JP3500152B2 - イソブテン系重合体の製造方法 - Google Patents
イソブテン系重合体の製造方法Info
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Description
である。更に詳しくは、開始剤を用いた、官能性末端を
有するイソブテン系重合体の、より有利な製造方法に関
する。
性およびガスバリヤーに優れ、さらに電気絶縁性も良好
であるため、コーティング剤やシーリング剤あるいは電
子材料の封止材等の原料として優れている。
を有する重合体のうち、例えば両末端にビニル基などを
有する重合体は、光硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、電子線
硬化性樹脂、エレクトロニクス用封止材、接着剤、改質
材、コーティング材、建築用シーリング材などの原料と
して有用である。
炭素と結合した塩素原子を有するイソブテン系重合体
は、1,4−ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン
[以下単に(p−DCC)と記す]を開始剤兼連鎖移動
剤、三塩化ホウ素を触媒としてイソブテンをカチオン重
合させるイニファー法により製造されることが知られて
いる(米国特許第4276394号明細書)。
トロンドナー)存在下、ハロゲン化炭化水素類(例えば
塩化メチルまたは塩化メチレン)を含む溶媒中で行った
場合、GPCでのMw/Mn値の小さい、すなわち分子量の揃っ
たイソブテン系重合体が得られることがケネディー(Ke
nnedy)らにより報告されている[ジャーナル オブ
マクロモレキュラーサイエンス−ケミストリー(J.Macr
omol.Sci.−Chem.),A18(1),25(1982),ポリマー
紀要(Polym.Bull.),20,413(1988),Polym.Bull.,26,
305(1991),特開平1−318014号明細書等]。
ブテン系重合体の、製造方法について、工業化を目指し
て種々検討をおこなってきたが、その過程で以下に示す
ような問題点が明らかになった。
くなり、製造収量向上のためモノマー濃度を上げると生
成するポリマーが析出することになるため、モノマー濃
度の向上が困難である。ブチルゴム等の製造プロセスで
は生成するポリマーを析出させる方法を用いる例も報告
されているが、ポリマーの分子量分布を小さくするため
には重合反応中にポリマーが析出することは避けなけれ
ばならない。
と重合時の発熱のため反応温度の制御が困難となる。反
応温度の上昇があまり大きいとプロトン開始反応や連鎖
移動反応等の目的としない副反応が起こり、重合体の分
子量分布(Mw/Mn)が大きくなりかつ、末端の官能基の
コントロールが困難になり、以下に示す3種類の末端を
有する重合体の混合物となり好ましくない。
を上げると以下に示す構造を有するインダニル基が多量
に副生するという問題が生じる。
ロゲン系の溶媒を用いた場合、毒性の問題がクローズア
ップされてくる。ハロゲン化炭化水素は毒性の高いもの
が多くまた、最近では環境汚染の点で注目され、系外へ
の排出が強く規制されるに至っており、従来重合で用い
ていた、塩化メチレン、塩化メチル等のハロゲン化炭化
水素を使用すると、重合反応後の触媒の失活、水洗工程
で発生するハロゲン化炭化水素を含んだ廃水叉は廃溶剤
の処理が問題となってくる。現在の排出規制を満足する
ためには大規模な設備と処理の経費かかかる上、将来さ
らに規制が強くなる事も考えられその場合は更なる対処
が必要となってくるという問題点がある。
チオンが不安定化してチェーントランスファーやインダ
ニル基の生成といった副反応が起こることは広く知られ
ている[J.P.ケネディー、E.マレカル、カルボカチオン
重合、ジョン ウィリー&サンズ(J.P.Kennedy,E.Mare
chal,Carbocationic Polymerization,John Wiley &
Sons(1982))]。
ため、実際に報告されている例でもモノマー濃度は低
く、通常1mol/l以下である[Polym.Bull.,21,5(198
9),Polym.Bull.,21,125(1989),Polym.Bull.,21,273
(1989),Polym.Bull.,21,293(1989),Polym.Bull.,2
6,305(1991),Polym.Bull.,29,239(1992)等]。
きる重合体量を上げることにたいする要望が大きい。
種であるカルボカチオンが安定でなくてはならないた
め、ある程度の極性を有する溶媒中でかつカチオンが比
較的安定に存在する低温で反応を行うことが好ましいと
されてきた。イソブテン系重合体は低温では塩化メチル
や塩化メチレン等の極性溶媒への溶解度が低いため、炭
化水素系溶媒を混合してイソブテン系重合体の溶解度を
上げる事も行われるが、塩化メチルとヘキサンとの混合
溶媒ではヘキサン量を40%以上にするとチェートランス
