JP3505199B2 - ビデオカメラジッタ補正装置、データ圧縮装置、データ伸長装置、データ圧縮方法及びデータ伸長方法 - Google Patents
ビデオカメラジッタ補正装置、データ圧縮装置、データ伸長装置、データ圧縮方法及びデータ伸長方法Info
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Description
補正技術、それにより得られたビデオフレームデータの
圧縮及び伸長技術に係り、特に、ビデオシーンの全体的
な動き(グローバルモーション;global motion)に関
連した改良に関する。
より知られている。ビデオカメラは多数枚のイメージつ
まりフレームを一定間隔で記録する。記録シーンの動き
は連続フレームの静止イメージの差となり、間隔が十分
短ければ、フレームの連続を表示することにより記録シ
ーンの動きが再現される。シーンの動き、すなわち連続
したフレーム間の差は、記録中の実シーンの現実の動
き、あるいはカメラの動きまたはズーム調整によって生
じる見かけの動き、のいずれかに起因する。見かけの動
きは、カメラの動きにより生じるので、一般にシーン全
体が移動するグローバルモーションとなる。これに対立
するものが、一定の背景に対しシーンの小部分が動くこ
とによるローカルモーション(local motion)である。
な意義を持つ。例えば、見かけの動きはカメラの動きに
よって引き起こされるので、見かけの動きが分かってい
るならば、カメラの動きによる記録の不要なジッタを取
り除くことができる。すなわち、等しい量の逆向きの見
かけの動きを付加することにより、そのジッタを除去す
ることができるからである。
録シーンを表わすのに必要なデータ量は、動きの速いシ
ーンに必要なデータ量より少ないから、見かけの動きの
情報のもう一つの用途はイメージ圧縮においてである。
例えば、静止シーンの多数のフレームは、単純に1フレ
ームだけを残して他のフレームを全部捨てることによっ
て圧縮できる。残された1つのフレームをコピーし取り
除かれた全てのフレーム(全く同一内容)を再構築する
ことにより、記録の伸長が可能である。動きのあるシー
ンの場合、記録は内容の異なる複数のフレームからなる
ので、圧縮はより面倒ではあるが不可能ではない。
る。データが重複した情報を含む場合、重複データを、
その場所を示す非常に小さなデータに置き換えることが
できる。同様に、データ例えばイメージデータが、それ
自体より少ないデータで記述可能な単純なパターンを含
む場合、このデータは圧縮可能である。よって、単純な
イメージほど圧縮率は大きくなる。動画イメージデータ
の場合、その全体を一つの完全な初期イメージと複数の
差フレームに置き換えることによって、高い圧縮率を得
ることができる。差フレームとは、連続したフレーム間
の差からなるイメージである。初期フレームは置き換え
不可能であるが、それ以外の全フレームは、差フレーム
を初期フレームに順次加算することによって再生でき
る。言うまでもなく、動画を捕らえるカメラの視野内に
動くものがない場合、フレーム間に差はないので、差フ
レームは全てゼロである。差がゼロの場合、初期フレー
ムと動きがないことを示すデータだけを格納すればよい
ので、最高の圧縮率が得られる。
であるが、シーンによっては、差フレームを得る前にフ
レーム間のグローバルモーションを除去することによ
り、ほぼ静止させることができる。したがって、記録の
圧縮性を上げるべくデータからグローバルモーションが
除去されるが、この除去と同時に伸長用にグローバルモ
ーションの方向や速度等のパラメータを記憶することに
よって、差フレームを単純化する。
が望まれる。カメラの動きを測定するための一方法は、
記録フレームをデジタル処理して、記録フレーム間に検
出されたグローバルモーションを基にカメラの動きを決
定する方法である。この方法は、相当の計算能力を要
し、また、大きな移動物体がシーンの大半を占める場合
にカメラの動きの評価が不正確になる。移動物体に対す
る相対的なグローバルモーションを計算することが圧縮
のために有利であるかも知れないが、普通、グローバル
モーションは静止背景を基準にして計算される。
スペースや電力、リアルタイム処理が必要であることか
ら制限される。このため、カメラの動きの測定を単純化
する手段の改善が要請されよう。
正をイメージ安定化という形で提供している。一般的
に、イメージの安定化は、カメラの回転を防ぐジャイロ
スコープによって、あるいは、モーションセンサとミラ
ーの組み合わせによって達成される。このモーションセ
ンサとミラーの組み合わせでは、カメラは自由に動くこ
