JP3523017B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3523017B2
JP3523017B2 JP15512897A JP15512897A JP3523017B2 JP 3523017 B2 JP3523017 B2 JP 3523017B2 JP 15512897 A JP15512897 A JP 15512897A JP 15512897 A JP15512897 A JP 15512897A JP 3523017 B2 JP3523017 B2 JP 3523017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、UPS(無停電
電源装置)などのように、直流を交流に交換する直流/
交流電力変換回路からなる電源と、その電源と商用電源
とを切り換えて負荷へ電力を供給する電源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図16は本発明の従来例を示すもので、
例えば特開平4−281343号公報に示された「電源
系統切換回路を有するインバータ装置」である。図にお
いて、1は直流電圧を安定化させるコンデンサ、2は直
流電圧を交流電圧に変換するインバータ、3はリアクト
ル、4はコンデンサで、このリアクトル3とコンデンサ
4でLCフィルタを構成し、1から4でインバータ回路
を構成する。また、6は負荷、7は商用電源、5は系統
切換回路で、商用電源7と負荷6との接続・解放を行う
バイパススイッチ5aと、インバータ回路と負荷6との
接続・解放を行うインバータスイッチ5bとで構成され
る。なお、バイパススイッチ5aとインバータスイッチ
5bは、電気的に開閉するスイッチ(例えばサイリス
タ,トランジスタ等)か、機械的に開閉するスイッチ
(例えばコンタクタ、モータブレーカ等)か、もしくは
それらを並列に接続したスイッチで構成される。
【0003】また、20はインバータ2の出力電流を検
出する電流センサ、21はインバータ回路の出力をフィ
ルタリングしたインバータ電圧を検出する電圧センサ、
22は商用電源7の電圧を検出する電圧センサである。
【0004】また、100番台はインバータ回路の制御
回路部品を表したもので、100は系統切換回路5と後
述するスイッチ104とにオンオフ信号を出力する切換
信号発生器、102は電圧センサ22の出力から系統電
圧の位相情報を検出する位相検出器、101は位相情報
に従ってインバータ2の正弦波電圧指令を出力する基準
正弦波発生器、103はインバータ電流が過電流値以上
になったときインバータ電流に比例した垂下電圧量を出
力する過電流垂下回路、104は切換信号発生器100
の出力に従って開閉する制御スイッチ、105は基準正
弦波発生器101の出力正弦波指令から制御スイッチ1
04の出力を減算する減算器、106は減算器105の
出力であるインバータ電圧指令から電圧センサ21で検
出したインバータ電圧を減算する減算器、107は減算
器105の出力である指令とフィールドバックの電圧偏
差をなくすように動作する電圧制御回路、108は電圧
制御回路107から出力された補正後のインバータ電圧
指令からインバータ2のスイッチング信号を発生するス
イッチング信号発生器である。
【0005】図17はインバータ2から商用電源7に切
り換えるときの切換信号発生器100の出力信号タイミ
ングチャートである。
【0006】次に動作について図17のタイミングチャ
ートを参照しながら説明する。系統切換回路5は、イン
バータ回路が故障したり、インバータ回路の保守を行う
ときに、インバータスイッチ5bとバイパススイッチ5
aとが共にオン状態(以後、ラップ状態という)となり
ながらインバータ2から商用電源7に、商用電源7から
インバータ2に切り換える回路である。ここで、例えば
インバータから商用電源に切り換えるとき、インバータ
スイッチ5bのオン状態からバイパススイッチ5aをオ
ンし、ラップ期間を設けた後、インバータスイッチ5b
をオフする。制御スイッチ104はこのラップ期間中オ
ンとなる。なお、このラップ期間は長くて0.5sec
程度に設定される。
【0007】このラップ期間にインバータ2と商用電圧
7との電圧差が2%あった場合、インバータのリアクト
ル3が2%とすると100%の電流が商用電源7とイン
バータ2との間で流れてしまい(この電流を以後、横流
という)、負荷6に供給すべき負荷電流が加算されると
インバータ回路の許容電流を越えてしまうことになる。
そこで、ラップ期間中に、横流と負荷電流との和となる
インバータ電流を検出し、これら定格負荷電流値以上に
なると過電流垂下回路103から電流量に比例した電圧
調整量を出力しインバータ電圧指令から減算する。この
動作により、インバータ2から所定以上の電流が流れ出
すとそれに比例した正の電圧調整量が出力され、減算器
105で正弦波電圧指令から正の電圧補正量が減算され
インバータ電圧指令が小さくなり、その指令通りに電圧
制御回路107が動作することで商用電圧とインバータ
電圧との電圧差が少なくなるように動作させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の系統切換回路を
有するインバータ装置は以上のように構成されているの
で、負荷電流と横流との区別がつかないため、軽負荷状
態で切り換えるとラップ状態となった瞬間に定格電流程
