JP3506880B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JP3506880B2
JP3506880B2 JP13316497A JP13316497A JP3506880B2 JP 3506880 B2 JP3506880 B2 JP 3506880B2 JP 13316497 A JP13316497 A JP 13316497A JP 13316497 A JP13316497 A JP 13316497A JP 3506880 B2 JP3506880 B2 JP 3506880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
fixing
pressure
belt
hardness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13316497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10307501A (ja
Inventor
和政 平井
重夫 黒高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP13316497A priority Critical patent/JP3506880B2/ja
Priority to US09/009,306 priority patent/US6501935B2/en
Publication of JPH10307501A publication Critical patent/JPH10307501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506880B2 publication Critical patent/JP3506880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2025Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member
    • G03G2215/2032Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member the belt further entrained around additional rotating belt support members
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2041Heating belt the fixing nip being formed by tensioning the belt over a surface portion of a pressure member

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
レーザビームプリンタ等の画像形成装置における定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の定着装置において発生す
る転写紙のシワを防止する技術としては、例えば特開平
4−322282号公報で提案されているものがある。
この技術は、定着ローラ及び加圧ローラからなるローラ
対により構成された熱ローラ定着装置であり、加圧ロー
ラの導電性発泡層の硬度を下げることで転写紙のシワ発
生を防止している。
【0003】ところが、このような熱ローラ定着装置
は、ローラ対により形成される定着ニップ部の幅に限界
があり、省エネルギーを考慮して低温定着を実現しよう
とした場合には、転写紙が定着ニップ部を搬送される時
間(ニップ時間)を長くするのに定着ローラ及び加圧ロ
ーラの線速度を低くしなければならず、高速化が困難で
ある。また、定着ローラの表面は、常に内部のヒータか
ら熱供給を受けて高温に保たれており、ニップ時間の増
加による転写紙上トナーの温度上昇率が高く、トナーの
定着上限温度であるホットオフセット温度が低くなるの
で、定着離型温度幅(トナーの定着が可能な定着温度
幅)の余裕度が小さくなるという不具合があった。
【0004】そこで、上記熱ローラ定着装置の不具合を
解消することを目的としてベルト定着装置が例えば特開
平6−318001号公報で提案されている。このベル
ト定着装置は、定着ローラと加熱ローラとの間にベルト
主体の表面に離型層を有する無端状の定着ベルトを張設
し、該定着ベルトを介して下方から該定着ベルトを押圧
する加圧ローラを設けて、該定着ベルトと該加圧ローラ
との間にニップ部を形成し、該加熱ローラと該ニップ部
間における該定着ベルトの下方の近接位置において記録
媒体支持体を設けて定着ベルトと記録媒体支持体との間
に略直線状の加熱通路を形成している。
【0005】このベルト定着装置では、加熱通路により
トナーを予熱する効果でニップ部の定着温度を低くする
ことができ、また、熱容量の小さい定着ベルトの放熱に
よる自己冷却作用によりトナーの温度を過度に高めるこ
となくトナーと定着ベルトとの離型性をよくし、オイル
レスまたは微量オイル塗布によってオフセットのない定
着画像を得ることができる。
【0006】ここで、熱ローラ定着装置に対するベルト
定着装置の利点について、図4および図5を参照して説
明する。図4は熱ローラ定着装置の定着ニップ部におけ
る、ニップ時間とともに変化する定着ローラ、トナー、
転写紙の各層内非定常温度分布状態を示したものであ
