JP3503255B2 - ブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents

ブロック共重合体およびその製造方法

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JP3503255B2
JP3503255B2 JP08769095A JP8769095A JP3503255B2 JP 3503255 B2 JP3503255 B2 JP 3503255B2 JP 08769095 A JP08769095 A JP 08769095A JP 8769095 A JP8769095 A JP 8769095A JP 3503255 B2 JP3503255 B2 JP 3503255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なブロック共重合体
とその製造方法に関するものである。本発明によって製
造されるブロック共重合体は従来のブロック共重合体に
はない極めて分子量の高い領域を有し、アスファルト改
質剤として用いた場合、伸度が大きく、タフネス、テナ
シティー等が優れ、道路舗装用、ルーフィング用、防水
シート用等に好適な共重合体である。また樹脂改質用途
や、履き物用途、その他工業用にも有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のビニル芳香族化合物と共役
ジエン系化合物からなる分岐ブロック共重合体が提案さ
れているが、これらのブロック共重合体は限られた分子
量分布を有し、その性能も必ずしも満足できるものでは
なかった。例えば、特公昭40−24915号公報、特
公昭49−34478号公報等でカップリングによる2
分岐重合体が、又特開昭54−11191号公報、特公
平3−40047号公報等で多分岐共重合体が紹介され
ているが、これらの分岐共重合体はアスファルト改質用
ゴムとして使用した場合、軟化点改良効果は認められる
ものの低温伸度やタフネス、テナシティー改良効果が不
充分であるという問題点があった。また、このような従
来のブロック共重合体はアスファルトに配合した場合、
溶融粘度が高過ぎたり、貯蔵時に相分離を起し易い等の
問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】して使用した時に達成
し得なかった大きな伸度と軟化点の良好なバランス化、
およびタフネス、テナシティー等の機械的強度向上性が
極めて優れるブロック共重合体とその製造方法を提供す
ることを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課
題、即ち分岐ブロック共重合体が特にアスファルト改質
材として用いられた場合に望まれる低温伸度向上とその
他の機械的特性について本発明はこのような従来の分岐
ブロック共重合体がアスファルト改質用ゴムと、鋭意検
討した結果、本発明の多段分岐構造による高い分子量領
域を有するブロック共重合体が、アスファルト改質用ゴ
ムとして著しく大きな伸度とタフネス、テナシティーを
有し、極めて優れていることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】 即ち、本発明は、不活性有機溶媒中、下
記の段落(0007)〜(0009)又は段落(001
0)〜(0012)に記載した第1若しくはイ反応、第
2若しくはロ反応及び第3段若しくはハ反応を行った
後、又は該第1〜3段若しくはイ〜ハ反応を行った後さ
らにその第2段若しくはロ及び/又は第3段若しくはハ
の反応と同じ反応を繰り返した後、多官能性カップリン
グ剤でカップリングするか或いはロ反応をハ反応の後で
且つカップリング反応の前に少なくとも1回行って得ら
れるビニル芳香族化合物10重量%〜60重量%とジエ
ン系化合物90重量%〜40重量%からなるブロック共
重合体であって、(a)粘弾性スペクトロメーター(以
下、VESと略す)のガラス転移点Tgを2ケ以上有
し、高温側Tgが50℃以上で、かつ低温側Tgが10
℃以下であり、(b)ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ(以下、GPCと略す)の示差屈折計(以下、RI
と略す)で測定する標準ポリスチレン換算の重量平均分
子量(Mw)が80,000〜500,000で、その
数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが1.45〜
4.50であり、(c)GPCの分子量30,000以
上のピークの中で最小分子量のピークの分子量以下(M
wLと略す)が30,000〜200,000であり、
(d)分子量が30,000より小さい低分子量部分が
40重量%以下であり、(e)GPC−低角度光散乱装
置(以下、LALLSと略す)とRIで測定する下記式
(1)
【0006】
【数式3】 (式(1)中、aLMwL5〜15はRIで測定される
分子量30,000以上のピークの中の最小分子量のピ
ークの分子量MwLの5倍〜15倍の分子量の領域の全
LALLS面積に対するLALLSの高分子量部の面積
割合を表わし、aRMwL5〜15はRIのMwLの5
倍〜15倍の分子量領域の全RI面積に対するRIの高
分子量部の面積割合を表わす)で表わされるHRが1.
0〜20.0であるブロック共重合体、およびこれを製
造するための、
【0007】不活性有機溶媒中、下記第1,第2及び第
3段反応を行った後、多官能性カップリング剤でカップ
リングすることを特徴とするブロック共重合体の製造方
法、 (第1段反応)ポリビニル芳香族化合物またはポリビニ
ル芳香族化合物にジエン系化合物とモノビニル芳香族化
合物の1種以上を混合した単量体0.02重量%〜1
0.0重量%(最終的に反応する全単量体基準)を該ポ
リビニル芳香族化合物とモノ有機リチウム化合物とのモ
ル比が0.03〜2.0となるモノ有機リチウム化合物
で反応させて多官能性重合開始剤を製造する。
【0008】(第2段反応)重合体ブロックAを形成す
るためのモノビニル芳香族化合物80重量%〜100重
量%とジエン系化合物20重量%〜0重量%からなる単
量体10重量%〜50重量%(最終的に反応する全単量
体基準)を第1段反応によって得られた多官能性重合開
始剤の存在下に重合して重合体ブロックAを製造する。
【0009】(第3段反応)重合体ブロックBを形成す
るためのジエン系化合物50重量%〜100重量%とモ
ノビニル芳香族化合物50重量%〜0重量%からなる単
量体90重量%〜50重量%(最終的に反応する全単量
体基準)を第2段反応によって得られた重合体に添加
し、重合して重合体ブロックBを形成し、ブロック共重
合体を製造する。
【0010】 及び、不活性有機溶媒中、下記イ、ロ
の反応を行った後、多官能性カップリング剤でカッ
プリングすることを特徴とするブロック共重合体の製造
方法、 (反応) 重合体ブロックAを形成するためのモノビニル芳香族化
合物80重量%〜100重量%とジエン系化合物20重
量%〜0重量%からなる単量体10重量%〜50重量%
(最終的に反応する全単量体基準)をモノ有機リチウム
化合物を開始剤として重合体ブロックAを製造する。
【0011】 (反応) ポリビニル芳香族化合物0.02重量%〜10.0重量
%(最終的に反応する全単量体基準)を反応で用いた
モノ有機リチウム化合物に対しモル比で0.03〜2.
