JP3504024B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3504024B2 JP13044195A JP13044195A JP3504024B2 JP 3504024 B2 JP3504024 B2 JP 3504024B2 JP 13044195 A JP13044195 A JP 13044195A JP 13044195 A JP13044195 A JP 13044195A JP 3504024 B2 JP3504024 B2 JP 3504024B2
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【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に関し、
特に液晶セルの保持構造に特徴を有する液晶表示装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、液晶セルを、その下方より支
持するフレームと、上方より覆う額縁状のカバーとの間
で挾持することにより、液晶セルを保持する液晶表示装
置がある。
【０００３】例えば、図５に示すように、従来の液晶表
示装置１００は、プラフレームと呼ばれるプラスチック
製のフレーム１０１上に、ＴＡＢ(Tape Automated Bond
ing)１０２及びプリント配線基板（以下、ＰＣＢとい
う）１０３を備えた液晶セル１０４を載せ、その上か
ら、これら液晶セル１０４とフレーム１０１との周縁部
を覆うように、べゼルカバーと呼ばれる金属製の額縁状
のカバー１０５を載せて、このカバー１０５とフレーム
１０１とを複数のネジ１０６、１０６…で止めることに
より構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような液晶セル１０４の保持構造では、カバー１０５を
取付けるために複数のネジ１０６、１０６…を使用して
いるため、液晶表示装置１００の組立て作業に手間と時
間がかかり、これがコストアップの要因になるという問
題がある。
【０００５】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、液晶
セルを保持する際の組立て作業性が良好な液晶表示装置
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、支持体上に液晶セルを載置し、その上に前記液晶セ
ルの周縁部と前記支持体の周縁部とを覆う額縁状のカバ
ーを取付けてなる液晶表示装置において、前記支持体の
外周壁から外方に突出する複数の係合部と、前記係合部
に対応して前記カバーの外周壁に設けられた複数の係合
穴とを備え、前記液晶セルが前記支持体と前記カバーと
の間に保持されて成るものである。
【０００７】好ましくは、前記液晶セルと前記カバーと
の間に弾性体を介在させたものである。
【０００８】また、好ましくは、前記支持体の前記係合
部が、前記支持体の外周壁から外方に突出した弾性部
と、前記弾性部の先端から上方に延設された爪部とより
なり、前記爪部が前記カバーの前記係合穴と嵌合してい
るものである。
【０００９】
【作用】本発明の液晶表示装置では、液晶セルが配され
た支持体にカバーを取付ける際に、カバーを上方から押
圧する。すると、支持体の外周壁から外方に突出するよ
うに設けられた係合部が、当該装置の側壁部において、
カバーの外周壁に設けられた係合穴と係合して、液晶セ
ルが、支持体とカバーとの間に保持される。
【００１０】液晶セルとカバーとの間に弾性体が配され
ると、カバーが上方に押し上げられるように付勢され、
この付勢力によって、支持体の係合部とカバーの係合穴
との係合の遊びをなくすことができる。
【００１１】支持体に設けられた係合部が、支持体の外
周壁から外方に突出した弾性部と、この弾性部の先端か
ら上方に延設された爪部とよりなるならば、爪部は、弾
性部の先端を中心に支持体の内方及び外方に振れるよう
な弾性を有する。これにより、カバーを取付けるときに
は、該カバーを支持体の上方から押圧すれば、爪部は、
上記弾性によって支持体の内方に振られてカバーの内側
に滑らかに潜り込み、さらに、上記弾性によってカバー
の係合穴に押し戻されてカバーの係合穴と嵌合する。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の参考例に係る液晶表示装置１
０を図１、２に基づいて説明する。
【００１３】この液晶表示装置１０は、図１に示すよう
に、液晶セル１２をフレーム１４とカバー１６との間に
保持したものである。
【００１４】液晶セル１２は、アレイ電極と対向電極が
それぞれ形成された２枚のガラス基板１８、２０間に液
晶を封入せしめ、適宜の偏光板を貼り付けたものであ
る。この液晶セル１２のアレイ電極基板１８の周縁部に
は、液晶セル１２を駆動させるためのドライバＬＳＩを
搭載した信号線側ＴＡＢ２２及び走査線側ＴＡＢ２４が
異方性導電性膜を介して接続されており、各ＴＡＢ２
２、２４がそれぞれ信号線側ＰＣＢ２６、走査線側ＰＣ
