JP3512894B2 - 相対的移動量算出装置及び相対的移動量算出方法 - Google Patents

相対的移動量算出装置及び相対的移動量算出方法

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JP3512894B2
JP3512894B2 JP05927295A JP5927295A JP3512894B2 JP 3512894 B2 JP3512894 B2 JP 3512894B2 JP 05927295 A JP05927295 A JP 05927295A JP 5927295 A JP5927295 A JP 5927295A JP 3512894 B2 JP3512894 B2 JP 3512894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自律移動ロボ
ットのナビゲーション等に用いられるロボットの移動量
算出、あるいは、画像検査等に用いられる検査対象の位
置・姿勢算出に用いる相対的移動量算出装置及び相対的
移動量算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TVカメラから得られる画像を用
いて、対象物の立体形状や、3次元位置を計測する研究
が盛んに行われている。この技術を用いることにより、
ロボットが周囲の環境に適応的に行動することが可能と
なり、また、3次元情報を用いた、より高度な画像監
視、画像検査等を行なうことが可能となる。
【0003】画像から対象の3次元位置情報を計測する
方法としては、ステレオ法と呼ばれる方法が代表的であ
り、古くから盛んに研究が行なわれている。このステレ
オ法というのは、視差のある2枚の画像を用いる手法で
あり、同一視野を撮影野とする近接して並列配置された
左右2台のカメラから得られる2枚の画像(左像および
右像)から、3次元空間中で同一点に対応する点を求
め、三角測量の原理を用いて、対象の3次元位置情報を
復元する方法である。
【0004】ステレオ法等で得られる情報は、ステレオ
カメラに設定した視点座標系における3次元位置情報で
ある。ステレオ法等を用いて移動ロボットのナビゲーシ
ョンを行なう場合、得られた視点座標系における3次元
位置情報とロボットが持つ環境地図を照合し、移動ロボ
ットの移動量、あるいは、自己位置を算出することが必
要となる。
【0005】そして、これを行なうことにより、ロボッ
トが目的地までの最短経路を計算したり、より安全な経
路を選ぶことができる。また、ロボットが多視点で得ら
れた視点座標系における3次元位置情報を統合すること
により、計測精度を向上させたり、計測範囲を広げるこ
とが可能となる。この場合は、ロボットが移動しながら
静止対象物を観測し、ロボットの移動量を算出する場合
であるが、ロボットの移動と対象物の移動は相対的なも
のであるから、ロボットが静止したまま移動対象物を観
測し、その対象物の移動量を算出する場合も同様に扱う
ことが出来る。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】
【数3】
【0009】
【数4】 であり、式(3)は非線形連立方程式になる。この方程
式は解析的には解くことが出来ないから、反復法を用い
ることにより、ロボットの対象物に対する相対的な移動
量、つまり、回転量と平行移動量を求めることが出来
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、視覚セ
ンサ(撮像系)により得られた視点座標系における3次
元位置情報から、視覚センサと対象物の相対的な移動量
を求めるためには、複雑な非線形方程式を反復法により
解かねばならない。
【0011】しかも、この方法はノイズに非常に敏感
で、真値に近い適切な初期値が必要であり、初期値が不
適切であれば著しく精度が低下するという問題や、反復
法を用いるため計算コストが高く、ロボットの実時間制
御を実現することが出来ないという問題があった。
【0012】また、一般に3次元位置の計測誤差は、対
象までの距離が大きい場合は大きく、対象までの距離が
小さい場合は小さいという性質があり、さらに、ステレ
オ法で計測する場合には、使用するレンズの焦点距離や
カメラ間隔により3次元位置の計測誤差が変化するとい
う性質があるが、従来は、このような3次元位置の計測
誤差の性質を考慮していないため、得られる対象物の3
次元位置の精度が良くないという問題があった。
【0013】そこで、この発明はこのような問題を解決
するためになされたものであり、自律移動体に搭載した
視覚センサの取得情報に基づいて対象物の相対的移動量
を観測するにあたり、処理は線形計算の範囲内で行な
い、しかも、3次元位置の計測誤差も考慮して、視覚セ
ンサ(撮像系)の対象物に対する相対的な移動量を高精
度に算出することが出来るようにする相対的移動量算出
