JP3516124B2 - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents

マルチピースソリッドゴルフボール

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JP3516124B2
JP3516124B2 JP30797097A JP30797097A JP3516124B2 JP 3516124 B2 JP3516124 B2 JP 3516124B2 JP 30797097 A JP30797097 A JP 30797097A JP 30797097 A JP30797097 A JP 30797097A JP 3516124 B2 JP3516124 B2 JP 3516124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソリッドコアに内
外2層のカバーを被覆したマルチピースソリッドゴルフ
ボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
種々の構造のゴルフボールが提案されており、特にソリ
ッドゴルフボール、中でも飛距離及びコントロール性
(スピン量)、フィーリングの点でソリッドコアに複数
層のカバーを被覆したマルチピースソリッドゴルフボー
ルについての提案が数多くなされている(特開平4−2
44174号、同6−142228号、同7−2408
4号、同7−24085号、同9−10358号公報
等)。
【0003】しかしながら、更に飛び性能に優れ、しか
もスピン特性が良好で、ウッド、アイアン、パターショ
ットのフィーリングに優れ、しかも耐ササクレ性、耐久
性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールが望まれ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記要望に応えるため鋭意検討を行った結
果、ソリッドコアに内外2層のカバーを被覆してなるマ
ルチピースソリッドゴルフボールにおいて、ソリッドコ
アを比較的軟らかく形成すると共に、内側カバー層を熱
可塑性ポリエステルエラストマー、外側カバー層を熱可
塑性ポリウレタンエラストマーを主材として形成し、ま
た内側カバー層のショアD硬度を28〜58、外側カバ
ー層のショアD硬度を30〜55とすることが有効であ
ることを知見したものである。
【0005】即ち、本発明は、 (1)ソリッドコアと、これを被覆する内外2層のカバ
ーを有するマルチピースソリッドゴルフボールにおい
て、上記ソリッドコアの直径が30〜40mm、該ソリ
ッドコアの100kg荷重負荷時の変形量が2.7〜
7.0mmであり、かつ内側カバー層の樹脂材料として
熱可塑性ポリエステルエラストマーのみを用いると共
に、外側カバー層の樹脂材料として熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマーとショアD硬度が55〜70のアイオノ
マー樹脂とを併用してなり、上記内側カバー層のショア
D硬度が28〜58、外側カバー層のショアD硬度が3
0〜55、外側カバー層の厚さが1.0〜2.5mmで
あることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボー
ル、 (2)ソリッドコアと、これを被覆する内外2層のカバ
ーを有するマルチピースソリッドゴルフボールにおい
て、上記ソリッドコアの直径が30〜40mm、該ソリ
ッドコアの100kg荷重負荷時の変形量が2.7〜
7.0mmであり、かつ内側カバー層の樹脂材料として
熱可塑性ポリエステルエラストマー70〜80重量部と
ショアD硬度が55〜70のアイオノマー樹脂20〜3
0重量部とを併用すると共に、外側カバー層の樹脂材料
として熱可塑性ポリウレタンエラストマーとショアD硬
度が55〜70のアイオノマー樹脂とを併用してなり、
上記内側カバー層のショアD硬度が28〜58、外側カ
バー層のショアD硬度が30〜55、外側カバー層の厚
さが1.0〜2.5mmであることを特徴とするマルチ
ピースソリッドゴルフボール、 (3)ソリッドコアと、これを被覆する内外2層のカバ
ーを有するマルチピースソリッドゴルフボールにおい
て、上記ソリッドコアの直径が30〜40mm、該ソリ
ッドコアの100kg荷重負荷時の変形量が2.7〜
7.0mmであり、かつ内側カバー層の樹脂材料として
熱可塑性ポリエステルエラストマー70〜80重量部と
ショアD硬度が55〜70のアイオノマー樹脂20〜3