ファーが起こり、GPCチャートが2ピーク(バイモーダ
ル)になることが報告されている(Polym.Bull.,21,273
(1989))。GPCチャートが2ピークになるということ
は分子量分布が大きくなるということであり、好ましい
事ではない。
7201、USP5169914等には重合溶媒としてブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族有機溶剤、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族有機溶媒、ニトロメ
タン、ニトロエタン等のニトロ化合物、あるいは、ハロ
ゲン化有機溶媒、またはこれらの混合物が開始剤の重合
活性に悪影響を及ぼさない限り特に限定なく使用できる
と記載されている。
媒でかつ極性も高い例が示されているにすぎない上、得
られたイソブテンの重合体はインダニル基が生成してイ
ンダニル基の数が多くなり、好ましい重合体が得られて
いるものではない。また、本願比較例で示す様に極性の
低いヘキサンを用いた重合ではイソブテン重合体の分子
量分布(Mw/Mn)は7.02と極めて大きくかつインダニル
基の数も多く、好ましいものではないことが明らかとな
った。
り有利なイソブテン系重合体の製造方法を提供すること
にある。
とにより従来の課題を解決出来ることを見いだし、さら
に従来用いられていたハロゲン化炭化水素を用いずとも
目的とする分子量分布の小さいイソブテンポリマーを得
ることが出来ることを見い出した。ハロゲン化炭化水素
を用いない場合はハロゲン化炭化水素の排出の問題がな
いために、廃水処理のための設備と経費が大幅に軽減さ
れ、先の(1)〜(3)の問題点が一挙に解決されるの
で好ましいが、ハロゲン化炭化水素の有無は、得られる
ポリマーの特性には特に影響を与えるものではない。ま
た、ハロゲン化炭化水素を含む溶媒を用いた場合でも、
ハロゲン化炭化水素の含有率を下げて溶媒の極性を下げ
た場合には、上記(1)、(2)の問題点を解決するこ
とが可能となる。
は1価の有機基を示す)、R3は多価芳香環基または置換
もしくは非置換の多価脂肪族炭化水素基で、R1、R2は水
素原子または置換もしくは非置換の1価の炭化水素基で
あり、R1とR2は同じでもよく異なっていてもよく、R3が
多価脂肪族炭化水素基の場合には、R1とR2のどちらか一
方は水素原子ではない。nは1以上6以下の整数を示
す。〕で表される有機化合物、 (C)ハロゲン化炭化水素を含まない非プロトン性溶媒 (D)ルイス酸 上記(A)〜(D)を必須成分として、−100℃以上0
℃以下の温度でイソブテン系重合体を製造するにあた
り、(C)成分の20℃での誘電率が、2.0以上4.0以下で
あることを特徴とする官能性末端基を有するイソブテン
系重合体の製造方法。
特徴とする前記第1項記載の官能性末端基を有するイソ
ブテン系重合体の製造方法。
との混合物であることを特徴とする前記第1項〜第2項
のいずれか1項に記載の官能性末端基を有するイソブテ
ン系重合体の製造方法。
あることを特徴とする前記第1項〜第3項のいずれか1
項に記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の
製造方法。
ンおよびエチルベンゼンより選ばれることを特徴とする
請求の範囲第2項〜第4項のいずれか1項に記載の官能
性末端基を有するイソブテン系重合体の製造方法。
することを特徴とする前記第1項〜第5項のいずれか1
項に記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の
製造方法。
クミルクロライド、p−ジクミルメトキシド、m−ジク
ミルメトキシド、1,3,5−トリクミルクロライド、1,3,5
−トリクミルメトキシドの中から選ばれる化合物である
ことを特徴とする前記第1項〜第6項のいずれか1項に
記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の製造
方法。
あることを特徴とする前記第1項〜第7項のいずれか1
項に記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の
製造方法。
として、電子供与体を添加することを特徴とする前記第
1項〜第8項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有
するイソブテン系重合体の製造方法。
末端基を有するイソブテン系重合体の製造方法におい
て、上記(B)成分中のX基のモル数にたいして、0.5
〜1.5倍モル量のアリルトリメチルシランを、前記第1
項〜第9項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有す
るイソブテン系重合体の形成前に添加、あるいは形成後
(D)成分失活前に添加することを特徴とする末端に炭
素−炭素二重結合を有するイソブテン系重合体の製造方
法。
