JP3511915B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3511915B2
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弘之 宮原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子を用
いて被写体の撮像を行うCCDや、ビデオカメラ装置、
カメラ装置等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日におけるビデオカメラ装置には、撮
像管よりも小型軽量化及びローコスト化等が可能なこと
から撮像手段として複数の光電変換素子で形成された固
体撮像部(CCDイメージセンサ)が設けられている。
【0003】一般的に、CCDイメージセンサは、光を
受光し電荷として蓄積する光電変換素子を格子状に配置
してなる固体撮像部を有し、各光電変換素子が蓄積した
電荷を読み出し、これを転送して撮像信号として出力す
る構成となっている。
【0004】ところで、このような従来のビデオカメラ
装置は、図4に示すように、被写体の撮像を行うCCD
イメージセンサ1と、CCDイメージセンサ1からの撮
像信号より相関二重サンプリング法を用いてノイズ成分
を除去すると共に、これを適当な利得で増幅して出力す
る相関二重サンプリング/自動利得制御部2(CDS/
AGC部)と、CDS/AGC部2からのアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D3と、A/D3からの
デジタル信号に対して所定のビデオプロセス処理等を施
して出力するデジタルシグナルプロセッサ4(DSP)
とを有している。
【0005】そして、特にDSP4では、A/D3から
の出力のうち水平OBに関するデータについて、これを
演算部41で積算し平均値を求めるとともに、演算部4
2で映像用の信号データと、水平OBデータの平均積算
値との差分をとり、この差分を用いて水平OBデータの
クランプ処理を行う。
【0006】ここで、水平OBとは、画像を表示する際
に用いられる光学的な黒の基準となるものであり、具体
的には、図5に示すように、CCDイメージセンサ1に
備えられた固体撮像部200の縁部に配置される光電変
換素子を、アルミ等で遮蔽して光が当たらないようにし
て構成された水平黒基準検出素子(HOB)201から
の出力である。なお、前述したHOB平均積算は、有効
映像領域12の側部に垂直に配列されたHOB201す
べてのデータを読み出して演算する。
【0007】そして、DSP4で得られたHOB平均積
算データは制御部9に備えられたマイコン91によって
読み取られ、そのデータがある一定値になるように処理
した後、これをD/A(EVR)92に送り、ここでデ
ジタル信号からアナログ電圧を発生させてCDS/AG
C2におけるオフセット電圧を調整する。
【0008】CDS/AGC2では、この調整されたオ
フセット電圧を基準として、それ以後CCD1から入力
されるOBデータについての演算処理を行う。すなわ
ち、このオフセット電圧の調整処理は、CDS/AGC
2,A/D3,DSP4,及び制御部9におけるループ
処理により繰り返し行われ、DSP2に入力されるOB
データが常に所定の範囲の値となるように制御される。
【0009】一方、今日におけるビデオカメラ撮像装置
では、1フィールド期間内に複数回、光電変換素子の読
み出しを行い1フィールド期間に複数枚の画像を撮像す
るいわゆる高速撮像モードが開発されている。そして、
この高速撮像モードでは、各画像の黒基準調整の精度を
向上させるために、固体撮像部200上端部に水平に配
列された光電変換素子によって構成された垂直黒基準検
出用素子(VOB)からの出力を、各画像毎に読み出す
方式が開発されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成のOB平均積算データを用いてオフセット電圧を
調整する方式では、光電変換素子が強い光を受けること
によってスミアを生じた場合、この高輝度データによっ
て異常に大きいOBデータがDSP2に入力されること
になる。
【0011】このため、この異常なOBデータによって
オフセット調整を行おうとすると、EVR電圧がMAX
に達して調整範囲を超えてしまい、OBデータが高くな
ったままDSP4に入力されることとになり、DSP4
ではその異常に大きい水平OBデータを積算し続け、こ
の積算結果を用いてOBデータが0になるように信号処
理を行おうとする結果、正規のOBデータ以上のデータ
を信号成分から減算し続けることとなり、信号成分が小
さくなりすぎて映像が出力されなくなる現象が発生する
という問題があった。
【0012】一方、前述した高速撮像モードにおいて
