JP3498518B2 - 用紙給送装置 - Google Patents

用紙給送装置

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JP3498518B2
JP3498518B2 JP05208997A JP5208997A JP3498518B2 JP 3498518 B2 JP3498518 B2 JP 3498518B2 JP 05208997 A JP05208997 A JP 05208997A JP 5208997 A JP5208997 A JP 5208997A JP 3498518 B2 JP3498518 B2 JP 3498518B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は用紙給送装置に関
し、さらに詳しくは、載置部に積層状態で載置された複
数の用紙を一枚毎に次工程に給送する用紙給送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】異なるサイズの用紙に対応して画像を形
成する画像形成装置には、1つの用紙給送装置で異なる
サイズの用紙を給送できるようにしたものが採用されて
いる。
【0003】図13及び図14に示す用紙給送装置13
0(実開昭55−16903号公報参照)では、駆動軸
132に異なる径の2組の給送ロール対134、136
が取り付けられている。幅広の用紙を搬送する場合に
は、図13に示すように外側の給送ロール対134のみ
が最上の用紙に接触する。このとき、給送ロール対13
4と分離爪138との間には、搬送された用紙をループ
させることができる所定の間隔(図中の左右方向の間
隔)があいている。一方、図14に示すように幅狭の用
紙を搬送する場合には、分離爪138及び側板140を
用紙の幅に合わせて接近させる。用紙は外側の給送ロー
ル対134には接触せず、内側の給送ロール対136に
のみ接触する。このとき、給送ロール対136と分離爪
138との間には、用紙をループさせることができる所
定の間隔があいており、しかも外側の給送ロール対13
4は、用紙に接触していない。
【0004】しかし、この用紙給送装置130では、給
送ロール対134と給送ロール対136とで半径が異な
るため、幅広の用紙と幅狭の用紙とで搬送速度が異なっ
てしまう。このため、画像形成装置の本体内で定速で用
紙を搬送するためには、搬送速度を一定にするための機
構を別途設ける必要が生じ、コスト高及び部品点数の増
大を招く。
【0005】また、図15に示す用紙給送装置150が
提案されている(特公昭58−113045号公報参
照)。
【0006】この用紙給送装置150では、用紙が載置
される載置板(図示省略)の幅方向両側に、駆動軸15
2及び従動軸154が立設されている。駆動軸152及
び従動軸154の上端にはプーリ156、158が取り
付けられており、このプーリ156、158に無端ベル
ト160が掛け渡されている。また、無端ベルト160
は、載置板の上方に配置されたブロック162、164
の挿通孔166に挿通されている。無端ベルト160の
うち、紙面上側に位置する部分はブロック162には固
着されているがブロック164には固着されておらず、
逆に、無端ベルト160のうち紙面下側に位置する部分
はブロック164に固着されブロック162には固着さ
れていない。ブロック162、164には、用紙を搬送
する給送ロール168が設けられている。
【0007】従って、駆動軸152を図示しない駆動手
段によって回転させることにより、ブロック162、1
64が接離して、異なる幅の用紙に対応することができ
る。1つの搬送ロール168で異なる幅の用紙を搬送す
るので、幅広の用紙と幅狭の用紙との搬送速度が一定に
なる。
【0008】しかし、この用紙給送装置150では、駆
動軸152、従動軸154、無端ベルト160及びブロ
ック162、164等が必要となるため部品点数が増大
する。さらに、駆動軸152を駆動するための駆動手段
も必要となって構造が複雑化し、コストが高くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、簡単な機構で、異なるサイズの用紙であっても
一定の速度で搬送することができる用紙給送装置を得る
ことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、載置部に積層状態で載置された複数の用紙を一枚毎
に次工程に給送する用紙給送装置であって、前記載置部
