JP3523139B2 - 可変利得回路 - Google Patents

可変利得回路

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JP3523139B2 JP2000029836A JP2000029836A JP3523139B2 JP 3523139 B2 JP3523139 B2 JP 3523139B2 JP 2000029836 A JP2000029836 A JP 2000029836A JP 2000029836 A JP2000029836 A JP 2000029836A JP 3523139 B2 JP3523139 B2 JP 3523139B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0035Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements
    • H03G1/0082Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements using bipolar transistor-type devices

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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変利得回路に関
し、特に増幅器に用いる可変利得回路に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信では、通信距離によって電波の
減衰量が変化する。携帯電話等の移動体無線機器では、
通信距離が大きく変化するので、距離に応じて減衰量を
補正するため、可変利得回路が必要とされている。
【0003】図28は移動体無線機器における送受信部
の構成を示すブロック図である。低雑音アンプ103、
中間周波数アンプ105、ドライバアンプ111等に可
変利得回路が用いられている。ここでは、可変利得回路
の従来例として2つの可変利得増幅器をあげる。
【0004】まず、図29は特開平6−164249号
公報に記載されている第1の従来の可変利得増幅器の構
成例である。エミッタ接地トランジスタ1のコレクタは
負荷2を介して電源10が接続され、この負荷2により
増幅出力4が取り出される。トランジスタ1のベースに
はバイアス抵抗51と52からなるベースバイアス回路
5が接続されると共に、可変電流源6が接続されてい
る。可変電流源6は電流源トランジスタ61と、このト
ランジスタ61のコレクタに接続された抵抗62から構
成されている。
【0005】本従来例では、可変電流源6のベースバイ
アス電流を変化させることでエミッタ接地トランジスタ
1の増幅利得を可変している。トランジスタ61のベー
ス入力電圧63を制御することにより、トランジスタ6
1のコレクタ電流がそれに応じて変化する。その結果と
してトランジスタ1のベースバイアス電流が変化し、利
得が変化する。
【0006】また、図30は特願平10−260734
号公報に記載されている第2の従来の可変利得増幅回路
の構成例である。エミッタ接地トランジスタ1のコレク
タは負荷2を介して電源10に接続され、この負荷2に
より増幅出力4が取り出される。トランジスタ1のベー
スにはバイアス抵抗51と52からなるベースバイアス
回路5が接続されると共に、可変インピーダンス回路8
が直流阻止容量9を介して接続されている。可変インピ
ーダンス回路8はベース接地トランジスタ81と、この
トランジスタ81のエミッタ抵抗84とから構成されて
いる。
【0007】本従来例では可変インピーダンス回路8が
入力信号のグランドへの分流量を制御して増幅利得を可
変する。トランジスタ81のベース83は交流的に接地
されており、このトランジスタ81のベース入力電圧8
3を制御すると、トランジスタ81のエミッタ−グラン
ド間のインピーダンスが変化する。その結果として入力
信号の分流量の制御がなされ、利得が変化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】可変利得回路におい
て、利得のデシベル値を制御電圧に対して描いた曲線
(以下、「ゲインカーブ」という)がリニアであると制
御電圧発生器の設計が容易になるが、従来技術の問題点
はゲインカーブがリニアにならないことである。
【0009】例えば、図29に示す第1の従来の回路に
おけるゲインカーブは、図31に示すように上に凸にな
る。また、図30に示す第2の従来の回路におけるゲイ
ンカーブは、図32に示すように下に凸になる。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、ゲインカ
ーブのリニアリティを改善した可変利得回路を提供する
ことである。
【0011】本発明の他の目的は、増幅回路におけるリ
ニアリティを改善した可変利得回路を提供することであ
る。
【0012】本発明の可変利得回路は、同一の増幅器に
接続され、当該増幅器の入力信号に対する利得を制御電