は、図6に示すように、1フィールド期間に複数回(図
示した例では2回)読み出される画像毎にVOB20
2,205を読み出すものであるため、例えば2回目に
読み出したVOB205が有効映像範囲12内に位置す
ることとなる。一方、HOBについては、同図に示すよ
うに、VOB205の前後において、1枚目の画像20
6が属する有効ライン上に存在するHOB203と、2
枚目の画像207が属する有効ライン上に存在するHO
B204とを分けて読み出している。このとき、HOB
203とVOB05とHOB204との境界部208
a,208bではHOBの読み出しが行われず、この部
分についてはデータが存在しないこととなる。
【0013】従来の撮像装置では、図5に示すようにH
OB12全域にわたるデータの積算平均値を求めて、こ
れに基づいてクランプ処理を行うため、上述したような
データが存在しない部分208a,208bについて
も、値があるものとして積算してしまう結果となる。従
って、このような存在しない値を含む積算処理では、H
OB平均値が通常よりも小さくなり、この平均値に基づ
いて前述したオフセット調整を行おうとすると、正規の
HOBデータ以下のデータを信号成分から減算し続ける
こととなり、出力される画像が明るくなりすぎるという
結果を招く惧れがある。
【0014】そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてな
されたものであり、CCD等の撮像装置において高輝度
データによるスミアが発生した際に起こる映像の劣化
や、高速撮像モードで撮像する際の画像処理における障
害の発生を防止し、画質の向上を図ることのできる撮像
装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、光を検出する光電変換素
子を行方向及び列方向に多数格子状に配列してなる固体
撮像部を有し、これらの光電変換素子が受光によって蓄
積した電荷を転送して撮像する撮像装置において、前記
光電変換素子のうち1又は複数行にわたり水平方向に配
列される素子が受光しないように遮蔽して構成される垂
直黒基準検出用素子と、前記光電変換素子のうち1又は
複数列にわたり垂直方向に配列される素子が受光しない
ように遮蔽して構成される水平黒基準検出用素子と、前
記水平黒基準検出用素子からのデータが所定値を超えた
ことを検知する検知手段と、この検知手段による検知結
果に基づいて、前記所定値を超えた水平黒基準検出用素
子からのデータを、前記垂直黒基準検出用素子からのデ
ータに切り替える切り替え手段とを設けたものである。
【0016】このような請求項1に係る発明によれば、
例えば、平常時においては水平黒基準用検出素子からの
データに基づいて黒基準の調整等を行い、水平黒基準検
出用素子からのデータがスミア等によって異常な値を示
したような場合に、これを検知手段により検知し、この
異常値を示す水平黒基準検出用素子からのデータを垂直
黒基準検出用素子からのデータに切り替えることによっ
て、スミア等による画質の劣化を防止することができ
る。
【0017】なお、上記発明においては、光電変換素子
のうち1又は複数行にわたり水平方向に配列される素子
が受光しないように遮蔽して構成される垂直黒基準検出
用素子と、光電変換素子のうち1又は複数列にわたり垂
直方向に配列される素子が受光しないように遮蔽して構
成される水平黒基準検出用素子と、光電変換素子が蓄積
した電荷を、1フィールド期間内に複数回読み出す場合
に、水平黒基準検出用素子からのデータを垂直黒基準検
出用素子からのデータに切り替える切り替え手段とを設
るようにしてもよい
【0018】この場合には、1フィールド期間に複数枚
の画像を読み出す、いわゆる「高速撮像モード」におい
て、水平黒基準検出用素子からのデータを垂直黒基準検
出用素子からのデータに切り替えることによって、撮像
モードの変更に伴い黒基準検出用素子からのデータが変
動するのを防止することができる。
【0019】請求項に係る発明は、光を検出する光電
変換素子を行方向及び列方向に多数格子状に配列してな
る固体撮像部を有し、これらの光電変換素子が受光によ
って蓄積した電荷を転送して撮像する撮像装置におい
て、前記光電変換素子のうち1又は複数列にわたり垂直
方向に配列される素子が受光しないように遮蔽して構成
される水平黒基準検出用素子と、前記水平黒基準検出用
素子からのデータが所定値を超えたことを検知する検知
手段と、前記水平黒基準検出用素子からのデータが所定
値を超えていない期間におけるデータを保持しておく保
持手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて、前
記所定値を超えた水平黒基準検出用素子からのデータ
を、前記保持手段にて保持したデータに切り替える切り
