JP3513360B2 - 回転電機の着磁装置 - Google Patents

回転電機の着磁装置

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JP3513360B2
JP3513360B2 JP13837997A JP13837997A JP3513360B2 JP 3513360 B2 JP3513360 B2 JP 3513360B2 JP 13837997 A JP13837997 A JP 13837997A JP 13837997 A JP13837997 A JP 13837997A JP 3513360 B2 JP3513360 B2 JP 3513360B2
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深 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石を回転
子の磁極とした回転電機に係るもので、その回転子を着
磁し、着磁後の磁石の磁束密度を計測する機能をも備え
た着磁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば永久磁石を回転子の磁極と
して用いた回転電機の磁極は、磁極を着磁した後、回転
子に組み付ける場合と、まだ磁化していない磁極を回転
子に組み付けた後、着磁をして磁化する場合とがある。
先に磁極を着磁して回転子に組み付ける場合は、強い吸
引力が作用するため、大きな磁極では組み付けが大変困
難となり、安全上でも危険を伴うので、大形の回転子で
は磁極を組み付けた後着磁する場合が多い。
【0003】従来の着磁方法にも種々の方式があるが、
磁極を組み込んだ後着磁する一例を図に基づき説明す
る。図15は例えば従来の回転子の磁極に着磁コイルを
巻き付けて着磁する場合を示す断面図であり、回転電機
の軸51には磁路を形成する磁性体からなる回転子52
が組み込まれており、この回転子52の外周には磁極5
3が組み付けられている。そしてこの各磁極53には着
磁コイル54が巻かれており、回転子52の周囲には固
定子鉄心55が設けられている。
【0004】次に動作について説明する。軸51に回転
子52を装着し、着磁コイル54を外周に巻き付けた磁
極53を極数分取り付け、着磁後N極とS極が交互に着
磁されるように電流の方向を考えて、着磁コイル54間
を接続し、固定子鉄心55内に組み込む。このようにし
て磁気的な回路を形成してから、着磁コイル54に直流
電流を流して磁界を作り、磁極の着磁を行なう。着磁後
は不要となった着磁コイル54は切断し、除去する。
尚、着磁状態の検査は回転試験での性能で確認する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の着磁方法は以上
のようになされているので、回転電機の製作毎に着磁コ
イルを製作し、着磁後は切断除去することになり、大変
無駄が多い。
【0006】また、磁極に着磁コイルを巻き付けたり、
切断するとき磁極に傷が付きやすく、磁石は本来もろい
性質であるので、欠けや割れを発生させやすいという欠
点があった。
【0007】さらに、着磁後の回転試験で着磁不良が検
出された場合は、組み上がっている製品を分解して再度
着磁のやり直しをしなければならないという欠点があっ
た。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、着磁すべき磁極を付けた回転子
は固定子に組み込まないでも、着磁ヨークを用いて分極
着磁を行い、そのまま着磁磁束の測定もできる量産に対
応した着磁装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る回転電機の着磁装置は、回転軸に装着された歯車と、
この歯車にかみ合うと共に加圧ヘッダと共に移動し、か
つ上下移動可能なラックとから回転装置を構成したもの
である。
【0010】この発明の請求項2に係る回転電機の着磁
装置は、回転軸に波動歯車減速機を介してサーボモータ
を装着することにより回転装置を構成したものである。
【0011】この発明の請求項3に係る回転電機の着磁
装置は、着磁ヨークの回転子と接する部分に緩衝材を設
けたものである。
【0012】この発明の請求項4に係る回転電機の着磁
装置は、絶縁板の磁極に対応する中心位置にホール素子
を埋め込むことにより磁束検出ヘッドを構成したもので
ある
【0013】この発明の請求項5に係る回転電機の着磁
装置は、絶縁板の磁極に対応する位置にサーチコイルを
