JP3500413B2 - トラバース装置 - Google Patents

トラバース装置

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JP3500413B2
JP3500413B2 JP2000343900A JP2000343900A JP3500413B2 JP 3500413 B2 JP3500413 B2 JP 3500413B2 JP 2000343900 A JP2000343900 A JP 2000343900A JP 2000343900 A JP2000343900 A JP 2000343900A JP 3500413 B2 JP3500413 B2 JP 3500413B2
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哲司 正井
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Murata Machinery Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト正逆式トラ
バース等のモータ正逆式トラバース装置に係り、特に、
瞬時停電又は停電が発生した際にも、糸の絡みや装置の
トラブル発生を防止できるトラバース装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ベルト正逆式トラバース装置が知られて
いる。従来のトラバース装置は、駆動プーリー、2つの
案内プーリーに巻き掛けられた駆動ベルト体を、駆動プ
ーリーに接続されたモータで正逆駆動させることによ
り、駆動ベルト体に取着されたトラバースガイドを案内
プーリー間で往復動させて糸条のトラバースを行うもの
である。近年は装置の高速化に伴い、モータを高速回転
してトラバースガイドを1秒間に十数回往復動させるこ
とが要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トラバース装置では、停電時における制御については何
も考慮されていない。瞬時停電(約1秒以内の停電)又
は停電が起こった場合、高速回転していたモータが慣性
によってフリーランし、トラバースガイドが案内プーリ
ーを越えて駆動プーリーにまで走り、糸が絡んだり、糸
切れを起こしたり、装置にトラブルが発生したりすると
いう問題がある。
【0004】瞬時停電又は停電が終了して復電した際、
糸が絡んでいる場合には、絡んだ糸を除去してから装置
の運転復帰をする必要があり、装置にトラブルが発生し
た場合には、装置の運転復帰ができないという問題があ
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、瞬時停電又は停
電が発生した際にも、糸の絡みや装置のトラブル発生を
防止できるトラバース装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたものであり、請求項1の発明
は、電気モータを正逆駆動させつつ駆動ベルト体に取着
されたトラバースガイドを往復動させて巻取りパッケー
ジに巻き取られる糸条のトラバースを行うトラバース装
置であって、トラバース範囲の両端外方に駆動ベルト体
が巻き掛けられる案内プーリーを設け、電気モータに供
給する電源電圧の低下を検出する検出手段と、その検出
信号に基づいて停電時制御モードに切り換える制御手段
とを備え、制御手段は、停電時制御モードによる制御を
開始する際、トラバースガイドが反対側の前記案内プー
リーから最も遠い位置である折り返し点に最初に達する
までは電気モータの通常運転を続け、トラバースガイド
が最初に前記折り返し点達した時に電気モータを低速
運転に切り換えるトラバース装置である。
【0007】上記構成によれば、瞬時停電(瞬停)又は
停電時に糸の絡みや装置のトラブルを防止できる。糸切
れを起こすこともない。瞬時停電又は停電が終了して復
電した際に装置の運転復帰をスムーズに行うことができ
