JP3498381B2 - 含フッ素ランダム共重合体 - Google Patents

含フッ素ランダム共重合体

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JP3498381B2
JP3498381B2 JP22512294A JP22512294A JP3498381B2 JP 3498381 B2 JP3498381 B2 JP 3498381B2 JP 22512294 A JP22512294 A JP 22512294A JP 22512294 A JP22512294 A JP 22512294A JP 3498381 B2 JP3498381 B2 JP 3498381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低屈折率を有する含フ
ッ素ランダム共重合体およびそれを含有する硬化性組成
に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素系材料が、炭化水素系の材料に比
べて低い屈折率を示すことは従来より知られている。
例えば、代表的なフッ素樹脂であるポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)の場合nDは1.35、テトラフル
オロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(F
EP)の場合nDは1.34の屈折率を示す。 しかしな
がらこれらのフッ素樹脂はいずれも結晶性であり、透明
性が低いため光学用途には適さない。さらには、通常の
有機溶媒には不溶であり、また官能基を有さないため基
材との密着性も悪く、コーティング材としても不適であ
る。
【0003】一方、フルオロオレフィン類とアルキルビ
ニルエーテル類あるいは置換アルキルビニルエーテル類
とが、容易に共重合体することが知られている(例え
ば、米国特許第2,834,767号明細書参照)。
【0004】近年、耐候性塗料用として、フルオロオレ
フィン、シクロヘキシルビニルエーテル、アルキルビニ
ルエーテルおよびヒドロキシアルキルビニルエーテルか
らなる共重合体が提案されている(特開昭57−341
07号公報参照)。しかし、かかる共重合体は、フルオ
ロオレフィンとしては、実施例ではクロロトリフルオロ
エチレン(CTFE)を採用しており、CTFE単独重
合体の屈折率がnD=1.42であることから、該共重合
体はnDが1.40以下の低屈折率にはなり得ない。
【0005】また、ヘキサフルオロプロピレン、カルボ
ン酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテルおよび水
酸基含有ビニルエーテルからなる共重合体が提案されて
いる(特開昭61−275311号公報および特開昭6
2−292848号公報参照)。さらにヘキサフルオロ
プロピレン、カルボン酸ビニルエステル、アルキルビニ
ルエーテル、水酸基含有ビニルエーテルおよびカルボキ
シル基含有ビニル単量体からなる共重合体が提案されて
いる(特開平5−51551号公報参照)。しかしいず
れの場合も、実施例で調製されている共重合体はフッ素
含量が20〜38重量%の範囲であり、かかる組成にお
いては屈折率が1.40以下の共重合体にはならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のヘキ
サフルオロプロピレンを一成分とした共重合体は、塗料
用に提案されたものであってフッ素含量が低く、透明か
つ低屈折率の含フッ素共重合体は未だ知られていない。
【0007】 本発明の目的は、硬化剤および硬化触媒
との相溶性に優れ、高い透明性並びにnD=1.4以下
の低屈折率を有し、しかもこれらの性質と塗膜の硬度の
バランスがよく保たれている耐候性かつ耐汚染性の含フ
ッ素共重合体および硬化剤を含有する光学材料用硬化性
組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、光
重合性基を有する光重合性含フッ素ランダム共重合体お
よびそれを含有する感光性硬化性組成物を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するたの手段】本発明によれば、(1)ヘ
キサフルオロプロピレン単位、水酸基含有単量体単位お
よび上記2種の単量体以外の単量体単位からなり、
(2)ヘキサフルオロプロピレン単位の含量が20〜7
0モル%、水酸基含有単量体単位の含量が1〜20モル
%であり、(3)フッ素含量が40〜70重量%であ
り、(4)屈折率nDが1.4以下であり、(5)固有
粘度(N,N−ジメチルアセトアミド溶媒、25℃で測
定)が0.05〜2dl/gである、含フッ素ランダム
共重合体および上記水酸基と反応する硬化剤を含有する
ことを特徴とする光学材料用硬化性組成物が提供され、
本発明の目的が達成される。本発明によれば、本発明の
上記目的は、さらに(1)ヘキサフルオロプロピレン単
位、水酸基含有単量体単位および上記2種の単量体以外
の単量体単位からなり、(2)ヘキサフルオロプロピレ
ン単位の含量が20〜70モル%、水酸基含有単量体単
位の含量が1〜20モル%であり、(3)フッ素含量が
40〜70重量%であり、(4)屈折率n D が1.4以
下であり、そして(5)固有粘度(N,N−ジメチルア
セトアミド溶媒、25℃で測定)が0.05〜2dl/
gでありそして(6)光重合性基を有する、ことを特徴
とする光重合性含フッ素ランダム共重合体。並びにその
光重合性ランダム共重合体100重量部と光重合開始剤
0.1〜20重量部を含有することを特徴とする感光性
硬化性組成物によって達成される。
【0009】 本発明の光学材料用硬化性組成物におけ
含フッ素ランダム共重合体は、フッ素含量が多く透明
でかつNa−D線で25℃で測定した屈折率nDが1.