末端基を有するイソブテン系重合体の製造方法におい
て、上記(B)成分中のX基のモル数にたいして、1.5
〜10.0倍モル量の1,9−デカジエンを、前記第1項〜第
9項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有するイソ
ブテン系重合体の形成前に添加、あるいは形成後(D)
成分失活前に添加することを特徴とする末端に炭素−炭
素二重結合を有するイソブテン系重合体の製造方法。
(Mn)は通常500〜300000であり、好ましくは1000〜500
00であるが、Mnが500より小さい場合はイソブテン系重
合体特有の優れた特徴が無くなり、また300000より大き
くなると重合体が固体状になり、作業性が極端に悪くな
ってしまう。なお、イソブテン系重合体の数平均分子量
(Mn)およびMw/Mn値は、ポリスチレンゲルカラム〔昭
和電工(株)製Shodex K−804 移動相:クロロホルム〕
を用いたGPCよりポリスチレン換算値で求めた。
性モノマーとは、イソブテンのみからなるモノマーに限
定されるものではなく、イソブテンの50重量%〔以下単
に(%)と記す〕以下をイソブテンと共重合し得るカチ
オン重合性モノマーで置換したモノマーをも包含する意
味である。
しては、例えば、炭素数3〜12のオレフィン類、共役ジ
エン類、ビニルエーテル類、芳香族ビニル化合物類、ノ
ルボルネン類、ビニルシラン類などが挙げられる。これ
らの中でも炭素数3〜12のオレフィン類及び芳香族ビニ
ル化合物などが望ましい。
ーとしては、通常、具体的には、プロペン、1−ブテ
ン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル
−1−ブテン、ペンテン、ヘキセン、シクロヘキセン、
ビニルシクロヘキサン、5−エチリデンノルボルネン、
5−プロピリデンノルボンネン、ブタジエン、イソプレ
ン、シクロペンタジエン、メチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、ビニル
カルバゾール、メトキシスチレン、エトキシスチレン、
t−ブトキシスチレン、ヘキセニルオキシスチレン、ス
チレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、ジメチ
ルスチレン、クロロメチルスチレン、クロロスチレン、
インデン、β−ピネン、ビニルトリクロロシラン、ビニ
ルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラ
ン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルトリメチル
シラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシ
シラン、ジビニルジメチルシラン、1,3−ジビニル−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサン、トリビニルメチル
シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジ
メトキシシラン等を使用する。
シクロペンタジエン、5−エチリデンノルボルネン、イ
ソブチルビニルエーテル、メトキシスチレン、スチレン
等が望ましい。これらイソブテンと共重合し得るカチオ
ン重合性モノマーは、1種単独でイソブテンと併用して
も良いし、2種以上で併用しても良い。
通常1wt%〜75wt%であるが、5wt%〜60wt%が好まし
く、さらに10wt%〜40wt%、特に15wt%〜30wt%がより
好ましい。1wt%より小さければ重合そのものには問題
は無いものの、製造効率が低くなるために好ましくな
く、75wt%より大きければ重合系が析出系になり、良好
な重合体が得られなくなるために好ましくない。
物としては、例えば一般式(2):AYn (2) [式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す]。Y
は一般式(3): (式中、R6、R7は同一または異なる水素原子または炭素
数1〜20の1価の炭化水素基を示す。Xはハロゲン原
子、R4COO−基(R4は水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基を示す)またはR5O−基(R5は水素原子または
炭素数1〜5のアルキル基を示す)を表す。nは1以上
8以下の整数である。)で表される化合物]、 一般式(4): BZm (4) [式中、Bは炭素数4〜40の置換あるいは非置換の炭化
水素基を示す。Zは第3級炭素原子に結合したハロゲン
原子、R8COO−基(R8は水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基を示す)またはR9Oー基(R9は水素原子また
は炭素数1〜5のアルキル基を示す)を表す。mは1〜
4の整数である。]で表される化合物及びα−ハロスチ