度の横流が流れ、負荷が急変したときと同様な歪みが出
力電圧に発生する。また、過電流垂下回路103による
リミッタ特性はインバータ電流のピーク付近で動作する
ので、インバータ出力電圧波形が部分的に増減して出力
電圧波形が歪み、また出力電圧が安定し難い。このとき
商用電源系統が弱いと負荷電圧も同じように歪んでしま
い、過電流の境界付近で商用電源7とインバータ2とで
横流のやり取りが発生し、負荷電圧が振動する恐れもあ
る。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、商用電源とインバータ回路のラッ
プ状態時に流れる横流をなくし、さらにインバータ回路
と商用電源との負荷移行をスムーズに行い、負荷に安定
した電圧を供給することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電源装置
は、電圧指令に追従するようその出力電圧を制御する第
1の電源、上記第1の電源と独立した第2の電源、上記
第1の電源と負荷との間に挿入された第1の開閉器、上
記第2の電源と上記負荷との間に挿入された第2の開閉
器、および上記第1および第2の開閉器を所定の期間同
時に閉路させるラップ期間を経て、上記負荷へ電力を供
給する電源を上記第1の電源と第2の電源との相互間で
切り換える電源切換手段を備え、更に、上記負荷の電流
を検出する負荷電流検出手段、上記第1の電源の出力電
流を検出する出力電流検出手段、上記両電流検出手段か
らの偏差を求める減算器、およびこの減算器の出力が零
となるよう上記電圧指令を修正することにより、上記ラ
ップ期間における上記両電源間に流れる横流を抑制する
横流制御手段を備えた電源装置において、上記負荷電流
検出手段と減算器との間に、上記負荷電流検出手段から
の負荷電流検出出力と零出力との切換えを行う負荷電流
切換手段を設け、上記第2の電源から第1の電源への切
換時は、上記第1の開閉器が閉動作するタイミングを検
出し当該タイミングで上記負荷電流切換手段の出力を上
記零出力から上記負荷電流検出出力に切換え、上記第1
の電源から第2の電源への切換時は、上記第2の開閉器
が閉動作するタイミングを検出し当該タイミングで上記
負荷電流切換手段の出力を上記負荷電流検出出力から上
記零出力に切り換えるようにしたものである。
【0011】また、請求項2に係る電源装置は、請求項
1において、その負荷電流切換手段の負荷電流検出出力
と零出力との相互間の切換えの時間的変化度合を緩和す
る負荷移行手段を備えたものである。
【0012】また、請求項3に係る電源装置は、請求項
2において、その負荷移行手段における、負荷電流検出
出力から零出力への切換え完了のタイミングで第1の開
閉器を開路し、上記零出力から上記負荷電流検出出力へ
の切換え完了のタイミングで第2の開閉器を開路するよ
うにしたものである。
【0013】請求項4に係る電源装置は、電圧指令に追
従するようその出力電圧を制御する複数の電源、上記電
源の各々と負荷との間に挿入された開閉器、および上記
各開閉器のいずれかを閉路、他を開路することにより上
記負荷へ電力を供給する上記各電源を切り換える電源切
換手段を備えた電源装置において、上記負荷の電流を検
出する負荷電流検出手段、上記各電源の出力電流を検出
する出力電流検出手段、上記各開閉器への開閉指令から
上記各電源の運転情報を入力し、これら運転情報と上記
負荷電流検出値とから上記各電源が出力すべき分担電流
を検出する分担電流検出手段、上記各電源毎に上記出力
電流検出値と上記分担電流との偏差を求める減算器、こ
の減算器の出力が零となるよう上記電圧指令を修正する
ことにより上記各電源間に流れる横流を抑制する横流制
御手段を備えたものである。
【0014】また、請求項5に係る電源装置は、請求項
4において、その各電源の装置容量が互いに同一である
場合、分担電流検出手段は、上記各電源の運転情報から
運転状態にある電源運転台数を入力し、負荷電流検出値
を上記電源運転台数で除することにより分担電流を演算
するようにしたものである。
【0015】また、請求項6に係る電源装置は、請求項
4において、その分担電流検出手段は、各電源の運転情
報から運転状態にあるときはすべての電源の装置容量総
和に対する当該電源の装置容量の比率(分担負荷率)を
出力し運転状態にないときは零出力とするセレクタ、上
記各セレクタの出力和を演算する加算器、上記各セレク
タの出力を上記加算器の出力で除する除算器、および上
記各除算器の出力に負荷電流検出値を乗じて上記各電源
が出力すべき分担電流を作成するかけ算器を備えたもの
である。
【0016】また、請求項7に係る電源装置は、請求項
4ないし6のいずれかにおいて、その各電源のいずれか
の運転状態に変化が発生し各電源が出力すべき分担電流
が変化する場合、上記分担電流の時間的変化度合を緩和
して減算器へ送出する負荷移行手段を備えたものであ
る。
【0017】また、請求項8に係る電源装置は、請求項
1ないし7のいずれかにおいて、その電圧指令に追従す
るようその出力電圧を制御する電源を、直流電圧を交流
電圧に変換するインバータ、およびこのインバータの出
力端に接続されたリアクトルとコンデンサとからなるL
Cフィルタを備えたものとしたものである。
【0018】また、請求項9に係る電源装置は、請求項
8において、その電源の出力電流検出手段は、インバー
タの出力端の電流を検出するインバータ電流センサ、L
Cフィルタのコンデンサの電圧を検出するコンデンサ電
