JP3499247B2 - フェルビナク含有貼付剤 - Google Patents

フェルビナク含有貼付剤

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JP3499247B2
JP3499247B2 JP52545298A JP52545298A JP3499247B2 JP 3499247 B2 JP3499247 B2 JP 3499247B2 JP 52545298 A JP52545298 A JP 52545298A JP 52545298 A JP52545298 A JP 52545298A JP 3499247 B2 JP3499247 B2 JP 3499247B2
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isoprene
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恭憲 高田
幸司 田中
康弘 池浦
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、フェルビナク含有貼付剤に関し、より詳し
くは、腰痛、筋肉痛、関節周囲炎等の治療を目的とする
薬効成分として消炎鎮痛薬であるフェルビナクを含有し
た消炎鎮痛貼付剤に関するものである。
背景技術 フェルビナク(Felbinac、4−ビフェニル酢酸)は非
ステロイド系消炎鎮痛薬フェンブフェンの活性代謝物で
あり、強い消炎鎮痛作用を示す薬物である。そして、こ
の薬物は経口投与には適さないために経皮投与製剤とし
ての検討が行われ、これまでに上記薬物を含有するゲル
剤、液剤、パップ剤が市販されている。しかしながら、
ゲル剤、液剤においては、定量投与の困難さ、生物学的
利用率の低さ、衣服への付着、投与回数の多さ(例えば
1日に数回投与)といった問題があった。又、これらゲ
ル剤、液剤の問題を改善するためにパップ剤が開発され
ているが、粘着力が弱いために長時間貼付することがで
きない、生物学的利用率が低い、薬効の持続性が十分で
ないといった問題が残されていた。そこで、特開平4−
321624号公報においては、スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体を基剤の主成分とし、クロタミト
ン(Crotamiton)を必須の可溶化剤とした消炎鎮痛貼付
剤の提案がなされた。
発明の開示 しかしながら、特開平4−321624号公報に記載の消炎
鎮痛貼付剤であっても、以下に説明するように、消炎鎮
痛薬としてフェルビナクを用いた場合においては未だ十
分なものではないことを本発明者らは見出した。すなわ
ち、上記特開平4−321624号公報に記載の消炎鎮痛貼付
剤にあっては、薬物に対する可溶化剤としてクロタミト
ンを使うことによる作業工程の煩雑さや、クロタミトン
のブリード(表面への浸出)による経時的な粘着力の低
下が見られるといった点で未だ十分なものではなかっ
た。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされ
たものであり、皮膚への付着性が長時間にわたって高水
準に維持され、皮膚に対する刺激性が少なく安全であ
り、製剤の安定性が良好であり、薬物の放出性が高く抗
炎症作用に優れ、薬効が長時間にわたって持続されるフ
ェルビナク含有貼付剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ね
た結果、下記の知見を見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、従来は、可溶化剤を含有しない分散型貼
付剤にあっては薬物が結晶状態で存在するために、薬物
の経皮吸収性が低下して十分な薬効が期待されないと当
業者に認識されていた。それにも拘らず、特定の成分を
特定の割合で含有しかつ特定の厚みを有するフェルビナ
ク含有貼付剤においては、可溶化剤を含有しない分散型
貼付剤であるにも拘らず薬物の放出性が高くかつ十分な
薬理作用が長時間にわたって持続され、しかも皮膚への
付着性が長時間にわたって高水準に維持され、製剤の安
定性に優れ、皮膚刺激性が少ないことを本発明者らは見
出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明のフェルビナク含有貼付剤は、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体10〜40重
量%、ロジン系樹脂5〜30重量%、可塑剤20〜70重量
%、及び薬効成分としてのフェルビナク1.1〜10重量%
を含有する貼付剤であって、該貼付剤が前記フェルビナ
クに対する可溶化剤であるクロタミトンを含有しておら
ず、前記フェルビナクが前記貼付剤中に半溶融状態で分
散しており、かつ前記貼付剤の厚さが50〜300μmであ
る貼付剤である。本発明のフェルビナク含有貼付剤はま
た、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、ロジン系樹脂及び可塑剤を含む基剤中に、薬効成分
としてのフェルビナクが含有された貼付剤であって、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体10〜40
重量%、ロジン系樹脂5〜30重量%、可塑剤20〜70重量
%、及びフェルビナク1.1〜10重量%を含有し、前記フ
ェルビナクに対する可溶化剤であるクロタミトンを含有
しておらず、かつ厚さが50〜300μmであり、前記フェ
ルビナクは、前記基剤中に溶融した状態のものと微細な
結晶状態のものとが共存している状態で均一に分散され
ており、溶融している前記フェルビナクが前記基剤から
放出されるに従い、結晶状態で均一に分散している前記
フェルビナクが前記基剤中へと随時溶解していくことに