レン単位を有するオリゴマー等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。これらの化合物は単独で用
いても良いし、2種以上併用しても良い。
香環を有する基であるAは、縮合反応により形成された
ものでもよく、非縮合系のものでも良い。このような芳
香環を有する基としては、例えば、フェニル基、ビフェ
ニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル
基、ピレニル基、またはこれらから誘導される2〜5価
の基あるいはPh−(CH2)1−Phから誘導される1〜6
価の基(Phはフェニル基、1は1〜10の整数)等が挙げ
られ、これらの芳香環を有する基は炭素数1〜20の直鎖
及び(または)分枝の脂肪族炭化水素基や、水酸基、エ
ーテル基、ビニル基などの官能基を有する基で置換され
ていても良い。
ル基、シリル基などのZ以外の官能基を有するものを使
用することもできる。
ロスチレン単位を有するオリゴマーとしては、例えばα
−クロロスチレンのオリゴマーや、α−クロロスチレン
とこれと共重合し得る単量体とを共重合させたオリゴマ
ー等が挙げられる。
うち、ハロゲン原子、R4COO−基(R4は水素原子または
炭素数1〜5のアルキル基を示す)またはR5O−基(R5
は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す)を
2個以上有するもの、またはハロゲン原子、R4COO−基
またはR5O−基と他の反応性官能基とを有する化合物を
開始剤兼連鎖移動剤として用いると、生成する重合体の
官能化度を高くできるので非常に有効である。
具体的に例えば、 [式中、Xはハロゲン原子、R4COO−基(R4は水素原子
または炭素数1〜5のアルキル基を示す)またはR5O−
基(R5は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示
す)を表わす。]あるいはα−クロロスチレンのオリゴ
マー等を使用するが、これらに限定されるものではな
い。これらの化合物の中で好ましいものとしては、 のような化合物や、 のようなCH3COO−基含有化合物や、 のようなCH3O−基含有化合物が挙げられる。
れる成分であり、本発明においては、1種または2種以
上混合して用いられる。また、これらの化合物の使用量
を調節することにより、得られるイソブテン系重合体の
数平均分子量を任意に設定することができる。
物の使用量は、通常、イソブテンを含有するカチオン重
合性モノマーの0.01〜20重量%の範囲であり好ましくは
0.1〜10重量%の範囲である。
あれば特に限定無く使用することができ、通常、TiC
l4、BCl3、SnCl4、AlCl3、CH3CH2AlCl2、(CH3CH2)2Al
Cl、VCl5、FeCl3、BF3等を使用するがこれらに限定され
るものではない。好ましいルイス酸としては、TiCl4、B
Cl3が挙げられる。
含有するカチオン重合性モノマーに対して0.1〜100重量
%の範囲で用いるが、好ましい使用量は1〜30重量%の
範囲である。触媒成分であるルイス酸の使用量が0.1重
量%未満の場合、カチオン重合反応の収率が低下すると
いう問題が生じ、また100重量%より多く使用すること
には何らメリットはない。
素を含まない非プロトン性溶媒を使用する場合は、20℃
での誘電率が2.0以上4.0以下のものを使用する。溶媒の
誘電率が2未満の場合は、良好なイソブテン系重合体を
得ることはできなかった(したがって、ペンタン、ヘキ
サン等は単独溶媒として使えない)。
トン性溶媒を使用する場合は、通常、具体的にはブタ
ン、ペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ベンセン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン等を挙げることができるが、好ましいもの
としては、トルエン、ヘキサン、ヘプタン等を挙げるこ
とができる。
ルエン/ヘキサン〔5/5〜10/0〕、トルエン/ヘプタン
〔5/5〜10/0〕、トルエン/メチルシクロヘキサン〔5/5
〜10/0〕、トルエン/エチルシクロヘキサン〔5/5〜10/
0〕など、種々の組み合わせのものを使用することがで
きる。さらに本発明において検討の過程で明らかになっ
た予期せぬメリットとしては、溶媒としてハロゲン化炭
化水素を含まない溶媒を使用する場合には溶媒の誘電率
が低い場合でも、良好なイソブテン系重合体が得られる
ことを挙げることができる。誘電率が低い系では、重合
反応時の昇温が小さい傾向があり、したがって反応のス
ケールアップに伴う除熱の問題を比較的容易に解決する
ことが可能である。
ースで、それぞれの成分の混合比と各成分の誘電率その
相加平均(算術平均)により、近似的に算出することが
可能である。以下に誘電率算出のための各種溶媒の誘電