0重量部とを併用すると共に、外側カバー層の樹脂材料
として熱可塑性ポリウレタンエラストマーのみを用いて
なり、上記内側カバー層のショアD硬度が28〜58、
外側カバー層のショアD硬度が30〜55、外側カバー
層の厚さが1.0〜2.5mmであることを特徴とする
マルチピースソリッドゴルフボール、 (4)ボール全体の慣性モーメントが83〜87.0g
・cm2である(1)乃至(3)のいずれか1項記載の
ゴルフボール、 (5)外側カバー層に無機充填材を0.5〜30重量%
添加した(1)乃至(4)のいずれか1項記載のゴルフ
ボール、 (6)内側カバー層が無機充填材を30重量%以下含有
する(1)乃至(5)のいずれか1項記載のゴルフボー
ル、 (7)外側カバー層の比重が1.05〜1.4である
(1)乃至(6)のいずれか1項記載のゴルフボール、 (8)内側カバー層の比重が1.05〜1.3である
(1)乃至(7)のいずれか1項記載のゴルフボール、 (9)コアの比重が0.9〜1.2である(1)乃至
(8)のいずれか1項記載のゴルフボール、及び (10)内側カバー層の厚さが0.5〜3.0mmであ
り、カバー全体の厚さが1.0〜5.5mmである
(1)乃至(9)のいずれか1項記載のゴルフボールを
提供する。
【0006】本発明のゴルフボールは、飛距離が大き
く、しかもアイアンショットにおけるコントロール性が
高い上、ウッド、アイアン、パターのいずれのクラブで
ショットした場合でも良好なフィーリングを有し、更に
アイアンでコントロールショットした際における耐ササ
クレ性に優れ、耐久性に優れているものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、ソリッ
ドコアと、これを被覆する内側カバー層及び外側カバー
層との2層構造からなるカバーとを有する。
【0008】ここで、上記ソリッドコアは、主としてゴ
ム基材からなり、ゴム基材としては従来からソリッドゴ
ルフボールに用いられている天然ゴム及び/又は合成ゴ
ムを使用することができるが、本発明においては、シス
構造を少なくとも40%以上有する1,4−ポリブタジ
エンが特に好ましい。この場合、所望により該ポリブタ
ジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタ
ジエンゴム等を適宜配合してもよい。
【0009】更に詳述すると、本発明のゴルフボールの
ソリッドコアは通常の方法により、加硫条件、配合比等
を調節することにより得られる。通常、ソリッドコアの
配合には基材ゴム、架橋剤、共架橋剤、不活性充填剤等
が含まれる。基材ゴムとしては上述した天然ゴム及び/
又は合成ゴム等を使用することができ、架橋剤としては
ジクミルパーオキサイドやジ−t−ブチルパーオキサイ
ドのような有機過酸化物等が例示されるが、特に好まし
くはジクミルパーオキサイドである。架橋剤の配合量は
基材ゴム100重量部に対して通常0.5〜2.0重量
部である。
【0010】共架橋剤としては特に制限されず、不飽和
脂肪酸の金属塩、特に、炭素原子数3〜8の不飽和脂肪
酸(例えばアクリル酸、メタアクリル酸等)の亜鉛塩や
マグネシウム塩が例示されるが、アクリル酸亜鉛が特に
好適である。この共架橋剤の配合量は基材ゴム100重
量部に対して3〜50重量部、好ましくは20〜48重
量部である。
【0011】不活性充填剤としては酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、シリカ、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛等が例示さ
れるが、酸化亜鉛、硫酸バリウムが一般的で、その配合
量はコアとカバーの比重、ボールの重量規格等に左右さ
れ、特に限定されないが、通常は基材ゴム100重量部
に対して10〜30重量部である。なお、本発明におい
ては酸化亜鉛、硫酸バリウムの配合割合を適宜調整する
ことで最適なソリッドコアの硬度を得ることができる。
【0012】上記成分を配合して得られるソリッドコア
組成物は通常の混練機、例えばバンバリーミキサーやロ
ール等を用いて混練し、コア用金型に圧縮又は射出成形
し、成形体を架橋剤及び共架橋剤が作用するのに十分な
温度(例えば架橋剤としてジクミルパーオキサイドを用
い、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合には約
130〜170℃)で加熱硬化してソリッドコアを調製
する。
【0013】上記ソリッドコアは100kg荷重を負荷
した時の変形量(たわみ量)が2.7〜7.0mm、好
ましくは2.9〜7.0mm、更に好ましくは3.0〜