圧センサ、上記コンデンサの容量と上記コンデンサ電圧
検出値とから上記コンデンサに流れる電流を演算するコ
ンデンサ電流予測器、およびインバータ電流検出値と上
記コンデンサ電流予測値とから上記電源の出力電流を演
算する減算器を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1はこの発明の実施の形態1におけるインバータ装置
の構成を示す図である。図において、1〜7、20〜2
2、101、102、104、106〜108は従来と
同等のものであるので、個々の説明は省略する。23は
第1の電源であるインバータ回路の出力電流を検出する
出力電流検出手段としての電流センサ、24は負荷6の
電流を検出する負荷電流検出手段としての電流センサ、
109は系統切換回路5と制御スイッチ104とにオン
オフ指令を出力する切換信号発生器、111は電流セン
サ24からの出力と電流センサ23からの出力との偏差
を演算する減算器、112は減算器111の出力が零と
なるよう基準正弦波発生器101からの電圧指令を修正
する出力(電圧調整量)を制御スイッチ104を介して
加算器105へ送出する横流制御手段としての横流制御
回路で、例えば、比例制御要素で構成される。
【0020】次に動作について説明する。図2は、ラッ
プ期間と各スイッチ5a、5b、104のON/OFF
動作を示すタイミングチャートで、上段はインバータか
らバイパスへ切り換える場合、下段はバイパスからイン
バータへ切り換える場合を示す。ここでは、制御スイッ
チ104はインバータスイッチ5bと同期してON/O
FF動作を行う。先ず、インバータからバイパス、即ち
商用電源7へ切り換える場合の動作について説明する。
インバータ2の単独運転中は、インバータスイッチ5b
および制御スイッチ104がON、バイパススイッチ5
aがOFFであるので、電流センサ23からの出力と電
流センサ24からの出力とが等しくなり、横流制御回路
112からの電圧調整量は零となっている。ここで、切
換信号発生器109からバイパススイッチ5aにON指
令が出力されるとバイパススイッチ5aがONしてラッ
プ期間が開始される。
【0021】ラップ状態となって、横流、即ち電流セン
サ23からの出力と電流センサ24からの出力との間に
偏差が生じると、減算器111がこの偏差を横流制御回
路112に出力する。横流制御回路112では、この偏
差(横流)が零となるように、バイパスから電流が流入
しているときはインバータ2の電圧を上昇させ電流の流
入を防ぐようにプラスの電圧調整量を制御スイッチ10
4を介して加算器105に送出し、逆にバイパスから電
流が流出しているときは、マイナスの電圧調整量を加算
器105に送出し、それぞれインバータ2への電圧指令
を修正する。修正された電圧指令に基づきインバータ2
が動作することで、その出力電圧と商用電源7の電圧と
が等しくなり横流が零となる。
【0022】この場合、横流制御回路112は比例制御
要素で構成されているので、上述した電圧指令の修正動
作は速やかに行われる。その後、予め定められたラップ
期間が経過すると、切換信号発生器109からインバー
タスイッチ5bと制御スイッチ104とにOFF指令が
出力されラップ期間が終了して商用電源7の単独運転へ
の切り換えが完了する。
【0023】次に、バイパスからインバータへ切り換え
る場合の動作について説明する。商用電源7の単独運転
中は、インバータスイッチ5bおよび制御スイッチ10
4はOFF、バイパススイッチ5aはONとなっている
ので、電流センサ24からの出力がそのまま減算器11
1の偏差出力となって横流制御回路112に入力される
ことになるが、制御スイッチ104はOFF状態となっ
ているので、横流制御回路112からの電圧調整量出力
が加算器105に送出されることはない。
【0024】ここで、切換信号発生器109からインバ
ータスイッチ5bおよび制御スイッチ104にON指令
が出力されると、両スイッチ5b、104がONしてラ
ップ期間が開始される。ラップ状態となって、横流が発
生すると、それによる減算器111からの偏差出力に基
づき横流制御回路112が電圧調整量を出力する。この
場合、制御スイッチ104はONとなっているので、電
圧調整量はそのまま加算器105に送出され電圧指令を
速やかに修正して横流を抑制する。
【0025】その後、ラップ期間が経過すると、切換信
号発生器109からバイパススイッチ5aにOFF指令
が出力されラップ期間が終了してインバータ2の単独運
転への切り換えが完了する。
【0026】以上のように、この実施の形態1では、ラ
ップ期間でインバータ回路の出力電圧が商用電源7の電
圧に同一になるように制御され、横流や両電源間の振動
現象等のない安定した電源切り換えが達成される。
【0027】実施の形態2. 図3はこの発明の実施の形態2におけるインバータ装置
の構成を示す図で、全体としては図1の回路と同等であ
るが、インバータ回路の出力電流の検出方式のみが異な
る。従って、以下、この部分を中心に説明する。即ち、
ここでは、インバータ回路の出力電流を直接検出する電
流センサ23(図1)を特別に設けることなく、インバ
ータ2を構成するスイッチング素子の保護のために必ず
設置されるインバータ2出力端電流を検出する電流セン
サ20を用いてインバータ回路の出力電流を求めるもの
である。
【0028】図3において、113は電圧センサ21か
らの出力であるコンデンサ4の電圧Vcとコンデンサ4
