JP3498938B2 - 加熱ローラ支持装置、定着装置、電子写真装置 - Google Patents

加熱ローラ支持装置、定着装置、電子写真装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、加熱ローラ支持装
置、定着装置、電子写真装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電子写真装置では、像担持体から転写用
紙に転写された転写画像を定着する定着装置が設けられ
ている。この定着装置には、ヒータ管が挿通された回転
自在の加熱ローラに加圧ローラを弾性的に接触させた構
造のものがある。 【0003】このような方式の定着装置の加熱ローラ
は、例えば実開昭59−176055号公報に記載され
ているように、内部に挿通したヒータ管の両端を電源部
に接続するため、両端が開口された円筒形状のものが多
用されている。 【0004】同公報に記載された提案による加熱ローラ
は、その両端外周に嵌合された滑りスリーブをハウジン
グの相対向する側面に固定した軸受により回転自在に支
持され、軸方向の動きは、軸受の外側の端面に一体に形
成した内方向フランジを滑りスリーブの端面及び加熱ロ
ーラの端面に当接させることで阻止している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前述したような加熱ロ
ーラの支持構造は、加熱ローラの素管の肉厚が薄いの
で、仕上げ精度を高めないと内方向フランジが損傷し易
く、回転も不円滑になる。また、加熱ローラには駆動力
伝達ギヤを互いに回り止めした状態で嵌合する必要があ
るが、この提案を含む従来例として、加熱ローラと駆動
力伝達ギヤとを連結するために、加熱ローラにその端部
から軸方向に沿うキー溝を切り欠いて形成し、駆動力伝
達ギヤにはリブ状のキーを形成し、駆動力伝達ギヤのキ
ーと加熱ローラのキー溝との位置を合わせながら両者を
嵌合し、キー溝とキーとの係合により駆動力伝達ギヤの
回転を加熱ローラに伝達することが行われている。 【0006】この場合、加熱ローラの端面は一端開口の
キー溝の形成により周囲が不連続となり、実開昭59−
176055号公報に記載されているような内方向フラ
ンジ等の押え部材により加熱ローラの軸方向の動きを押
えると、押え部材の摩耗がひどく、且つ、回転性能が極
めて悪くなる問題がある。 【0007】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、加熱ローラを少ない部品で円滑に支持することを目
的とするものである。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 請求項記載のローラ支持装置は、相対
向する支持板に設けられた軸受に回転自在に支持された
両端開口で円筒形状の加熱ローラと、この加熱ローラの
端部の周面に軸方向に所定の長さをもって形成されたキ
ー溝と、このキー溝に対して軸方向には移動自在で回転
方向には回り止めされて挿入されたキーが突出形成され
た駆動力伝達ギヤと、前記支持板に一体に形成されて前
記駆動力伝達ギヤの軸心と直交する端面に当接されたス
トッパと、前記キー溝の内部の一部に配置されて前記加
熱ローラに一体に形成されて前記キーの端面に係合する
弾性係止片とを具備する。 【0015】従って、加熱ローラと駆動力伝達ギヤとは
キー溝にキーを嵌合することによって一体に回転するよ
うに連結される。また、加熱ローラの端部から駆動力伝
達ギヤが抜ける方向の駆動力伝達ギヤの軸方向の動き
は、駆動力伝達ギヤとストッパとの当接により固定され
る。この場合、駆動力伝達ギヤの平坦な端面にストッパ
を当接させることが可能となるため、加熱ローラ及び駆
動力伝達ギヤの回転が円滑となる。また、駆動力伝達ギ
ヤから加熱ローラが抜ける方向の加熱ローラの軸方向の
動きは、キーの端面と弾性係止片との係合により他の部
材に依存することなく固定することが可能となる。この