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】 また、この構成によれば、トラバースガ
イドが折り返し点まで達した時点で制御手段で電気モー
タを低速運転に切り換えることにより、電気モータの低
速運転中に制御用の電圧が完全に切れて制御不能(無制
御状態)となった際、トラバースガイドが折り返し点を
越えて巻き込まれる可能性を小さくすることができる。
即ち、トラバース範囲の両端外方に案内プーリーがある
場合、折り返し点が反対側の案内プーリーから最も遠い
位置であり、その後、電気モータが低速運転中にある時
点で制御不能に陥っても、トラバースガイドがトラバー
ス範囲を越えて案内プーリーに巻き込まれる可能性が低
くなる。
【0012】 請求項の発明は、電気モータを正逆駆
動させつつ駆動ベルト体に取着されたトラバースガイド
を往復動させて巻取りパッケージに巻き取られる糸条の
トラバースを行うトラバース装置であって、トラバース
範囲の両端外方に駆動ベルト体が巻き掛けられる案内プ
ーリーを設け、電気モータに供給する電源電圧の低下を
検出する検出手段と、その検出信号に基づいて停電時制
御モードに切り換える制御手段とを備え、制御手段は、
停電時制御モードにおいて、トラバース幅を正常なトラ
バース幅より狭くすべく、電気モータの正逆駆動範囲を
狭くするトラバース装置である。これにより、制御用の
電圧が完全に切れて電気モータが制御不能となった際、
トラバースガイドが正常トラバース時の折り返し点を越
えて案内プーリーに巻き込まれるのを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適実施の形態
を添付図面にしたがって説明する。
【0014】まず、図5で単錘駆動型のトラバース装置
の概略を説明する。
【0015】図5は、本発明の単錘駆動型のトラバース
装置1aの概略図を示したものである。
【0016】図5に示すように、トラバース装置1a
は、駆動ベルト体60を正逆駆動させることにより、駆
動ベルト体60に取着されたトラバースガイド61を往
復動させて糸条Yのトラバースを行うものであり、駆動
ベルト体60を正逆駆動させる電気モータ62aを備え
ている。
【0017】電気モータ62aとしては、ステッピング
モータを使用してもよいが、例えば、図6〜図8で後述
するように直流ブラシレスモータを用いるとよい。
【0018】駆動ベルト体60は、駆動プーリー63、
案内プーリー64、65に巻き掛けられて使用される。
駆動ベルト体60としては、例えば、滑りがなく、騒音
も少なく、高速回転に適したタイミングベルトを用いて
いる。タイミングベルトの他には、ワイヤ、紐、金属製
ケーブル、平ベルト、Vベルト、金属製帯、チェーン等
を使用してもよい。
【0019】トラバース範囲の両端外方に設けられる
内プーリー64、65間には、駆動ベルト体60の内側
面に沿って略矩形状のリニアガイド66を設けている。
リニアガイド66は、トラバースガイド61をトラバー
ス方向に沿って案内するためのものである。
【0020】トラバース装置1aには、トラバースガイ
ド61の現在位置を把握するためのトラバースガイド位
置検出手段72が備えられている。トラバースガイド位
置検出手段72は、案内プーリー64、65の近傍にそ
れぞれ設けるようにしてもよいし、トラバースガイド位
置検出手段72として、例えば、リニアガイド66にリ
ニアスケール73を取付けたりしてもよい。また、図で
は描いていないが、電気モータ62aには、回転位置に
応じたパルス数で且つ回転速度に応じた周波数のパルス
信号を出力する回転検出手段が備えられている。
【0021】トラバースガイド61は、1トラバースの
間に、略台形状の速度曲線に基づいて移動する。すなわ
ち、速度0で一方の折り返し点(反転位置)を出発し、
加速期間、等速期間、減速期間を経て他方の折り返し点
に速度0で到達する。そして、速度0で他方の折り返し
点(反転位置)を出発し、加速期間、等速期間、減速期
間を経て一方の折り返し点に速度0で到達する。
【0022】トラバースガイド位置検出手段72と回転