0になるように反応の重合体に加えて反応させる。
【0012】 (反応) 重合体ブロックBを形成するためのジエン系化合物50
重量%〜100重量%とモノビニル芳香族化合物50重
量%〜0重量%からなる単量体90重量%〜50重量%
(最終的に反応する全単量体基準)を反応によって得
られた重合体に添加し、重合して重合体ブロックBを形
成してブロック共重合体を製造する。を提供するもので
ある。
【0013】以下、本発明のブロック共重合体およびそ
の製造方法を詳しく説明する。本発明のブロック共重合
体は結合ビニル芳香族化合物量が10重量%〜60重量
%、好ましくは10重量%〜50重量%である。ビニル
芳香族化合物の結合量が10重量%より少ない場合はブ
ロック共重合体の引張強度が低下したり、またアスファ
ルト改質用ゴムとして使用した場合、アスファルト配合
物の軟化点改良効果が小さくなり好ましくない。また結
合ビニル芳香族化合物が60重量%より多くなる場合
は、アスファルト配合物の伸度が低下して好ましくな
い。
【0014】本発明のブロック共重合体は、VESで測
定されるTgを複数有するものであって、少なくともそ
の高温側Tgは50℃以上、特に好ましくは60℃以上
のものであり、低温側Tgは10℃以下、好ましくは0
℃以下のものである。又その間に他のTg部分があるよ
うなブロック共重合体を含むものであっても良い。高温
側Tgが50℃より低くなったり、または低温側Tgが
10℃より高くなる場合は引張強度が低下する。このよ
うなTgを示すブロック部分はビニル芳香族化合物の重
合体ブロックとジエン系化合物の重合体ブロックからな
るもの、または重合体ブロックのどちらかが共重合体か
らなるもの、または各重合体ブロックが異なるビニル芳
香族化合物の組成比からなるようなものである。
【0015】Tg50℃以上のブロック部(以下、これ
を重合体ブロックAとする)がビニル芳香族化合物ブロ
ックである場合は、該ビニル芳香族化合物ブロック量は
10重量%〜45重量%が好ましい。10重量%より少
ないと強度や、アスファルト配合物の軟化点が低下した
り、45重量%より多くなるとアスファルトの伸度が低
下したりして好ましくない。また、該重合体ブロックA
がビニル芳香族化合物とジエン系化合物の共重合体であ
る場合はビニル芳香族化合物単独のブロックは0重量%
〜45重量%でも良い。
【0016】このような重合体ブロックAの分子量の好
ましい範囲は10,000〜50,000であり、分子
量が10,000より小さい場合は強度や、アスファル
ト配合物の軟化点が低下したり、また50,000より
大きい場合は、成形性が悪化したり、アスファルトの伸
度が低下したりして好ましくない。
【0017】VESのTgが10℃以下の重合体ブロッ
クが、ビニル芳香族化合物とジエン系化合物の共重合体
のブロックでは、よりランダム性の大きい方が好まし
い。ランダム性が悪い場合は、物性再現性が困難であ
る。
【0018】本発明の共重合体のジエン部分のビニル結
合量は特に制限されないが、結合ジエンの50重量%未
満、好ましくは40重量%以下が望ましい。ビニル結合
が多過ぎると耐熱性が悪化したりして好ましくない。
【0019】本発明のブロック共重合体は従来のブロッ
ク共重合体とはGPCの分子量分布が異なり、超高分子
量部分を有する連続したポリモーダルな構造からなり、
GPC−RIで測定する標準ポリスチレン換算の重量平
均分子量Mwが80,000〜500,000、好まし
くは100,000〜400,000であり、Mw/M
nが1.45〜4.50である。
【0020】Mwが80,000より小さい場合は引張
強度の低下や、アスファルト配合物の軟化点やタフネ
ス、テナシティーが低下する。またMwが500,00
0より大きくなると、ブロック共重合体の仕上性や成形
性が悪くなったり、アスファルトへの溶解性等が低下し
て好ましくない。Mw/Mnが1.45より小さい場合
は、アスファルト配合物の伸度が小さくなり、またMw
/Mnが4.50より大きい場合はブロック共重合体の
引張強度が低下したりして好ましくない。
【0021】本発明のブロック共重合体はカップリング
剤でカップリングされているブロック共重合体である
が、カップリング前のブロック共重合体が、GPC−R
Iで分子量30,000〜200,000のピークの中
の最小分子量ピークとして測定される。この最小分子量
部分のピークの分子量MwLが30,000〜200,
000、好ましくは40,000〜180,000であ
って、この最小分子量ピーク(カップリングされない部
分)は90重量%以下であることが望ましい。
【0022】このピークMwLが30,000より小さ
かったり、未カップリング量が90重量%より多くなる
と、ブロック共重合体の引張強度が低下し、またピーク
MwLが200,000より大きくなるとアスファルト
への溶解性が悪くなる。また分子量30,000より低
分子量側に分布が拡がったり、ピークを有するような場
合は分子量30,000より小さい低分子部分が40重
量%以下、好ましくは20重量%以下が望ましい。40
重量%より多くなる場合は得られるブロック共重合体の
引張強度等が著しく低下して好ましくない。
【0023】本発明のブロック共重合体は通常測定され
るGPC−RIと同時にGPC−LALLSによって測
定する高分子量領域にも特徴を有する。すなわち下記式
(1)によって計算される高分子量比(HR)が、
【0024】
【数式4】 (式(1)中、aLMwL5〜15はRIで測定される
分子量30,000以上のピークの中の最小分子量のピ
ークの分子量MwLの5倍〜15倍の分子量の領域の全
LALLS面積に対するLALLSの高分子量部の面積
割合を表わし、aRMwL5〜15はRIのMwLの5
倍〜15倍の分子量領域の全RI面積に対するRIの高
分子量部の面積割合を表わす)1.0〜20.0、好ま
しくは1.5〜20.0、特に好ましくは2.0〜1
8.0である。高分子量比HRが1.0より小さい場合
はアスファルト配合をしても、伸度改良効果が小さくな