より、安定した前記フェルビナクの放出がされる、貼付
剤である。
本発明の貼付剤の製造方法は、スチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体、ロジン系樹脂及び可塑剤
(他の添加成分を含有させる場合はさらにそれらの成
分)をそれぞれ前記の割合で混合して混合物とし、不活
性雰囲気下で加熱攪拌して溶解物とし、続いて、薬効成
分であるフェルビナクを前記の割合で前記溶解物中に添
加し、熱により液体となるように撹拌して均一な溶解物
を得る工程を含む、製造方法である。本発明の貼付剤の
製造方法はまた、この工程と、前記均一な溶解物を直接
前記支持体上に展延した後に剥離被覆物で覆うか、ある
いは前記均一な溶解物を剥離被覆物上に展延した後に前
記支持体上に被せて溶解物を支持体上に圧着転写させる
工程と、を含む、製造方法である。
図面の簡単な説明 図1はヘアレスマウスによる皮膚透過試験の結果を示
すグラフである。
図2はウサギによるカラゲニン足浮腫試験の結果を示
すグラフである。
発明を実施するための最良の形態 本発明のフェルビナク含有貼付剤においては、スチレ
ン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ロジン系
樹脂及び可塑剤をそれぞれ特定の配合割合で含む基剤中
に、薬効成分としてのフェルビナクが特定の配合割合で
含有されている。先ず、本発明の貼付剤を構成するため
に用いる各種基剤成分について詳述する。
本発明にかかるスチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体とは、スチレン及びイソプレンのブロック
共重合体であって両端部にポリスチレンを有するもので
あり、このようなスチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体としては、カイフレックスTR−1107、TR−
111、TR−1112又はTR−1117(商品名、シェル化学
(株)製)、JSR SIS−5000又は5002(商品名、日本合
成ゴム(株)製)、クインタック3530又は3421(商品
名、日本ゼオン(株)製)、ソルプレン428(商品名、
フィリップペトロリアム(株)製)等が挙げられ、1種
又は2種以上の組合せを使用することができる。
上記スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体の配合量は、貼付剤全体の10〜40重量%であり、好ま
しくは15〜35重量%である。この配合割合にすることに
よって、製剤(貼付剤)の安定性、粘着力、長時間の皮
膚への付着性(付着持続性)、薬物の経皮吸収性、薬物
の分散性、剥離性の痛み、皮膚のかぶれの発生率等が大
きく改善される。なお、上記の配合量が10重量%未満で
は基剤の凝集力や保型性が低下し、他方、上記の配合量
が40重量%を越えると粘着力の低下、膏体(貼付剤)の
不均一化、作業性の低下を招く。
本発明にかかるロジン系樹脂とは、ロジン又はロジン
誘導体をベースとする樹脂であり、ロジンエステル、水
添ロジンエステル、マレイン化ロジン等が好適に用いら
れ得る。このようなロジン系樹脂としては、エステルガ
ムA、AA−G、H又はHP(商品名、荒川化学(株)
製)、ハリエスターL、S又はP(商品名、荒川化学
(株)製)、パインクリスタルKE−100(商品名、荒川
化学(株)製)、KE−311(商品名、荒川化学(株)
製)、ハーコリンD(商品名、理化ハーキュレス(株)
製)、フォーラル85又は105(商品名、理化ハーキュレ
ス(株)製)、ステベライトエステル7又は10(商品
名、理化ハーキュレス(株)製)、ペンタリン4820又は
4740(商品名、理化ハーキュレス(株)製)等が挙げら
れ、1種又は2種以上の組合せを使用することができ
る。
上記ロジン系樹脂の配合量は、貼付剤全体の5〜30重
量%であり、好ましくは10〜25重量%である。この配合
割合にすることによって、製剤の安定性、粘着力、付着
持続性、薬物の経皮吸収性、薬物の分散性、剥離時の痛
み、皮膚のかぶれの発生率等が大きく改善される。な
お、上記の配合量が5重量%未満では粘着力、付着持続
性、薬物の分散性が低下すると共に、膏体粘度の増加に
より膏体の不均一化、作業性の低下を招く。他方、上記
の配合量が30重量%を越えると薬物の経皮吸収性、保型
性が低下すると共に、剥離時の痛み、皮膚のかぶれの発
生率、ベタツキ等が増加する。
本発明にかかる可塑剤とは、他の基剤成分と相溶性が
よく、基剤に柔軟性を与えるものであり、アーモンド
油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ラッカセイ
油、オレフィン酸、液状ポリイソプレン、液状ポリブテ
ン、流動パラフィン等が好適に用いられ得る。このよう
な可塑剤としては、1種又は2種以上の組合せを使用す
ることができるが、中でも特に流動パラフィンが好まし
い。
上記可塑剤の配合量は、貼付剤全体の20〜70重量%で
あり、好ましくは30〜60重量%である。この配合割合に
することによって、製剤の安定性、粘着力、付着持続
性、薬物の経皮吸収性、薬物の分散性、剥離時の痛み、
皮膚のかぶれの発生率等が大きく改善される。なお、上
記の配合量が20重量%未満では粘着力、薬物の経皮吸収
性、薬物の分散性が低下すると共に、膏体粘度の増加に
より膏体の不均一化、作業性の低下を招く。他方、上記
の配合量が70重量%を越えると製剤の安定性、凝集力、
保型性が低下すると共に、剥離時の痛み、ベタツキ等が
増加する。
本発明の貼付剤においては、前述のスチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体、ロジン系樹脂及び可
塑剤を含む基剤中に、薬効成分としてのフェルビナク、
