JP3498671B2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒートポンプ式
給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】貯湯タンクと水熱交換器とを備え、貯湯
タンク内の湯水と冷媒回路を流通する冷媒との間の熱交
換を上記水熱交換器で行うよう構成したヒートポンプ式
給湯装置が、従来から用いられている。このようなヒー
トポンプ式給湯装置では、冷媒回路中に設けられた空気
熱交換器を蒸発器として機能させると共に水熱交換器を
凝縮器として機能させることにより給湯運転を行うこと
が可能である。そして上記給湯運転を効率よく行うため
に、深夜電力を利用して深夜時間帯に貯湯タンク内の全
量の沸上げを行う。また、それ以外の時間帯等において
は、減少湯量に応じて、随時追焚き運転を行って、必要
な湯量を確保するようにしている。すなわち、貯湯タン
ク内に複数の温度センサを設けて残湯量を検出し、この
残湯量が一定量以下になったときに追焚き運転を開始
し、所定量の残湯量が確保できた段階で追焚き運転を停
止するような制御がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、ヒート
ポンプ式給湯装置においては、冷媒として二酸化炭素を
用いて、90°C程度の高温給湯を行おうとする試みが
なされている。この場合、高温給湯が可能になった分だ
け貯湯タンクを小型化して、装置全体がコンパクト化さ
れる傾向にある。このような状況において、上記従来の
残湯量を検出する制御方法では、湯切れの問題が生じる
おそれがある。それは、給湯負荷を配慮した追焚き制御
がなされていないためであり、例えば、急激に大量の湯
が使用されたような場合においては、残湯量不足を検出
した段階では、既に湯切れが発生しているという不具合
が生じてしまうことになる。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、給湯負荷を考
慮した追焚き制御を行い、これにより湯切れという不都
合な事態が生じるのを抑制して使用快適性を向上するこ
とが可能なヒートポンプ式給湯装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のヒート
ポンプ式給湯装置は、圧縮機41、凝縮器として機能す
る水熱交換器44、減圧機構45、蒸発用熱交換器46
を有するヒートポンプシステムと、上記水熱交換器44
にて加熱された温湯を貯留する貯湯タンク1とを備え、
貯湯タンク1の所定高さ位置における湯温を検出する温
度センサ11を設け、この検出湯温Tw が基準温度Tth
以下になったときに追焚き運転を開始するヒートポンプ
式給湯装置であって、上記検出湯温Tw の温度低下速度
ΔTを把握し、この温度低下速度が大なるときには、小
なるときよりも上記基準温度Tthを高く設定する追焚き
制御手段を設けていることを特徴としている。
【0006】上記請求項1のヒートポンプ式給湯装置で
は、検出湯温Tw の温度低下速度ΔTが大であるときに
は、追焚き運転を開始するための基準温度Tthを高く設
定するようにしている。すなわち、温度低下速度ΔTが
大である場合には、急激な大量の給湯負荷があると想定
される訳であるから、これに対処すべく、追焚き開始を
早めているのである。このため、早期に追焚きを開始で
き、湯切れの発生を抑制できる。
【0007】また請求項2のヒートポンプ式給湯装置
は、外気温度センサ48を設け、上記追焚き制御手段
は、外気温度が低いときには、高いときよりも上記基準
温度Tthを高く設定することを特徴としている。
【0008】上記請求項2のヒートポンプ式給湯装置で
は、外気温度が低いときには給湯負荷も大であると想定
して、追焚き開始を早めているのである。このため、早
期に追焚きを開始でき、湯切れの発生を抑制できる。
【0009】請求項3のヒートポンプ式給湯装置は、上
記追焚き制御手段は、風呂給湯後のような特定時間帯に
おいては、それ以外の時間帯よりも上記基準温度Tth
高く設定することを特徴としている。
【0010】上記請求項3のヒートポンプ式給湯装置で
は、風呂給湯後、夜間電力時間に至るような特定時間帯
においては、シャワー等による給湯負荷が大であると想
定して、追焚き開始を早めているのである。このため、
早期に追焚きを開始でき、湯切れの発生を抑制できる。
【0011】請求項4のヒートポンプ式給湯装置は、上
記追焚き運転中は、デフロスト指令信号が出力されて
も、追焚き運転を優先的に行うことを特徴としている。
【0012】上記請求項4のヒートポンプ式給湯装置で