巻くことにより磁束検出ヘッドを構成したものである。
【0014】この発明の請求項6に係る回転電機の着磁
装置は、回転軸に装着した回転子の抜け止めのためのロ
ック装置を備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施の形態1による回転電機の着
磁装置を示す正面図であり、図において、着磁すべき磁
石材を組み付け、磁路をも形成する回転子1は、回転軸
2により保持されており、この回転軸2は着磁又は磁束
測定のため回転する。割り出し円板3は回転軸2に結合
されると共に、回転子1の着磁位置を決めるため、磁極
数に応じて等ピッチで外周にピン穴3aが開けられてい
る。上記回転子1とギャップを介し対向して設けられた
着磁ヨーク4には、鉄心に2極に対応したコイルを巻い
ており、直流電流を通電することにより着磁磁束を発生
させ、回転子1の磁極を着磁する。この着磁ヨーク4に
連結された直動装置5は、着磁ヨーク4を油圧を利用し
て移動させるもので、回転子1に対して接近又は離反を
繰り返し行なわせるようにすることができる。一方、着
磁ヨーク4の下部に設けられた位置決めピン6は、着磁
ヨーク4と連動し、割り出し円板3の外周の固定用ピン
穴3aに差込み固定される。上記回転子1とギャップを
介し対向して設けられた磁束検出ヘッド7は、着磁後の
磁束量を測定するものであり、上記回転軸2に連結され
たギヤードモータ8は、磁束量の測定のため回転軸2を
一定速度で回転させる。なお油圧ユニット9は、直動装
置5等の油圧源となるものである。
【0016】次に動作について説明する。回転軸2に着
磁すべき回転子1を装着後、回転子1を手で回し、回転
子1の着磁する磁極の位置を割り出し円板3で定め、着
磁ヨーク4を直動装置5で回転子1表面に近づけて、規
定の着磁ギャップを確保して、位置決めピン6を割り出
し円板3のピン穴3aに入れて固定する。次に、図示し
ていない着磁電源盤の押しボタンスイッチを押して、着
磁ヨーク4のコイルに直流電流を流し、磁束を発生させ
て回転子1の磁極を着磁する。着磁後は回転子1と着磁
ヨーク4間に強い磁気吸引力が働いているため、油圧を
利用した直動装置5でこの磁気吸引力に打ち勝つ引き離
し力を発生させて、回転子1から着磁ヨーク4を離脱さ
せ、所定位置まで後退させる。そして再び、割り出し円
板3で回転子1を、次に着磁する磁極が着磁ヨーク4の
位置にくるまで手で回し、着磁を繰り返し、全極着磁が
終了するまでこの動作を繰り返し、実行するものであ
る。
【0017】この実施の形態では2極着磁用の着磁ヨー
ク4を用いて着磁する場合を述べており、この場合は、
N極とS極の隣り合った2極が1回の着磁動作で同時に
着磁できる。従って、着磁動作は着磁する極数の1/2
回となり、効率的に着磁作業ができる。着磁終了後、各
磁極の着磁磁束量とそのバラツキが規定値にあるか検査
するため、磁束検出ヘッド7を、決められたギャップで
もって回転子1の外周に近づけ、回転子1をギヤードモ
ータ8で一定速度で回転させ、回転子1の発生している
磁束量の測定を行なうものである。
【0018】実施の形態2. なお、上記実施の形態1では、2極着磁ヨークを用い
て、2極着磁をする場合について述べたが、磁極が特に
大形の場合には、2極着磁では着磁電源容量が不足する
ので、1極着磁ヨークを用いてもよい。図2は実施の形
態2による着磁ヨークを示す斜視図であり、図におい
て、1極着磁ヨーク10を用いて、1極ずつ着磁ヨーク
に流す電流の方向を変えて、磁極の極性を変えながらN
極、S極を交互に着磁していくことができる。これによ
り、一つの電源盤を共用し、磁極の大きさに応じて着磁
ヨークを取り替えて大形にも対応が可能となる。
【0019】実施の形態3. なお、上記実施の形態2では、1極ずつ極性を変えて着
磁する方式について述べたが、1極ずつ極性を変えなが
ら着磁する場合は着磁の極性まちがいを起こしやすいの
で、図3に示すように、割り出し円板3の外周であっ
て、1つおきのピン穴3aにマスク円輪3bを設け、こ
の穴の位置に位置決めピン6を合わせて、着磁ヨーク1
0をセットするようにして、1極飛びに同極ばかりを着
磁し、一周にわたり着磁が終了すれば、着磁ヨーク10
に流す電流の方向を逆に変えて、磁極の極性を変え、マ
スク円輪3bの穴位置をずらし、残りの磁極も1極飛び
に着磁していくようにすれば、着磁の極性まちがいを防
ぐことができる。
【0020】実施の形態4. なお、上記実施形態では、回転子1と着磁ヨーク4,1
0とは、着磁ギャップをあけて対向させ、着磁する場合
について述べたが、着磁時には大きな磁界が瞬時に発生