すなわち4−ビフェニル酢酸、が特定の配合割合で含有
されている。本発明の貼付剤におけるフェルビナクの配
合量は、貼付剤全体の1.1〜10重量%であり、好ましく
は2〜8重量%、特に好ましくは3〜7重量%である。
この配合割合にすることによって、薬物の経皮吸収性、
薬効の持続性、薬物の分散性等が大きく改善される。な
お、上記の配合量が1.1重量%未満では薬物の経皮吸収
性、薬効の持続性が低下し、十分な薬効が得られない。
他方、上記の配合量が10重量%を越えると薬物の分散性
が悪くなり、膏体の不均一化を招く。
そして、本発明の貼付剤は、上記フェルビナクを含有
しているにも拘らず、従来は必須と認識されていた可溶
化剤であるクロタミトンを含有していない。すなわち、
本発明の貼付剤は、前述のスチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体、ロジン系樹脂、可塑剤及びフェ
ルビナクを含有しかつ前記フェルビナクに対する可溶化
剤であるクロタミトンを含有しておらず、本質的にスチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ロジン
系樹脂、可塑剤及びフェルビナクからなるものであって
もよい。
このように、本発明のフェルビナク含有貼付剤は可溶
化剤であるクロタミトンを含有していないため、クロタ
ミトンのブリードによる経時的な粘着力の低下は発生せ
ず、その使用に起因する作業工程の煩雑さも生じない。
また、本発明のフェルビナク含有貼付剤は、フェルビナ
クに対する可溶化剤、すなわち基剤中にフェルビナクを
その飽和溶解度以上に見掛け上溶解させることが可能な
もの、を一切含有していないことが好ましい。このよう
に、クロタミトン以外の可溶化剤をも含有しないことに
よって、可溶化剤のブリードによる経時的な粘着力の低
下の発生がより確実に防止される傾向にある。このよう
なクロタミトン以外の可溶化剤としては、ベンジルアル
コール、ジイソプロパノールアミンが挙げられる。
また、上記組成を有する本発明の貼付剤においては、
上記可溶化剤であるクロタミトンを含有していないにも
拘らず、フェルビナクが完全に結晶状態で基剤中に取り
込まれるのではなく、フェルビナクが基剤中に半溶融状
態、すなわち溶融した状態のものと微細な結晶状態のも
のとが共存している状態、で均一に分散される。この場
合、溶融している薬物が基剤から放出されるに従い、結
晶状態で均一に分散している薬物は基剤中へと随時溶解
していく。これにより、本発明の貼付剤においては、一
定速度による長時間にわたっての安定した薬物放出が実
現される。そのため、特開平4−321624号公報に記載の
可溶化剤含有貼付剤のように薬物が可溶化剤により溶融
した状態で基剤中に存在していないにも拘らず、本発明
のフェルビナク含有分散型貼付剤においても薬物の放出
性が高くかつ十分な薬理作用が長時間にわたって持続さ
れる。
本発明の貼付剤は、上記のスチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体、ロジン系樹脂、可塑剤及びフ
ェルビナクに加えて、ポリイソブチレンをさらに含有し
ていることが好ましく、本質的にスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体、ロジン系樹脂、可塑剤、
ポリイソブチレン及びフェルビナクからなるものであっ
てもよい。
本発明にかかるポリイソブチレンとは、イソブチレン
の重合体であり、このようなポリイソブチレンとして
は、オパノールB−3、B−10、B−15、B−50、B−
100、B−200(商品名、BASF(株)製)、ビスタネック
スLM−MS、LM−MH、MML−80、MML−100、MML−120、MML
−140(商品名、エクソン化学(株)製)、テトラック
ス3T、4T、5T、6T(商品名、日本石油化学(株)製)等
が挙げられ、1種又は2種以上の組合せを使用すること
ができる。
上記ポリイソブチレンの配合量は、貼付剤全体の好ま
しくは6〜40重量%、より好ましくは6.5〜20重量%で
ある。この配合割合にすることによって、製剤の安定
性、粘着力、付着持続性、薬物の経皮吸収性、薬物の分
散性、剥離時の痛み、皮膚のかぶれの発生率等が大きく
改善される。なお、上記の配合量が6重量%未満では粘
着力、付着持続性が低下すると共に、剥離時の痛み、皮
膚のかぶれの発生率が増加する傾向にある。他方、上記
の配合量が40重量%を越えると保型性が低下すると共に
ベタツキが増加する傾向にある。
本発明の貼付剤は、上記のスチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体、ロジン系樹脂、可塑剤、フェ
ルビナク及び所望によりポリイソブチレンに加えて、無
機充填剤、合成高分子、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、抗ヒスタミン剤、抗菌剤、香料等の他の添加
成分を必要に応じてさらに含有していてもよく、中でも
酸化防止剤をさらに含有していることが好ましい。従っ
て、本発明の貼付剤は、本質的にスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体、ロジン系樹脂、可塑剤、
ポリイソブチレン、酸化防止剤及びフェルビナクからな
るものであってもよい。
このような他の添加成分としては、無機充填剤(水酸
化アルミニウム、含水ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸
アルミニウム、カオリン、酸化チタン、タルク、酸化亜
鉛、含水シリカ、炭酸マグネシウム、リン酸水素カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイソウ土、無水ケイ酸、
ベントナイト等)、合成高分子(ポリアクリル酸系ポリ