4以下と小さく、この共重合体を硬化させて得られる塗
膜も高い透明性および1.4以下の低nD値を有する。
その結果、この含フッ素ランダム共重合体は、反射防止
膜、光ファイバー鞘資材などの光学材料または電子材料
に用いることができる。さらに、この含有フッ素ランダ
ム共重合体は、フッ素含有共重合体の本来の特性である
耐候性および耐汚染性を活かして、塗料用材料、耐候フ
ィルム用材料などに用いることができる。
【0010】以下、本発明を詳述するが、それにより本
発明の別の目的、構成、利点および効果が自ずと明らか
になろう。
【0011】 上記含フッ素ランダム共重合体は、ヘキ
サフルオロプロピレン単位、水酸基含有単量体単位およ
びこれら2種の単量体単位以外の単位から構成される。
各単位の含量は全構成単位に基づき、ヘキサフルオロプ
ロピレン単位は20〜70モル%、好ましくは25〜5
5モル%、水酸基含有単量体単位は1〜20モル%、好
ましくは3〜15モル%であり、残りをこれら2種の単
量体単位以外の単位が占める。
【0012】また、ヘキサフルオロプロピレン単位と水
酸基含有単量体の合計含量は30〜90モル%、特には
40〜70モル%が好ましい。
【0013】ここでヘキサプロピレン単位は、式(1)
【0014】
【化1】
【0015】で示される単位である。
【0016】また、水酸基含量単量体単位としては、下
記式(2)、(3)および(4)
【0017】
【化2】
【0018】(式(2)中、R1はメチレン基または炭
素数2〜8のアルキレン基である。)
【0019】
【化3】
【0020】(式(3)中、R2は炭素数2〜8のアル
キレン基または炭素数2〜8のアルキレン基の1個以上
の水素原子が、好ましくは1〜3個の水素原子が水酸基
で置換された2価の基を示す。)
【0021】
【化4】
【0022】(式(4)中、R3は炭素数2〜10のア
ルキレン基または炭素数2〜10のアルキレン基の1個
以上の水素原子が、好ましくは2〜4個の水素原子が水
酸基で置換された2価の基を示す。)で示されるものを
挙げることができる。
【0023】また、ヘキサフルオロプロピレン単位およ
び水酸基含有単量体単位以外の単量体の単位としては式
(5)〜(18)
【0024】
【化5】
【0025】(式(5)中、R4は炭素数1〜20のア
ルキル基またはシクロアルキル基を示す。)$
【化6】
【0026】(式(6)中、R5は炭素数1〜10のパ
ーフルオロアルキル基または炭素数3〜10のパーフル
オロアルコキシアルキル基を示す。)
【0027】
【化7】
【0028】(式(7)中、R6は炭素数1〜20アル
キル基を示す。)
【0029】
【化8】
【0030】(式(8)中、R7およびR8は、同一また
は異なって水素原子または炭素数1〜10のアルキル基
を示す。)
【0031】
【化9】
【0032】(式(9)中、R9は水素原子またはメチ
ル基を示し、R10は水素原子、炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数1〜20のアルコキシアルキル基、炭素数
1〜10のフッ素化アルキル基またはグリシジル基を示
す。)
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】上記水酸基含有単量体単位を形成する単量
体の具体例としては、2−ヒドロキシエチルビニルエー
テル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒ
ドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒド
ロキシヘキシルビニルエーテルなどの水酸基含有ビニル
エーテル類;2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、4
−ヒドロキシブチルアリルエーテル、グリセロールモノ
アリルエーテルなどの水酸基含有アリルエーテル類;ア
リルアルコールなどが挙げられる。このような単量体の
なかでも、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−
ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシプ
ロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル、5−ヒ
ドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキ
シルビニルエーテルなどが好ましい。これらの単量体は
単独の使用でも2種以上の併用であっても良い。
【0036】また、ヘキサフルオロプロピレン単位およ
び水酸基含有単量体単位以外の単位を形成する単量体の
具体例として、メチルビニルエーテル、エチルビニルエ
ーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビ
ニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、n
−ペンチルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテ
ル、n−オクチルビニルエーテル、n−ドデシルビニル
エーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロ
ヘキシルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル
もしくはシクロアルキルビニルエーテル類;
【0037】パーフルオロメチルパーフルオロビニルエ
ーテル、パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテ
ル、パーフルオロプロピルパーフルオロビニルエーテ
ル、パーフルオロブチルパーフルオロビニルエーテル、
パーフルオロイソブチルパーフルオロビニルエーテル、
パーフルオロプロポキシプロピルパーフルオロビニルエ
ーテルなどのパーフルオロアルキルパーフルオロビニル
エーテルもしくはパーフルオロアルコキシアルキルパー
フルオロビニルエーテル類;
【0038】フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエ
チレン、3,3,3−トリフルオロプロピレン、テトラフ
ルオロエチレンなどのフルオロオレフィン類;
【0039】酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどのカルボン酸ビ
ニルエステル類;
【0040】エチレン、プロピレン、イソブテンなどの
α-オレフィン類;
【0041】2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)ア
クリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロブチル)エ