とができるが、記録センサ(普通、電荷結合素子:CC
D)とカメラのレンズとの間に可動ミラーが置かれる。
このミラーは、グローバルモーションを打ち消すため
に、モーションセンサ(検知器)により検出された方向
と”逆”の方向に動かされる。
手振れやカメラを据え付けた自動車の振動のような周波
数の高い不要な動きを、パンのような周波数の低い必要
な動きと弁別するための手段を必要とする。また、修正
はイメージを取り込んだ時点で行なわなければならず、
さもなくば修正がなされない。動きの信号(モーション
信号)が利用される場合、この信号を利用してCCD等
の記録センサーの前に配置されたミラーが動かされ、こ
の補正ミラーの働きにより記録イメージは動きが抑制さ
れたものとなる。
ション情報は捨てられるので、その後の処理で利用でき
ない。したがって、センサ−ミラーシステムは一つのシ
ーンを安定化するためだけにしか利用できない。イメー
ジ安定化は、一般的なビデオ愛好者にとっては便利なも
のであるが、シーンに低い周波数の動きが存在する時の
ビデオ圧縮の問題を考慮していない。さらに、ジャイロ
スタビライザーまたはセンサ−ミラーシステムの自動修
正は、記録時にユーザの調整できる幅を狭め、また、カ
メラが記録中に高精度記録と安定化記録を選択できる場
合でも、この選択が固定される。したがって、安定して
いるが処理された再生と、不安定であるが高精度の再生
のいずれも可能にする装置が求められる。
おいて得られる記録それ自体は、デジタル補正カメラの
ようには、圧縮の点で最適化されない。センサ−ミラー
方式またはジャイロスコープ方式のカメラにおいて、カ
メラのパンを可能にするためには低い周波数の動きが無
視されなければならない。このような動きは、無視され
るため記録フレーム中に残るので、この見かけの動きを
圧縮前に除去する唯一の方法は、フレームデータから低
周波数のグローバルモーションを計算することである。
プ補正方法も、記録される内容を変化させるので、カメ
ラのズーム補正には利用できない。利用すると、ズーム
効果が全く打ち消されるからである。
ーンのグローバルモーション補正のための改良された方
法が必要とされることである。
は、グローバルモーション補正のための改良された手段
を提供することである。本発明のもう一つの目的は、ビ
デオカメラにより取り込まれたビデオデータの圧縮及び
伸長のための改良された手段を提供することである。こ
れ以外の本発明の目的は、以下の実施例に関する説明や
その他部分の説明から理解されよう。
カメラは、内部にカメラの動きを測定するためのモーシ
ョンセンサが設けられ、カメラの動きが記録用レンズの
ズーム率とともにセンサデータとして出力される。
力されるセンサデータは高域フィルタに入力し、ビデオ
カメラ内の電荷結合素子に実シーンを結像することによ
って得られたビデオフレームは、モーション補正器に入
力する。このモーション補正器において、高域フィルタ
の出力に応じてビデオフレームのシフト及びスケーリン
グが行なわれ、フレーム間のグローバルモーション(ジ
ッタ)が除去される。
ては、ビデオカメラから出力されるビデオフレームは、
加算器に入力されるとともに、フレームバッファによっ
て1フレーム周期だけ遅延されてモーション補正器に入
力される。このモーション補正器には、ビデオカメラか
ら出力されるセンサデータも入力する。加算器は、ビデ
オカメラから入力する現フレームと、モーション補正器
によってグローバルモーションを除去された直前フレー
ムの反転したデータとを加算することにより、差フレー
ムを出力する。この差フレームはデータ圧縮器によって
圧縮される。
れたセンスデータは、カメラのパン等による低い周波数
のモーション成分が除去され、手振れ等による高い周波
数のグローバルモーション成分だけを含む。したがっ
て、この高域フィルタの出力に応じてモーション補正器
でフレームを前フレームに一致するように移動すること
によって、フレーム間ジッタ(グローバルモーション)
を除去することができる。得られたフレームをディスプ
レイに表示して得られる画像は、ビデオカメラで取り込
まれた生画像に比べ、ジッタが少なく安定している。こ
のようなジッタ補正もしくは画像安定化は、ビデオカメ
ラによる撮影と同時に行なわれる必要がなく、大量の計
算も必要としない。
算器より出力される差フレームは、モーション補正器に
よってグローバルモーションを除去後の前フレームと現
フレームの差を表わすフレームであるが、これはビデオ
カメラより出力されるビデオフレームに比べ、一般に単
純なイメージで、遥かに少ないビット数で表現可能であ
る。したがって、このような処理をデータ圧縮器による