し、相互に強い力で吸引し合うので、回転子1や着磁ヨ
ーク4,10の回りを中心に衝撃的な振動と騒音が発生
し、製品並びに着磁装置の寿命や周囲の環境に悪い影響
を与える。図4は実施の形態4による着磁ヨークを示す
斜視図であり、図において、着磁ヨーク4の上下両側に
緩衝材11を設け、回転子1にこの着磁ヨーク4を押し
つけて予圧を与えてから着磁するようにすれば、着磁時
の衝撃を緩和することができる。
【0021】実施の形態5. なお実施の形態4では、着磁ヨークに緩衝材を取り付
け、回転子を予圧して着磁する場合について述べたが、
予圧力を大きくすれば、回転軸及びこれに組み込まれて
いる軸受に掛かる負荷が増大し、回転軸の倒れや軸受け
寿命が減少するなどの悪影響が生じる。そこで本実施形
態においては、着磁すべき回転子を、着磁ヨークと、そ
の着磁ヨークに対向する加圧ヘッダとで、両側からクラ
ンプしてから着磁するようにしたものであり、こうする
ことで回転軸や軸受けに負担を多く掛けることなく、着
磁時の衝撃が緩和されることになる。更に本実施形態で
は、省力化を指向し、自動運転も可能とするものであ
る。
【0022】図5はこの発明の実施の形態5による着磁
装置を示す正面図であり、図6は同じく平面図である。
図において、着磁すべき磁石材を組み付けた回転子12
は、回転軸13に装着され保持されると共に、回転軸1
3により回転させられる。回転装置保持台14は、この
回転軸13を軸受けで支え、その下部には回転軸13に
回転力を与える回転装置15が取り付けられており、架
台16の上をスライドできるように構成されている。回
転子12に連係して設けられた圧縮ばね17は、回転装
置保持台14を押して着磁後の磁気吸引力に打ち勝って
回転子12を着磁ヨーク18から引き離す役目を持ち、
又着磁ヨーク18は、着磁磁束を発生させて回転子の磁
極を着磁すると共に、着磁時の衝撃を抑えるクランプの
片方の役目も兼ねている。
【0023】加圧ヘッダ19は、回転子12の着磁時の
衝撃を抑えるために、着磁ヨーク18に対向して回転子
12をクランプする。直動装置20は、この加圧ヘッダ
19を支えると共に、前後にスライドさせており、その
一方に設けられた油圧シリンダ21は、加圧ヘッダ19
を油圧により動かしている。なお磁束検出ヘッド22
は、着磁束を測定するものであり、油圧ユニット23
は、直動装置20等の油圧源となるものである。又、着
磁ヨーク18及び加圧ヘッダ19には、着磁ショックを
和らげるための緩衝材24が取り付けられており、ジャ
ッキアップ装置25は、着磁作業終了後回転子12を回
転軸13から抜くものである。
【0024】次に、動作について説明する。着磁すべき
磁石材を組み付けた回転子12を回転軸13に装着後、
図示していない操作盤のスタートスイッチを押せば、シ
ーケンサ制御により回転装置15が駆動し、自動的に着
磁ヨーク18に対向する着磁位置に回転子12の着磁す
べき磁極が回って来て止まる。次に油圧シリンダ装置2
1の油圧力で直動装置20に支えられた加圧ヘッダ19
がスライド移動して回転子12を押し、圧縮ばね17の
復帰力に打ち勝って、回転装置保持台14がスライド移
動して着磁ヨーク18に緩衝材24を介して押しつけら
れ、強固にクランプされる。この状態で着磁ヨーク18
のコイルに直流電流を流し、磁束を発生させて回転子1
2の磁極を着磁する。
【0025】1回の着磁が終われば、油圧シリンダ装置
21に引き戻されることにより、加圧ヘッダ19が後退
し、元の待機位置に帰ると同時に、回転装置保持台14
も圧縮ばね17の復帰力で押し戻されて、元の位置に復
帰する。そして次に着磁する磁極の位置まで回転軸13
が回り、再び着磁動作に入る。この一連の着磁動作を全
極繰り返して自動着磁し、所定極数の着磁が終了すれ
ば、回転装置15が一定速度の連続回転で回転子12を
回し、磁束検出ヘッド22で着磁後の磁束量と各極の磁
束のバラツキを検査する。ここまでの作業が終われば、
図示していないブザー及び表示灯で作業完了を知らせ、
回転子12の抜き取りはボタン操作でジャッキアップ装
置25を作動させて行なうものである。このように回転
子12の取り外し用のジャッキアップ装置25を備える
ことで、迅速にしかも簡単に回転子12を回転軸13か
ら取り外すことができる。
【0026】実施の形態6. なお、上記実施の形態5では、回転装置15の構成は特
に限定していないが、具体的な回転装置の例として、図
7及び図8に示すように、ラックとピニオン方式による
回転位置決め装置を採用することができる。図7は実施
の形態6による着磁装置を示す正面図、図8はその要部
の平面図である。