り好ましくない。また逆にHRが20.0以上ではアス
ファルト等への溶解性が悪化したり、成形性が悪化した
りして好ましくない。
【0025】以上のような超高分子領域を有する本発明
のブロック共重合体を製造する方法は、大別して二通り
の方法がある。1つの方法は、第1段の反応でモノ有機
リチウム化合物とポリビニル芳香族化合物で多官能性重
合開始剤を製造し、重合体ブロックA(モノビニル芳香
族化合物が80重量%以上)と重合体ブロックB(ジエ
ン系化合物が50重量%以上)の繰返し単位からなるブ
ロック共重合体を製造し、多官能性カップリング剤でカ
ップリングする製造方法であり、他の1つの方法は、第
1段の反応でモノ有機リチウム化合物を開始剤として、
重合体ブロックAまたはBを形成し、第2段反応〜最終
段反応にかけて1回以上ポリビニル芳香族化合物を反応
し、最終的にカップリングする製造方法である。
【0026】多段反応の第1段反応でポリビニル芳香族
化合物を反応させて本発明のブロック共重合体を製造す
る方法は、例えばプロパン、ブタン、n−ペンタン、シ
クロペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン等の1種または2種以上を混合した不活性
有機溶剤中、少量の極性化合物、例えばエーテル類や第
3級アミン類のテトラヒドロフラン、α−メトキシメチ
ルテトラヒドロフラン、α−メチルテトラヒドロフラ
ン、トリエチルアミン、N,N,N′,N′−テトラメ
チルプロパンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエ
チルエチレンジアミン、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等や
アルカリ金属のアルコラート、例えばカリウム−ter
t−ブチルアルコラート、カリウム−tert−アミル
アルコラート等の1種または2種以上存在下、または不
存在下に製造する。
【0027】以上のような、ビニル化剤またはランダム
化剤として作用する極性化合物使用量は、使用するモノ
マー100重量部に対し、10重量部以下であり、それ
ぞれ目的および効果に応じて添加量が決定される。
【0028】上記のような溶媒中、極性化合物の存在
下、または不存在下でモノ有機リチウム化合物とポリビ
ニル芳香族化合物、またはモノ有機リチウム化合物とポ
リビニル芳香族化合物とジエン系化合物、またはモノ有
機リチウム化合物とポリビニル芳香族化合物とモノビニ
ル芳香族化合物、或はモノ有機リチウム化合物とポリビ
ニル芳香族化合物とモノビニル芳香族化合物とジエン系
化合物とを用いて第1段重合反応を行なう。
【0029】これらの第1段反応で使用する単量体の量
は最終的に反応する全単量体に対して0.02重量%〜
10.0重量%であり、好ましくは0.05重量%〜
5.0重量%、特に好ましくは0.05重量%〜2.0
重量%である。第1段反応の単量体が0.02重量%よ
り少ない場合は最終的に得られるブロック共重合体の高
分子量化効果が小さくなり、アスファルトに使用した場
合の伸度改良効果が小さくなる。また10重量%より多
くなると第1段反応物を多量に製造し、多官能性重合開
始剤として使用する場合、粘度が大きくなり操作が悪化
して好ましくない。
【0030】このような本発明の反応に使用するモノ有
機リチウム化合物は、例えばn−プロピルリチウム、イ
ソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブ
チルリチウム、tert−ブチルリチウム、メチルリチ
ウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、ナフチ
ルリチウム等であり、またポリビニル芳香族化合物とし
ては、例えば、ジビニルベンゼン、1,2,4−トリビ
ニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、1,8−
ジビニルナフタレン、1,3,5−トリビニルナフタレ
ン、2,4−ジビニルビフェニル、3,5,4′−トリ
ビニルビフェニル、ジイソプロペニルベンゼン、3,
4,5,6−テトラメチル−1,2−ジイソプロペニル
ベンゼン等があり、特に好ましい化合物はm−ジビニル
ベンゼン、p−ジビニルベンゼンが等が挙げられる。
【0031】また、ジエン系化合物としては例えば、
1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエン、ピペリレ
ン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル−
1,3−ブタジエン等があり、中でも1,3−ブタジエ
ンが好ましい。また本発明で使用するモノビニル芳香族
化合物としては、例えばスチレン、p−メチルスチレ
ン、第3級ブチルスチレン、α−メチルスチレン、1,
1−ジフェニルエタン等の単量体が挙げられ、中でもス
チレンが好ましい。
【0032】以上の各種のモノ有機リチウム化合物、ポ
リビニル芳香族化合物、ジエン系化合物、およびモノビ
ニル芳香族化合物はそれぞれ単独、またはそれぞれ2種
以上を混合して使用しても良い。またこれらの添加、反
応順序は特に制限はなく、溶媒中にモノ有機リチウム化
合物を添加し、その後各単量体を別々に添加して反応す
るか、または混合した単量体を添加して反応するか、ま
たは混合した単量体を最初に溶媒中に添加し、後でモノ
有機リチウム化合物を添加して反応する等の方法を用い
ることができる。
【0033】本発明で使用するモノ有機リチウム化合物
は各段で使用する全単量体100重量部に対し、リチウ
ム量で0.005重量部〜0.060重量部であり、好
ましくは0.010重量部から0.045重量部であ
る。この使用量は最終的に得るブロック共重合体の目的
とする分子量や、溶媒、単量体の精製度等により決定さ
れる。
【0034】ポリビニル芳香族化合物はモノ有機リチウ
ム化合物1モル当り0.03モル〜2.0モルの範囲で
あり、モノビニル芳香族化合物またはジエン系化合物の
