JP3495790B2 - 車両用無段変速装置 - Google Patents

車両用無段変速装置

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JP3495790B2 JP19587994A JP19587994A JP3495790B2 JP 3495790 B2 JP3495790 B2 JP 3495790B2 JP 19587994 A JP19587994 A JP 19587994A JP 19587994 A JP19587994 A JP 19587994A JP 3495790 B2 JP3495790 B2 JP 3495790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用無段変速装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用無段変速装置としては、特
開平4−277357号公報及び特開平4−30044
8号公報に示されるものがある。これらに示される車両
用無段変速装置はともに、減速装置が設けられている第
1の動力伝達経路(ロー・モード)と、無段変速機が設
けられている第2の動力伝達経路(ハイ・モード)と、
を有しており、第1の動力伝達経路と第2の動力伝達経
路との切換えは、経路切換クラッチ(又はクラッチ)に
より行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用無段変速装置では、特開平4−277357
号公報及び特開平4−300448号公報に示されるも
のもともに、ロー・モードとハイ・モードとの切換え
は、まず、経路切換クラッチのロー・モードのクラッチ
を切断し、次いで、ハイ・モードのクラッチを接続する
ことにより行われる。このため、経路切換クラッチの切
換えタイミングが難しく、切換時に変速ショックが発生
することがあるという問題がある。本発明は、このよう
な課題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、トルクコンバータのタービンランナが前後進切換装
置の前進クラッチ及びギア要素を正転方向にのみ駆動可
能なように作用する一方向クラッチを設け、トルクコン
バータ、一方向クラッチ、前後進切換装置及び減速装置
の順に動力が伝達される第1の動力伝達経路と、ダン
パ、直結クラッチ及び無段変速機構の順に動力が伝達さ
れる第2の動力伝達経路と、第1の動力伝達経路と、第
2の動力伝達経路と、に動力が分割されて伝達される第
3の動力伝達経路と、を切換可能に構成することによ
り、上記課題を解決する。すなわち、本発明の車両用無
段変速装置は、入力軸(12)と、トルクコンバータ
(14)と、前後進切換装置(18)(92)と、減速
装置(26)と、直結クラッチ(38)と、無段変速機
構(40)(80)と、ダンパ(36)と、を有する、
ものにおいて、上記トルクコンバータ(14)のタービ
ンランナ(14b)が上記前後進切換装置(18)(9
2)の前進クラッチ(20)(94)、及び前後進切換
装置(18)(92)のギア要素(22a)(90a)
を正転方向にのみ駆動可能なように作用する一方向クラ
ッチ(16)が設けられており、トルクコンバータ(1
4)、一方向クラッチ(16)、前後進切換装置(1
8)(92)、及び上記減速装置(26)の順に動力が
伝達される第1の動力伝達経路と、上記ダンパ(3
6)、上記直結クラッチ(38)及び上記無段変速機構
(40)(80)の順に動力が伝達される第2の動力伝
達経路と、第1の動力伝達経路と、第2の動力伝達経路
と、に動力が分割されて伝達される第3の動力伝達経路
と、を切換可能に構成されており、発進後、ロー・モー
ドからハイ・モードへ切換えるときには、無段変速機構
の変速比を制御して、入力軸の回転数と、無段変速機構
の入力メンバーの回転数と、を同期させ、直結クラッチ
を締結させる、ことを特徴とする。また、請求項2記載
の本発明のように、上記無段変速機構は、摩擦車式無段
変速機構(40)とすることができる。また、請求項3
記載の本発明のように、上記無段変速機構は、Vベルト
式無段変速機構(80)とすることもできる。また、請
求項4記載の本発明のように、上記前後進切換装置(1
8)は、ダブルピニオン型遊星歯車機構(22)と、前
進クラッチ(20)と、後退ブレーキ(24)と、を有
しており、車両の前進時は、前進クラッチ(20)を介
してサンギア(22a)とキャリア(22b)とが締結
され、車両の後退時は、後退ブレーキ(24)とリング
