JP3516149B2 - 複合パッキン - Google Patents

複合パッキン

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JP3516149B2
JP3516149B2 JP08613294A JP8613294A JP3516149B2 JP 3516149 B2 JP3516149 B2 JP 3516149B2 JP 08613294 A JP08613294 A JP 08613294A JP 8613294 A JP8613294 A JP 8613294A JP 3516149 B2 JP3516149 B2 JP 3516149B2
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隆通 高橋
隆史 常川
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甲南電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円環状の保持溝に嵌着
する円環状体で円形断面の、シリンダなどの内面あるい
はロッドなどの外面をシールし、外周の摺動面側をテト
ラフルオロエチレン(登録商標で「テフロン」と呼ばれ
る、以下、同様である)材で内周の保持溝側をゴム材で
構成した複合パッキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図に示すように、円環状の保持溝10
1に嵌着する円環状体で円形断面の、シリンダなどの内
面あるいはロッドなどの外面をシールし、外周の摺動面
側をテトラフルオロエチレン材102で内周の保持溝側
をゴム材103で構成している複合パッキン104があ
る。この複合パッキン104は低摩擦材であるテトラフ
ルオロエチレン材102を摺動部に用いて摩擦を減ずる
と共に、シールに必要な密着材をテトラフルオロエチレ
ン材102に接して配置した高弾性のゴム材103によ
り得ている。
【0003】これにより、作動時の摺動抵抗を小さくす
ることができ、また、始動抵抗は長期にわたる休止期間
があってもほとんど変化させず、さらにこの複合パッキ
ン104によると、作動中にスティック・スリップを起
こすこともなく、その上、無給油でも使用でき、寿命が
非常に長くなり、さらにその上に従来のOリングの保持
溝の寸法のままで使用することができる特徴を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このテトラフルオロエ
チレン材102とゴム材103とよりなる複合パッキン
104は、上記のような特徴があるものの、パッキンを
保持溝103に装着する際、テトラフルオロエチレンの
許容伸率が小さいため、パッキンの保持溝101を分割
するか、装着時にテトラフルオロエチレン許容伸以下に
しか伸ばされないパッキン形状として装着するなどして
いた。さらにパッキンを引き伸ばす治具を使用したり、
あるいはテトラフルオロエチレンを柔らかくする加熱器
を使用する場合もある。このため、テトラフルオロエチ
レン材102とゴム材103とよりなる複合パッキン1
04は、保持溝の構造および装着作業がゴム単体のパッ
キンに比べ複雑化するので、複合パッキン104は良好
なパッキン性能を有しながらゴム単体のパッキンに比べ
普及率が著しく低い。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、安価な非分解構造のパッキン保持溝に、
容易に複合パッキンを装着可能とするためのパッキンの
構造を得ようとするものである。本発明は、円環状の保
持溝に嵌着する円環状体で円形断面の、シリンダなどの
内面あるいはロッドなどの外面をシールし、外周の摺動
面側を許容伸率が小さいテトラフルオロエチレン摺動材
で内周の保持溝側を高弾性のゴム材で構成した複合パッ
キンであって、外周の摺動面側のテトラフルオロエチレ
ン摺動材を円周方向で数箇所途切らせた同一外周面と
し、前記途切れ部および内周の保持溝側をゴム材で構成
させ、テトラフルオロエチレン摺動材とゴム材を一体に
接着し摺動面に密に接触するようにしてなる複合パッキ
ンとした。
【0006】また、本発明は、円環状の保持溝に嵌着す
る円環状体で円形断面の、シリンダなどの内面あるいは
ロッドなどの外面をシールし、許容伸率が小さいテトラ
フルオロエチレン材と高弾性のゴム材で構成した複合パ
ッキンであって、波状に形成したテトラフルオロエチレ
ン円環板の外周縁を摺動面に露出させ、他の部分をゴム
材で同一円形断面で形成し、テトラフルオロエチレン円
環板とゴム材とを一体に接着し摺動面に密に接触するよ
うにしてなる複合パッキンとした。
【0007】
【作用】本発明は、外周の摺動面側のテトラフルオロエ
チレン摺動材を円周方向で数箇所途切らせ、前記途切れ
部にゴム材を介在させているので、途切れ部のゴム材が
十分に伸びピストンなどの保持溝への装着が容易にな
る。また、本発明は、波状に形成したテトラフルオロエ
チレン円環板の外周縁を摺動面に露出させ、他の部分を
ゴム材で同一円形断面で形成しているので、テトラフル
オロエチレン円環板の波状に形成した部分がゴム材と一
緒に伸びることが可能となり、ピストンなどの保持溝へ
の装着が容易になる。
【0008】
【実施例】本発明を添付する図面に示す具体的一実施例
に基づいて以下詳細に説明する。 図1から図3に示す
ように、円環状の保持溝に嵌着する円環状体で円形断面
の、シリンダなどの内面あるいはロッドなどの外面をシ
ールし、外周の摺動面側をテトラフルオロエチレン摺動
材1で内周の保持溝側をゴム材2で構成した複合パッキ
ン3であって、外周の摺動面側のテトラフルオロエチレ
ン摺動材1を円周方向で数箇所途切らせ、前記途切れ部
4および内周の保持溝側をゴム材2で構成させ、テトラ
フルオロエチレン摺動材1とゴム材2を一体に接着して
なるものである。