圧により可変制御する可変利得回路であって、前記増幅
器に接続され、制御電圧に対する前記増幅器の利得のデ
シベル値の特性曲線が下に凸になる第1の可変利得回路
と、前記増幅器に接続され、制御電圧に対する前記増幅
器の利得のデシベル値の特性曲線が上に凸になる第2の
可変利得回路とを備え、前記第1及び第2の可変利得回
路を制御電圧により同時に制御することにより、制御電
圧に対する前記増幅器の利得のデシベル値の特性曲線が
近似的に直線とみなせるゲインカーブを得ることを特徴
とする。
【0013】本発明を可変利得増幅回路に用いる場合
は、増幅器と、当該増幅器に接続され増幅器の入力信号
に対する利得を制御電圧により可変制御する可変利得回
路と、を備える可変利得増幅回路であって、前記可変利
得回路は、前記増幅器に接続され、制御電圧に対する前
記増幅器の利得のデシベル値の特性曲線が下に凸になる
第1の可変利得回路と、前記増幅器に接続され、制御電
圧に対する前記増幅器の利得のデシベル値の特性曲線が
上に凸になる第2の可変利得回路とを備え、前記第1及
び第2の可変利得回路を制御電圧により同時に制御する
ことにより、制御電圧に対する前記増幅器の利得のデシ
ベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせるゲインカー
ブを得ることを特徴とする。
【0014】本発明をトランジスタを用いた増幅回路に
用いる場合は、入力と基準電位の間に容量を介してトラ
ンジスタのベースとエミッタ間の交流インピーダンスの
変化を利用した可変インピーダンスを接続し、前記エミ
ッタ接地増幅回路のバイアス回路と基準電位の間にトラ
ンジスタのコレクタ電流をベース電流で制御できること
を利用した可変電流源を接続し、前記可変インピーダン
スと前記可変電流源を同時に制御することで利得を制御
する。
【0015】本発明を任意の増幅器に用いる場合には、
増幅器の入力と基準電位の間に容量を介してトランジス
タのベースとエミッタ間の交流インピーダンスの変化を
利用した第1の可変インピーダンスを接続し、前記エミ
ッタ接地増幅回路の入力と出力の間にダイオードの逆バ
イアスを利用した第2の可変インピーダンスを接続し、
第1と第2の可変インピーダンスを同時に制御すること
で利得を制御する。
【0016】(作用)制御電圧に対する利得のデシベル
値の特性曲線が下に凸になる第1の可変利得回路(可変
インピーダンス)と、同特性曲線が上に凸になる第2の
可変利得回路(可変電流源)とを使用して利得を制御す
ることにより、両者の非線形性を互いに打ち消して線形
性の改善を行う。増幅器の利得制御構成の可変利得回路
においては、エミッタ接地トランジスタ増幅回路又はベ
ース接地トランジスタ増幅回路を採用し、トランジスタ
の入力回路に第1の可変利得回路を、バイアス回路に第
2の可変利得回路を設けることにより、増幅回路の利得
を同時に制御する。
【0017】いずれの構成においても、上に凸と下に凸
の曲線を互いに打ち消し合うようにすることによって、
ゲインカーブのリニアリティを改善することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の可変利得回路の実施の形
態について図面を参照して以下説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態を示す図であ
る。同図において、第1の従来例の図29と第2の従来
例の図30における回路と対応させ、従来例と同一機能
を有する素子は同一記号で示している。
【0020】エミッタ接地トランジスタ1のコレクタに
は負荷2を介して電源10が接続され、この負荷2によ
り増幅出力4が取り出される。トランジスタ1のベース
には直列接続したバイアス抵抗50、51、52からな
るベースバイアス回路5が接続されると共に、バイアス
抵抗50と51の接続点に可変電流源6が接続されてい
る。さらに、トランジスタ1のベースには直流阻止容量
9を介して可変インピーダンス回路8が接続されてい
る。
【0021】図2は、図1の回路において可変電流源6
と可変インピーダンス回路8を具体化した回路図であ
り、それぞれをトランジスタと抵抗で構成している。こ
の回路図にしたがって本実施の形態の動作を説明する。
【0022】ベースバイアス電流を制御して増幅利得を
可変するための可変電流源6は、電流源トランジスタ6
1と抵抗64とから構成されている。そして、このトラ
ンジスタ61のベース入力端子63の電圧を変化させ、
トランジスタ61のコレクタ電流をそれに応じて変化さ
せることにより、結果としてトランジスタ1のベースバ
イアス電圧を制御する構成となっている。
【0023】ここで、電流源制御端子63の電圧を上げ
ると、可変電流源トランジスタ61の電流は増加し、バ
イアス回路5からのベースバイアス供給電流が電流源6
に分流される量が多くなる。それによってトランジスタ
1に供給されるベースバイアスは減少し、利得は減少す
る。逆に電流源制御端子63の電圧を下げると、ベース
バイアス電流の分流量が少なくなり、トランジスタ1に
供給されるベースバイアスが増大し、利得は増大する。
【0024】一方、入力信号をバイパスして増幅利得を