に載置された前記用紙の幅方向に沿って複数配置されて
回転により用紙を給送する給送ロールと、前記載置部に
積層状態で載置された用紙の給送方向下流側の角部に、
載置部と反対側から接触する分離爪と、前記載置部に積
層状態で載置された前記用紙の幅に対応して、前記複数
の給送ロールのうち前記分離爪との間で用紙にループを
発生させる給送ロールを選択して回転させる選択手段
と、用紙の幅方向端部に位置してこれら複数の用紙の幅
方向移動を制限する幅揃え部材と、を有し、前記選択手
段が、前記幅揃え部材と前記給送ロールとの間に配置さ
れ、幅揃え部材が接触することで複数の給送ロールのう
ちの特定の給送ロールと係合してこの給送ロールを回転
不能とし、幅揃え部材が離れることで給送ロールを回転
可能とするリンク部材であることを特徴とする。
【0011】 載置部に積層状態で載置された用紙に対
し、幅揃え部材が用紙の幅方向に位置して、複数の用紙
を幅方向移動を制限する。また、用紙の給送方向下流側
の角部に、分離爪が載置部と反対側から接触する。幅揃
え部材がリンク部材に接触すると、選択手段であるリン
ク部材は、特定の給送ロールと係合して、この給送ロー
ルを回転不能とする。また、幅揃え部材がリンク部材か
ら離れると、この給送ロールが回転可能となる。このた
め、用紙の幅方向に沿って複数配置された複数の給送ロ
ールのうち、用紙にループを発生させる給送ロールが回
転される。これにより、用紙の、給送ロールと分離爪と
の間の部分にループが発生し、このループが発生した用
紙を、他の用紙から分離することができる。載置部に載
置された用紙の幅が異なる場合には、この幅に対応し
て、選択手段が、分離爪との間で用紙にループを発生さ
せる給送ロールを回転させる。このため、用紙の幅が異
なっていても、用紙にループを発生させて、この用紙を
他の用紙から分離することができる。複数配置された給
送ロールの半径を一定にすることができるので、次工程
への用紙の給送速度を一定にするための手段を設けなく
ても、用紙の搬送速度が一定になる。また、用紙の幅に
対応して搬送ロールの間隔を拡縮しないので、そのため
の部材が不要となり、部品点数が少なくなると共に構造
が簡単になる。しかも、幅揃え部材を移動させるだけ
で、用紙の幅に対応して、リンク部材を介して給送ロー
ルを回転可能又は回転不能とすることができる。
【0012】 請求項2に記載の発明では、請求項1に
記載の発明において、前記リンク部材が、幅広の用紙を
搬送する場合には用紙幅方向外側の給送ロールと用紙幅
方向内側の給送ロールとを回転可能とし、幅狭の用紙を
搬送する場合には用紙幅方向外側の給送ロールを回転不
能とし用紙幅方向内側の給送ロールのみを回転可能とす
ことを特徴とする。
【0013】
【0014】なお、リンク部材は、給送ロールに直接係
合して給送ロールを回転不能としてもよいが、別の部材
を介して間接的に給送ロールに係合し、この給送ロール
を回転不能としてもよい。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3には、本発明の一実施
の形態に係る用紙給送装置10が示されている。
【0018】用紙給送装置10は、略箱状に形成され、
上面が開口したカセット12を有している。カセット1
2は、画像記録装置に設けられた収容部(いずれも図示
省略)に、図1及び図2右側からスライドされて収容さ
れる。
【0019】カセット12内には、用紙P又はこの用紙
Pよりも幅狭の用紙Q(図6参照)が、一枚又は複数枚
収容されており、用紙P又は用紙Qは、画像記録装置に
一枚づつ給送される。以下、用紙P、Qが給送される方
向を矢印Aで、用紙P、Qの幅方向を矢印Bで表す。ま
た、単に「給送方向」というときは用紙P、Qの給送方
向を、単に「幅方向」というときは用紙P、Qの幅方向
を意味する。(なお、図1〜図5は用紙Pがカセット1
2内に収容された状態を示し、図6〜図11は用紙Qが
カセット12内に収容された状態を示している。) カセット12の底部には、用紙Pが積層状態で載置され
る載置板14が配置されている。図1及び図2に示すよ
うに、載置板14の、給送方向上流側には、幅方向両側
から略鉛直上方に軸支板16が立設されている。軸支板
16に形成された軸孔18(図2参照)に、カセット1
2の側板20から内側に向かって突設された突軸22が
収容されて、載置板14がこの突軸22を中心として揺
動可能に支持されている。また、カセット12の底板2
4に取り付けられた圧縮コイルばね26が、載置板14
を図2反時計周り方向(矢印C方向)に回動するように