の容量Cとから下式によりコンデンサ4の電流icを演
算するコンデンサ電流予測器である。ic=C・(dV
c/dt)114は電流センサ20で検出されたインバ
ータ電流からコンデンサ電流予測器113で求められた
コンデンサ電流を差し引くことによりインバータ回路の
出力電流を演算する減算器であり、その出力が減算器1
11に送出される。
【0029】このように、実施の形態2では、インバー
タ回路出力電流をそれ専用の電流センサ23を設けるこ
となく求めることができるので、装置が簡便安価となる
利点がある。なお、後段の各実施の形態においては、こ
のインバータ回路出力電流の検出手段に関する限り、こ
の図3の方式を採用しているが、いずれも図1に示した
電流センサ23から直接求める方式を適用してもよいこ
とは言うまでもない。
【0030】実施の形態3. 先の実施の形態1、2においては、切換信号発生器10
9から系統切換回路5のインバータスイッチ5bへON
指令を出力すると同時に制御スイッチ104へもON指
令を出力する。即ち、両スイッチ5b、104の動作を
同期させている。しかるに、インバータスイッチ5bに
コンタクタなどの機械的スイッチを採用した場合には、
ON指令を受けてから実際に回路が閉路されるまでに数
サイクルの時間がかかり、またその時間も一定しないた
め、両スイッチ5b、104が閉路するタイミングが必
ずしも一致しないことが考えられる。
【0031】例えば制御スイッチ104が先に閉路する
と、横流制御回路112は減算器111から大きな偏差
出力を受けて大きな電圧調整量を制御スイッチ104を
経て加算器105に送出する。この結果、インバータ2
はその出力電圧を急増して負荷電流を流そうとするが、
インバータスイッチ5bが閉路されていないので、コン
デンサ4を充電してその電圧が過大となる。この状態で
インバータスイッチ5bが挿入されると商用電源7との
間で大きな電圧差が生じ、大きな横流が流れ出力電圧も
変動する。
【0032】実施の形態3は、系統切換回路5の実際の
閉路タイミングを検出することにより上記不具合を解消
するもので、図4はそのインバータ装置の構成を示す図
である。図4において、切換信号発生器115はバイパ
ススイッチ5a、インバータスイッチ5bへON/OF
F指令を送出するとともに、両スイッチ5a、5bが実
際に閉路するタイミングで動作する閉路検出信号を入力
し、これに基づき実際にラップ状態に入ったことを確認
して負荷電流切換信号を出力する。116は切換信号発
生器115からの負荷電流切換信号に基づき減算器11
1への信号を切り換える負荷電流切換手段としての切換
器である。
【0033】次に、図5のタイミングチャートを参照し
て動作を説明する。図5の上段は、インバータからのバ
イパスへの切り換え時で、切換信号発生器115からバ
イパススイッチ5aにON指令が送出されてラップ期間
の開始となるが、それだけでは負荷電流切換信号は″
H″レベルを維持しており、従って、切換器116は電
流センサ24からの負荷電流検出値を減算器111に送
出し続けている。従って、実質的にインバータ運転の制
御動作が維持される。そして、バイパススイッチ5aが
実際に閉路すると(図5ではラップ期間として表示した
期間のほぼ中央に位置するタイミングで閉路している)
その閉路検出信号を受けて負荷電流切換信号が″L″レ
ベルに変化し、切換器116は零出力を減算器111へ
送出する。これによって、インバータ2は速やかにその
出力を零にし、商用電源7の単独運転に移行する。
【0034】図5の下段はバイパスからインバータへの
切り換え時で、この場合は、切換信号発生器115から
インバータスイッチ5bへON指令が送出された後、実
際にインバータスイッチ5bが閉路したタイミングで、
その閉路検出信号を受けて負荷電流切換信号が″L″レ
ベルから″H″レベルに変わり、これを受けて切換器1
16はそれまでの零出力に替えて電流センサ24からの
負荷電流検出値を減算器111へ送出する。従って、こ
の場合も、上述した不具合を発生することなく、商用電
源7からインバータ2への円滑な運転切り換え特性が得
られる。
【0035】実施の形態4. 図6はこの発明の実施の形態4におけるインバータ装置
の構成を示す図である。以下、前掲形態例と異なる部分
を中心に説明し、共通する部分は適宜説明は省略するも
のとする。ここでは、例えば商用電源7が弱くても、電
圧の変動を伴うことなく円滑な電源切り換えが可能なよ
うに、切り換え時、減算器111へ送出する信号出力の
時間的変化度合を緩和する負荷移行手段としての負荷移
行回路117を設けている。
【0036】図7はこの負荷移行回路117の内部構成
を示すもので、200は変化量緩和器で、切換信号発生
器115から出力される負荷電流切換信号(″H″レベ
ルのときは″1″、″L″レベルのときは″0″)が入
力され、例えば1次フィルタ回路等で構成することによ
り、入力信号の時間的変化度合に対して緩やかに応答し
て信号を出力する。かけ算器201は電流センサ24か
らの負荷電流検出値に変化量緩和器200からの信号を
乗算しその出力信号を減算器111に送出する。
【0037】図8は切り換え時の動作を示すタイミング
チャートである。全体の動作は実施の形態3の場合と重
複するので説明は省略するが、図8に示すように、変化
量緩和器200の働きで、減算器111に送出される負
荷移行回路117の信号出力が先の図5の場合に比較し