マー、合成ポリイソプレンゴム、ポリスチレン、ポリブ
タジエンゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブチレン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロ
ック共重合体等)、粘着付与剤(テルペン樹脂、石油系
樹脂等)、酸化防止剤(アスコルビン酸、没食子酸プロ
ピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキ
シトルエン(BHT)、ノルジヒドログアヤレチン酸、ト
コフェロール、酢酸トコフェロール等)、紫外線吸収剤
(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エステル、
パラジメチルアミノ安息香酸アミル、サリチル酸エステ
ル、アントラニル酸メチル、ウンベリフェロン、エスク
リン、ケイヒ酸ベンジル、シノキサート、グアイアズレ
ン、ウロカニン酸、2−(2−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、オクタベンゾン、ジオキシベンゾン、ジヒドロキシ
ジメトキシベンゾフェノン、スリンベンゾン、ベンゾレ
ルシノール、オクチルジメチルパラアミノベンゾエー
ト、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート等)、抗
ヒスタミン剤(塩化イソペンチル、塩酸ジフェンヒドラ
ミン、塩酸イプロヘプチン、塩酸ジフェニルピラリン、
塩酸シプロヘプタジン、塩酸トリプロリジン、塩酸プロ
メタジン、塩酸ホモクロルシクリジン、酒石酸アリメマ
ジン、タンニン酸ジフェンヒドラミン、テオクル酸ジフ
ェニルピラリン、フマル酸クレマスチン、マレイン酸ク
ロルフェニラミン、マレイン酸ジメチンデン、メキタジ
ン等、抗菌剤(パラオキシ安息香酸エステル、安息香
酸、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸、ソルビン
酸塩、デヒドロ酢酸塩、4−イソプロピル−3−メチル
フェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェノー
ル、ヒノキチオール、クレゾール、2,4,4−トリクロロ
−2'−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4'−トリク
ロロカルバニド、クロロブタンノール、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム等)、清涼剤又は香料(1
−メントール等)等が挙げられる。
このような他の添加成分の配合量は、貼付剤全体の好
ましくは、0.01〜7重量%、より好ましくは0.1〜5重
量%である。これらの他の添加成分のうち、酸化防止剤
の配合量は貼付剤全体の好ましくは0.1〜5重量%、よ
り好ましくは0.5〜2重量%である。上記の配合量が上
記下限未満では経時による基剤の劣化が起こり、膏体残
り、ベタツキ等が増加する傾向にあり、他方、上記の配
合量が上記上限を越えると製剤の凝集力、保型性が低下
し、剥離時の痛み、ベタツキ等が増加する傾向にある。
上記の諸成分を用いて調製される本発明の貼付剤(貼
付剤層)の厚み(後述する支持体及び剥離被覆物の厚み
は含まない)は50〜300μmであり、好ましくは80〜200
μmである。この範囲内の厚みにすることによって、粘
着性、凝集力、付着持続性、剥離時の痛み等が大きく改
善される。なお、上記の厚みが50μm未満では粘着性や
付着持続性が低下し、他方、上記の厚みが300μmを越
えると凝集力や保型性が低下する。
このような本発明の貼付剤は伸縮性に富んでおり、縦
横自由自在に伸縮する。このように本発明の貼付剤は優
れた付着性と共に高い伸縮率を有していることによっ
て、従来の可溶化剤含有貼付剤では使用することが困難
であった伸縮性に富んだ支持体を使用することが可能と
なり、高水準の貼付感が達成される。
上記本発明のフェルビナク含有貼付剤は、以下の優れ
た諸特性を有する。
1)油性の貼付剤とすることで優れた付着性を有し、
肘、膝などの屈曲部にも長時間剥がれることなく貼付す
ることができる。
2)薬物を飽和溶解度以上の濃度で半溶融状態で分散さ
せているために、期待される薬効が長時間にわたり発現
される。
3)水を含まない油性基剤であるために、貼付部位の保
温効果に優れ、慢性の炎症等にも使用できる。
4)可溶化剤、吸収促進剤等を使用しないため作業行程
が簡便になり、なおかつ製剤の経時安定性にも優れる。
5)油性の貼付剤とすることで厚みを薄くでき、貼付中
のフィット感に優れる。
6)従来の可溶化剤含有貼付剤(硬膏剤)は、その粘着
性が十分でなかったため、その大きさは80cm2以下程度
に制限されていた。それに対して本発明の貼付剤は、可
溶化剤を含有していないことに起因して粘着性が著しく
高く、その大きさを100cm2以上にすることが可能であ
る。このように本発明の貼付剤は、従来のパップ剤と同
等の大きさにすることが可能であり、しかもパップ剤よ
りも粘着性及び伸縮性に優れる。
上記本発明の貼付剤は支持体上に展延されていること
が好ましい。このような支持体としては、本発明の貼付
剤からの薬物の放出に影響しないものが望ましく、伸縮
性又は非伸縮性のものが用いられ得る。本発明に使用可
能な支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等の
合成樹脂のフィルム、シート、シート上多孔質体、シー
ト状発泡体、織布又は不織布;紙;織布;不織布;これ
らの積層体等が挙げられる。
これらの貼付剤支持体の中でも、伸縮性を有する支持
体が好ましく、特に伸縮性ポリエステル織布が好適であ
る。また、このような伸縮性ポリエステル織布として