検出手段とは、トラバースガイド61の現在位置を把握
し、トラバースガイド61の折り返し点を正確に決定す
ることで、トラバース装置1aが常に設定通りのトラバ
ースを行うようにしている。
【0023】図では、トラバース装置1aの通常運転時
の一例を示しており、図示しない給糸巻糸体から糸送り
ローラを介して供給される糸条Yを、トラバース装置1
aで左右方向(ボビン67の軸方向)にトラバースしつ
つ、ボビン67に所定の綾角を持って巻き取っている状
態を示している。図では、通常運転時の最大トラバース
幅をW0 としている。ボビン67は、巻取パッケージ6
8の中心に位置するもので、ボビン67上に糸を巻き取
ることにより巻取パッケージ68が形成される。
【0024】糸条Yは、ドラム駆動用モータ69で回転
する回転ドラム70とボビン67とで挟まれ、回転ドラ
ム70及びボビン67と糸送りローラ間で所定張力が与
えられている。すなわち、回転ドラム70と巻取パッケ
ージ68とは接触しており、巻取パッケージ68は回転
ドラム70に接触して従動回転する。
【0025】ボビン67の両端にはクレードル71が設
けられている。クレードル71は、巻取パッケージ68
(ボビン67)を回転自在に支持するためのものであ
る。
【0026】本発明は、例えば、部分延伸糸(POY)
等のマルチフィラメント糸に仮撚加工(捲縮性の付与)
を施して巻き取る仮撚機に適用することができる。合繊
糸に捲縮加工を施して巻き取る仮撚機の場合、巻取パッ
ケージ68は、軸方向の両端面が傾斜したテーパエンド
パッケージとなる。これは、電気モータ62aを制御す
ることにより、巻取の進行に伴ってトラバース幅を次第
に狭くすること(反転位置を次第に内側に寄せてゆくこ
と)で製造できる。
【0027】本発明は、当然、仮撚機に限定されること
なく、紡糸巻取機、自動ワインダー、紡績機(精紡
機)、多重撚糸機を含む種々の巻取機に適用することが
できる。
【0028】さて、次に、本発明のトラバース装置1を
より詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明の好適実施の形態であるト
ラバース装置1の回路図の一例を示したものである。
【0030】図1に示すように、本発明のトラバース装
置1は、電気モータ62を正逆駆動させつつトラバース
ガイドを往復動させてトラバースを行うものであって、
電気モータ62に供給する電源電圧の低下を検出する検
出手段2と、その検出信号に基づいて停電時制御モード
に切り換えるモータドライバ(制御手段)4とを備えた
ものである。
【0031】図では、トラバース装置1として、各錘毎
にトラバース装置1a,1b…をそれぞれ設け、各トラ
バース装置1a,1b…ごとに設けられた電気モータ6
2a,62b…を、モータドライバ4a,4b…で正逆
駆動させつつ各トラバースガイドを往復動させてトラバ
ースを行う単錘駆動型トラバースの例で描いている。
【0032】電源電圧の低下を検出する検出手段2とし
ては、例えば、商用交流電源5の低下を検出するための
停電検出手段2を用いている。各錘の電気モータ62
a,62b…を正逆駆動させるためのモータドライバ4
a,4b…には、制御用電圧の低下を検出する不足電圧
検出器3a,3b…が備えられている。各モータドライ
バ4a,4b…には、中央処理装置であるCPUなども
備えられている。
【0033】トラバース装置1では、通常運転時、商用
交流電源5から電源ライン6を介して供給される交流電
圧を、AC/DCコンバータ6で直流電圧に変換し、そ
の直流電圧が、ドラムモータ69を駆動するための全錘
共通の巻取用インバータ8と、直流バス9を介して各モ
ータドライバ4a,4b…とに供給される。巻取用イン
バータ8はドラムモータ69を、各モータドライバ4
a,4b…は電気モータ62a,62b…の回転数を制
御することで、所望の巻取パッケージ68が製造できる
ようにする。
【0034】各モータドライバ4a,4b…には、直流
バス9上の高い直流電圧を制御用の低い直流電圧に変換
する直流/直流電圧変換器(図示略)が設けられ、その