て緩やかに変化しており、結果として電源切り換え動作
がより円滑になされ、切り換え時の各部の電圧、電流の
変動が抑制される。
【0038】実施の形態5. 図9はこの発明の実施の形態5におけるインバータ装置
の構成を示すもので、先の図6に示す負荷移行回路11
7を更に変形した負荷移行回路117aを設けることに
より、ラップ期間を必要最小限の時間で終了するように
している。即ち、例えば、商用電源7からインバータ2
に電源を切り換える場合、ラップ期間内で商用電源7の
電圧に変動や瞬時電圧低下などが発生するとそれに伴う
横流を流さないようにインバータ電圧が変動することに
なるので、その出力電圧が変動することになる。従っ
て、ラップ期間は極力短い時間内に留めるのが望まし
い。図9の負荷移行回路117aはこの目的を解決する
ものである。
【0039】図10は負荷移行回路117aの内部構成
を示すもので、図において、202は変化量緩和器20
0の入出力信号を入力し、両信号が一致していないとき
に負荷移行期間信号を出力する比較器である。他は図7
と同様である。図11はこの場合の動作を示すタイミン
グチャートである。例えば、上段に示すインバータから
バイパスへ切り換える場合について説明すると、先ず、
切換信号発生器115からバイパススイッチ5aにON
指令が送出されラップ期間がスタートする。バイパスス
イッチ5aが実際に閉路するとその閉路検出信号を受け
て負荷電流切換信号が″H″(″1″)レベルから″
L″(″0″)レベルに立ち下がり、変化量緩和器20
0によるその緩和出力信号に基づき、緩やかな切り換え
制御が開始される。同時に比較器202からの負荷移行
期間信号が立ち上がる。
【0040】切り換え制御が進行し、変化量緩和器20
0の出力信号が″L″(″0″)レベルに達すると比較
器202からの負荷移行期間信号は立ち下がる。切換信
号発生器115は、この負荷移行期間信号の立ち下がり
のタイミングでインバータスイッチ5bにOFF指令を
送出してラップ期間を直ちに終了させる。このように、
負荷移行完了を待って直ちにラップ期間が解除されるの
で、ラップ期間を切り換えに必要な最小限の時間に留め
ることができる訳である。
【0041】図11の下段に示す、商用電源7からイン
バータ2への切り換え時も、上段で説明した動作と基本
的に同様な動作となるので説明は省略するが、ラップ期
間を必要最小限の時間に留めることができる点で同様の
効果を奏する。
【0042】実施の形態6. 図12はこの発明の実施の形態6におけるインバータ装
置の構成を示すもので、インバータ回路を2台並列運転
するときの構成図である。図において、25は各インバ
ータ回路の運転情報と電流センサ24からの負荷電流検
出値とを入力し、インバータ回路1台当たりの分担電流
を算出する分担電流検出手段としての分担電流検出回
路、8a、8bはインバータ回路で、その内部構成を図
13に示す。
【0043】図13において、回路構成部品は先の図6
と略同一であるが、商用電源電圧の代わりに、他号機の
インバータ回路の出力電圧を検出するため、電圧センサ
22をインバータスイッチ5の出力側に接続している。
切換信号発生器115からインバータスイッチ5に送出
されるON/OFF指令がそのままインバータ回路の運
転情報(ONのときは″1″、OFFのときは″0″)
として分担電流検出回路25に送出される。また、分担
電流検出回路25からの分担電流が負荷移行回路117
に送出される。
【0044】次に、動作について説明する。インバータ
装置は実施の形態4からわかるように、任意の負荷電流
指令に従って商用電源と並列運転ができるから、他の電
源と負荷を分担しながら連続運転することも可能であ
る。このとき、各インバータから出力される運転情報に
よって運転台数を把握し、その台数で負荷電流を除算し
1台当たり流すべき電流を求め、その値を全ての装置に
入力させれば負荷を分担しながら連続運転することがで
きる。図12の分担電流検出回路25は、次式で表す処
理を実行して各装置共通の分担電流をそれぞれのインバ
ータ回路8a、8bに出力する。 分担電流=負荷電流/(運転状態の総和)
【0045】各インバータ回路では、横流制御回路11
2が機能し、その出力電流が指令された分担電流に等し
くなるよう、その電圧指令を修正する制御を実行する。
従って、各インバータ回路8a、8bの運転状態の切り
換え、変化に対応して常に横流の発生を防止して確実な
運転特性を達成する。また、これら運転状態が切り換わ
る過渡時は、負荷移行回路117が機能し、分担電流の
時間的変化度合を緩和して円滑な移行制御を実現する。
なお、図12はインバータ回路2台の場合を示したが、
任意の複数台の場合にも適用できることが言うまでもな
い。
【0046】実施の形態7. 先の実施の形態6は、各インバータ回路の装置容量が互
いに同一の場合で、従って、各インバータ回路に同時に
送出すべき分担電流は常に互いに同一の値でよいが、各
インバータ回路の装置容量が互いに同一でない場合は、
この装置容量の差異を考慮して各機の分担電流を決める
必要がある。この実施の形態7は、装置容量(定格容
量)の違うインバータ回路を並列運転するためのもの
で、その構成を図14に示す。ここでは、容量が互いに
異なる3台のインバータ回路8a、8b、8cの並列運
転を行うものとし、各インバータ回路へ送出すべき分担
電流を出力する分担電流検出回路25aの内部構成を図
15に示す。
【0047】図15において、セレクタ210a、b、