可変するための可変インピーダンス回路8はベース接地
トランジスタ81と、抵抗84とから構成されている。
トランジスタ81のベース83は交流的に接地されてお
り、このトランジスタ81の制御端子(可変インピーダ
ンス制御端子)83の電圧を変化させることにより、ト
ランジスタ81のエミッタ−グランド間の入力インピー
ダンスが変化し、結果として入力信号を分流制御する構
成としている。
【0025】ここで、可変インピーダンス制御端子83
の電圧を増加させれば可変インピーダンストランジスタ
81の入力インピーダンスが下がる。その結果、入力信
号が可変インピーダンス8に分流される量が多くなるた
め、トランジスタ1のベースに入力される信号は減少
し、利得は減少する。逆に可変インピーダンスベース制
御端子83の電圧を減少させると、可変インピーダンス
トランジスタ81の入力インピーダンスが上がる。その
結果入力信号の分流量が少なくなることにより、トラン
ジスタ1のベースに入力される信号が増大し、利得は増
大する。
【0026】図3は、可変インピーダンス制御電圧83
を固定したときの、可変電流源制御端子63の電圧に対
するゲインカーブである。図3において制御電圧が高く
なるに従い利得減少の値は大きくなり、ゲインカーブは
上に凸となる。一方、図4は電流源制御電圧63を固定
したときの、可変インピーダンス制御端子83の電圧に
対するゲインカーブである。図4では制御電圧が高くな
ると利得の減衰量は飽和し、ゲインカーブは下に凸とな
る。
【0027】ここで、可変インピーダンス制御電圧83
と可変電流源制御電圧63を同時に制御したとき、バイ
アス抵抗50を大きくすると、可変電流源6による利得
制御が支配的になりゲインカーブは上に凸になる。逆に
バイアス抵抗50を小さくすると可変インピーダンス回
路8による利得制御が支配的になりゲインカーブは下に
凸となる。バイアス抵抗50を適切に定めた場合、上に
凸と下に凸の極性が打ち消しあい、図5に示すようにリ
ニアリティを改善することが可能である。
【0028】以下、上に凸と下に凸の前記特性曲線を打
ち消し合わせることによってリニアリティを改善させる
動作を、例えば図2の回路に示す可変インピーダンス回
路と可変電流源を用いた利得制御に基づいて説明する。
【0029】まず、本実施の形態の可変インピーダンス
回路の動作について説明する。可変インピーダンスによ
る利得制御は以下のように行われる。
【0030】可変インピーダンスに用いられるトランジ
スタ81の交流等価回路を図6に示す。トランジスタの
エミッタ寄生抵抗値をre、ベース寄生抵抗値をrb、ベー
ス−エミッタ間ダイオードインピーダンスをZD、輸送
効率をαとすると、可変インピーダンスに用いられるト
ランジスタのエミッタから見たインピーダンスZiは、
【0031】
【数1】 と表される。ここでv1は、
【0032】
【数2】 と表され、またトランジスタでは
【0033】
【数3】 が成立する。よってZi
【0034】
【数4】 と表すことができる。ダイオードインピーダンスZ
Dは、微分コンダクタンスgDと容量Cjを用いて、
【0035】
【数5】 と表すことができる。拡散容量が接合容量より十分小さ
いとき、gDとCjはそれぞれ、
【0036】
【数6】
【0037】
【数7】 と表すことができる。ここで、qは電子の電荷量、kはボ
ルツマン係数、Tは絶対温度、IFはダイオードの順方向
直流電流、g0、a0およびCは定数、ΦD内蔵電位、nは通
常2〜3の間の値を取る定数である。また、VDはダイオ
ードにかかる順方向電圧である。
【0038】gDはベース−エミッタ間電圧が負のとき0
となり、ベース−エミッタ間電圧が正のときは順方向電
流に比例して大きくなる。Cjはベース−エミッタ間空乏
層による容量であり、順方向電圧VDが内蔵電位ΦDに達
したとき空乏層が消滅しCjは無限大になる。結局ダイオ
ードインピーダンスの逆数(1/ZD)とベース−エミッ
タ間電圧Vbeの関係は図7に示すようになる。以上よ
り、可変インピーダンスの入力インピーダンスZiの絶対
値はベース−エミッタ間電圧Vbeに対して、図8に示す
ように最初急激に減少した後でre+(1−α)rbに飽和す
る。
【0039】トランジスタ増幅回路の利得のデシベル値
Gaは、増幅回路に入力される電力Pi nと、Pinのうちトラ
ンジスタ1に入力される電力Ptと定数Gamaxを用いて、
【0040】
【数8】 と表される。ここで、可変インピーダンスのアドミッタ
ンスを、
【0041】
【数9】 とし、増幅トランジスタ1の入力アドミッタンスを
【0042】
【数10】 とし、入力端子から見たマッチング回路と信号源のアド
ミッタンスを
【0043】
【数11】 としたときの交流等価回路を図9に示す。図9において
増幅トランジスタに入力される電力は、
【0044】
【数12】 である。ここで図1におけるvbとvsは、
【0045】
【数13】 という関係を持ち、上式をGとBを用いて表すと、
【0046】
【数14】 となる。以上より、利得のデシベル値Gaとベースエミッ
タ間ダイオード電圧VD
【0047】
【数15】 という関係を持つ。上式に式(1)を代入し、Yiの変化