る。
【0007】定着ローラ21がシリコンゴムから構成さ
れていて定着ローラ21の芯金21a内部から常に一定
の熱量が供給されるという仮定のもとにおいては、始め
は定着ローラ21は一定の温度T0に保たれている。ま
た、Taは、始めにトナーと転写紙が一定に保たれてい
る温度を示しており、通常は室温(25℃)である。
【0008】定着ローラ21、トナー22、転写紙23
の各層内非定常温度分布状態は、トナー22と転写紙2
3が定着ローラ21と加圧ローラ24とで形成される定
着ニップ部内に進入した直後には、Taと一定の温度T
0とを結ぶ温度分布曲線t1の温度分布をなし、時間が
経過するにつれt2,t3のように変化していく。
【0009】このとき、定着ローラ21のシリコンゴム
層21bとトナー層22との境界面は、一定の境界温度
T1(トナーの上面温度にも相当する)を維持してい
る。一方、時間の経過とともに、トナー層22内部に熱
が伝わり、トナー22と転写紙23との境界温度Tf
(トナーの下面温度に相当する)が上昇する。
【0010】ニップ時間が十分に長いと、その後は定着
ローラ21、トナー22、転写紙23の各層内非定常温
度分布状態がt4のような経過をたどり、境界温度T1
は少しずつ又は漸次に上昇していき、また境界温度Tf
も上昇していく。一方、上記ベルト定着装置では、ニッ
プ部内に加熱源がないために、定着ベルトの表面が転写
紙に熱を奪われて時間の経過とともにその温度が低下す
るという定着ベルトの自己冷却作用が行われる。したが
って、上記した境界温度Tfは時間の経過とともに上昇
するが、境界温度T1に関しては内部に熱源を有する熱
ローラ定着装置に比べて温度上昇が小さい。
【0011】ここで、ホットオフセット現象は、定着ロ
ーラと接触するトナー界面において、その界面接着力が
トナーの溶融時の粘弾性変化に伴う凝集力を上回ったと
きに起こる。すなわち、ホットオフセット現象は、定着
ローラのシリコンゴム層とトナーとの界面の温度である
境界温度T1の大きさが影響する。また、トナーの定着
は、転写紙と接触するトナー界面において、その界面接
着力がトナーの溶融時の粘弾性変化に伴う凝集力を上回
ったときに定着可能になる。すなわち、トナーの定着
は、トナーと転写紙との界面温度である境界温度Tfの
大きさが影響する。
【0012】次に、図5は、熱ローラ定着装置(図5で
は熱ローラ定着、ローラと略示)とベルト定着装置(図
5ではベルト定着、ベルトと略示)との定着温度特性を
示したものである。図5において、横軸はニップ時間、
縦軸は定着温度であり、熱ローラ定着装置のローラ温度
を細い実線で、ベルト定着装置の定着ベルト温度を太い
実線でそれぞれ表し、また熱ローラ定着装置のトナー温
度を細い破線で、ベルト定着装置のトナー温度を太い破
線でそれぞれ表している。
【0013】図5から分かるように、トナーが定着可能
な定着領域(図中細かいハッチングで示す領域)の温度
領域においては、ニップ時間の増加につれ、熱ローラ定
着装置ではトナーの温度が急激に増加するものの、ベル
ト定着装置では定着ベルトの自己冷却作用により境界温
度T1の上昇を防ぐことができてトナーの温度上昇がゆ
るやかとなる。これにより、ニップ時間を増やすことが
できる場合においては、ベルト定着装置の方が熱ローラ
定着装置よりもトナーのホットオフセットに対して余裕
度があることが分かる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のベルト定着装置では、トナーを予熱する工程がトナ
ーの雰囲気予熱を行う工程であるため、高速時に予熱が
十分に行えない問題点があった。また、定着ローラがソ
リッドゴムであるため、転写紙の厚みによるストレスを
吸収できず、ニップ部内の圧力分布がニップ部入口、ニ
ップ部出口で低くてニップ部中央で最も高いという不均
一な分布状態になり、予熱工程で定着ベルトから熱を受
けて含水分が蒸発して部分的に凹凸の発生した転写紙が
不均一な圧力分布のニップ部内で強い面圧で押圧され、
転写紙にシワが発生してしまう問題点もあった。
【0015】本発明は、転写紙のシワ発生を防止するこ
とができ、トナーに十分な熱量を供給することができ、
定着ニップ部通過直後の転写紙の定着ベルトへの巻き付
きを防止することができる定着装置を提供するを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、定着ローラと、加熱ローラ
と、この加熱ローラと前記定着ローラとの間に張架され
た無端状の定着ベルトと、前記定着ローラに対向して設
けられた加圧ローラと、前記加熱ローラと前記加圧ロー
ラのうちの少なくとも前記加熱ローラの内部に設けられ
た定着ベルト加熱用ヒータとを備え、前記加圧ローラが
前記定着ローラに加圧することなく前記定着ベルトに加
圧して第1定着工程部分を形成し、前記加圧ローラが前
記定着ベルトを介して前記定着ローラに加圧して第2定
着工程部分を形成する定着装置において、前記定着ロー
ラが発泡体層を有し、前記定着ローラの硬度がアスカー
Cで10°以上50°以下であり、前記加圧ローラの硬
度が定着ローラの硬度よりも大きく、前記加圧ローラ及
び前記定着ローラのうち、少なくとも前記加圧ローラを
駆動ローラとしたものである。
【0017】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の
定着装置において、前記加圧ローラが発泡体層を有する
ものである。
【0018】 請求項3記載の発明は、発泡材料層を含
む定着ローラと、熱を発生するように構成された加熱ロ