制御用電圧により電気モータ62a,62b…の制御を
行うようになっている。
【0035】本実施の形態では、全錘共通の巻取用イン
バータ8でドラムモータ69を駆動して各錘ごとに設け
られた回転ドラムを一斉に回転させるようにしている
が、各錘ごとに巻取用インバータを設け、各錘ごとに設
けられたドラムモータを駆動するようにしてもよい。
【0036】直流バス9は、共通の幹線に複数のモータ
ドライバ4a,4b…1台ずつつなげていくラインであ
る。AC/DCコンバータ6には、停電が発生した際
に、直流バス9上の電圧を維持するためのバックアップ
用コンデンサ10が備えられている。バックアップ用コ
ンデンサ10は、停電が発生した際、巻取用インバータ
8に供給される直流電圧も維持する。AC/DCコンバ
ータ6は、全てのモータドライバ4a,4b…に対して
1つ設けてもよいし、全てのモータドライバ4a,4b
…を複数のグループに分割し、各グループ毎にAC/D
Cコンバータ6を設けてもよい。
【0037】停電検出手段2は、停電検出信号送信ライ
ン11を介して巻取用インバータ8と、各モータドライ
バ4a,4b…とに接続されている。この停電検出手段
2は、電源ライン6の電圧低下を検出すると巻取用イン
バータ8と各モータドライバ4a,4b…とに停電検出
信号aを一斉に送信する。
【0038】一方、各モータドライバ4a,4b…の不
足電圧検出器3a,3b…は、直流バス9を介して各モ
ータドライバ4a,4b…に供給される直流電圧が所定
値より低下すると作動する。不足電圧検出器3a,3b
…が作動すると、各モータドライバ4a,4b…は完全
な制御不能状態となる。停電が発生した後(停電検出信
号aが送信された後)、各モータドライバ4a,4b…
及び巻取用インバータ8が不足電圧で完全に停止してし
まうまでの時間が瞬停補償時間であり、例えば約1秒が
要求される。すなわち、電圧低下が発生し、不足電圧に
よる停止に至るまでに復電すると瞬停であり、不足電圧
によって停止してしまうと停電となる。
【0039】図2は、本発明に係るホストコンピュータ
20と各機器間との接続関係を示す回路図の一例を示し
たものである。
【0040】ホストコンピュータ20には、停電検出手
段2が備えられており、上述した停電検出信号送信ライ
ン11とは別に、シリアル通信ライン12を介して巻取
用インバータ8と各モータドライバ4a,4b…とに接
続されている。シリアル通信ライン12は、共通のデー
タ線を通して1ビットずつデータを送る通信ラインであ
る。
【0041】瞬停又は停電時のドラムモータ69と、電
気モータ62a,62b…との減速比及び/又は停電時
制御モードにおける電気モータ62a,62b…の速度
パターンは、ホストコンピュータ20から通信にて巻取
用インバータ8と各モータドライバ4a,4b…とに予
め設定しておくようにしている。また、停電時制御モー
ドにおけるドラムモータ69の速度パターンもホストコ
ンピュータ20から通信にて巻取用インバータ8に予め
設定しておく。
【0042】このように、本発明のトラバース装置1
は、瞬停又は停電時に、停電検出手段2から停電検出信
号aを入力すると、各モータドライバ4a,4b…及び
巻取用インバータ8は、通常運転から停電制御モードに
切り換えるので、瞬停又は停電時における糸の絡みや装
置のトラブル発生を防止できる。糸切れを起こすことも
ない。また、不足電圧により完全に停止してしまう前
に、瞬停が終了して復電した際に装置の運転復帰をスム
ーズに行うことができる。
【0043】次に、停電時制御モードにおける複数のパ
ターンの制御について、図3〜図4等を用いて説明す
る。
【0044】図3は、瞬停時における停電時制御モード
の第一例を示す概略図である。図では、横軸を時間
(t)にとり、縦軸をモータの回転数(rpm)にとっ
てドラムモータ(巻取用モータ)69の速度曲線をVd
3 とし、電気モータ62の速度曲線をVt3 としてい
る。
【0045】図3に示すように、各モータドライバ4
a,4b…及び巻取用インバータ8は、停電時制御モー