データ圧縮の前で行なうことにより、ビデオフレームの
データ圧縮率が改善される。また、得られた圧縮データ
は、それとともにセンサデータを記憶または伝送するな
らば、伸長再生することができ、その際にフレーム間ジ
ッタ補正を行なうことも可能である。
の概念を図1によって説明する。図1においては、モー
ション(動き)は二つのフレームに関して示されてい
る。フレーム1とフレーム2はグローバルモーション並
びにローカルモーションを含んでいる。背景の地形4の
位置変化はグローバルモーションであり、領域6内の前
景人物の位置変化と領域7に誰もいなくなったことはロ
ーカルモーションである。背景全体が移動した場合を別
にすれば、グローバルモーションはカメラの動きによる
ものであり、ローカルモーションは実シーンの実際の動
きによるものである。
レーム2中の対応した画素との差の大部分は、ローカル
モーションによるものではなく、グローバルモーション
によるものである。したがって、グローバルモーション
を取り除くだけで、フレーム1とフレーム2の間の差は
非常に少なくなる。
ム2は、1フレーム周期だけ離れた正確な時点での実シ
ーンの”スナップショット”であるとは限らないが、そ
うだとして扱うことができる。一つの完全なフレームを
記録するためには、ある有限の時間が必要であり、また
通常、フレームはフレーム周期中に連続的に記録される
が、この記録は左上の画素より開始して右下画素で終了
し、また一つのフレームを終了すると直ちに次のフレー
ムを開始するというものである。画素は毎回同じパター
ンでスキャンされるので、フレーム1のある画素を取り
込んでからフレーム2の対応画素を取り込むまでの時間
遅れは一定であって、フレーム周期に等しい。
た、フレーム1の画素はフレーム2の対応画素に接近し
ていない画素とは頻繁に比較されないため、フレームの
画素は、ある1時点での実シーンの画素表現と考えるこ
とができる。この仮定によって、フレーム内のフレーム
周期に比べ高速に動く物体は歪むことになろうが、この
ような歪みは、フレームデータには、どのような処理が
施されたかに関係なく存在するものである。各フレーム
をある特定の1時点での実シーンのスナップショットで
あると仮定すれば、フレーム間モーションを連続フレー
ムの画素の間の差として定義することができる。
よって歪みが生じるので、科学的データの収集等のある
種のアプリケーションではシーン全体を単一時点で記録
するカメラを必要とする。本発明は、そのようなカメラ
にも有効である。
のベクトル、すなわちグローバルモーションベクトル8
で表わされる。図1には一つのローカルモーションベク
トル10しか示していないが、フレームの他のエリア内
の他の物体も移動したのならば、それぞれに別々のロー
カルモーションベクトルを持つことになる。グローバル
モーションベクトル8はフレーム1からフレーム2への
背景の移動の仕方を完全に記述するので、フレーム1及
びフレーム2の圧縮表現に含める必要があるのは、フレ
ーム1、領域6、領域6の移動により生じた領域7、フ
レーム境界の移動により視野に現われた領域9、及びグ
ローバルモーションベクトル8だけである。伸長する時
に、フレーム1はフレーム2の再構築のためのベースに
なり、フレーム1の各エレメントはフレーム2におい
て、グローバルモーションベクトルで示される距離だ
け、同ベクトルで示される方向に移動させられ、そし
て、領域6,7,9内のイメージが再生される。同様の
グローバルモーションをズームについても決定すること
ができるが、ズームの場合にはスカラー量だけしか必要
でない。オリジナルのフレームの各点を、スカラー量で
示されたパーセントだけ、フレーム中心へ向かって、ま
たは逆向きに移動させることによって、ズームされたフ
レームを再構築できるからである。
施例を示すブロック図である。従来のビデオカメラの場
合と同様、このビデオカメラ20は、光を電荷結合素子
30に収束するための固定レンズ24とズームレンズ2
6を用いて実シーン22を記録し、フレームの連続スト
リームをビデオデータバス30に出力する。しかしなが
ら、センサデータバス32にも付加的なデータストリー
ムが出力される。
の各方向へのカメラ20の移動をプロセッサ40に指示
する。これらのモーション検出器34,36,38は例
えば、直交した3個の速度センサとしてよい。プロセッ
サ40に対し、ズームモニタ線42を介しズーム情報も
与えられる。当該線42はズームモータへの制御信号に
過ぎないこともある。ある実施例では3個未満のセンサ
が使用され、別の実施例では4個以上のセンサが使用さ
れる。
要はなく、センサ及びズームデータを記録し(ある実施