【0027】次に、動作について説明する。着磁すべき
回転子12を着磁装置に装着後、図示していない操作盤
のスタートスイッチを押せば、シーケンサ制御により、
油圧シリンダ装置26により、直動装置27の案内でラ
ック28が上昇し、回転軸13の下部に取り付けた歯車
29とラック28の互いの歯がかみ合う。次に、油圧シ
リンダ装置21の油圧力で直動装置20に支えられてい
る加圧ヘッダ19が着磁装置18側に動くと、直動装置
30の案内により、ラック28が同時に着磁ヨーク18
側へ動く。この時、歯車29が回転子12の所定回転角
度分だけラック28により回る。
【0028】ラック28には、歯車29を所定角度分回
すだけの歯数しか加工しておらず、さらに加圧ヘッダ1
9が油圧力で着磁ヨーク18側へ動くと、ラック28と
歯車29の歯のかみ合いはなくなり、回転子12の回転
動作は止まる。その後、回転子12は、加圧ヘッダ19
におされ、圧縮ばね17の復帰力に打ち勝って、回転装
置保持台14がスライド移動し、着磁ヨーク18に緩衝
材24を介して押し付けられ、強固にクランプされる。
なお、回転子12がクランプされる直前に、ラック28
は油圧シリンダ装置26により直動装置27の案内で下
降する。この状態で着磁ヨーク18のコイルに直流電流
を流して磁束を発生させ、回転子12の磁極を着磁す
る。
【0029】1回の着磁が終われば、油圧シリンダ装置
21に引っ張られることにより、加圧ヘッダ19及びラ
ック28が後退し、元の位置に戻る。同時に回転装置保
持台14も、圧縮ばね17の反発力により元の位置まで
押し戻される。この時は回転子12は、ラック28と歯
車29の互いの歯がかみ合っていないため回転しない。
この動作を着磁回数分繰り返すことによって、順次着磁
を進めていくものである。
【0030】実施の形態7. なお、上記実施の形態6では、ラックとピニオン方式に
ついて述べたが、図9に示すように、波動歯車減速機3
1、カップリング32及びサーボモータ33を組み合わ
せた回転装置を用いて、シーケンサ制御で自動操作する
ことにより、高精度の割り出し精度をもつ着磁装置を得
ることができる。図9は実施の形態7による着磁装置に
おける回転装置部分を示す正面図であり、上記の他の構
成は実施の形態5の場合と同様である。
【0031】次に、動作について説明する。着磁すべき
回転子12を着磁装置に装着後、図示していない操作盤
のスタータスイッチを押せば、シーケンサ制御によりサ
ーボモータ33が作動し、回転子12を回転させ、1回
目の着磁位置まで回転子12が回転すると、サーボモー
タ33が停止し、同時に回転子12も停止する。その
後、回転子12は加圧ヘッダ19に押され、圧縮ばね1
7の復帰力に打ち勝って、回転装置保持台14がスライ
ド移動し、着磁ヨーク18に緩衝材24を介して押しつ
けられ、強固にクランプされる。この状態で、着磁ヨー
ク18のコイルに直流電流を流し、磁束を発生させ回転
子12の磁極を着磁する。
【0032】1回の着磁が終われば、油圧シリンダ21
に引っ張られることにより、加圧ヘッダ19が後退し、
元の位置に戻る。同時に回転装置保持台14も、圧縮ば
ね17の反発力により元の位置まで押し戻される。回転
子12が元の位置に戻ると、サーボモータ33が作動
し、回転子12内の次に着磁すべき磁極の位置まで回転
子12を回転させ、その位置でサーボモータ33が停止
し、回転子12も止まる。
【0033】この一連の動作は、N,S2極の着磁コイ
ルを1つの着磁ヨーク18に並設した着磁ヨークを用い
て、N,S極同時分割着磁を行なった場合、極数の1/
2回繰り返すことにより、順次着磁を進めていくことと
なる。また、単極の着磁コイルを設けた着磁ヨーク18
に流す電流の方向を順次切換えながら、N,S各単極を
分割着磁すれば、全極数回分を繰り返し、順次着磁を進
めていくこととなる。
【0034】なお、回転子12のサーボモータ33によ
る断続回転時の割り出し精度の高精度化は、サーボモー
タ33自身のもつ高精度の割り出し精度を、回転方向の
遊びがほぼ0(ノンバックラッシュ)のカップリング3
2と、回転方向の遊びが非常に少ない波動歯車減速機3
1とを組み合わせることにより、回転伝達機器の遊びを
極力抑えて得ることが出来る。
【0035】実施の形態8. なお、上記実施の形態7では、加圧ヘッダ19でクラン
プする場合について述べたが、図10に示すように、加
圧ヘッダ19に変えて着磁ヨーク18を2台対向させて
配置するようにすれば、両側から同時に着磁ができ、着
磁時間を短縮できる着磁装置を得ることができる。
【0036】実施の形態9. なお、上記実施の形態5では、磁束検出ヘッド22の構