cはインバータ回路各号機の運転情報を入力し、運転状
態にあるときは当該号機の分担負荷率とし、運転状態に
ないときは零とする信号Pr、Pr、Prを出力
する。ここで、分担負荷率pr、pr、prは第
1〜第3号機のインバータ回路の装置容量の総和に対す
る各号機の装置容量の比率を示し、例えば、1号機の定
格容量が20KVA、2号機が50KVA、3号機が3
0KVAとすると、各号機の分担負荷率は以下の通りに
なる。
【0048】 pr=20/(20+50+30)=0.2 pr=50/(20+50+30)=0.5 pr=30/(20+50+30)=0.3
【0049】次に、加算器211は各セレクタ210
a、210b、210cからの出力Pr、Pr、P
の和を演算する加算器、212a、212b、21
2cは各出力Pr、Pr、Prを加算器211の
出力で除する除算器、213a、213b、213cは
各除算器212a、212b、212cからの出力に、
電流センサ24で検出した負荷電流を乗じるかけ算器で
ある。
【0050】以上の構成を採用することにより、運転状
態にあるインバータ回路の総定格容量に対する各インバ
ータ回路の定格容量の割合に応じて分担電流を振り分け
るので、定格容量の小さいインバータ回路に過大な負担
がかかる恐れがなく、異容量電源の並列運転を安全確実
に実現することができる。
【0051】電源台数は任意の台数(n)に適用するこ
とができ、その場合の第1号機の分担電流I(i)は次
式で求められる。 I(i)=pr(i)/(ΣPr(i))・IL ここで、pr(i)は第i号機の分担負荷率、ΣPr
(i)は、図15に示す第1号機〜第n号機のセレクタ
の出力Pr〜Prの総和、ILは負荷電流検出値で
ある。以上により、異容量の任意の台数のインバータ回
路の並列運転が可能となる。
【0052】なお、以上の各実施の形態では、インバー
タ回路と商用電源とのラップ動作または、インバータ回
路同士の並列運転時の横流抑制等について説明したが、
この発明は、これらインバータ回路や商用電源に限ら
ず、電圧指令に追従するようにその出力電圧を制御する
任意の形式の電源を含む複数の電源から負荷に電力を供
給する場合に適用することができ、同等の効果を奏す
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る電源装置
は、電圧指令に追従するようその出力電圧を制御する第
1の電源、上記第1の電源と独立した第2の電源、上記
第1の電源と負荷との間に挿入された第1の開閉器、上
記第2の電源と上記負荷との間に挿入された第2の開閉
器、および上記第1および第2の開閉器を所定の期間同
時に閉路させるラップ期間を経て、上記負荷へ電力を供
給する電源を上記第1の電源と第2の電源との相互間で
切り換える電源切換手段を備え、更に、上記負荷の電流
を検出する負荷電流検出手段、上記第1の電源の出力電
流を検出する出力電流検出手段、上記両電流検出手段か
らの偏差を求める減算器、およびこの減算器の出力が零
となるよう上記電圧指令を修正することにより、上記ラ
ップ期間における上記両電源間に流れる横流を抑制する
横流制御手段を備えた電源装置において、上記負荷電流
検出手段と減算器との間に、上記負荷電流検出手段から
の負荷電流検出出力と零出力との切換えを行う負荷電流
切換手段を設け、上記第2の電源から第1の電源への切
換時は、上記第1の開閉器が閉動作するタイミングを検
出し当該タイミングで上記負荷電流切換手段の出力を上
記零出力から上記負荷電流検出出力に切換え、上記第1
の電源から第2の電源への切換時は、上記第2の開閉器
が閉動作するタイミングを検出し当該タイミングで上記
負荷電流切換手段の出力を上記負荷電流検出出力から上
記零出力に切り換えるようにしたので、ラップ期間にお
ける第1の電源と第2の電源との間の横流発生を抑制し
て電源間の切り換え動作が円滑になされるとともに、開
閉器の実際の閉路動作タイミングに同期した確実な切り
換え動作が可能となる。
【0054】また、請求項2に係る電源装置は、その負
荷電流切換手段の負荷電流検出出力と零出力との相互間
の切換えの時間的変化度合を緩和する負荷移行手段を備
えたので、切り換え動作が円滑になされる。
【0055】また、請求項3に係る電源装置は、その負
荷移行手段における、負荷電流検出出力から零出力への
切換え完了のタイミングで第1の開閉器を開路し、上記
零出力から上記負荷電流検出出力への切換え完了のタイ
ミングで第2の開閉器を開路するようにしたので、ラッ
プ期間を必要最小限に留めることができ、この期間に生
じ得る電圧変動等の不具合が低減される。
【0056】請求項4に係る電源装置は、電圧指令に追
従するようその出力電圧を制御する複数の電源、上記電
源の各々と負荷との間に挿入された開閉器、および上記
各開閉器のいずれかを閉路、他を開路することにより上
記負荷へ電力を供給する上記各電源を切り換える電源切
換手段を備えた電源装置において、上記負荷の電流を検
出する負荷電流検出手段、上記各電源の出力電流を検出
する出力電 流検出手段、上記各開閉器への開閉指令から
上記各電源の運転情報を入力し、これら運転情報と上記
負荷電流検出値とから上記各電源が出力すべき分担電流
を検出する分担電流検出手段、上記各電源毎に上記出力
電流検出値と上記分担電流との偏差を求める減算器、こ
の減算器の出力が零となるよう上記電圧指令を修正する
ことにより上記各電源間に流れる横流を抑制する横流制