装置及び相対的移動量算出方法を提供することを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は視覚センサからなる撮像系により視差を有
する画像を取得し、該画像から得た前記対象物の位置情
報より前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動に
伴う前記対象物の3次元位置情報を求め、該3次元位置
情報から前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動
量を算出する相対的移動量算出装置において、前記位置
情報を基に前記対象物上の特徴点の視点座標系における
3次元位置情報を算出すると共に、前記撮像系から前記
対象物までの距離yの関数w=k/y(但し、kは正の
定数)として前記3次元位置情報の信頼度wを求め、該
信頼度wを前記3次元位置情報に付加して出力する3次
元位置算出手段と、前記3次元位置情報を物体の重み付
き重心を原点とする物体重心座標系における3次元位置
情報に変換する変換手段と、前記物体重心座標系におけ
る特徴点の3次元位置情報と該3次元位置情報に付加さ
れた前記信頼度wから生成される行列を特異値分解する
ことにより、前記対象物に対する前記撮像系の相対的な
回転量を求める回転量算出手段と、前記回転量と視点座
標系における特徴点の3次元位置情報及び該3次元位置
情報に付加された前記信頼度wから前記撮像系の対象物
に対する相対的な平行移動量を求める平行移動量算出手
段とを具備することを特徴とする。
【0015】また、本発明は同一撮影視野を有するよう
に並列配置した少なくとも2台の撮像系により視差を有
する画像を取得し、該画像から得た対象物の位置情報よ
り前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動に伴う
前記対象物の3次元位置情報を求め、該3次元位置情報
から前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動量を
算出する相対的移動量算出装置において、前記位置情報
を基に前記対象物上の特徴点の視点座標系における3次
元位置情報を算出すると共に、前記2台の撮像系の焦点
距離fと該撮像系の間隔a及び該撮像系から前記対象物
までの距離yの関数w=k・a・f/y(但し、kは正
の定数)として前記3次元位置情報の信頼度wを求め、
該信頼度wを前記3次元位置情報に付加して出力する3
次元位置算出手段と、前記3次元位置情報を物体の重み
付き重心を原点とする物体重心座標系における3次元位
置情報に変換する変換手段と、前記物体重心座標系にお
ける特徴点の3次元位置情報と該3次元位置情報に付加
された前記信頼度wから生成される行列を特異値分解す
ることにより、前記対象物に対する前記撮像系の相対的
な回転量を求める回転量算出手段と、前記回転量と視点
座標系における特徴点の3次元位置情報及び該3次元位
置情報に付加された前記信頼度wから前記撮像系の対象
物に対する相対的な平行移動量を求める平行移動量算出
手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】このように、本発明では3次元位置の計測
誤差の性質を考慮しているから、撮像系の対象物に対す
る相対的な移動量を高精度に求めることが出来る。
【0019】また、全ての計算を線形計算の範囲内で行
なっているから、高速に、しかもノイズに対して安定に
撮像系の対象物に対する相対的な移動量を求めることが
出来る。
【0020】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
について説明する。図1に同実施例における相対的移動
算出装置の概略構成をブロック図で示す。ここでは、3
次元位置算出部1、変換部2、回転量算出部3、平行移
動量算出部4から構成される。また、図2に、図1の構
成の本装置における全体の処理の流れを示す。
【0021】図1において3次元位置算出部1は自律移
動ロボット等の自律移動体に搭載された撮像系から得ら
れる対象物が撮像されて、図示しない位置抽出の画像処
理系から得られたステレオ画像上の当該対象物の位置の
情報から、各視点座標系の3次元位置と、その不確定性
を表す数値すなわち信頼度を算出して変換部2と平行移
動量算出部4に出力するものである。
【0022】自律移動ロボット等の自律移動体に搭載さ
れた撮像系は、同一視野を撮影野とする近接して並列配
置された左右2台の撮像装置から構成されるステレオカ
メラであり、このステレオカメラからの左右像がステレ
オ画像として不図示の画像処理系に入力されるようにな
っており、画像処理系は画像認識を含む画像処理により
画像中の対象物の、画像上での位置を求めてその位置情
報をステレオ画像上の当該対象物の位置情報として3次
元位置算出部1に供給する。
【0023】3次元位置算出部1はこの位置情報を受け
て対象物の各視点座標系の3次元位置を求め、この3次
元位置の情報と、撮像系の幾何学的位置関係、光学的関
