JP3501641B2 - 画像処理システム及び画像処理方法、記憶媒体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＬＡＮ間を繋いだ
大規模ネットワークに接続されている制御装置と画像処
理装置で構成される画像処理システム及び画像処理方
法、記憶媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、画像処理システムは印刷データを
直接受信することによって、印刷を行っている。大成模
なネットワークにおいて、近年コンピュータ間を接続し
たＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）が盛んに行な
われているが、更にネットワーク間を相互に接続した大
規模ネットワークが構成されている。これによりユーザ
ーが使用しているＬＡＮより他のＬＡＮヘデータの送受
信を行なうことができ、さらに接続されている他のＬＡ
Ｎから別のＬＡＮへの接続することで直接接続されてい
るＬＡＮ以外のＬＡＮ上のコンピュータやその周辺機器
にもアクセスすることができる。

【０００３】しかし、ユーザーの管理外のＬＡＮを経由
するためその接続は保証されておらず、データ通信中に
接続が遮断されることがある。

【０００４】また、データ自体印刷を行なうユーザーが
作成したものとは限らないため、データが常に保証され
ているわけではない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷デ
ータを他のデータベースに持つ場合、一旦ユーザーの使
用しているコンピュータにダウンロードを行い、更にそ
こから画像処理システムに送るという２重の手間がかか
り、また前記大規模ネットワークのように通信が不安定
である場合ユーザーはデータのロードが成功するまで受
信を行ってから印刷する必要があった。

【０００６】また、上記の例では、接続が中断される度
にユーザーが印刷しなおさなければならないという問題
があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は以下の構成よりなる。

【０００８】

【０００９】

【００１０】

【００１１】

【００１２】

【００１３】

【００１４】

【００１５】

【００１６】 すなわち、印刷データを格納したデータ
格納手段と通信可能な画像処理装置は、ホストコンピュ
ータからのアドレス情報を受信する受信手段と、前記受
信手段により受信されたアドレス情報に基づいて、前記
データ格納手段に印刷データを要求し、当該印刷データ
をロードするデータ要求手段と、印刷データの先頭に記
述されているデータ量または予め通信して得られたデー
タ量と、前記データ要求手段によりロードされた印刷デ
ータのデータ量とを比較して、印刷データのロードに成
功したか否かを判定する判定手段と、印刷データのロー
ドに失敗した場合、印刷データを前記データ格納手段に
再送要求するデータ再送要求手段とを有することを特徴
とする。

【００１７】また、上記の画像処理装置において、印刷
データのロードに失敗した場合、他の印刷データが来て
いるかを判断する判断手段と、他の印刷データが来てい
ると前記判断手段により判断された場合、再送要求回数
が所定以上であるのに応じて、印刷データの切替を行う
切替手段とを有することを特徴とする。

【００１８】あるいは、上記の画像処理装置において、
前記データ格納手段からロードされた印刷データが、再
送要求による印刷データであるかを判断する再送判断手
段と、再送要求による印刷データであると前記再送判断
手段により判断された場合、印刷データの更新が行なわ
れたかを判断する更新判断手段とを有することを特徴と
する。

【００１９】

【００２０】

【００２１】

【００２２】

【００２３】

【００２４】

【００２５】

【００２６】

【００２７】

【００２８】

【００２９】

【発明の実施の形態】図１は、本実施形態に通用される
レーザビームプリンタ（以下、ＬＢＰと略す）の内部構
造を示す断面図で、このＬＢＰは不図示のデータ源から
文字パターンの登録や定型書式（フォームデータ）など
の登録が行える。同図において、１０００はＬＢＰ本体
であり、外部に接続されているホストコンピュータ（図
２の２０１）から供給される文字情報（文字コード）や
フォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶す
るとともに、それらの情報に従って対応する文字パター
ンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体である記
録紙上に像を形成する。１０１２は操作のためのスイッ
チおよびＬＥＤ表示器などが配されている操作パネル、
１００１はＬＢＰ１０００全体の制御およびホストコン
ピュータから供給される文字情報などを解析するプリン
タ制御ユニットである。この制御ユニット１００１は、
主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変
換してレーザドライバ１００２に出力する。レーザドラ
イバ１００２は半導体レーザ１００３を駆動するための
回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レー
ザ１００３から発射されるレーザ光１００４をオンオフ
切り替えする。レーザ１００４は回転多面鏡１００５で
左右方向に振られ静電ドラム１００６上を走査する。こ
れにより、静電ドラム１００６上には文字パターンの静
電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム１００６
周囲の現像ユニット１００７により現像された後、記録
紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、
カットシート記録紙はＬＢＰ１０００に装着した用紙カ
セット１００８に収納され、給紙ローラ１００９および
搬送ローラ１０１０と１０１１とにより装置内に取り込
まれて、静電ドラム１００６に供給される。

【００３０】また、図２は本実施形態の印刷装置を示す
ブロック図である。

【００３１】２０１はホストコンピュータ１でありプリ
ントデータ及び制御データからなる印刷情報を格納する
データベース２１２のアドレスを印刷装置２０２に出力
するものである。

【００３２】２０２は印刷装置であり、図１の１０００
に相当する。印刷装置２０２は大きく分けて通信制御部
２０３、フォーマッタ解析部２０４、描画メモリ２０
５、プリンタエンジン部２０６からなる。

【００３３】２０３ は通信制御部であり、ホストコン
ピュータ２０１との通信を行なう。アドレス設定部２１
４、データ要求部２１５、データ残量判定部２１７、デ
ータ量検索部２１９、パスワード設定部２２０、データ
比較部２２１、データ更新表示部２２２、印刷データ切
替部２２３、受信バッファ切替部２２４、受信バッファ
部２２５を含む。

【００３４】２０４はフォーマッタ制御部であり、ホス
トコンピュータ２０１から受信した印刷情報の解析処理
を行なう。ここで、印刷イメージを描画メモリ２０５に
作成しプリンタエンジン部２０６に送る。フォーマッタ
制御部２０４はＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ等で構成され
る。フォーマッタ制御部２０４はキャッシュ退避部２２
６、トレイ切替部２２７及びデータ読み飛ばし部２２８
を含む。

【００３５】２０５は描画メモリであり、フォーマッタ
解析部２０４ で作成した印刷イメージを格納し、プリ
ンタエンジン部２０６への転送を行なう。描画メモリ２
０５はＲＡＭで構成される。

【００３６】２０６はプリンタエンジン部であり、印刷
イメージの永久画像を形成させるための印刷機能を備え
ている。

【００３７】２０７は印刷装置２０２が接続されている
ＬＡＮであり、接続装置であるルータ２０８を介してＬ
ＡＮ２０９と接続されている。

【００３８】２０８はルータであり、ＬＡＮ２０７とＬ
ＡＮ２０９を結ぶ接続装置である。

【００３９】２０９はＬＡＮであり、ルータ２０８、２
１１を介してそれぞれＬＡＮ２０７とＬＡＮ２１０と接
続される。

【００４０】２１０はＬＡＮであり、ルータ２１１を介
してＬＡＮ２０９と接続されている。

【００４１】２１１はルータであり、ＬＡＮ２０９とＬ
ＡＮ２１０を結ぶ接続装置である。

【００４２】２１２は本実施形態における印刷データを
格納しているデータベースであり、印刷装置２０２から
の要請で印刷データを送信する。データベース２１２は
主にコンピュータ等で構成されている。

【００４３】２１３はホストコンピュータ２であり、プ
リントデータ及び制御データからなる印刷情報を印刷装
置２０２に出力するものである。

【００４４】 ２１４は印刷データが格納されたネット
ワーク上のアドレスをホストコンピュータより受信し格
納する手段であるところのアドレス格納部であり、ホス
トコンピュータ１ ２０１より印刷データを格納したデ
ータベース及びデータのアドレスを受信し格納する。

【００４５】 ２１５は設定されたアドレスを基にデー
タベースに印刷データを要求する手段である所のデータ
要求部であり、ホストコンピュータ１より送信されたデ
ータベースへのアドレスがアドレス格納部２１４に格納
された場合に該アドレスの指すデータベースに印刷デー
タの要求を行なう。再送要求数保持部２１６を含む。

【００４６】２１６は再送要求数保持部であり、データ
要求部が再送を要求した回数を保持する。

【００４７】 ２１７はＬＡＮ間の接続が遮断されたこ
とを認識する手段であり、送られてきたデータのデータ
量と該保持されているデータ量とを比較し、送られてき
たデータ量が少ない場合通信が遮断されたと判断する手
段であるところのデータ残量判定部である。データ量保
持部２１８に格納されているあらかじめ知らされた印刷
データ量と実際に送られてきたデータ量とを比較しもし
も実際に送られてきたデータ量が少なければＬＡＮ間の
接続が遮断されたと判断し、データ再送要求部２２９に
伝える。データ量保持部２１８を含む。

【００４８】 ２１８はデータ受信時の始めに得たデー
タ量を保持する手段である所のデータ量保持部であり、
データ受信時の始めに得たデータ量を保持する。

【００４９】 ２１９はデータ受信時の始めにデータ量
を得る手段である処のデータ量検索部であり、送信デー
タの始めにあるデータ量を得、データ量保持部２１８に
格納する。

【００５０】 ２２０は再送に備えパスワードを登録す
る手段である処のパスワード設定部であり、ホストコン
ピュータ１より設定されたパスワードを保持する。

【００５１】 ２２１は再送により印刷する場合に前回
のロードより印刷データの更新があったかをチェックす
る手段であるところのデータ比較部であり、本発明にお
いては印刷データの作成時刻をあらかじめロードしてお
き再送の際に作成時刻を比較することでデータの更新が
あったことをチェックする。

【００５２】 ２２２はデータ更新があった場合にユー
ザーにデータ更新があったことを知らせる手段である処
のデータ更新表示部であり、再送時に前回の印刷データ
のロードより印刷データが更新されていれば更新された
ことをユーザに知らせる。本実施形態においては更新が
あったことを印刷装置のパネルに表示させる。また、他
の実施形態としては更新された事実を印刷して知らせる
方法もある。

【００５３】 ２２３は印刷データを切替える手段であ
るところの印刷データ切替部であり、他のコンピュータ
から印刷要求が来た場合に定められた条件の基に該他コ
ンピュータから来た印刷データを優先する。本実施形態
では再送要求数保持部２１６に格納されている再送要求
数を得、ｎ回失敗していれば一旦再送要求を中止させ新
たに来たデータを優先させて印刷させる。ここでｎとは
あらかじめ設定された回数であり、印刷装置の製作者ま
たはユーザー等が任意に設定する値である。

【００５４】２２４は受信バッファ切替部であり、印刷
データの切替が発生した場合に印刷データの受信バッフ
ァを切替える。

【００５５】２２５は受信バッファ部であり印刷データ
受信時のバッファである。

【００５６】 ２２６は印刷データの切替が発生した場
合にフォントキャッシュを保存しておく手段であるとこ
ろのキャッシュ退避部であり、印刷データの切替が発生
した場合に前印刷データの解析が既に途中まで行なわれ
ていた時、該処理中に作成されたフォントキャッシュを
保存しておく。

【００５７】 ２２７は印刷データが切り替わった時に
出力トレイを切替える手段であるところのトレイ切替部
であり、印刷データが切り替わった場合にはプリンタエ
ンジン部２０６にトレイを切替えることを指示する。

【００５８】 ２２８はデータ読み飛ばし手段であると
ころのデータ読み飛ばし手段であるところのデータ読み
飛ばし部であり、前回印刷が終了した部分までを記憶し
ておき再送時の印刷データの解析時に該ページまで解析
処理を飛ばすことをフォーマッタ解析部２０４に指示す
る。

【００５９】 ２２９は通信が遮断されたことを認識し
た場合に自動的に再送要求を出す手段であるところのデ
ータ再送要求部であり、データ残量判定部２１７によっ
て通信が遮断されたことが確認されたら、データ要求部
２１５にデータの再ロードを指示する。

【００６０】 図３は本発明にかかるデータ処理プロセ
スを説明するためのフローチャートであり、具体的に
は、印刷データが格納されたネットワーク上のアドレス
をホストコンピュータより受信し格納する手段である処
のアドレス設定部２１４と、該アドレスの示す該データ
ベースに該アドレスの示す印刷データを要求する手段で
あるところのデータ再送要求部２２９と、通信が遮断さ
れたことを認識した場合に自動的に再送要求を出す手段
であるところのデータ要求部２１５と、ＬＡＮ間の接続
が遮断されたことを認識する手段であり、送られてきた
データのデータ量と該保持されているデータ量とを比較
し、送られてきたデータ量が少ない場合通信が遮断され
たと判断する手段であるところのデータ残量判定部２１
７と、データ受信時の始めに得たデータ量を保持する手
段である所のデータ量保持部２１８と、データ受信時の
始めにデータ量を得る手段である所のデータ量検索部２
１９と、再送に備えパスワードを登録する手段である所
のパスワード設定部２２０と、再送により印刷する場前
に前回のロードより印刷データの更新があったかをチェ
ックする手段であるところのデータ比較部２２１と、デ
ータ更新があった場合にユーザーにデータ更新があった
ことを知らせる手段である処のデータ更新表示部２２２
と、印刷データを切替える手段であるところの印刷デー
タ切替部２２３と、印刷データの切替が発生した場合に
フォントキャッシュを保存しておく手段であるところの
キャッシュ退避部２２６と、印刷データが切り替わった
時に出力トレイを切替える手段であるところのトレイ切
替部２２７と、データ読み飛ばし手段であるところのデ
ータ読み飛ばし部２２８の処理フローであり、図２にお
いてホストコンピュータ１（２０１）およびホストコン
ピュータ２（２１３）から印刷装置２０２へ印刷が行な
われた時のホストコンピュータ１（２０１）およびホス
トコンピュータ２（２１３）と印刷装置２０２の制御処
理を示す。

【００６１】アドレス設定部２１４はホストコンピュー
タ１から印刷データと該印刷データの格納を行なってい
るデータベース２１２のアドレスの受信を行ない、アド
レス設定部２１４が管理するメモリ領域に格納する（３
０１）。

【００６２】もしも印刷データのロードにパスワードが
必要ならば（３０２）、ホストコンピュータ１はパスワ
ードも送信する。印刷装置２０２は通信制御部２０３に
おいてパスワードを受け取りパスワード設定部２２０に
保持する（３０３）。

【００６３】データ要求部２１５はアドレス設定部に設
定されているアドレスに基づきデータベース２１２にア
クセスし印刷データの要求を行ない、印刷データのロー
ドを行なう（３０４）。この際該要求及び印刷データは
ルータ２０８、ＬＡＮ２０９、ルータ２１１及びＬＡＮ
２１１を経由して送受信が行なわれる。本実施形態では
３つのＬＡＮを経由するのみであるが本発明において経
由するＬＡＮの数はいくつでも良い。

【００６４】印刷データがロードされて来たならばデー
タ量検索部２１９はデータの先頭にある印刷データのデ
ータ量を得、データ量保持部２１６に保持する。本実施
形態ではデータの先頭にデータ量についての記述がある
が、その他の例としてあらかじめデータベース２１２と
の通信で得ても良い（３０５）。

【００６５】 印刷データのロードが終ったならば（３
０６−ＹＥＳ）、データ残量判定部２１７は実際に送ら
れてきたデータの量とデータ量保持部２１８に保持され
ているデータ量とを比較し、もしも送られてきたデータ
の量が少ないならば前記データの送受信経路が遮断され
たと判断する。

【００６６】もしもデータのロードに失敗したと判断し
たならば（３０６−ＮＯ），他の印刷データが要求され
ているかを判断する。もし他の印刷データが来ていなけ
れば（３０７−ＮＯ）、データ再送要求部２２９はデー
タ要求部２１５に再送要求を指示し、データ要求部２１
５はデータベース２１２に印刷データを要求し（３１
４）、以後（３０３）から（３０６）のステップを繰り
返す。

【００６７】もし、他の印刷データが来ているならば
（３０７−ＹＥＳ）、印刷データ切替部２２３ は再送
要求数保持部２１６に再送要求数を要求し得る。もし、
既にｎ回以上の再送要求を出していないならば（３０８
−ＮＯ）、印刷データ切替部２２３は印刷データの切替
を行なわず、データ再送要求部２２９はデータ要求部２
１５に再送要求を指示し、データ要求部２１５はデータ
ベース２１２に印刷データを要求する（３１４）。以後
（３０３）から（３０６）を繰り返す。

【００６８】もし、既にｎ回以上の再送要求を出してい
るならば（３０８−ＹＥＳ）、印刷データ切替え部２２
３はデータ要求部２１５にデータの再送とフォーマッタ
解析部２０４に切替を行なうことを通知し現在行なって
いるデータの解析を中止させる。また、受信バッファ切
替え部２２４に受信バッファの切替を要求する（３０
９）。

【００６９】キャッシュ退避部２２６はフォーマッタ解
析部２０４を通して印刷データの切替を通知されたなら
ば現在作成されているフォントキャッシュを保存する
（３１０）。

【００７０】また、トレイ切替部２２７はプリンタエン
ジン部２０６に出力トレイの切替を要請する（３１
１）。

【００７１】フォーマッタ解析部２０４は切替えられた
印刷データを描画メモリ２０５に展開する（３１２）。

【００７２】プリンタエンジン部２０６は描画メモリ２
０５に展開された印刷イメージを印刷する（３１３）。

【００７３】印刷が終ったならば印刷データ切替部２２
３はデータ要求部２１５に再送の続行を指示する（３１
４）。以後（３０３）から（３０６）を繰り返す。

【００７４】もし、データのロードに成功したならぼ
（３０６−ＹＥＳ）、再送を行なったデータか否か判断
し（３１５）、再送データである場合（３１５−ＹＥ
Ｓ）、データ比較部２２１はデータの更新が行なわれた
かを判断し（３１６）、もしデータの更新が行なわれて
いたならば、パネルに表示する（３１６−ＹＥＳ、３１
７）。

【００７５】そして、データ読み飛ばし部２２８におい
て既に印刷が終了しているページの印刷データを読み飛
ばし処理し（３１８）、キャッシュ退避部２２６におい
て保存されているフォントキャッシュを復帰を行い（３
１９）、トレイ切替部２２７において出力トレイを元に
戻すようにプリンタエンジン部２０６に指示する（３２
０）。

【００７６】フォーマッタ解析部２０４は印刷データを
解析し描画メモリ部に展開する（３２１）。

【００７７】プリンタエンジン部２０６は描画メモリ２
０５に展開された印刷イメージを印刷する（３２２）。

【００７８】もし再送データでないならば（３１５−Ｎ
Ｏ）、フォーマッタ解析部２０４は印刷データを解析し
描画メモリ部に展開する（３２１）。

【００７９】 プリンタエンジン部２０６は描画メモリ
２０５に展開された印刷イメージを印刷する。（３２
２）図４（ａ）及び（ｂ）はデータ読み飛ばし手段であ
るところのデータ読み飛ばし部２２８の処理を説明する
フローチャートである。図４（ａ）は図２において通信
の遮断が発生した時のデータ読み飛ばし部２２８の制御
処理の詳細を示し、図４（ｂ）は図２においてホストコ
ンピュータ１（２０１）から印刷装置２０２へ印刷デー
タの再送が行なわれた時のデータ読み飛ばし部２２８の
制御処理の詳細を示す。

【００８０】図４（ａ）において、通信が遮断されたと
判断された場合（４０１−ＹＥＳ）、データ読み飛ばし
部２２８は現在印刷が終了しているページのページ数を
記憶する（４０４）。この処理に基づき、フォーマッタ
解析部２０４は印刷を中止する（４０５）。

【００８１】通信が遮断されないならば（４０１−Ｎ
Ｏ）、フォーマッタ解析部２０４は印刷データを解析し
描画メモリ部に展開する（４０２）。

【００８２】プリンタエンジン部２０６は描画メモリ２
０５に展開された印刷イメージを印刷する。（４０３）
図４（ｂ）において、印刷されるデータが再送データな
らば（４０６−ＹＥＳ）、ページ読み飛ばし部２２８は
前回印刷されたページ数があるかをページ数が記憶され
ているかどうかで判断する（４０７）。ここで、本実施
形態はページ数が記憶されているかどうかで判定してい
るが、フラグを立てる等他の手段よっても構わない。も
し、該ページ数があるならば（４０７−ＹＥＳ）、該ペ
ージ数を読み込む（ロードする）（４０８）。次に、印
刷データを解析し（４０９）、次ページまで進み読み飛
ばし処理する（４１０）。

【００８３】ここで、本実施形態では印刷データを解析
することによって次ページに進んでいるが次ページに進
めれば他の手段によっても構わない。また、この際、解
析は行っても印刷イメージの作成は行わない。ステップ
４０８においてロードした印刷ページにたどり着いてい
なければ（４１１−ＮＯ）、ステップ（４０９）〜（４
１０）を繰り返し、該ページまで進んだならば（４１１
−ＹＥＳ）、フォーマッタ解析部２０４は印刷データを
描画メモリ２０５に展開し（４１２）、プリンタエンジ
ン部２０６は描画メモリ２０５に展開された印刷イメー
ジの印刷を行う（４１３）。

【００８４】 図５は再送により印刷する場合に前回の
ロードより印刷データの更新があったかをチェックする
手段であるところのデータ比較部２２１を説明するフロ
ーチャートであり、図２においてデータベース２１２か
ら印刷装置２０２へ印刷データのロードが行なわれた時
のデータ比較部２２１とデータ表示部２２２の制御処理
を示す。

【００８５】印刷データをロードし（５０１）、再送デ
ータでないならば（５０２−ＮＯ）、該データのデータ
日時を入手し記憶する（５０３）。入手方法はあらかじ
めデータに作成日時を添付しておきそこから取り出す方
法を用いても良いし、データベースと通信することによ
って入手しても良い（５０３）。そして、該印刷データ
を印刷する（５０８）。

【００８６】もし再送データならば（５０２−ＹＥ
Ｓ）、該印刷データの作成日時を入手し（５０５）、も
し、記憶している日時と異なる場合には（５０６−ＹＥ
Ｓ），パネルに表示し（５０７）、該印刷データを印刷
する（５０８）。

【００８７】 図６は再送に備え、パスワードを登録す
る手段である所のパスワード設定部２２０を説明するフ
ローチャートであり、図２においてホストコンピュータ
１ （２０１）から印刷装置２０２へ印刷が行なわれた
時のパスワード設定部２２０の制御処理の詳細を示す。

【００８８】ホストコンピュータ１（２０１）からアド
レスの受信を行い（６０１）、もしパスワードが設定さ
れていれば（６０２−ＹＥＳ）、パスワード設定部２２
０はパスワードを保存する（６０３）。パスワード設定
がなければ（６０２−ＮＯ）終了する。

【００８９】 図７は印刷データの切替が発生した場合
にフォントキャッシュを保存しておく手段であるところ
のキャッシュ退避部２２６を説明するフローチャートで
あり、図２においてホストコンピュータ２（２１３）か
ら印刷装置２０２へ印刷が行なわれた時のキャッシュ退
避部２２６の制御処理を示す。

【００９０】図７（ａ）において、印刷データが切り替
えられた場合にキャッシュ退避部２２６はキャッシュメ
モリを異なるメモリ領域にコピーする（７０１）。

【００９１】前記キャッシュ領域をクリアすることで該
切り替えられた印刷データの印刷の準備をする（Ｓ７０
２）。

【００９２】図７（ｂ）において、印刷を行なうデータ
が再送データか否かを判断し、再送データではないのな
らば（７０３−ＮＯ）、フォーマッタ解析部２０４は印
刷データを描画メモリ２０５に展開し（７０６）、プリ
ンタエンジン部２０６は描画メモリ２０５に展開された
印刷イメージの印刷を行う（７０７）。

【００９３】再送データを印刷するならば（７０３−Ｙ
ＥＳ）、キャッシュ領域をクリアし（７０４）、キャッ
シュ退避部２２６はステップ７０１で保存したフォント
キャッシュの内容を該キャッシュ領域に復帰させる（７
０５）。

【００９４】フォーマッタ解析部２０４は印刷データを
描画メモリ２０５に展開し（７０６）、プリンタエンジ
ン部２０６は描画メモリ２０５に展開された印刷イメー
ジの印刷を行う（７０７）。

【００９５】本実施形態においては、キャッシュ領域を
退避させているが複数のキャッシュ領域をもち切り替え
て使用する手法を用いてもよい。

【００９６】 図８は印刷データが切り替わった時に出
力トレイを切替える手段であるところのトレイ切替部２
２７を説明するフローチャートであり、図２においてホ
ストコンピュータ２ ２１３から印刷装置２０２へ印刷
が行なわれた時のトレイ切替部２２７の制御処理を示
す。

【００９７】図８（ａ）において、他の印刷データを印
刷する場合に、トレイ切替部２２７は未使用の出力トレ
イが開いているかを調べる。もし開いているならば（８
０１−ＹＥＳ）、現在使用している出力トレイ位置を記
憶し（８０２）、出力トレイを変更するようにプリンタ
エンジン部２０６に指示する（８０３）。

【００９８】フォーマッタ解析部２０４は印刷データを
描画メモリ２０５に展開し（８０４）、プリンタエンジ
ン部２０６は描画メモリ２０５に展開された印刷イメー
ジの印刷を行う（８０５）。

【００９９】もし、開いているトレイがないならば（８
０１−ＮＯ）、トレイの切替を行わず、フォーマッタ解
析部２０４は印刷データを描画メモリ ２０５に展開し
（８０４）、プリンタエンジン部２０６は描画メモリ２
０５に展開された印刷イメージの印刷を行う（８０
５）。

【０１００】図８（ｂ）において、再送された印刷デー
タを印刷する際に、トレイ切替部２２７はステップ８０
２で記憶されたトレイがあるかを調べ、もしあるならば
（８０６−ＹＥＳ）、該出力トレイに切り替えるように
プリンタエンジン部２０６に指示する（８０７）。

【０１０１】フォーマッタ解析部２０４は印刷データを
描画メモリ２０５に展開し（８０８）、プリンタエンジ
ン部２０６は描画メモリ２０５に展開された印刷イメー
ジの印刷を行う（８０９）。

【０１０２】

【実施形態の効果】画像処理装置は、印刷アドレス情報
に基づきＬＡＮ網で接続されたデータ格納部から印刷デ
ータをダウンロードし、その結果得られるデータ量から
ダウンロードが成功したか否かを判定する。データが不
完全と判断した場合は、再送要求処理を自動的に行い、
その際、他の受信印刷ジョブの有無、再送回数から優先
順づけを行い待機時間を解消することが可能となった。

【０１０３】

【他の実施形態】また、本発明は、複数の機器（例えば
ホストコンピュータ，インタフェイス機器，リーダ，プ
リンタなど）から構成されるシステムに適用しても、１
つの機器からなる装置（例えば、複写機，ファクシミリ
装置など）に適用しても構わない。

【０１０４】また、本発明はシステムあるいは装置にプ
ログラムを供給することによって実施される場合にも適
用できることは言うまでもない。この場合、本発明に係
わるプログラムを格納した媒体が、本発明を構成するこ
とになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシ
ステム或は装置に読み出すことによって、そのシステム
或は装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）が、
予め定められた仕方で動作する。

【０１０５】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク，ハードディス
ク，光ディスク，光磁気ディスク，ＣＤ−ＲＯＭ，ＣＤ
−Ｒ，磁気テープ，不揮発性のメモリカード，ＲＯＭな
どを用いることができる。

【０１０６】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペレ
ーティングシステム）などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。

【０１０７】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るＣＰＵなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。

【０１０８】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになるが、簡単に説
明すると、図９のメモリマップ例に示す各モジュールを
記憶媒体に格納することになる。すなわち、少なくとも
「アドレス設定モジュール９０１」「データ要求モジュ
ール９０２」「データ再送要求モジュール９０３」「デ
ータ残量判定モジュール９０４」「データ量保持モジュ
ール９０５」「データ量検索モジュール９０６」「パス
ワード設定モジュール９０７」「データ比較モジュール
９０８」「データ更新表示モジュール９０９」「印刷デ
ータ切替えモジュール９１０」「受信バッファ切替えモ
ジュール９１１」「解析モジュール９１２」「出力処理
モジュール９１３」の各モジュールのプログラムコード
を記憶媒体に格納すればよい。

【０１０９】 画像処理システムは、印刷アドレス情報
に基づきＬＡＮ網で接続されたデータ格納部から印刷デ
ータを読取り、その結果得られる読取り制御情報からダ
ウンロードが成功したか否かを判定する。データが不完
全と判断した場合は、再送要求処理を自動的に行い、そ
の際、他の受信印刷ジョブの有無、再送回数から優先順
づけを行い待機時間を解消することが可能となった。

【０１１０】ユーザーは都度印刷データをダウンロード
する必要がなくなり、ＬＡＮ網の接続遮断時にユーザー
が再度印刷指定を行なう必要がなくなることによってユ
ーザーインターフェイスを向上させることができる。

【０１１１】さらに、再送要求を出して印刷した場合
に、前回印刷したデータを再度印刷を行なわないための
判断を行い読み飛ばし処理をするので、印刷速度の向上
や無駄な印刷を抑えコストの低下を促すことができる。
印刷データの更新は、データ更新表示手段によりユーザ
ーに報知し、確認することができる。

【０１１２】印刷データの授受にパスワードが必要な場
合は、初期入力時のパスワードを登録管理するパスワー
ド設定手段により、再送処理時のパスワード入力を不要
とした。

【０１１３】また、印刷データの切替えが生じた場合で
も、受信トレイの切替え処理手段により、既に印刷され
ている用紙と該他の印刷データの印刷された用紙とが混
じることなく印刷が可能となる。

【０１１４】さらに、フォントキャッシュの退避手段に
より、他の印刷データを印刷することでフォントキャッ
シュの内容が変わることを防ぐことができキャッシュの
ヒット効率をあげることが可能となる。

【発明の効果】本発明によれば、ホストコンピュータか
らのアドレス情報を受信すると、受信されたアドレス情
報に基づいて印刷データをデータ格納手段に要求し、印
刷データの先頭に記述されているデータ量または予め通
信して得られたデータ量と、データ格納手段からロード
された印刷データのデータ量とを比較して、印刷データ
のロードに成功したか否かを判定し、印刷データのロー
ドに失敗した場合、印刷データを前記データ格納手段に
再送要求することにより、ユーザーは都度印刷データを
ダウンロードする必要がなくなり、接続遮断時でもユー
ザーが再度印刷指定を行なう必要がなくなり、ユーザー
インターフェイスを向上させることができる。

【０１１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である印刷装置であるＬＢ
Ｐの断面図である。

【図２】本実施形態１のホストコンピュータ及び印刷装
置の基本構成を示すブロック図である。

【図３】実施形態１における印刷処理を表すフローチャ
ートである。

【図４】実施形態１における印刷データの読み飛ばし処
理を表すフローチャートである。

【図５】実施形態１におけるデータの更新チェック処理
を表すフローチャートである。

【図６】実施形態１におけるパスワード設定処理を表す
フローチャートである。

【図７】実施形態１における出力トレイ切替え処理を表
すフローチャートである。

【図８】実施形態１におけるキャッシュ退避処理を表す
フローチャートである。

【図９】実施形態におけるメモリマップを示す図であ
る。

【符号の説明】

１０００ レーザビームプリンタ １００１ プリンタ制御ユニット １００２ レーザドライバ １００３ 半導体レーザ １００４ レーザ光 １００５ 回転多面鏡 １００６ 静電ドラム １００７ 現像ユニット １００８ 用紙カセット １００９ 給紙ローラ １０１０ 搬紙ローラ １０１１ 搬紙ローラ １０１２ 操作パネル ２０１ ホストコンピュータ１ ２０２ 印刷装置（レーザビームプリンタ） ２０３ 通信制御部 ２０４ フォーマッタ解析部 ２０５ 描画メモリ ２０６ プリンタエンジン部 ２０７ ＬＡＮ ２０８ ルータ ２０９ ＬＡＮ ２１０ ＬＡＮ ２１１ ルータ ２１２ データベース ２１３ ホストコンピュータ２ ２１４ アドレス設定部 ２１５ データ要求部 ２１６ 再送要求数保持部 ２１７ データ残量判定部 ２１８ データ量保持部 ２１９ データ量検索部 ２２０ パスワード設定部 ２２１ データ比較部 ２２２ データ更新表示部 ２２３ 印刷データ切替部 ２２４ 受信バッファ切替部 ２２５ 受信バッファ部 ２２６ キャッシュ退避部 ２２７ トレイ切替部 ２２８ データ読み飛ばし部 ２２８ データ再送要求部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06F 3/12 B41J 29/00

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷データを格納したデータ格納手段と
   通信可能な画像処理装置であって、ホストコンピュータからの アドレス情報を受信する受信
   手段と、 前記受信手段により受信されたアドレス情報に基づい
   て、前記データ格納手段に印刷データを要求し、当該印
   刷データをロードするデータ要求手段と、 印刷データの先頭に記述されているデータ量または予め
   通信して得られたデータ量と、前記データ要求手段によ
   りロードされた印刷データのデータ量とを比較して、印
   刷データのロードに成功したか否かを判定する判定手段
   と、 印刷データのロードに失敗した場合、印刷データを前記
   データ格納手段に再送要求するデータ再送要求手段とを
   有することを特徴とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 印刷データのロードに失敗した場合、他
   の印刷データが来ているかを判断する判断手段と、 他の印刷データが来ていると前記判断手段により判断さ
   れた場合、再送要求回数が所定以上であるのに応じて、
   印刷データの切替を行う切替手段とを有することを特徴
   とする請求項１に記載の画像処理装置。
3. 【請求項３】 前記データ格納手段からロードされた印
   刷データが、再送要求による印刷データであるかを判断
   する再送判断手段と、 再送要求による印刷データであると前記再送判断手段に
   より判断された場合、印刷データの更新が行なわれたか
   否かを判断する更新判断手段とを有することを特徴とす
   る請求項１或いは２に記載の画像処理装置。
4. 【請求項４】 印刷データを格納したデータ格納手段と
   通信可能な画像処理装置において実行する画像処理方法
   であって、ホストコンピュータからの アドレス情報を受信する受信
   工程と、 前記受信工程により受信されたアドレス情報に基づい
   て、前記データ格納手段に印刷データを要求し、当該印
   刷データをロードするデータ要求工程と、 印刷データの先頭に記述されているデータ量または予め
   通信して得られたデータ量と、前記データ要求工程によ
   りロードされた印刷データのデータ量とを比較して、印
   刷データのロードに成功したか否かを判定する判定工程
   と、 印刷データのロードに失敗した場合、印刷データを前記
   データ格納手段に再送要求するデータ再送要求工程とを
   有することを特徴とする画像処理方法。
5. 【請求項５】 印刷データを格納したデータ格納手段と
   通信可能な画像処理装置における処理をコンピュータに
   実行させるためのプログラムコードを格納した記憶媒体
   であって、ホストコンピュータからの アドレス情報を受信する受信
   コードと、 前記受信コードの処理により受信されたアドレス情報に
   基づいて、前記データ格納手段に印刷データを要求し、
   当該印刷データをロードするデータ要求コードと、 印刷データの先頭に記述されているデータ量または予め
   通信して得られたデータ量と、前記データ要求コードの
   処理によりロードされた印刷データのデータ量とを比較
   して、印刷データのロードに成功したか否かを判定する
   判定コードと、 印刷データのロードに失敗した場合、印刷データを前記
   データ格納手段に再送要求するデータ再送要求コードと
   を有することを特徴とする記憶媒体。