付勢している。カセット12が収容部から引き出された
ときには、図示しないストッパによって載置板14の図
2反時計周り方向の回動が制限されているが、カセット
12が収容部に収容されるとストッパが外れ、載置板1
4が圧縮コイルばね26の付勢力で図2反時計周り方向
に回動する。この回動は、用紙Pのうち最上の用紙P1
が後述する分離爪38に当たることで、止められる。
【0020】載置板14の、幅方向(矢印B方向)中央
には、給送方向上流側(図1左側)の端部から下流側に
向かって四角形状の凹部28が形成されており、この凹
部28に、後端揃え板32が給送方向(矢印A方向)及
びその逆方向にスライド可能に収容されている。載置板
14上に載置された用紙Pの後端がこの後端揃え板32
に当たって揃えられる。後端揃え板32が給送方向にス
ライドすることで、異なる長さの用紙(例えば用紙Q)
を載置板14上に載置してカセット12内に収容するこ
とができる(図6参照)。
【0021】また、載置板14の、給送方向(矢印A方
向)略中央には、幅方向(矢印B方向)両端から中央に
向かって四角形状の凹部30が形成されている。この凹
部30には、給送方向が長手方向とされ、カセット12
の底面24から鉛直上方に立設された幅揃え板34が収
容される。幅揃え板34は、載置板14に載置された用
紙Pの幅方向両端に接して、用紙Pを幅方向に揃える。
また、幅揃え板34は、カセット12の底板24に形成
されたたガイドレール(図示省略)に沿って幅方向にス
ライド可能とされており、このようにスライドさせて幅
揃え板34の間隔を拡縮させることにより、異なる幅の
用紙を載置板14上に載置してカセット12内に収容す
ることができる。
【0022】幅揃え板34の上端は内側に略直角に曲げ
られて高さ制限板部36とされており、この高さ制限板
部36によって、載置板14に載置される用紙Pの高さ
の最大値が決められている。
【0023】載置板14に載置された用紙Pのうち、最
上の用紙P1の給送方向下流側の角部には、平面視にて
略三角形の分離爪38が接触している。左右それぞれの
分離爪38は、左右の幅揃え板34のそれぞれから載置
板14の下側に回り込んで下流側に延設された連結板部
(図示省略)によって連結され、幅揃え板34と分離爪
38とが一体でスライドするようになっている。従っ
て、幅揃え板34同士の間隔を拡縮させると、分離爪3
8同士の間隔も、幅揃え板34同士の間隔と一致したま
ま拡縮する。
【0024】分離爪38は、後述する給紙ロール対4
2、44の回転によって給紙ロール対42、44の円弧
面46、48が最上の用紙P1に接触し、用紙P1が給
送方向(矢印A方向)に搬送されると、用紙P1に当た
ってこの用紙P1の搬送に抵抗を生じさせる。これによ
って、例えば幅広用紙の場合には、図5に示すように、
用紙P1の給送方向下流側の両端が、給紙ロール対42
の円弧面46が接触している部分よりも給送方向上流側
に取り残されつつ、分離爪38の斜辺38Aによって内
側に案内され、用紙P1の給送方向下流側の両端と、給
紙ロール対42が接触している部分との間が上方に湾曲
して用紙P1にループPRが生じる。このとき、用紙P
1よりも下方の用紙Pにもループが生じることがある
が、用紙P1とその下方の用紙Pとの摩擦力は、用紙P
1と円弧面46との摩擦力より小さいために用紙P1以
外の用紙Pが落ち、用紙P1が分離される。さらに給紙
ロール対42が回転すると、用紙P1の給送方向下流側
の両端が分離爪38から離れてはね上がり、用紙P1を
給送できる。
【0025】幅狭用紙の場合には、最上の用紙Q1の給
送方向下流側の両端が、分離爪38の斜辺38Aによっ
て内側に案内され、図11に示すように、用紙Q1の給
送方向下流側の両端と、給紙ロール対44が接触してい
る部分との間が上方に湾曲して用紙Q1にループQRが
生じるため、最上の用紙Q1が分離される。
【0026】カセット12の上方には、給送方向下流側
に、幅方向(矢印B方向)が長手方向とされた給紙ロー
ル軸40が掛け渡されている。この給紙ロール軸40
は、図示しないモータ等の駆動手段によって、図4反時
計周り方向(矢印D方向)に回転する。
【0027】給紙ロール軸40には、2組の給紙ロール
対42、44が配置されている。これらの給紙ロール対
42、44は、図2及び図4に示すように、側面視にて
略半円状とされ(図2及び図4では、給送ロール対44
は図示を省略している)、給紙ロール軸40の長手方向
(用紙Bの幅方向)と同方向に所定の厚みをもった、い