6.0mmである。100kg荷重負荷時の変形量が
2.7mmより小さい(硬い)と、フィーリング(打
感)が硬く感じられるという不利が生じる。なお、変形
量が大きすぎる(軟らかすぎる)と、反発性を損ねる場
合がある。
【0014】ソリッドコアの比重は0.9〜1.2、特
に1.04〜1.20、更には1.05〜1.18であ
ることが好ましい。
【0015】なお、本発明において、ソリッドコアの直
径は30〜40mm、特に33〜39mmであることが
好ましい。また、ソリッドコアは、上記100kg荷重
負荷時の変形量を有していれば、複層構造であってもよ
い。
【0016】次に、内側カバー層は、熱可塑性ポリエス
テルエラストマーを主材として形成される。
【0017】この場合、熱可塑性ポリエステルエラスト
マーとしては、テレフタル酸、1,4−ブタンジオール
及びポリテトラメチレングリコール(PTMG)もしく
はポリプロピレングリコール(PPG)とから合成さ
れ、ポリブチレンテレフタレート(PBT)部分をハー
ドセグメント、ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)もしくはポリプロピレングリコール(PPG)部分
をソフトセグメントとするポリエーテルエステル系のマ
ルチブロックコポリマーをいい、具体的には、ハイトレ
ル3078,同4047,同G3548W,同476
7,同5577(東レ・デュポン社製)等が挙げられ
る。
【0018】上記熱可塑性ポリエステルエラストマーに
は、熱可塑性ポリエステルエラストマー70〜80重量
部に対し、ショアD硬度55〜70、更に好ましくは5
6〜69のアイオノマー樹脂を20〜30重量部の割合
で添加することができる。この場合、後述する外側カバ
ー層にこのショアD硬度55〜70のアイオノマー樹脂
を含有させない場合は、これを熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーに混合することが必須であり、熱可塑性ポリ
エステルエラストマー70〜80重量部に対して20〜
30重量部を混合する。
【0019】
【0020】また、上記熱可塑性ポリエステルエラスト
マーを主材とする内側カバー層は、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン等の無機充填材を0〜30重量%程
度含んでいてもよい。
【0021】上記内側カバー層は、ショアD硬度が28
〜58、特に30〜56であることが必要であり、ショ
アD硬度が28より低いと反発性を損ねることがある。
また58より高いと打感が硬く感じられることがある。
【0022】更に、内側カバー層の比重は1.05〜
1.3、特に1.06〜1.2であることが好ましい。
【0023】なお、上記内側カバー層の厚さは0.5〜
3.0mm、特に1.0〜2.5mmであることが好ま
しい。
【0024】一方、外側カバー層は、熱可塑性ポリウレ
タンエラストマーにて形成する。ここで、熱可塑性ポリ
ウレタンエラストマーの分子構造は、ソフトセグメント
を構成する高分子ポリオール化合物と、ハードセグメン
トを構成する単分子鎖延長剤と、ジイソシアネートから
なる。
【0025】高分子ポリオール化合物としては、特に制
限されるものではないが、ポリエステル系ポリオール、
ポリエーテル系ポリオール、コポリエステル系ポリオー
ル、及びポリカーボネート系ポリオールのいずれでもよ
く、ポリエステル系ポリオールとしては、ポリカプロラ
クトングリコール、ポリ(エチレン−1,4−アジペー
ト)グリコール、ポリ(ブチレン−1,4−アジペー
ト)グリコール等、コポリエステル系ポリオールとして
は、ポリ(ジエチレングリコールアジペート)グリコー
ル等、ポリカーボネート系ポリオールとしては、(ヘキ
サンジオール−1,6−カーボネート)グリコール等、
ポリエーテル系ポリオールとしては、ポリオキシテトラ
メチレングリコール等が挙げられる。これらの数平均分
子量は約600〜5000、好ましくは1000〜30
00である。
【0026】ジイソシアネートとしては、カバーの耐黄
変性を考慮して脂肪族ジイソシアネートが好適に用いら
れる。具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、2,2,4(2,4,4)−トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート(TMDI)、リジンジ
イソシアネート(LDI)などが挙げられるが、特にH
DIが他の樹脂とのブレンドする際の相溶性の点から好
ましい。