率〔代表値〕を示す。
2.27,m−キシレン 2.37,n−ペンタン 1.84,n−ヘキサ
ン 1.89,n−ヘプタン 1.92,メチルシクロヘキサン
2.02,塩化メチレン 7.77,塩化メチル 12.9 なお本発明においては、廃水処理設備を簡略化できる
という理由から重合溶媒中にハロゲン化炭化水素を含ま
ないことがより好ましいが、本願のハロゲン化炭化水素
を含まない溶媒とは、重合反応後触媒の失活、水洗工程
で発生する廃水または廃溶剤のハロゲン化炭化水素のた
めの特別の処理を必要としない範囲であり、この範囲で
あればハロゲン系炭化水素が含まれることは何ら差し支
えがない。
するために、(E)成分として電子供与体を用いること
が望ましい。電子供与体成分としては、そのドナー数が
15〜50のものもあれば、従来公知のものを広く使用可能
で、好ましい電子供与体成分としては、例えばピリジン
類、アミン類、アミド類、またはスルホキシド類を挙げ
ることができる。
的には、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2−t−ブチ
ルピリジン、2,4,6−トリメチルピリジン、2,6−ジメチ
ルピリジン、2−メチルピリジン、ピリジン、ジエチル
アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、ジエチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N,N−ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、ジエチルエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、
りん酸トリメチル、ヘキサメチルリン酸トリアミド等が
使用できるが、好ましいものとして、2,6−ジ−t−ブ
チルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、2−メチルピ
リジン、ピリジン、ジエチルアミン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドを
挙げることができる。さらに好ましいものとしては、ピ
コリン類を挙げることができるが、これらの中でも、ド
ナー数が比較的低いにもかかわらず添加効果が顕著であ
るα−ピコリン(2−メチルピリジン)が特に好まし
い。
式(1)で表わされる化合物中のXに対して0.01〜10倍
モルの範囲で用いるが、好ましくは、0.1〜2倍モルの
範囲である。
に制限はなく従来の重合方法を広く適用できる。例え
ば、上記(A)イソブテンを含有するカチオン重合性モ
ノマー、(D)ルイス酸のうち、(A)イソブテンを含
有するカチオン重合性モノマーを含有する溶液中に
(D)ルイス酸を含有する溶液を加えるというバッチ法
でも、(D)ルイス酸を含有する溶液中に(A)イソブ
テンを含有するカチオン重合性モノマーを含有する溶液
を連続的に加えて行くというセミバッチ法でも、全成分
を連続的に仕込みながら反応させ、さらに反応生成物が
取り出される連続法でもよい。
れた官能性末端基に置換反応あるいは付加反応をおこな
うことにより、炭素−炭素二重結合を末端に有するイソ
ブテン系重合体を製造することも可能である。すなわ
ち、重合反応により得られたイソブテン系重合体の好ま
しくは第3級クロル基末端と、特定のエンドキャッピン
グ剤との反応により、末端に炭素−炭素二重結合を有す
る重合体を容易に得ることができる。ここで、官能性末
端基は、通常、主として第3級ハロゲン基であるが、前
記したようなイソプロペニル基や内部オレフィン基を含
んでいてもよい。
るクロル基末端の炭素−炭素二重結合末端への変換につ
いては、(D)成分の失活前にアリルトリメチルシラン
を必要量添加するだけで目的の炭素−炭素二重結合末端
が容易に製造できる。また、その反応温度も重合時と同
様の低い温度とすることが望ましく、低温での反応は速
いため、置換反応は通常30分以内に完結する。また、使
用するアリルトリメチルシランの量は、(B)成分中の
X基にたいして1.0〜1.5倍モル程度あれば良く、あえて
炭素−炭素二重結合量の少ない重合体を得る必要がある
場合には、添加量を1倍モル以下にすれば良い。さら
に、アリルトリメチルシランは重合反応には関与しない
ため、重合前から反応系内に添加しておくことも可能で
ある。
用いた付加反応によるクロル基末端の炭素−炭素二重結
合末端への変換についても、アリルトリメチルシランを
用いた場合と同様に(D)成分の失活前に非共役ジエン
を必要量添加するだけで目的の炭素−炭素二重結合末端
が容易に製造できる。また、その反応温度も重合時と同
様の低い温度とすることが望ましく、低温での付加反応
は通常6時間程度で完結する。また、使用する非共役ジ
エンの量は、(B)成分中のX基にたいして1.5〜10.0
倍モル程度あれば良く、あえて炭素−炭素二重結合量の