添加量は製造する第1段重合物の粘度上昇が著しくなら
ない範囲であり、モノ有機リチウム化合物の50倍(モ
ル比)以内が望ましい。
【0035】反応は窒素雰囲気下、撹拌しつつ温度0℃
〜120℃の範囲で一定温度、または上昇温度下で実施
される。以後、第2段反応を連続して実施する場合とは
別に該第1段反応物を多量に製造し第2段反応以後の多
官能性重合開始剤として使用する場合には第1段反応終
了後ジエン系化合物を少量添加することができる。
【0036】第2段反応は以上のようにして製造した第
1段反応物中に第2段の単量体を添加して実施するか、
または別途調製した溶媒と第2段の単量体中に多官能性
重合開始剤として製造した第1段反応物を添加して実施
する。後者の場合は第1段反応の反応物を多量に製造す
ることが可能であり、その反応物は***特許20033
84号明細書や特公昭43−25510号公報に記載さ
れているところの、多官能性重合開始剤である。
【0037】第2段反応はモノビニル芳香族化合物80
重量%〜100重量%とジエン系化合物20重量%〜0
重量%からなり、別々に添加しても良く、混合して添加
しても良い。このようにして第2段反応でVESのta
nδTgが50℃以上となるような重合体ブロックAを
重合する。第2段反応終了後、第3段反応の単量体を添
加して引続き重合をする。
【0038】第3段反応の単量体はジエン系化合物50
重量%〜100重量%、好ましくは60重量%〜100
重量%とモノビニル芳香族化合物50重量%〜0重量
%、好ましくは40重量%〜0重量%からなる。よりラ
ンダム性に富むことが望まし場合には、前記極性化合物
を使用するランダム化方法や、特公平3−44089号
公報に記載の方法によるジエン系化合物の追加添加方法
によるランダム化方法等が使用される。
【0039】以上のような第3段反応によりVESのt
anδTgが10℃以下の重合体ブロックBを形成し、
ブロック共重合体を得る。またはこれに更に第2段の反
応を繰返し再び重合体ブロックAを形成することも可能
である。或は、第1段反応後第3段の反応を先に実施
し、引続き第2段の反応を実施してBを形成した後Aを
形成したブロック共重合体を得るか、またはその後重合
体ブロックBを形成する方法や、更に繰返し反応を実施
して多段ブロック共重合体を得る方法もある。
【0040】本発明のブロック共重合体は基本的には、
VESのtanδTgが50℃以上の重合体ブロックA
とTgが10℃以下の重合体ブロックBからなるが、そ
の他に異なるTgの重合体ブロックを有する構造でも良
い。重合体ブロックAは最終的に得られるブロック共重
合体中10重量%〜50重量%とすることが好ましい。
【0041】重合体ブロックAが10重量%より少ない
場合は得られるブロック共重合体の引張強度が低下した
り、アスファルト配合物では軟化点が低下したりして好
ましくない。また50重量%より多い場合は、アスファ
ルト配合した時の伸度が小さくなり好ましくない。ま
た、ブロック共重合体が3段構造や、4段構造等を有す
るカップリング前のブロック共重合体中に2ケ以上の重
合体ブロックAや重合体ブロックBを有する場合、それ
ぞれが異なる大きさや、結合ビニル芳香族量であっても
良い。
【0042】 次にもう1つの本発明のブロック共重合
体の製造方法について説明する。この方法は不活性有機
溶媒中、モノ有機リチウム化合物を重合開始剤としてモ
ノビニル芳香族化合物、またはモノビニル芳香族化合物
とジエン系化合物からなる反応の重合体ブロックAを
重合形成し、引続き反応としてポリビニル芳香族化合
物を反応重合物に活性リチウム量に対してモル比で
0.03倍〜2.0倍となる量を添加して反応する。な
お、該反応に於てモノビニル芳香族化合物やジエン系
化合物を適当量添加し、反応してもよい。引続き反応
の重合体ブロックBを形成する単量体を添加し反応す
る。重合体ブロックBのランダム化法は前記重合体Bの
ランダム化法と同様にして実施する。
【0043】 以上のような製造方法により基本的にA
を形成した後Bを形成する構造か、または重合体ブロッ
クBを最初に形成し、反応で重合体ブロックAを形成
するところの基本的にBを形成した後Aを形成する構造
を有するブロック共重合体にする。その他、以後繰返し
重合体ブロックAもしくは重合体ブロックBを形成する
か、反応を反応から最終の反応で少なくとも1回反
応する多段反応により、ブロック共重合体を製造するこ
とができる。本製造方法の溶媒やモノ有機リチウムとそ
の使用量、ポリビニル芳香族化合物、重合体ブロックA
および重合体ブロックBは基本的に前記製造方法と同様
のものである。
【0044】本発明のブロック共重合体の好ましい重合
温度は0℃〜120℃であり、特に好ましくは20℃〜
110℃であり、一定温度での重合、上昇温度下での重
合のどちらでも良い。重合の方式も、連続重合、バッチ
重合等特に制限はない。本発明のブロック共重合体は、
以上のようにして製造した重合体末端に活性リチウムを
有するブロック共重合体を更に多官能性カップリング剤
でカップリングして、超高分子量部を有するブロック共
重合体にすることによって得られる。
【0045】本発明で使用する多官能性カップリング剤
は2官能以上であり、このような多官能性カップリング
剤としては例えば、特開平3−281515号公報や特
開平3−287617号公報等のジエポキシ化合物、特
公昭58−39444号公報のマルチビニル芳香族化合
物、マルチエポキシド、マルチイソシアネート、マルチ
イミン、マルチアルデヒド、マルチケトン、マルチハロ
ゲン化物、マルチ酸無水物、カルボン酸エステル類等が
ある。マルチビニル芳香族化合物の例としては本願のポ
リビニル芳香族化合物として使用するもの等があり、ジ
エポキシ化合物の例としては、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテ
ル等が挙げられ、その他マルチエポキシドとしては例え
ばエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化