替え手段とを設けたものである。
【0020】このような請求項に係る発明によれば、
平常時においては水平黒基準用検出素子からのデータに
基づいて黒基準の調整等を行い、スミア等が発生し水平
黒基準検出用素子からのデータが異常値を示したり、ま
た高速撮像モードに切り替えることによって水平黒基準
検出用素子からのデータの値が変化したりした場合に、
予め設定した黒基準用のデータに切り替えることがで
き、スミアの発生や撮像モードの変更等によって画質が
劣化するのを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
に係る撮像装置の好ましい第1の実施の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係る撮像装
置は、ビデオカメラ装置に適用することができる。
【0022】(ビデオカメラ装置の全体構成)この本発
明の実施の形態となるビデオカメラ装置100は、図1
に示すように被写体の撮像を行うCCDイメージセンサ
1と、CCDイメージセンサ1からの撮像信号から相関
二重サンプリング法を用いてノイズ成分を除去すると共
に、これを増幅して出力するCDS/AGC2と、この
CDS/AGC2からの撮像信号をデジタル信号に変換
するA/D3と、このA/D3から出力されるデジタル
信号に対して所定のビデオプロセス処理等を施して出力
するDSP4とを有している。
【0023】また、このビデオカメラ装置100は、D
SP4からの撮像信号を一旦記憶するメモリ6と、前記
DSP4からの撮像信号をビデオテープに記録し再生す
る記録再生部(VTR)7と、記録時には前記DSP4
からの撮像信号を選択して出力し、再生時には前記記録
再生部7により再生された撮像信号を選択して出力する
切り替えスイッチ11と、メモリ6の記憶読み出し制御
を行うメモリ制御部5とを有している。
【0024】さらに、このビデオカメラ装置100は、
DSP4から供給される撮像信号に応じた画像及びVT
R7で再生された画像を表示する、例えば電子ビューフ
ァインダや小型液晶モニタで形成された表示部8と、例
えばテレビジョン受像器等の外部のモニタ装置に撮像信
号を供給するための外部出力端子10と、記録時にはC
CDイメージセンサ1に蓄積された電荷の読み出し方を
可変制御する制御部9とを有している。
【0025】そして、このビデオカメラ装置100で
は、撮像時(記録時)にあっては、スイッチ11の端子
11bと11cとを接続し、CCD1からの出力をメモ
リ制御部5を介して、表示部8やモニタ装置等に画像を
表示しつつ、撮像信号をVTR7に記録し、再生時にあ
っては、スイッチ11の端子11aと11cとを接続し
てVTR7に記録された撮像信号をメモリ制御部5に出
力し、表示部8若しくはモニタ装置に表示する。
【0026】(CCD1の構成)前記CCDイメージセ
ンサ1は、図2に示すような、光電変換素子を多数格子
状に配列してなる固体撮像部17を有するとともに、各
光電変換素子が受光によって蓄積した電荷を電気信号と
して出力するものである。
【0027】すなわち、この固体撮像部17では、光電
変換素子が蓄積した電荷は、各垂直転送路21を介して
水平転送路22に垂直転送された後、水平転送路22に
おいて水平転送され、アンプ23、出力端子24を経
て、前記CDS/AGC2に供給される。
【0028】上記固体撮像部17は、本実施形態におい
ては、光学像を撮像すべく受光する有効映像エリア12
と、この有効映像エリア12の周囲に配置される光電変
換素子を例えばアルミ等により遮蔽してなる光学的黒基
準検出用素子VOB13,14及びHOB15,16と
を有する。
【0029】VOB13,14は、固体撮像部17の最
上段及び最下段に水平に配列された光電変換素子を遮蔽
してなるものであり、有効映像エリア12における垂直
方向の黒基準を検出するものである。また、HOB1
5,16は、固体撮像部17の左右に垂直に配列された
光電変換素子を遮蔽してなるものであり、有効映像エリ
ア12における水平方向の黒基準を検出するものであ
る。
【0030】(検出補正回路の構成)そして、特に、本
実施形態に係るビデオカメラ装置100は、スミア等の
影響によって、CCD1から出力される水平OBデータ
に異常を生じた場合に、この異常を検出するとともに、
異常を生じたOBデータを補正する回路を備えている。
図3は、かかる回路の概要を示すブロック図である。同
図において、この検出補正回路は、主として前述したC
CD1、CDS/AGC2、A/D3、DSP4及び制
御部9を接続してループ構造を形成している。
【0031】DSP4は、A/D3から出力されたデジ
タル信号を処理する信号処理部55と、A/D3から出
力される水平・垂直OBデータの平均積算値をそれぞれ