に関係しない項を定数Ga 0にまとめると、
【0048】
【数16】 となる。この式はZD>>re+(1-α)rbとなるVDの小さい範
囲で、
【0049】
【数17】 と表せる。上式はVDが、
【0050】
【数18】 となる範囲でGaはほぼ一定値Ga0-20log(2G)を保ち、
【0051】
【数19】 となる範囲からGaは急激に減少をはじめる。VDがΦD
近づいてくると、ZD<<re+(1-α)rbとなり、
【0052】
【数20】 という一定値に漸近する。したがって、この可変インピ
ーダンスを用いた利得制御におけるゲインカーブは図1
0に示すような曲線となる。図中では式(2)が当ては
まる範囲を領域1、式(3)が当てはまる範囲を領域
2、式(4)が当てはまる範囲を領域3で示している。
領域2から領域3にかけて利得はZiの低下にともなって
最初減少したのち飽和するので、ゲインカーブは下に凸
になる。制御電圧Vctlに対するGaの可変範囲は、トラン
ジスタ81のエミッタに接続された抵抗84の抵抗値に
よって、制御電圧Vctlに対するベースエミッタ間電圧V
beの分圧量を調整することで可変することができる。
【0053】次に、本実施の形態の可変利得回路に関す
る可変電流源の動作について説明する。可変電流源によ
る利得制御は以下のように行われる。
【0054】トランジスタ61と抵抗64からなる可変
電流源と、抵抗値R0、R1、R2を持つ抵抗からなるベース
バイアス回路と、電圧VCCを発生する定電圧源で構成さ
れる回路を図11に示す。トランジスタの利得はトラン
ジスタのベースバイアス電圧の指数関数に比例するの
で、利得のデシベル値Gaはベースバイアス電圧Vbe1と比
例定数Aによって、
【0055】
【数21】 と表すことができる。ここで、ベースバイアス回路から
発生されるベースバイアス電圧Vbe1と可変電流源にかか
る電圧V0との間には、
【0056】
【数22】 という関係が成立する。さらに、V0と可変電流源に流れ
込む電流ICとの間には、
【0057】
【数23】 という関係が成立する。また、ICは電流源の制御電圧V
ctlは定数Ig、a1を用いて、
【0058】
【数24】 と表すことができる。よって、利得のデシベル値Gaと電
流源制御電圧Vctlの関係は、
【0059】
【数25】 と表すことができる。以上より、電流源制御電圧が増え
るとGaは指数関数的に減少する。よって可変電流源を用
いた利得制御のゲインカーブは図12に示すように上に
凸になる。制御電圧Vctlに対するGaの可変範囲は数25
より定数Igと抵抗値R0の大きさによって可変すること
ができる。
【0060】以上のことから、ベース−エミッタ間の交
流インピーダンスの変化を利用した可変インピーダンス
によるゲインカーブは下に凸になり、ベースバイアス回
路と基準電位の間に設けた可変電流源によるゲインカー
ブは上に凸になる。下に凸と上に凸のゲインカーブが重
ね合わさることによって、両者の曲線が打ち消されるこ
ととなり、ゲインカーブのリニアリティを改善すること
ができる。下に凸と上に凸それぞれのカーブの制御電圧
に対するGaの可変範囲を同じようにすることによって、
もっとも好ましいリニアリティを得られるようになる
が、Gaの可変範囲が同じでなくても、どちらか一方で利
得制御を行う場合より良いリニアリティが得られること
は言うまでもない。
【0061】以上説明した上に凸と下に凸の前記特性曲
線を打ち消し合わせることによってリニアリティを改善
する動作は他の実施の形態においても同様である。
【0062】次に、図1に示す実施の形態は、可変電流
源6はベースと電源10との間に接続された構成例を示
すものであるが、本発明の他の実施の形態として、図1
3に示すように可変電流源6をベースに直接設ける構成
とすることができる。図13に示す回路は可変電流源6
の接続位置が異なるだけであり、回路の動作は図1に示
す実施の形態と同様である。
【0063】また、図1に示す実施の形態では、可変イ
ンピーダンス回路は入力端子3と増幅トランジスタ1の
間に容量を介して接続されているが、本発明の他の実施
の形態として、図14、図15に示すように増幅トラン
ジスタ1と並列して接続しても、同様の効果が得られ
る。これらの回路は入力端子3と可変インピーダンス回
路8、そして直流阻止容量9の接続位置が異なるだけで
あり、回路の動作は図1に示す実施の形態と同様であ
る。
【0064】さらに、本発明の他の実施の形態として、
図16に示すように可変電流源と可変インピーダンス回
路を1つの可変利得回路7で構成することもできる。可
変利得回路7はトランジスタ71と抵抗83で構成す
る。このトランジスタ71の制御端子73の電圧を変化
させることにより、トランジスタ71のコレクタ電流が
変化する。また、トランジスタ71のベースは交流的に
接地されており、制御端子73の電圧を変化させること
により、エミッタから見た入力インピーダンスが変化す
る。可変電流源と可変インピーダンス回路を1つの回路
で構成しているだけであり、回路の動作は図1に示す実
施の形態と同様である。
【0065】そして、以上の実施の形態におけるトラン