ポリブタジエン等である。
【0046】またマルチイソシアネートの例としてはベ
ンゼン−1,2,4−トリイソシアネート、ナフタリン
−1,2,5,7−テトライソシアネート、ポリアリー
ルポリイソシアネート等である。
【0047】マルチイミンとしての例はトリ(1−アジ
リジニル)ホスフィンオキシド、トリ(2−メチル−1
−アジリジニル)ホスフィンオキシド等であり、またマ
ルチアルデヒドは例えば、1,4,7−ナフタリントリ
カルボキシアルデヒド、1,7,9−アントラセントリ
カルボキシアルデヒド等であり、またマルチケトンは例
えば1,4,9,10−アントラセンテトロン等が挙げ
られ、マルチ酸無水物の例にはピロメリット酸無水物、
スチレン−無水マレイン酸コポリマー等であり、マルチ
エステルの例としてはアジピン酸ジメチル、アジピン酸
ジエチル、クエン酸トリエチル、1,3,5−トリカル
ボエトキシベンゼン等である。
【0048】また、マルチハロゲン化物としては金属ハ
ロゲン化合物、有機金属ハロゲン化合物および有機ハロ
ゲン化合物等があり例えば、四塩化ケイ素、四臭化ケイ
素、塩化第2錫、トリフルオロシラン、トリクロロシラ
ン、トリクロロエチルシラン、トリブロモベンジルシラ
ン、ジクロロジメチルシラン、ジクロロジエチルシラ
ン、メチルトリクロロ錫、ジフェニルジブロモ錫、四塩
化炭素、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ジクロ
ロエチレン、ジブロモエタン、ジクロロベンゼン、ジブ
ロモブタン、ヘキサクロロエタン、ヘキサクロロジシラ
ン等が挙げられ、この他に金属のマルチアルコキシドも
良好な例であり、例えばジメトキシシラン、ジエトキシ
シラン、トリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン等である。
【0049】以上のような多官能性カップリング剤は単
独で使用しても良いし、2種以上の混合物で使用しても
良い。またこれらの使用量は、ブロック共重合体結合活
性リチウムに対し、0.05当量〜1.5当量であり、
好ましくは0.05当量〜1.0当量である。カップリ
ング反応時間は0.5分〜2時間程度であり、温度は0
℃〜120℃の範囲で反応する。
【0050】本発明のブロック共重合体は、適当な安定
剤、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノールのようなフェノール系、イオウ系、またはリ
ン系老化防止剤および/または光安定剤等を1種以上添
加し、脱溶媒、例えば熱水ストリッピング、熱ロール、
ドラムドライヤー乾燥、メタノール沈澱乾燥、真空乾燥
等の公知の方法により仕上げ、必要に応じブロッキング
防止剤等を添加することができる。このようにして得ら
れた本発明のブロック共重合体は、極めて高い高分子量
部分を有しており、アスファルト改質用途、履き物用
途、樹脂改質用途、その他成型品等に有用な共重合体で
ある。
【0051】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
これらの実施例は本発明を限定するものではない。また
共重合体の構造分析、および物性測定は以下の方法に従
って実施した。 1)全スチレン含量:紫外線分光光度計(日立UV 2
00)を用いて262nmの吸収強度より算出した。 2)ブタジエンブロック部のミクロ構造:赤外線分光光
度計(パーキングエルマー製モデル1710)を用いて
測定し、ハンプトン法により測定した。
【0052】3)ピーク分子量および高分子量比HR、
分子量30,000未満の低分子量部分:GPC〔装置
は、ウォーターズ製であり、カラムは、デュポン製のZ
ORBAX PSM 1000−Sを2本とPSM 6
0−Sの計3本の組合せである。溶媒にはテトラヒドロ
フランを用い、測定条件は、温度35℃、流速0.7ml
/分、試料濃度0.1重量%、注入量50μlである〕
のクロマトグラムより、ピーク分子量および組成比を求
めた。なお、ピーク分子量は、以下の標準ポリスチレン
(ウォーターズ製)検量線からの換算値である。 1.75×106 、4.1×105 、1.12×1
5 、3.5×104 、8.5×103 GPC検出器 RI 昭和電工製 Shodex RI SE−61 LALLS CHROMATIX社製 MODEL CMX−100
【0053】4)ガラス転移点Tgの測定:粘弾性スペ
クトロメーターのtanδピークの温度をTgとして測
定する。 岩本製作所製 VES−FIII 型 5)ブロック重合体Aの重量%と分子量: 重合反応時、各反応段でブロック共重合体を採取し、そ
のソリッド分から求める。ブロック重合体Aがモノビニ
ル芳香族化合物ブロックのみの場合はオスミウム酸分解
法によりブロック重合体Bを切除した後1)のUV法で
測定した。分子量は3)のGPCで測定した。
【0054】アスファルト組成物の物性測定 6)タフネス、テナシティー:舗装工事に関する試験方
法(日本道路建設業協会編)に準じて測定した。 7)伸度、軟化点:JIS−K 2207に準拠して測
定した。
【0055】実施例1 窒素置換した撹拌機付12リットルオートクレーブにシ
クロヘキサン6.5kgとm−ジビニルベンゼン1.3
g、1,3−ブタジエン18gを装入し、撹拌しながら
温度を60℃にしてn−ブチルリチウム2.1gを添加
し第1段の反応を実施した。同温度で30分間反応した
後第2段のスチレンモノマー250gを添加し重合し
た。温度は7℃上昇し反応は6分で終了した。この後、
第3段の1,3−ブタジエンを730g添加し重合し
た。温度は82℃となり約15分で反応は終了し、カッ
プリング剤として、下記一般式で表わされる2種化合物
の各50重量%の混合物(以下、これをX−1と略す)
をX−1/リチウム当量比で0.50添加し、10分間
反応した。
【0056】
【化1】
【0057】実施例2 溶媒にテトラヒドロフラン20gを添加し、ジイソプロ
ペニルベンゼンを1.6g、n−ブチルリチウムを2.
