JP3515321B2 - 不均一改善化粧料 - Google Patents
不均一改善化粧料Info
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Description
に詳しくは肌の不均一性を改善及び/又は予防するのに
好適な化粧料に関する。
人間誰しもが願って止まないことであり、この様な肌を
求めて多くの人たちが長い年月をかけて研究を重ねてき
た。この様な大いなる研究努力に支えられて現在各種の
化粧料が存在する。例えば、年齢と共に低下してくる保
湿機能を補う、ヒアルロン酸ナトリウムを配合した化粧
料や燐脂質誘導体ポリマーを配合した化粧料、コラーゲ
ンの断片化や架橋形成の原因である活性酸素を消去する
ミントエキスを配合した化粧料等が挙げられる。しかし
ながら、これらの化粧料によって、保湿機能の付与によ
るしわ形成の抑制やコラーゲンの断片化や架橋形成の抑
制による小じわ生成の抑制は果たされているが、これだ
けで充分満足するほど美しい肌を得られることは出来な
い。これらに加えて、更なる肌の改善手段が美しい肌を
得るためには必要であり、この様な機能を有する化粧料
が求められていた。
年、肌の均一性があることが判ってきている。例えば、
メラニン色素なども均一に分布するか、不均一に分布す
るかで同じ色素量でも美しく見えるか、美しくなく見え
るか異なることも知られているし、細胞のセルサイクル
を一様に揃えてやれば肌の美しさを向上させることが出
来ることも知られている。しかしながら、この様な肌の
不均一性を改善する化粧料素材についてはまだ余り知ら
れていない。
1種乃至は2種以上とトレハロース及び/又はその誘導
体を化粧料に含有させることも、当該化粧料が肌の不均
一性を改善し、又は不均一性出現を抑制し、以て肌を美
しくする作用を有することも知られていない。
下為されたものであり、肌の不均一性を改善し、以て肌
を美しくする化粧料を提供することを課題とする。
鋭意研究を重ねた結果、下記特定の芳香族化合物から選
ばれる1種乃至は2種以上とトレハロース及び/又はそ
の誘導体を含有する化粧料にその様な性質を見いだし、
発明を完成させるに至った。
に詳細に説明する。
香族化合物 本発明の化粧料で用いる芳香族化合物は、1,3−ジメ
トキシ−5−ヒドロキシベンゼン(化合物1)、1,3
−ジメトキシ−5−メチルベンゼン(化合物2)、1−
アセチルオキシ−3,5−ジメトキシベンゼン(化合物
3)、1−アセチルオキシ−3−メチルベンゼン(化合
物4)が挙げられる。これら芳香族化合物は何れも既知
の化合物であり、その多くが市販されているし、合成法
も既に知られている。本発明の化粧料における当該芳香
族化合物の好ましい含有量は、0.001〜10重量%
であり、より好ましくは0.005〜5重量%であり、
更に好ましくは0.01〜1重量%である。
ス及び/又はその誘導体 本発明の化粧料で用いるトレハロース及び/又はその誘
導体の内、トレハロース誘導体としては、硫酸化トレハ
ロース、硫酸化トレハロースの生理的に許容される塩、
アシル化トレハロースが挙げられる。これらトレハロー
ス及びその誘導体は何れも既知の化合物であり、保湿剤
として化粧料に配合することは既に知られている。本発
明の化粧料ではこれら何れもが使用可能であり、特に硫
酸化トレハロースの生理的に許容される塩が好ましい。
生理的に許容される塩としては、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム
塩、リジンやアルギニン等の塩基性アミノ酸塩等が好ま
しく例示され、これらの中ではナトリウム塩が特に好ま
しい。本発明の化粧料におけるトレハロース及び/又は
その誘導体の好ましい含有量は、0.001〜10重量
%であり、より好ましくは0.005〜5重量%であ
り、更に好ましくは0.01〜1重量%である。
乃至は2種以上とトレハロース及び/又はその誘導体を
含有し、肌の不均一性を改善及び/又は不均一性の発現
を予防する作用を有することを特徴とする。本発明の化
粧料を適用する皮膚としては、特段の限定を受けず、例
えば顔に適用すれば、顔の皮膚の不均一性を改善・予防
し、頭皮に適用すれば、頭皮の不均一性を改善・予防
し、ボディーに適用すれば、ボディーの表皮の不均一性
を改善予防することが出来る。化粧料の種類としては、
例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック、洗顔料等の
基礎化粧料、アンダーメークアップ、ファンデーショ
ン、リップカラー等のメークアップ化粧料、シャンプ
ー、スカルプトーニングローション、ヘアクリーム等の
ヘア化粧料、ボディークリーム、ボディーローション、
シャワーコロン等のボディー化粧料何れも可能であり、