係とから信頼度を算出する構成である。対象物のカメラ
からの距離、撮像系の幾何学的位置関係、光学的関係に
より、対象物のカメラからの距離が離れるにつれて求め
た対象物の3次元位置の誤差が大きくなる。これを考慮
すべく本装置では信頼度に反映させる。
【0024】また、変換部2は、この入力された各視点
座標系の3次元位置と、その不確定性を表す数値すなわ
ち信頼度より、対象物の重み付き重心を原点とする物体
重心座標系における対象物の3次元位置を算出して出力
するものである。
【0025】また、回転量算出部3は、この変換部2か
らの対象物の3次元位置の情報を用いて相対的移動量の
回転量を表す回転行列を算出するものであり、平行移動
量算出部4はこの回転行列と、3次元位置算出部1から
の各視点座標系の3次元位置と、その不確定性を表す数
値すなわち信頼度を用いて並進ベクトルTを求めること
により、ロボットの対象物に対する相対的な移動量を出
力するものである。
【0026】このような構成の本装置は、同一視野を撮
影野とする近接して並列配置された左右2台の撮像装置
から構成されるステレオカメラから得られた左右像を元
に画像処理系が対象物の、ステレオ画像上での位置を算
出し、これが3次元位置算出部1に入力されるようにし
てある。3次元位置算出部1はこの画像上の位置情報を
受けて対象物についての、各視点座標系の3次元位置
と、この3次元位置と撮像系(ステレオカメラ)とから
定まる信頼度を算出して変換部2と平行移動量算出部4
に与える。
【0027】変換部2では、この入力された各視点座標
系の3次元位置と、その不確定性を表す数値すなわち信
頼度より、対象物の重み付き重心を原点とする物体重心
座標系における対象物の3次元位置を算出して回転量算
出部3に出力する。
【0028】回転量算出部3では、この変換部2からの
対象物の3次元位置の情報を用いて相対的移動量の回転
量を表す回転行列を算出し、平行移動量算出部4に与
え、平行移動量算出部4はこの回転行列と、3次元位置
算出部1からの各視点座標系の3次元位置と、その不確
定性を表す数値すなわち信頼度を用いて並進ベクトルT
を求めることにより、ロボットの対象物に対する相対的
な移動量を出力する。
【0029】3次元位置算出部1で求めた対象物の3次
元位置の値は、撮像系と対象物の距離の大小に応じ、誤
差の割合が変わってくる。そこで、本発明ではこれを信
頼度としてパラメータに加えて補正するようにした。
【0030】このように、本発明は、3次元位置算出手
段において対象物の視点座標系における3次元位置情報
を信頼度を付加して算出し、変換手段において前記3次
元位置情報を物体の重み付き重心を原点とする物体重心
座標系における3次元位置情報に変換し、さらに、回転
量算出手段において物体重心座標系における特徴点の3
次元位置情報とその信頼度から回転量を求め、求めた回
転量と、対象物上の特徴点の視点座標系における3次元
位置情報とその信頼度から平行移動量算出手段において
平行移動量を求めるという処理を行なうことで、本発明
では、3次元位置の計測誤差の性質を考慮するものとし
ているから、観測系の、対象物に対する相対的な移動量
を高精度に求めることが出来る。
【0031】本装置の動作の概要は以上の如きものであ
るが、つぎにもう少し詳しく、本発明を説明する。本実
施例では、図3のように、TVカメラを左右2台搭載し
たロボットが、視点A,Bにおいて静止対象物をステレ
オ法により観測し、2視点で得られた対象物の各視点座
標系における3次元位置情報からロボットの移動量を算
出する場合について説明する。
【0032】
【数5】
【0033】また、視点座標系の座標軸は、図5のよう
に左像撮像用のTVカメラcamera‐Lと、右像撮
像用のTVカメラcamera‐Rとを互いに同じ視野
を撮像視野とするべく、並設した構成のステレオカメラ
を用いたとして、その水平方向、視線方向、垂直方向に
各々x,y,z軸をとる。
【0034】
【数6】 という関係式が成立する。以下に図4を参照して、この
関係式について説明する。3次元空間中の1点Pは、視
点と呼ばれる点Cを通って画像上の点(u,v)に投影
される。
【0035】
【数7】
【0036】
【数8】 カメラパラメータh11〜h24からなる以下のような行列
Hをカメラパラメータ行列と呼ぶ。
【0037】
【数9】
【0038】
【数10】 と表わすことができる。
【0039】
【数11】
【0040】
【数12】 を用いる。ここでkは正の定数である。
【0041】
【数13】 変換部2では、以下の式により対象物の重み付き重心を
原点とする物体重心座標系における対象物の3次元位置
i ,Q′i (i=1〜N)を算出する。
【0042】
【数14】
【0043】
【数15】
【0044】
【数16】
【0045】
【数17】 但し、Tr[A]は行列Aのトレース(対角成分の和)
を表し、At はAの転置行列を表す。
【0046】
【数18】 を最大にする回転行列Rを求めれば良いことになる。