場合、弾性係止片はキー溝をプレス等によって加工する
ときに同時に加工することが可能となる。 【0016】 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の電子写真装置の実施の一
形態を図15に基づいて説明する。図中、1は装置本体
である。この装置本体1の上部には原稿の画像を読み取
る画像読取装置2が装着され、内部にはプロセスカート
リッジ3が設けられている。このプロセスカートリッジ
3の下方には転写用紙を案内する用紙搬送路4が形成さ
れている。 【0018】前記画像読取装置2は、原稿画像を読み取
る読取部5と、この読取部5に供給する原稿を載置する
原稿トレイ6とを有し、この原稿トレイ6は、支点軸7
を中心に水平位置から仮想線Bで示す位置まで上方に回
動し得るように支持されている。なお、原稿トレイ6は
図示しないストッパにより水平位置と仮想線Bで示す位
置とで安定するように構成されている。 【0019】前記プロセスカートリッジ3は、ケース状
に形成されたユニット本体8に、像担持体9を回転自在
に設けるとともに、帯電ブラシローラ10と現像部11
と転写部12とを像担持体9の周囲に配置して取り付け
ることにより形成されている。現像部11は、前記ユニ
ット本体8に一体に形成された現像剤容器13と、この
現像剤容器13の内部に収納された現像剤を撹拌する回
転自在の撹拌器14と、像担持体9に接触する現像ロー
ラ15と、この現像ローラ15に現像剤を供給する供給
ローラ16と、現像ローラ15に接触されたブレード1
7とを有する。さらに、プロセスカートリッジ3の上部
には、画像信号に基づいて変調されたレーザ光を像担持
体9の帯電部分に走査することにより静電潜像を形成す
る潜像形成部18が設けられている。 【0020】また、前記装置本体1の一側には、前記画
像読取装置2により読み取られた原稿を支持するととも
に、転写用紙Sを斜めに載置状態で支えるトレイ19が
設けられ、このトレイ19の下方には、回転駆動される
給紙ローラ20と、一方向に付勢されてトレイ19上の
転写用紙Sを給紙ローラ20に圧接する押圧板21と、
それぞれ給紙ローラ20に弾性的に接触することにより
転写用紙Sの重送を阻止する分離パッド22及び分離ロ
ーラ23とが設けられている。 【0021】給紙ローラ20、分離パッド22、分離ロ
ーラ23は前記用紙搬送路4の入口側に配置されてい
る。この用紙搬送路4には、給紙ローラ20よりも下流
側に位置するボトムパス24が連通されている。さら
に、用紙搬送路4の下流側には、転写用紙S上に転写さ
れた画像を定着する定着部25が配置されている。 【0022】さらに、前記装置本体1には、定着装置2
5の上方と前記原稿トレイ6との間に配置された用紙ス
タッカ26が形成されている。この用紙スタッカ26
は、原稿トレイ6を仮想線B上に回動させたときに、そ
の原稿トレイ6の延長面上に位置して転写用紙Sを支え
る受け板27を有している。さらに、トレイ19とは反
対側の装置本体1の側面付近には、定着装置25から排
紙された転写用紙Sを水平方向に排紙する排紙口28
と、定着装置25から排紙された転写用紙Sを反転させ
て用紙スタッカ26に導く反転排紙路29とが形成され
ている。この反転排紙路29の上部と下部とには、それ
ぞれ対をなす排紙ローラ30が配置され、また、反転排
紙路29と排紙口28との分岐点には、転写用紙Sの排
出方向を切り替える切替爪31が回動自在に設けられて
いる。 【0023】定着装置25の構造については後述する
が、ハウジング32の両側に回転自在に支持された加熱
ローラ33と、この加熱ローラ33に弾性的に接触する
ように支持された加圧ローラ34とを有している。 【0024】次に、画像読取動作と印刷動作について説
明する。原稿の画像を読み取る場合には、図15に実線
で示すように、原稿トレイ6を水平状態に維持して原稿
を読取部5に供給する。供給された原稿は読取部5によ