成は特に限定していないが、図11に示すように、絶縁
板34の磁極に対応する中心位置にホール素子35を埋
め込み、端子を計測器(アンプ)36につなぎ込んで測
定する磁束検出ヘッド22を採用することができる。
尚、自動化のため、計測器36の先に図示しないパソコ
ンをつなぎ、磁束波形やデータを記録することもでき
る。
【0037】実施の形態10. 又、上記実施の形態9では、ホール素子を用いた磁束検
出ヘッドについて述べたが、図12に示すように、絶縁
板37の磁極に対応する位置にサーチコイル38をルー
プ状に巻き込んだ磁束検出ヘッド22を構成することに
より、同様の効果を得ることができる。即ち、回転子1
2の磁束量が多ければ、回転子12を回転させたい場合
にサーチコイル38を通過する磁束の変化率dφ/dt
が大きくなるので、サーチコイル38に発生する起電力
が大きくなり、この起電力を測定することにより着磁さ
れた磁束量を計測することができる。
【0038】実施の形態11. なお、上記実施形態においては、回転子12を回転軸1
3に装着後、特に抜け止め装置を設置することは記載し
なかったが、図13及び図14に示すように、回転軸1
3の上に挿入治具39を設け、回転子12のつり込みの
案内をすると共に、その一部を切り取り、その中にトグ
ルクランプ40を設け、回転子12の抜け止めのための
ロック装置を組み込んだ着磁装置を採用することもでき
る。図13は実施の形態11による着磁装置の回転子部
分を示す正面図であり、図14は同じく平面図である。
【0039】次に、動作について説明する。回転子12
のつり込み時には、トグルクランプ40のレバー40a
をアの位置に設定しておくことにより、クランプ部40
bはウの位置にあり、挿入治具39内にトグルクランプ
40は収納された状態になる。回転子12を回転軸13
に装着後、着磁前にレバー40aをアからイの位置に倒
すと、クランプ部40bがウからエの位置へ動き、クラ
ンプ部40bの先端部が回転子12を上から強力に押さ
えつける。着磁完了後、レバー40aをイからアの位置
に戻すことにより、トグルクランプ40を挿入装置39
内へ収納する。
【0040】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る回転電機の着
磁装置によれば、回転軸に装着された歯車と、この歯車
にかみ合うと共に加圧ヘッダと共に移動し、かつ上下移
動可能なラックとから回転装置を構成したので、高精度
の割り出し精度を持たせることができる。
【0041】この発明の請求項2に係る回転電機の着磁
装置によれば、回転軸に波動歯車減速機を介してサーボ
モータを装着することにより回転装置を構成したので、
高精度の割り出し精度を持たせることができる。
【0042】この発明の請求項3に係る回転電機の着磁
装置によれば、着磁ヨークの回転子と接する部分に緩衝
材を設けたので、着磁時の衝撃を緩和することができ
る。
【0043】この発明の請求項4に係る回転電機の着磁
装置によれば、絶縁板の磁極に対応する中心位置にホー
ル素子を埋め込むことにより磁束検出ヘッドを構成した
ので、効率的に精度良くデータが採取できる。
【0044】この発明の請求項5に係る回転電機の着磁
装置によれば、絶縁板の磁極に対応する位置にサーチコ
イルを巻くことにより磁束検出ヘッドを構成したので、
効率的に精度良くデータが採取できる。
【0045】この発明の請求項6に係る回転電機の着磁
装置によれば、回転軸に装着した回転子の抜け止めのた
めのロック装置を備えたので、回転子を強固に固定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による回転電機の着
磁装置を示す正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による着磁ヨークを
示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による割りだし円板
を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による着磁ヨークを
示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による回転電機の着
磁装置を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による回転電機の着
磁装置を示す平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による回転電機の着