ギア(22c)とが締結されるように構成されているも
のとすることができる。また、請求項5記載の本発明の
ように、上記前後進切換装置(92)は、単純遊星歯車
機構(90)と、前進クラッチ(94)と、後退ブレー
キ(96)と、を有しており、車両の前進時は、前進ク
ラッチ(94)を介してサンギア(90a)とキャリア
(90b)とが締結され、車両の後退時は、後退ブレー
キ(96)とキャリア(90b)とが締結されるように
構成されているものとすることもできる。なお、上記か
っこ内の符号は、後述する実施例の対応する部材を示
す。
【0005】
【作用】本発明の車両用無段変速装置は、前進クラッチ
20を締結し、後退ブレーキ24及び直結クラッチ38
を解放することにより、第1の動力伝達経路で車両を発
進させる。発進後、ロー・モードからハイ・モードへ切
換えるときには、無段変速機構40の変速比を制御し
て、入力軸12の回転数と、無段変速機構40の入力メ
ンバーの回転数と、を同期させ、直結クラッチ38を締
結させる。これにより、第3の動力伝達経路に切換えら
れるが、動力は直結クラッチ38を通らず、すべて第1
の動力伝達経路で伝達される。したがって、動力伝達経
路の切換えにより、変速ショックが発生するということ
がない。
【0006】
【実施例】図1に第1実施例を示す。エンジン10には
入力軸12が連結されており、これにトルクコンバータ
14が連結されている。これにより、エンジン10の回
転力は入力軸12を介してトルクコンバータ14に入力
される。トルクコンバータ14は、ポンプインペラ14
a、タービンランナ14b及びステータ14cを有して
いる。タービンランナ14bは、正転方向にのみ駆動可
能な一方向クラッチ16を介して前後進切換装置18の
前進クラッチ20及びサンギア22a(ギア要素)に連
結されている。前後進切換装置18は、ダブルピニオン
型遊星歯車機構22、上述の前進クラッチ20及び後退
ブレーキ24からなる。ダブルピニオン型遊星歯車機構
22は、上述のサンギア22a、キャリア22b及びリ
ングギア22cを有する。前進クラッチ20は、キャリ
ア22bに連結されており、後退ブレーキ24は、リン
グギア22cに連結されている。キャリア22bは、減
速装置26のギア28及び第1アイドラギア30を介し
て、副軸(カウンタ軸)32に取付けられたギア34に
連結されている。入力軸12には、ダンパ36を介して
直結クラッチ38が連結されている。直結クラッチ38
は、これの下流側に設けられる摩擦車式無段変速機構
(無段変速機構)40の推力カム装置42に連結されて
いる。摩擦車式無段変速機構40は、入力ディスク44
及び46と、出力ディスク48及び50と、両ディスク
に摩擦接触するように配置される摩擦ローラ52及び5
4と、上述の推力カム装置42と、を有している。入力
ディスク44及び46、及び出力ディスク48及び50
に対する摩擦ローラ52及び54の接触状態を変えるこ
とにより、入力ディスク44及び46と出力ディスク4
8及び50との回転速度比を連続的に変えることができ
る。入力ディスク44及び46は、これに回転を伝達可
能に入力軸12が連結されているとともに、推力カム装
置42により出力ディスク48及び50方向への推力が
それぞれ加えられる。出力ディスク48及び50は、出
力ギア56と一体回転可能に連結されている。出力ギア
56は、副軸32に一体回転するように取付けられてい
るギア58にかみ合わされている。副軸32には、ギア
60も一体回転するように取付けられており、ギア60
は、第2アイドラギア62及びギア64を介して出力軸
66に連結されている。
【0007】次に、上記第1実施例の作動について説明
する。この車両用無段変速装置においては、3つの動力
伝達経路が構成される。第1の動力伝達経路では、前進
クラッチ20を締結し、後退ブレーキ24及び直結クラ
ッチ38を解放することにより、エンジン10の動力
が、入力軸12、トルクコンバータ14、前後進切換装
置18、減速装置26、副軸32、ギア60、第2アイ
ドラギア62、ギア64、及び出力軸66の順に伝達さ
れる(ロー・モード)。次に、第2の動力伝達経路で
は、前進クラッチ20及び直結クラッチ38を締結し、
後退ブレーキ24を解放することにより、エンジン10
の動力が、入力軸12、ダンパ36、直結クラッチ3
8、摩擦車式無段変速機構40、出力ギア56、ギア5
8、副軸32、ギア60、第2アイドラギア62、ギア
64、及び出力軸66の順に伝達される(ハイ・モー
ド、スプリット・モード)。次に、第3の動力伝達経路
では、前進クラッチ20及び直結クラッチ38を締結