4gとし、第2段のスチレンを200g、第3段モノマ
ーを1,3−ブタジエン730gとし、スチレンモノマ
ーを50gとした以外はすべて実施例1と同様に実施し
た。最高温度は80℃であった。
【0058】 実施例3 シクロヘキサン6.5kg、テトラヒドロフラン20g
とスチレンモノマー290gとを12リットルオートク
レーブに装入し、撹拌しながら温度を66℃にして、n
−ブチルリチウム2.5gを添加し反応の重合をし
た。4分後、温度が74℃となり重合が終了して、
応のm−ジビニルベンゼンを1.2g添加し10分間反
応した。更に反応のモノマーとして1,3−ブタジエ
ン650gとイソプレン60gを添加し、重合した。約
13分後温度は84℃となり重合が終了した後四塩化ケ
イ素をリチウム当量比で0.2となる量添加して10分
間カップリング反応をした。
【0059】〔第1段反応多官能性重合開始剤の調製〕
第1段反応で製造した多官能性開始剤C−1,C−2,
C−3を、それぞれ表1に示す処方で次のようにして製
造した。ジャケット付の窒素置換した12リットルオー
トクレーブに表1に示す量の脱水シクロヘキサン、1,
3−ブタジエン、m−ジビニルベンゼンを装入し、激し
く撹拌しながら反応開始温度に調整し、所定量のn−ブ
チルリチウムを添加し反応した。反応温度はジャケット
に温水または冷水を流してコントロールした。C−1に
ついては反応終了後、55gの1,3−ブタジエンを添
加し、10分間反応した。それぞれ反応終了後室温まで
冷却し、容器に保管した。
【0060】
【表1】
【0061】〔実施例4〜21、比較例1〜7の製造〕
窒素置換した撹拌機付12リットルオートクレーブにシ
クロヘキサン6.5kgを装入し、表2,表3,表4の処
方により共重合体を以下に説明するようにして製造し
た。
【0062】実施例4 シクロヘキサン装入後、テトラヒドロフラン21gを添
加し、第2段反応スチレンモノマー250gを添加し
た。温度を重合開始温度73℃に調整し、第1段反応物
として多官能性重合開始剤C−3をn−ブチルリチウム
換算で1.8gとなるように添加し、重合を開始した。
スチレンの重合最高温度到達後、3段目のスチレン10
0gと1,3−ブタジエン340gを添加し、3段目の
重合を開始した。重合最高温度に達する5分前より1,
3−ブタジエン300gを10分間かけて連続して添加
し、重合した。重合終了後、2官能カップリング剤X−
1をX−1/リチウム当量比で0.50添加し、10分
間反応させた。
【0063】実施例5,6,7,8,9,10 表2の処方に従い実施例4と同様に重合した。実施例5
は、重合体ブロックBがブタジエンとイソプレンの共重
合体であり、また実施例6は3段構造であって、最終重
合体ブロックAをカップリングしたタイプである。実施
例7は先にBを形成し、その後Aを形成した構造であり
重合体ブロックBはブタジエンからなり、重合体ブロッ
クAはスチレンとブタジエンの共重合体である。
【0064】また実施例8,9,10は1段目反応物の
多官能性重合開始剤はC−1を使用した。実施例7は極
性化合物としてN,N,N′,N′−テトラメチルエチ
レンジアミンを使用し、カップリング剤は四塩化ケイ素
である。実施例9は先にBを形成した3段構造であり、
ブタジエン重合体のブロックBと重合体ブロックAがポ
リスチレン、最終の重合体ブロックBがブタジエンから
なり四塩化ケイ素でカップリングしたものである。
【0065】実施例11〜18 表3に示す処方で多官能性重合開始剤C−2を使用し、
実施例4に準じた重合をした。実施例11,12,1
3,14はそれぞれAを形成した後Bを形成した構造で
あり、重合体ブロックAはポリスチレン、または実施例
13はスチレンとブタジエンからなる重合体ブロックA
であり、重合体ブロックBはスチレン−ブタジエン共重
合体、またはポリブタジエンである。
【0066】実施例15は先にBを形成し、次いでAを
形成した構造であり、1,3−ブタジエン690gを重
合した後スチレン300gを重合し、四塩化ケイ素をリ
チウム当量比0.60添加し、10分間反応させた。実
施例16,17は3段構造であり実施例18は先にBを
形成した3段構造である。
【0067】 実施例19 シクロヘキサン6.5kgとテトラヒドロフラン19g
とスチレンモノマー150gをオートクレーブに装入
し、65℃まで昇温した後、n−ブチルリチウムを3.
5g添加しの反応をした。5分で70℃になり重合が
終了した後、先に反応の1,3−ブタジエン800g
とスチレンモノマー50gを添加し、重合した。その後
反応のm−ジビニルベンゼン3.9gを添加し反応し
た。このブロック共重合体の1部を取出しGPCの測定
をしたところHRは0.75であった。その後オートク
レーブ中のブロック共重合体にX−1をリチウムに対す
る当量比で0.5添加し、カップリング反応を10分間
行なった。分析値と物性値をそれぞれ表5,6に示す。
【0068】実施例20 シクロヘキサン6.5kg、テトラヒドロフラン4gおよ
び1,3−ブタジエン150gをオートクレーブに装入
し、71℃でn−ブチルリチウム3.0gを添加し第1
段の反応をした。その後スチレンモノマー250gを添
加して第2段反応をし、更に第3段反応としてジイソプ
レンプロペニルベンゼン1.6gを添加して反応した。
第4段反応としてスチレンモノマー20gと1,3−ブ
タジエン580gを混合して添加し、重合した。最後に
X−1をリチウムに対する当量比で0.3添加し、10
分間反応した。
【0069】実施例21,比較例7 シクロヘキサン6.5kgとスチレンモノマー200gを
オートクレーブに装入し、70℃でn−ブチルリチウム
2.7gを添加し第1段の重合をした。引き続き1,3
−ブタジエン300gとスチレンモノマー100gを混
合して添加し、反応を開始した。第2段の反応開始3分
後から30分間1,3−ブタジエン400gを連続して
添加し、反応した。反応終了後、m−ジビニルベンゼン
1.3gを添加し第3段反応をした。第3段反応終了
後、オートクレーブ中の重合物を1/2量抜出し、比較
例7のカップリングしていないブロック共重合体とし
た。オートクレーブ中の残存ブロック共重合体にカップ
リング剤トリメトキシシランを残存リチウムに対して
0.3当量となる量を添加して、約15分間反応し実施
例21のブロック共重合体を得た。
【0070】比較例1,2,3,4,5,6 ブロック
共重合体の製造 重合は表4の処方に従い、実施例1に準じて行なった。
比較例1,2はポリビニル芳香族化合物を使用しない例
であり、表7に示すようにHRが小さく高分子量比が低
い。比較例3,6は第1段反応物は多官能性開始剤C−
3であるが、比較例3は分子量30,000以下の低分
子量部が過多であり、また比較例6は著しく高いHRが
得られたが、一部ゲル化がみられ、また成形性も悪く引
張テストができなかった。
【0071】比較例4,5は第1段反応物に多官能性開
始剤C−2を用いたが、比較例4はカップリングなしで
HRが0であり、比較例5は重合体ブロックAが存在し
ない低いTgのブロック共重合体である。
【0072】以上のようにして得られた実施例、および
比較例の共重合体は少量の水を添加混合した後、安定剤
として共重合体100重量部当り、2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−メチルフェノール0.8重量部とトリ
ス(ノニルフェニル)ホスファイト0.5重量部を安定
剤として添加し、120℃熱ロールで脱溶媒し、ブロッ
ク共重合体を得た。このようにして得られたブロック共