チル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシ
ル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ
オクチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフ
ルオロデシル)エチル(メタ)アクリレートなどのフッ
素化アルキル(メタ)アクリレート;
【0042】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル
(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−(n−プロポキシ)エチル(メタ)ア
クリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;
【0043】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、アリルグリシジルエーテ
ル、グリシジル(メタ)アクリレートなどのカルボキシ
ル基もしくはエポキシ基含有ビニル単量体が挙げられ
る。このような単量体のうち、本発明の含フッ素ランダ
ム共重合体を製造する際にその収率を高める点からアル
キルビニルエーテル類、シクロアルキルビニルエーテル
類およびカルボン酸ビニルエステル類が好適に使用され
る。なかでも含フッ素共重合体のフッ素含量を高める点
で、例えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニル
エーテル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニルなどの炭素数3〜7の低分子量単
量体の使用が好ましい。
【0044】さらにパーフルオロアルキルパーフルオロ
ビニルエーテルまたはパーフルオロアルコキシアルキル
パーフルオロビニルエーテルの使用は本発明の含フッ素
ランダム共重合体の高フッ素含量化を達成でき、低屈折
率化、高耐候性、高耐薬品性化などの点から好適であ
る。
【0045】 また、上記含フッ素ランダム共重合体の
高硬度化または低屈折率化には、例えばイソプロピルビ
ニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、ピバ
リン酸ビニルなどの分岐状単量体の使用も有効である。
これらの単量体は単独の使用でも2種以上の併用であっ
てもよい。
【0046】 上記含フッ素ランダム共重合体の好まし
い単量体単位の組合わせを単量体名によって下記に示
す。 (1)ヘキサフルオロプロピレン/アルキルビニルエー
テル/ヒドロキシアルキルビニルエーテル、 (2)ヘキサフルオロプロピレン/パーフルオロアルキ
ルパーフルオロビニルエーテル/アルキルビニルエーテ
ル/ヒドロキシアルキルビニルエーテル、 (3)ヘキサフルオロプロピレン/パーフルオロアルコ
キシアルキルパーフルオロビニルエーテル/アルキルビ
ニルエーテル/ヒドロキシアルキルビニルエーテル、 (4)ヘキサフルオロプロピレン/パーフルオロアルキ
ルパーフルオロビニルエーテル/アルキルビニルエーテ
ル/ヒドロキシアルキルビニルエーテル、 (5)ヘキサフルオロプロピレン/パーフルオロアルコ
キシアルキルパーフルオロビニルエーテル/アルキルビ
ニルエーテル/ヒドロキシアルキルビニルエーテル。
【0047】さらにまた、上記含フッ素ランダム共重合
体の組成の最も好ましい態様は、(1)ヘキサフルオロ
プロピレン単位を25〜55モル%含み、(2)水酸基
含有単量体単位が4−ヒドロキシブチルビニルエーテル
単位およびまたは2−ヒドロキシエチルビニルエーテル
単位であって、その単位を3〜15モル%含み、(3)
ヘキサフルオプロピレン単位と水酸基含有単量体単位の
合計量が28〜70モル%であり、(4)残りの単位が
エチルビニルエーテル単位ならびに必要に応じてピバリ
ン酸ビニル単位および/またはパーフルオロプロピルパ
ーフルオロビニルエーテル単位からなるものである。
【0048】 上記含フッ素ランダム共重合体のフッ素
含量は、40〜70重量%であり、好ましくは45〜6
5重量%である。フッ素含量を上記範囲とすることによ
り、含フッ素ランダム共重合体の低屈折率化、透明性、
通常の有機溶媒への溶解性などの点において好ましい結
果が生じる。
【0049】 さらに上記含フッ素ランダム共重合体の
屈折率nDは、1.4以下、好ましくは1.39以下であ
り、屈折率nDの下限は、好ましくは1.35である。
なお、屈折率nDは、前述したとおりNa−D線で25
℃で測定した値である。
【0050】このように、上記含フッ素ランダム共重合
体の屈折率が低いことによって、透明材料の表面反射防
止コート材として用いた時、光反射率の低減、即ちハレ
ーションの防止が図れるという利点が生じる。
【0051】 上記含フッ素ランダム共重合体のN,N
−ジメチルアセトアミド中、25℃で測定した固有粘度
は、0.05〜2dl/g、好ましくは0.1〜1.5d
l/gである。固有粘度がこの範囲であることにより、
該共重合体およびその硬化物の強度が適切に維持され、
かつ該共重合体を含む塗液の粘度が適度に保持されて薄
膜コーティングを良好に行うことができる。
【0052】 以上説明した含フッ素ランダム共重合体
は、有機溶剤への溶解性が良好であり、該共重合体を硬
化するときの硬化速度も適切であり、保存中にゲルが発
生することがなく貯蔵安定性にも優れる。
【0053】 上記含フッ素ランダム共重合体は、ヘキ
サフルオロプロピレン、水酸基含有単量体およびこれら
以外の単量体を共重合することによって得られる。この
共重合方法としては、ラジカル重合開始剤の存在下、乳
化、懸濁、塊状または溶液重合法のいずれでもよく、回
分式、半連続式または連続式の方法などから目的に応じ
て適宜選択することができる。
【0054】上記ラジカル重合開始剤としては、アセチ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどのジ
アシルパーオキサイド類;メチルエチルケトンパーオキ
サイド、シクロヘキサノンパーオキサイドなどのケトン
パーオキサイド類;過酸化水素、tert−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドな
どのハイドロパーオキサイド類;ジ−tert−ブチル
パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジラウロイ
ルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド類;
tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブ
チルパーオキシピバレートなどのパーオキシエステル
類;アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロ
ニトリルなどのアゾ系化合物;過硫酸アンモニウム、過
硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩を用い
ることができ、必要に応じて亜硫酸水素ナトリウム、ピ
ロ亜硫酸ナトリウムなどの無機還元剤あるいはナフテン
酸コバルト、ジメチルアニリンなどの有機還元剤を併用
することができる。
【0055】さらには、例えばパーフルオロエチルアイ
オダイド、パーフルオロプロピルアイオダイド、パーフ
ルオロブチルアイオダイド、(パーフルオロブチル)エ
チルアイオダイド、パーフルオロヘキシルアイオダイ
ド、2−(パーフルオロヘキシル)エチルアイオダイ
ド、パーフルオロヘプチルアイオダイド、パーフルオロ
オクチルアイオダイド、2−(パーフルオロオクチル)
エチルアイオダイド、パーフルオロデシルアイオダイ
ド、2−(パーフルオロデシル)エチルアイオダイド、
ヘプタフルオロ−2−ヨードプロパン、パーフルオロ−
3−メチルブチルアイオダイド、パーフルオロ−5−メ
チルヘキシルアイオダイド、2−(パーフルオロ−5−
メチルヘキシル)エチルアイオダイド、パーフルオロ−
7−メチルオクチルアイオダイド、2−(パーフルオロ
−7−メチルオクチル)エチルアイオダイド、パーフル
オロ−9−メチルデシルアイオダイド、2−(パーフル
オロ−9−メチルデシル)エチルアイオダイド、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルアイオダイド、1H,
H,5H−オクタフルオロペンチルアイオダイド、1H,
1H,7H−ドデカフルオロヘプチルアイオダイド、テ
トラフルオロ−1,2−ジヨードエタン、オクタフルオ
ロ−1,4−ジヨードブタン、ドデカフルオロ−1,6−
ジヨードヘキサンなどのヨウ素含有フッ素化合物を単
独、もしくは前記有機過酸化物、アゾ系化合物あるいは
過硫酸塩と併用することによってラジカル重合開始剤と
して好適に用いることができる。
【0056】 上記含フッ素ランダム共重合体のフッ素
含量は、使用する単量体の共重合割合を適切に調整する
ことによって調整することができる。また該共重合体の
屈折率は、フッ素含量、使用する単量体の種類および組
成によって変化するが、予じめ実験的にどのように変化
するかを知ることができるので、容易に所望の屈折率を
有する該共重合体を得ることができる。
【0057】 さらに上記含フッ素ランダム共重合体の
分子量の目安である固有粘度は、0.05〜2dl/g
であり、好ましくは0.1〜1.5dl/gであるが、こ
の範囲内において、連鎖移動剤、重合停止剤などを使用
することによって所望の値とするとができる。
【0058】 上記含フッ素ランダム共重合体は水酸基
を有しているので、この水酸基と反応する硬化剤を用い
ることによって硬化させることができる。
【0059】硬化剤としては、多価イソシアネート化合
物、アミノプラスト、多塩基酸またはその無水物などが
挙げられる。上記多価イソシアネート化合物としては、
例えばヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシア
ネート類;水添キシリレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネートなどの環式脂肪族ジイソシアネート
類;トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート
類;これらと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹
脂などとの付加物;前記ジイソシアネートの重合体また
はこれらをブロック剤でブロックした多価イソシアネー
ト化合物が挙げられる。上記アミノプラストとしては、
例えばメラミン、尿素、アセトグアナミン、ベンゾグア
ナミン、ステログアナミン、スピログアナミンなどのア
ミノ基含有化合物と、ホルムアルデヒド、パラホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、グリオキザールなどのア
ルデヒド類との縮合反応生成物;あるいはこれらをアル
コール類でエーテル化したアミノプラストが挙げられ
る。特に炭素数1〜4個のアルコール類で部分的もしく
は完全にエーテル化したアミノプラストが好ましく、例
えばヘキサメチルエーテル化メチロールメラミン、ヘキ
サブチルエーテル化メチロールメラミン、メチルブチル
混合エーテル化メチロールメラミン、メチルエーテル化
メチロールメラミン、ブチルエーテル化メチロールメラ
ミン、あるいはこれらの縮合物などが挙げられる。
【0060】上記多塩基酸またはその無水物としては、
一分子中に2個以上のカルボキシル基もしくは酸無水基
を有するアクリル樹脂、一分子中に2個以上のカルボキ
シル基を有するポリエステル樹脂、ピロメリット酸、無
水ピロメリット酸、トリメリット酸、無水トリメリット
酸などが挙げられる。
【0061】前記硬化剤のなかでも特に脂肪族多官能イ
ソシアネートが好ましく、さらには環式脂肪族多官能イ
ソシアネートが好適に使用される。前記硬化剤の配合量
は、使用する含フッ素ランダム共重合体中の水酸基1当
量に対し0.1〜5当量、好ましくは0.3〜2当量であ
る。このようにして作製された含フッ素ランダム共重合
体を含む組成物は通常0〜200℃で数分ないし10日
間で硬化させることができる。
【0062】さらに、含フッ素ランダム共重合体と脂肪
族多官能イソシアネートとの硬化反応を促進させるた
め、必要に応じてジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫
ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルア
ミン、ジメチルアミノエタノールなどの硬化促進触媒を
用いることができる。
【0063】 さらに、上記含フッ素ランダム共重合体
は、その骨格に光重合性基を導入することにより感光性
樹脂を得ることができる。
【0064】 すなわち、本発明によれば、(1)ヘキ
サフルオロプロピレン単位、水酸基含有単量体単位およ
び上記2種の単量体以外の単量体単位からなり、(2)
ヘキサフルオロプロピレン単位の含量が20〜70モル
%、水酸基含有単量体単位の含量が1〜20モル%であ
り、(3)フッ素含量が40〜70重量%であり、
(4)屈折率nDが1.4以下であり、(5)固有粘度
(N,N−ジメチルアセトアミド溶媒、25℃で測定)
が0.05〜2dl/gである含フッ素ランダム共重合
体に、光重合性基を有する化合物を反応させて得られる
本発明の光重合性含フッ素共重合体が提供される。
【0065】導入することができる光重合性基として