は、残湯量が少なく、湯切れに近づいたような際に、デ
フロスト運転に突入するのを遅らせることができるの
で、湯切れの発生を抑制できる。
【0013】請求項5のヒートポンプ式給湯装置は、上
記ヒートポンプシステムにおける冷媒として二酸化炭素
を用いていることを特徴としている。
【0014】上記請求項5のヒートポンプ式給湯装置で
は、その特性を生かすべく小型の貯湯タンクが使用され
ることが多く、そのため上記請求項1〜請求項3のよう
な追焚き制御が特に有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明のヒートポンプ式
給湯装置の具体的な実施の形態について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0016】まず、この発明の一実施形態の前提となる
ヒートポンプ式給湯装置の全体構成について説明する。
図1は、上記ヒートポンプ式給湯装置の水系統及び冷媒
系統を示す回路図である。このうち、まず水系統におけ
る風呂用回路について説明する。同図において1は貯湯
タンクであり、この貯湯タンク1には、温度検知手段で
ある3個のサーミスタ11、12、13がそれぞれ異な
る高さに配置されている。具体的には、第1サーミスタ
11、第2サーミスタ12、第3サーミスタ13の順
に、図における上部から下部に向かって所定の間隔を置
いて配置されている。また上記貯湯タンク1の底部に設
けられた給水口2には、給水圧を加えながら貯湯タンク
1に市水を供給するための給水配管3が接続されてお
り、上記給水配管3には、給水側から順に、逃し弁付き
減圧逆止弁7、及び凍結防止サーミスタ6がそれぞれ介
設されている。一方、上記貯湯タンク1の頂部に設けら
れた給湯口4には給湯配管8が接続されており、さらに
その先端がミキシングバルブ9の流入側9aに接続され
ている。ここで、上記給湯配管8の貯湯タンク1側に
は、蒸気を外部へ逃がすための空気逃し弁23と、水の
膨張分を逃がすための水逃し弁24とがそれぞれ設けら
れている。また上記給水配管3の途中から分岐された給
水管14も、上記ミキシングバルブ9の流入側9aに接
続されており、このミキシングバルブ9で上記給湯配管
8からの給湯と給水管14からの市水が、一定の割合で
混合されるように構成されている。一方、上記ミキシン
グバルブ9の流出側9bには分岐管16が接続されてお
り、この分岐管16を介して風呂用給湯管17と出湯管
18とに分岐される。そして、上記風呂用給湯管17が
差し湯用電磁弁19と逆止弁21とを介して浴槽22に
接続される一方、上記出湯管18は出湯口に接続され
る。
【0017】次に上記水系統における湯沸かし回路につ
いて説明する。図1に示すように、上記貯湯タンク1の
底部に設けられた取水口26には、取水管27が接続さ
れており、その先端が循環ポンプ28を介して熱交換路
29の入口側29aに接続されている。ここで上記熱交
換路29は、以下で述べる冷媒回路の凝縮器として機能
する三重管式の水熱交換器44と熱交換可能に設けられ
ており、上記循環ポンプ28の作動によって熱交換路2
9の入口側29aから出口側29bへと湯水が流通する
ように成っている。このとき、上記水熱交換器44には
漏洩検知機34が取り付けられている。また上記熱交換
路29の出口側29bには、出湯管31が接続されてお
り、その先端が上記ミキシングバルブ9よりも貯湯タン
ク1側の給湯配管8に接続されている。そして、上記循
環ポンプ28と熱交換路29とを結ぶ取水管27には、
電動比例弁32と入水温度検知サーミスタ33とが介設
されている。また、上記熱交換路29から給湯配管8へ
と至る出湯管31には、給湯温度検知サーミスタ36と
逃し弁37とがそれぞれ介設されている。なお、上記水
系統における風呂用回路及び湯沸かし回路は、それぞれ
制御手段(図示せず)によって制御されるが、この制御
手段はCPU、メモリ、入出力インターフェース等を有
するマイクロコンピュータを用いて構成されたものであ
る。
【0018】一方、上記冷媒系統については、図1に示
すように圧縮機41、水熱交換器44、電動膨張弁4
5、空気熱交換器46を順次冷媒配管50a〜50dで
接続することによって構成している。ここで、この実施
形態においては、上記冷媒に二酸化炭素(CO2 )冷媒
を使用した。さらに上記圧縮機41の吐出側には吐出管
温度サーミスタ42、及び圧力制御のためのHPS43
が介設され、また上記空気熱交換器46とその近傍に
は、それぞれ空気熱交温度サーミスタ47と外気温度サ
ーミスタ48とが配設されている。ところで上記冷媒回
路には、除霜運転時に圧縮機41から吐出されるホット