例ではデジタル化も行ない)、同データをデータストリ
ームとしてセンサデータバス32に出力するにすぎな
い。ある実施例にあっては、ビデオデータバス30上の
ビデオデータもデジタル化され、ビデオデータとそれに
関連したモーションデータとが同期化される。
ビデオデータ及びセンサデータを利用する本発明による
ジッタ補正システムのブロック図である。図3に見られ
るように、ビデオデータバス30はモーション補正器4
4に入力として結合され、センサデータバス32はフィ
ルタ46に入力として結合され、このフィルタ46はま
たモーション補正器44に入力として結合される。モー
ション補正器44は、フィルタ46の出力に応じて入力
フレームのシフト及びスケーリングを行なうことによっ
て、フレーム間グローバルモーション(ジッタ)の除去
を行なうものである。フィルタ46は、センサデータの
形式に応じ、アナログフィルタまたはデジタルフィルタ
とされる。モーション補正器44はチャネル48に入力
として結合され、このチャネル48の出力はモニタ49
に入力として結合される。エッジバッファ45はモーシ
ョン補正器44の出力及びその一つの入力に接続され
る。
明細書に組み込まれるところの「Tse,Yi Tong,and
Richard L.Baker, ”Camera Zoom/PanEstim
ation and Compensation for Video Compressio
n”,1991 DataCompression Conference,Snow
bird,Utah,1991」記載の手法のような通常のモ
ーション補正手法に従って動作する。フィルタ46は、
引用によって本明細書に組み込まれる「Netrivali,A
run N.,and Barry G.Haskell,Digital Picture
s Representation and Compression,Plenum Press
(1989),pp.334−344」に記載されている
ようなデジタルフィルタである。
星回線や電話回線のような帯域幅が制限された通信チャ
ネルである。しかし別の実施例では、チャネル48はデ
ジタルメモリ、磁気テープ、磁気ディスクのような有限
容量の記録媒体である。記憶装置及び通信回線がデータ
量を制限するように、カメラからのデータのサイズを制
限するチャネルを持ったシステム全てに、本発明は適用
できる。本発明はまた、グローバルモーションの検出が
必要な場合に適用できる。
ではないが、ビデオカメラ20からのビデオデータの代
表的な利用例を提示するため示されている。他の実施例
にあっては、モニタ49は、ビデオ処理コンピュータあ
るいは放送送信機と置き換えられる。
オデータとセンサデータをバス30とバス32にそれぞ
れ出力する。このセンサデータは高域フィルタ処理され
ることにより、高い周波数のカメラ移動データだけがモ
ーション補正器44へ送られる。モーション補正器44
は、このカメラの高い周波数の移動を除去し、低い周波
数の移動(これは普通、意識的なパン移動である)だけ
を残すようにビデオデータのフレームを調整する。ズー
ムは補正されない。
ンを埋めるために前フレームのエッジデータを格納する
目的で設けられている。一般的に、モーション補正器4
4は、カメラ移動を修正するため、フレームを前フレー
ムに一致させるように移動させることにより、フレーム
間ジッタを取り除く働きをする。しかし、フレームを移
動させる時に、エッジを捨てる。カメラが記録中に移動
しなかった場合、エッジは記録シーンの一部であったは
ずである。廃棄されたエッジを無効(回避)にするため
に、カメラ20でシーンを実際のフレームより広く記録
させることも可能であるが、エッジバッファ45はより
簡単にエッジを補填する方法を提供する。
のエッジに沿った画素を1フレーム周期の間だけ記憶す
る。そして、フレームがモーション補正器44によって
移動させられた時に、廃棄されたエッジが前フレームか
ら得られた対応画素で埋められる。ある実施例では、エ
ッジバッファ45はモーション補正器44の一部とされ
る。また、ある実施例にあっては、さらに単純化するた
め、エッジバッファ45は前フレーム全体を記憶するフ
ルフレームバッファとされる。
タ出力は、使用されるチャネル48の種類に応じて記憶
されるか伝送され、モニタ49に表示される。モニタ4
9に表示される映像は、カメラ20により記録された生
映像より滑らかになる。それも、大量の計算を全くしな
いでである。
の他の構成例を示すブロック図である。図4のシステム
は図3のシステムと似ているが、グローバルモーション
補正がチャネルの後で行なわれことが相違する。この例