は、試料幅50mm、試料長200mm及び伸縮強度200mm/minの
測定条件での30%モジュラス(引張り強度)試験におい
て、縦方向強度200g〜3kg及び横方向強度100g〜600gを
示すものが好ましい。更に、本発明にかかる前記支持体
の目付(単位面積当たりの重量)は100±30g/m2である
ことが好ましい。
前述のように本発明の貼付剤は高い伸縮率を有してい
るため、従来の可溶化剤含有貼付剤では使用することが
困難であった伸縮性に富んだ支持体、特に好ましくは伸
縮性ポリエステル織布を使用することが可能となる。こ
のように伸縮性を有するポリエステル織布を用いること
により、本発明の貼付剤は以下の点で優れる傾向にあ
る。すなわち、i)従来の可溶化剤含有貼付剤は、動き
が激しい関節部位等の屈曲部に貼着しても、その動きの
ために剥離し易かった。それに対して、本発明の貼付剤
においては、ポリエステル織布が皮膚の動きに伴って
縦、横自在に伸縮するため、つっぱり感が少なく、長時
間にわたってしっかりと貼着される。
ii)ポリエステル織布が適度な柔軟性を有するため、貼
り易くかつ剥がし易い。
iii)投錨性が向上し(支持体中に膏体がしみ込みかつ
粘着力が保持される)、伸縮性が保持される。
次に、本発明のフェルビナク含有貼付剤の製造方法の
好適な一例について説明する。
先ず、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体、ロジン系樹脂及び可塑剤(ポリイソブチレン、他
の添加成分等を含有させる場合はさらにそれらの成分)
をそれぞれ所定の割合で混合して混合物とし、窒素等の
不活性雰囲気下で加熱撹拌して溶解物とする。攪拌時の
温度は110〜200℃が好ましく、攪拌時間は30〜120分間
が好ましい。続いて、薬効成分であるフェルビナクを前
記溶解物中に添加し、好ましくは110〜200℃で好ましく
は5〜30分間攪拌して均一な溶解物を得る。なお、この
溶解物中では、フェルビナクは熱により液体となってい
ることが好ましい。
次に、この溶解物を通常の方法で直接支持体上に展延
した後に剥離被覆物で覆うか、あるいは一旦この溶解物
を剥離被覆物上に展延した後に支持体上に被せて溶解物
を支持体上に圧着転写させても良い。このような剥離被
覆物としては、剥離処理(剥離しやすくするための処
理)を施した剥離紙、セロファン、又はポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂フィルム等
が挙げられる。以上の製造方法によって、基剤中にフェ
ルビナクが半溶融状態で均一に分散している本発明の貼
付剤が得られる。
なお、前記製造方法における各基剤成分、薬効成分、
その他の添加成分を配合する順序は、その一例を述べた
に過ぎず、本発明の貼付剤の製造方法はこの配合順序の
方法に限定されるものではない。
実施例 以下、本発明のフェルビナク含有貼付剤について実施
例及び比較例を示してより具体的に説明するが、本発明
のフェルビナク含有貼付剤は下記の実施例に記載のもの
に限定されるものではない。なお、実施例及び比較例
中、「部」及び「%」とは特に明記しない限りそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を意味する。
実施例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:カリフレックスTR−1107) 25.0部 流動パラフィン 47.0部 ロジン系樹脂(商品名:エステルガムH) 12.0部 ポリイソブチレン(商品名:オパノールB−10)10.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 5.0部 上記の処方で前記製造方法に従って貼付剤を作製し
た。すなわち、上記処方中のフェルビナク以外の諸成分
を混合して混合物とし、窒素雰囲気下、130〜80℃で40
〜90分間撹拌して溶解物とした。続いて、薬効成分であ
るフェルビナクを前記溶解物中に添加し、130〜180℃で
3〜20分間撹拌して均一な溶解物を得た。次に、この溶
解物を支持体(ポリエステルからなる織布)上に、得ら
れる貼付剤層の厚みが50μmとなるように展延した後に
剥離被覆物(ポリエステルフィルム)で覆い、冷却後に
所望の大きさに裁断したところ、フェルビナクが半溶融
状態で均一に分散している分散型の貼付剤が得られた。
また、使用したポリエステル織布は、30%モジュラス試
験(試料幅50mm、試料長200mm、伸長強度200mm/min、オ
ートグラフAGS−100B(島津製作所製)を使用)におい
て縦方向強度が210〜300g、横方向強度が100〜170gのも
のであり、110±20g/m2の目付を有するものであった。
実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:カリフレックスTR−1111) 30.0部 流動パラフィン 39.0部 ロジン系樹脂(商品名:パインクリスタルKE−100) 20.0部 ポリイソブチレン(商品名:オパノールB−50) 6.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 4.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを100μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:カリフレックスTR−1112) 20.0部 流動パラフィン 46.0部 ロジン系樹脂(商品名:ステベライトエステル7) 15.0部 ポリイソブチレン(商品名:オパノールB−100) 15.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 3.