は、例えば(メタ)アクリロイル基、アルケニル基、シ
ンナモイル基、シンナミリデンアセチル基、ベンザルア
セトフェノン基、スチリルピリジン基、αーフェニルマ
レイミド、フェニルアジド基、スルフォニルアジド基、
カルボニルアジド基、ジアゾ基、oーキノンジアジド
基、フリルアクリロイル基、クマリン基、ピロン基、ア
ントラセン基、ベンゾフェノン基、ベンゾイン基、スチ
ルベン基、ジチオカルバメート基、キサンテート基、
1,2,3−チアジアゾール基、シクロプロペン基アザジ
オキサビシクロ基などを採用することができる。 好ま
しい光重合性基は(メタ)アクリロイル基およびシンナ
モイル基であり、特に好ましくは(メタ)アクリロイル
基である。これらの光重合性基は単独でも2種以上の併
用であってもよい。
【0066】本発明のフッ素含有ランダム共重合体に、
光重合性基として例えば(メタ)アクリロイル基を導入
する方法としては、例えば(メタ)アクリル酸クロリド
などの光重合性基含有化合物を該共重合体中の水酸基と
反応させてエステル化する方法、イソシアネート基含有
(メタ)アクリル酸エステルなどの光重合性基含有化合
物を該共重合体中の水酸基と反応させてウレタン化する
方法などが挙げられる。また、他の光重合性基の導入
は、基本的には前記(メタ)アクリロイル基の導入と同
様の方法により行うことができる。
【0067】本発明の含フッ素ランダム共重合体に光重
合性基を導入する際の光重合性基含有化合物の反応割合
は、該共重合体中の水酸基の含有率、光重合性基含有化
合物の種類、該共重合体の特性などに応じて変わるが、
該共重合体100重量部当たり光重合性基含有化合物
が、通常0.1〜20重量部、好ましくは0.1〜15重
量部である。
【0068】本発明の含フッ素ランダム共重合体から誘
導される感光性樹脂(以下、単に「感光性樹脂」と称す
る)には、光重合開始剤、光重合性不飽和単量体などが
添加されて感光性樹脂組成物が調製される。
【0069】用いられる光重合開始剤としては、例えば
ジアセチル、メチベンゾイルホルメート、ベンジルなど
のα-ジケトン化合物;ベンゾイン、ピバロインなどの
アシロイン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインンイソプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテルなどのアシロインエーテ
ル類;アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2
−tert−ブチルアントラキノン、1,4−ナフトキ
ノンなどの多核キノン類;アセトフェノン、2−ヒドロ
キシ−2−メチル-プロピオフェノン、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシフ
ェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェ
ノン、トリクロロアセトフェノンなどのアセトフェノン
類;ベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエ
ート、ミヒラーズケトンなどのベンゾフェノン類;キサ
ントン、チオキサントン、2−クロロチオキサントンな
どのキサントン類が挙げられる。
【0070】上記光重合開始剤の配合量は、感光性樹脂
100重量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは0.
5〜10重量部である。光重合開始剤の配合量が前記範
囲であることにより感光性樹脂の光硬化が十分に進む。
【0071】また、本発明の感光性樹脂にはその特性を
損なわない範囲内で種々の光重合性不飽和単量体を添加
することができる。 光重合性不飽和単量体としては、
例えばスチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチ
レン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−
tert−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、ジイソ
プロペニルベンゼン、o−クロロスチレン、m−クロロ
スチレン、p−クロロスチレン、1,1−ジフェニルエ
チレン、p−メトキシスチレン、N,N−ジメチル−p
−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノスチ
レン、ビニルピリジンなどのビニル芳香族化合物;
【0072】(メタ)アクリロニトリル、α-クロロア
クリロニトリル、α-クロロメチルアクリロニトリル、
α-メトキシアクリロニトリル、α-エトキシアクリロニ
トリル、クロトン酸ニトリル、ケイ皮酸ニトリル、イタ
コン酸ジニトリル、マレイン酸ジニトリル、フマル酸ジ
ニトリルなどの不飽和ニトリル類;
【0073】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−
ブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アク
リエート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−メ
トキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−(n−プロポキシ)エチ
ル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エス
テル類;
【0074】2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)ア
クリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロブチル)エ
チル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシ
ル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロ
オクチル)エチル(メタ)アクリレート、2−(パーフ
ルオロデシル)エチル(メタ)アクリレートなどのフッ
素含有(メタ)アクリル酸エステル類;
【0075】クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、ク
ロトン酸プロピル、クロトン酸ブチル、ケイ皮酸メチ
ル、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸プロピル、ケイ皮酸ブチ
ル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジメチ
ル、フマル酸ジエチルなどの不飽和カルボン酸エステル
類;