ジスタ1からなる増幅回路は、図1に示すようなエミッ
タ接地増幅回路による構成だけでなく、図17に示すよ
うなベース接地増幅回路による構成や、図18に示すよ
うなコレクタ接地増幅回路による構成、さらに図19に
示すようなカスコード接続増幅回路による構成に適用し
ても同様の効果が得られる。ここで、図17に示すベー
ス接地増幅回路では、可変インピーダンス回路8をベー
ス接地トランジスタのエミッタ側に直流阻止容量9を介
して接続し、入力端子3をエミッタ側から供給するよう
に構成している。また、図18に示すコレクタ接地増幅
回路では、トランジスタのエミッタ側に負荷を接続して
出力端子4を取り出すように構成している。
【0066】
【実施例】次に、本発明の可変利得回路について第1実
施例ないし第5実施例について説明する。以下説明する
実施例1から実施例5においては、トランジスタには全
て高周波特性に優れたGaAs−HBT(ヘテロバイポ
ーラトランジスタ)を用いる。電源端子10には3.0
Vの直流電圧源12を接続し、負荷2は68nHのイン
ダクタとし、出力端子4より取り出される出力は1μF
の直流阻止容量94を介して整合回路14を経て整合出
力端子44へ取り出される。トランジスタ1のベースは
バイアス抵抗50〜52によってコレクタ電流が5mA
になるようにバイアスされている。入力信号33は整合
回路13と1μFの直流阻止容量93を介して入力端子
3へ入力される。
【0067】(実施例1)図20は、本発明の第1の実
施例の構成を示す図である。可変インピーダンス回路8
は、ベース 接地トランジスタ81と300Ωの抵抗8
4によって構成されており、1μFの直流阻止容量9を
介してトランジスタ1のベースに接続されている。可変
インピーダンス制御端子83は1μFの直流阻止容量9
2を介してグランドに接地され、また5kΩの抵抗15
を介して制御電圧発生器11に接続されている。
【0068】一方、可変電流源6は電流源トランジスタ
61と、抵抗64から構成されており、トランジスタ1
のベースバイアス回路5とグランドの間に接続されてい
る。可変電流源制御端子63は5kΩの抵抗16を介し
て制御電圧発生器11に接続されている。
【0069】本実施例の回路において、可変電流源トラ
ンジスタの抵抗64を300Ω、可変抵抗トランジスタ
の抵抗84を300Ω、ベースバイアス回路の分圧抵抗
50を100Ωに選び、入力信号33として周波数2G
Hz、電力1μWの正弦波を入力したときのゲインカー
ブは図5に示す特性を示す。制御電圧1.2V以上の領
域で、近似的に直線とみなせるゲインカーブを得ること
ができた。その領域を図5においては直線領域で示して
いる。
【0070】また、本実施例では、抵抗15と抵抗16
を介して制御電圧発生器11を接続する構成をとってい
るが、図21に示すように可変インピーダンス制御端子
83とグランドの間に抵抗17を、可変電流源制御端子
63とグランドの間に抵抗18を挟み込み制御電圧を分
圧すれば、可変インピーダンスと可変電流源のそれぞれ
の制御端子に加わる電圧を変えることができる。
【0071】(実施例2)図22は、図16に示す実施
の形態を具体化した本発明の第2の実施例の構成を示す
図である。可変利得回路7は、ベース接地トランジスタ
71と300Ωの抵抗84によって構成されており、1
μFの直流阻止容量9を介してトランジスタ1のベース
に接続されている。制御端子73は1μFの直流阻止容
量92を介してグランドに接地され、また5kΩの抵抗
15を介して制御電圧発生器11に繋がれている。
【0072】この実施例の回路において、ベースバイア
ス回路の分圧抵抗50を100Ωに選び、入力信号33
として周波数2GHz、電力1μWの正弦波を入力した
とき、図5と同様な近似的に直線とみなせるゲインカー
ブを得ることができる。
【0073】(実施例3)図23は本発明の第3の実施
例の構成を示す図である。本実施例ではトランジスタ1
のコレクタにベース接地トランジスタ41のエミッタを
接続するカスコード接続構成をとっている。ベース接地
トランジスタ41は直流阻止容量95によってベース接
地されており、抵抗50、53、54によってバイアス
されている。可変電流源6によってベース接地トランジ
スタ41のベースバイアスを制御すると同時に、可変抵
抗8で入力信号の分流量を制御することで、図5と同様
な近似的に直線とみなせるゲインカーブを得ることがで
きる。
【0074】図24は、図23に示すカスコード接続構
成の変形例を示す図である。トランジスタ1のベースバ
イアスを電源10−アース間の抵抗に代えてトランジス
タ41のベース−アース間に設け、トランジスタ1とト
ランジスタ41の両方のバイアス電流を可変電流源6で
制御する構成を採用しており、この構成でも同様の効果
が得られる。また、可変電流源6によりトランジスタ1
のバイアス電流を制御する図19に示すような構成とし
ても同様の効果が得られる。
【0075】(実施例4)図25は本発明の第4の実施
例の構成を示す図である。これは、ゲインカーブが上に
凸になる利得制御機構として増幅器100の入出力間に
容量を介して可変容量ダイオード65を挿入したのもの