重合体の分析値を表5,6,7に示す。本発明のブロッ
ク共重合体は高いHRを示している。
【0073】〔ブロック共重合体のアスファルト配合評
価〕実施例1〜21のブロック共重合体、および比較例
1〜7のブロック共重合体を各6.0gとストレートア
スファルト〔日本石油(株)製、ストアス60/80〕
を各100gとを180℃で90分間溶融混練してアス
ファルト配合物を調製した。比較例6はアスファルトへ
の溶解性が著しく劣り、未溶解物が残ったので物性テス
トはしなかった。これらアスファルト配合物の物性測定
結果を表8,9,10に示す。
【0074】本発明の多段重合をし、多官能性カップリ
ング剤でカップリングした、超高分子量領域を有する実
施例1〜21のブロック共重合体を配合したアスファル
ト配合物は、軟化点は比較例とほぼ同等であるが、7
℃,15℃伸度ともに大幅に改良されており、軟化点−
伸度バランスが極めて優れている。またタフネス−テナ
シティーも大きい。比較例−5は15℃伸度は優れてい
るが軟化点が著しく低くバランスが悪い。本発明のブロ
ック共重合体はアスファルト改質用ゴムとして使用した
場合優れた性能を有していることがわかる。
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
【0082】
【表9】
【0083】
【表10】
【0084】
【発明の効果】従来のブロック共重合体とは異なる特異
な分子量分布構造を有し、特に改質アスファルト用ゴム
として優れた性能を有する。該アスファルト組成物は伸
度が大きくなり、軟化点とのバランスが優れている。ま
たタフネス、テナシティーも優れて高いものが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明共重合体のGPC分子量分布の1例を示
す図であって、同一サンプルを同一のGPCで同時にR
IとLALLSの測定をし、その時の分子量30,00
0以上のピークの中の最小分子量ピークMwLとその分
子量の5倍分子量から15倍分子量の領域面積(LAL
LS面積がaLMwL5〜15、RI面積がaRMwL
5〜15)と分子量30,000未満の部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−74421(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 297/04 C08F 8/42

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性有機溶媒中、下記第1、第2及び
    第3段反応を行った後、又は第1〜3段反応を行った後
    さらにその第2段及び/又は第3段の反応と同じ反応を
    繰り返した後、多官能性カップリング剤でカップリング
    することで得られるビニル芳香族化合物10重量%〜6
    0重量%とジエン系化合物90重量%〜40重量%から
    なるブロック共重合体であって、(a) 粘弾性スペクトロメーター(VES)のガラス転
    移点(Tg)を2ケ以上有し、その高温側Tgが50℃
    以上で、かつ低温側Tgが10℃以下であり、(b) ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)
    の示差屈折計(RI)で測定する標準ポリスチレン換算
    の重量平均分子量(Mw)が80,000〜500,0
    00で、その数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが
    1.45〜4.50であり、(c) GPCの分子量30,000以上のピークの中で
    最小分子量のピークの分子量(MwL)が30,000
    〜200,000であり、(d) 分子量が30,000より小さい低分子量部分が
    40重量%以下であり、(e) GPC−低角度光散乱装置(LALLS)とRI
    で測定する下記式(1) 【数1】 (式(1)中、aLMwL5〜15はRIで測定される
    分子量30,000以上のピークの中の最小分子量のピ
    ークの分子量MwLの5倍〜15倍の分子量の領域の全
    LALLS面積に対するLALLSの高分子量部の面積
    割合を表わし、aRMwL5〜15はRIのMwLの5
    倍〜15倍の分子量領域の全RI面積に対するRIの高
    分子量部の面積割合を表わす)で表わされるHRが1.
    0〜20.0であるブロック共重合体。(第1段反応) ポリビニル芳香族化合物またはポリビニル芳香族化合物
    にジエン系化合物とモノビニル芳香族化合物の1種以上
    を混合した単量体0.02重量%〜10.0重量%(最
    終的に反応する全単量体基準)を該ポリビニル芳香族化
    合物とモノ有機リチウム化合物とのモル比が0.03〜
    2.0となるモノ有機リチウム化合物で反応させて多官
    能性重合開始剤を製造する。 (第2段反応) 重合体ブロックAを形成するためのモノビニル芳香族化
    合物80重量%〜100重量%とジエン系化合物20重
    量%〜0重量%からなる単量体10重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)を第1段反応によっ
    て得られた多官能性重合開始剤の存在下に重合して重合
    体ブロックAを製造する。 (第3段反応) 重合体ブロックBを形成するためのジエン系化合物50
    重量%〜100重量%とモノビニル芳香族化合物50重
    量%〜0重量%からなる単量体90重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)を第2段反応によっ
    て得られた重合体に添加し、重合して重合体ブロックB
    を形成し、ブロック共重合体を製造する。
  2. 【請求項2】 結合ビニル芳香族化合物が10重量%〜
    60重量%であり、ビニル芳香族化合物ブロックが10
    重量%〜45重量%で該ブロックの標準ポリスチレン換
    算分子量が10,000〜50,000である請求項1
    記載のブロック共重合体。
  3. 【請求項3】 不活性有機溶媒中、下記第1,第2及び
    第3段反応を行った後、多官能性カップリング剤でカッ
    プリングすることを特徴とするブロック共重合体の製造
    方法。 (第1段反応) ポリビニル芳香族化合物またはポリビニル芳香族化合物
    にジエン系化合物とモノビニル芳香族化合物の1種以上
    を混合した単量体0.02重量%〜10.0重量%(最
    終的に反応する全単量体基準)を該ポリビニル芳香族化
    合物とモノ有機リチウム化合物とのモル比が0.03〜
    2.0となるモノ有機リチウム化合物で反応させて多官
    能性重合開始剤を製造する。 (第2段反応) 重合体ブロックAを形成するためのモノビニル芳香族化
    合物80重量%〜100重量%とジエン系化合物20重
    量%〜0重量%からなる単量体10重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)を第1段反応によっ
    て得られた多官能性重合開始剤の存在下に重合して重合
    体ブロックAを製造する。 (第3段反応) 重合体ブロックBを形成するためのジエン系化合物50
    重量%〜100重量%とモノビニル芳香族化合物50重
    量%〜0重量%からなる単量体90重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)を第2段反応によっ