ーラと、この加熱ローラと前記定着ローラとの間に張架
された無端状の定着ベルトと、第2定着工程部分が前記
定着ローラとの間に形成されるように前記定着ベルトを
経て前記定着ローラに対して加圧する加圧ローラとを備
え、記録シート上のトナーが前記定着ベルトから熱を受
け取るために記録シートが前記第2定着工程部分を通過
し、第1定着工程部分が前記加圧ローラと前記定着ベル
トの接触領域として形成されるように、前記第2定着工
程部分が形成される前に前記加圧ローラが前記定着ベル
トに押圧して接触し、前記加圧ローラの硬度が前記発泡
材料層を含む定着ローラの硬度より大きく、前記第2定
着工程部分で、実質上均一かつ低圧で加圧が供給され、
前記発泡材料層が前記加圧ローラによって伸縮自在に変
形可能にするために、前記定着ローラの硬度をアスカー
Cで10°以上50°以下とし、かつ、前記加圧ローラ
と前記定着ローラとの硬度差をアスカーCで0°以上3
0°以下としたものである。
【0019】 請求項4記載の発明は、請求項3記載の
定着装置において、前記加圧ローラが発泡体層を有する
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、定着ローラ
と、加熱ローラと、この加熱ローラと上記定着ローラと
の間に張架された無端状の定着ベルトと、上記定着ロー
ラに対向して設けられた加圧ローラと、上記加熱ローラ
と上記加圧ローラのうちの少なくとも上記加熱ローラの
内部に設けられた定着ベルト加熱用ヒータとを備え、上
記加圧ローラが上記定着ローラに加圧することなく上記
定着ベルトに加圧して第1定着工程部分を形成し、上記
加圧ローラが上記定着ベルトを介して上記定着ローラに
加圧して第2定着工程部分を形成するものである。
【0021】定着ローラは、転写紙のシワ発生防止を図
る観点から、アスカーC硬度:アスカーC300g加重
(ここでは、単に「アスカーC」という)で10°以上
50°以下の発泡体層を有する耐熱弾性部材層を芯金上
に設けたものが用いられる。発泡体層を有する耐熱弾性
部材としては、例えばシリコンスポンジゴム等が好まし
い。定着ローラにおける耐熱弾性部材層部の硬度(以
下、「ローラ硬度」というときがある)が、アスカーC
で10°未満であると、所望のニップ幅に対してニップ
内の圧力が不足するため、トナーの定着が不十分とな
り、定着下限温度が上昇して離型温度幅が狭くなる等の
不具合を生じ、また、アスカーCで50°を超えると転
写紙にシワが発生する。したがって、定着ローラの硬度
は、転写紙に発生するシワを確実に防ぐことを考慮する
と、アスカーCで10°以上50°以下(10°〜50
°)が好ましい。また、定着ローラにおける耐熱弾性部
材層部においては発泡体として形成する硬度の上限はア
スカーCで60度が限界である(耐熱弾性部材層部は、
硬度がアスカーCで60度を越えると、発泡倍率が小さ
くなり、発泡体としての断熱効果、シワ低減効果がなく
なる)。それ故に、定着ローラにおける耐熱弾性部材層
部は、このような範囲のローラ硬度を有する耐熱弾性部
材層ならば、どのような構造のものでもよく、例えば特
開平4−322282号公報に記載されているような発
泡体層に発泡体の気泡よりも大きい中空部を設けた構造
であってもよい。
【0022】加熱ローラは、定着ベルト加熱用ヒータを
その内部に有し、定着ベルトに適当な熱量を供給できる
構造のものならばどのようなものでもよいが、装置の立
上げ時間を短縮するため、小径かつ薄肉の金属パイプに
より構成して低熱容量化したものが好ましい。
【0023】なお、定着ベルト加熱用ヒータは、上記し
たように加熱ローラの内部に配設された構成に限らず、
その目的および用途等に応じて、加熱ローラおよび加圧
ローラの各内部に配設されたものであってもよい。定着
ベルトは、自己冷却作用を行うことが可能となるような
小さい熱容量を有し、その表面に離型層を設けて構成さ
れたものが用いられる。
【0024】加圧ローラは、芯金上に耐熱弾性部材層を
設けたものが用いられるが、トナーに十分な熱量を供給
する観点から、発泡体層を有する耐熱弾性部材層、例え
ばシリコンスポンジゴム等(断熱効果が有る)が好まし
い。また、ニップ部通過直後の転写紙の定着ベルトへの
巻き付きを防止する観点から、加圧ローラのローラ硬度
が定着ローラのローラ硬度よりも高い、換言すれば定着
ローラの硬度が加圧ローラの硬度よりも低いことが望ま
しい。特に、ニップ部通過直後の転写紙の定着ベルトへ
の巻き付きを確実に防止する観点からは、加圧ローラと
定着ローラとの硬度差が、アスカーCで0°以上30°
以下(0°〜30°)であることが好ましい。
【0025】定着ローラの硬度は上述のようにアスカー
Cで10°以上50°以下であるから、加圧ローラをそ
れよりも硬度の大きなローラで構成するためには、加圧
ローラと定着ローラとの硬度差はアスカーCで0°以上
30°以下(0°〜30°)であることが望ましい。
【0026】そして、本実施形態のベルト定着装置で
は、装置の高速稼働時にトナーの予熱を十分に行うため
に、加圧ローラが定着ローラに加圧することなく定着ベ
ルトに加圧して第1定着工程部分を形成し、加圧ローラ
が定着ベルトを介して定着ローラに加圧して第2定着工
程部分を形成するものである。したがって、上述した定
着ローラ、加熱ローラ、定着ベルトおよび加圧ローラの
各配置関係および形状等は、第1定着工程部分と第2定
着工程部分とを適宜に形成するように構成される。
【0027】なお、本実施形態のベルト定着装置では、
通常、定着ローラ側を駆動ローラとし、加熱ローラ側を