求める水平OB積算部41及び垂直OB積算部51と、
これらの水平・垂直OB積算部41、51によって算出
されたOB積算平均値を映像信号から減算する演算部5
2と、水平・垂直OB積算部41,51からの出力を選
択的に演算部52に供給するSW53とを有している。
【0032】水平・垂直OB演算部41、51は、A/
D3から出力されるデジタル信号のうちOBデータ信
号、すなわち前述した固体撮像部17のVOB13,1
4及びHOB15,16からのデータについてそれぞれ
積算平均値を求めるものであり、これらからの出力は、
SW53に送出されるとともに、制御部9に設けられた
マイコン91にも送出される。
【0033】SW53は、マイコン91からのOB切換
データに基づいて信号処理部55に送出するOBデータ
を選択するものであり、演算部41、51の他、マイコ
ン91等によって設定された一定の外部OBデータを保
持する記憶部54が接続されている。すなわち、このS
W53は、マイコン91から入力されるOB切換データ
に基づいて、水平・垂直OB積算部41、51が出力す
る水平OB積算平均値や垂直OB積算平均値、又は記憶
部54が保持するマイコン設定値(外部OBデータ)を
選択的に信号処理部55に送出する。
【0034】ここで、本実施形態において記憶部54
は、演算部51及び50が算出するOB積算平均値を保
持するものであり、マイコン91がスミア等の異常値を
検出した際には、異常値が発生する前のOB積算平均値
を前記マイコン設定値として出力するものである。な
お、このマイコン設定値は、例えば、予め一定の値を設
定するようにしてもよく、また、操作者が好みに応じて
設定するようにすることもできる。
【0035】前記制御部9には、各種の演算処理を行う
マイコン91と、マイコン91からの制御信号をアナロ
グ信号に変換するD/A(EVR)92と、マイコン9
1によって制御されてCDS/AGC2にCLPパルス
を送出するTG93とを備えている。
【0036】マイコン91は、DSP4から出力される
OB平均値を監視し、その値に異常があった場合に、S
W53の動作を制御すべく、OB切換データをSW53
に送出する。このマイコン91は、OB平均値が、例え
ば各装置が許容できる値のMAXに到達しなように、或
いは一定のしきい値の範囲を出ないように監視する。こ
のしきい値としては、例えば、標準値の±5%程度の値
を用いることができる。
【0037】また、OB切換データによる切替えは、本
実施形態では2方式あり、第1の方式は、水平OB積算
平均値に換えて垂直OB積算平均値を使用すべく、水平
OB積算部41と垂直OB積算部51とを切り替えて演
算部52に接続させるものであり、第2の方式は、水平
OB積算平均値に換えて、記憶部54に保持されている
マイコン設定値を使用すべく、水平OB積算部41と記
憶部54とを切り替えて演算部52に接続させるかをS
W53に対して要求するものである。
【0038】そして、制御部9では、前述した水平又は
垂直OB平均積算データをDSP4からマイコン91に
て読み取り、マイコン91で平均値を監視するととも
に、その読み出されたデータがある一定値になるように
処理した後、マイコン91からD/A(EVR)92に
データを送り、このD/A(EVR)92においてアナ
ログ電圧を発生させる。このD/A(EVR)92から
発生されるアナログ電圧に基づいて、CDS/AGC2
はオフセット電圧を調整する。このように検出補正回路
は、ループ構造によりDSP4に入力されるOBデータ
が一定値となるようにマイコン91とD/A92で制御
を行う。
【0039】(補正回路の動作)このような構成の補正
回路の動作について、以下に説明する。先ず、本実施形
態においては、平常時はHOB16からのデータを、水
平OB積算部41においてOB平均値を算出し、これを
SW53を介して演算部52に供給する。演算部52で
は、このOB平均値を映像信号部分から減算処理した後
信号処理部55に送出する。また、水平OB積算部41
は、算出したOB平均値をマイコン91に送出する。マ
イコン91では、このOB平均値を監視する。
【0040】そして、水平OBデータに異常値があるな
どして制御電圧が所定の値に到達したのをマイコン91
で検知した場合、マイコン91は適切なOB切換データ
を選択し、SW53に送出する。
【0041】SW53では、OB切換データに基づい
て、水平OB積算部41をSW52から切断するととも
に、垂直OB積算部51又は記憶部54をSW53に接
続する。
【0042】そして、水平OB積算平均値に換えて垂直
OB積算平均値を使用する場合は、マイコン91は垂直
OB積算部51から取得したデータを、D/A92を介
してCDS/AGC2に送出し、この水平OB積算平均
値に基づいてセットアップ調整を行う。
【0043】一方、水平OB積算平均値に換えてマイコ