御手段を備えたので、複数の電源間の横流発生を抑制し
てその並列運転が円滑になされる。
【0057】また、請求項5に係る電源装置は、その各
電源の装置容量が互いに同一である場合、分担電流検出
手段は、上記各電源の運転情報から運転状態にある電源
運転台数を入力し、負荷電流検出値を上記電源運転台数
で除することにより分担電流を演算するようにしたの
で、分担電流の検出が容易になされる。
【0058】また、請求項6に係る電源装置の分担電流
検出手段は、各電源の運転情報から運転状態にあるとき
はすべての電源の装置容量総和に対する当該電源の装置
容量の比率(分担負荷率)を出力し運転状態にないとき
は零出力とするセレクタ、上記各セレクタの出力和を演
算する加算器、上記各セレクタの出力を上記加算器の出
力で除する除算器、および上記各除算器の出力に負荷電
流検出値を乗じて上記各電源が出力すべき分担電流を作
成するかけ算器を備えたので、装置容量の異なる複数電
源の並列運転時の各分担電流の検出が確実になされる。
【0059】また、請求項7に係る電源装置は、その各
電源のいずれかの運転状態に変化が発生し各電源が出力
すべき分担電流が変化する場合、上記分担電流の時間的
変化度合を緩和して減算器へ送出する負荷移行手段を備
えたので、並列運転される電源が切り換える場合の動作
が円滑になされる。
【0060】また、請求項8に係る電源装置は、電圧指
令に追従するようその出力電圧を制御する電源を、直流
電圧を交流電圧に変換するインバータ、およびこのイン
バータの出力端に接続されたリアクトルとコンデンサと
からなるLCフィルタを備えたものとしたので、インバ
ータを含む電源の並列運転時における横流抑制が確実に
なされる。
【0061】また、請求項9に係る電源装置における電
源の出力電流検出手段は、インバータの出力端の電流を
検出するインバータ電流センサ、LCフィルタのコンデ
ンサの電圧を検出するコンデンサ電圧センサ、上記コン
デンサの容量と上記コンデンサ電圧検出値とから上記コ
ンデンサに流れる電流を演算するコンデンサ電流予測
器、およびインバータ電流検出値と上記コンデンサ電流
予測値とから上記電源の出力電流を演算する減算器を備
えたので、インバータ電源の出力電流の検出が簡便な構
成で可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるインバータ
装置の構成を示す図である。
【図2】 図1のインバータ装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるインバータ
装置の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3におけるインバータ
装置の構成を示す図である。
【図5】 図4のインバータ装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態4におけるインバータ
装置の構成を示す図である。
【図7】 図6の負荷移行回路117の内部構成を示す
図である。
【図8】 図6のインバータ装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態5におけるインバータ
装置の構成を示す図である。
【図10】 図9の負荷移行回路117aの内部構成を
示す図である。
【図11】 図9のインバータ装置の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態6におけるインバー
タ装置の構成を示す図である。
【図13】 図12のインバータ回路8aの内部構成を
示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態7におけるインバー
タ装置の構成を示す図である。
【図15】 図14の分担電流検出回路25aの内部構
成を示す図である。
【図16】 従来のインバータ装置の構成を示す図であ
る。
【図17】 図16のインバータ装置の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 インバータ、3 リアクトル、4 コンデンサ、5
系統切換回路、5a バイパススイッチ、5b イン
バータスイッチ、6 負荷、7 商用電源、8a〜8c
インバータ回路、20,23,24 電流センサ、2
1,22 電圧センサ、25,25a 分担電流検出回
路、101 基準正弦波発生器、102 位相検出器、
104 制御スイッチ、105 加算器、106 減算
器、107 電圧制御回路、111 減算器、112
横流制御回路、113 コンデンサ電流予測器、114
減算器、115 切換信号発生器、116 切換器、
117,117a 負荷移行回路、200 変化量緩和
器、201 かけ算器、202 比較器、210a〜2
10c セレクタ、211 加算器、212a〜212
c 除算器、213a〜213c かけ算器。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧指令に追従するようその出力電圧を
    制御する第1の電源、上記第1の電源と独立した第2の
    電源、上記第1の電源と負荷との間に挿入された第1の
    開閉器、上記第2の電源と上記負荷との間に挿入された
    第2の開閉器、および上記第1および第2の開閉器を所
    定の期間同時に閉路させるラップ期間を経て、上記負荷
    へ電力を供給する電源を上記第1の電源と第2の電源と
