断面
図である。
【図12】本発明の一実施形態における上下の送風機を
運転するようにした冷房サイクルの状況を示す概略縦断
面図である。
【図13】本発明の一実施形態における除湿モード設定
に係る変形形態を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態における除湿運転での加
熱及び冷却運転時に係る変形形態を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1…室内ユニット 6…上部吹出口 8…下部吹出口 10…上部送風機 11…上部通風路 13…下部送風機 14…下部通風路 16…室内熱交換器 17…上部熱交換器部 18…中間部上熱交換器部 19…上熱交換部 20…下部熱交換器部 21…中間部下熱交換器部 22…下熱交換部 23…上部ドレンパン 24…下部ドレンパン 31…冷凍サイクル 32…圧縮機 33…四方弁 35…室外熱交換器 40…電子膨脹弁 41…制御部 42…制御回路 43…第1の温度センサ 44…第1の冷媒温度センサ 45…第2の冷媒温度センサ 46…第2の温度センサ Ta…室温 To…外気温 TrA ,TrB …冷媒温度
フロントページの続き (72)発明者 藁科 吉隆 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝 富士工場内 (56)参考文献 特開 平1−189449(JP,A) 特開 平1−90942(JP,A) 特開 平7−19514(JP,A) 特開 昭63−226554(JP,A) 特開 昭55−105130(JP,A) 特開 昭58−214757(JP,A) 特開 昭63−148036(JP,A) 特開 昭61−79933(JP,A) 特開 昭60−200038(JP,A) 実開 平1−19853(JP,U) 実開 平2−73536(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に設けられた吹出口と、各吹出口に
    対し独立して形成された通風路と、各通風路のそれぞれ
    に送風機と室内熱交換器とを備え、さらに、この室内熱
    交換器と圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装置を冷
    媒配管により接続した冷凍サイクルを備え、制御部によ
    り運転制御を行うようにした空気調和機において、前記
    減圧装置は、前記制御部により減圧量が変更可能であ
    り、前記室内熱交換器は、上下の各吹出口に対応した上
    側熱交換部と下側熱交換部のそれぞれに分離されてなる
    と共に、前記上側熱交換部の下部には上部ドレンパンが
    設けられ、前記下側熱交換部の下部には下部ドレンパン
    が設けられており、除湿運転を行う際には、前記四方弁
    を切り換えることにより冷房サイクルと暖房サイクルで
    の運転を組み合わせた運転を行い、かつ前記制御部によ
    る制御のもとに除湿運転中の冷房サイクル時には前記
    上側熱交換部内で冷媒の蒸発がほぼ終了するように前記
    減圧装置の減圧量を制御することを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 冷房サイクル時、冷凍サイクル中を流れ
    る冷媒が上側熱交換部から下側熱交換部へと流れ、暖房
    サイクル時は前記下側熱交換部から前記上側熱交換部へ
    と流れることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 上下に設けられた吹出口と、各吹出口に
    対し独立して形成された通風路と、各通風路のそれぞれ
    に送風機と室内熱交換器とを備え、さらに、この室内熱
    交換器と圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装置を冷
    媒配管により接続した冷凍サイクルを備えた空気調和機
    において、前記四方弁を切り換えることにより冷房サイ
    クルと暖房サイクルでの運転を組み合わせた除湿運転を
    行うと共に、この除湿運転中の冷房サイクル時、上側の
    前記吹出口に対応した送風機を駆動し、下側の前記吹出
    口に対応した送風機を停止状態に保持し、暖房サイクル
    時、下側の前記吹出口に対応した送風機を駆動し、上側
    の前記吹出口に対応した送風機を停止状態に保持する第
    1の除湿モードと、この除湿運転中の冷房サイクル時、
    下側の前記吹出口に対応した送風機を駆動し、上側の前
    記吹出口に対応した送風機を停止状態に保持し、暖房サ
    イクル時、上側の前記吹出口に対応した送風機を駆動
    し、下側の前記吹出口に対応した送風機を停止状態に保
    持する第2の除湿モードとを設け、これらの第1の除湿
    モードと第2の除湿モードとを切り換え可能にしたこと
    を特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 第1、第2の吹出口と、これら各吹出口
    に対し独立して形成された第1、第2の通風路と、これ
    ら各通風路のそれぞれに第1、第2の送風機と第1、第
    2の室内熱交換器と、前記第1の室内熱交換器に発生す
    る凝縮水を処理するドレンパンとが設けられ、さらに、
    前記第1、第2の室内熱交換器と圧縮機、四方弁、室外
    熱交換器及び減圧量を制御可能な減圧装置を冷媒配管に
    より接続した冷凍サイクルとを備え、前記四方弁を切り
    換えることにより冷房サイクルと暖房サイクルでの運転
    を組み合わせた除湿運転を行うと共に、この除湿運転中
    の冷房サイクル時、前記第1の送風機を駆動し、暖房サ
    イクル時、前記第2の送風機を駆動し、前記第1の送風
    機を停止状態に保持し、さらに、冷房サイクル時、前記
    第1の室内熱交換器内で冷媒の蒸発がほぼ終了するよう
    に前記減圧装置の減圧量を制御することを特徴とする空
    気調和機。
  5. 【請求項5】 除湿運転中の冷房サイクル時、第2の送
    風機を停止状態に保持したことを特徴とする請求項4記
    載の空気調和機。
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