である。ゲインカーブが下に凸になる利得制御機構は、
これまでの実施例と同じく可変インピーダンス回路8に
よって行われる。ダイオード65のカソードにはインダ
クタ6を介して直流電圧源12が接続されており、アノ
ードは抵抗18を介してグランドに接続され、また整流
ダイオード66を介して制御電圧発生器11が接続され
ている。
【0076】可変容量ダイオード65は逆バイアスされ
た状態になっており、このダイオード65の両端にかか
る逆バイアス電圧を変化することで、増幅器100出力
が入力にフィードバックされる量を調整することにより
回路全体の利得を変化する。整流ダイオード66と抵抗
18は、制御電圧発生器11の電圧を分圧しダイオード
65にかかる逆バイアス電圧を調整している。可変容量
ダイオード65により帰還量を制御すると同時に、可変
インピーダンス回路8により入力信号の分流量を制御す
ることで、図5と同様な近似的に直線とみなせるゲイン
カーブを得ることができる。
【0077】(実施例5) 図26は本発明の第5の実
施例の構成を示す図である。これは、図22に示す第2
の実施例において、制御電圧発生器11の出力を反転増
幅器20を介して制御端子に接続したものである。反転
増幅器20はトランジスタ21と6kΩのコレクタ抵抗
22と3kΩのエミッタ抵抗23と5kΩのベース抵抗
24から構成されている。
【0078】この回路の入力端子33に入力信号として
周波数2GHz、電力1μWの正弦波を入力したとき、
図27に示すように制御電圧の上昇に伴って利得が増加
するゲインカーブが得られる。反転増幅器を付加するこ
とでゲインカーブのリニアリティが劣化する場合がある
が、その場合においてもベースバイアス回路5の抵抗5
0の値を調整することにより、リニアリティを改善する
ことができる。
【0079】本実施例では実施例2(図22)を基に構
成したが、実施例1、実施例3、実施例4の回路の制御
端子に反転増幅器を付加した場合においても同様の効果
を得ることができる。
【0080】なお、以上の実施例で示した数値は、回路
の使用目的やトランジスタの特性などによって最適化さ
れるものとする。
【0081】また、以上の実施例ではGaAs−HBT
を用いて説明してきたが、Siバイポーラトランジスタ
やSiGe−HBTなど、いかなるバイポーラトランジ
スタを用いても同様の効果が得られることは言うまでも
ない。
【0082】
【発明の効果】 本発明によれば、制御電圧に対する利
得のデシベル値の特性曲線が下に凸になる可変利得回路
(可変インピーダンス)と、同特性曲線が上に凸になる
可変利得回路(可変電流源)とを使用して、両者の非線
形性を互いに打ち消すように制御するから、ゲインカー
ブのリニアリティを改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変利得回路の一実施の形態を示す図
である。
【図2】本発明の可変利得回路の他の実施の形態を示す
回路図である。
【図3】可変利得回路の制御電圧に対する利得の特性を
示す図である。
【図4】可変利得回路の制御電圧に対する利得の特性を
示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の制御電圧に対する利得の
特性を示す図である。
【図6】バイポーラトランジスタの等価回路を示す図で
ある。
【図7】ベースーエミッタ間アドミッタンスのバイアス
依存性を示す図である。
【図8】ベース接地トランジスタの入力インピーダンス
のバイアス依存性を示す図である。
【図9】可変インピーダンスによる利得制御を説明する
図である。
【図10】可変インピーダンスによる利得制御の特性を
示す図である。
【図11】可変電流源による利得制御を説明する図であ
る。
【図12】可変電流源による利得制御の特性を示す図で
ある。
【図13】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図14】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図15】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図16】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図17】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図18】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図19】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図20】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図21】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図22】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図23】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図24】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図25】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図26】本発明の第5の実施例を示す回路図である。