少ない重合体を得たい場合には、例えば反応時間を短く
するか、あるいは1,9−デカジエンの添加量を1倍モル
以下にすれば良い。またこの系においては、付加反応を
さらに加速する目的で、(D)成分であるルイス酸を追
加したり、反応温度をさらに低下させてもよい。
が、本発明は実施例により何ら限定されるものではな
い。
l、p−DCC1.156g、α−ピコリン0.186gを仕込んだ。反
応容器の外周部にドライアイス−エタノール浴をおいて
攪拌混合しながら温度を−70℃とした。TiCl43.95mlを4
mlのトルエンと混合した液を反応器に添加することによ
って反応を開始した。反応終了後に反応液を大量の水中
へ注ぎ込んで攪拌することによって洗浄し、有機層と水
層を分離して触媒を除去した。減圧で有機層の揮発分を
留去してイソブテン系重合体を得た。反応条件および得
られた重合体の特性を以下表1および2に示す。
容器内を窒素置換した後、注射器を用いて容器内に、ト
ルエン(モレキュラーシーブス3Aとともに1夜間以上放
置することにより乾燥したもの)280ml、p−DCC(10mm
ol)2.31gを加えた。次にイソブテンモノマー112mlが入
っているニードルバルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管
を、三方コックに接続して、重合容器を−60℃のドライ
アイス/エタノールバス中につけて冷却した後、真空ポ
ンプを用いて容器内を減圧にした。ニードルバルブを開
け、イソブテンモノマーを液化ガス採取管から重合容器
内に導入した後、三方コック内の一方から窒素を導入す
ることにより容器内を常圧に戻した。次に、2−メチル
ピリジン(2mmol)0.186gを加えた。次に、−60℃のモ
ノマー溶液中に四塩化チタン(25mmol)2.74ml加えて重
合を開始した。反応開始より60分後に、アリルトリメチ
ルシラン(30mmol)3.42gを加えてから−60℃でさらに1
20分間反応をおこなった。反応溶液を水200mlで4回洗
浄したあと、溶媒を留去することによりイソブテン系重
合体を得た。反応条件および得られた重合体の特性を表
1に併せて示す。
容器内を窒素置換した後、注射器を用いて容器内に、ト
ルエン(モレキュラーシーブス3Aとともに1夜間以上放
置することにより乾燥したもの)112ml、ヘプタン(モ
レキュラーシーブス3Aとともに1夜間以上放置すること
により乾燥したもの)49ml、p−DCC(5.0mmol)1.16
g、および2−メチルピリジン(1mmol)0.093gを加え
た。次にイソブテンモノマー56mlが入っているニードル
バルブ付耐圧ガラス製液化採取管を、三方コックに接続
して、重合容器を−70℃のドライアイス/エタノールバ
ス中につけて冷却した後、真空ポンプを用いて容器内を
減圧にした。ニードルバルブを開け、イソブテンモノマ
ーを液化ガス採取管から重合容器内に導入した後、三方
コック内の一方から窒素を導入することにより容器内を
常圧に戻した。次に、四塩化チタン(15mmol)1.64ml加
えて重合を開始した。反応開始より90分後にアリルトリ
メチルシラン(10mmol)1.15gを加えてから、−70℃で
さらに90分間反応をおこなった。反応溶液を水200mlで
4回洗浄したあと、溶媒を留去することによりイソブテ
ン系重合体を得た。反応条件および得られた重合体の特
性を表1及び2に併せて示す。
プタン32mlに変えた以外は実施例3と同様にしてイソブ
テン系重合体を製造し、評価した。反応条件および得ら
れた重合体の特性を以下表1及び2に併せて示す。
容器内を窒素置換した後、注射器を用いて容器内に、ト
ルエン(モレキュラーシーブス3Aとともに1夜間以上放
置することにより乾燥したもの)255mlおよびヘキサン
(モレキュラーシーブス3Aとともに1夜間以上放置する
ことにより乾燥したもの)112ml、p−DCC(5.0mmol)
1.16gを加えた。次にイソブテンモノマー112mlが入って
いるニードルバルブ付耐圧ガラス製液化採取管を、三方
コックに接続して、重合容器を−70℃のドライアイス/
エタノールバス中につけて冷却した後、真空ポンプを用
いて容器内を減圧にした。ニードルバルブを開け、イソ
ブテンモノマーを液化ガス採取管から重合容器内に導入
した後、三方コック内の一方から窒素を導入することに
より容器内を常圧に戻した。次に、2−メチルピリジン
(2mmol)0.186gを加えた。次に、四塩化チタン(25mmo
l)2.76mlのトルエン溶液7mlを加えて重合を開始した。
反応開始時における昇温幅は8.5℃であった。重合反応
開始より2時間後に、四塩化チタン(50mmol)5.48mlそ
して1,9−デカジエン(100mmol)13.83gを加えた。デカ
ジエンの添加より6時間後に、反応溶液を水500mlで4
回洗浄したあと、溶媒を留去してから、イソブテン系重
合体を少量のヘキサンに溶解させた。攪拌しながら、こ
の溶液中にアセトン1000mlを加え、重合体を沈殿分離し