ドにおいて、巻取用モータ69の減速に同期して電気モ
ータ62を減速させるようにしている。
【0046】より具体的には、各モータドライバ4a,
4b…及び巻取用インバータ8は、停電検出手段2から
停電検出信号aを入力すると(時刻t1 )、商用交流電
源5による通常運転から停電時における停電時制御モー
ドに切り換えを行う。このとき、バックアップ用コンデ
ンサ10に蓄えられた電力を利用し、ドラムモータ69
を予め設定された所定の速度曲線Vd3 に従って減速さ
せるとともに、その減速スピードに同期して、電気モー
タ62を予め設定された所定の速度曲線Vt3に従って
減速させる。不足電圧停止までに復電すると(時刻t
2 )、停電検出手段2からの停電検出信号aは解除さ
れ、ドラムモータ69を予め設定された所定の速度曲線
Vd3 に従って加速させるとともに、その加速カーブに
同期して、電気モータ62を予め設定された所定の速度
曲線Vt3 に従って元の目標回転数まで加速させる(時
刻t3 )。
【0047】尚、直流バス9上の直流電圧が所定値より
低下し、各モータドライバ4a,4b…及び巻取用イン
バータ8が不足電圧により制御不能になれば、その後は
電気モータ62及びドラムモータ69ともに惰性回転状
態となり停止する。
【0048】上述したように、トラバースガイド61
は、1秒間に十数回往復移動しており、1トラバースの
間に、略台形状の速度曲線に基づいて移動する。よっ
て、速度曲線Vt3 は、実際には加速期間と減速期間と
の間の等速期間における速度の加減速を意味している。
本発明では、トラバースガイド61が折り返し点を通過
する毎に、等速期間における速度を徐々に減速するよう
に、電気モータ62を減速している。トラバースガイド
61の折り返し点(反転位置)は、上述したトラバース
ガイド位置検出手段72と回転検出手段とにより、正確
に決定されるようになっている。これは、以下に説明す
る速度曲線Vtについても同様である。
【0049】図3の例では、巻取用モータ69の減速に
同期してトラバース速度を減速させることにより、瞬停
が発生しても、正確な綾角を維持することができる。従
って、リボン巻きの発生や綾落ちの発生等の不都合を防
止できる。
【0050】図4は、瞬停時における停電時制御モード
の第二例を示す概略図である。図では、横軸を時間
(t)にとり、縦軸をモータの回転数(rpm)にとっ
てドラムモータ(巻取用モータ)69の速度曲線をVd
3 とし、電気モータ62の速度曲線をVt4 としてい
る。
【0051】図4に示すように、各モータドライバ4
a,4b…は、停電時制御モードにおいて、出力デュー
ティ比を調整することにより電気モータ62を減速させ
るようにしている。出力デューティ比は、電気モータ6
2に対する電力供給量(ON/OFFの時間比)であ
り、この出力デューティ比を予め設定された度合い、例
えば、巻きの影響が出ない範囲で調整するようにしてい
る。
【0052】より具体的には、各モータドライバ4a,
4b…は、停電検出手段2から停電検出信号a入力
ると(時刻t1 )、商用交流電源5による通常運転か
ら停電時における停電時制御モードに切り換えを行う。
このとき、バックアップ用コンデンサ10に蓄えられた
電力を少しでも長時間維持することを目的として、
気モータ62a,62b…の消費電力を減らす為に、
電気モータ62a,62b…に対する出力デューティ比
を減少させつつ、電気モータ62a,62b…を減速
させる。すなわち、各電気モータ62a,62b…を予
め設定された所定の速度曲線Vt 4 に従って減速させ
る。
【0053】ここでは、出力デューティ比を減少させる
代わりに逆相印可すると、減速により多くのエネルギー
を使うので、正相のみで出力デューティ比を減少させて
減速するようにしている。
【0054】停電検出手段2からの停電検出信号aが解
除されると(時刻t2 )、予め設定された速度設定カー
ブに基づき、電気モータ62の回転数を元の目標回転数
まで加速させる(時間t3 )。
【0055】これにより、消費電力を削減できるため、