わゆる半月ロールで構成されている。また、給紙ロール
対42、44を構成する4個の半月ロールは、互いに同
じ形状とされている。
【0028】外側の給紙ロール対42には、給紙ロール
対42を給紙ロール軸40と一体に回転可能とし、ある
いは回転不能とするスプリングクラッチ50が給紙ロー
ル対42と同軸的に取り付けられている。図12に詳細
に示すように、スプリングクラッチ50は、給紙ロール
軸40の一部を拡径して形成されたスプリング巻き締め
部76と、給紙ロール対42を構成する半月ロールから
側方に円筒状に張り出して、内側に給紙ロール軸42を
遊挿すると共に、外径がスプリング巻き締め部76と同
径とされたスプリング巻き付け部78とを有している。
スプリング巻き締め部76とスプリング巻き付け部78
とは隣接しており、この両方を、円筒状のカラー80が
外側から包囲している。また、カラー80は給紙ロール
対42に固着されて給紙ロール対42と一体に回転す
る。スプリング巻き締め部76とスプリング巻き付け部
78とには、1個のねじりコイルスプリング82が巻き
回されて、スプリング巻き締め部76とスプリング巻き
付け部78の双方を締めつけ、給紙ロール軸40と給紙
ロール対42とが一体で回転するようにしている。ねじ
りコイルスプリング82の一端はスプリング巻き締め部
76に固着され、他端はカラー80に固着されている。
給紙ロール軸40が回転し、これと共に給紙ロール対4
2が回転している状態で、カラー80の回転が止められ
ると、ねじりコイルスプリング82の一端はスプリング
巻き締め部76と共に回転するが、カラー80に固着さ
れた他端は回転が止められるため、ねじりコイルスプリ
ング82が緩んでスプリング巻き付け部78から離れ
る。このため、給紙ロール対42も給紙ロール軸40か
ら分離され、回転が止められる。
【0029】図2及び図4に示すように、スプリングク
ラッチ50のカラー80の外周には、複数のギヤ52が
形成されている。このギヤ52に、後述するリンク60
の係合片72が係合してカラー80の回転が止められ、
給紙ロール対42の回転も止められる。
【0030】給紙ロール対42は、図5に示すように、
カセット12内に幅広の用紙Pが収容され、最上の用紙
P1の給送方向下流側の角部に分離爪38が接触した状
態で、分離爪38と給紙ロール対42との間の用紙P1
にループを発生可能な所定の間隔が構成される位置とさ
れている。すなわち、この状態で給紙ロール対42が回
転して円弧面46と用紙P1との摩擦により用紙P1を
搬送すると、用紙P1のうち分離爪38が接触した部分
と、円弧面46が接触した部分との間にループPRが発
生する。また、スプリングクラッチ50は、給紙ロール
軸40の軸方向には移動不能とされている。このため、
給紙ロール対42も、給紙ロール軸40の軸方向には移
動せず、所定の位置に維持される。
【0031】一方、内側の給紙ロール対44は、図11
に示すように、カセット12内に幅狭の用紙Qが収容さ
れて、最上の用紙Q1の給送方向下流側の角部に分離爪
38が接触した状態で、分離爪38と搬送ロール対44
との間の用紙Q1にループを発生可能な所定の間隔が構
成される位置で、給紙ロール軸40に固定されている。
すなわち、この状態で給紙ロール対44が回転して円弧
面48と用紙Q1との摩擦により用紙Q1を搬送する
と、用紙Q1のうち分離爪38が接触した部分と、円弧
面48が接触した部分との間にループQRが発生する。
【0032】また、給紙ロール対42、44は、用紙P
又は用紙Qを搬送しないときには、円弧面46、48が
上方を向いて待機しているが、給紙ロール軸40の回転
によって給紙ロール対42、44が回転すると、円弧面
46、48が下側に位置し、圧縮コイルばね26によっ
て上方に持ち上げられた用紙P、Qに接触する。円弧面
46、48にはゴム等で波形状に成形された滑り防止材
が貼着されており、円弧面46、48が用紙P、Qに接
触して回転することで、用紙P、Qが搬送される。さら
に給紙ロール対42、44が回転すると、円弧面46、
48が用紙P、Qから離れるが、このときには、既に用
紙P、Qの先端が、例えば画像記録装置に設けられた搬
送ロール対等に挟持されるので、継続して搬送される。
また、給紙ロール軸40を回転させる図示しないモータ
は、給紙ロール対42、44の待機状態で必ず円弧面4
6、48が上方を向くように、図示しない制御手段によ
って制御されている。
【0033】図1、図2及び図4に示すように、図示し
ない画像記録装置の収容部を構成する天井板54から