し、後退ブレーキ24を解放するとともに、スプリット
比が1より小さい場合に、エンジン10の動力が、第1
の動力伝達経路と第2の動力伝達経路とに分割されて伝
達される(ハイ・モード、スプリット・モード)。次
に、後退時では、前進クラッチ20及び直結クラッチ3
8を解放し、後退ブレーキ24を締結することにより、
エンジン10の動力は、トルクコンバータ14、前後進
切換装置18、減速装置26、副軸32、ギア60、第
2アイドラギア62、ギア64、及び出力軸66の順に
逆回転動力として伝達される。なお、スプリット比=摩
擦車式無段変速機構40を通るトルク/入力トルクであ
る。
【0008】上記作動を実際の運転に則して説明する。
車両を前進させる場合は、トルクコンバータ14を使用
し、ロー・モードで発進させる。発進後、摩擦車式無段
変速機構40の変速比を制御して、入力軸12の回転数
と、摩擦車式無段変速機構40の入力ディスク44及び
46の回転数と、を同期させ、直結クラッチ38を締結
させることにより、ハイ・モードに切換える。このと
き、エンジン10の動力は直結クラッチ38を通らず、
すべてトルクコンバータ14、前後進切換装置18及び
減速装置26を通って副軸32に伝達される(すなわ
ち、スプリット比=0)。したがって、動力伝達経路の
切換えにより、変速ショックが発生するということがな
い。ハイ・モードへの切換え後は、摩擦車式無段変速機
構40の変速比を増加させていく。摩擦車式無段変速機
構40の変速比を増加させていくにつれて、トルクコン
バータ14の速度比が増加し、トルクコンバータ14を
通る動力が減少するとともに、摩擦車式無段変速機構4
0を通る動力が増加する(すなわち、スプリット比が増
大する)。摩擦車式無段変速機構40の変速比を増加さ
せていき、トルクコンバータ14の速度比が1になる
と、それ以上摩擦車式無段変速機構40の変速比を増加
させても、前後進切換装置18の一方向クラッチ16の
作用により、タービンランナ14bは、ポンプインペラ
14aに引きずられて回転するだけで、ポンプインペラ
14aよりも高速で回転しないようになる。すなわち、
エンジン10の動力は、トルクコンバータ14をまった
く通らずに、すべて摩擦車式無段変速機構40を通る状
態で作動する(すなわち、スプリット比=1)。なお、
スプリット比が1以下の場合においては、トルクコンバ
ータ14の速度比は、摩擦車式無段変速機構40の変速
比によって一義的に決まる。また、摩擦車式無段変速機
構40の変速比を、これと直結クラッチ38とを同期さ
せた状態よりも小さくすると、スプリット比は負の値に
なる。このため、出力軸66への出力の一部は、摩擦車
式無段変速機構40の出力ディスク48及び50、入力
ディスク44及び46、直結クラッチ38、ダンパ3
6、及びトルクコンバータ14のポンプインペラ14a
の順に循環する。これにより、エンジン10の回転数が
増加するとともに、トルクコンバータ14の速度比が減
少する。なお、変速は、摩擦車式無段変速機構40の可
能な範囲内でオーバドライブまで行うことができる。
【0009】図2に本発明の第2実施例を示す。これ
は、第1実施例の摩擦車式無段変速機構40に代えて、
Vベルト式無段変速機構(無段変速機構)80を用いた
ものであり、下記以外の構成は、部材の配置を若干変更
した以外は第1実施例と同様である。Vベルト式無段変
速機構80は入力プーリ80a、出力プーリ80b及び
両プーリ間に掛け渡されているベルト82から構成され
ている。Vベルト式無段変速機構80の入力プーリ80
aは、直結クラッチ38に連結されており、出力プーリ
80bは、副軸32に取付けられている。副軸32のギ
ア60は、第2アイドラギア62を介して出力軸66に
連結されている。
【0010】次に、第2実施例の作動について説明す
る。第2実施例も第1実施例と同様に、3つの動力伝達
経路が構成される。第1の動力伝達経路では、前進クラ
ッチ20を締結し、後退ブレーキ24及び直結クラッチ
38を解放することにより、エンジン10の動力が、ト
ルクコンバータ14、前後進切換装置18、減速装置2
6、副軸32、ギア60、第2アイドラギア62、及び
出力軸66の順に伝達される(ロー・モード)。次に、
第2の動力伝達経路では、前進クラッチ20及び直結ク
ラッチ38を締結し、後退ブレーキ24を解放すること
により、エンジン10の動力が、入力軸12、ダンパ3
6、直結クラッチ38、Vベルト式無段変速機構80、
副軸32、ギア60、第2アイドラギア62、及び出力
軸66の順に伝達される(ハイ・モード、スプリット・