大容量のバックアップ用コンデンサ10を不要とするこ
とができる。
【0056】図4の例では、停電発生後の減速期間(時
刻t1 〜t2 )における速度曲線Vt 4 は、停電発生直
後(時刻t1 〜t12)に急激に各電気モータ62a,6
2b…をさせるとともに、その後(時刻t12〜t
2 )は緩やかに各電気モータ62a,62b…を減速さ
せるように設定されている。これにより、回生電力を効
果的に直流バス9上に取り出すことができるとともに、
巻取りへの好ましくない影響を最小限にできる。即ち、
電気モータ62a,62b…の回転速度が大きい期間
(トラバース速度が速い期間)に急激に減させること
により回生電力を効果的に取り出すことができ、また、
その後は緩やかに減速させることにより、トラバース速
度が低速になって棒巻き現象が発生するのを極力防止で
きる。
【0057】図4では、ドラムモータ69の減速につい
ては略直線的になっているが、ドラムモータ69の方も
電気モータ62と同様な形態で減速させるようにしても
よい。
【0058】次に、瞬停時における停電時制御モードの
第三例を説明する。
【0059】 第三例では、各モータドライバ4a,4
b…は、停電検出信号a入力されて停電時制御モード
による制御を開始する際、トラバースガイド61が折り
返し点達した時に低速運転に切り換えるようにしてい
る。
【0060】第三例では、各モータドライバ4a,4b
…は、停電検出信号a入力されて停電時制御モードに
なると、トラバースガイド61が最初に折り返し点に達
するまでは各電気モータ62a,62b…の通常運転を
続け(通常モードにおける設定速度に制御)、トラバー
スガイド61が最初に折り返し点に達した時に各電気モ
ータ62a,62b…を低速運転に切り換える。各電気
モータ62a,62b…の低速運転時には、トラバース
ガイド61は、棒巻きにならない程度の速度で移動す
る。
【0061】 このように、トラバースガイド61が反
対側の案内プーリー64又は65から最も遠い位置であ
る折り返し点に達した時に各電気モータ62a,62b
…を低速運転に切り換えることにより、各電気モータ6
2a,62b…が低速運転中に不足電圧による制御不能
状態(各電気モータ62a,62b…の惰性回転状態)
になっても、トラバースガイド61が案内プーリー64
又は65に巻き込まれる可能性を小さくできる。
【0062】次に、瞬停時における停電時制御モードの
第四例を説明する。
【0063】第四例では、各モータドライバ4a,4b
…は、停電検出信号aを入力した後の停電時制御モード
において、トラバース幅を正常な最大トラバース幅W0
より狭いトラバース幅W1 となるように、例えば、電気
的に電気モータ62の正逆駆動範囲が狭くなるように制
御する。すなわち、狭い範囲でトラバースガイド61を
往復動させるようにすればよい。
【0064】各モータドライバ4a,4b…は、停電検
出信号aを入力すると、トラバース幅(トラバースガイ
ド61の往復動範囲)が正常運転時よりも小さくなるよ
うに電気モータ62を制御する。テーパエンドパッケー
ジを製造する仮撚機の場合、正常運転時においてトラバ
ース幅は巻取りの進行に伴って次第に減少するが、巻取
り開始から巻き終わり(満巻き)までの全期間につい
て、停電時制御モードにおけるトラバース幅は、正常運
転時における巻き終わり時のトラバース幅より小さくす
ることが、案内プーリー64、65へのトラバースガイ
ド61の巻き込みをより確実に防止するという点から好
ましい。但し、停電時制御モードにおけるトラバース幅
をあまり小さくすると、その小さいトラバース幅の期間
に巻取パッケージ68表面に帯状の盛り上がり部分が形
成されてしまい、その部分が解舒性の上で問題となるこ
とがある。従って、停電時制御モードにおけるトラバー
ス幅は、そのような問題がない程度の大きさを確保する
必要がある。
【0065】また、瞬停又は停電時にトラバースガイド
61の案内プーリー64又は65への巻き込みを防止す
るという観点からは、各モータドライバ4a,4b…が
停電検出信号aを入力すると、直ちにトラバース幅内の