【図27】本発明の第5の実施例の特性を示す図であ
る。
【図28】移動体無線機器の受信部のブロック図であ
る。
【図29】第1の従来の可変利得増幅器の構成例を示す
図である。
【図30】第2の従来の可変利得増幅器の構成例を示す
図である。
【図31】第1の従来の可変利得増幅器の特性を示す図
である。
【図32】第2の従来の可変利得増幅器の特性を示す図
である。
【符号の説明】
1 増幅用エミッタ接地トランジスタ 2 増幅器負荷 3 信号入力端子 4 増幅出力端子 5 ベースバイアス回路 6 可変電流源 7 可変利得制御回路 8 可変インピーダンス 9、92、93、94、95 直流阻止容量 10 電源端子 11 制御電圧発生器 12 直流電圧源 3、14 整合回路 15、16、17、18 抵抗 20 反転増幅器 21 反転増幅器用トランジスタ 22、23、24 反転増幅器用抵抗 33 整合入力端子 41 ベース接地トランジスタ 44 整合出力端子 50、51、52 ベースバイアス抵抗 61 可変電流源トランジスタ 62、64 可変電流源用抵抗 63 可変電流源制御端子 65 可変容量ダイオード 66 ダイオード 67 インダクタ 71 利得制御回路トランジスタ 73 制御端子 81 可変インピーダンストランジスタ 83 可変インピーダンス制御端子 84 抵抗 100 電力増幅器 101 アンテナ 102 スイッチ 103 低雑音アンプ 104、106、112 帯域フィルタ 105 中間周波数アンプ 107、108、109 ミキサ 110 パワーアンプ 111 ドライバアンプ 113 ベースバンド処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/10

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の増幅器に接続され、当該増幅器の入
    力信号に対する利得を制御電圧により可変制御する可変
    利得回路であって、前記増幅器に接続され、制御電圧に
    対する前記増幅器の利得のデシベル値の特性曲線が下に
    凸になる第1の可変利得回路と、前記増幅器に接続さ
    れ、制御電圧に対する前記増幅器の利得のデシベル値の
    特性曲線が上に凸になる第2の可変利得回路とを備え、
    前記第1及び第2の可変利得回路を制御電圧により同時
    に制御することにより、制御電圧に対する前記増幅器の
    利得のデシベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせる
    ゲインカーブを得ることを特徴とする可変利得回路。
  2. 【請求項2】増幅器と、当該増幅器に接続され増幅器の
    入力信号に対する利得を制御電圧により可変制御する可
    変利得回路と、を備える可変利得増幅回路であって、前
    記可変利得回路は、前記増幅器に接続され、制御電圧に
    対する前記増幅器の利得のデシベル値の特性曲線が下に
    凸になる第1の可変利得回路と、前記増幅器に接続さ
    れ、制御電圧に対する前記増幅器の利得のデシベル値の
    特性曲線が上に凸になる第2の可変利得回路とを備え、
    前記第1及び第2の可変利得回路を制御電圧により同時
    に制御することにより、制御電圧に対する前記増幅器の
    利得のデシベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせる
    ゲインカーブを得ることを特徴とする可変利得増幅回
    路。
  3. 【請求項3】増幅器の利得を制御電圧により可変制御す
    る可変利得回路であって、制御電圧に対する前記増幅器
    の利得のデシベル値の特性曲線が下に凸になる第1の可
    変利得制御機構と、前記増幅器の制御電圧に対する利得
    のデシベル値の特性曲線が上に凸になる第2の可変利得
    制御機構とを備え、前記第1及び第2の可変利得制御機
    構を制御電圧により制御することにより、前記増幅器の
    利得制御をその入力において行い、利得のデシベル値の
    特性曲線が近似的に直線とみなせるゲインカーブを得る
    ことを特徴とする可変利得回路。
  4. 【請求項4】増幅器と、前記増幅器の入力のバイアスを
    変化させ利得を制御する制御電圧に対する利得のデシベ
    ル値の特性曲線が上に凸になるバイアス制御手段と、前
    記増幅器の入力への入力信号の分流量を変化させる制御
    電圧に対する利得のデシベル値の特性曲線が下に凸にな
    る分流制御手段と、前記バイアス制御手段及び前記分流
    制御手段を同時に制御する制御手段とを有し、増幅器の