では、ビデオサブチャネルとセンサデータサブチャネル
を有するチャネル56が用いられる。
ステムの一実施例のブロック図である。このシステム
は、データ圧縮に関連したビデオフレームバッファ5
0、モーション補正器52、加算器54及びデータ圧縮
器55、圧縮データの伸長再生に関連したデータ伸長器
57、加算器58、モーション逆補正器(decompensato
r)60、ビデオフレームバッファ62及びモニタ6
4、それとチャネル56からなる。モーション逆補正器
60はフレームシフタ60aとフレームスケーラ(scal
er)60bからなる。
では、チャネル56は衛星回線や電話回線のようなバン
ド幅の制限された通信チャネルであるが、他の実施例で
は、チャネル56はセンタデータを伝送または記憶する
能力が付加されたデジタルメモリ、磁気テープ、ディス
ク等の記憶媒体である。
部分について説明する。ビデオカメラ20はビデオデー
タとセンサデータをバス30,32にそれぞれ出力す
る。ビデオフレームバッファ50を用いてビデオデータ
が1フレームだけ遅延させられるので、加算器54は連
続した2フレームに対し処理してローカルモーションに
よるフレーム差を決定できる。モーション補正器52
は、ビデオフレームバッファ50によってバス66に出
力されたフレームからカメラのモーション(動き)を除
去する。バス66上のフレームはバス30上の現フレー
ムの直前フレームである。モーション補正器52は必要
なカメラ移動データをセンサデータバス32でカメラ2
0より与えられ、カメラ移動を除去した調整後フレーム
をバス68に出力する。
タバス30上の現フレームより減算され、差フレームが
得られるが、これは現フレームと前フレームとの間のロ
ーカルモーションの差からなる。この差フレームは、ビ
デオフレームより単純なイメージであるのが普通である
ので、完全なフレームイメージより遥かに少ないビット
で表現可能である。バス70上の差フレームは次にデー
タ圧縮器55によって圧縮され、圧縮されたフレームは
チャネル56のビデオ入力に印加される。繰り返しにな
るが、チャネル56は、ある実施例ではバンド幅が制限
された通信チャネルであり、他の実施例では有限容量の
記憶媒体である。
する。チャネル56のビデオ出力はデータ伸長器57の
入力に結合され、このデータ伸長器57は、受け取った
差フレームを伸長してから加算器58の一方の入力へ出
力する。チャネル56から出力されるセンスデータは、
モーション逆補正器60の一方の入力に与えられる。モ
ーション逆補正器60の他方の入力はフレームバッファ
62の出力と結合される。フレームバッファ62は圧縮
中のフレームの前フレームの画素を記憶している。この
ようにして、モーション逆補正器60は前フレーム及び
センサデータから逆補正された参照フレームを生成す
る。
8へ出力され、この加算器58において、伸長器57か
らの差フレームと結合されることによりバス30からの
オリジナルのフレームを再構築する。この再構築された
フレームはバス76に送出されてモニタ64に表示さ
れ、あるいは処理され、また、再構築フレームのコピー
がフレームバッファ62に入力される。かくして、チャ
ネル56の入力側と逆の動作が遂行され、また、バス7
6上の再構築されたフレームはビデオデータバス30上
のオリジナルのフレームに相当する。
上のカメラ出力であるが、チャネル56によって遅延さ
れている可能性がある。カメラのモーションは、好まし
いものも好まざるものも、モニタ64の表示上に残る
が、チャネル56を流れるデータ量及び必要なバンド幅
は大幅に削減される。
びジッタ補正のための他の実施例のシステムのブロック
図である。このシステムは、図3に示されたシステムと
図5に示されたシステムを組み合わせものである。この
システムは、バス76までは、図5で説明したと同様に
動作する。
ョン差データを加算することによってビデオフレームが
再構築された後、この再構築フレームはジッタ補正器7
9によって、周波数の高い動きやその他望ましくない動
きを除去するために移動させられる。センサデータは、
カメラの動きを示すものだが、チャネル56のセンサ出
力によってジッタフィルタ84に与えられる。ジッタフ
ィルタ84は、ズームや、ゆっくりしたパンのような望
ましいカメラ移動を抽出しつつ、カメラのジッタを示す
センサデータをバス80に送出する。このセンサデータ
は次に、ジッタ補正器79によりフレーム中の上記のよ
うな望ましくない動きを打ち消すために用いられる。か
くして、安定化されたビデオシーンがモニタ64へのバ
ス82に得られるが、今まで通り最小のバンド幅を用い
てビデオフレームを記憶または伝送することが可能であ