いずれかの位置で停止するように制御することもでき
る。これは、電気モータ62に対する出力を停止して惰
性回転させるのではない。
【0066】最後に、電気モータ62として、直流ブラ
シレスモータを用いた場合の利点を説明する。
【0067】直流ブラシレスモータ(DCブラシレスモ
ータ)は、直流ブラシ付きモータの整流子とブラシの機
能を、モータに内蔵された磁気センサ(例えばホール素
子)と半導体(例えばトランジスタ)とで置換したもの
であり、別に設けたモータドライバなどにより、磁気セ
ンサで回転子(ロータ)の位置を検出し、その信号でモ
ータコイルに流す電流を半導体で制御している。また、
DCブラシレスモータと共に、例えば、ロータリエンコ
ーダのような回転検出手段を使用すると、高精度な速度
制御や位置制御を行うことができる。
【0068】図6に示すように、DCブラシレスモータ
80は、シャフト81の外周にロータ82が設けられ、
そのロータ82の外周に間隔をあけてステータ83が設
けられている。ロータ82は永久磁石であり、図では円
周方向にN極とS極とが交互に4つ配置されている。ス
テータ83の鉄心には、モータコイル84(U相巻線8
4u、V相巻線84v、W相巻線84w)が3相スター
結線となるように巻き付けられている。
【0069】図7は、本発明に係るDCブラシレスモー
タ、駆動回路、制御装置の接続関係を示す回路図であ
る。
【0070】図7に示すように、モータコイル84に
は、DCブラシレスモータ80を駆動する駆動回路90
が接続されている。駆動回路90には、パルス幅制御
(PWM)により直流ブラシレスモータ80の回転数を
制御するモータドライバ4が接続されている。
【0071】駆動回路90としては、例えば、6個のバ
イポーラ形電解効果トランジスタ91a〜f(IGB
T:Insulated Gate Bipolar Transistor )を用いて3
相ブリッジ形回路を使用しており、各IGBT91a〜
fのエミッタ端子とコレクタ端子間には、ダイオード9
2a〜fが接続されている。U相巻線84uはIGBT
91a,91d間に、V相巻線84vはIGBT91
b,91e間に、W相巻線84wはIGBT91c,9
1f間に接続されている。モータドライバ4は、各IG
BT91a〜fのゲート端子に接続されている。
【0072】DCブラシレスモータ80は、モータドラ
イバ62からのパルス信号により、上下のIGBT91
2が交互にON−OFFを一定の順序で繰り返し、モー
タコイル84の電流の向きを変えて回転する。DCブラ
シレスモータ80は、ブラシがないためメンテナンスフ
リーの他、摩擦ロスがなくなり、かなりの容量クラスま
で対応できる。さらに、起動トルクが大きいので立上が
りがよい、回転中の振動がほとんどない、電流値とトル
クとが比例関係にある、回生電力が容易に取り出せる、
電源周波数に依存しない、といったステッピングモータ
にはない多くの利点がある。
【0073】図8は、図7に示した回路を簡略化した回
路図である。
【0074】図8に示すように、直流母線93には、整
流された直流の脈動波を平均して平滑するための並列コ
ンデンサ94が接続されている。DCブラシレスモータ
80が減速している間は、例えば、IGBT91a、9
1fがOFFとなっているので、モータが発電機として
働いてブレーキの役目を果たし、回生電力RPがモータ
巻線84、ダイオード92a、92fを介して並列コン
デンサ94に蓄積される。
【0075】このように、電気モータ62として、DC
ブラシレスモータ80を使用した場合には、高精度な回
転位置及び回転速度制御が容易になるのみならず、容易
に取り出せる回生電力RPも有効に利用することがで
き、本発明の効果がより有効に働く。また、ドラムモー
タ69にもDCブラシレスモータ80を利用することも
できる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
【0077】(1)瞬停又は停電時に糸の絡みや装置の
トラブル発生を防止できる。糸切れを起こすこともな