ガスを空気熱交換器46に供給するためのバイパス回路
が形成されている。すなわち、図に示すように、上記圧
縮機41の吐出側と水熱交換器44とを結ぶ冷媒配管5
0aから、除霜用電磁弁49を介したバイパス配管51
を分岐させ、その先端を上記電動膨張弁45と空気熱交
換器46とを結ぶ冷媒配管50cに接続させることによ
って、上記バイパス回路を形成している。またこの冷媒
系統回路も、上記制御手段(図示せず)によって制御さ
れている。
【0019】次に、上記構成のヒートポンプ式給湯装置
の運転動作のうちの風呂給湯運転について説明する。ま
ず、図1に示す貯湯タンク1内に温湯が貯溜された状態
において、差し湯用電磁弁19を開弁する。すると、上
記給水配管3を流れる水の給水圧によって、貯湯タンク
1内に貯溜された約90℃の温湯が押し上げられ、給湯
口4から給湯配管8を通ってミキシングバルブ9の流入
側9aに流入する。このとき、上記給水配管3から分岐
された給水管14を流通する水も上記ミキシングバルブ
9の流入側9aに流入し、ここで上記水と温湯が一定の
割合で混合される。そして上記混合された約40℃〜6
0℃の温湯は、ミキシングバルブ9の流出側9bから分
岐管16を介して、一方は風呂用給湯管17を流通して
浴槽22に供給され、また一方は出湯管18を流通して
出湯口に供給される。
【0020】さらに、上記ヒートポンプ式給湯装置にお
ける湯沸かし運転について説明する。まず図1に示す差
し湯用電磁弁19を閉弁した状態において、冷媒回路中
の圧縮機41を駆動し、水熱交換器44を凝縮器として
機能させると共に、空気熱交換器46を蒸発器として機
能させる。次に、上記水系統回路における循環ポンプ2
8を作動させる。すると、貯湯タンク1の底部に設けた
取水口26から貯溜水が流出し、これが取水管27を介
して熱交換路29を流通する。そのときこの水は凝縮器
として機能している水熱交換器44によって加熱され、
出湯管31及び給湯配管8を通って再び貯湯タンク1内
の上部へと返流される。そしてこのような動作を継続し
て行うことによって、貯湯タンク1の上端側から下端側
へと温湯が次第に貯溜されるように構成されている。こ
の湯沸かし運転は、通常は深夜時間帯に行い、給湯コス
トを低減するようにしている。
【0021】ところで、上記に示したように、貯湯タン
ク1には3個のサーミスタ11、12、13がそれぞれ
異なる高さ位置に配置されており、上記貯湯タンク1内
を3つに区分して湯温を検出できるようになっている。
具体的には、図における上方部から下方部に向かって、
最小残湯量を検知するための第1サーミスタ11と、大
出湯を検知するための第2サーミスタ12、最大貯湯量
を検知するための第3サーミスタ13とがそれぞれ設け
られている。また、上記各サーミスタ11、12、13
の検出信号は、図示しない上記制御手段であるCPUに
それぞれ入力されるよう構成されており、上記CPU
は、所定時間内に入力される各検出信号の温度変化から
適切な給湯運転制御を選択して、運転指令を発する機能
を有している。
【0022】次に、上記ヒートポンプ式給湯装置の残湯
量の制御方法について説明する。まず、風呂給湯前のよ
うな通常の状態においては、上記で述べた湯沸かし運転
を行い、常に全量(例えば、200リットルタンクであ
れば200リットル)沸上げられた状態となるように制
御される。具体的には、貯湯タンク1の第3サーミスタ
13で検知される湯温が、上記制御手段(図示せず)に
よって設定された設定温度以上、例えば90℃以上にな
るまで追焚き運転される。一方、風呂給湯後のような給
湯負荷の小さくなった状態においては、貯湯タンク1内
に確保しておくべき湯量を、大出湯前に確保されていた
湯量よりも小とするような制御を行う。すなわち、上記
200リットルタンクであれば、例えば50リットルの
温湯を常に確保するような追焚き制御を行う。具体的な
制御方法としては、上記貯湯タンク1の第1サーミスタ
11で検知される湯温TW が、基準温度Tth(例えば、
50℃)よりも低くなれば上記追焚き運転を行い、設定
温度(例えば、90°C)に達すれば運転を停止すると
いうような制御を繰り返し行うことによって、上記一定
の残湯量を維持するよう制御されるのである。
【0023】次に、この発明の実施形態の特徴的な追焚
き制御について説明する。まず、図2に水系統及び冷媒
系統の回路図を示すが、これは図1の回路をさらに模式
的に示したもので、実質的には図1と同様である。その
ため同一の部分を同一符号で示してその説明を省略す
る。この追焚き制御は、上記第1サーミスタ(温度セン
サ)11を用いた小残湯量(50リットル)制御に関す
るものであり、上記した制御手段によって行われるま