た後、いったんヘキサン溶液としてから揮発分を留去す
ることによりイソブテン系重合体を得た。反応条件およ
び得られた重合体の特性を表1及び2に併せて示す。
器内を窒素置換した後、注射器を用いて容器内に、トル
エン(モレキュラーシーブス3Aとともに1夜間以上放置
することにより乾燥したもの)126mlおよびメチルシク
ロヘキサン(モレキュラーシーブス3Aとともに1夜間以
上放置することにより乾燥したもの)54ml、p−DCC
(5.0mmol)1.16gを加えた。次にイソブテンモノマー56
mlが入っているニードルバルブ付耐圧ガラス製液化採取
管を、三方コックに接続して、重合容器を−70℃のドラ
イアイス/エタノールバス中につけて冷却した後、真空
ポンプを用いて容器内を減圧にした。ニードルバルブを
開け、イソブテンモノマーを液化ガス採取管から重合容
器内に導入した後、三方コック内の一方から窒素を導入
することにより容器内を常圧に戻した。次に、2−メチ
ルピリジン(1mmol)0.093gを加えた。次に、四塩化チ
タン(15.1mmol)1.65ml加えて重合を開始した。
(10.8mmol)1.24gを加え、−70℃でさらに90分間反応
をおこなった。
てから、イソブテン系重合体を少量のヘキサンに溶解さ
せた。攪拌しながら、この溶液中にアセトン500mlを加
え、重合体を沈殿分離した後、いったんヘキサン溶液と
してから揮発分を留去することによりイソブテン系重合
体を得た。反応条件および得られた重合体の特性を表1
及び2に併せて示す。
ン0.047gを仕込むこと以外は実施例1と同様にイソブテ
ン系重合体を製造し評価した。反応条件および得られた
重合体の特性を以下表1及び2に併せて示す。また、反
応時の最大昇温幅は5℃であった。
イソブテン系重合体を製造し評価した。反応条件および
得られた重合体の特性を以下表1及び2に併せて示す。
と以外は実施例7と同様にイソブテン系重合体を製造し
評価した。反応条件および得られた重合体の特性を以下
表1及び2に併せて示す。
l、p−DCC 0.289g、α−ピコリン0.047gを仕込んだ。
反応容器の外周部にドライアイス−エタノール浴をおい
て攪拌混合しながら温度を−70℃とした。TiCl47.9mlを
4mlのヘキサンと混合した液を反応器に添加することに
よって反応を開始した。反応終了後に反応液を大量の水
中へ注ぎ込んで攪拌することによって洗浄し、有機層と
水層を分離して触媒を除去した。減圧で有機層の揮発分
を留去してイソブテン系重合体を得た。反応条件および
得られた重合体の特性を以下表1及び2に併せて示す。
み、そのほかの条件は実施例10と同様にした。触媒3.95
mlをヘキサン8mlに溶解して反応器に注ぎ込むことによ
って反応をおこない重合体製品を得た。反応条件および
得られた重合体の特性を以下表1及び2に併せて示す。
み、p−DCC0.578gを仕込み、そのほかの条件は実施例1
2と同様にして反応をおこない重合体製品を得た。反応
条件および得られた重合体の特性を以下表1及び2に併
せて示す。GPC分析によって製品重合体の分子量とその
分布を測定したが、低分子副生成物はモル比率でえ0.2
検出された。また、反応時の最大昇温幅は9℃であっ
た。
み、そのほかの条件は比較例3と同様にして反応をおこ
ない重合体製品を得た。反応条件および得られた重合体
の特性を以下表1及び2に併せて示す。GPC分析によっ
て製品重合体の分子量とその分布を測定したが、低分子
副生成物はモル比率で0.4検出された。また、反応時の
最大昇温幅は10℃であった。
ない非プロトン性溶媒を使用した場合の実施例1〜9で
の誘電率が2.0以上4.0以下であることが、明らかであ
る。
二重結合の数の平均値 2)イソブテン系重合体1分子中に含まれるインダニル
基の数の平均値 表2の結果より、モノマー濃度が高く、かつハロゲン
化炭化水素を含まない溶媒系でも、Mw/Mn値が低く、か
つ末端官能化率の高いイソブテン系重合体が得られるこ
とが明らかになった。また比較例1より、ヘキサン単独
溶媒系では、良好な重合体が得られないことが明らかで
ある。
するポリマーが析出せず、かつ重合時のモノマー濃度を
高くすることが可能となった。
れるポリマーの分子量分布が小さくかつ、インダニル基
の数も少ない特性の良好ながポリマーが得られる。
は、重合反応後触媒の失活、水洗工程で発生する廃水ま
たは廃溶剤の、ハロゲン化炭化水素のための特別の処理
を必要としないため好ましい。
Claims (11)
- 【請求項1】(A)イソブテンを含有するカオチン重合
性モノマー (B)開始剤兼連鎖移動剤である一般式(1): 〔式中、Xはハロゲン原子、RO−基またはRCOO−基(R
は1価の有機基を示す)、R3は多価芳香環基または置換
もしくは非置換の多価脂肪族炭化水素基で、R1、R2は水
素原子または置換もしくは非置換の1価の炭化水素基で
あり、R1とR2は同じでもよく異なっていてもよく、R3が
多価脂肪族炭化水素基の場合には、R1とR2のどちらか一