い。また、瞬停が終了して復電した際に装置の運転復帰
をスムーズに行うことができる。
【0078】
【0079】
【0080】 さらに、トラバースガイドが折り返し点
まで達した時点で電気モータを低速運転に切り換えるこ
とにより、電気モータの低速運転中に制御用の電圧が完
全に切れて制御不能(無制御状態)となった際、トラバ
ースガイドが折り返し点を越えて巻き込まれる可能性を
小さくすることができる。即ち、トラバース範囲の両端
外方に案内プーリーがある場合、折り返し点が反対側の
案内プーリーから最も遠い位置であり、その後、電気モ
ータが低速運転中にある時点で制御不能に陥っても、ト
ラバースガイドがトラバース範囲を越えて案内プーリー
に巻き込まれる可能性が低くなる。
【0081】 ()トラバースガイドが正常トラバー
ス時の折り返し点を越えて案内プーリーに巻き込まれる
のを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す回路図の一例で
ある。
【図2】本発明に係るホストコンピュータと各機器間と
の接続関係を示す回路図の一例である。
【図3】瞬停時における停電時制御モード(ドラムモー
タとトラバース装置の電気モータとの回転数制御)の一
例を示す概略図である。
【図4】瞬停時における停電時制御モードの一例を示す
概略図である。
【図5】本発明に係る単錘駆動型のトラバース装置の概
略図である(図では、通常運転時の最大トラバース幅W
0 、停電時における停電時制御モードのトラバース幅W
1 も示してある)。
【図6】DCブラシレスモータの断面図である。
【図7】DCブラシレスモータ、駆動回路、モータドラ
イバの接続関係を示す回路図である。
【図8】図7に示した回路の簡略化した回路図である。
【符号の説明】
1 トラバース装置 2 停電検出手段 3a,3b… 不足電圧検出器 4a,4b… モータドライバ(制御手段) 62a,62b… 電気モータ 69 ドラムモータ(巻取用モータ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モータを正逆駆動させつつ駆動ベル
    ト体に取着されたトラバースガイドを往復動させて巻取
    りパッケージに巻き取られる糸条のトラバースを行うト
    ラバース装置であって、トラバース範囲の両端外方に駆
    動ベルト体が巻き掛けられる案内プーリーを設け、電気
    モータに供給する電源電圧の低下を検出する検出手段
    と、その検出信号に基づいて停電時制御モードに切り換
    える制御手段とを備え、制御手段は、停電時制御モード
    による制御を開始する際、トラバースガイドが反対側の
    前記案内プーリーから最も遠い位置である折り返し点に
    最初に達するまでは電気モータの通常運転を続け、トラ
    バースガイドが最初に前記折り返し点に達した時に電気
    モータを低速運転に切り換えることを特徴とするトラバ
    ース装置。
  2. 【請求項2】 電気モータを正逆駆動させつつ駆動ベル
    ト体に取着されたトラバースガイドを往復動させて巻取
    りパッケージに巻き取られる糸条のトラバースを行うト
    ラバース装置であって、トラバース範囲の両端外方に駆
    動ベルト体が巻き掛けられる案内プーリーを設け、電気
    モータに供給する電源電圧の低下を検出する検出手段
    と、その検出信号に基づいて停電時制御モードに切り換
    える制御手段とを備え、制御手段は、停電時制御モード
    において、トラバース幅を正常なトラバース幅より狭く
    すべく、電気モータの正逆駆動範囲を狭くすることを特
    徴とするトラバース装置。
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JP3020549U (ja) 1995-02-09 1996-02-02 株式会社ヤマダ 等糸速等糸ピッチ巻取トラバース装置

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