    利得のデシベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせる
    ゲインカーブを得ることを特徴とする可変利得増幅
    路。
  5. 【請求項5】増幅器を有し、前記増幅器の入力に容量を
    介して制御電圧に対する利得のデシベル値の特性曲線が
    下に凸になる可変インピーダンスを接続し、前記増幅器
    の入力のバイアス回路に制御電圧に対する利得のデシベ
    ル値の特性曲線が上に凸になる可変電流源を接続し、前
    記可変インピーダンスと前記可変電流源とを同時に制御
    することにより増幅器の利得制御を行い、増幅器の利得
    のデシベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせるゲイ
    ンカーブを得ることを特徴とする可変利得増幅回路。
  6. 【請求項6】第1のトランジスタからなるエミッタ接地
    増幅回路の入力に容量を介して第2のトランジスタのエ
    ミッタを接続し、前記エミッタ接地増幅回路のベースバ
    イアス回路に第3のトランジスタのコレクタを接続し、
    前記第3のトランジスタのエミッタを抵抗を介して基準
    電位に接続し、第2のトランジスタと第3のトランジス
    タのベース電圧を制御することによりエミッタ接地増幅
    回路の利得制御を行い、利得のデシベル値の特性曲線が
    近似的に直線とみなせるゲインカーブを得ることを特徴
    とする可変利得回路。
  7. 【請求項7】第1のトランジスタからなるエミッタ接地
    増幅回路の入力に容量を介して第2のトランジスタのエ
    ミッタを接続し、第1のトランジスタのベースとベース
    バイアス電源との間に抵抗を介して第2のトランジスタ
    のコレクタを接続し、第2のトランジスタのベース電圧
    を制御することによりエミッタ接地増幅回路の利得制御
    を行い、利得のデシベル値の特性曲線が近似的に直線と
    みなせるゲインカーブを得ることを特徴とする可変利得
    回路。
  8. 【請求項8】第1のトランジスタと第2のトランジスタ
    からなるカスコード接続増幅回路の入力と基準電位の間
    に容量を介して可変インピーダンスを接続し、前記カス
    コード接続増幅回路を構成するベース接地トランジスタ
    のベースバイアス回路と基準電位の間に、トランジスタ
    のコレクタ電流を利用する可変電流源を接続し、前記可
    変インピーダンスと前記可変電流源を同時に制御するこ
    とによりカスコード接続増幅回路の利得を制御し、利得
    のデシベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせるゲイ
    ンカーブを得ることを特徴とする可変利得回路。
  9. 【請求項9】第1のエミッタ接地トランジスタと第2の
    ベース接地トランジスタからなるカスコード接続増幅回
    路の入力に容量を介して第3のトランジスタのエミッタ
    を接続し、前記第2のベース接地トランジスタのベース
    に抵抗を介して第4のトランジスタのコレクタを接続
    し、前記第4のトランジスタのエミッタを抵抗を介して
    基準電位に接続し、前記第3のトランジスタと前記第4
    のトランジスタのベース電圧を制御することにより前記
    カスコード接続増幅回路の利得制御を行い、利得のデシ
    ベル値の特性曲線が近似的に直線とみなせるゲインカー
    ブを得ることを特徴とする可変利得回路。
  10. 【請求項10】増幅器の入力と基準電位の間に容量を介
    して、トランジスタのベースとエミッタ間の交流インピ
    ーダンスの変化を利用した第1の可変インピーダンスを
    接続し、前記増幅器の入力と出力の間にダイオードの逆
    バイアスを利用した第2の可変インピーダンスを接続
    し、前記第1及び第2の可変インピーダンスを同時に制
    御することで前記増幅器の利得を制御し、利得のデシベ
    ル値の特性曲線が近似的に直線とみなせるゲインカーブ
    を得ることを特徴とする可変利得回路。
  11. 【請求項11】エミッタ接地トランジスタからなるエミ
    ッタ接地増幅回路の入力に容量を介してベース接地トラ
    ンジスタのエミッタを接続し、前記エミッタ接地増幅回
    路のベース−コレクタ間に容量を介してダイオードを接
    続し、前記ダイオードの逆バイアス電圧とベース接地ト
    ランジスタのベース電圧を制御することにより前記エミ
    ッタ接地増幅回路の利得制御を行い、利得のデシベル値
    の特性曲線が近似的に直線とみなせるゲインカーブを得
    ることを特徴とする可変利得回路。
  12. 【請求項12】請求項、請求項、請求項又は請求
    項11に記載の可変利得回路において、ベース電圧の制
    御は、制御電圧を反転増幅器を介して入力することによ
    り行うことを特徴とする可変利得回路。
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