【0076】2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸
基含有(メタ)アクリル酸エステル類;
【0077】ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールなどのポリアルキレングリコールの(メタ)
アクリル酸モノエステル類;
【0078】シアノエチル(メタ)アクリレート、シア
ノプロピル(メタ)アクリレートなどのシアノ基含有
(メタ)アクリル酸エステル類;
【0079】2−フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなどの(メ
タ)アクリル酸アリーロキシアルキルエステル類;
【0080】メトキシポリエチエングリコール、エトキ
シポリエチレングリコール、メトキシポリプロピレング
リコール、エトキシポリプロピレングリコールなどのア
ルコキシポリアルキレングリコールの(メタ)アクリル
酸モノエステル類;
【0081】フェノキシポリエチレングリコール、フェ
ノキシポリプロピレングリコールなどのアリーロキシポ
リアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸モノエス
テル類;
【0082】エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどのアルキレングリコ
ールの(メタ)アクリル酸ジエステル類;
【0083】ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールなどのポリアルキレングリコール(アルキレ
ングリコール単位数は例えば2〜23)の(メタ)アク
リル酸ジエステル、両末端ヒドロキシポリブタジエン、
両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシブ
タジエン-アクリロニトリル共重合体、両末端ヒドロキ
シポリカプロラクトンなどの両末端に水酸基を有する重
合体の(メタ)アクリル酸ジエステル類;
【0084】グリセリン、1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールアルカン(アルカンの炭素数は例え
ば1〜3)、テトラメチロールアルカン(アルカンの炭
素数は例えば1〜3)、ペンタエリスリトールの如き3
価以上の多価アルコールの(メタ)アクリル酸ジエステ
ル、(メタ)アクリル酸トリエステルまたは(メタ)ア
クリル酸テトラエステルなどの(メタ)アクリル酸オリ
ゴエステル類;
【0085】3価以上の多価アルコールのポリアルキレ
ングリコール付加物の(メタ)アクリル酸トリエステル
または(メタ)アクリル酸テトラエステルなどの(メ
タ)アクリル酸オリゴエステル類;
【0086】1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−
ベンゼンジオール、1,4−ジヒドロキシエチルベンゼ
ンなどの環式多価アルコールの(メタ)アクリル酸オリ
ゴエステル類;
【0087】ポリエステル(メタ)アクリレート、エポ
キシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレ
ート、アルキド樹脂(メタ)アクリレート、シリコーン
樹脂(メタ)アクリレート、スピラン樹脂(メタ)アク
リレートなどの(メタ)アクリル酸オリゴエステルプレ
ポリマー類;
【0088】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸などの
不飽和カルボン酸類;
【0089】イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シト
ラコン酸、メサコン酸などの不飽和多価カルボン酸のモ
ノメチルエステル、モノエチルエステル、モノプロピル
エステル、モノブチルエステル、モノヘキシルエステ
ル、モノオクチルエステルなどの遊離カルボキシル基含
有エステル類;
【0090】イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シト
ラコン酸、メサコン酸の如きの不飽和多価カルボン酸の
ジメチルエステル、ジエチルエステル、ジプロピルエス
テル、ジブチルエステル、ジヘキシルエステル、ジオク
チルエステルなどの多価エステル類;
【0091】(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエ
チル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N,N'−メ
チレンビス(メタ)アクリルアミド、N,N'−エチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、N,N'−ヘキサメチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、クロトン酸アミド、ケイ
皮酸アミドなどの不飽和アミド類;
【0092】酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどのカルボン酸ビ
ニルエステル類が挙げられる。特に光硬化物の屈折率を
下げるために、フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル
が好適に使用される。
【0093】また、感光性樹脂組成物には、必要に応じ
て例えば保存安定剤として作用する熱付加重合禁止剤な
どの各種添加剤を配合することができる。前記熱付加重
合禁止剤としては、例えばヒドロキノン、ヒドロキノン
モノメチルエーテル、モノ−tert−ブチルヒドロキ
ノン、カテコール、p−tert−ブチルカテコール、
p−メトキシフェノール、p−tert−ブチルカテコ
ール、2,6−ジ−tert−ブチル−m−クレゾー
ル、ピロガロール、β-ナフトール等のヒドロキシ芳香
族化合物、ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベ
ンゾキノン、p−トルキノン、p−キシロキノンなどの
キノン類;ニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、2
−メチル−2−ニトロソプロパン、α−フェニル−te
rt−ブチルニトロン、5,5−ジメチル−1−ピロリ
ン−1−オキシドなどのニトロ化合物またはニトロソ化
合物;クロラニル-アミン、ジフェニルアミン、ジフェ
ニルピクリルヒドラジン、フェノール−α−ナフチルア
ミン、ピリジン、フェノチアジンなどのアミン類;ジチ
オベンゾイルスルフィド、ジベンジルテトラスルフィド
などのスルフィド類;1,1−ジフェニルエチレン、α
−メチルチオアクリロニトリルなどの不飽和化合物;チ
オニンブルー、トルイジンブルー、メチレンブルーなど