ず、この実施形態においては、給湯負荷の大小を予想す
るために、以下のような指針に基づいて追焚き制御を行
っている。
【0024】まず、第1には、第1サーミスタ11で検
出湯温の温度低下速度ΔTを把握し、この温度低下速度
ΔTが大なるときには、小なるときよりも追焚き開始の
ための基準温度Tthを高くして、追焚き開始を早めてい
る。
【0025】また第2には、外気温度サーミスタ(外気
温度センサ)48での検出外気温度が低いときには、給
湯負荷が大であると想定して、追焚き開始のための基準
温度Tthを高くして、追焚き開始を早めている。
【0026】さらに第3には、風呂給湯後、夜間電力時
間に至るような特定時間帯においては、シャワー等によ
る給湯負荷が大であると想定して、追焚き開始のための
基準温度Tthを高くし、追焚き開始を早めている。
【0027】上記についてさらに具体的に説明する。ま
ず、上記したように、第1サーミスタ11での検出湯温
W が、基準温度Tthよりも低くなった(TW <Tth
ときに追焚き運転が開始される訳であるが、この基準温
度Tthを以下のようにして定めるのである。すなわち、 Tth=T0 +a×ΔT+Ti +Tt ・・・(1) とする。
【0028】上記において、本来的に基準となる温度
(例えば、50°C)、ΔTは、検出湯温の温度低下速
度(°C/秒)、aは、それに乗じる正の係数(20〜
40)、Ti は、外気温度サーミスタ(外気温度セン
サ)48での検出外気温度により変化する係数、T
t は、時間帯によって定まる係数である。
【0029】まず貯湯タンク1からの出湯が開始される
と、第1サーミスタ11の検出温度は、中間混合湯水層
の存在によって、図3に示すように時間の経過と共に、
次第に低下していく。このとき、出湯量が少なければ、
その低下速度は低く、緩やかに温度低下していくが、出
湯量が多ければ、その低下速度は速く、急激に温度低下
していく。そこで、この第1サーミスタ11の検出温度
を適当なサンプリング時間毎に読み込み、その低下速度
を検出するのである。サンプリング時間としては、出湯
に伴う温度低下を検出し得る時間、例えば2〜10秒程
度にしておけばよい。ちなみに風呂給湯を行う場合に
は、0.5〜0.8°C/秒程度の温度低下速度とな
る。そこで、大出湯時に温度低下速度ΔTが大なるとき
には、それに応じて基準温度Tthを高くするのである。
【0030】また、外気温度サーミスタ48での検出外
気温度が、例えば0°C以下というように低い場合に
は、上記係数Ti を、+10°Cというように設定し
て、外気温度が高い場合よりも基準温度Tthを高く設定
する。さらに、時間帯が午後6時から午前0時の間にお
いては、上記時間帯によって定まる係数Tt を、+10
°Cというように設定して、それ以外の時間帯よりも基
準温度Tthを高く設定する。
【0031】そして上記のように基準温度Tthを設定す
ることで、大出湯時、外気温度が低いとき、特定時間帯
のように給湯負荷が大であると想定されるときには、追
焚き開始のための基準温度Tthを高くして、追焚き開始
を早めているので、湯切れの発生を抑制することができ
る。また、上記ヒートポンプ式給湯装置では、冷媒とし
て超臨界で使用する二酸化炭素を用いているが、この場
合には、その特性を生かすべく小型の貯湯タンクが使用
しており、そのため上記のような追焚き制御が特に有効
に機能する。
【0032】また、上記ヒートポンプ式給湯装置におい
ては、上記追焚き運転中は、デフロスト指令信号が出力
されても、デフロスト運転には突入せず、追焚き運転を
優先的に行うようにしている。この結果、残湯量が少な
く、湯切れに近づいたような場合であっても、デフロス
ト運転に突入するのを遅らせることができるので、湯切
れの発生を抑制することができる。
【0033】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施
することができる。すなわち本実施の形態では、基準温
度Tthを高低に変化させる例を示しているが、基準温度
thを一定に維持する一方、検出湯温TW を上記式
(1)とは逆の式で変化させるような手法も本発明の意
図するものであり、このような制御も実質的に基準温度
thを変化させるものとして理解されたい。また、加熱
源としてヒートポンプシステムを用い、その冷媒に二酸
化炭素を使用したが、エチレンやエタン、酸化窒素等の
超臨界で使用する他の冷媒、あるいは通常使用されてい
る他の冷媒を用いても良い。さらに上記実施形態では、
貯湯タンク1を単一構成しているが、複数のタンクユニ
ットに分割構成してもよい。またさらに上記では、貯湯
タンク1の全量沸上げ後に小容量の残湯量制御を行う場