は、2本の支持柱56が下方に突設されている。支持柱
56の下端には、用紙Pの幅方向(矢印A方向)と同方
向に支軸58が形成されており、この支軸58が、リン
ク60の略中間部に形成された支持筒62に挿通され
て、リンク60がこの支軸58周りに回転可能とされて
いる。
【0034】支持筒62の軸方向外側端部からは、給送
方向上流側に向かって上流側アーム64が延設されてお
り、上流側アーム64の先端は下方に向かって幅広とさ
れ、下縁にアールが付けられた当接部66が形成されて
いる。図6に示すように、載置板14上に幅狭の用紙Q
が載置されて幅揃え板34が用紙Qの両側に当たった位
置で、図9に示すように、高さ制限板部36の下流側端
部から上方に突設された略台形状の突起68に当接部6
6が接触するように、上流側アーム64の長さ及び、支
持柱56の位置が決められている。
【0035】一方、支持筒62の内側端部からは、給送
方向下流側に向かって下流側アーム70が延設されてい
る。下流側アーム70の先端には、下方に略直角に屈曲
され、スプリングクラッチ50を構成するカラー80の
ギヤ52に係合する係合片72が形成されている。図9
に示すように、高さ制限板部36の突起68に当接部6
6が接触した状態で、係合片72がギヤ52に係合し
て、カラー80の回転を阻止する。これにより、給紙ロ
ール対42の回転も止められる。
【0036】また、リンク60は、給送方向上流側が給
送方向下流側よりも重くなっており、リンク60は水平
状態から図8反時計周り方向(矢印E方向)に回転しよ
うとする。この回転は、天井板54から下方に突設され
た押さえ突起74に下流側アーム70の先端が当たって
止められる。このため、通常の状態では、上流側アーム
64の先端部分が載置板14に載置された最上の用紙P
1又はQ1に当たったり、幅揃え板34の移動軌跡内に
入ったりすることがない。なお、リンク60を図8反時
計周り方向(矢印E方向)へ回転させる弾性体を設けて
もい。
【0037】次に、本実施の形態に係る用紙給送装置1
0の作用を説明する。図1〜図5に示すように、幅広の
用紙Pを搬送する場合には、カセット12を図示しない
収容部から引き出し、載置板14上に用紙Pを載置した
後、後端揃え板32をスライドさせて用紙Pの給送方向
後端に当てる。同様に、幅揃え板34をスライドさせて
用紙Pの幅方向両端に当てる。あるいは、あらかじめ用
紙Pの大きさに合わせて後端揃え板32及び幅揃え板3
4を所定の位置にセットしておき、用紙Pを揃えた状態
で適宜湾曲させ、載置板14上に載置することもでき
る。このとき、分離爪38は、最上の用紙P1の給送方
向下流側の角部に接触している。
【0038】カセット12を収容部に収容すると、図示
しないストッパが外れて、圧縮コイルばね26の付勢力
で載置板14が図2反時計周り方向(矢印C方向)に回
動するが、この回動は、最上の用紙P1が分離爪38に
当たって止められる。
【0039】この状態で、幅揃え板34の高さ制限板部
36に形成された突起68は、リンク60を構成する上
流側アーム64の当接部66に当接していない。このた
め、リンク60はそれ自身のバランスによって、図2反
時計周り方向(矢印E方向)に回転する。この回転は、
下流側アーム70の先端が押さえ突起74に当たって止
められている。従って、下流側アーム70の係合片72
も、スプリングクラッチ50を構成するカラー82のギ
ヤ52に係合しておらず、給紙ロール対42は給紙ロー
ル軸40と一体で回転可能となっている。
【0040】ここで、給紙ロール軸40を図4反時計周
り方向(矢印D方向)に一回又は複数回回転させると、
この回転がスプリングクラッチ50を介して給紙ロール
対42に伝わり、給紙ロール対42が回転する。また、
給紙ロール軸40の回転は、直接搬送ロール対44にも
伝わって搬送ロール対44が回転する。これによって、
給紙ロール対42、44の円弧面46、48が下側にお
りてきて最上の用紙P1に接触し、円弧面46、48と
用紙P1との摩擦によって用紙P1が給送方向(矢印A
方向)に搬送される。
【0041】図5にも示すように、用紙P1が搬送され
ると、この用紙P1のうち給紙ロール対42と分離爪3
8との間に位置する部分が上方に湾曲してループが形成
される。このため、最上の用紙P1がそれ以外の用紙P
から分離されて、図示しない画像記録装置へ搬送され
る。
【0042】図6〜図11に示すように、幅狭の用紙Q
を搬送する場合も幅広の用紙Pを搬送する場合と同様
に、カセット12を図示しない収容部から引き出し、載
置板14上に用紙Qを載置して、この用紙Qの給送方向