のチアジン染料;1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒ
ドラジル、1,3,5−トリフェニルフェルダジル、4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
1−オキシル、2,6−ジ−tert−ブチル−α−
(3,5−ジ−tert−ブチル)−4−オキソ−2,5
−シクロヘキサジエン−1−イリデン−p−トリオキシ
ルなどの安定ラジカルが挙げられる。これらの熱付加重
合禁止剤の配合量は、感光性樹脂体組成物の0.001
〜2.0重量%である。
【0094】このようにして作製された感光性樹脂組成
物は、紫外線等の化学活性線で露光することにより硬化
が可能である。
【0095】本発明の含フッ素ランダム共重合体および
該共重合体を用いた感光性樹脂組成物は、一般の有機溶
剤に可溶であり、溶剤型コーティング材として用いる場
合は1〜90重量%、好ましくは5〜60重量%の濃度
で有機溶剤に溶解して使用される。
【0096】上記有機溶剤としては、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、
酢酸セロソルブなどのエステル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どの環状エーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられる。
【0097】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えな
い限り、これら実施例に何ら制約されるものではない。
尚、実施例中の部および%は特にことわらない限り、そ
れぞれ重量部および重量%を示す。
【0098】また実施例、比較例および表中の略語は以
下のとおりである。 HFP:ヘキサフルオロプロピレン、 CTFE:クロロトリフルオロエチレン、 FPVE:パーフルオロプロピルパーフルオロビニルエ
ーテル(CF3−CF2−CF2−O−CF=CF2) MVE:メチルビニルエーテル、 EVE:エチルビニルエーテル、 iso−BVE:イソブチルビニルエーテル、 CHVE:シクロヘキシルビニルエーテル、 HBVE:ヒドロキシブチルビニルエーテル、 E:エチレン、 VAc:酢酸ビニル、 VPi:ピバリン酸ビニル、 VeoVa10:バーサチック酸ビニル
【0099】実施例1 内容積1.5Lの電磁攪拌機付きステンレス製オートク
レーブを窒素ガスで十分置換した後、酢酸エチル500
g、エチルビニルエーテル(EVE)57.2g、ヒド
ロキシブチルビニルエーテル(HBVE)10.2gお
よび過酸化ラウロイル3gを仕込み、ドライアイスーメ
タノールでー50℃まで冷却した後、再度窒素ガスで系
内の酸素を除去した。次いでヘキサフルオロプロピレン
(HFP) 146gを仕込み、昇温を開始した。オー
トクレーブ内の温度が60℃に達した時点での圧力は
5.3kgf/cm2を示した。その後、60℃で20時
間攪拌下に反応を継続し、圧力が1.5kgf/cm2
低下した時点でオートクレーブを水冷し、反応を停止さ
せた。室温に達した後、未反応モノマーを放出しオート
クレーブを開放し、固形分濃度28.1%の共重合体溶
液を得た。得られた共重合体溶液をメタノールに投入し
共重合体を析出させた後、メタノールにて洗浄、50℃
にて真空乾燥を行い193gの含フッ素共重合体を得
た。結果を表1に示す。
【0100】得られた共重合体の赤外線吸収スペクトル
を図1に示す。この赤外線吸収スペクトルは、1200
cm-1および1340cm-1にHFPのC−F結合の伸
縮振動による特性吸収を、1380cm-1および144
0cm-1にEVEのCH3基による特性吸収を、また3
450cm-1にHBVEのOH基による特性吸収を、さ
らには720cm-1にHBVEの−(CH24−に帰因
する特性吸収を示し、共重合体中にHFP、EVEおよ
びHBVEが各々存在していることが確認できた。
【0101】得られた共重合体につき、N,N-ジメチルア
セトアミド中、25℃での固有粘度〔η〕、DSCによ
るガラス転移温度(Tg)、アリザリンコンプレクソン
法によるフッ素含量、および無水酢酸を用いたアセチル
化法による水酸基価をそれぞれ測定した。また、1H−
NMRおよび13C−NMRの分析結果、元素分析結果並
びにフッ素含量および水酸基価から共重合体を構成する
各単量体単位量を決定した。さらに、光学特性評価とし
て、前記含フッ素共重合体の10%メチルイソブチルケ
トン溶液を調製し、スピンコーターを用いてシリコンウ
ェーハー上に乾燥後の厚みが約1μmとなるように塗布
した試料につき、エリプソメーターによる25℃におけ
る屈折率(n25)を測定した。またプレス成型機を用い
て厚さ200μmに成形したフィルムにつき、波長34
0−700nmでの透過率を測定した。結果を表3に示
す。
【0102】実施例2〜10、比較例1〜4 各単量体の仕込量を表1および表2に示すとおりとした
他は実施例1と同様にして含フッ素共重合体を合成し
た。結果をまとめて表1および表2に示す。また、得ら
れた共重合体につき、実施例1と同様に共重合体組成お
よび各種物性を測定した。結果をまとめて表3および表
4に示す。
【0103】
【表1】
【0104】
【表2】
【0105】
【表3】
【0106】
【表4】
【0107】参考例1〜10、比較参考例1〜4 実施例1〜10および比較例1〜5で合成した各種含フ
ッ素ランダム共重合体の10%メチルイソブチルケトン
溶液100gに対し、硬化剤として表5、表6および表
7に示す量の水添キシリレンジイソシアネート(武田薬
品工業(株)製、商品名”タケネート600”)を添加
し、含フッ素共重合体組成物を調製した。得られた含フ
ッ素ランダム共重合体組成物を実施例1と同様にしてシ
リコンウェーハー上に塗布し、150℃で10分間加熱
することにより硬化反応を進行させた。硬化後の塗膜に
つき、屈折率および硬度を測定した。結果を表5、表6
および表7に示す。
【0108】
【表5】
【0109】
【表6】
【0110】
【表7】
【0111】参考例11〜20、比較参考例5〜8 予め、等モルの2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(2−HEM)とトリレンジイソシアネート(TDI)
とを反応させて、イソシアネート基含有メタクリル酸エ
ステル(2−HEM/TDI付加物)を合成した。つい
で実施例1〜10、比較例1〜5で合成した各種含フッ
素共重合体の10%メチルイソブチルケトン溶液100
gに対して、含フッ素共重合体中の水酸基と等モルの前
記2−HEM/TDI付加物を添加し、50℃で7時間
ウレタン化反応を行って、メタクリロイル基が導入され
た感光性樹脂溶液を得た。この感光性樹脂溶液に光重合
開始剤として2,2−ジメトキシフェニルアセトフェノ