従動ローラとするように構成されるが、これに限らず、
その目的および用途に応じて、加熱ローラ側を駆動ロー
ラとし、定着ローラ側を従動ローラとしたものであって
も勿論構わない。また、加圧ローラを駆動ローラとし、
又は定着ローラ及び加圧ローラを同時に駆動するように
構成してもよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。本発明の各実施例に亘り、同一の機能およ
び形状等を有する構成等については、同一符号を付すこ
とによりその説明を省略する。図1は、本発明の実施例
1を示す。この実施例1の定着装置は、同図に示すよう
に、加熱ローラ1、定着ローラ2、定着ベルト3、加圧
ローラ4、ハロゲンヒータからなる定着ベルト加熱用ヒ
ータ5、ガイド板6、サーミスタ7,8および加圧バネ
9,10から主に構成されている。
【0029】加熱ローラ1は、装置の立上がり時間を短
縮するため、小径かつ薄肉の金属パイプにより構成して
低熱容量化してある。この金属パイプは、例えばアルミ
ニウム、鉄あるいはステンレススチール等で構成したも
のが用いられるが、この実施例1では、加熱ローラ1と
しては、直径30mm、厚さ3mmのアルミニウム製の
ものを用いている。
【0030】定着ローラ2は、直径32mmの金属製芯
金2a上に厚さ4mmの耐熱弾性部材層2bを形成した
ものであり、外周直径が40mmである。芯金2aは、
アルミニウム製のものである。耐熱弾性部材層2bは、
シリコンスポンジゴムにより構成され、ローラ硬度がア
スカーCで30°である。定着ベルト3は、ニッケル電
鋳シートの上にシリコンゴム層を設けたものからなる。
この実施例1では、定着ベルト3は、ニッケル電鋳シー
トの厚さが40μm、シリコンゴム層の厚さが150μ
mである。
【0031】加圧ローラ4は、金属製の芯金4aの上に
耐熱弾性部材層4bを設けて構成している。この実施例
1では、加圧ローラ4は、芯金4aの直径が48mm
で、耐熱弾性部材層4bの厚さが1mmであり、外周直
径が50mmである。芯金4aは、アルミニウム製のも
のである。耐熱弾性部材4bは、シリコンゴム系のソリ
ッドゴムが用いられ、ローラ硬度がアスカーCで42°
である。
【0032】ハロゲンヒータ5は、加熱ローラ1の内部
に設けられたハロゲンランプからなる。ガイド板6は、
定着ベルト3と加圧ローラ4との間に転写紙12を導入
・案内するために、定着ベルト3と加圧ローラ4とに近
接した用紙搬送方向の上流側に設けられている。
【0033】サーミスタ7は定着ベルト3の加熱ローラ
1により加熱される部分の表面温度を検知し、サーミス
タ8は加圧ローラ4の表面温度を検知する。この定着装
置においては、サーミスタ7により検知された定着ベル
ト3の表面温度およびサーミスタ8により検知された加
圧ローラ4の表面温度に基づいて、図示しない制御手段
でハロゲンヒータ5を随時フィードバック制御すること
によって、定着ベルト3の表面温度および加圧ローラ4
の表面温度を後述するような略一定の温度にそれぞれ保
持する。
【0034】加圧バネ9は、定着ベルト3を所定の張力
で張架すべく、加熱ローラ1の軸部の両端に一対配設さ
れている。加圧バネ10は、加圧ローラ4を所定の付勢
力で加圧すべく、加圧ローラ4の軸部の両端に一対配設
されている。加圧ローラ4は、加圧バネ10により定着
ベルト3を介して定着ローラ2に圧接する向きに付勢さ
れている。なお、加圧ローラ4のサーミスタ8が当接す
る部分の上部近傍には、第2ニップ部Bを通過してきた
転写紙12を加圧ローラ4から剥離するための分離爪
(図示せず)が配設されている。
【0035】符号11はトナーを示し、トナー11とし
てはポリエステル系のものを用いている。符号12は転
写紙を示し、転写紙12としては厚さ100μm程度の
普通紙を用いている。
【0036】加圧ローラ4が定着ローラ3に加圧するこ
となく定着ベルト3に加圧して第1定着工程部分として
の第1ニップ部Aが形成され、加圧ローラ4が定着ベル
ト3を介して定着ローラ2に加圧して第2定着工程部分
としての第2ニップ部Bが形成される。第1ニップ部A
および第2ニップ部Bの長さは、それぞれ10mm程度
に設定されている。第2ニップ部Bのニップ面圧は、
1.5kg/cm2程度に設定されている。
【0037】上記構成の定着装置においては、まず、電
子写真方式の画像形成装置にて帯電、露光、現像、転写
の各工程を経て転写紙12上にトナー11の層(トナー
像)が形成され、このトナー層が形成された転写紙12
がガイド板6により案内されつつ定着工程へ搬送されて
くる。このとき、定着ベルト3において加熱ローラ1に
より加熱されてサーミスタ7が当接する部分の表面温度
は、約140℃に設定されている。一方、加圧ローラ4
は表面温度が定着ベルト3との接触、回転により110
℃程度になっており、加熱ローラ1、定着ベルト3、定
着ローラ2および加圧ローラ4は、それぞれ図中矢印で
示す方向に回転している。
【0038】続いて、転写紙12が第1ニップ部Aを通
過する際に、定着ベルト3から熱を与えられたトナー1
1が徐々に溶融して転写紙12の表面に仮定着される。
定着ベルト3自体は、その熱源である加熱ローラ1から
離れるため、放熱による自己冷却作用によりその温度が
下がっていく。第2ニップ部Bにおいては、トナー11
は転写紙12上に完全に定着され、第2ニップ部Bの出
口で転写紙12が定着ベルト3から剥離される。このと
き、先述したように、定着ベルト3の表面は自己冷却作
用によりその表面温度が120℃以下になる程度まで減