後端に後端揃え板32を当て、幅方向両端に幅揃え板3
4を当てる。あらかじめ用紙Qの大きさに合わせて後端
揃え板32及び幅揃え板34を所定の位置にセットして
おき、用紙Qが揃った状態で載置板14上に載置しても
よい。このとき、分離爪38は、最上の用紙Q1の給送
方向下流側の角部に接触している。
【0043】図8に示すように、カセット12を図8右
側から左側に向かってスライドさせて収容部に収容する
と、その途中で幅揃え板34の高さ制限板部36の突起
68に、リンク60の下流側アーム70の当接部66が
当たる。さらにカセット12をスライドさせると、図9
に示すように、当接部66が突起68に乗り上げるの
で、リンク60はそれ自身のバランスによる図8反時計
周り方向(矢印E方向)への回転力に抗して時計周り方
向に若干回転し、下流側アーム70の係合片72が、カ
ラー80のギヤ52に係合する。これによって、給紙ロ
ール対42は回転不能となる。
【0044】給紙ロール軸40を図9反時計周り方向
(矢印D方向)に回転させると、給紙ロール対42は回
転せず、搬送ロール対44にのみ回転が伝わって搬送ロ
ール対44が回転する。これによって、搬送ロール対4
4の円弧面48が下側におりてきて最上の用紙Q1に接
触し、円弧面48と用紙Q1との摩擦によって用紙Q1
が給送方向(矢印A方向)に搬送される。
【0045】図11にも示すように、用紙Q1が搬送さ
れると、この用紙Q1のうち給紙ロール対44と分離爪
38との間に位置する部分が上方に湾曲してループが形
成される。このとき、給紙ロール対42は回転しないの
で、このループが形成される部分に給紙ロール対42の
円弧面46が上方から当接してループの発生を阻止して
しまわない。このため、最上の用紙Q1がそれ以外の用
紙Qから分離されて、図示しない画像記録装置へ搬送さ
れる。
【0046】このように、本実施の形態に係る用紙給送
装置10では、搬送する用紙の幅に合わせて幅揃え板3
4をスライドさせてその間隔を拡縮するだけで、カセッ
ト12を収容部に収容するとリンク60が回動し、外側
の給紙ロール対42を回転可能、あるいは回転不能とし
て、載置板14の載置された用紙のうち最上の用紙にル
ープを発生させることができる。従来のように、給紙ロ
ール対42又は44の間隔を拡縮させないので、そのた
めの機構が不要となり、用紙給送装置10の構造が簡単
になる。
【0047】また、給紙ロール対42、44は、同じ径
の半月ロールで構成しているので、幅広の用紙Pを給紙
ロール対42、44で搬送する場合と、幅狭の用紙Qを
搬送ロール対44のみで搬送する場合とで、用紙の搬送
速度が等しくなる。このため、用紙の搬送速度を一定に
するための機構を別途設ける必要がなくなる。
【0048】なお、本実施の形態においては、リンク6
0の回動によって係合片72がスプリングクラッチ50
を構成するカラー80のギヤ52に係合し、外側の給紙
ロール対42を回転不能としたが、外側の給紙ロール対
42を回転不能とする手段は、このように回動するリン
ク60に限られず、用紙の幅に応じて、分離爪38との
間の用紙にループを発生させる搬送ロール対を回転可能
とし、ループの発生を阻止する搬送ロール対を回転不能
とするものであればよい。例えば、リンク60が給送方
向にスライドしてスプリングクラッチ50のカラー80
のギヤ52に係合するようにしてもよい。また、リンク
60が当たって、あるいは係合して、通常は回転不能と
された複数の搬送ロール対のうち、特定の搬送ロール対
を回転可能とするものでもよい。
【0049】また、すべての給送ロール対にスプリング
クラッチ50を設けると共に、これに対応してリンク6
0を複数設け、用紙の幅や給送ロール対と分離爪との間
隔等に応じて、すべての給送ロール対が回転可能あるい
は回転不能とされるように制御されるようにしてもよ
い。
【0050】また、本実施の形態においては、給紙ロー
ル軸40に2組の給紙ロール対42、44が取り付けら
れて、2種類の幅の用紙(幅広の用紙Pと幅狭の用紙
Q)とを搬送可能な用紙給送装置10について示した
が、さらに多くの搬送ロール対を駆動軸に取り付けて、
多種類の幅の用紙に対応できるようにしてもよい。ま
た、2個の半月ロールを対にして給送ロール対を構成す
る必要はなく、1個の半月ロールで給送ロールを構成
し、この給送ロールを、例えば給送ロール軸40の軸方
向片側にだけ設けてもよい。さらに、幅揃え板34及び
分離爪38は幅方向にスライドする必要はなく、固定さ
れていてもよい。
【0051】加えて、給紙ロール対42、44は、半月