ン0.3g、および熱付加重合禁止剤としてp−ter
t−カテコール0.05gを配合し、感光性樹脂組成物
を調製した。得られた感光性樹脂組成物を実施例1と同
様にしてシリコンウェーハー上に塗布し、90℃に保持
したホットプレート上で2分間プレベークを行った後、
アライナー(商品名CANON PLA501F、近接
モード)で30秒間露光し硬化反応を進行させた。硬化
後の塗膜につき、屈折率および硬度を測定した。結果を
表8、表9および表10に示す。
【0112】
【表8】
【0113】
【表9】
【0114】
【表10】
【0115】参考例21 光重合性不飽和単量体として2−(パーフルオロブチ
ル)エチルメタクリレート1.0gを配合した他は参考
例11と同様にして感光性樹脂組成物を調製し、硬化後
の塗膜につき屈折率および硬度を測定した。結果を表9
に示す。
【0116】参考例22〜24、比較参考例13 実施例1および比較例1で調製した含フッ素共重合体の
10%メチルイソブチルケトン溶液を、キシレンおよび
アルカリ性洗浄剤で脱脂したアルミ板に塗布し、120
℃で15分間乾燥させた。また、参考例11および参考
例21で調製した感光性樹脂組成物溶液についても同様
にアルミ板に塗布し、それぞれの硬化条件にて硬化させ
た。得られた試験片をフェードメータ(スガ試験機
(株)製)を用いて、促進耐候試験を行った。1000
時間後の光沢の初期値に対する光沢の保持率(%)を求
め、下記基準により耐候性を評価した。 光沢保持率 ○:100〜80% △: 79〜40% ×: 39%以下 同様にして得られた試験片を、南西方向、水平面より4
5゜の角度で保持し、1ケ月屋外暴露の明度差(△
*)を測定し、耐汚染性を次の基準で評価した。 ○: 5以下 △: 5〜10 ×: 10以上 結果を表11に示す。
【0117】
【表11】
【0118】
【発明の効果】本発明の含フッ素ランダム共重合体は、
優れた透明性、低屈折率という特性を活かして、例えば
反射防止膜、光ファイバー鞘材などの光学材料、またフ
ッ素材料本来の特性である耐候性および耐汚染性を活か
した塗料用材料、耐候フィルム用材料などに好適に使用
できる。
【0119】以上詳述した本発明の含フッ素ランダム共
重合体の好ましい態様、該共重合体を用いた硬化性組成
物および該共重合体に光重合性基を導入して得られる感
光性樹脂を用いた組成物につき付記する。 1. ヘキサフルオロプロピレン単位の含量が25〜55
モル%である含フッ素ランダム共重合体。 2. 水酸基含有単量体単位の含量が3〜15モル%であ
る含フッ素ランダム共重合体。 3. ヘキサフルオロプロピレン単位と水酸基含有単量体
単位の合計量が30〜90モル%である含フッ素ランダ
ム共重合体。 4. 水酸基含有単量体が4−ヒドロキシブチルビニルエ
ーテルまたは2−ヒドロキシエチルビニルエーテルであ
る含フッ素ランダム共重合体。 5. ヘキサフルオロプロピレン単位および水酸基含有単
量体単位以外の単位を与える単量体がエチルビニルエー
テル、ビバリン酸ビニルおよびパーフルオロプロピルパ
ーフルオロビニルエーテルから選ばれる少なくとも1種
である含フッ素ランダム共重合体。
【0120】6. フッ素含量が45〜65重量%である
含フッ素ランダム共重合体である含フッ素ランダム共重
合体。 7. 屈折率nDが1.35〜1.40である含フッ素ラン
ダム共重合体。 8. 固有粘度(N,N−ジメチルアセトアミド溶媒中、
25℃で測定)が0.1〜1.5dl/gである含フッ素
ランダム共重合体。 9. 本発明の含フッ素ランダム共重合体および硬化剤を
含む硬化性組成物。 10. 上記9に記載の硬化性組成物の低屈折率硬化物。 11. 本発明の含フッ素ランダム共重合体に光重合基を導
入した感光性樹脂および光重合開始剤を含む感光性樹脂
組成物。 12. 上記11に記載の感光性樹脂組成物の低屈折率硬化
物。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1で合成した含フッ素共重合体の
赤外線吸収スペクトルである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−39313(JP,A) 特開 平5−202261(JP,A) 特開 平6−79225(JP,A) 特開 昭61−275311(JP,A) 特開 平2−147614(JP,A) 特開 平5−32727(JP,A) 特開 昭61−261367(JP,A) 特開 昭61−141713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 214/28 C08F 216/04 - 216/08 C08F 216/14 - 216/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ヘキサフルオロプロピレン単位、
    水酸基含有単量体単位および上記2種の単量体以外の単
    量体単位からなり、(2)ヘキサフルオロプロピレン単
    位の含量が20〜70モル%、水酸基含有単量体単位の
    含量が1〜20モル%であり、(3)フッ素含量が40
    〜70重量%であり、(4)屈折率nDが1.4以下で
    あり、そして(5)固有粘度(N,N−ジメチルアセト
    アミド溶媒、25℃で測定)が0.05〜2dl/gで
    ある含フッ素ランダム共重合体および上記水酸基と反応
    する硬化剤を含有することを特徴とする光学材料用硬化
    性組成物
  2. 【請求項2】 前記硬化剤の含有量が、前記含フッ素ラ
    ンダム共重合体中の水酸基1当量に対し0.1〜5当量
    に相当する、請求項1に記載の光学材料用硬化性組成
    物。
  3. 【請求項3】 (1)ヘキサフルオロプロピレン単位、
    水酸基含有単量体単位および上記2種の単量体以外の単
    量体単位からなり、(2)ヘキサフルオロプロピレン単
    位の含量が20〜70モル%、水酸基含有単量体単位の
    含量が1〜20モル%であり、(3)フッ素含量が40
    〜70重量%であり、(4)屈折率n D が1.4以下で
    あり、そして(5)固有粘度(N,N−ジメチルアセト
    アミド溶媒、25℃で測定)が0.05〜2dl/gで
    ありそして(6)光重合性基を有する、ことを特徴とす
    る光重合性含フッ素ランダム共重合体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光重合性含フッ素ラン
    ダム共重合体100重量部および光重合開始剤0.1〜
    20重量部を含有することを特徴とする感光性硬化性組
    成物。
  5. 【請求項5】 光学材料用である請求項4に記載の感光
    性硬化性組成物。
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