モード)。次に、第3の動力伝達経路では、前進クラッ
チ20及び直結クラッチ38を締結し、後退ブレーキ2
4を解放するとともに、スプリット比が1より小さい場
合に、エンジン10の動力が、第1の動力伝達経路と第
2の動力伝達経路とに分割されて伝達される(ハイ・モ
ード、スプリット・モード)。次に、後退時では、前進
クラッチ20及び直結クラッチ38を解放し、後退ブレ
ーキ24を締結する。これにより、エンジン10の動力
は、トルクコンバータ14、前後進切換装置18、減速
装置26、副軸32、ギア60、第2アイドラギア6
2、及び出力軸66の順に逆回転動力として伝達され
る。なお、スプリット比=Vベルト式無段変速機構80
を通るトルク/入力トルクである。
【0011】上記作動を実際の運転に則して説明する。
車両を前進させる場合は、トルクコンバータ14を使用
し、ロー・モードで発進させる。発進後、Vベルト式無
段変速機構80の変速比を制御して、入力軸12の回転
数とVベルト式無段変速機構80の入力プーリ80aの
回転数とを同期させ、直結クラッチ38を締結させるこ
とにより、ハイ・モードに切換える。このとき、エンジ
ン10の動力は直結クラッチ38を通らず、すべてトル
クコンバータ14、前後進切換装置18及び減速装置2
6を通って副軸32に伝達される(すなわち、スプリッ
ト比=0)。したがって、動力伝達経路の切換えによ
り、変速ショックが発生するということがない。ハイ・
モードへの切換え後は、Vベルト式無段変速機構80の
変速比を増加させていく。Vベルト式無段変速機構80
の変速比を増加させていくにつれて、トルクコンバータ
14の速度比が増加し、トルクコンバータ14を通る動
力が減少するとともに、Vベルト式無段変速機構80を
通る動力が増加する(すなわち、スプリット比が増大す
る)。Vベルト式無段変速機構80の変速比を増加させ
ていき、トルクコンバータ14の速度比が1になると、
それ以上Vベルト式無段変速機構80の変速比を増加さ
せても、前後進切換装置18の一方向クラッチ16の作
用により、タービンランナ14bは、ポンプインペラ1
4aに引きずられて回転するだけで、ポンプインペラ1
4aよりも高速で回転しないようになる。すなわち、動
力はまったくトルクコンバータ14を通らずに、すべて
Vベルト式無段変速機構80を通る状態で作動する(す
なわち、スプリット比=1)。なお、スプリット比が1
以下の場合は、トルクコンバータ14の速度比は、Vベ
ルト式無段変速機構80の変速比によって一義的に決ま
る。Vベルト式無段変速機構80の変速比を、これと直
結クラッチ38とを同期させた状態よりも小さくする
と、スプリット比は負の値になり、出力軸66への出力
の一部は、Vベルト式無段変速機構80の出力プーリ8
0b、入力プーリ80a、直結クラッチ38、ダンパ3
6、及びトルクコンバータ14のポンプインペラ14a
の順に循環する。これにより、エンジン10の回転数が
増加するとともに、トルクコンバータ14の速度比が減
少する。なお、変速は、Vベルト式無段変速機構80の
可能な範囲内でオーバドライブまで行うことができる。
【0012】図3に本発明の第3実施例を示す。これ
は、第1実施例のダブルピニオン型遊星歯車機構22を
使用した前後進切換装置18の代わりに、単純遊星歯車
機構90を使用した前後進切換装置92にしたものであ
り、その他の構造は、第1実施例と同様である。第1実
施例と異なる部分のみを以下に説明する。トルクコンバ
ータ14のタービンランナ14bは、一方向クラッチ1
6を介してサンギア90a及び前進クラッチ94に連結
されている。キャリア90bは、前進クラッチ94及び
後退ブレーキ96に連結されている。リングギア90c
は、減速装置26のギア28及び第1アイドラギア30
を介してギア34に連結されている。第3実施例の作動
及び効果は、第1実施例とまったく同じであるので、説
明を省略する。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、車両を発進させる場合
は、前進クラッチを締結し、後退ブレーキ及び直結クラ
ッチを解放することにより、第1の動力伝達経路で行わ
せる。発進後、ロー・モードからハイ・モードへ切換え
るときには、無段変速機構の変速比を制御して、入力軸
の回転数と、無段変速機構の入力メンバーの回転数と、
を同期させ、直結クラッチを締結させる。これにより、
第3の動力伝達経路に切換えられるが、動力は直結クラ
ッチを通らず、すべて、第1の動力伝達経路で伝達され
る。したがって、動力伝達経路の切換えにより、変速シ
ョックが発生するということがない。また、ハイ・モー