【0027】単分子鎖延長剤としては、特に制限され
ず、通常の多価アルコール、アミン類を用いることがで
き、具体的には1,4−ブチレングリコール、1,2−
エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
1,6−ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、ジシクロヘキシルメチルメタンジアミン(水添
MDA)、イソホロンジアミン(IPDA)などが挙げ
られる。
【0028】上記熱可塑性ポリウレタンエラストマー
は、粘弾性測定によるtanδピーク温度が−15℃以
下、特に−16℃〜−50℃であるものが反発性の点か
ら好ましい。
【0029】このような熱可塑性ポリウレタンエラスト
マーとしては、市販品を用いることができ、例えばパン
デックスT7298(−20℃),同T7295(−2
6℃),同T7890(−30℃)(大日本インキ化学
工業社製)などのジイソシアネートが脂肪族であるもの
が挙げられる。なお、括弧内の数字はいずれもtanδ
ピーク温度を示す。
【0030】上記熱可塑性ポリウレタンエラストマーに
は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー100重量部に
対し、ショアD硬度55〜70、更に好ましくは56〜
69のアイオノマー樹脂を70重量部以下の割合で添加
することができる。この場合、上記内側カバー層にこの
アイオノマー樹脂を含有させない場合は、これを熱可塑
性ポリウレタンエラストマーに混合することが必須であ
り、熱可塑性ポリウレタンエラストマー70100重量
部に対して2〜70重量部、より好ましくは3〜68重
量部を混合する。
【0031】
【0032】また、熱可塑性ポリウレタンエラストマー
を主材とする外側カバー層は、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン等の無機充填材を0.5〜30重量
%、特に1〜25重量%含有してもよい。
【0033】上記外側カバー層のショアD硬度は30〜
55、好ましくは35〜54、更に好ましくは38〜5
3である。ショアD硬度が30より低いと反発性が低下
する。一方、55より高いと打感が硬くなりすぎる。
【0034】外側カバー層の比重は1.05〜1.4、
特に1.08〜1.3であることが好ましい。
【0035】上記外側カバー層の厚さは0.5〜2.5
mm、特に1.0〜2.3mmであることが好ましい。
【0036】この場合、上記内側及び外側カバー層の合
計厚さ(カバー全体の厚さ)は1.0〜5.5mm、特
に1.5〜5.0mm、更に1.5〜3.5mmとする
ことが好ましい。
【0037】以上のように、本発明においては、上記熱
可塑性ポリエラストマー及び/又は熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマーにショアD硬度55〜70のアイオノマ
ー樹脂を混合することが必須である。この場合、ショア
D硬度55〜70のアイオノマー樹脂としては、三井・
デュポンポリケミカル社製ハイミラン1605,ハイミ
ラン1706等を使用することができる。ショアD硬度
が55〜70のアイオノマー樹脂を混合することによ
り、特に硬度と反発性のバランスを良好に保つことがで
きる。これに対し、ショアD硬度が55より低いアイオ
ノマー樹脂を混合してもかかる効果は達成されない。ま
た、ショアD硬度55〜70のアイオノマー樹脂の配合
量は上述した通りであるが、この量が多すぎると上記エ
ラストマーの効果が十分発揮されず、少なすぎるとその
配合効果が十分発揮されない。
【0038】なお、上記内側カバー層、外側カバー層の
形成方法は、射出成形、ハーフシェルを用いた圧縮成形
など、公知の方法によって行うことができる。
【0039】このようにして得られたマルチピースソリ
ッドゴルフボールは、後述する方法で測定した慣性モー
メントが83g・cm2以上、特に83.5〜87.0
g・cm2であることが好ましい。慣性モーメントが8
3g・cm2より小さいと、パターによるボールの転が
りが悪くなるという不利を生じる場合がある。
【0040】また、上記外側カバー層には、常法に従っ
てディンプルが形成されるが、本発明のゴルフボールの
直径、重さ等はゴルフ規則に従い、直径42.67mm
以上、重量は45.93g以下に形成することができ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明のマルチピースソリッドゴルフボ
ールは、飛距離が大きく、しかもコントロール性に優