Ｂ２８に接続されている。
【００１５】フレーム１４は、液晶セル１２を支持する
支持体であるプラスチック製の矩形の枠体であり、その
周縁部には信号線側ＰＣＢ２６と走査線側ＰＣＢ２８と
がそれぞれ配される信号線側ＰＣＢ受け部２７と走査線
側ＰＣＢ受け部２９とが設けられている。このフレーム
１４の周縁部において上方に延設された外周壁３０に
は、図２（ｂ）に示すように、液晶セル１２の周縁部を
その下面側より支持する段部３２と、フレーム１４の枠
内に板状のバックライト・ユニット３４を装着するため
の凹溝３６が形成されている。この外周壁３０の外側面
には、外方に突出する係合部３８が、図１に示すよう
に、その長辺側に各４個、短辺側に２個又は３個形成さ
れている。
【００１６】係合部３８は、図２（ｂ）に示すように、
外周壁３０の下端から外方に突出した弾性部３８ａと、
この弾性部３８ａの先端から上方に延設された爪部３８
ｂとよりなる。この爪部３８ｂは、弾性部３８ａよりも
外方に突出しており、下方ほど外方に突出するように傾
斜した傾斜面３８ｃと液晶セル１２側に傾斜した掛止面
３８ｄとを有する。係合部３８は、弾性部３８ａの外
端、即ち弾性部３８ａから爪部３８ｂに至る屈曲部３８
ｅを中心として、爪部３８ｂがフレーム１４の内方及び
外方に向って振れるような弾性を有する。
【００１７】カバー１６は、液晶セル１２の周縁部及び
フレーム１４の外周を覆ってそれらを保護する金属製の
額縁状部材である。このカバー１６の外周壁４０には、
フレーム１４に設けられた複数の係合部３８、３８…の
爪部３８ｂ、３８ｂ…と各々嵌合する複数の角穴４２、
４２…が形成されている。すなわち、角穴４２は、カバ
ー１６の長辺側に各４個、短辺側に２個又は３個形成さ
れている。
【００１８】符号４４は、液晶セル１２の四周部におい
て、該液晶セル１２の各辺に対してそれぞれ配されたゴ
ムよりなる角棒状の弾性体である。この弾性体４４、４
４…は、カバー１６と液晶セル１２の対向電極基板２０
との間に介在するように、対向電極基板２０上に配され
ており、これにより、フレーム１４の段部３２に配され
た液晶セル１２が、カバー１６とフレーム１４との間に
適度な弾性を有して保持されている。
【００１９】符号４６は、液晶セル１２の種々の動作を
制御するインターフェイスＰＣＢであり、信号線側ＰＣ
Ｂ２６及び走査線側ＰＣＢ２８に接続されている。この
インターフェイスＰＣＢ４６は、液晶セル１２に対して
走査線側ＰＣＢ２６に対向するように、フレーム１４の
１辺部に設けられたインターフェイスＰＣＢ受け部４８
に配されている。
【００２０】この液晶表示装置１０を組立てる際には、
フレーム１４上に液晶セル１２を載置した後、４本の弾
性体４４、４４…を液晶セル１２の各辺に対して配し、
その上からカバー１６を被せる。このとき、カバー１６
の外周壁４０の下端が、フレーム１４に設けられた係合
部３８の爪部３８ｂの傾斜面３８ｃを下方に押圧する。
すると、係合部３８は、弾性部３８ａの弾性によって、
爪部３８ｂがフレーム１４の内方に向って振れるように
変形してカバー１６の内側に滑らかに潜り込む。更に上
記弾性によって爪部３８ｂが外方に押し戻されてカバー
１６の角穴４２に嵌入される。これにより、装置１０の
側壁において、係合部３８と角穴４２とが嵌合する。こ
こで、弾性体４４がカバー１６を上方に押し上げるよう
に付勢しているので、爪部３８ｂの掛止面３８ｄと角穴
４２の開口縁の下辺とが係合して、カバー１６がフレー
ム１４に対して遊びなくぴったりと取付けられる。
【００２１】この液晶表示装置１０であれば、液晶セル
１２が配されたフレーム１４へのカバー１６の取付け時
に、カバー１６をフレーム１４の上方から押圧すれば、
係合部３８の弾性によって、爪部３８ｂをカバー１６の
係合穴４２と容易に嵌合させることができ、また、爪部
３８ｂと係合穴４２との嵌合が外れにくい。このよう
に、係合部３８と角穴４２との嵌合によってカバー１６
を取付けることができるため、従来のようにネジを使用
する必要がなく、組立て作業性が良好である。よって、
コストダウンを図ることができる。また、係合部３８の
弾性により爪部３８ｂと係合穴４２との嵌合が外れにく
いので、液晶セル１２を確実に保持することができる。
【００２２】なお、係合部３８の掛止面３８ｄは、必ず
しも上述したように傾斜させなくてもよく、水平に形成
することもできるが、図２（ｂ）に示すように、外方ほ
ど下方に傾斜させた方がカバー１６の角穴４２によりし
っかりと係合させることができるため好ましい。
【００２３】図３は、本発明の実施例に係る液晶表示装
置５０を示したものである。
【００２４】この液晶表示装置５０では、狭額縁化を図
るため、図３（ａ）に示すように、液晶セル１２を駆動
させるためのＴＡＢ５２を、フレーム１４の側壁を覆う
ように折り曲げて配している。すなわち、この液晶表示
装置５０は、上記参考例における信号線側ＴＡＢ２２に
代えて、いわゆる折曲ＴＡＢ５２を用いた点が上述した
参考例とは異なる。この場合、折曲ＴＡＢ５２が配され
る側壁部においてもフレーム１４の係合部３８を外方に