り画像が読み取られ、トレイ19の上部に立てかけ状態
で支持される。このようにして読み取った画像は、外部
に送信(ファクシミリの送信モードとしての使用形態)
し、或いは、トレイ19から転写用紙Sを給紙してこの
転写用紙Sに読取画像を印刷(複写機としての使用形
態)することができる。或いは、外部から送信された画
像を転写用紙Sに印刷(ファクシミリの受信モードとし
ての使用形態)することができる。 【0025】印刷の場合は、図15において、像担持体
9を時計方向に回転させる過程でその表面を帯電ブラシ
ローラ10により帯電し、原稿の読取画像又は外部から
受信した画像に基づいて潜像形成部18によって像担持
体9の帯電部分に静電潜像が形成される。この静電潜像
は現像部11により現像される。この現像画像は、給紙
ローラ20によりトレイ19から給紙された転写用紙S
に転写される。画像が転写された転写用紙Sは定着装置
25を通過するときに定着され、切替爪31の向きによ
って排紙口28又は用紙スタッカ26に排紙される。 【0026】 次に、前記電子写真装置に用いられた加
熱ローラ支持装置の構造について説明する。まず、加
ローラ支持装置35の構造の一例を図1及び図2に基づ
いて説明する。図1に示すように、前述した定着装置2
5のハウジング32は相対向する支持板36,37を有
し、これらの支持板36,37に設けられた軸受38,
39に加熱ローラ33が回転自在に支持されている。一
方の軸受38はその外周に形成されたフランジ40を支
持板36に形成された溝41に嵌合することにより軸方
向及び周方向の動きが固定されている。他方の軸受39
は螺子42により支持板37に固定され、この軸受39
には加熱ローラ33の端面に当接する内方フランジ43
が形成されている。加熱ローラ33は内部に挿通したヒ
ータ管44の両端を電源部に接続するため、両端が開口
された円筒形状の素管を用いて形成され、その端部外周
にはモータ(図示せず)の駆動力を伝達するための駆動
力伝達ギヤ45が嵌合されている。 【0027】図2に示すように、加熱ローラ33の一端
にはその端面から軸方向に所定の長さをもつキー溝46
が形成され、このキー溝46に対して軸方向には移動自
在で回転方向には回り止めされるキー47が駆動力伝達
ギヤ45の内周面に一体に形成されている。さらに、図
1に示すように、一方の支持板36には駆動力伝達ギヤ
45の軸心と直交する端面48に当接されたストッパ4
9が一体に形成されている。 【0028】このような構成において、加熱ローラ33
と駆動力伝達ギヤ45とはキー溝46にキー47を嵌合
することによって一体に回転するように連結される。ま
た、加熱ローラ33の端部(図1において左端)から駆
動力伝達ギヤ45が抜ける方向の駆動力伝達ギヤ45の
軸方向の動きは、駆動力伝達ギヤ45とストッパ49と
の当接により固定される。この場合、加熱ローラ33の
駆動力伝達ギヤ45側の一端はキー溝46の一端が開口
されているため周囲が不連続となるが、駆動力伝達ギヤ
45の平坦な端面48にストッパ49を当接させること
が可能となるため、加熱ローラ33及び駆動力伝達ギヤ
45の回転が円滑となる。 【0029】この場合、加熱ローラ33の左端が駆動力
伝達ギヤ45の端面と一致又はそれより突出すると、ス
トッパ49が加熱ローラ33のキー溝46の切欠き部に
擦られて摩耗したり回転が不円滑になることがある。そ
こで、加熱ローラ33と駆動力伝達ギヤ45との寸法関
係を、駆動力伝達ギヤ45の端面48が加熱ローラ33
の端面よりも外側に突出させるように定めておくことに
より、加熱ローラ33のキー溝46が形成された一端が
ストッパ49に干渉することが回避される。これは請求
項2記載の発明に対応する効果である。 【0030】図1において、ギヤ45の右方向への動き
は、キー溝46の奥側の端部とキー47との当接、或い
は、支持板36又は軸受38と駆動力伝達ギヤ45の内
側の端面との当接により制限することができる。また、