れ、フィーリングが良好である上、耐久性に優れたもの
である。
【0042】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0043】〔実施例,比較例〕表1に示す組成のソリ
ッドコアを作製した。
【0044】
【表1】 *ポリブタジエン:日本合成ゴム社製,BR01
【0045】次に、上記コアに表2に示す組成の内側カ
バー層を射出成形によって被覆し、次いで表3に示す組
成の外側カバー層を射出成形によって被覆し、表4,5
に示す重量、外径のスリーピースゴルフボールを製造し
た。
【0046】得られたゴルフボールの慣性モーメント、
飛距離、スピン量、フィーリング、耐ササクレ性、連続
耐久性について下記方法で測定した。結果を表4,5に
示す。
【0047】慣性モーメント 下記式より計算した。即ち、慣性モーメントは、各層の
径(厚さ)及び比重から求めた計算値であり、ボールを
球形とみなすことにより下記式により求めることができ
る。この場合、計算上ボールを球形にしているが、実際
にはディンプルが存在するため、外側カバー層の比重は
実際の外側カバー樹脂よりも小さくなる。ここではそれ
を外側カバー仮想比重と呼び、これを用いて慣性モーメ
ントMを計算する。 M=(π/5880000)×{(r1−r2)×D1
5+(r2−r3)×D25+r3×D35} M :慣性モーメント(g・cm2 ) r1:コア比重 D1:コア直径 r2:内側カバー層比重 D2:内側カバー層直径(コアに内側カバー層を形成し
た後の球体の直径) r3:外側カバー層仮想比重 D3:外側カバー層直径(ボール直径) *各直径の単位はmm飛距離 スイングロボットを用い、ドライバー(#W1,ヘッド
スピード45m/sec)で打撃し、キャリー、トータ
ルそれぞれの飛距離を測定した。スピン量 #W1及びサンドウェッジ(#SW,ヘッドスピード2
0m/sec)について、インパクト直後のボールの挙
動を写真撮影し、写真解像により算出した。フィーリング #W1及びパター(#PT)について、プロゴルファー
3名により実打したときの感触を下記基準により評価し
た。 ○:軟らかい △:やや硬い ×:硬い耐ササクレ性 スイングロボットにより、サンドウェッジ(#SW,ヘ
ッドスピード38m/sec)でボールを任意に二箇所
打撃し、これを目視評価した ○:良好 △:普通 ×:劣る連続耐久性 フライホイール打撃M/Cを用い、ヘッドスピード38
m/secで繰り返し打撃して、ボールが破壊するまで
の打撃回数の多少により評価した。 ○:良好 ×:悪い
【0048】
【表2】 ハイトレル:東レ・デュポン社製,熱可塑性ポリエステ
ルエラストマー PEBAX3533:アトケム社製,ポリアミド系エラ
ストマー ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製,アイオ
ノマー樹脂 サーリンAM7317/AM7318,サーリン812
0:デュポン社製,アイオノマー樹脂
【0049】
【表3】 PANDEX T7890/T7295/T7298:
大日本インキ化学工業社製,熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマー ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製,アイオ
ノマー樹脂 サーリンAM7317/AM7318,サーリン812
0:デュポン社製,アイオノマー樹脂
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 淳二 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト ンスポーツ株式会社内 (72)発明者 川田 明 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト ンスポーツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−343718(JP,A) 特開 平6−299052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 37/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドコアと、これを被覆する内外2
    層のカバーを有するマルチピースソリッドゴルフボール
    において、上記ソリッドコアの直径が30〜40mm、
    該ソリッドコアの100kg荷重負荷時の変形量が2.