ロールによって構成されている必要はなく、所定の回転
角で最上の用紙に当接し、又は離れるものであればよ
い。
【0052】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、簡単な機
構で、異なるサイズの用紙であっても一定の速度で搬送
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
広用紙が収容された状態の平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
広用紙が収容された状態の側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
広用紙が収容された状態の正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
広用紙が収容された状態の主要部を拡大した側面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置で幅
広用紙を給送する状態の正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
狭用紙が収容された状態の平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
狭用紙が収容された状態の側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
狭用紙が収容された状態で用紙給送装置のカセットを画
像形成装置の収容部に収容する過程の主要部を拡大した
側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に幅
狭用紙が収容された状態の主要部を拡大した側面図であ
る。
【図10】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置で
幅狭用紙を給送する状態の平面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置で
幅狭用紙を給送する状態の正面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る用紙給送装置に
使用されるスプリングクラッチの断面図である。
【図13】従来の用紙給送装置の平面図である。
【図14】従来の用紙給送装置の正面図である。
【図15】従来の用紙給送装置の正面図である。
【符号の説明】
10 用紙給送装置 34 幅揃え板(幅揃え部材) 38 分離爪 42 給紙ロール対(給送ロール) 44 給紙ロール対(給送ロール) 50 スプリングクラッチ(選択手段) 60 リンク(リンク部材、選択手段) 68 突起(選択手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置部に積層状態で載置された複数の用
    紙を一枚毎に次工程に給送する用紙給送装置であって、 前記載置部に載置された前記用紙の幅方向に沿って複数
    配置されて回転により用紙を給送する給送ロールと、 前記載置部に積層状態で載置された用紙の給送方向下流
    側の角部に、載置部と反対側から接触する分離爪と、 前記載置部に積層状態で載置された前記用紙の幅に対応
    して、前記複数の給送ロールのうち前記分離爪との間で
    用紙にループを発生させる給送ロールを選択して回転さ
    せる選択手段と、用紙の幅方向端部に位置してこれら複数の用紙の幅方向
    移動を制限する幅揃え部材と、 を有し、 前記選択手段が、前記幅揃え部材と前記給送ロールとの
    間に配置され、幅揃え部材が接触することで複数の給送
    ロールのうちの特定の給送ロールと係合してこの給送ロ
    ールを回転不能とし、幅揃え部材が離れることで給送ロ
    ールを回転可能とするリンク部材である ことを特徴とす
    る用紙給送装置。
  2. 【請求項2】 前記リンク部材が、幅広の用紙を搬送す
    る場合には用紙幅方向外側の給送ロールと用紙幅方向内
    側の給送ロールとを回転可能とし、幅狭の用紙を搬送す
    る場合には用紙幅方向外側の給送ロールを回転不能とし
    用紙幅方向内側の給送ロールのみを回転可能とすること
    を特徴とする請求項1に記載の用紙給送装置。
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