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを140μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例4 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:カリフレックスTR−1117) 23.0部 流動パラフィン 40.0部 ロジン系樹脂(商品名:KE−311) 25.0部 ポリイソブチレン(商品名:オパノールB−200)8.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 3.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを300μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例5 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:JSR SIS−5000) 20.0部 流動パラフィン 41.0部 ロジン系樹脂(商品名:フォーラル105) 15.0部 ポリイソブチレン(商品名:ビスタネックスLM−MS) 20.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 3.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを200μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例6 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:JSR SIS−5002) 15.0部 流動パラフィン 58.0部 ロジン系樹脂(商品名:ステベライト10) 15.0部 ポリイソブチレン(商品名:ビスタネックスLM−MH)) 7.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 4.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを80μmと
した以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したとこ
ろ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している分
散型の貼付剤が得られた。
実施例7 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:クインタック3530) 35.0部 流動パラフィン 35.0部 ロジン系樹脂(商品名:フォーラル85) 15.0部 ポリイソブチレン(商品名:ビスタネックスMML−140) 10.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 4.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを160μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例8 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:クインタック3421) 25.0部 流動パラフィン 30.0部 ロジン系樹脂(商品名:ペンタリン4820) 22.0部 ポリイソブチレン(商品名:テトラックス3T) 15.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 フェルビナク 7.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを120μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例9 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:ソルプレン428) 25.0部 流動パラフィン 36.0部 ロジン系樹脂(商品名:ハーコリンD) 25.0部 ポリイソブチレン(商品名:テトラックス5T) 7.5部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 1−メントール 0.5部 フェルビナク 5.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを160μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例10 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:クインタック3421) 15.0部 流動パラフィン 40.0部 ロジン系樹脂(商品名:ハリエスターL) 1.0部 ポリイソブチレン(商品名:テトラックス6T) 30.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0部 1−メントール 1.0部 フェルビナク 3.0部 処方を上記処方に変更し、貼付剤層の厚みを180μm
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を作製したと
ころ、フェルビナクが半溶融状態で均一に分散している
分散型の貼付剤が得られた。
実施例11 ポリイソブチレンを配合しなかった以外は実施例9と
同様にして貼付剤を作製した。
実施例12 貼付剤層の厚みを50μmとした以外は実施例3と同様
にして貼付剤を作製した。
実施例13 貼付剤層の厚みを80μmとした以外は実施例3と同様
にして貼付剤を作製した。
実施例14 貼付剤層の厚みを200μmとした以外は実施例3と同