少しており、定着ベルト3とトナー11との界面温度は
内部に熱源を有する熱ローラ定着装置に比べて温度上昇
が小さいので、トナー11の定着ベルト3へのホットオ
フセットが防止される。
【0039】上記の定着工程において、転写紙12は、
まず、第1ニップ部Aを通過する際に定着ベルト3およ
び加圧ローラ4からの熱により、転写紙12中の含水分
が蒸発し、転写紙12上に部分的に凹凸状のうねりが生
じる。続いて、転写紙12が第2ニップ部Bに進入する
際、定着ベルト3を内側から押圧している定着ローラ2
が、もしもソリッドゴムタイプの高硬度のローラである
と、上記した10mm程度のニップ幅を得ることが困難
となる。さらに、定着ローラ2が、もしもソリッドゴム
タイプの高硬度のローラであると、第1ニップ部Aで生
じた転写紙12の上記うねりを高い押圧力で押しつぶす
形となり、その結果として転写紙12上にシワが発生し
てしまう。
【0040】ここでさらに、定着ローラをソリッドロー
ラにより構成した場合と、定着ローラをスポンジローラ
により構成した場合との違いを図7(a),(b)を用
いて説明する。図7(a)は定着ローラをスポンジロー
ラにより構成した場合のニップ部の圧力分布を示し、図
7(b)は定着ローラをソリッドローラにより構成した
場合のニップ部の圧力分布を示す。
【0041】定着ローラをスポンジローラにより構成し
た場合は、図7(a)のようにニップ幅L全体にわたり
略均一で低い圧力分布を示すが、定着ローラをソリッド
ローラにより構成した場合は定着ローラをスポンジロー
ラにより構成した場合と同一のニップ幅Lを得る際に7
(b)に示すようにニップ部中央で圧力がかなり高くな
ってしまう。凹凸のある転写紙12は圧力が強いほどシ
ワを発生するので、結果的に定着ローラをソリッドロー
ラにより構成した場合の方がシワが発生しやすいことに
なる。アスカーC30°のソリッドローラで定着ローラ
を構成した場合は転写紙にシワが発生し、アスカーC5
0°のスポンジローラで定着ローラを構成した場合は転
写紙にシワが発生しないことが確認されている。
【0042】しかしながら、実施例1では、定着ローラ
2がアスカーCで30°の低硬度のシリコンスポンジゴ
ムで構成したローラであるため、転写紙12の上記した
ストレスを吸収し、転写紙12の凹凸状のうねりに対し
ても強い圧力で押しつぶすことがないので、ニップ部通
過後における転写紙12のシワの発生を防ぐことができ
る。
【0043】ここで、定着ローラ2のローラ硬度を変え
て、転写紙12のシワの発生について実験を行った結果
を次の表1に示す。なお、表1の実験条件は、以下のと
おりである。
【0044】表1の実験条件 定着ベルト3の加熱ローラによる加熱部分の温度…14
0[℃] 加圧ローラ温度…100[℃] 定着ベルト線速度…100[mm/s] 第1ニップ部…10[mm] 第2ニップ部…10[mm] 転写紙としての普通紙…厚さ0.1[mm] 定着ローラ…発泡体
【0045】
【表1】
【0046】表1の実験結果より、定着ローラ2のロー
ラ硬度がアスカーCで10°以上50°以下の範囲内で
あれば、転写紙12にシワが発生しないことが確認され
た。上述した実施例1では、定着ローラ2として低硬度
(アスカーCで10°以上50°以下)の発泡体のロー
ラを用いているので、所望のニップ幅に対してニップ面
圧を低下することができるとともに、転写紙12通過時
のストレスを吸収して転写紙12のシワ発生を防ぐこと
ができる。また、第2定着工程である第2ニップ部B通
過直後における、定着ローラ2と定着ベルト3とが接し
ている部分については、後述の実施例2に関する説明で
詳述するように定着ローラ2の熱伝導率が悪く、定着ロ
ーラ2の発泡体層が断熱体として作用し、定着ベルト3
裏面から熱を吸収してしまうことがほとんどないので、
定着ベルト3の温度低下を最小限に止めることができる
利点もある。
【0047】このように、実施例1は、請求項1に係る
発明の一実施例であって、定着ローラ1と、加熱ローラ
2と、この加熱ローラ1と前記定着ローラ2との間に張
架された無端状の定着ベルト3と、前記定着ローラ2に
対向して設けられた加圧ローラ4と、前記加熱ローラ1
と前記加圧ローラ4のうちの少なくとも前記加熱ローラ
1の内部に設けられた定着ベルト加熱用ヒータ5とを備
え、前記加圧ローラ4が前記定着ローラ2に加圧するこ
となく前記定着ベルト3に加圧して第1定着工程部分を
形成し、前記加圧ローラ4が前記定着ベルト3を介して
前記定着ローラ2に加圧して第2定着工程部分を形成す
る定着装置において、前記定着ローラ2が発泡体層を有
するので、所望のニップ幅に対してニップ面圧を低下さ
せることができ、転写紙のシワの発生を防ぐことができ
る。また、定着ベルトが自己冷却作用により放熱して
も、第2定着工程において定着ローラの発泡体層が断熱
体として作用し、熱が第2定着工程外に逃げることが少
なく、トナーに十分な熱量を供給することができる効果
がある。
【0048】また、実施例1は、請求項2に係る発明の
一実施例であって、請求項1記載の定着装置において、
前記定着ローラ2の硬度がアスカーCで10°以上50
°以下であるので、所望のニップ幅に対してニップ面圧
を低下させることができ、転写紙のシワ発生を防止する
ことができる。
【0049】図2は本発明の実施例2を示す。この実施
例2の定着装置は、上記実施例1の定着装置とは、シリ
コンゴム系のソリッドゴムで構成している耐熱弾性部材
層4bを有する加圧ローラ4に代えて、発泡体層を有す
る耐熱弾性部材層4Abをシリコンスポンジゴムで構成