支持板36とストッパ49とにより左右軸方向の動きが
阻止されたギヤ45に対する加熱ローラ33の軸方向右
側への動きは、この例では軸受39の内方フランジ43
により阻止される。 【0031】なお、組立に際しては、右方の支持板37
に軸受軸受39を取り付ける前の状態で、駆動力伝達ギ
ヤ45を左方の支持板36とストッパ49との間に位置
させ、右側の支持板37側から加熱ローラ33を挿入
し、キー溝46とキー47との回転方向の位置を合わせ
ながら加熱ローラ33と駆動力伝達ギヤ45とを嵌合し
た後に、右側の支持板37に軸受39を取り付ける。 【0032】 次に、加熱ローラ支持装置50の構造
他の例を図3ないし図5に基づいて説明する。以下の説
において、図1、図2で説明した構造と同一部分につ
いては同一符号を用い説明も省略する。 【0033】図4に示すように、加熱ローラ33の左端
部には、キー溝46の途中の両側縁において周方向に沿
って切欠部51と、これらの切欠部51に隣接する舌片
52とが形成されている。切欠部51は組立時に舌片5
2を外側に曲げ易くするために形成されている。また、
駆動力伝達ギヤ45には、キー47の端縁の近傍に位置
する係止凹部53と、半円形の断面形状を有して端面か
ら突出する環状リブ54とが形成されている。 【0034】このような構成において、キー溝46とキ
ー47とを位置合わせしながら加熱ローラ33と駆動力
伝達ギヤ45とを嵌合すると、舌片52はキー47の端
部に位置する係止凹部53に対向するので、舌片52を
半径外側方向に折曲して折曲片55を形成すると、これ
らの折曲片55が係止凹部53に係合する。 【0035】この状態では、前述したように、加熱ロー
ラ33の端部から駆動力伝達ギヤ45が抜ける方向の駆
動力伝達ギヤ45の軸方向左側への動きは、駆動力伝達
ギヤ45とストッパ49との当接により固定される。ま
た、駆動力伝達ギヤ45から加熱ローラ33が抜ける方
向の加熱ローラ33の軸方向右側への動きは、折曲させ
た折曲片55と係止凹部53との係合により固定するこ
とが可能となる。従って、図1で示した軸受39の内方
フランジ43のような他の部材に依存することなく、加
熱ローラ33の右方への動きを阻止することができる。
これにより、軸受39の構造が簡略化され、場合によっ
ては支持板37に軸受の部分を一体に形成することも可
能となる。 【0036】さらに、駆動力伝達ギヤ45のストッパ4
9と当接する部分には半円形の断面形状を有する環状リ
ブ54が形成されているため、その当接面での摩擦を小
さくし、回転性能をさらに高めることができる。 【0037】 次に、本発明の基礎となる加熱ローラ支
持装置56の構造の一例を図6ないし図8に基づいて説
明する。加熱ローラ33の端部には、自らの弾性によっ
て半径方向に変形可能な弾性係止片57と、この弾性係
止片57の周囲三方を囲繞する溝孔58とが形成されて
いる。溝孔58は弾性係止片57を変形し易くするため
に形成されている。この弾性片57はキー溝46が形成
された位置とは反対側に配置されている。また、駆動力
伝達ギヤ45の内周面には、凹部59aと、この凹部5
9aの奥に位置して弾性係止片57と係合する突起状の
係止部59(図6参照)とが形成されている。 【0038】このような構成において、加熱ローラ33
の端部から駆動力伝達ギヤ45が抜ける左方向の駆動力
伝達ギヤ45の軸方向の動きは、駆動力伝達ギヤ45と
ストッパ49との当接により固定される。また、駆動力
伝達ギヤ45から加熱ローラ33が抜ける右方向の加熱
ローラ33の軸方向の動きは、加熱ローラ33と駆動力
伝達ギヤ45とを嵌合したときに弾性係止片57が係止
部59に係合するため固定することが可能となる。この
場合においても、図1で示した軸受39の内方フランジ
43のような他の部材に依存することなく、加熱ローラ
33の右方への動きを阻止することができる。 【0039】 次に、本発明の基礎となる加熱ローラ支
持装置60の構造の他の例を図9及び図10に基づいて