    7〜7.0mmであり、かつ内側カバー層の樹脂材料と
    して熱可塑性ポリエステルエラストマーのみを用いると
    共に、外側カバー層の樹脂材料として熱可塑性ポリウレ
    タンエラストマーとショアD硬度が55〜70のアイオ
    ノマー樹脂とを併用してなり、上記内側カバー層のショ
    アD硬度が28〜58、外側カバー層のショアD硬度が
    30〜55、外側カバー層の厚さが1.0〜2.5mm
    であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボ
    ール。
  2. 【請求項2】 ソリッドコアと、これを被覆する内外2
    層のカバーを有するマルチピースソリッドゴルフボール
    において、上記ソリッドコアの直径が30〜40mm、
    該ソリッドコアの100kg荷重負荷時の変形量が2.
    7〜7.0mmであり、かつ内側カバー層の樹脂材料と
    して熱可塑性ポリエステルエラストマー70〜80重量
    部とショアD硬度が55〜70のアイオノマー樹脂20
    〜30重量部とを併用すると共に、外側カバー層の樹脂
    材料として熱可塑性ポリウレタンエラストマーとショア
    D硬度が55〜70のアイオノマー樹脂とを併用してな
    り、上記内側カバー層のショアD硬度が28〜58、外
    側カバー層のショアD硬度が30〜55、外側カバー層
    の厚さが1.0〜2.5mmであることを特徴とするマ
    ルチピースソリッドゴルフボール。
  3. 【請求項3】 ソリッドコアと、これを被覆する内外2
    層のカバーを有するマルチピースソリッドゴルフボール
    において、上記ソリッドコアの直径が30〜40mm、
    該ソリッドコアの100kg荷重負荷時の変形量が2.
    7〜7.0mmであり、かつ内側カバー層の樹脂材料と
    して熱可塑性ポリエステルエラストマー70〜80重量
    部とショアD硬度が55〜70のアイオノマー樹脂20
    〜30重量部とを併用すると共に、外側カバー層の樹脂
    材料として熱可塑性ポリウレタンエラストマーのみを用
    いてなり、上記内側カバー層のショアD硬度が28〜5
    8、外側カバー層のショアD硬度が30〜55、外側カ
    バー層の厚さが1.0〜2.5mmであることを特徴と
    するマルチピースソリッドゴルフボール。
  4. 【請求項4】 ボール全体の慣性モーメントが83〜8
    7.0g・cm2である請求項1乃至3のいずれか1項
    記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 外側カバー層に無機充填材を0.5〜3
    0重量%添加した請求項1乃至4のいずれか1項記載の
    ゴルフボール。
  6. 【請求項6】 内側カバー層が無機充填材を30重量%
    以下含有する請求項1乃至5のいずれか1項記載のゴル
    フボール。
  7. 【請求項7】 外側カバー層の比重が1.05〜1.4
    である請求項1乃至6のいずれか1項記載のゴルフボー
    ル。
  8. 【請求項8】 内側カバー層の比重が1.05〜1.3
    である請求項1乃至7のいずれか1項記載のゴルフボー
    ル。
  9. 【請求項9】 コアの比重が0.9〜1.2である請求
    項1乃至8のいずれか1項記載のゴルフボール。
  10. 【請求項10】 内側カバー層の厚さが0.5〜3.0
    mmであり、カバー全体の厚さが1.0〜5.5mmで
    ある請求項1乃至9のいずれか1項記載のゴルフボー
    ル。
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