した加圧ローラ4Aを用いた点のみが相違する。
【0050】シリコンゴムの熱伝導率は0.19W/m
・Kであり、空気の熱伝導率は0.034W/m・Kで
あるので、空気の方がシリコンゴムより熱伝導が悪く、
内部に発泡体層を有する中空部(空気層)を持つシリコ
ンスポンジゴムローラは、ソリッドのシリコンゴムロー
ラに比べて熱を吸収しにくい。
【0051】ここで、第1ニップ部Aで予熱された転写
紙12とトナー11とが第2ニップ部Bに進入してきた
とき、加圧ローラ4Aおよび定着ローラ2の熱伝導率が
ともに悪く、加圧ローラ4Aよび定着ローラ2の各発泡
体層がともに断熱体として作用するので、定着ベルト3
から与えられる熱が転写紙12を通して加圧ローラ4A
および定着ローラ2に伝わることはほとんどなく、転写
紙12は保温され、定着ベルト3から受けた熱により転
写紙12上のトナー11を実施例1よりもさらに効率よ
く十分に溶融させることができる。
【0052】このように、実施例2は、請求項3に係る
発明の一実施例であって、請求項1または2記載の定着
装置において、前記加圧ローラ4が発泡体層を有する加
圧ローラ4Aであるので、定着ベルトが自己冷却作用に
より放熱しても、第2定着工程において加圧ローラ及び
/又は定着ローラの発泡体層が断熱体として作用し、熱
が第2定着工程外に逃げることがほとんどなく、トナー
に十分な熱量を供給することができる。
【0053】図3は本発明の実施例3を示す。この実施
例3の定着装置は、実施例2の定着装置に対して、定着
ローラのローラ硬度を変化させた場合の実施例である。
図3(b)は、この実施例3において定着ローラ2のロ
ーラ硬度<加圧ローラ4のローラ硬度とした場合の各ロ
ーラの変形状態を示す。図3(a)は、実施例3との比
較のために実施例2において定着ローラ2のローラ硬度
>加圧ローラ4のローラ硬度とした場合における各ロー
ラの変形状態を示す。
【0054】比較例では、図3(a)に示すように、定
着ローラ2のローラ硬度が加圧ローラ4のローラ硬度よ
りも高いので、第2ニップ部Bでの変形形状は加圧ロー
ラ4側に凸となり、定着ベルト3により搬送される転写
紙12は第2ニップ部B通過後に定着ベルト3側に巻き
付くように排紙されてしまう。この場合は転写紙12の
巻き付き、およびこの巻き付きによるニップ時間の増加
に伴うトナー11の過溶融・ホットオフセットが起きる
不具合が発生する。
【0055】これに対し、実施例3においては、図3
(b)に示すように定着ローラ2のローラ硬度をアスカ
ーCで26°、加圧ローラ4のローラ硬度をアスカーC
で30°としたので、ニップ部の変形形状は定着ローラ
2側に凸となり、転写紙12は定着ベルト3から離れる
方向に進み、転写紙12の巻き付き、およびこの巻き付
きによるニップ時間の増加に伴うトナー11の過溶融・
ホットオフセットの不具合を防止することができる。
【0056】図6は、上述した熱ローラ定着装置に対す
るベルト定着装置の利点について、図4および図5の考
察をふまえ、実施例1〜3の各構成における条件の下
に、実際に実験を行った結果を示す。図6において、横
軸はニップ時間を、縦軸は定着温度を示す。図6に示す
実験結果より、実施例1〜3のベルト定着装置の方が熱
ローラ定着装置よりも定着温度離型幅(定着可能な温度
領域の幅)が広く、余裕度が大きいことが確認された。
【0057】このように、実施例3は、請求項4に係る
発明の一実施例であって、請求項1、2または3記載の
定着装置において、前記定着ローラ2の硬度が前記加圧
ローラ4の硬度よりも低いので、定着ローラと加圧ロー
ラとで形成される第2定着工程におけるニップ部が定着
ローラ側に凸となり、転写紙の剥離角度が大きくなって
定着ベルトへの転写紙の巻き付きを防止することができ
る。また、転写紙の巻き付きによるトナーの過溶融を防
ぐことができ、トナーの定着温度離型幅を安定化するこ
とができる。
【0058】以上の説明は、本発明を特定の実施形態や
実施例等について述べたが、本発明は、上述した実施形
態および実施例等に限定されるものではなく、これらを
適宜組合わせて構成してもよく、本発明の範囲内におい
て、その必要性および目的・用途等に応じて種々の実施
形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかで
ある。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、定着ローラと、加熱ローラと、この加熱ロー
ラと前記定着ローラとの間に張架された無端状の定着ベ
ルトと、前記定着ローラに対向して設けられた加圧ロー
ラと、前記加熱ローラと前記加圧ローラのうちの少なく
とも前記加熱ローラの内部に設けられた定着ベルト加熱
用ヒータとを備え、前記加圧ローラが前記定着ローラに
加圧することなく前記定着ベルトに加圧して第1定着工
程部分を形成し、前記加圧ローラが前記定着ベルトを介
して前記定着ローラに加圧して第2定着工程部分を形成
する定着装置において、前記定着ローラが発泡体層を有
するので、転写紙のシワ発生を防止することができ、ト
ナーに十分な熱量を供給することができる効果がある。
【0060】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の定着装置において、前記定着ローラの硬度がアスカ
ーCで10°以上50°以下であるので、転写紙のシワ
発生を防止することができる。
【0061】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の定着装置において、前記加圧ローラが発泡