説明する。加熱ローラ33の端部には半径方向に突出す
る突起61が一体に形成されている。この突起61はキ
ー溝46が形成された位置とは反対側に配置されてい
る。駆動力伝達ギヤ45には突起61に係止されて加熱
ローラ33に対する軸方向の動きを相対的に規制し合う
弾性変形自在の係止部62が一体に形成されている。な
お、駆動力伝達ギヤ45は弾性を有する合成樹脂により
形成されている。 【0040】従って、加熱ローラ33の端部から駆動力
伝達ギヤ45が抜ける方向の駆動力伝達ギヤ45の軸方
向左側への動きは、駆動力伝達ギヤ45とストッパ49
との当接により固定される。また、駆動力伝達ギヤ45
から加熱ローラ33が抜ける方向の加熱ローラ33の軸
方向右側への動きは、加熱ローラ33と駆動力伝達ギヤ
45とを嵌合したときに突起61に係止部62が弾性的
に係合するため固定することが可能となる。この場合に
おいても、図1で示した軸受39の内方フランジ43の
ような他の部材に依存することなく、加熱ローラ33の
右方への動きを阻止することができる。 【0041】ここで、図8で示した弾性係止片57は、
弾性的な動きをさせるために周囲に溝孔58を形成して
剪断加工しなければならないので、溝孔58に対向する
パンチに対向するダイは、必然的にパンチよりも大きく
なるため、ダイを小径の加熱ローラ33の素管に挿入す
ることが困難である。 【0042】しかし、本実施の形態においては、駆動力
伝達ギヤ45の係止部62に係合するために半径方向に
突出する突起61はプレスにより形成するが、突起61
は剪断加工する必要がないので小さいプレス金型を用い
ることができる。これにより、小径の加熱ローラ33を
用いる上で、図8のように弾性係止片57を加工する場
合に比較して有利である。 【0043】 さらに、請求項記載の発明の実施の一
形態における加熱ローラ支持装置63の構造を図11な
いし図14に基づいて説明する。加熱ローラの左方の端
部外周には、駆動力伝達ギヤ45のキー47が挿入され
るキー溝64と、このキー溝64の一端から連続する弾
性係止片65とが形成されている。 【0044】従って、加熱ローラ33の左端と駆動力伝
達ギヤ45とを嵌合するときに、弾性係止片65はキー
47に押圧されるため内方に変形するが、キー47がキ
ー溝64の奥に移動すると自らの弾性により復帰してキ
ー47の端部に係合する。この状態では、図11に示す
ように、加熱ローラ33の端部から駆動力伝達ギヤ45
が抜ける方向の駆動力伝達ギヤ45の軸方向の動きは、
駆動力伝達ギヤ45とストッパ49との当接により固定
される。また、駆動力伝達ギヤ45から加熱ローラ33
が抜ける方向の加熱ローラ33の軸方向右側への動き
は、キー47の端面と弾性係止片65との係合により固
定することが可能となる。この場合においても、図1で
示した軸受39の内方フランジ43のような他の部材に
依存することなく、加熱ローラ33の右方への動きを阻
止することができる。さらに、弾性係止片65はキー溝
64をプレス等によって加工するときに同時に加工する
ことが可能となる。 【0045】 【0046】 【0047】 【0048】 【0049】 【0050】 請求項記載のローラ支持装置は、相対
向する支持板に設けられた軸受に支持された両端開口で
円筒形状の加熱ローラと、この加熱ローラに駆動力を伝
達する駆動力伝達ギヤとを設け、加熱ローラの端部の周
面に軸方向に所定の長さをもつキー溝とこのキー溝の内
部の一部に配置された弾性係止片とを形成し、キー溝に
対して軸方向には移動自在で回転方向には回り止めされ
て挿入されるとともに端面が弾性係止片に弾性的に係合
するキーを駆動力伝達ギヤに一体に形成したので、キー
溝にキーを嵌合することによって加熱ローラと駆動力伝
達ギヤとを一体に回転するように連結することができ
る。また、加熱ローラの端部から駆動力伝達ギヤが抜け
る方向の駆動力伝達ギヤの軸方向の動きを、駆動力伝達
ギヤとストッパとの当接により固定することができる。