【0009】この複合パッキン3は、ロッドなどの外面
の保持溝に装着されてシリンダなどの内面をシールした
り、あるいはシリンダなどの内面の保持溝に装着されて
ロッドなどの外面をシールする。また、この複合パッキ
ンは、往復動用 (螺旋動用) あるいは回転動用に用い
る。図4から図6には、テトラフルオロエチレン円環板
21を用いた例について述べる。
【0010】テトラフルオロエチレン円環板21の幅L
は保持溝の幅より狭く選定し、パッキン軸22断面上で
パッキン軸22に対し、放射状の波形となるように形成
する。このテトラフルオロエチレン円環板21は板材か
ら打抜き波形に形成したり、あるいは波形を設けた狭幅
の板材を後から円環状に形成してもよいが、いずれにし
ろパッキン軸22に対して放射状の波形を形成する。こ
のテトラフルオロエチレン円環板21の外周縁23を摺
動面に露出させるようにして他の部分をゴム材24で形
成し、テトラフルオロエチレン円環板21とゴム材24
とを一体に接着して複合パッキン25を形成する。
【0011】
【0012】
【発明の効果】本発明は、上述のように、円環状の保持
溝に嵌着する円環状体で円形断面の、シリンダなどの内
面あるいはロッドなどの外面をシールし、外周の摺動面
側を許容伸率が小さいテトラフルオロエチレン摺動材で
内周の保持溝側を高弾性のゴム材で構成した複合パッキ
ンであって、外周の摺動面側のテトラフルオロエチレン
摺動材を円周方向で数箇所途切らせた同一外周面とし、
前記途切れ部および内周の保持溝側をゴム材で構成さ
せ、テトラフルオロエチレン摺動材とゴム材を一体に接
着し摺動面に密に接触するようにしてなる複合パッキン
であるので、途切れ部のゴム材が十分に伸び、ピストン
などの保持溝への装着が容易になる。また、ゴム材とテ
トラフルオロエチレンが同時に摺動面に密に接触するた
め、ゴム材のみで作られたパッキンに比べテトラフルオ
ロエチレン摺動材があるため摩擦は小さく、また、テト
ラフルオロエチレン材の摩耗粉がゴム材の潤滑材として
働くので、ゴム材のみで作られたパッキンに比べ、動摩
擦および静止時の喰付き摩擦を低減できるという本発明
特有の効果を奏する。
【0013】また、本発明は、上述のように、円環状の
保持溝に嵌着する円環状体で円形断面の、シリンダなど
の内面あるいはロッドなどの外面をシールし、許容伸率
が小さいテトラフルオロエチレン材と高弾性のゴム材で
構成した複合パッキンであって、波状に形成したテトラ
フルオロエチレン円環板の外周縁を摺動面に露出させ、
他の部分をゴム材で同一の円形断面で形成し、テトラフ
ルオロエチレン円環板とゴム材とを一体に接着し摺動面
に密に接触するようにしてなる複合パッキンであるの
で、テトラフルオロエチレン円環板の波状に形成した部
分がゴム材と一緒に伸びることが可能となり、ピストン
などの保持溝への装着が容易になる。また、本発明は、
スプール弁などのパッキン外周が開放された状態からシ
ール部に入り込む使用例の場合にはテトラフルオロエチ
レン材の全周が同時にシール部に入り込まず、波形の山
の部分から徐々に入り込むため、挿入抵抗が分散軽減さ
れ、テトラフルオロエチレン材の低摩擦効果と共に弁の
作動を一層容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合パッキンの一実施例の正面図であ
る。
【図2】図1の環状部の断面図である。
【図3】図1の斜視図である。
【図4】本発明の複合パッキンの他の実施例の側面図で
ある。
【図5】図4の環状部の断面図である。
【図6】図4の斜視図である。
【図7】従来の複合パッキンの要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1…テトラフルオロエチレン摺動材 2…ゴム材 3…複合パッキン 4…途切れ部 21…テトラフルオロエチレン円環板 22…パッキン軸 23…外周縁 24…ゴム材 25…複合パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−163867(JP,A) 実開 昭60−112752(JP,U) 実開 平2−65762(JP,U) 実開 昭53−10055(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状の保持溝に嵌着する円環状体で円
    形断面の、シリンダなどの内面あるいはロッドなどの外
    面をシールし、外周の摺動面側を許容伸率が小さいテト
    ラフルオロエチレン摺動材で内周の保持溝側を高弾性の
    ゴム材で構成した複合パッキンであって、外周の摺動面
    側のテトラフルオロエチレン摺動材を円周方向で数箇所
    途切らせた同一外周面とし、前記途切れ部および内周の
    保持溝側をゴム材で構成させ、テトラフルオロエチレン
    摺動材とゴム材を一体に接着し摺動面に密に接触するよ
    うにしてなる複合パッキン。
  2. 【請求項2】 円環状の保持溝に嵌着する円環状体で円
    形断面の、シリンダなどの内面あるいはロッドなどの外
    面をシールし、許容伸率が小さいテトラフルオロエチレ
    ン材と高弾性のゴム材で構成した複合パッキンであっ
    て、波状に形成したテトラフルオロエチレン円環板の外
    周縁を摺動面に露出させ、他の部分をゴム材で同一円形
    断面で形成し、テトラフルオロエチレン円環板とゴム材
    とを一体に接着し摺動面に密に接触するようにしてなる
    複合パッキン。
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JP2008190650A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Ntn Corp シールリング
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