方は水素原子ではない。nは1以上6以下の整数をしめ
す。〕で表される有機化合物、 (C)ハロゲン化炭化水素を含まない非プロトン性溶媒 (D)ルイス酸 上記(A)〜(D)を必須成分として、−100℃以上0
℃以下の温度でイソブテン系重合体を製造するにあた
り、(C)成分の20℃での誘電率が2.0以上4.0以下であ
ることを特徴とする官能性末端基を有するイソブテン系
重合体の製造方法。 - 【請求項2】上記(C)成分が、芳香族炭化水素を含有
することを特徴とする請求の範囲第1項記載の官能性末
端基を有するイソブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項3】上記(C)成分が、芳香族炭化水素と脂肪
族炭化水素との混合物であることを特徴とする請求の範
囲第1項〜第2項のいずれか1項に記載の官能性末端基
を有するイソブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項4】上記(C)成分の20℃での誘電率が、2.0
以上2.5以下であることを特徴とする請求の範囲第1項
〜第3項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有する
イソブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項5】上記芳香族炭化水素が、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンおよびエチルベンゼンより選ばれることを
特徴とする請求の範囲第2項〜第4項のいずれか1項に
記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の製造
方法。 - 【請求項6】上記(A)成分の系中での濃度を、5wt%
〜40wt%とすることを特徴とする請求の範囲第1項〜第
5項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有するイソ
ブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項7】上記(B)成分が、p−ジクミルクロライ
ド、m−ジクミルクロライド、p−ジクミルメトキシ
ド、m−ジクミルメトキシド、1,3,5−トリクミルクロ
ライド、1,3,5−トリクミルメトキシドの中から選ばれ
る化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第
6項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有するイソ
ブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項8】上記(D)成分が三塩化ホウ素または四塩
化チタンであることを特徴とする請求の範囲第1項〜第
7項のいずれか1項に記載の官能性末端基を有するイソ
ブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項9】上記(A)〜(D)成分に加えて、さらに
(E)成分として、電子供与体を添加することを特徴と
する請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の
官能性末端基を有するイソブテン系重合体の製造方法。 - 【請求項10】請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1
項に記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の
製造方法において、上記(B)成分中のX基のモル数に
たいして、0.5〜1.5倍モル量のアリルトリメチルシラン
を、請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の
官能性末端基を有するイソブテン系重合体の形成前に添
加、あるいは形成後(D)成分失活前に添加することを
特徴とする末端に炭素−炭素二重結合を有するイソブテ
ン系重合体の製造方法。 - 【請求項11】請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1
項に記載の官能性末端基を有するイソブテン系重合体の
製造方法において、上記(B)成分中のX基のモル数に
たいして、1.5〜10.0倍モル量の1,9−デカジエンを、請
求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の官能性
末端基を有するイソブテン系重合体の形成前に添加、あ
るいは形成後(D)成分失活前に添加することを特徴と
する末端に炭素−炭素二重結合を有するイソブテン系重
合体の製造方法。
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