この場合、駆動力伝達ギヤの平坦な端面にストッパを当
接させることが可能となるため、加熱ローラ及び駆動力
伝達ギヤの回転が円滑となる。また、駆動力伝達ギヤか
ら加熱ローラが抜ける方向の加熱ローラの軸方向の動き
を、キーの端面と弾性係止片との係合により他の部材に
依存することなく固定することができる。この場合、プ
レス等によってキー溝を加工するときに弾性係止片を同
時に加工することができる。 【0051】
【図面の簡単な説明】 【図1】加熱ローラ支持装置35の構造の一例を示す縦
断側面図である。 【図2】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの関係を示す斜
視図である。 【図3】加熱ローラ支持装置の他の例を示す縦断側面図
である。 【図4】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの関係を示す斜
視図である。 【図5】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの連結構造を軸
方向の一端から見た端面図である。 【図6】本発明の基礎となる構成の一例としての加熱ロ
ーラ支持装置の一部を示す縦断側面図である。 【図7】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの関係を示す斜
視図である。 【図8】加熱ローラの一部を示す側面図である。 【図9】本発明の基礎となる構成の他の例としての加熱
ローラ支持装置の一部を示す縦断側面図である。 【図10】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの連結構造を
拡大して示す一部の縦断側面図である。 【図11】請求項記載の発明の実施の一形態における
加熱ローラ支持装置の一部を示す縦断側面図である。 【図12】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの関係を示す
斜視図である。 【図13】加熱ローラの一部を示す側面図である。 【図14】加熱ローラと駆動力伝達ギヤとの連結構造を
示す縦断側面図である。 【図15】電子写真装置の内部構造を示す縦断正面図で
ある。 【符号の説明】 9 像担持体 11 現像部 12 転写部 18 潜像形成部 25 定着装置 33 加熱ローラ 34 加圧ローラ 35 加熱ローラ支持装置 36,37 支持板 38,39 軸受 45 駆動力伝達ギヤ 46 キー溝 47 キー 48 駆動力伝達ギヤの端面 49 ストッパ 50 加熱ローラ支持装置 53 係止凹部 55 折曲片 56 加熱ローラ支持装置 57 弾性係止片 59 係止部 60 加熱ローラ支持装置 61 突起 62 係止部 63 加熱ローラ支持装置 65 キー溝

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 相対向する支持板に設けられた軸受に回
    転自在に支持された両端開口で円筒形状の加熱ローラ
    と、この加熱ローラの端部の周面に軸方向に所定の長さ
    をもって形成されたキー溝と、このキー溝に対して軸方
    向には移動自在で回転方向には回り止めされて挿入され
    たキーが突出形成された駆動力伝達ギヤと、前記支持板
    に一体に形成されて前記駆動力伝達ギヤの軸心と直交す
    る端面に当接されたストッパと、前記キー溝の内部の一
    部に配置されて前記加熱ローラに一体に形成されて前記
    キーの端面に係合する弾性係止片とを具備することを特
    徴とする加熱ローラ支持装置。
JP11914797A 1997-05-09 1997-05-09 加熱ローラ支持装置、定着装置、電子写真装置 Expired - Fee Related JP3498938B2 (ja)

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