合の例について説明しているが、これは貯湯タンク1の
全量を常に確保しておくような制御に対してもその適用
が可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1のヒートポンプ式給湯装置で
は、検出湯温の温度低下速度が大である場合には、急激
な大量の給湯負荷があると想定されので、これに対処す
べく、追焚き開始を早めている。このため、早期に追焚
きを開始でき、湯切れの発生を抑制できる。
【0035】請求項2のヒートポンプ式給湯装置では、
外気温度が低いときには給湯負荷も大であると想定し
て、追焚き開始を早めており、このため、早期に追焚き
を開始でき、湯切れの発生を抑制できる。
【0036】請求項3のヒートポンプ式給湯装置では、
風呂給湯後、夜間電力時間に至るような特定時間帯にお
いては、シャワー等による給湯負荷が大であると想定し
て、追焚き開始を早めている。このため、早期に追焚き
を開始でき、湯切れの発生を抑制できる。
【0037】請求項4のヒートポンプ式給湯装置では、
残湯量が少なく、湯切れに近づいたような際に、デフロ
スト運転に突入するのを遅らせているので、湯切れの発
生を抑制できる。
【0038】請求項5のヒートポンプ式給湯装置におい
ては、ヒートポンプシステムにおける冷媒として二酸化
炭素を用いているが、このような装置では、その特性を
生かすべく小型の貯湯タンクが使用されることが多く、
そのため上記請求項1〜請求項3のような追焚き制御が
特に有効に機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるヒートポンプ式
給湯装置の水系統及び冷媒系統回路図である。
【図2】この実施形態のヒートポンプ式給湯装置の水系
統及び冷媒系統の要部の回路図である。
【図3】上記実施形態における検出湯温の低下速度を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1 貯湯タンク 11 温度センサ(第1サーミスタ) 41 圧縮機 44 水熱交換器 45 減圧機構(電動膨張弁) 46 蒸発用熱交換器(空気熱交換器) 48 外気温度センサ(外気温度サーミスタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/00 611

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(41)、凝縮器として機能する
    水熱交換器(44)、減圧機構(45)、蒸発用熱交換
    器(46)を有するヒートポンプシステムと、上記水熱
    交換器(44)にて加熱された温湯を貯留する貯湯タン
    ク(1)とを備え、貯湯タンク(1)の所定高さ位置に
    おける湯温を検出する温度センサ(11)を設け、この
    検出湯温(Tw )が基準温度(Tth)以下になったとき
    に追焚き運転を開始するヒートポンプ式給湯装置であっ
    て、上記検出湯温(Tw )の温度低下速度(ΔT)を把
    握し、この温度低下速度(ΔT)が大なるときには、小
    なるときよりも上記基準温度(Tth)を高く設定する追
    焚き制御手段を設けていることを特徴とするヒートポン
    プ式給湯装置。
  2. 【請求項2】 外気温度センサ(48)を設け、上記追
    焚き制御手段は、外気温度が低いときには、高いときよ
    りも上記基準温度(Tth)を高く設定することを特徴と
    する請求項1のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 【請求項3】 上記追焚き制御手段は、風呂給湯後のよ
    うな特定時間帯においては、それ以外の時間帯よりも上
    記基準温度(Tth)を高く設定することを特徴とする請
    求項1又は請求項2のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 【請求項4】 上記追焚き運転中は、デフロスト指令信
    号が出力されても、追焚き運転を優先的に行うことを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ
    式給湯装置。
  5. 【請求項5】 上記ヒートポンプシステムにおける冷媒
    として二酸化炭素を用いていることを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれかのヒートポンプ式給湯装置。
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