JP3505213B2 - 斜め切梁の構築方法 - Google Patents

斜め切梁の構築方法

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JP3505213B2 JP04380494A JP4380494A JP3505213B2 JP 3505213 B2 JP3505213 B2 JP 3505213B2 JP 04380494 A JP04380494 A JP 04380494A JP 4380494 A JP4380494 A JP 4380494A JP 3505213 B2 JP3505213 B2 JP 3505213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤を掘削していく際
に、親杭横矢板工法やシートパイル工法等による山止壁
を支持するように構築される切梁に係り、更に詳しく
は、地盤の高さが相違している場合における切梁の構築
や、広い面積を掘削した場合における切梁の構築方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すように、地盤1を掘削
していく場合に、地盤のA側とB側の高さが相違してい
ると、土圧による山止壁2の崩落を防ぐために前記山止
壁2に接して水平に取り付けられた腹起こし3を介して
山止壁2,2間に横架される通常の切り梁4を、斜め切
梁4aのように斜めに架設することになる。
【0003】しかし、このような斜め切梁4aでは、B
側の土圧をA側の腹起こし3で十分に受け持って支持す
ることができず、実際の施工は不可能であった。
【0004】そこで、図3に示すように、各山止壁2,
2を地盤アンカー5によって支持するように施工するこ
とも可能ではあるが、この場合には、当該掘削地盤の隣
接地A,Bにアンカーを打ち込むことの許可が必要であ
り、その許可が無ければ施工することが不可能であっ
て、必ずしも確実な施工方法にならない不都合がある。
【0005】この他、図4に示すように、地盤1に支持
杭6を構築し、該支持杭6の頭部にコンクリート製基礎
7を形成して、この基礎7に斜め切梁4aの一端部を固
着し、この斜め切梁4aの他端部を腹起こし3に固着す
る、と言う方法もある。
【0006】この方法では、大きな土圧が前記基礎7に
加わると支持力が不安定となり確実性がなく、また、コ
ストも嵩むという問題点があった。
【0007】また、図5に示すように、大きな受け基礎
8を根切り底に構築して、前述と同様にして斜め切梁4
aを架設するようにもできる。
【0008】しかし、この場合にも、前記受け基礎8を
構築するのにコストが嵩み工期も長くなってしまうと言
う問題点があった。
【0009】また、図6に示すように、根切り底に厚い
捨てコンクリート9を構築して、この捨てコンクリート
9の両側に斜め切梁4a,4bを架設し、力の釣り合い
がとれるようにすることもできる。
【0010】しかし、このような方法でも、斜め切梁4
a,4bの釣り合いがとれているような状態ではよい
が、前記隣接した地盤A,Bの高さが異なると不釣り合
いとなって不安定となるのは避けられず、工期も長くな
ると言う問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の斜
め切梁の受け基礎においては、コストや工期または力の
釣り合いの関係の点において解決すべき課題を有してい
た。本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、特
に隣接地盤の高さが相違している場合や広い面積の地下
工事において、工期を短縮して安定した受け基礎及び斜
め切梁を構築することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、根切り底に支持層
まで達する支持杭と、該支持杭の頭部をコンクリートで
一体に固着した基礎部とを構築し、前記基礎部には、当
該基礎部と山止壁に接して横架された腹起こしとの間で
法面に沿って後に架設される斜め切梁に対して力関係の
釣り合いを保つように該斜め切梁と略同一の垂直面内に
地盤アンカーを構築し、その後、前記斜め切梁を設置す
るようにした斜め切梁の構築方法である。
【0013】また、斜め切梁を設置する際には、当該斜
め切梁の架設ラインに沿って法面を残しておき、前記斜
め切梁を架設した後に前記法面を取り除くことによって
前記斜め切梁を設置するようにしたことである。
【0014】
【作用】本発明の斜め切梁の構築方法によれば、地盤ア
ンカーと支持杭とで斜め切梁を支持する強固な反力体が
形成され、隣接する敷地内に亘って反力をとることな
く、工事施工範囲内における根切り底で構築される。
【0015】また、斜め切梁を設置する際には、当該斜
め切梁の架設ラインに沿って法面を残しておき、前記斜
め切梁を架設した後に前記法面を取り除くことによって
前記斜め切梁を設置するようにすれば、斜め切梁の架設
作業が容易となる。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について図面を
参照して詳細に説明する。なお、従来例に対応する部分
には理解容易のために同一符号を付けて説明する。図1
は、本発明に係る斜め切梁の構築方法の施工例を示して
いる。
【0017】他人の敷地との境界線10に沿って山止壁
2を構築し、地盤1を掘削していく。そして、斜め切梁
4aを架設しようとする架設ラインに達して法面1aが