り、しかも複雑な計算は全く用いない。フレームバッフ
ァ62は、エッジバッファとしても働き、ジッタ補正器
79によって除去されたエッジを補填するために前フレ
ームからのエッジ画素をバス86に出力する。
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載により定
義された本発明の範囲内において様々な変形が許される
ものである。
本発明によれば、手振れ等によるグローバルモーション
の補正、並びにグローバルモーションのあるビデオデー
タの圧縮率の向上が可能になるとともに、グローバルモ
ーションの処理に関連した大量の計算が不要となる等々
の効果を得られるものである。
及びローカルモーションを示す説明図である。
ロック図である。
構成を示すブロック図である。
テムのブロック図である。
のためのシステムのブロック図である。
サ) 40 プロセッサ 42 ズームモニタ線 44 モーション補正器 45 エッジバッファ 46 フィルタ 48 チャネル 49 モニタ 50 フレームバッファ 52 モーション補正器 54 加算器 55 データ圧縮器 56 チャネル 57 データ伸長器 58 加算器 60 モーション逆補正器 60a フレームシフタ 60b フレームスケーラ 62 フレームバッファ 64 モニタ 79 ジッタ補正器 84 ジッタフィルタ
Claims (5)
- 【請求項1】 実シーンのビデオフレームデータ及びカ
メラのモーションを表わすセンサデータを出力するビデ
オカメラと、 前記センサデータを高域フィルタ処理するフィルタ手段
と、 前記フィルタ手段の出力データに応じて、前記ビデオフ
レームデータのシフトとスケーリング処理を行うモーシ
ョン補正手段と、 前記モーション補正手段から出力されるビデオフレーム
データのエッジデータを1フレーム周期の間保持し、前
記モーション補正手段において、前記シフトとスケーリ
ング処理によって廃棄されるエッジデータを埋めるため
に用いるエッジバッファ手段と、 を具備することを特徴とするビデオカメラジッタ補正装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のビデオカメラジッタ補正
装置を用いたデータ圧縮装置であって、 前記ビデオカメラから出力されるビデオフレームデータ
と前記モーション補正手段から出力されるシフトとスケ
ーリング処理後のビデオフレームデータとを減算して差
フレームデータを得る手段と、前記差フレームデータを
圧縮して圧縮フレームデータを得る手段と、前記圧縮フ
レームデータ及びセンスデータを出力する手段とを具備
することを特徴とするデータ圧縮装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のビデオカメラジッタ補正
装置を用いたデータ圧縮方法であって、 前記ビデオカメラから出力されるビデオフレームデータ
と前記モーション補正手段から出力されるシフトとスケ
ーリング処理後のビデオフレームデータとを減算して差
フレームデータを得るステップと、前記差フレームデー
タを圧縮して圧縮フレームデータを得るステップと、前
記圧縮フレームデータ及びセンスデータを出力するステ
ップとを具備することを特徴とするデータ圧縮方法。 - 【請求項4】 請求項2記載のデータ圧縮装置を用いた
データ伸長装置であ って、 再生後の前フレームのビデオフレームデータを保持する
フレームバッファ手段と、圧縮フレームデータを伸長処
理して差フレームデータを得るデータ伸長手段と、前記
センスバッファ手段の前フレームのビデオフレームデー
タを入力し、センスデータに応じて逆補正された参照フ
レームデータを生成するモーション逆補正手段と、前記
データ伸長手段からの差フレームデータと前記モーショ
ン逆補正手段からの参照フレームデータとを加算してビ
デオフレームデータを再生する加算手段とを具備するこ
とを特徴とするデータ伸長装置。 - 【請求項5】 請求項3記載のデータ圧縮方法を用いた
データ伸長方法であって、圧縮フレームデータを伸長処
理して差フレームデータを得るステップと、再生後の前
フレームのビデオフレームデータを入力し、センスデー
タに応じて逆補正された参照フレームデータを生成する
ステップと、前記差フレームデータと前記参照フレーム
データとを加算してビデオフレームデータを再生するス
テップと、再生されたビデオフレームデータを出力する
とともにそのコピーを保持するステップとを有すること
を特徴とするデータ伸長方法。
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