磁装置を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による回転電機の着
磁装置の要部を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による回転電機の着
磁装置における回転装置部分を示す正面図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による回転電機の
着磁装置を示す正面図である。
【図11】 この発明の実施の形態9によるホール素子
を用いた磁束検出ヘッドを示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態10によるサーチコ
イルを用いた磁束検出ヘッドを示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態11による回転電機
の着磁装置の回転子部分を示す正面図である。
【図14】 この発明の実施の形態11による回転電機
の着磁装置の回転子部分を示す平面図である。
【図15】 従来の回転電機の着磁装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,12 回転子、2,13 回転軸、3 割り出し円
板、3a ピン穴、3b マスク円輪、4 着磁ヨー
ク、6 位置決めピン、7,22 磁束検出ヘッド、8
モータ、10 1極着磁ヨーク、11 緩衝材、15
回転装置、18着磁ヨーク、19 加圧ヘッダ、28
ラック、29 歯車、31 波動歯車減速機、33
サーボモータ、34,37 絶縁板、35 ホール素
子、38サーチコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−227707(JP,A) 特開 平5−292711(JP,A) 特開 昭61−224850(JP,A) 実開 平6−29383(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/03 G01R 33/02 H01F 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転装置に連結された回転軸に装着され
    る回転子と、この回転子を着磁するための着磁ヨーク
    と、この着磁ヨークと対向する位置に設置されると共に
    上記回転子に対し接近又は離反可能な加圧ヘッダと、上
    記回転子の着磁後の磁束量を測定する磁束検出ヘッドと
    を設けた回転電機の着磁装置において、上記回転軸に装
    着された歯車と、この歯車にかみ合うと共に上記加圧ヘ
    ッダと共に移動し、かつ上下移動可能なラックとから上
    記回転装置を構成したことを特徴とする回転電機の着磁
    装置。
  2. 【請求項2】 回転装置に連結された回転軸に装着され
    る回転子と、この回転子を着磁するための着磁ヨーク
    と、この着磁ヨークと対向する位置に設置されると共に
    上記回転子に対し接近又は離反可能な加圧ヘッダと、上
    記回転子の着磁後の磁束量を測定する磁束検出ヘッドと
    を設けた回転電機の着磁装置において、上記回転軸に波
    動歯車減速機を介してサーボモータを装着することによ
    り上記回転装置を構成したことを特徴とする回転電機の
    着磁装置。
  3. 【請求項3】 着磁ヨークの回転子と接する部分に緩衝
    材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    回転電機の着磁装置。
  4. 【請求項4】 絶縁板の磁極に対応する中心位置にホー
    ル素子を埋め込むことにより磁束検出ヘッドを構成した
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項
    に記載の回転電機の着磁装置。
  5. 【請求項5】 絶縁板の磁極に対応する位置にサーチコ
    イルを巻くことにより磁束検出ヘッドを構成したことを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載
    回転電機の着磁装置。
  6. 【請求項6】 回転軸に装着した回転子の抜け止めのた
    めのロック装置を備えたことを特徴とする請求項1から
    請求項5のいずれか1項に記載の回転電機の着磁装置。
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