【0047】回転行列Rは行列の特異値分解を用いれば
求めることが出来る。CをC=UWVt (U,V:直交
行列、W:対角要素が非負の対角行列)と特異値分解
し、Tr[AB]=Tr[BA]の関係を用いると、
【0048】
【数19】
【0049】以上のようにして、ロボットの、対象物に
対する相対的な移動量を算出することが出来る。なお、
本実施例では視点座標系における3次元位置情報を求め
る方法として2つのカメラによるステレオ法を用いてい
るが、3台以上のカメラを用いたり、1つのカメラを動
かして3次元位置情報を求めても良いし、さらに、パタ
ーンを投影して得られた画像を用いたり、画像を用いず
にレーザや超音波を用いることにより、3次元位置情報
を求めても良い。また、ある視点ではステレオ法により
3次元位置を計測し、別の視点ではレーザを用いて3次
元位置を計測するというような視点によって違う3次元
位置計測法を用いても良い。また、3次元位置の計測誤
差の信頼度として、
【0050】
【数20】 等を用いても良い(k:正定数)。また、ステレオカメ
ラのレンズの焦点距離とカメラ間隔を可変とした場合の
信頼度として、
【0051】
【数21】 等を用いても良い(k:正定数)。
【0052】また、2視点間の移動量を求める場合につ
いて説明したが、2視点以上の多視点間の移動量も同様
に求めることが出来る。その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で変形を実施できる。
【0053】本発明は、対象物の3次元位置情報を計測
することが出来る視覚センサの、対象物に対する相対的
な移動に伴って得られた複数視点からの対象物の3次元
位置情報から、視覚センサの対象物に対する相対的な移
動量を求める際に、3次元位置計測の計測誤差の性質を
考慮し、かつ、すべての計算を線形計算の範囲で行なう
相対的移動量算出手法及び装置を実現するものであり、
例えば、視覚センサを搭載した自律移動ロボットが、あ
る視点で観測した3次元位置情報から、作業環境に対す
る自己のとるべき相対的な移動量を算出してこの算出量
対応に移動制御したり、物体認識の際にモデルとして登
録された物体の位置・姿勢を算出することができるよう
にしたものである。
【0054】そのために本実施例においては、対象物の
3次元位置情報を得るべく、少なくとも2台の撮像系を
互いに同一視野を撮影視野として並列配置して視差ある
対をなす画像を得る撮像手段を用い、この撮像手段から
の画像から得た対象物の位置情報より、対象物に対する
撮像系の相対的な移動に伴う対象物の3次元位置情報を
求め、この3次元位置情報から、撮像系の対象物に対す
る相対的な移動量を求める相対的移動量算出装置におい
て、前記撮像系の焦点距離と、2台の撮像系の間隔と対
象物までの距離の関数によって3次元位置情報の信頼度
を求めると共に、画像から得た対象物の前記位置情報を
もとに、この対象物上の特徴点の視点座標系における3
次元位置情報を前記求めた信頼度を付加して算出する3
次元位置算出手段と、この3次元位置算出手段により得
られた3次元位置情報を、物体の重み付き重心を原点と
する物体重心座標系における3次元位置情報に変換する
変換手段と、前記物体重心座標系における特徴点の3次
元位置情報とその信頼度から生成される行列を特異値分
解することにより、観測系の対象物に対する相対的な回
転量を求める回転量算出手段と、この回転量算出手段に
より求められた回転量と、視点座標系における特徴点の
3次元位置情報とその信頼度から観測系の対象物に対す
る相対的な平行移動量を求める平行移動量算出手段とよ
り構成した。
【0055】そして、対象物をとらえた視覚センサから
の視差のある画像より、この対象物の画像中の位置情報
を取得し、この視覚センサの前記対象物に対する相対的
な移動に伴って得られた複数視点からの対象物の3次元
位置情報を前記位置情報から求めて、この3次元位置情
報から前記視覚センサの前記対象物に対する相対的な移
動量を求めるが、対象物をとらえる視覚センサからの視
差のある画像、すなわち、ステレオカメラで得たステレ
オ画像(左右像)上の対象物の位置情報を3次元位置算
出手段に与えると、これよりこの3次元位置算出手段は
対象物の視点座標系における3次元位置情報を信頼度を
付加して算出し、変換手段はこの3次元位置算出手段が
求めた3次元位置情報を、物体の重み付き重心を原点と
する物体重心座標系における3次元位置情報に変換し、
回転量算出手段は物体重心座標系における特徴点の3次
元位置情報とその信頼度から観測系の対象物に対する相
対的な回転量を求める。そして、平行移動量算出手段
は、回転量算出手段によって求められた回転量と視点座
標系における特徴点の3次元位置情報とその信頼度から
観測系の対象物に対する相対的な平行移動量を求めると
いった処理を行なうものである。
【0056】3次元位置算出手段で求めた対象物の3次
元位置の値は、自律移動体に搭載された観測系である撮
像系と対象物の距離の大小に応じ、誤差の割合が変わっ