様にして貼付剤を作製した。
実施例15 貼付剤層の厚みを300μmとした以外は実施例3と同
様にして貼付剤を作製した。
比較例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名:カリフレックスTR−1112) 20.0部 流動パラフィン 52.0部 ロジン系樹脂(商品名:KE−311) 15.0部 ポリイソブチレン(商品名:テトラックス4T) 5.0部 ジブチルヒドロキシトルエン 2.0部 クロタミトン 5.0部 フェルビナク 1.0部 処方を上記処方に変更、すなわちフェルビナクの可溶
化剤としてクロタミトンを配合した以外は実施例5と同
様にして貼付剤を作製したところ、フェルビナクが可溶
化剤により溶融した状態で存在する溶解型の貼付剤が得
られた。なお、本比較例においては、フェルビナクをク
ロタミトンに溶解して前記溶解物中に添加した。
比較例2 薬効成分であるフェルビナクを配合しなかった以外は
実施例5と同様にして貼付剤を作製した。
比較例3 貼付剤層の厚みを30μmとした以外は実施例3と同様
にして貼付剤を作製した。
比較例4 貼付剤層の厚みを350μmとした以外は実施例3と同
様にして貼付剤を作製した。
試験例1(安定性試験:粘着力) 実施例3、5、7、10及び比較例1で得られた貼付剤
の粘着力の安定性を以下のようにして評価した。すなわ
ち、各貼付剤(大きさ10cm×14cm)の製造直後(初期)
のもの、40℃で3ヶ月保存したもの、40℃で6ヶ月保存
したものの粘着力を、プローブタック試験法(使用装
置:PROVE TACK TESTER)により測定した。得られた結果
を表1に示す。
表1に示した結果から明らかなように、実施例3、
5、7、10で得られた貼付剤の粘着力の安定性は良好で
あったが、比較例1で得られた貼付剤の粘着力はクロタ
ミトンのブリードにより経時的に低下した。
試験例2(安定性試験:ヘアレスマウス皮膚透過試験) 実施例5及び比較例1で得られた貼付剤の初期のもの
及び40℃で6ヶ月保存したものを用い、以下のようにし
てヘアレスマウス皮膚透過試験を行った。すなわち、ヘ
アレスマウス(雌、7週令)の剥離した背部皮膚に直径
10mmに切り取った貼付剤を貼付し、真皮側がレセプター
相になるようにフロースルー型セルに装着した。そし
て、レセプター液(pH7.4のリン酸バッファー)を0.8ml
/hrの流速で流し、レセプター液中に透過してきたフェ
ルビナクの量をHPLCを用いて測定した。得られた結果を
図1に示す。
図1に示した結果から明らかなように、実施例5で得
られた貼付剤は40℃で6ヶ月保存した後であっても安定
した薬物放出性を示し、比較例1で得られた貼付剤に比
べて薬物放出性が長時間にわたって安定して持続した。
試験例3(カラゲニン足浮腫試験) 体重135g前後のWistar系雄性ラットを1群15匹ずつで
使用した。実施例5で得られた貼付剤、比較例2で得ら
れた貼付剤、市販フェルビナク含有パップ剤(商品名:
セルタッチ、日本レダリー(株)製)をそれぞれ3cm×4
cmサイズに裁断し、それぞれの貼付剤(又はパップ剤)
をラットの右後足に4時間貼付した後に除去し、直ちに
1%カラゲニン溶液0.1mlを同部位へ皮下注射して反応
を惹起させた。反応惹起から3時間後に足容積を測定
し、注射前の足容積に基づいて浮腫率を算出した。得ら
れた結果を図2に示す。なお、コントロールは、貼付剤
(又はパップ剤)の貼付を行なわなかった例である。
図2に示した結果から明らかなように、カラゲニン足
浮腫に対して、フェルビナクを含有しない比較例2で得
られた貼付剤では影響を認められなかったが、実施例5
で得られた貼付剤は強い抗炎症作用を示し、その強さは
市販フェルビナク含有パップ剤と同等であった。
試験例4(付着性試験) 健康成人男女30名に実施例9及び実施例11で得られた
貼付剤(大きさ10cm×14cm)をそれぞれ左右の膝に貼付
し、約6時間後に付着性と剥離時の痛みの判定を以下の
基準に従って行った。
[判定基準] 付着性 完全に付着 5点、端の部分剥離 4点、1/3以上剥
離 3点、1/2以上剥離 2点、完全脱落 1点 剥離時の痛み 痛くない 5点、あまり痛くない 4点、少し痛い
3点、痛い 2点、非常に痛い 1点 30名のスコアの平均値を表2に示す。
表2に示した結果から明らかなように、実施例9及び
実施例11で得られた貼付剤は何れも付着性が良好である
が、実施例9で得られた貼付剤は更に良好な付着性を備
えると共に剥離時の痛みも少ない使用上非常に優れた貼
付剤であるといえる。
試験例5(付着性試験) 実施例3、12、13、14及び15、並びに比較例3及び4
で得られた貼付剤(大きさ10cm×14cm)をそれぞれ健康
成人男女30名の膝に貼付し、約6時間後に付着性の判定
を以下の基準に従って行った。
[判定基準] 付着性 完全に付着 5点、端の部分剥離 4点、1/3以上剥
離 3点、1/2以上剥離 2点、完全脱落 1点 30名のスコアの平均値を表3に示す。
試験例6(安定性試験:保型性) 実施例3、12、13、14及び15、並びに比較例3及び4
で得られた貼付剤(大きさ10cm×14cm)をそれぞれ50℃
で2ケ月保管した後に形状の評価を以下の基準に従って
行った。
[判定基準] 良好な形状を保っていた:○ 若干の膏体のはみ出しが観察された:△ ひどい膏体のはみ出しが観察された:× 得られた結果を表3に示す。
表3に示した結果から明らかなように、実施例3、1
2、13、14及び15で得られた貼付剤に関しては付着性、5
0℃で2ケ月保存後の形状とも良好であったが、比較例
3で得られた貼付剤は付着性が十分なものではなく、比
較例4で得られた貼付剤は50℃で2ケ月保存後の形状が
十分なものではなかった。
産業上の利用可能性 以上説明したように、本発明によれば、可溶化剤であ