ドをスプリットタイプにしたことにより、次のような効
果が得られる。すなわち、ハイ・モードでの急加速時な
どのように大きなパワーが必要なときには、スプリット
比を1より小さくして、無段変速機構を通る動力を減少
させることができるため、無段変速機構の容量を小さく
することができるので、耐久性を向上させることができ
る。また、上記のように大きなパワーが必要なときに、
スプリット比を負にして、動力循環を行い、出力を増加
させることもできる。また、ハイ・モードでの加速時に
は、スプリット比を1より小さくし、トルクコンバータ
を通る動力割合を大きくすることによって、エンジンの
振動が無段変速機構に伝達されないようにすることがで
きるので、直結クラッチに連結するダンパを簡単な構造
のものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す図である。
【符号の説明】
12 入力軸 14 トルクコンバータ 16 一方向クラッチ 18、92 前後進切換装置 20、94 前進クラッチ 22 ダブルピニオン型遊星歯車装置 22a、90a サンギア(ギア要素) 22b、90b キャリア 22c リングギア 24、96 後退ブレーキ 26 減速装置 36 ダンパ 38 直結クラッチ 40 摩擦車式無段変速機構(無段変速機構) 80 Vベルト式無段変速機構(無段変速機構) 90 単純遊星歯車機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/02 - 37/10 F16H 47/06,47/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸(12)と、トルクコンバータ
    (14)と、前後進切換装置(18)(92)と、減速
    装置(26)と、直結クラッチ(38)と、無段変速機
    構(40)(80)と、ダンパ(36)と、を有する、 車両用無段変速装置において、 上記トルクコンバータ(14)のタービンランナ(14
    b)が上記前後進切換装置(18)(92)の前進クラ
    ッチ(20)(94)、及び前後進切換装置(18)
    (92)のギア要素(22a)(90a)を正転方向に
    のみ駆動可能なように作用する一方向クラッチ(16)
    が設けられており、 トルクコンバータ(14)、一方向クラッチ(16)、
    前後進切換装置(18)(92)、及び上記減速装置
    (26)の順に動力が伝達される第1の動力伝達経路
    と、 上記ダンパ(36)、上記直結クラッチ(38)及び上
    記無段変速機構(40)(80)の順に動力が伝達され
    る第2の動力伝達経路と、 第1の動力伝達経路と、第2の動力伝達経路と、に動力
    が分割されて伝達される第3の動力伝達経路と、 を切換可能に構成されており、 発進後、ロー・モードからハイ・モードへ切換えるとき
    には、無段変速機構の変速比を制御して、入力軸の回転
    数と、無段変速機構の入力メンバーの回転数と、を同期
    させ、直結クラッチを締結させる ことを特徴とする車両
    用無段変速装置。
  2. 【請求項2】 上記無段変速機構は、摩擦車式無段変速
    機構(40)である、 請求項1記載の車両用無段変速装置。
  3. 【請求項3】 上記無段変速機構は、Vベルト式無段変
    速機構(80)である、 請求項1記載の車両用無段変速装置。
  4. 【請求項4】 上記前後進切換装置(18)は、ダブル
    ピニオン型遊星歯車機構(22)と、前進クラッチ(2
    0)と、後退ブレーキ(24)と、を有しており、 車両の前進時は、前進クラッチ(20)を介してサンギ
    ア(22a)とキャリア(22b)とが締結され、車両
    の後退時は、後退ブレーキ(24)とリングギア(22
    c)とが締結されるように構成されている、 請求項1、2又は3記載の車両用無段変速装置。
  5. 【請求項5】 上記前後進切換装置(92)は、単純遊
    星歯車機構(90)と、前進クラッチ(94)と、後退
    ブレーキ(96)と、を有しており、 車両の前進時は、前進クラッチ(94)を介してサンギ
    ア(90a)とキャリア(90b)とが締結され、車両
    の後退時は、後退ブレーキ(96)とキャリア(90
    b)とが締結されるように構成されている、 請求項1、2又は3記載の車両用無段変速装置。
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