ン設定値を使用する場合は、記憶部54に保持されたマ
イコン設定値と同一の値を、D/A92を介してCDS
/AGC2に送出し、この水平OB積算平均値に基づい
てセットアップ調整を行う。
【0044】これらにより、DSP4でのループ処理が
行われなくなり、正規のOBデータ以上のデータが入力
されてもDSP4内で映像信号を減算し続けることがな
くなる。
【0045】[第2の実施形態]次いで、本発明に係る
撮像装置の第2実施形態について説明する。なお、本実
施形態に係るビデオカメラ装置及び補正回路の概略構成
は、前述した第1の侍史形態に係るものと同様である。
【0046】即ち、第2の実施形態に係るビデオカメラ
装置100は、図1に示したように、CCDイメージセ
ンサ1、CDS/AGC2、A/D3、DSP4等を有
しており、このDSP4には、水平・垂直OBデータの
平均積算値をそれぞれ求める水平OB積算部41及び垂
直OB積算部51と、演算部52と、水平・垂直OB積
算部41,51からの出力を切り替えるSW53等を有
している。
【0047】前述した第1の実施形態では、DSP4か
ら出力されるOB平均値をマイコン91で監視し、スミ
ア等による異常値を検出したときにSW53で水平OB
積算平均値を他のデータに切り替えるようにしたが、本
実施形態では、「高速撮像モード」による撮像時に水平
OB積算平均値を他のデータに切り替えることを特徴と
する。
【0048】この第2の実施形態に係るビデオカメラ装
置では、CCDイメージセンサ1において、1フィール
ド期間内に1回、光電変換素子の読み出しを行い1フィ
ールド期間内に1枚の画像を撮像する「通常撮像モー
ド」と、1フィールド期間内に複数回光電変換素子の読
み出しを行い、1フィールド期間に複数枚の画像を撮像
する「高速撮像モード」とを備えている。
【0049】本実施形態では、この「高速撮像モード」
時においては、1フィールド期間に複数回VOBを読み
出す。即ち、前述した図6に示すように、1フィールド
期間内に2回、映像206,207の読み出しを行い、
この映像206,207の読み出しを行う毎にVOB2
02,205の読み出しを行う。
【0050】そして、本実施形態に係る補正回路は、1
フィールド期間内に画像を複数枚読み出すことによって
HOBが不連続となることに伴うHOB平均値の低下を
補正するものである。具体的には、「通常撮像モード」
における平常時にあっては、水平OB積算平均値を用い
てセットアップ調整を行っているが、操作者が「高速撮
像モード」を選択すると、マイコン91はこれを検知
し、SW52に対して、OB切換データを送出し、水平
OB積算平均値に換えて、垂直OB積算平均値又はマイ
コン設定値に基づいてセットアップ調整を行うようにす
る。
【0051】これにより、「高速撮像モード」時におい
て、画面内に存在するVOB32前後の境界部208
a、208bによって、水平OB積算平均値が低下する
ような場合であっても、これと垂直OB積算平均値又は
マイコン設定値とを切り替えることによって、画質が劣
化するのを防止することができる。
【0052】(第2実施形態の変更例1)また、本実施
形態に係る補正回路には、上述したように、1フィール
ド期間内に画像を複数枚読み出すことによってHOBが
不連続となることに伴うHOB平均値の低下を防止する
ために、補正回路内におけるHOBの設定値を変更する
機能を設けることができる。
【0053】則ち、「通常撮像モード」と「高速撮像モ
ード」におけるHOBの積算平均のしきい値を変化さ
せ、「高速撮像モード」時にあっては、この変化させた
しきい値に基づいて、演算部52による減算処理、マイ
コン91によるスミア検出、CDS/AGC2によるオ
フセット調整を行うようにする。
【0054】このような機能を備えた補正回路によれ
ば、しきい値を撮像モードに応じて、補正回路全体にわ
たって変更することにより、上述した第1の実施形態で
用いた回路をそのまま利用することができる。
【0055】(第2実施形態の変更例2)さらに、本実
施形態に係る補正回路は、上述したように、1フィール
ド期間内に画像を複数枚読み出すことによってHOBが
不連続となることに伴うHOB平均値の低下を防止する
ために、固体撮像部17におけるHOBの積算平均処理
方式を変更する機能も備えている。
【0056】即ち、VOBを1フィールド期間内に複数
回読み出しを行う場合に、HOBデータのうち、読み出
しが行われる画像が属するライン上におけるHOBデー
タ(図6におけるHOB203,204)のみに基づい
て平均値を算出し、VOBとHOBとの境界部に属する
素子からのデータ(図6における208a,208b)
が水平OB積算平均処理に含まれないようにする。
【0057】これによって、読み出しが行われず値を有
さないHOBデータが積算平均処理に含まれるのを回避