るクロタミトンを含有しない分散型貼付剤であるにも拘
らず薬物の放出性が高くかつ十分な薬理作用(抗炎症作
用)が長時間にわたって持続され、しかも皮膚への付着
性が長時間にわたって高水準に維持され、製剤の安定性
に優れ、皮膚刺激性が少ないフェルビナク含有貼付剤を
得ることが可能となる。
従って、本発明によって外用の消炎鎮痛貼付剤として
有用なフェルビナク含有貼付剤を提供できるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−291055(JP,A) 特開 平7−238014(JP,A) 特開 昭55−133310(JP,A) 国際公開96/008245(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/192 A61K 9/70 A61K 47/32 A61K 47/44

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン−イソプレン−スチレンブロック
    共重合体10〜40重量%、ロジン系樹脂5〜30重量%、可
    塑剤20〜70重量%、及び薬効成分としてのフェルビナク
    1.1〜10重量%を含有する貼付剤であって、該貼付剤が
    前記フェルビナクに対する可溶化剤であるクロタミトン
    を含有しておらず、前記フェルビナクが前記貼付剤中に
    半溶融状態で分散しており、かつ前記貼付剤の厚さが50
    〜300μmである貼付剤。
  2. 【請求項2】前記フェルビナクが溶融した状態のものと
    微細な結晶状態のものとが共存している状態で前記貼付
    剤中に均一に分散している、請求項1記載の貼付剤。
  3. 【請求項3】スチレン−イソプレン−スチレンブロック
    共重合体、ロジン系樹脂及び可塑剤を含む基剤中に、薬
    効成分としてのフェルビナクが含有された貼付剤であっ
    て、 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体10〜
    40重量%、ロジン系樹脂5〜30重量%、可塑剤20〜70重
    量%、及びフェルビナク1.1〜10重量%を含有し、前記
    フェルビナクに対する可溶化剤であるクロタミトンを含
    有しておらず、かつ厚さが50〜300μmであり、 前記フェルビナクは、前記基剤中に溶融した状態のもの
    と微細な結晶状態のものとが共存している状態で均一に
    分散されており、溶融している前記フェルビナクが前記
    基剤から放出されるに従い、結晶状態で均一に分散して
    いる前記フェルビナクが前記基剤中へと随時溶解してい
    くことにより、安定した前記フェルビナクの放出がされ
    る、貼付剤。
  4. 【請求項4】ポリイソブチレン6〜40重量%をさらに含
    有する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の貼
    付剤。
  5. 【請求項5】酸化防止剤0.1〜5重量%をさらに含有す
    る、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の貼付
    剤。
  6. 【請求項6】フェルビナクに対する可溶化剤を含有して
    いない、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の貼
    付剤。
  7. 【請求項7】伸縮性ポリエステル織布からなる支持体を
    更に備える、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載
    の貼付剤。
  8. 【請求項8】前記伸縮性ポリエステル織布が、試料幅50
    mm、試料長200mm及び伸長強度200mm/minの測定条件での
    30%モジュラス試験において、縦方向強度200g〜3kg及
    び横方向強度100g〜600gを示すものである、請求項7記
    載の貼付剤。
  9. 【請求項9】前記支持体の目付が100±30g/m3である、
    請求項7又は8記載の貼付剤。
  10. 【請求項10】請求項1〜6のうちのいずれか一項に記
    載の貼付剤を製造する製造方法であって、 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ロ
    ジン系樹脂及び可塑剤(他の添加成分を含有させる場合
    はさらにそれらの成分)をそれぞれ前記の割合で混合し
    て混合物とし、不活性雰囲気下で加熱攪拌して溶解物と
    し、続いて、薬効成分であるフェルビナクを前記の割合
    で前記溶解物中に添加し、熱により液体となるように撹
    拌して均一な溶解物を得る工程を含む、製造方法。
  11. 【請求項11】請求項7〜9のうちのいずれか一項に記
    載の貼付剤を製造する製造方法であって、 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ロ
    ジン系樹脂及び可塑剤(他の添加成分を含有させる場合
    はさらにそれらの成分)をそれぞれ前記の割合で混合し
    て混合物とし、不活性雰囲気下で加熱攪拌して溶解物と
    し、続いて、薬効成分であるフェルビナクを前記の割合
    で前記溶解物中に添加し、熱により液体となるように撹
    拌して均一な溶解物を得る工程と、 前記均一な溶解物を直接前記支持体上に展延した後に剥
    離被覆物で覆うか、あるいは一日前記均一な溶解物を剥
    離被覆物上に展延した後に前記支持体上に被せて溶解物
    を支持体上に圧着転写させる工程と、を含む、製造方
    法。
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