てくる。そこで、本発明ではこれを信頼度としてパラメ
ータに加えて補正するようにした。
【0057】このように、本発明は、3次元位置算出手
段において対象物の視点座標系における3次元位置情報
を、撮像系と対象物の関係に応じて得た信頼度を付加し
て算出し、変換手段において前記3次元位置情報を物体
の重み付き重心を原点とする物体重心座標系における3
次元位置情報に変換し、さらに、回転量算出手段におい
て物体重心座標系における特徴点の3次元位置情報とそ
の信頼度から回転量を求め、求めた回転量と、対象物上
の特徴点の視点座標系における3次元位置情報とその信
頼度から平行移動量算出手段において平行移動量を求め
るという処理を行なうことで、本発明では、3次元位置
の計測誤差の性質を考慮するものとしているから高精度
に観測系の、対象物に対する相対的な移動量を求めるこ
とが出来る。
【0058】また、全ての計算を線形計算の範囲内で行
なっているから、高速に、しかも、ノイズに対して安定
に観測系の、対象物に対する相対的な移動量を求めるこ
とが出来る。
【0059】
【発明の効果】以上本発明によれば、視覚センサの移動
量や、移動対象物の移動量を高速かつ高精度に求めるこ
とが可能となるから、物体認識や移動ロボットのナビゲ
ーション、あるいは、多視点から得られた3次元位置情
報の統合を従来より高速かつ高精度に行なうことが出
来、その実用的効果は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明装置の構成例を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
図1に示す本装置の全体の処理の流れを示す図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
各視点座標系間の関係を説明するための図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に用いるカメラモデルを節目するための図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
視点座標系の定義を説明するための図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明装置における回転量算出の処理の流れを示す図。
【符号の説明】
1…3次元位置算出部 2…変換部 3…回転量算出部 4…平行移動量算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−88706(JP,A) 特開 平7−55469(JP,A) 特開 平5−256613(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06T 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】視覚センサからなる撮像系により視差を有
    する画像を取得し、該画像から得た前記対象物の位置情
    報より前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動に
    伴う前記対象物の3次元位置情報を求め、該3次元位置
    情報から前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動
    量を算出する相対的移動量算出装置において、 前記位置情報を基に前記対象物上の特徴点の視点座標系
    における3次元位置情報を算出すると共に、前記撮像系
    から前記対象物までの距離yの関数w=k/y(但し、
    kは正の定数)として前記3次元位置情報の信頼度wを
    求め、該信頼度wを前記3次元位置情報に付加して出力
    する3次元位置算出手段と、 前記3次元位置情報を物体の重み付き重心を原点とする
    物体重心座標系における3次元位置情報に変換する変換
    手段と、 前記物体重心座標系における特徴点の3次元位置情報と
    該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから生成さ
    れる行列を特異値分解することにより、前記対象物に対
    する前記撮像系の相対的な回転量を求める回転量算出手
    段と、 前記回転量と視点座標系における特徴点の3次元位置情
    報及び該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから
    前記撮像系の対象物に対する相対的な平行移動量を求め
    る平行移動量算出手段とを具備することを特徴とする相
    対的移動量算出装置。
  2. 【請求項2】同一撮影視野を有するように並列配置した
    少なくとも2台の撮像系により視差を有する画像を取得
    し、該画像から得た対象物の位置情報より前記対象物に
    対する前記撮像系の相対的な移動に伴う前記対象物の3