形成される。支持杭12の打設及び地盤アンカー14の
設置は、掘削前でも良いし、掘削後の法面1aを残した
状態のどちらでも実施できる。この支持杭12は既製品
に限らず現場打ち杭でもよい。
【0018】前記支持杭12の先端部は、地盤1の堅い
支持層に達するまで打ち込むものである。そして、前記
支持杭12の頭部にスタッドボルト12aを介して連結
を強固にしてコンクリートを打設し、一体にして基礎部
13を形成する。
【0019】次に、前記基礎部13に地盤アンカー14
を設ける。この地盤アンカー14は、力関係の釣り合い
を保つべく、後に架設しようとする斜め切梁4aとは略
同一の垂直面内に収まるように施工される。
【0020】前記地盤アンカー14は、地盤1内に穿孔
された孔にアンカー14aを挿入してコンクリートを打
設し、コンクリート定着体14bを形成する。そして、
基礎部13に設けられた貫通孔から突出しているアンカ
ー14aの後端部を、定着座金14cを嵌装し、所定の
緊張力で緊張した後に定着ナット14dを締め込んで定
着させる。
【0021】次に、存置された前記法面1aに沿って、
前記基礎部13と山止壁2に接して横架された腹起こし
3との間に、H鋼製の斜め切梁4aを架設する。
【0022】なお、前記腹起こし3には、地盤Bの土圧
による膨らみを防止するために、逆付ブラケット15が
斜材として固定されている。
【0023】その後、前記法面1a部分の地盤を掘削
し、根切り底11まで掘削して建物の基礎を構築するも
のである。また、この建物の基礎を構築していく手順
は、図1(イ)の紙面直行方向において、ある区画部分
を地上まで構築して順次前記斜め切梁4aを撤去してい
くものである。
【0024】また、地盤1の隣接した地盤A,Bが、図
1(ロ)に示すように、高さが相違している場合には、
両側の山止壁2から基礎部13に対して斜め切梁4aを
架設するものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の斜め切梁
の構築方法は、根切り底に支持層まで達する支持杭と、
該支持杭の頭部をコンクリートで一体に固着した基礎部
とを構築し、前記基礎部には、当該基礎部と山止壁に接
して横架された腹起こしとの間で法面に沿って後に架設
される斜め切梁に対して力関係の釣り合いを保つように
該斜め切梁と略同一の垂直面内に地盤アンカーを構築
し、その後、前記斜め切梁を設置するようにしたので、
地盤の土圧が大きくても前記地盤アンカーによって大耐
力が得られ、斜め切梁の支持力が安定すると共に工期の
短縮となると言う優れた効果を奏する。
【0026】また、地盤の堅い支持層に達する支持杭と
地盤アンカーによって、根切り底部の土質を選ばないの
で適用範囲が広く、各山止壁部分で独立して斜め切梁を
架設することができると言う優れた効果を奏する。
【0027】そして、部分的に斜め切梁を解体すること
もでき、工区別に施工が可能であり、地盤の掘削深さが
各部で異なるような工事において、若しくは広い面積の
地下工事であっても本発明の構築方法を適用することが
できると言う優れた効果を奏する。
【0028】更に、斜め切梁を設置する際には、当該斜
め切梁の架設ラインに沿って法面を残しておき、前記斜
め切梁を架設した後に前記法面を取り除くことによって
前記斜め切梁を設置するようにしたことで、当該斜め切
梁を容易に架設することができると言う優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る斜め切梁の構築方法の施工例を示
す説明図(イ),(ロ)である。
【図2】従来例に係る斜め切梁の施工例の説明図であ
る。
【図3】同従来例に係り、隣接地盤に地盤アンカーを設
けた場合の説明図である。
【図4】同従来例に係り、支持杭を設けた場合の説明図
である。
【図5】同従来例に係り、受け基礎を設けた場合の説明
図である。
【図6】同従来例に係り、厚い捨てコンクリートを打設
して斜め切梁を両側から架設してつり合わせた場合の説
明図である。
【符号の説明】
1 地盤、 1a 法面、 2 山止壁、 3 腹起こし、 4 切り梁、 4a,4b 斜め切梁、 5 地盤アンカー、 6 支持杭、 7 基礎、 8 受け基礎、 9 捨てコンクリート、 10 境界線、 11 根切り底 12 支持杭、 12a スタッドボルト、 13 基礎部、 14 地盤アンカー、 14a アンカー、 14b コンクリート定着体、 14c 定着座金、 14d 定着ナット。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根切り底に支持層まで達する支持杭と、
    該支持杭の頭部をコンクリートで一体に固着した基礎部
    とを構築し、前記基礎部には、当該基礎部と山止壁に接
    して横架された腹起こしとの間で法面に沿って後に架設
    される斜め切梁に対して力関係の釣り合いを保つように
    該斜め切梁と略同一の垂直面内に地盤アンカーを構築
    し、その後、前記斜め切梁を設置するようにしたことを
    特徴する斜め切梁の構築方法。
  2. 【請求項2】 斜め切梁を設置する際には、当該斜め切
    梁の架設ラインに沿って法面を残しておき、前記斜め切
    梁を架設した後に前記法面を取り除くことによって前記
    斜め切梁を設置するようにしたことを特徴する請求項1
    に記載の斜め切梁の構築方法。
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