基礎化粧料として用いるのが特に好ましい。本発明の化
粧料に於いては、上記必須成分以外に、化粧料で用いら
れる任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分
としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワ
ックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等の
エステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド
類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコー
ル類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリ
ンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非
イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等
の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉
体類等例示できる。これらの成分を常法に従って処理す
ることにより、本発明の化粧料を得ることが出来る。
細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定
を受けないことは言うまでもない。尚、配合量は全て重
量部で表す。
って、化粧水を作成した。即ち処方成分を80℃で加熱
攪拌可溶化し、冷却して化粧水を得た。
用を調べた。即ち、ハートレー系モルモット(雄性、3
00〜350g)1群6匹を用い、BLBランプとSE
ランプを半数づつ装着した照射器で、0.5MED(最
小紅斑形成照射量の半量)の照射を1日1回連日5日行
い、1週間放置し不均一肌モデルを作成した。この動物
に上記化粧水を1日0.1ml連日15回投与し、皮膚
の表面写真をビデオカメラで撮影し、これを画像処理
し、細胞の大きさの不均一性を求めた。同時に表皮をセ
ロハンテープでストリッピングし、これをドーパ染色
し、メラニンの不均一性を観察した。観察基準は、+
+:極めて不均一、+:不均一、±:やや不均一、−:
均一の基準であった。又、比較例として、実施例1の硫
酸化トレハロースナトリウムを水に置換したもの(比較
例1)、実施例1の化合物1を水に置換したもの(比較
例2)、実施例1の硫酸化トレハロースナトリウムと化
合物1を水に置換したもの(比較例3)を用い、水を検
体として投与したものを対照例とした。結果を表2に示
す。これより、本発明の化粧料がトレハロース誘導体と
特定の芳香族化合物の組み合わせにより、優れた不均一
性改善作用を有することが判る。
ーを作成した。即ち、イをボールミルで良く分散させペ
ーストを作成し、ロに加え加熱溶解し型に流し込み、冷
却して容器に装着してリップカラーを得た。このリップ
カラーを唇の荒れに悩む人3名に3週間使用して貰った
ところ、全員の唇の荒れが改善したと報告してきた。 イ 流動パラフィン 10 スクワラン 20 蓖麻子油 10 赤色226号 0.5 ソルビタンセスキオレート 0.5 ロ オリーブ油 18 カルナウバワックス 15 モクロウ 15 マイクロクリスタリンワックス 10 化合物2 0.5 アセチルトレハロース 0.5
クを作成した。即ち、処方成分を攪拌可溶化し、ヘアト
ニックを得た。このトニックを雲脂で悩む人に3ヶ月使
用して貰ったところが、著しい雲脂の改善を見た。 エタノール 40 化合物3 0.09 硫酸化トレハロース 0.01 メントール 0.1 ビタミンE 0.1 水 59.7
し、以て肌を美しくする化粧料を提供することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】1,3−ジメトキシ−5−ヒドロキシベン
ゼン、1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン、1−
アセチルオキシ−3,5−ジメトキシベンゼン又は1−
アセチルオキシ−3−メチルベンゼンから選ばれる1種
乃至は2種以上の芳香族化合物とトレハロース及び/又
はその誘導体を含有する皮膚用化粧料。 - 【請求項2】トレハロース誘導体が、硫酸化トレハロー
ス、硫酸化トレハロースの生理的に許容される塩、アシ
ル化トレハロースから選ばれる1種乃至は2種以上であ
る、請求項1記載の皮膚用化粧料。 - 【請求項3】肌の不均一性の改善及び/又は予防用、請
求項1又は2記載の皮膚用化粧料。
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