    の相互間で切り換える電源切換手段を備え、更に、上記
    負荷の電流を検出する負荷電流検出手段、上記第1の電
    源の出力電流を検出する出力電流検出手段、上記両電流
    検出手段からの偏差を求める減算器、およびこの減算器
    の出力が零となるよう上記電圧指令を修正することによ
    り、上記ラップ期間における上記両電源間に流れる横流
    を抑制する横流制御手段を備えた電源装置において、 上記負荷電流検出手段と減算器との間に、上記負荷電流
    検出手段からの負荷電流検出出力と零出力との切換えを
    行う負荷電流切換手段を設け、 上記第2の電源から第1の電源への切換時は、上記第1
    の開閉器が閉動作するタイミングを検出し当該タイミン
    グで上記負荷電流切換手段の出力を上記零出力から上記
    負荷電流検出出力に切換え、 上記第1の電源から第2の電源への切換時は、上記第2
    の開閉器が閉動作するタイミングを検出し当該タイミン
    グで上記負荷電流切換手段の出力を上記負荷電流検出出
    力から上記零出力に切り換えるようにしたことを特徴と
    する 電源装置。
  2. 【請求項2】 負荷電流切換手段の負荷電流検出出力と
    零出力との相互間の切換えの時間的変化度合を緩和する
    負荷移行手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    電源装置。
  3. 【請求項3】 負荷移行手段における、負荷電流検出出
    力から零出力への切換え完了のタイミングで第1の開閉
    器を開路し、上記零出力から上記負荷電流検出出力への
    切換え完了のタイミングで第2の開閉器を開路するよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 電圧指令に追従するようその出力電圧を
    制御する複数の電源、上記電源の各々と負荷との間に挿
    入された開閉器、および上記各開閉器のいずれかを閉
    路、他を開路することにより上記負荷へ電力を供給する
    上記各電源を切り換える電源切換手段を備えた電源装置
    において、 上記負荷の電流を検出する負荷電流検出手段、上記各電
    源の出力電流を検出する出力電流検出手段、上記各開閉
    器への開閉指令から上記各電源の運転情報を入力し、こ
    れら運転情報と上記負荷電流検出値とから上記各電源が
    出力すべき分担電流を検出する分担電流検出手段、上記
    各電源毎に上記出力電流検出値と上記分担電流との偏差
    を求める減算器、この減算器の出力が零となるよう上記
    電圧指令を修正することにより上記各電源間に流れる横
    流を抑制する横流制御手段を備えたことを特徴とする
    源装置。
  5. 【請求項5】 各電源の装置容量が互いに同一である場
    合、分担電流検出手段は、上記各電源の運転情報から運
    転状態にある電源運転台数を入力し、負荷電流検出値を
    上記電源運転台数で除することにより分担電流を演算す
    るようにしたことを特徴とする請求項4記載の電源装
    置。
  6. 【請求項6】 分担電流検出手段は、各電源の運転情報
    から運転状態にあるときはすべての電源の装置容量総和
    に対する当該電源の装置容量の比率(分担負荷率)を出
    力し運転状態にないときは零出力とするセレクタ、上記
    各セレクタの出力和を演算する加算器、上記各セレクタ
    の出力を上記加算器の出力で除する除算器、および上記
    各除算器の出力に負荷電流検出値を乗じて上記各電源が
    出力すべき分担電流を作成するかけ算器を備えたことを
    特徴とする請求項4記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 各電源のいずれかの運転状態に変化が発
    生し各電源が出力すべき分担電流が変化する場合、上記
    分担電流の時間的変化度合を緩和して減算器へ送出する
    負荷移行手段を備えたことを特徴とする請求項4ないし
    6のいずれかに記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 電圧指令に追従するようその出力電圧を
    制御する電源を、直流電圧を交流電圧に変換するインバ
    ータ、およびこのインバータの出力端に接続されたリア
    クトルとコンデンサとからなるLCフィルタを備えたも
    のとしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 電源の出力電流検出手段は、インバータ
    の出力端の電流を検出するインバータ電流センサ、LC
    フィルタのコンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧
    センサ、上記コンデンサの容量と上記コンデンサ電圧検
    出値とから上記コンデンサに流れる電流を演算するコン
    デンサ電流予測器、およびインバータ電流検出値と上記
    コンデンサ電流予測値とから上記電源の出力電流を演算
    する減算器を備えたことを特徴とする請求項8記載の
    源装置。
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