突出させることができるように、図３（ｂ）に示すよう
に、ＴＡＢ５２が複数に分離して形成されており、さら
に、係合部３８がこの分離したＴＡＢ５２、５２…の間
から突出されるように屈曲した側面を持って形成されて
いる。これらのＴＡＢ５２、５２…は、フレーム１４の
下面に接するように配されたＰＣＢ５４に接続されてい
る。このように、折曲ＴＡＢ５２を用いれば、信号線側
ＰＣＢ受け部２７が不要となり、狭額縁化が図れる。
【００２５】本実施例のように、折曲ＴＡＢ５２を用い
る場合には、係合部３８が外方に突出できるように、Ｔ
ＡＢを分離させたりあるいはＴＡＢに切込みを入れるな
どすれば、上述した液晶表示装置１０と同様にフレーム
１４の係合部３８とカバー１６の角穴４２との嵌合によ
って、組立て作業性が良好になる。
【００２６】なお、この液晶表示装置５０においては、
フレーム１４とアレイ電極基板１８との間にもゴムより
なる弾性体５６が液晶セル１２の四周部に対して配され
ており、液晶セル１２の上面に配された弾性体４４とと
もに、フレーム１４の係合部３８とカバー１６の角穴４
２との嵌合における遊びをなくし、さらに該装置５０の
耐衝撃性及び耐振動性を向上させている。
【００２７】以上においては、折曲ＴＡＢ５２を信号線
側にのみ用いた場合について説明したが、走査線側に対
して用いてもよく、また信号線及び走査線の両方に対し
て用いてもよい。
【００２８】 図４は、他の参考例に係る液晶表示装置
６０を示したものである。
【００２９】この液晶表示装置６０は、省スペースと低
コストを図るために、アレイ電極基板１８上にドライバ
ＬＳＩ６２を直接実装したＣＯＧ(Chip On Glass) 方式
によるものである。このように、ＣＯＧ方式として上記
の折曲ＴＡＢ５２を省略すれば、部品数及び工程数を削
減できるだけでなく、折曲ＴＡＢ５２の間から係合部３
８を突出させるために係合部３８の位置がある程度制限
されてしまう上記実施例に比べ、係合部３８の位置を自
在に設定することができるため非常に有利である。
【００３０】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、支持体
の係合部とカバーの係合穴との係合によって、液晶セル
を支持体とカバーとの間に保持するので、ネジを使用し
て組立てる必要がなく、よって、組立て作業性が良好で
あり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の参考例に係る液晶表示装置１０の分解
斜視図である。
【図２】（ａ）は、液晶表示装置１０の要部拡大斜視図
であり、（ｂ）は、その要部断面図である。
【図３】（ａ）は、実施例に係る液晶表示装置６０の要
部を示す欠載斜視図であり、（ｂ）は、その液晶表示装
置６０の要部を示す欠載平面図である。
【図４】他の参考例に係る液晶表示装置６０の要部を示
す欠載斜視図である。
【図５】従来の液晶表示装置１００の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
１０、５０、６０……液晶表示装置 １２……液晶セル １４……フレーム １６……カバー ３０……フレーム１４の外周壁 ３８……係合部 ３８ａ…係合部３８の弾性部 ３８ｂ…係合部３８の爪部 ４０……カバー１６の外周壁 ４２……角穴 ４４……弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G02F 1/1333 G09F 9/00 350

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 支持体上に液晶セルを載置し、その上に
    前記液晶セルの周縁部と前記支持体の周縁部とを覆う額
    縁状のカバーを取付けてなる液晶表示装置において、 前記支持体の外周壁から外方に突出する複数の係合部
    と、前記係合部に対応して前記カバーの外周壁に設けら
    れた複数の係合穴とを備え、 前記液晶セルが前記支持体と前記カバーとの間に保持さ
    れて成り、 プリント配線基板が前記支持体の下面に接するように配
    置され、該プリント配線基板から前記液晶セルへの電気
    的な接続が、折曲ＴＡＢにより行われ、 前記係合部が、前記折曲ＴＡＢの間から外方に突出する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項２】 前記支持体が、バックライト・ユニット
    を装着したフレームであることを特徴とする請求項１に
    記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項３】 前記支持体の前記係合部が、前記支持体
    の外周壁から外方に突出した弾性部と、前記弾性部の先
    端から上方に延設された爪部とよりなり、 前記爪部が前記カバーの前記係合穴と嵌合していること
    を特徴とする請求項１に記載の液晶表示装置。
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