    次元位置情報を求め、該3次元位置情報から前記対象物
    に対する前記撮像系の相対的な移動量を算出する相対的
    移動量算出装置において、 前記位置情報を基に前記対象物上の特徴点の視点座標系
    における3次元位置情報を算出すると共に、前記2台の
    撮像系の焦点距離fと該撮像系の間隔a及び該撮像系か
    ら前記対象物までの距離yの関数w=k・a・f/y
    (但し、kは正の定数)として前記3次元位置情報の信
    頼度wを求め、該信頼度wを前記3次元位置情報に付加
    して出力する3次元位置算出手段と、 前記3次元位置情報を物体の重み付き重心を原点とする
    物体重心座標系における3次元位置情報に変換する変換
    手段と、 前記物体重心座標系における特徴点の3次元位置情報と
    該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから生成さ
    れる行列を特異値分解することにより、前記対象物に対
    する前記撮像系の相対的な回転量を求める回転量算出手
    段と、 前記回転量と視点座標系における特徴点の3次元位置情
    報及び該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから
    前記撮像系の対象物に対する相対的な平行移動量を求め
    る平行移動量算出手段とを具備することを特徴とする相
    対的移動量算出装置。
  3. 【請求項3】視覚センサからなる撮像系により視差を有
    する画像を取得し、該画像から得た前記対象物の位置情
    報より前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動に
    伴う前記対象物の3次元位置情報を求め、該3次元位置
    情報から前記対象物に対する前記撮像系の相対的な移動
    量を算出する相対的移動量算出方法において、 前記位置情報を基に前記対象物上の特徴点の視点座標系
    における3次元位置情報を算出すると共に、前記撮像系
    から前記対象物までの距離yの関数w=k/y(但し、
    kは正の定数)として前記3次元位置情報の信頼度wを
    求め、該信頼度wを前記3次元位置情報に付加して出力
    するステップと、 前記3次元位置情報を物体の重み付き重心を原点とする
    物体重心座標系における3次元位置情報に変換するステ
    ップと、 前記物体重心座標系における特徴点の3次元位置情報と
    該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから生成さ
    れる行列を特異値分解することにより、前記対象物に対
    する前記撮像系の相対的な回転量を求めるステップと、 前記回転量と視点座標系における特徴点の3次元位置情
    報及び該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから
    前記撮像系の対象物に対する相対的な平行移動量を求め
    るステップとを具備することを特徴とする相対的移動量
    算出方法。
  4. 【請求項4】同一撮影視野を有するように並列配置した
    少なくとも2台の撮像系により視差を有する画像を取得
    し、該画像から得た対象物の位置情報より前記対象物に
    対する前記撮像系の相対的な移動に伴う前記対象物の3
    次元位置情報を求め、該3次元位置情報から前記対象物
    に対する前記撮像系の相対的な移動量を算出する相対的
    移動量算出方法において、 前記位置情報を基に前記対象物上の特徴点の視点座標系
    における3次元位置情報を算出すると共に、前記2台の
    撮像系の焦点距離fと該撮像系の間隔a及び該撮像系か
    ら前記対象物までの距離yの関数w=k・a・f/y
    (但し、kは正の定数)として前記3次元位置情報の信
    頼度wを求め、該信頼度wを前記3次元位置情報に付加
    して出力するステップと、 前記3次元位置情報を物体の重み付き重心を原点とする
    物体重心座標系における3次元位置情報に変換するステ
    ップと、 前記物体重心座標系における特徴点の3次元位置情報と
    該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから生成さ
    れる行列を特異値分解することにより、前記対象物に対
    する前記撮像系の相対的な回転量を求めるステップと、 前記回転量と視点座標系における特徴点の3次元位置情
    報及び該3次元位置情報に付加された前記信頼度wから
    前記撮像系の対象物に対する相対的な平行移動量を求め
    るステップとを具備することを特徴とする相対的移動量
    算出方法。
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