し、HOBの積算平均値が低下するのを防止することが
できる。この場合においては、「通常撮像モード」と
「高速撮像モード」を切り替えることによるHOB積算
平均値の低下が発生しないため、平常時には、上述した
第1の実施形態に係る補正回路をそのまま使用すること
ができる。
【0058】即ち、「高速撮像モード」における平常時
にあっては、分割して読み出したHOB203,204
及びVOB205を用いてクランプ処理を行い、スミア
等が発生した際に、VOB202若しくは205に基づ
く積算平均値や、マイコン設定値へ切り替え、これらを
用いてクランプ処理を行うようにすることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る撮像装置によれば、CCD
等の撮像装置において高輝度データによるスミアが発生
した際に起こる映像の劣化や、高速撮像モードで撮像す
る際の画像処理における障害の発生を防止し、画質の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置を適用した実施の形態の
ビデオカメラ装置の全体構成を模式的に示すブロック図
である。
【図2】本実施形態に係るビデオカメラ装置に設けられ
ているCCDイメージセンサの構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係るビデオカメラ装置に備えられ
る検出補正回路を模式的に示すブロック図である。
【図4】従来のビデオカメラ装置におけるOBデータに
基づくオフセット調整を行う回路を示すブロック図であ
る。
【図5】従来のビデオカメラ装置で撮像された映像信号
を模式的に示す説明図である。
【図6】従来のビデオカメラ装置で撮像された映像信号
を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…CCDイメージセンサ、2…相関二重サンプリング
/自動利得制御部(CDS/AGC)、3…アナログ・
デジタル変換(A/D)、4…デジタルシグナルプロセ
ッサ(DSP)、41,51…OB積算部、52…演算
部、53…切替え部、54…記憶部、55…信号処理
部、91…マイコン(検知部)、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−298802(JP,A) 特開 平9−247552(JP,A) 特開2003−92705(JP,A) 特開 平10−210370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/335 G06T 1/00 H04N 1/19

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を検出する光電変換素子を行方向及び
    列方向に多数格子状に配列してなる固体撮像部を有し、
    これらの光電変換素子が受光によって蓄積した電荷を転
    送して撮像する撮像装置において、 前記光電変換素子のうち1又は複数行にわたり水平方向
    に配列される素子が受光しないように遮蔽して構成され
    る垂直黒基準検出用素子と、 前記光電変換素子のうち1又は複数列にわたり垂直方向
    に配列される素子が受光しないように遮蔽して構成され
    る水平黒基準検出用素子と、 前記水平黒基準検出用素子からのデータが所定値を超え
    たことを検知する検知手段と、 この検知手段による検知結果に基づいて、前記所定値を
    超えた水平黒基準検出用素子からのデータを、前記垂直
    黒基準検出用素子からのデータに切り替える切り替え手
    段とを設けたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 光を検出する光電変換素子を行方向及び
    列方向に多数格子状に配列してなる固体撮像部を有し、
    これらの光電変換素子が受光によって蓄積した電荷を転
    送して撮像する撮像装置において、 前記光電変換素子のうち1又は複数列にわたり垂直方向
    に配列される素子が受光しないように遮蔽して構成され
    る水平黒基準検出用素子と、 前記水平黒基準検出用素子からのデータが所定値を超え
    たことを検知する検知手段と、 前記水平黒基準検出用素子からのデータが所定値を超え
    ていない期間におけるデータを保持しておく保持手段
    と、 前記検知手段による検知結果に基づいて、前記所定値を
    超えた水平黒基準検出用素子からのデータを、前記保持
    手段にて保持したデータに切り替える切り替え手段とを
    設けた ことを特徴とする撮像装置。
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