    て得られた重合体に添加し、重合して重合体ブロックB
    を形成し、ブロック共重合体を製造する。
  4. 【請求項4】 極性化合物の存在下に第1〜3段反応を
    行うことを特徴とする請求項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1段反応から最終のカップリング反応
    まで連続して行うことを特徴とする請求項3または4記
    載の製造方法。
  6. 【請求項6】 第2段反応と第3段反応で用いる単量体
    を互いに入れ替えて実施し、重合体ブロックBを形成し
    た後、重合体ブロックAを形成することを特徴とする請
    求項3〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1〜3段反応を行った後さらにその第
    2段及び/又は第3段の反応と同じ反応を繰り返した、
    ブロック共重合体を製造し、次いでカップリングするこ
    とを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 不活性有機溶媒中、下記イ反応、ロ反応
    及びハ反応を行った後、多官能性カップリング剤でカッ
    プリングすることで得られるブロック共重合体、又はイ
    反応〜ハ反応を行った後さらにそのイ反応及び/又はハ
    反応と同じ反応を繰り返した後、多官能性カップリング
    剤でカップリングすることで得られるブロック共重合
    体、又はロ反応をハ反応の後で且つカップリング反応の
    前に少なくとも1回行って得られるビニル芳香族化合物
    10重量%〜60重量%とジエン系化合物90重量%〜
    40重量%からなるブロック共重合体であって、 (a)粘弾性スペクトロメーター(VES)のガラス転
    移点(Tg)を2ケ以上有し、その高温側Tgが50℃
    以上で、かつ低温側Tgが10℃以下であり、 (b)ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)
    の示差屈折計(RI)で測定する標準ポリスチレン換算
    の重量平均分子量(Mw)が80,000〜500,0
    00で、その数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが
    1.45〜4.50であり、 (c)GPCの分子量30,000以上のピークの中で
    最小分子量のピークの分子量(MwL)が30,000
    〜200,000であり、 (d)分子量が30,000より小さい低分子量部分が
    40重量%以下であり、 (e)GPC−低角度光散乱装置(LALLS)とRI
    で測定する下記式(1) 【数2】 (式(1)中、aLMwL5〜15はRIで測定される
    分子量30,000以上のピークの中の最小分子量のピ
    ークの分子量MwLの5倍〜15倍の分子量の領域の全
    LALLS面積に対するLALLSの高分子量部の面積
    割合を表わし、aRMwL5〜15はRIのMwLの5
    倍〜15倍の分子量領域の全RI面積に対するRIの高
    分子量部の面積割合を表わす)で表わされるHRが1.
    0〜20.0であるブロック共重合体。 (イ反応) 重合体ブロックAを形成するためのモノビニル芳香族化
    合物80重量%〜100重量% とジエン系化合物20重
    量%〜0重量%からなる単量体10重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)をモノ有機リチウム
    化合物を開始剤として重合し重合体ブロックAを製造す
    る。 (ロ反応) ポリビニル芳香族化合物0.02重量%〜10.0重量
    %(最終的に反応する全単量体基準)をイ反応で用いた
    モノ有機リチウム化合物に対しモル比でが0.03〜
    2.0になるようにイ反応の重合体に加えて反応させ
    る。 (ハ反応) 重合体ブロックBを形成するためのジエン系化合物50
    重量%〜100重量%とモノビニル芳香族化合物50重
    量%〜0重量%からなる単量体90重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)をロ反応によって得
    られた重合体に添加し、重合して重合体ブロックBを形
    成し、ブロック共重合体を製造する。
  9. 【請求項9】 不活性有機溶媒中、下記イ反応ロ反応
    及び反応を行った後、多官能性カップリング剤でカッ
    プリングすることを特徴とするブロック共重合体の製造
    方法。 (反応) 重合体ブロックAを形成するためのモノビニル芳香族化
    合物80重量%〜100重量%とジエン系化合物20重
    量%〜0重量%からなる単量体10重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)をモノ有機リチウム
    化合物を開始剤として重合し重合体ブロックAを製造す
    る (反応) ポリビニル芳香族化合物0.02重量%〜10.0重量
    %(最終的に反応する全単量体基準)をイ反応で用いた
    モノ有機リチウム化合物に対しモル比でが0.03〜
    2.0になるようにイ反応の重合体に加えて反応させ
    る。 (反応) 重合体ブロックBを形成するためのジエン系化合物50
    重量%〜100重量%とモノビニル芳香族化合物50重
    量%〜0重量%からなる単量体90重量%〜50重量%
    (最終的に反応する全単量体基準)をロ反応によって得
    られた重合体に添加し、重合して重合体ブロックBを形
    成し、ブロック共重合体を製造する。
  10. 【請求項10】 極性化合物の存在下に反応を行
    うことを特徴とする請求項記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 反応をポリビニル芳香族化合物にジ
    エン系化合物及び/又はモノビニル芳香族化合物を添加
    することを特徴とする請求項又は10記載の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 反応から最終のカップリング反応ま
    で連続して行うことを特徴とする請求項11のいず
    れかに記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 反応と反応で用いる単量体を互い
    に入れ替えて実施し、重合体ブロックBを形成した後、
    重合体ブロックAを形成することを特徴とする請求項
    12のいずれかに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 反応を行った後さらにそのイ反
    及び/又はハ反応の反応と同じ反応を繰り返し、ブロ
    ック共重合体を製造し、次いでカップリングすることを
    特徴とする請求項13のいずれかに記載の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 反応を反応の後で且つカップリン
    グ反応の前に少なくとも1回行うことを特徴とする請求
    14のいずれかに記載の製造方法。
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