体層を有するので、トナーに十分な熱量を供給すること
ができる。
【0062】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2または3記載の定着装置において、前記定着ローラの
硬度が前記加圧ローラの硬度よりも低いので、定着ニッ
プ部通過直後の転写紙の定着ベルトへの巻き付きを防止
することができる。また、転写紙の巻き付きによるトナ
ーの過溶融を防ぐことができ、トナーの定着温度離型幅
を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例2の構成を示す断面図である。
【図3】比較例における定着ローラと加圧ローラとによ
り形成される第2ニップ部の変形状態と、本発明の実施
例3における第2ニップ部の変形状態の一部を拡大して
示す断面図である。
【図4】従来の熱ローラ定着装置のニップ部におけるニ
ップ時間とともに変化する各層内非定常温度分布状態を
表す説明図である。
【図5】従来の熱ローラ定着装置に対するベルト定着装
置の利点を比較説明するための定着温度特性線図であ
る。
【図6】従来の熱ローラ定着装置に対する上記実施例1
〜3の利点を各実験結果により比較説明するための定着
温度特性線図である。
【図7】スポンジローラのニップ部の圧力分布と、ソリ
ッドローラのニップ部の圧力分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 定着ローラ 2b 定着ローラにおける発泡体層を有する耐熱弾
性部材層 3 定着ベルト 4,4A 加圧ローラ 4b 加圧ローラの耐熱弾性部材層 4Ab 加圧ローラにおける発泡体層を有する耐熱
弾性部材層 5 定着ベルト加熱用ヒータとしてのハロゲンヒー
タ 11 トナー 12 転写紙 A 第1定着工程としての第1ニップ部 B 第2定着工程としての第2ニップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−324476(JP,A) 特開 昭49−36342(JP,A) 特開 平8−334997(JP,A) 特開 平8−22209(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着ローラと、加熱ローラと、この加熱ロ
    ーラと前記定着ローラとの間に張架された無端状の定着
    ベルトと、前記定着ローラに対向して設けられた加圧ロ
    ーラと、前記加熱ローラと前記加圧ローラのうちの少な
    くとも前記加熱ローラの内部に設けられた定着ベルト加
    熱用ヒータとを備え、前記加圧ローラが前記定着ローラ
    に加圧することなく前記定着ベルトに加圧して第1定着
    工程部分を形成し、前記加圧ローラが前記定着ベルトを
    介して前記定着ローラに加圧して第2定着工程部分を形
    成する定着装置において、前記定着ローラが発泡体層を
    有し、前記定着ローラの硬度がアスカーCで10°以上
    50°以下であり、前記加圧ローラの硬度が定着ローラ
    の硬度よりも大きく、前記加圧ローラ及び前記定着ロー
    ラのうち、少なくとも前記加圧ローラを駆動ローラとし
    たことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、前記加
    圧ローラが発泡体層を有することを特徴とする定着装
    置。
  3. 【請求項3】発泡材料層を含む定着ローラと、熱を発生
    するように構成された加熱ローラと、この加熱ローラと
    前記定着ローラとの間に張架された無端状の定着ベルト
    と、第2定着工程部分が前記定着ローラとの間に形成さ
    れるように前記定着ベルトを経て前記定着ローラに対し
    て加圧する加圧ローラとを備え、記録シート上のトナー
    が前記定着ベルトから熱を受け取るために記録シートが
    前記第2定着工程部分を通過し、第1定着工程部分が前
    記加圧ローラと前記定着ベルトの接触領域として形成さ
    れるように、前記第2定着工程部分が形成される前に前
    記加圧ローラが前記定着ベルトに押圧して接触し、前記
    加圧ローラの硬度が前記発泡材料層を含む定着ローラの
    硬度より大きく、前記第2定着工程部分で、実質上均一
    かつ低圧で加圧が供給され、前記発泡材料層が前記加圧
    ローラによって伸縮自在に変形可能にするために、前記
    定着ローラの硬度をアスカーCで10°以上50°以下
    とし、かつ、前記加圧ローラと前記定着ローラとの硬度
    差をアスカーCで0°以上30°以下としたことを特徴
    とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の定着装置において、前記加
    圧ローラが発泡体層を有することを特徴とする定着装
    置。
JP13316497A 1997-01-21 1997-05-23 定着装置 Expired - Fee Related JP3506880B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13316497A JP3506880B2 (ja) 1997-01-21 1997-05-23 定着装置
US09/009,306 US6501935B2 (en) 1997-01-21 1998-01-20 Belt-type fixing apparatus having a fixing roller provided with a soft foam layer

