JP3501306B2 - 磁気ヘッド装置及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド装置及びその製造方法

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JP3501306B2
JP3501306B2 JP21316894A JP21316894A JP3501306B2 JP 3501306 B2 JP3501306 B2 JP 3501306B2 JP 21316894 A JP21316894 A JP 21316894A JP 21316894 A JP21316894 A JP 21316894A JP 3501306 B2 JP3501306 B2 JP 3501306B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド装置及びそ
の製造方法に関し、特に、記録媒体に摺接させる磁気ヘ
ッド装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ビームを用いて情報の書込み、消去及
び読出しを行うことができるいわゆる書込み可能の光デ
ィスクの一つに、光磁気ディスクと称されるものがあ
る。
【0003】図21は、こうした光磁気ディスクの構造を
示している。即ち、透明基板2上に垂直磁化膜からなる
光磁気記録層3が設けられ、光磁気記録層3上に金属薄
膜例えばアルミニウムの薄膜からなる反射膜4が積層さ
れ、更に、この反射膜4上に紫外線硬化型樹脂等による
保護膜5を形成して光磁気ディスク1が構成される。
【0004】光磁気ディスクの記録方式としては、磁界
変調方式、光変調方式等が知られている。
【0005】磁界変調方式は、旧信号上に新信号を重ね
書きするいわゆるオーバーライトを可能にする。この磁
界変調方式の光磁気記録及び/又は再生装置は、図20に
示すように垂直磁化膜による光磁気記録層を有する光磁
気ディスク1を挟んで、基板2側に光ビーム6を対物レ
ンズを介して照射する光ピックアップ(図示省略)を、
保護膜5側に光スポットと同期して移動する磁界発生手
段、即ち磁気ヘッド7を配している。光磁気ディスク1
に情報信号を記録する場合には、磁気ヘッド7に流す電
流の方向を記録する情報信号に基づいて変化させること
によって発生する垂直磁界方向を変化させる。
【0006】光磁気ディスク1は、記録、再生時にはそ
の中央部を回転中心として線速度一定もしくは角速度一
定で回転される。
【0007】そして、記録信号に対応した垂直磁界が光
ビームスポット6a付近に供給されることで、ディスク
1の書換え希望部分1Aが光ビームスポット6aにより
キュリー温度以上に加熱され、消磁される。その後、光
磁気ディスク1が回転駆動されることによって、光磁気
ディスク1と光ビームスポット6aが相対的に移動して
キュリー温度以下に低下したとき、書き換え希望部分1
Aが磁気ヘッド7からの垂直磁界方向に従って磁化され
る。その結果、光磁気ディスク1に情報が記録される。
【0008】光磁気ディスク1は非接触メディアであ
り、従って磁気ヘッド7はディスク1から必要充分な間
隔d0(例えば0.2mm)だけ離れて配される。この間隔d
0は、光磁気ディスク1が光磁気ディスク1自身の反り
によってディスクの回転時に図20中の上下方向に変位す
るため、変位したときに光磁気ディスク1と磁気ヘッド
7が接しないようにするのに足りる距離に設定されてい
る。
【0009】光磁気ディスクは前述したように非接触で
記録するため、光磁気記録用の磁気ヘッド7はディスク
1から離れた状態で、回転時にディスク1の傾斜、厚み
の不均一等に起因して発生するディスク1の面振れに追
従するように電磁サーボ機構が取付けられている。この
ため、光磁気ディスクに対して非接触方式をとる記録再
生機では、消費電力の低減化、機器の小型化、特に機器
の厚さを小さくすること等に限界がある。
【0010】そこで、磁気ヘッドを光磁気ディスクに摺
動させることも考えられる。例えば図22に示すように、
この摺動型磁気ヘッド11では、フェライトコア12の中心
磁極コア12Aにコイル13を巻装してなるヘッド素子14の
周辺に、コア材より柔らかい摺動部14aが設けられてい
る。
【0011】摺動型磁気ヘッド11では、摺動部14aがデ
ィスク1に接触摺動し、中心磁極コア12Aがディスク1
により微小間隔d1をおいて対向し、直接ディスク1と
接触されない構造であるので、ディスク1の保護膜5を
傷つけることがない。
【0012】また、磁気ヘッド11を光磁気ディスク1に
接触摺動させる接触方式とするので、磁気ヘッド11の支
持弾性体を介してヘッドアームに取付けるという単純な
機構で済み、従来の容積をとる電磁サーボ機構を省略す
ることができる。従って、記録再生装置の消費電力の低
減化、機器の小型化等に有利となる。更に、磁気ヘッド
11を前述した非接触方式に比してディスク1に近づける
ことができるので、ディスク1に与える垂直磁界が強く
なるため、記録時の消費電力を小さくすることができ
る。
【0013】ところで、上述の磁気ヘッドにおいては、
外部から衝撃を受けたときに、磁気ヘッド11がディスク
1から離れてしまう可能性がある。
【0014】図23に上記の磁気ヘッド11の支持機構をモ
デル化して示す。磁気ヘッド11は、ばね部材817 を介し
て固定体818 に支持され、ばね圧によって磁気ヘッド11
がディスク面1aに接触する。
【0015】今、外力により加速度が固定体818 及び
ディスク1に加わったとすると、加速度の方向が下向
きの場合、慣性によって磁気ヘッド11が現在の状態を保
持しようとするため、磁気ヘッド11がディスク1と離れ
る。即ち、図23に示した理由から理解されるように、加
速度と磁気ヘッド11の質量の積に等しい力Fが上向き
に発生する。従って、この力以上の逆向きのばね圧が加
わっていないと磁気ヘッド11とディスク1が離れてしま
う。
【0016】そこで、外部衝撃に対して予測される加速
に耐え得る力以上のロードフォースを磁気ヘッド11
に加える方法が採られている。
【0017】しかし、大きなロードフォースは、摺動抵
抗を増加させてディスク1に与える傷を多くしてしまう
ばかりか、ディスクを回転駆動するスピンドルモータへ
の負荷も大きくなる等のおそれがある。また摺動部14a
の摩耗も無視できなくなる。
【0018】従って、磁気ヘッド11に加えるばね圧は、
外部衝撃に対して予測される加速度に耐え得る力が必
要であるが、摺動抵抗を小さくし度いという目的から、
前述の力を下回ることのない範囲で小さい方が望まし
い。
【0019】上記の要請に応えようとすると、磁気ヘッ
ド支持の構造が複雑になり、製造原価の昂騰を招く。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであって、記録媒体に対する安定
摺動が保証され、かつ、構造が簡単で製造が容易な磁気
ヘッド装置と、その製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次のような構成としている。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】即ち、本発明は、磁気ヘッド素子と、この
磁気ヘッド素子を支持して記録媒体に摺接する摺接部と
を備えるヘッド本体を有する磁気ヘッド装置において、
第1及び第2の支持部と、第1及び第2の弾性変位部と
を備え、前記第1の支持部の一端側に前記第1の弾性変
位部を介して前記ヘッド本体を取り付けているアーム状
のヘッド本体支持手段を有し、前記第2の支持部は、一
端が固定手段に取り付けられると共に、他端が前記第2
の弾性変位部を介して前記第1の支持部に連結されてお
り、前記ヘッド本体支持手段は、この支持手段の中心軸
線を挟んで配されると共に前記第1及び第2の弾性変位
部を形成する一対の導電性材料により形成され 板状の
第1及び第2の弾性部材と、これらの弾性部材の少なく
とも一方の面側に設けられて前記第1及び第2の支持部
を形成する樹脂部とから構成されており、 前記第1及び
第2の弾性部材が前記磁気ヘッド素子と電気的に接合さ
れてい ることを特徴とする磁気ヘッド装置に係るもので
ある。
【0035】この発明では、前記摺接部は、前記弾性部
材の先端側に設けられた樹脂材料により形成され、例え
前記一対の板状の弾性部材の先端側にこれらの各々の
弾性部材と一体となるように設けられているのが望まし
い。
【0036】また、前記第1の弾性変位部の弾性力より
も前記第2の弾性変位部の弾性力が大きくなるように各
々形成されているのがよい。
【0037】この場合、前記第1及び第2の弾性変位部
は、前記第1の支持部と前記第2の支持部の連結方向と
ほぼ直交する方向に延びるように形成されていることが
よい。
【0038】また、前記第1及び第2の弾性変位部は、
前記ヘッド本体を記録媒体に接触する方向もしくは記録
媒体より離間する方向に変位可能に形成されているのが
よい。
【0039】また、前記弾性部材の先端側には、略U字
状の弾性変位部が更に形成され、このU字状の弾性変位
部の自由端側に前記ヘッド本体が取り付けられていると
共に、前記U字状の弾性変位部の基端側は、前記第1の
弾性変位部に連結されていることが望ましい。
【0040】また、前記第1及び第2の支持部を形成す
る支持部は、前記弾性部材の上下より挟持するように前
記弾性部材に一体的に形成されているのがよい。
【0041】そして、前記ヘッド本体と前記第1及び第
2の支持部とに対して側方から弾性部材が圧入、一体化
されているのもよい。
【0042】本発明において、第1及び第2の弾性変位
部を形成する少なくとも一つの板状の弾性部材と、磁気
ヘッド素子を取り付けるヘッド本体部と、第1及び第2
の支持部とを備え、前記ヘッド本体部と前記第1の支持
部とは前記第1の弾性変位部により連結され、前記第1
の支持部と前記第2の支持部とは前記第2の弾性変位部
により連結されている磁気ヘッド装置を製造するに際
し、一対の金型間において前記第1及び第2の支持部を
形成するための複数のキャビティ内に前記弾性部材を挿
入した状態で、前記第1及び第2の弾性変位部となる部
分を前記一対の金型により挟持し、前記複数のキャビテ
ィ内に樹脂を装入して、前記ヘッド本体と前記第1及び
第2の支持部とを、前記弾性部材をこの厚み方向の上下
より挟持するように前記弾性部材に一体的に形成し、上
述した本発明に基づく磁気ヘッド装置を製造することが
望ましい。
【0043】この製造方法においては、前記弾性部材を
前記一対の金型により挟持した状態で、予め前記樹脂と
同一の樹脂から形成された複数の小片を適宜前記キャビ
ティの内面と前記弾性部材との間に配することができ
る。
【0044】また、本発明において、第1及び第2の弾
性変位部を形成する少なくとも一つの板状の弾性部材
と、磁気ヘッド素子を取り付けるヘッド本体部と、第1
及び第2の支持部とを備え、前記ヘッド本体部と前記第
1の支持部とは前記第1の弾性変位部により連結され、
前記第1の支持部と前記第2の支持部とは前記第2の弾
性変位部により連結されている磁気ヘッド装置を製造す
るに際し、前記一対の金型間の複数のキャビティ内に樹
脂を装入して前記ヘッド本体と前記第1及び第2の支持
部とをそれぞれ成形し、これらのヘッド本体と第1及び
第2の支持部に対して側方から弾性部材を圧入して一体
化することによって、上述した本発明に基づく磁気ヘッ
ド装置を製造することができる。
【0045】この場合、成形品を前記金型より取り出し
た後に、前記ヘッド本体部に前記磁気ヘッド素子を取り
付けることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面の参照下に説明
する。
【0047】本実施例による磁気ヘッド装置及びその製
造方法について詳細に説明する。
【0048】まず、本実施例による磁気ヘッド装置が用
いられる光磁気ディスク記録及び/又は再生装置につい
て説明する。図9は、図21に示した光磁気ディスクを用
いる記録及び/又は再生装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0049】光磁気ディスク1は、ディスクカートリッ
ジ42内に収納されている。光磁気ディスク1には、保護
膜が滑性を有する材料で形成されているか、或いは滑性
を有する膜が保護膜上に更に設けられている。
【0050】ディスクカートリッジ42は、後述するよう
に、光ピックアップ及び磁気ヘッドによる光磁気ディス
ク1への情報信号の記録、或いは、光ピックアップによ
る光磁気ディスク1に記録された情報信号の読み取りを
可能とする開口部(図示せず)が形成されている。
【0051】また、ディスクカートリッジ42には、開口
部を開閉する図示しないシャッタが取り付けられてい
る。シャッタは、ディスクカートリッジ42を装置本体に
装填したときには、開口部を開放し、ディスクカートリ
ッジ42が装置本体より排出されたときには、開口部を閉
塞する。
【0052】ディスクカートリッジ42に収納された光磁
気ディスク1は、スピンドルモータ43によって回転駆動
される。光磁気ディスク1は、スピンドルモータ43によ
って線速度一定もしくは角速度一定で回転駆動される。
【0053】スピンドルモータ43で回転駆動された光磁
気ディスク1には、光ピックアップ45から出射された光
ビームがディスクの基板側より照射される。また、光磁
気ディスク1の保護膜側からは、磁気ヘッド27からの垂
直磁界が光磁気ディスク1への情報信号の記録の際に印
加される。光ピックアップ45は、対物レンズ44、光源、
光検出器及び光学系を含む。
【0054】光源から出射された光ビームは、対物レン
ズ44によって集光された状態で光磁気ディスク1に照射
される。光磁気ディスク1に照射された光ビームは、光
磁気ディスク1の記録膜及び/又は反射膜によって反射
され、再び対物レンズ44を介して光ピックアップ45内に
入射し、光学系によって光源から出射された光ビームと
分離されて光検出器に導かれる。
【0055】対物レンズ44は、光ピックアップ45に設け
られた図示しないアクチュエータによって、少なくとも
フォーカス方向に、後述するフォーカスエラーがゼロと
なるように駆動される。例えば、アクチュエータとして
は、電磁アクチュエータが用いられる。光ピックアップ
45は、ここでは図示しないが、磁気ヘッド27が取り付け
られた後述するアーム状のヘッド支持体と連結されてお
り、磁気ヘッド27と共に送りモータ46によって光磁気デ
ィスク1の径方向に送られる。磁気ヘッド27の構成につ
いては、後述する。
【0056】光ピックアップ44の光検出器からの出力信
号はRFアンプ48に供給される。RFアンプ48は、光検
出器からの出力信号に基づいて、RF信号を生成し、生
成したRF信号を後述する制御回路群に供給する。RF
アンプ48は、光検出器からの出力信号に基づいて、フォ
ーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などのエラ
ー信号を生成し、サーボ制御回路47に供給する。
【0057】サーボ制御回路47は、供給されたエラー信
号に基づいて、フォーカスサーボ信号、トラッキングサ
ーボ信号及びスピンドルサーボ信号の各サーボ信号を生
成して、光ピックアップ45のアクチュエータ、スピンド
ルモータ43等に供給する。その結果、フォーカスサー
ボ、トラッキングサーボ及びスピンドルサーボ等のサー
ボが行われる。また、トラッキングエラー信号に基づい
てサーボ制御回路47は、送り信号を生成し、送り信号を
送りモータ46に供給する。
【0058】光ピックアップ45及び磁気ヘッド27は、記
録もしくは再生動作時に光磁気ディスク1のトラックに
沿ってディスクの径方向に送られる。また、RFアンプ
48は、光磁気ディスク1に予め記録されたアドレス信号
を抽出してアドレスデコーダ49に供給する。アドレスデ
コーダ49は、供給されたアドレス信号をデコードしてア
ドレスデータとして後述する制御回路群に供給する。
【0059】制御回路群50は、RFアンプ48から供給さ
れたRF信号に所定のデコード処理、例えばEFMの復
調処理やエラー訂正符号の復合化処理等の復調処理を施
すデコーダ部と、入力されたディジタル信号に所定のエ
ンコード処理、例えばFEMの符号化処理やエラー訂正
符号の符号化処理等の符号化処理を施すエンコーダ部
と、記録及び/又は再生装置の各部の動作を制御する制
御部とを含む。
【0060】制御回路群50の制御部には、操作部55と表
示部56が接続されている。操作部55は、複数の操作キー
より構成されており、ユーザによって光磁気ディスク1
に対する情報信号の記録動作の開始、記録動作の停止、
光磁気ディスク1に記録された情報信号の再生動作の開
始、再生動作の停止、選曲動作等を制御部に入力する。
制御部は、操作部55からの入力信号に基づいて各種制御
信号を発生して記録又は再生動作の開始及び停止、選曲
動作を行わせる。表示部56には、光磁気ディスク1の目
録領域に記録された情報が読み出されて表示されるほ
か、曲名や記録経過時間、再生経過時間等の時間情報が
表示される。
【0061】入力端子52から入力された情報信号として
のアナログオーディオ信号のようなアナログ信号は、A
/D変換器51に供給されて、16bit のディジタル信号に
変換される。A/D変換器51からのディジタル信号は、
制御回路群50のエンコーダ部に供給されて、エンコード
処理が施されて記録データに変換された後、磁気ヘッド
駆動回路41に供給される。
【0062】磁気ヘッド駆動回路41からの出力信号は、
磁気ヘッド27に供給され、磁気ヘッド27により記録デー
タに基づく垂直磁界が光磁気ディスク1に供給される。
この時、光磁気ディスク1の基板側から光ピックアップ
45からの記録レベルの光ビームが照射されている。
【0063】制御回路群50のデコーダ部から出力される
ディジタル信号はD/A変換器53に供給されて、D/A
変換器53によってアナログ信号に変換される。D/A変
換器53から出力されるアナログ信号は、出力端子54か
ら、外部機器、例えばオーディオアンプ等に供給され
る。
【0064】光磁気ディスク1に情報信号の記録を行う
に際しては、まず、光ピックアップ45及び磁気ヘッド27
を送りモータ46によってディスク上の記録開始点に対応
する位置に移動させる。記録開始点に対応する位置に移
動させた後、光ピックアップ45から記録に必要な出力レ
ベルを有する光ビームをディスク1の基板側より照射す
ると共に、磁気ヘッド27により記録データに対応した垂
直磁界が印加される。
【0065】記録データは、前述したように、入力端子
52から入力された情報信号としてのアナログ信号がA/
D変換器51によってディジタル信号に変換され、このデ
ィジタル信号が制御回路群50のエンコーダ部に供給され
て、エンコーダ部によってエンコード処理が施されるこ
とによって得られる。
【0066】この記録データは、磁気ヘッド駆動回路41
を介して磁気ヘッド27に供給される。このとき、光磁気
ディスク1の記録膜は、光ピックアップ45から照射され
る光ビームによってキュリー温度以上に加熱されるた
め、記録膜は消磁されて磁気ヘッド27から供給された垂
直磁界の方向に従って磁化される。
【0067】即ち、光ピックアップ45から照射された光
ビームによって一旦キュリー温度以上に記録膜が加熱さ
れる際、光磁気ディスク1がスピンドルモータ43によっ
て回転されているために、光ピックアップ45から出射さ
れた光ビームと光磁気ディスク1の記録膜とが相対的に
移動される。
【0068】キュリー温度以上に加熱された記録膜は、
相対的移動により温度がキュリー温度以下に低下する。
その際、磁気ヘッド27から光磁気ディスク1に供給され
ていた垂直磁界の方向、S、N極のいずれかの極性に従
って磁化される。その結果、光磁気ディスク1に記録デ
ータが記録される。
【0069】光磁気ディスク1に記録された情報信号を
再生するにあたっては、光ピックアップ45を送りモータ
46を駆動して光磁気ディスク1上の再生開始点に対応す
る位置まで移動させる。このとき、磁気ヘッド27も光磁
気ディスク1の径方向に送られるが、再生に関しては何
ら関与しない。
【0070】光ピックアップ45が再生開始点に到達した
後に、光ピックアップ45は再生に必要な出力レベルの光
ビームを光磁気ディスク1に照射する。この再生に必要
な出力レベルは、記録に必要な出力レベルよりも十分低
い出力レベルで、光磁気ディスク1の記録膜の磁化を失
わせることができないような出力レベルである。
【0071】光ピックアップ45から出射された光ビーム
は、対物レンズ44によって光磁気ディスク1の透明基板
を透過して記録膜上に集光される。対物レンズ44によっ
て集光された光ビームは、光磁気ディスク1の記録膜及
び/又は反射膜によって反射され、再び対物レンズ44を
介して光ピックアップ45内に導かれる。
【0072】この光磁気ディスク1によって反射された
光ビーム(以下、反射光ビームと称する。)は、光磁気
ディスク1の記録膜の磁化方向によって偏光面が回転さ
れる。換言すれば、磁気学的カー効果によって光ビーム
の偏光面が回転される。
【0073】光ピックアップ45に再び入射した反射光ビ
ームは、光学系によって光源から出射された光ビームと
分離されて光検出器に導かれる。光検出器は、カー効果
による反射光ビームの偏光面の回転情報を電気的な信号
に変換して出力信号として出力する。
【0074】光検出器からの出力信号はRFアンプ48に
供給されて、RF信号、フォーカスエラー信号やトラッ
キングエラー信号等のエラー信号等が生成される。RF
アンプ48から出力されたRF信号は、制御回路群50のデ
コーダ部に供給されて、復調処理が施される。制御回路
群50のデコーダ部から出力されるディジタル信号は、D
/A変換器53に供給されて、D/A変換器53でディジタ
ル信号からアナログ信号に変換されて、出力端子54から
出力される。
【0075】なお、これらの光磁気ディスク1に対する
情報信号の記録動作もしくは光磁気ディスク1に記録さ
れた情報信号の再生動作においては、操作部55の操作キ
ーが操作されることによって記録もしくは再生動作を開
始、もしくは停止する。
【0076】また、操作部55の操作キーが操作されるこ
とによって、光磁気ディスク1のユーザの所望とする位
置から光磁気ディスク1に記録された情報信号の再生も
しくは光磁気ディスク1に情報信号が記録される。
【0077】また、光磁気ディスク1に対して情報信号
の記録または再生動作を開始する最初の時点もしくは記
録及び/又は再生装置に光磁気ディスク1が装填された
時点で、光磁気ディスク1の記録領域の内周側に設けら
れた目録領域に記録された情報が光ピックアップ45によ
って読み出されて、制御回路群50の制御部のRAMエリ
アに蓄えられる。制御部に蓄えられた目録情報は、再生
動作時の光ピックアップ45のアクセス動作や表示部56へ
の時間情報や曲番等の表示等に用いられる。
【0078】図10(a)〜(c)に、より具体的な光磁
気ディスクを用いる記録及び/又は再生装置の構成を示
す。図10(a)は記録及び/又は再生装置の平面図、図
10(b)は記録及び/又は再生装置の正面図、図10
(c)は記録及び/又は再生装置の右側面図である。
【0079】光ピックアップ45は、可動部18と固定部19
より構成されている。可動部18は、送りモータ46によっ
て、一対のガイド部材10a、10bに沿って光磁気ディス
ク1の径方向に送られる。これら一対のガイド部材10
a、10bの一方のガイド部材が送りモータ46によって回
転駆動されると共に、光ピックアップ45の可動部18に係
合するリードスクリューによって構成されている。この
一方のガイド部材10が回転駆動されることによって、光
ピックアップ45の可動部18が光磁気ディスク1の径方向
に送られる。
【0080】光ピックアップ45の可動部18には、電磁ア
クチュエータから構成されるフォーカスアクチュエータ
が設けられている。このフォーカスアクチュエータによ
って対物レンズ44がフォーカシング方向に駆動される。
【0081】可動部18において、対物レンズ44の光軸上
の対物レンズ44の下側には、折り曲げミラー18aが配さ
れている。固定部19は、光源19a、光検出器19bと複数
のミラーを有する。
【0082】光源から出射された光ビームは、複数のミ
ラーによって偏向され、固定部19の図示しない開口部よ
り出力されて、可動部18の図示しない開口部を介して折
り曲げミラー18aに導かれる。光源19aから出射された
光ビームは、ミラー18aによって90°偏向されて、対物
レンズ44に導かれ、対物レンズ44によって集光されて、
光磁気ディスク1の記録膜上に集光される。
【0083】光磁気ディスク1からの反射光ビームは、
対物レンズ44、ミラー18aを介して、固定部19の開口部
を介して固定部19内に入射し、複数のミラーによって偏
向されると共に、光源19aから出射される光ビームとは
分離されて光検出器19bに導かれる。
【0084】固定部19中の複数のミラー中、ミラー19c
が、トラッキングエラー信号に基づいて生成されたトラ
ッキングサーボ信号が供給される電磁アクチュエータに
よって回動される。その結果、トラッキングサーボが行
われる。
【0085】磁気ヘッド27は、ヘッド支持体21の先端側
に、光ピックアップ45の対物レンズ44によって集光され
た光ビームの中心と、磁気ヘッド27の磁界の中心とが一
致するように取り付けられている。
【0086】ヘッド支持体21は、光ピックアップ45の可
動部18に連結アーム16によって断面が略コ字状となるよ
うに連結されている。連結アーム16は、可動部18にネジ
24aによって取り付けられている。
【0087】前述したように、光ピックアップ45及び磁
気ヘッド27の光磁気ディスク1の径方向の送り制御は、
RFアンプ48で生成されたトラッキングエラー信号の低
域周波数成分を送りモータ46に供給して、送りモータ46
を駆動することによって行われる。
【0088】RFアンプ48で生成されたトラッキングエ
ラー信号の高域周波数成分は、光ピックアップ45のミラ
ー19cを駆動するアクチュエータに供給され、トラッキ
ングサーボが行われる。これにより、光ピックアップ45
から照射される光ビームの位置が変化しても、光磁気デ
ィスク1への記録に必要な磁界、例えば 150Oeの垂直
磁界が光磁気ディスク1に印加できるように、磁気ヘッ
ド27で発生される磁束の大きさ、例えば70μmΦ等が設
定される。
【0089】更に、光ピックアップ45から出射される光
ビームと磁気ヘッド27から発生される磁界の中心との位
置ずれ補償分として、例えば、50μmΦを加味して、磁
束寸法、例えば70+50=120 μmΦが設定される。
【0090】光磁気ディスク1に対して記録動作もしく
は再生動作が終了し、光磁気ディスク1の回転が止まる
前に、光ピックアップ45及び磁気ヘッド27は、制御回路
群50の制御部からの制御信号が送りモータ46に供給され
て、光磁気ディスク1の外周端から離れた位置まで送ら
れる。
【0091】このとき、ヘッド支持体21は、光ピックア
ップ45及び磁気ヘッド27が光磁気ディスク1の外周側に
向かって移動される際に、リフタ17と係合して、磁気ヘ
ッド27が光磁気ディスク1の面より離間する方向に上昇
させられる。リフタ17の自由端側には、テーパ面が形成
されていると共に、基端側にはテーパ面に連続して平坦
面が形成されている。
【0092】ヘッド支持体21は、リフタ17のテーパ面に
沿ってリフタ17上を移動し、光ピックアップ45及び磁気
ヘッド27の移動が終了した時点では、リフタ17の平坦面
上にヘッド支持体21が位置し、磁気ヘッド27は、光磁気
ディスク1より離間した位置に保持される。リフタ17に
よって上昇させられた量は、磁気ヘッド27が光磁気ディ
スク1より十分離間して、磁気ヘッド27が光磁気ディス
ク1と当接するおそれの無い距離、例えば 0.2mm程度で
ある。
【0093】光磁気ディスク1に対して記録又は再生動
作を開始するにあたっては、光ピックアップ45及び磁気
ヘッド27は、光磁気ディスク1の内周方向に移動され
る。この際、ヘッド支持体21は、リフタ17の平坦面より
テーパ面上を移動するので、磁気ヘッド27が光磁気ディ
スク1に向かって徐々に降下する方向に移動される。光
ピックアップ45及び磁気ヘッド27が光磁気ディスク1の
内周側に移動が完了したときには、磁気ヘッド27は光磁
気ディスク1に接している。
【0094】次に、本発明の実施例による磁気ヘッド装
置の構成について図面参照下に説明する。まず、本実施
例による磁気ヘッド装置の理解のために、図1について
第1の参考例による磁気ヘッド装置の構成を説明する。
【0095】アーム状のヘッド支持体21は、ヘッド本体
部22、アーム部23、固定部24及び板状バネ部材29を有し
ている。
【0096】ヘッド本体部22は、凹部内に磁気ヘッド27
を収納して取り付けた状態で光磁気ディスク1の保護膜
側に摺接する摺接部28を有する。
【0097】アーム部23は、磁気ヘッド27に向かって漸
次厚みが薄くなると共に、先端に向かって漸次幅が細く
なるような傾斜部と、この傾斜部に連続して形成された
平坦部とを有する。
【0098】固定部24は、ヘッド支持体21を連結アーム
16にネジ24aによって取り付けるための複数のネジ孔24
b、24cが形成されている。
【0099】板状のバネ部材29は、全体が細長い形状に
形成されており、その一端側が略U字状に形成され、分
岐部29a、29aが設けられていると共に、他端側にネジ
孔24b、24cに対応する位置に複数の孔が形成されてい
る。
【0100】ヘッド本体部22、アーム部23、固定部24
は、合成樹脂材料により形成されていると共に、板状の
バネ部材29が埋め込まれる形で取り付けられている。分
岐部29a、29aは、摺接部28の凹部を取り囲むように摺
接部28に一体的に取り付けられている。
【0101】板状のバネ部材29は、摺接部28とアーム部
23との間が外方に向かって露出されて、第1の弾性変位
部29bが形成されていると共に、アーム部23と固定部24
との間が露出されて、第2の弾性変位部29dが形成され
ている。
【0102】バネ部材29は、第2の弾性変位部29dで僅
かに下方に向かって屈曲されている。第1の弾性変位部
29bの幅よりも第2の弾性変位部29dの幅の方が広くな
っており、更に第2の弾性変位部29dの幅よりも固定部
24内の基端部29eの幅の方が広くなるように形成されて
いる。換言すると、基端側29eから先端側の第1の弾性
変位部29bに向かって漸次幅が狭くなるように板状のバ
ネ部材29の形状が形成されている。
【0103】これによって、第1の弾性変位部29bは幅
が狭いのでバネ力、弾性力が小さく、第2の弾性変位部
29dの幅が広いので、バネ力、弾性力が大きい。第1の
弾性変位部29bの弾性力は、第2の弾性変位部29dの弾
性力よりも小さい。
【0104】従って、磁気ヘッド27の光磁気ディスク1
への摺接は、主として第2の弾性変位部29dによって行
われ、光磁気ディスク1の面と直交する方向、即ち、上
下方向への微小な変位もしくは微小な振動に対する摺接
部28の追随動作は、第1の弾性変位部29bによって行わ
れる。つまり、第1の弾性変位部29bは、光磁気ディス
ク1の上下方向の振動を吸収する役割を果たす。
【0105】この板状のバネ部材29を形成する材料とし
ては、例えばステンレス鋼、ベリリウム青銅、燐青銅等
の材料が好適であり、その他に弾性を有する絶縁材料で
もよい。
【0106】このヘッド支持体21の上面には、ヘッド本
体部22、アーム部23、固定部24にわたってフレキシブル
プリント基板30が接着等により取り付けられている。
【0107】フレキシブルプリント基板30は、ヘッド駆
動回路41からの記録データに基づく駆動電流をフレキシ
ブルプリント基板30の他端側の端子部30d、30dを介し
て磁気ヘッド27に供給する。後述するようにフレキシブ
ルプリント基板30の一端側の端子部30a、30aには、磁
気ヘッド27が接続されている。端子部30d、30dと端子
部30a、30aとは、各々配線30c、30cによって接続さ
れている。
【0108】磁気ヘッド27は、図3及び図4に示すよう
に、中心磁極コアと側磁極コアから構成された断面E字
状のコア25と、コア25の中心磁極に巻回されたコイル26
から構成されている。このコイル26の端子部26a、26a
は図2に示すようにフレキシブルプリント基板30の端子
部30a、30aに半田付けなどによって接続されている。
【0109】図2は、図1の磁気ヘッド27部分を拡大し
た分解斜視図を示す。この図2に基づいて、磁気ヘッド
27の端子部26a、26aにフレキシブルプリント基板30の
端子部30a、30aを接続するための要領を説明すると、
フレキシブルプリント基板30の配線30c、30cの先端側
に設けられた端子30a、30aには孔30b、30bが形成さ
れていて、この孔30b、30bにコイル26の端子26a、26
aが挿入され、孔30b、30bにコイル26の端子26a、26
aが挿入された状態で例えば半田付けにより接続され
る。
【0110】図3は、図1の磁気ヘッド27部分を拡大し
た分解斜視図を示す。この図3において、磁気ヘッド27
を摺接部28に取り付けるための要領としては、摺接部28
に形成された凹部28a内に端子26a、26aを図3中の上
に向けた状態で、E型コア25の長手方向が光磁気ディス
ク1の径方向に沿って嵌合される。
【0111】図4は、ヘッド本体部22の側面図を示す。
摺接部28の凹部28aは底部が極めて薄い盲孔状に形成さ
れており、磁気ヘッド27のコア25の中心磁極と対向する
部分の底面部28bは、他の部分よりも更に薄く、例えば
0.1mmに形成されている。
【0112】図5及び図6は何れも、摺接部28に磁気ヘ
ッド27を取り付ける前の状態を示している。図示のとお
り、板状のバネ部材29は、摺接部28の下面が光磁気ディ
スク1の面と平行になるように、第1の弾性変位部29b
で僅かに上方に向かって屈曲している。
【0113】このように、比較的大きな弾性力を有する
第2の弾性変位部29dと、比較的小さな弾性力を有する
第1の弾性変位部29bとを設けることによって、摺接部
28の光磁気ディスク1への摺接を確実にし、光磁気ディ
スク1と摺接部28との間の摩擦力を小さくして、光磁気
ディスク1に傷がつくことを防止することができる。ヘ
ッド支持体21を板状のバネ部材29と合成樹脂から形成さ
れた摺接部28及びアーム部23との一体化構造とすること
によって、重量の軽減化と、所定の剛性を得ることがで
きる。
【0114】板状のバネ部材29は、摺接部28とアーム部
23との間、及びアーム部23と固定部24との間から、第1
及び第2の弾性変位部29b、29dとして摺接部28、アー
ム部23及び固定部24の表面より低い位置で露出している
ものの、他の部分は、摺接部28、アーム部23及び固定部
24に埋め込まれている。従って、フレキシブルプリント
基板30が板状のバネ部材29に接触して、リークや短絡等
の事故が発生することを回避することができる。
【0115】板状のバネ部材29は、いわゆるインサート
成形によって、摺接部28、アーム部23及び固定部24に埋
め込まれた形で、摺接部28、アーム部23及び固定部24と
一体化されている。
【0116】図7にインサート成形に用いられる金型の
概略断面図を示し、図8に板状のバネ部材29をセットし
た状態の平面図を示している。これらの図面を用いて金
型、インサート成形方法について説明する。
【0117】金型は、下型61及び上型62から構成され、
上下の型61及び62によって形成されるキャビティは、板
状のバネ部材29の屈曲した形状に沿って形成されてい
る。キャビティは、摺接部成形用のキャビティ128 、ア
ーム部成形用のキャビティ123及び固定部成形用のキャ
ビティ124 から構成されている。
【0118】上下の型61及び62の金型の合わせ面は、上
下の型61及び62によって挟持された板状のバネ部材29の
厚み方向においてかつその中心に沿って形成されてい
る。上下の型61、62によって板状のバネ部材29を挟持し
た状態で、摺接部成形用のキャビティ128 とアーム部成
形用のキャビティ123 は、第1の弾性変位部29bに相当
する部分で分離されると共に、アーム部成形用のキャビ
ティ123 と固定部成形用のキャビテイ124 は、第2の弾
性変位部29dに相当する部分で分離される。
【0119】下型61の摺接部成形用のキャビティ128 、
アーム部成形用のキャビティ123 及び固定部成形用のキ
ャビティ124 に対応する位置に、複数の押出しピン64
A、64B、64C、64D及び64Eが設けられている。そし
て、射出成形後の樹脂が硬化した時点で、摺接部28、ア
ーム部23及び固定部24部分を押出しピン64A、64B、64
C、64D及び64Eで下型61より押し出して、ヘッド支持
体21を離型させる。
【0120】ヘッド支持体21を成形するに当たっては、
まず、板状のバネ部材29を下型61にセットし、上型62に
よって閉じて、上下の型61及び62によって板状のバネ部
材29を第1及び第2の弾性変位部29b、29dに対応する
位置で挟持する。このとき、前述したように、摺接部成
形用のキャビティ128 とアーム部成形用のキャビティ12
3 とは、第1の弾性変位部29bに相当する部分で分離さ
れると共に、アーム部成形用のキャビティ123 と固定部
成形用のキャビティ124 とは、第2の弾性変位部29dに
相当する部分で分離される。
【0121】このとき、複数の樹脂の小片40を摺接部成
形用のキャビティ128 、アーム部成形用のキャビティ12
3 及び固定部成形用のキャビティ124 の各キャビティの
内面と板状のバネ部材29との間に配して、各キャビティ
内で板状のバネ部材29が水平となるように支持すると共
に、各キャビティ内に溶融した樹脂を射出、充填した際
に、射出された樹脂の圧力によって板状のバネ部材29が
キャビティ内の水平状態から浮上、もしくは降下等の位
置ずれが発生することを防止する。樹脂の小片40は、各
キャビティ128 、123 及び124 に射出、充填される樹脂
と同じ樹脂材料から形成されている。
【0122】その後、溶融した樹脂が、図示しないノズ
ルから下型61に設けられたスプール61gに射出される。
スプール61gに射出された溶融した樹脂は、下型61に設
けられたランナ61a、61c、61e及びゲート61b、61
d、61fを経由して各キャビティ128 、123 、124 に射
出され、各キャビティ128 、123 、124 に充填される。
【0123】このようにして、各キャビティ128 、123
、124 内で、図1に示した摺接部28、アーム部23及び
固定部24に、それぞれ板状のバネ部材29の分岐部29a、
29a、アーム部23の内方部分29c及び固定部24の内方部
分29eが埋め込まれて一体とされる。上述したように複
数の小片40は、摺接部28、アーム部23及び固定部24と同
じ樹脂材料で成形されているので、摺接部28、アーム部
23及び固定部24と一体になる。
【0124】各キャビティ128 、123 、124 に射出、充
填された樹脂が硬化した後に、上型62と下型61からなる
金型を開き、次いで押出しピン64A、64B、64C、64D
及び64Eを図7中の上方に移動させて、各キャビティ12
8 、123 、124 内に成形された摺接部28、アーム部23及
び固定部24を押し出して、下型61より離型させる。続い
て、ランナ61a、61c、61e内に充填されていた樹脂
を、ゲート61b、61d、61fの位置で切断することによ
って、図1で示したヘッド支持体21が製造される。
【0125】摺接部28を形成する材料としては、高い寸
法精度が得られること、耐熱性が高いこと、耐摩耗性が
良いこと、軽量であること等の条件を満たすことが要求
される。このような材料としては、ポリフェニレンサル
ファイド(PPS)、ポリアセタール(POM)、ポリ
アリート(PAR)、ポリイミド6(6ナイロン)、ポ
リアミド66(66ナイロン)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、超高分子ポリエチレン(UHMW−P
E)、高分子ポリエチレン(HMW−PE)、アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)等
が挙げられる。また、アーム部23、固定部24を形成する
材料としては、ABS等を用いることができる。
【0126】摺接部28と、アーム部23及び固定部24と異
なる樹脂材料を用いて各々成形する場合には、図8に仮
想線で示したように、スプール61gをランナ61c、61e
だけに連通するように短くし、ランナ61aにのみ連通す
るスプール61hを設けて、スプール61g、61hにそれぞ
れ異なる種類の溶融した樹脂を供給する。これにより、
摺接部28は、上述した条件を満足する樹脂材料を用いて
形成すると共に、アーム部23及び固定部24には廉価な樹
脂材料を用いて形成することができ、材料費を低減する
ことができる。
【0127】次に、本発明の第の実施例による磁気ヘ
ッド装置を図11について説明する。なお、上述の第1の
参考例と共通する部分については、同一の指示符号を付
与し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0128】図11に示すように、アーム状のヘッド支持
体121 は、磁気ヘッド27(又は支持体121 の中心軸線)
を挟んで互いにほぼ平行に配設された2枚の板状のバネ
部材129 、129 を備えている。
【0129】これらの板状のバネ部材129 、129 は、ア
ーム部123 の途中、即ちアーム部123 に埋設されている
部分 129cの途中の部分で、光磁気ディスク1に磁気ヘ
ッド27が接する方向に僅かに屈曲している。更に、2枚
の板状のバネ部材129 、129においては共に、先端側の
ヘッド本体部122 に埋設されている部分 129a、 129a
は、本体部122 の摺接部128 が光磁気ディスク1の面と
ほぼ平行になるように、第1の弾性変位部 129bの部分
で僅かに屈曲されている。
【0130】これらの板状のバネ部材129 、129 は、弾
性を有し、かつ導電性を有する材料、例えばベリリウム
銅、燐青銅や他の銅合金を用いて形成されている。
【0131】2枚の板状のバネ部材129 、129 は、固定
部124 、アーム部123 及び本体部122 にわたって、固定
部124 、アーム部123 及び本体部122 に埋設されてい
る。これら2枚の板状のバネ部材129 、129 の先端部 1
29f、 129fは、本体部122 より突出していると共に、
他端部 129g、 129gは、固定部124 の基端側に形成さ
れた切欠き部 124d、 124dより露出されている。
【0132】先端部 129f、 129fは、磁気ヘッド27の
コイル26の端部130 、130 と、例えば、半田付けによっ
て電気的に接続されている。先端部 129f、 129fは、
コイル26と電気的に接続するための端子として機能す
る。また、他端部 129g、 129gは、ヘッド駆動回路41
からの駆動信号が供給される入力端子として機能し、磁
気ヘッド駆動回路41からの配線が電気的に接続される。
【0133】2枚の板状のバネ部材129、129は、上述し
た第1の参考例と同様に、固定部124とアーム部123、ア
ーム部123と本体部122との間で各々外方に向かって露出
されており、第1の弾性変位部129bと第2の弾性変位
部129dが形成されている。
【0134】固定部124、アーム部123及び摺接部128は
各々、上述の第1の参考例で述べたものと同様な合成樹
脂材料によって形成されている。
【0135】固定部124 には、連結アーム16に取り付け
るための複数のネジ孔 124c、 124bが形成されている
と共に、前述したように基端側に一対の切欠き部 124
d、 124dが形成されている。固定部124 内に2枚の板
状バネ部材129 、129 の基端側129e、 129eが埋設さ
れている。
【0136】アーム部123には、上述の第1の参考例で
述べたものと同様に、傾斜部と、この傾斜部に連続する
平坦部とが連続的に形成されていると共に、先端に向か
って漸次幅が細くなるように形成されている。本体部12
2は、磁気ヘッド27を収納する凹部が形成されている摺
接部128を有する。
【0137】この第の実施例では、板状のバネ部材12
9、129を磁気ヘッド27に挟んで互いにほぼ平行となるよ
うに配設しているので、光磁気ディスク1の回転方向の
剛性を保った状態で、上述の第1の参考例よりも幅の狭
い板状のバネ部材用いることができ、第1及び第2の
弾性変位部129b、129dの弾性付勢力を小さくすること
ができる。また、ロードフォースのバランスを左右でと
り易く、磁気ヘッド27の摺動抵抗を適切な値に設定する
ことができる。また、光磁気ディスク1がディスク自身
の持つ反り等に起因して発生するディスクの上下動によ
る圧力がヘッド支持体121に加わっても、ねじれ現象
(ローリング現象)の発生をヘッド支持体121が防止す
ることができる。
【0138】また、2枚の板状のバネ部材129 、129 に
導電性を有する材料を用いることによって、磁気ヘッド
27への電気信号を供給する配線部材と兼用することがで
き、ヘッド支持体121 への配線処理が不要となる。
【0139】この他、配線部材の持つ弾性力による影
響、即ち反力が解消されるほか、配線部材のねじれによ
って発生する回転力がヘッド支持体121 に加わることが
ないので、磁気ヘッド27の姿勢にねじれが生じたりする
ことがなくなる。従って、磁気ヘッド27を光磁気ディス
ク1に対して水平の状態に姿勢を保持することができ
る。さらに、2枚の板状のバネ部材129 、129 の間隔を
広げることによって、ヘッド支持体121 に発生するねじ
れを防止することもできる。
【0140】この第の実施例によるヘッド支持体121
も、上述の第1の参考例と同様に、2枚の板状のバネ部
材129、129をインサート成形によってアーム部123、固
定部124及び摺接部128と一体的に形成することができ
る。
【0141】次に、本発明の第の実施例による磁気ヘ
ッド装置を図12〜図14について説明する。なお、上述の
第1の参考例及び第の実施例と共通する部分について
は、同一の指示符号を付与し、ここでの詳細な説明は省
略する。
【0142】図12に、この第の実施例による磁気ヘッ
ド装置の斜視図を示す。この例では、アーム状のヘッド
支持体を構成する固定部224、アーム部223及び本体部22
2は各々、上述の第1の参考例で述べたものと同様な合
成樹脂材料によって形成されている。
【0143】固定部224 は、連結アーム16に取り付ける
ための複数のネジ孔 224c、 224bが形成されていると
共に、基端側に一対の切欠き部 224d、 224dが形成さ
れている。これらの切欠き部 224d、 224dから2枚の
板状のバネ部材129 、129 の他端部 129g、 129gが露
出される。固定部224 内には、2枚の板状のバネ部材12
9 、129 の基端側 129e、 129eが埋設されている。
【0144】アーム部223は、上述の第1の参考例と同
様に、傾斜部と、この傾斜部に連続する平坦部とが連続
的に形成されていると共に、先端に向かって漸次幅が細
くなるように形成されている。本体部222は、磁気ヘッ
ド27を収納する凹部が形成されている摺接部228を有す
る。
【0145】これらの固定部224 、アーム部223 及び摺
接部228 の両側面には、板状のバネ部材129 、129 の幅
とほぼ同じ深さで、板状のバネ部材129 、129 の厚みよ
りも若干狭い幅の溝225 が各々形成されている。この溝
225 は、図14に示すように、固定部224 、アーム部223
及び摺接部228 の両側面の厚み方向のほぼ中央となる位
置に形成されている。このような状態で、各固定部224
、アーム部223 及び摺接部228 は、射出成形によって
成形される。
【0146】その後、図13及び図14に示すように、各溝
225 に2枚の板状のバネ部材129 、129 を各々圧入し
て、固定部224 、アーム部223 及び摺接部228 に2枚の
板状のバネ部材129 、129 を取り付ける。
【0147】このように、この第の実施例によれば、
上述の第1の参考例及び第の実施例のようにインサー
ト成形によって板状のバネ部材と固定部、アーム部及び
摺接部とを一体化させるのではなく、予め固定部224、
アーム部223及び摺接部228を射出成形によって成形して
おき、成形された固定部224 、アーム部223及び摺接部2
28に後から2枚の板状のバネ部材129、129を圧入して取
り付けているので、上述の第の実施例で述べた効果に
加えて、固定部、アーム部及び摺接部の成形を簡単に行
える。
【0148】上述した例の磁気ヘッド装置では、第1
の弾性変位部と第2の弾性変位部を設けることによっ
て、磁気ヘッド27を光磁気ディスク1に摺接させるよう
に構成している。これらの第1の弾性変位部と、第2の
弾性変位部以外に、第3の弾性変位部を設けるようにし
てもよい。
【0149】こうした第3の弾性変位部を設けた本発明
の第参考例による磁気ヘッド装置を図15について説
明する。なお、この第参考例は、基本的には上述の
第1の参考例と同様に構成されており、板状のバネ部材
229と本体部322の構成が相違するので、以下に相違する
部分を中心に説明する。
【0150】アーム状の支持体を構成する板状のバネ部
材229 の第1の弾性変位部 229bの先端は、アーム部23
に埋設された部分 229cから若干幅広に形成されて、平
面略U字状の一対の分岐部 229a、 229aが形成されて
いると共に、各々の分岐部 229a、 229aの先端側の部
分を断面略U字状に折り返して屈曲部 229u、 229uが
形成されている。
【0151】この屈曲部229u、229uが第3の弾性変位
部として機能する。屈曲部229u、229uの弾性力は第1
の弾性変位部229bの弾性力よりも更に小さくなるよう
に設定されている。板状のバネ部材229の他の部分は上
述の第1の参考例の板状のバネ部材29と同様に構成され
ている。
【0152】本体部322は、磁気ヘッド27が取り付けら
れた摺接部328 を有する。摺接部328は、取り付けられ
た磁気ヘッド27を挟んでその両側に一対の突出部328
u、328uが形成されている。この突出部328u、328u
に対して、屈曲部229u、229uが上述の第1の参考例で
述べたと同様にインサート成形によって一体的にもしく
は圧入により取り付けられる。突出部328u、328uに屈
曲部229u、229uが取り付けられた状態で、摺接部328
の下面は、光磁気ディスク1の面とほぼ平行に保持され
る。
【0153】この第参考例では、上述の第1の参考
例と同様に、第2の弾性部29dと同様にヘッド支持体の
基端側に第2の弾性変位部が設けられていると共に、ヘ
ッド支持体の自由端側に第1の弾性変位部229b、更に
第1の弾性変位部229bの先端側に第3の弾性変位部と
しての屈曲部229u、229uを設けている。その結果、光
磁気ディスク1の上下方向の変動、振動に対して本体部
322が確実に追随し、本体部322と光磁気ディスク1との
間に生じる摩擦力を小さくすることができる。
【0154】なお、この第参考例では、突出部328
u、328uに屈曲部229u、229uをインサート成形もし
くは圧入によって取り付けているが、これに限らず、ネ
ジ止めによって取り付けてもよい。
【0155】その構成を本発明の第参考例による磁
気ヘッド装置として図16について説明する。但し、上述
の第参考例と共通する部分については、同一の指示
符号を付与し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0156】図16において、アーム状の支持体を構成す
る摺接部428 は、磁気ヘッド27がとり付けられる部分よ
りも先端側において取り付け部429 が形成されている。
取り付け部429 の上面は、摺接部428 の磁気ヘッド27が
取り付けられる部分よりも一段低くなるように形成され
ていると共に、上述の突出部 328u、 328uと同様の一
対の突出部 428a、 428aが磁気ヘッド27を挟んでその
両側に形成されている。一対の突出部 428a、 428aの
うち一方の突出部 428aは、図16中では図示されていな
い。
【0157】各々の一対の突出部 428a、 428aの上面
部に、板状のバネ部材229 の屈曲部229u、 229uが複
数のタッピングネジ430 によって取り付けられている。
この第5の実施例では、摺接部428 への屈曲部 229u、
229uの取り付けが容易となる。
【0158】次に、本発明の第の実施例による磁気ヘ
ッド装置の構成を図17について説明する。上述した各実
施例と共通する部分については、同一の指示符号を付与
し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0159】図17に示すように、アーム状のヘッド支持
体521 は、磁気ヘッド27を挟んで互いにほぼ平行に配設
された2枚の板状のバネ部材529 、529 を備えている。
【0160】これらの板状のバネ部材529 、529 は、ア
ーム部523 の途中で第2の弾性変位部 529dより自由端
側で光磁気ディスク1に磁気ヘッド27が接する方向に僅
かに屈曲していると共に、先端側の本体部522 に取り付
けられる部分 529a、 529aは、摺接部528 が光磁気デ
ィスク1の面とほぼ平行になるように、第1の弾性変位
部 529bの部分で僅かに屈曲されている。これらの板状
のバネ部材529 、529は、弾性を有しかつ導電性を有す
る材料、例えばベリリウム銅、燐青銅や他の銅合金を用
いて形成されている。
【0161】図17中、2枚の板状のバネ部材529 、529
が固定部524 、アーム部523 及び本体部522 にわたっ
て、固定部524 、アーム部523 及び本体部522 の上面に
複数のタッピングネジ530 によって、磁気ヘッド27を挟
んで互いにほぼ平行となるように取り付けられている。
【0162】2枚の板状のバネ部材529 、529 の先端部
は、磁気ヘッド27のコイル26と半田付け等によって電気
的に接続されていると共に、2枚の板状のバネ部材529
、529 の基端部は、ヘッド駆動回路41と配線部材等に
よって電気的に接続されている。
【0163】固定部524 、アーム部523 及び摺接部528
は各々、上述の第1の実施例で述べたものと同様な合成
樹脂材料によって形成されている。固定部524 は、連結
アーム16に取り付けるための複数のネジ孔 524c、 524
bが形成されている。アーム部523 は、第1の実施例と
同様にテーパ部と、このテーパ部と連続する平坦部が連
続的に形成されていると共に、先端に向かって漸次幅が
細くなるように形成されている。本体部522 は、磁気ヘ
ッド27を収納する凹部が形成されている摺接部528 を有
する。
【0164】この第の実施例では、2枚の板状のバネ
部材529、529の固定部524 、アーム部523及び本体部522
への取付け作業が容易となる。
【0165】これまで述べた各実施例の摺接部の下面
は、図4に示したように平坦な面に形成されている。こ
の摺接部では光磁気ディスクの面との間に生じる摩擦抵
抗が大きくなり易い。
【0166】これを改善する本発明の第の実施例によ
る磁気ヘッド装置をその摺接部の構成について図18によ
り説明する。図18に示した摺接部以外の部分は、上述の
第1の参考例と同様の構成に形成されている。
【0167】図18において、アーム状のヘッド支持体を
構成する摺接部628は、上述の第1の参考例で述べたも
のと同様に合成樹脂材料によって形成されており、磁気
ヘッド27が取り付けられ、収納される凹部628aが形成
されている。摺接部628の上面はほぼ平坦な面に形成さ
れていると共に、光磁気ディスク1に摺接する摺接面62
8cが円弧状に形成されている。凹部628aの磁気ヘッド
27の中心磁極に対応する底面部628bは、他の部分より
も肉厚が薄くなるように形成されている。
【0168】摺接面 628cを円弧状に形成することによ
って、光磁気ディスク1と摺接部628 は、線もしくは点
接触、又はこれに近い状態で接触するので、摺接部628
と光磁気ディスク1との間に生じる摩擦力を極力小さく
することができる。
【0169】更に、本発明の第の実施例による磁気ヘ
ッド装置を図19について説明する。但し、この第の実
施例は基本的に上述の第1の参考例と同様に構成されて
いるものとし、上述の第1の参考例と共通する部分につ
いては、同一の指示符号を付与し、詳細な説明は上述の
第1の参考例の説明を援用する。
【0170】図19において、板状のバネ部材629 の先端
側は、第1の弾性変位部 629bの部分で上方に向かって
折り曲げられている。板状のバネ部材629 の先端部分
は、摺接部728 に複数のタッピングネジ630 によって取
り付けるための複数の孔が形成されている。この板状の
バネ部材629 の基端側は、アーム部23及び固定部24に埋
設されている。この第8の実施例の場合、板状のバネ部
材629 は、1枚でも2枚でもよい。
【0171】摺接部728は、磁気ヘッド27が取り付けら
れるヘッド取り付け部728dと、板状のバネ部材629に取
り付けられる取り付け部728cとが一体的に上述の第1
参考例で示した合成樹脂材料を用いて形成されてい
る。摺接部728の下面は、平坦な面に形成されている。
【0172】ヘッド取り付け部 728dは、磁気ヘッド27
が取り付けられる凹部 728aが形成されている。この凹
部 728aに磁気ヘッド27が嵌合される。凹部 728aの磁
気ヘッド27の中心磁極と対応する底面部 728bは、他の
部分よりも肉厚が薄くなるように形成されている。
【0173】取り付け部 728cは、ヘッド取り付け部 7
28dの一つの側面から突出するようにヘッド取り付け部
728dに一体的に形成されている。取り付け部 728cの
上面は、傾斜面に形成されており、この傾斜面にネジ63
0 によって板状のバネ部材629 が取り付けられる。この
ようにして、板状のバネ部材629 の先端側を、摺接部72
8 の取り付け部 728cの傾斜面に、複数のタッピングネ
ジ630 によって取り付ける。
【0174】このように、この第の実施例の場合に
は、アーム部23及び固定部24に対して板状のバネ部材62
9を上述の第1の参考例と同様に、インサート成形によ
って一体的に形成した後に、アーム部23及び固定部24と
は異なる合成樹脂材料を用いて形成された摺接部728を
取り付けることが可能となる。上述の第1の参考例のよ
うに、異なる合成樹脂材料を用いてアーム部23、固定部
24及び摺接部728を成形する場合には、金型に工夫が必
要となるが、この第の実施例によれば、そのような必
要がなくなり、金型が複雑化することを防止することが
できる。
【0175】このように、この第の実施例によれば、
板状のバネ部材と摺接部との連結は種々の方法を採用す
ることが可能となる。
【0176】以上、本発明を実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることはなく、また上述の
実施例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形
が可能である。
【0177】例えば、摺接部を成形する材料としては、
先に掲げた材料以外に、チタン酸カリウム、カーボンフ
ァイバ、カーボンファイバをフィラーとして樹脂材料に
混合した材料を用いてもよい。その場合には、摺接部と
光磁気ディスクとの間の摩擦をより一層小さくすること
ができ、摺接部の摩耗や光磁気ディスクでの傷の発生を
極力抑えることができる。
【0178】また、磁気ヘッドとして、中心磁極の両側
に側磁極が設けられたE字型コアを用いた磁気ヘッドに
代えて、中心磁極とこの中心磁極を取り囲むように形成
された側磁極を有するいわゆる壺型コアを用いた磁気ヘ
ッドでもよい。
【0179】板状のバネ部材は、第1及び第2の弾性変
位部を形成することができれば、例えば短い2枚の板状
のバネ部材を用いて、固定部とアーム部との間に互いに
連結するように1枚、アーム部と摺接部との間に互いに
連結するように残りの1枚を配設するようにしてもよ
い。この場合には、上述の第1の実施例と同様に、イン
サート成形によって固定部、アーム部及び摺接部と各板
状のバネ部材を一体化して成形してもよい。
【0180】固定部、アーム部及び摺接部は上述した各
実施例で示した形状以外の形状、材料を用いて形成して
もよい。
【0181】上述した実施例では、磁界変調方式の光磁
気ディスクの記録及び/又は再生装置について説明した
が、光変調方式の光磁気ディスクの記録及び/又は再生
装置についても適用できる。光変調方式とは、記録デー
タを光ピックアップの光源に供給して、記録データに基
づいてON/OFFする光ビームを光磁気ディスクに照
射すると同時に、磁気ヘッドからは直流的な垂直磁界を
光磁気ディスクに印加して記録する方式である。この
他、磁気ディスクのような磁気記録媒体を用いた磁気記
録及び/又は再生装置にも適用することができる。
【0182】
【発明の作用効果】本発明によれば、弾性変位部を第1
及び第2の弾性変位部により構成しており、ヘッド本体
の記録媒体への摺接を第2の弾性変位部により行い、記
録媒体の微小な振動に対して第1の弾性変位部によりヘ
ッド本体を追随させているので、ヘッド本体と記録媒体
の接触圧力を小さくすることができ、記録媒体が傷付く
のを防止することができる。また、ヘッド本体の記録媒
体への摺接を確実に行うことができるので、良好な記録
及び/又は再生動作を行うことができる。
【0183】また、本発明によれば、ヘッド本体を支持
するアーム状の支持手段を、この支持手段の中心軸線を
挟んで配されると共に前記第1及び第2の弾性変位部を
形成する一対の導電性材料により形成された板状の第1
及び第2の弾性部材と、これらの弾性部材の少なくとも
一方の面側に設けられて前記第1及び第2の支持部を形
成する樹脂部とから構成されているので、構造を簡略化
でき、ヘッド装置としての重量の軽量化を実現すること
ができると共に、剛性も確保することができる。
【0184】更に、本発明によれば、前記第1及び第2
の弾性部材が前記ヘッド支持手段の中心軸線を挟んで配
設されて前記磁気ヘッド素子と接合されているので、一
枚の板状の弾性部材を用いる場合よりも幅の狭い板状の
バネ部材を用いることができ、第1及び第2の弾性変位
部の弾性付勢力を小さくすることができる。また、ロー
ドフォースのバランスを左右でとり易く、磁気ヘッドの
摺動抵抗を適切な値に設定することができ、また、ディ
スク媒体自身の持つ反り等に起因して発生する上下動に
よる圧力がヘッド支持手段に加わっても、ねじれ現象
(ローリング現象)の発生をヘッド支持手段が防止する
ことができる。 また、第1及び第2の板状の弾性部材に
導電性材料を用い、磁気ヘッド素子と電気的に接合して
いるので、各弾性部材を磁気ヘッド素子への電気信号供
給用の配線部材と兼用することができ、ヘッド支持手段
への配線処理が不要となる。 この他、この配線部材の持
つ弾性力による影響、即ち反力が解消されるほか、配線
部材のねじれによって発生する回転力がヘッド支持手段
に加わることがないので、磁気ヘッド素子の姿勢にねじ
れが生じたりすることがなくなる。従って、磁気ヘッド
素子を所定の状態に姿勢を保持することができる。さら
に、一対の板状の弾性部材の間隔を広げることによっ
て、ヘッド支持手段に発生するねじれを防止することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例による磁気ヘッド支持体の拡大斜視図で
ある。
【図2】同図1のFPCを分離して示す、図1の部分拡
大図である。
【図3】同摺接部に磁気ヘッド素子を取付ける要領を示
す部分拡大斜視図である。
【図4】同ヘッド本体の拡大正面図である。
【図5】同摺接部とアーム部の一部との拡大断面図(図
6のV−V線断面図)である。
【図6】同図5のVI−VI線断面図である。
【図7】同成形用金型の拡大断面図である。
【図8】同成形用下型の拡大平面図である。
【図9】同光磁気ディスクシステムの概略図である。
【図10】同光磁気ディスク用デッキの内部を示し、同図
(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は右
側面図である。
【図11】実施例による磁気ヘッド支持体の拡大斜視図
である。
【図12】他の実施例による磁気ヘッド支持体の拡大斜
視図である。
【図13】同図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】同帯状ばね材をアーム部に圧入する要領を示
す、図13と同様の断面図である。
【図15】他の参考例によるヘッド本体とアーム部の一
部との拡大斜視図である。
【図16】更に他の参考例によるヘッド本体とアーム部
の一部との拡大正面図である。
【図17】他の実施例による磁気ヘッド支持体の拡大斜
視図である。
【図18】他の実施例による摺接部の拡大断面図であ
る。
【図19】更に他の実施例による摺接部とアーム部の一部
との拡大正面図である。
【図20】磁界変調の機構を説明するための説明図であ
る。
【図21】光磁気ディスクの拡大断面図である。
【図22】従来例による磁気ヘッドの概略断面図である。
【図23】同磁気ヘッドの支持機構を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
1・・・光磁気ディスク 21、121 、221 、521 ・・・磁気ヘッド支持体 22、122 、222 、522 ・・・ヘッド本体 23、123 、223 、523 ・・・アーム部 24、124 、224 、524 ・・・固定部 25・・・コア 26・・・コイル 27・・・磁気ヘッド素子 28、128 、228 、528 ・・・摺接部 29、129 、229 、529 ・・・板状のバネ部材 29b、 129b、 229b、 529b・・・第1の弾性変位部 29d、 129d、529 d・・・第2の弾性変位部 30・・・FPC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−144116(JP,A) 特開 平5−166317(JP,A) 特開 平2−292784(JP,A) 特開 昭59−213066(JP,A) 実開 平5−43356(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/10 - 11/105 G11B 5/60 G11B 21/21

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッド素子と、この磁気ヘッド素子
    を支持して記録媒体に摺接する摺接部とを備えるヘッド
    本体を有する磁気ヘッド装置において、 第1及び第2の支持部と、第1及び第2の弾性変位部と
    を備え、前記第1の支持部の一端側に前記第1の弾性変
    位部を介して前記ヘッド本体を取り付けているアーム状
    のヘッド本体支持手段を有し、 前記第2の支持部は、一端が固定手段に取り付けられる
    と共に、他端が前記第2の弾性変位部を介して前記第1
    の支持部に連結されており、 前記ヘッド本体支持手段は、この支持手段の中心軸線を
    挟んで配されると共に前記第1及び第2の弾性変位部を
    形成する一対の導電性材料により形成され 板状の第1
    及び第2の弾性部材と、これらの弾性部材の少なくとも
    一方の面側に設けられて前記第1及び第2の支持部を形
    成する樹脂部とから構成されており、 前記第1及び第2の弾性部材が前記磁気ヘッド素子と電
    気的に接合されてい ることを特徴とする 磁気ヘッド装
    置。
  2. 【請求項2】 前記摺接部は、前記弾性部材の先端側に
    設けられた樹脂材料により形成されている、請求項
    記載した磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記摺接部は、前記第1及び第2の弾性
    部材の先端側にこれらの各々の弾性部材と一体となるよ
    うに設けられている、請求項に記載した磁気ヘッド装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の弾性変位部の弾性力よりも前
    記第2の弾性変位部の弾性力が大きくなるように各々形
    成されている、請求項に記載した磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の弾性変位部は、前記
    ヘッド本体を記録媒体に接触する方向もしくは記録媒体
    より離間する方向に変位可能に形成されている、請求項
    に記載した磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の支持部を形成する樹
    脂部は、前記弾性部 材の上下より挟持するように前記弾
    性部材に一体的に形成されている、請求項1に記載した
    磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッド本体と前記第1及び第2の支
    持部とに対して側方から弾性部材が圧入、一体化されて
    いる、請求項1に記載した磁気ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の弾性変位部を形成する少
    なくとも一つの板状の弾性部材と、磁気ヘッド素子を取
    り付けるヘッド本体部と、第1及び第2の支持部とを備
    え、前記ヘッド本体部と前記第1の支持部とは前記第1
    の弾性変位部により連結され、前記第1の支持部と前記
    第2の支持部とは前記第2の弾性変位部により連結され
    ている磁気ヘッド装置を製造するに際し、 一対の金型間において前記第1及び第2の支持部を形成
    するための複数のキャビティ内に前記弾性部材を挿入し
    た状態で、前記第1及び第2の弾性変位部となる部分を
    前記一対の金型により挟持し、 前記複数のキャビティ内に樹脂を装入して、前記ヘッド
    本体と前記第1及び第2の支持部とを、前記弾性部材を
    この厚み方向の上下より挟持するように前記弾性部材に
    一体的に形成する、請求項1に記載した磁気ヘッド装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材を前記一対の金型により挟
    持した状態で、予め前記樹脂と同一の樹脂から形成され
    た複数の小片を適宜前記キャビティの内面と前記弾性部
    材との間に配する、請求項に記載した磁気ヘッド装置
    製造方法。
  10. 【請求項10】 第1及び第2の弾性変位部を形成する
    少なくとも一つの板状の弾性部材と、磁気ヘッド素子を
    取り付けるヘッド本体部と、第1及び第2の支持部とを
    備え、前記ヘッド本体部と前記第1の支持部とは前記第
    1の弾性変位部により連結され、前記第1の支持部と前
    記第2の支持部とは前記第2の弾性変位部により連結さ
    れている磁気ヘッド装置を製造するに際し、前記一対の
    金型間の複数のキャビティ内に樹脂を装入して前記ヘッ
    ド本体と前記第1及び第2の支持部とをそれぞれ成形
    し、これらのヘッド本体と第1及び第2の支持部に対し
    て側方から弾性部材を圧入して一体化する、請求項1に
    記載した磁気ヘッド装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 成形品を前記金型より取り出した後
    に、前記ヘッド本体部に前記磁気ヘッド素子を取り付け
    る、請求項8〜10のいずれか1項に記載した磁気ヘッ
    ド装置の製造方法。
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