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-8859 1997-01-21
JP885997 1997-01-21
JP9-53020 1997-03-07
JP5302097 1997-03-07
JP13316497A JP3506880B2 (ja) 1997-01-21 1997-05-23 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10307501A JPH10307501A (ja) 1998-11-17
JP3506880B2 true JP3506880B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=27278207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13316497A Expired - Fee Related JP3506880B2 (ja) 1997-01-21 1997-05-23 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506880B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4142855B2 (ja) * 2000-07-28 2008-09-03 株式会社リコー 画像形成方法および画像形成装置
JP2002189370A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004226815A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Canon Inc 加熱装置及び画像形成装置
JP2006071921A (ja) 2004-09-01 2006-03-16 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
KR100580222B1 (ko) 2005-05-12 2006-05-16 삼성전자주식회사 정착기 및 이를 구비한 화상형성장치
JP2007206265A (ja) 2006-01-31 2007-08-16 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
KR101314233B1 (ko) 2006-11-07 2013-10-04 삼성전자주식회사 정착유니트 및 이를 채용한 화상형성장치
JP5704873B2 (ja) * 2010-09-22 2015-04-22 キヤノン株式会社 定着方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10307501A (ja) 1998-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6501935B2 (en) Belt-type fixing apparatus having a fixing roller provided with a soft foam layer
JP5335545B2 (ja) 像加熱装置
US7590376B2 (en) Fixing method, a fixing apparatus, an image formation method, and an image formation apparatus
JP2813297B2 (ja) 電子写真装置用定着装置
WO1998014837A1 (en) Belt type fixing device
JPH0934291A (ja) 画像定着装置
JPH07199703A (ja) 加熱装置
JP6395488B2 (ja) 定着装置
US9152105B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP3506880B2 (ja) 定着装置
JP4672850B2 (ja) 定着装置
JP2007017772A (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JPH10268681A (ja) 定着装置
JP2005202441A (ja) ベルト定着装置
JP2003295652A (ja) 定着装置
JPH0764420A (ja) 熱定着装置
JP2004279857A (ja) 加熱定着装置および画像形成装置
JP2012194483A (ja) 熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3939917B2 (ja) 定着装置及びこれを有する画像形成装置
JP2001005312A (ja) 定着装置
JP3223754B2 (ja) 定着装置
JPH1173046A (ja) 定着装置
JP4897395B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH05181390A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP4325440B2 (ja) 記録用紙の除湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees