JP3495450B2 - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP3495450B2
JP3495450B2 JP5454095A JP5454095A JP3495450B2 JP 3495450 B2 JP3495450 B2 JP 3495450B2 JP 5454095 A JP5454095 A JP 5454095A JP 5454095 A JP5454095 A JP 5454095A JP 3495450 B2 JP3495450 B2 JP 3495450B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル工事の曲線施
工に適用されるトンネル掘削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネル掘削機を図5、図6によ
り説明する。図5は、中折ジャッキ機構の横断平面図
図6(a)は、中折部のローリング防止機構の正面図、
図6(b)は、図6(a)の矢視E−E線に沿う縦断側
面図である。図5の25が中折ジャッキ機構の基本とな
る球面リングで、この球面リング25の球面は、トンネ
ル掘削機の中心線のC点を基点とした半径R1 を半径と
している。この球面リング25は、後胴14に固定さ
れ、前胴13の内面にシール15を介してスライド可能
に接触している。
【0003】18A、18Bがトンネル掘削機内の左右
上下4箇所に配設した中折ジャッキで、これら中折ジャ
ッキ18A、18Bの後端部は、上下方向のピン19を
介して後胴14に枢支され、前端部は、上下方向のピン
20を介して前胴13に枢支されている。また中折部の
ローリング防止機構は、図6(a)(b)に示すように
後胴14に固定した球面リング25と、ローリングスト
ッパ21、22、23と、ローリングストッパピン24
とにより構成されている。
【0004】上記図5、図6に示すトンネル掘削機で
は、右カーブ施工時には、右側上下2つの中折ジャッキ
18Aを収縮作動し、左側上下2つの中折ジャッキ18
Bを伸長作動し、前胴13をトンネル掘削機の中心線の
C点を基点として右側に移動させて、右カーブを施工す
る。また左カーブ施工時には、これと逆の作動により、
前胴13をトンネル掘削機の中心線のC点を基点として
左側に移動させて、左カーブを施工する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図5、図6に示す
従来のトンネル掘削機には、次の問題点があった。 (1)前胴13がトンネル掘削機の中心線のC点を基点
として左側または右側に移動するので、前胴13の球面
リング25の後半分に対する摺動範囲が大きくなり、そ
のため、機長が長くなって、施工性が悪い。なお機長
は、短い程、施工性が良い。 (2)ローリングストッパ21、22、23の機械加工
に多くの時間を要して、コスト高になるという問題があ
った。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、1)機長を短くできて、
施工性を向上でき、2)掘削後の余堀り部に対する裏込
め材の注入量を少なくでき、3)製作コストを低減で
き、4)故障の心配もなく、5)擬似球面リング用ロー
リング防止機構の重量を軽減できるトンネル掘削機を提
供しようとする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のトンネル掘削機は、カッタを有する前胴
と、この前胴内に摺動可能に挿入した擬似球面リングを
有する後胴と、これら前胴と後胴とに上下方向のピン軸
を介して結合した中折ジャッキと、上記前胴と上記後胴
とを互いに回転しないように一方の胴に1枚の板を取付
けるとともに他方の胴に2枚の板を上記1枚の板を挟ん
で取付けた擬似球面リング用ローリング防止手段とを具
えている(請求項1)。
【0008】前記トンネル掘削機において、ローリング
防止手段の板を略水平に設けてもよい(請求項2)。前
記トンネル掘削機において、擬似球面リングの外側球面
を、径の大なる前半径Rと径の小なる後半径rとからな
る、径の異なる2つの球面により形成し、これら前半径
Rと後半径rとの和を擬似球面リングの外径と実質的に
等しくしてもよい(請求項3)。
【0009】
【作用】本発明のトンネル掘削機は前記のように構成さ
れており、右カーブ施工時には、左側上下2つの中折ジ
ャッキ6Bを伸長作動する一方、右側上下2つの中折ジ
ャッキ6Aを固定のままにして、前胴13をB点を基点
として右側に移動させて、右カーブを施工する。また左
カーブ施工時には、これと逆の作動により、前胴13を
A点を基点として左側に移動させて、左カーブを施工す
る。また擬似球面リング用ローリング防止手段を、前胴
13の上下中間部の左右内壁面に左右各1枚の板16を
略水平に固定し、後胴14の上下中間部の左右内壁面に
左右各2枚の板17を略水平に固定して、これらの板1
7により上記板16を挟んで構成しており、この擬似球
面リング用ローリング防止手段は、前胴13と後胴14
との左右方向への相対運動を比較的自由に許容するが、
回転運動を抑える。
【0010】
【実施例】次に本発明のトンネル掘削機を図1〜図4に
示す一実施例により説明する。図1は、トンネル掘削機
の全体を示す縦断側面図、図2は、中折ジャッキ機構の
横断平面図、図3は、中折部のローリングストッパの正
面図、図4は、図3の矢視D−D線に沿う横断底面図で
ある。
【0011】図1の1がトンネル掘削機本体、2がこの
トンネル掘削機本体1の前面に回転可能に設けたカッタ
ヘッド、7がこのカッタヘッド2に設けたローラカッ
タ、3が上記カッタヘッド2を回転させるカッタ駆動モ
ータ、4がスクリューコンベアで、このカッタ駆動モー
タ3によりカッタヘッド2を回転して、ローラカッタ7
等により前方の土砂を掘削する一方、掘削した土砂をス
クリューコンベア4より機外へ排出するようになってい
る。
【0012】5がトンネル掘削機本体1の後部に設けた
シールドジャッキ、9がセグメントで、シールドジャッ
キ5によりセグメント9を外部から搬入し、この外部か
ら搬入したセグメント9をエレクター8により掘削後の
トンネル内壁面に沿って組み立てるようになっている。
図2、図3の13が前胴、14が後胴、6Aが右側上下
2つの中折ジャッキ、6Bが左側上下2つの中折ジャッ
キ、10がこれら中折ジャッキ6A、6Bの後端部を後
胴14に枢支する上下方向のピン軸、11がこれら中折
ジャッキ6A、6Bの前端部を前胴13に枢支する上下
方向のピン軸で、後胴14側の上下のピン軸10,10
の中間点がトンネル掘削機本体1の横断平面(XY軸
面)上に位置している。
【0013】12が上記後胴14の前部に取付けた擬似
球面リングで、この擬似球面リング12の外側前球面
は、上記中折ジャッキ6A,6BがXY軸面上にあると
仮定した場合に、遠くに ある仮想中折ジャッキ6Bの
ン軸10の中心点を中心とする前半径Rの球面になり、
擬似球面リング12の外側後球面は、近くにある仮想中
折ジャッキ6Aのピン軸10の中心点を中心とする後半
径rの球面になり、これら前半径Rと後半径rとの和が
擬似球面リング12の外径と実質的に等しくなってい
る。
【0014】15が上記後胴13の内面に設けたシール
で、このシール15が上記擬似球面リング12の外側球
面に接触している。図3、図4の16が前胴13の上下
中間部の左右内壁面に略水平に固定した左右各1枚の
板、17が後胴14の上下中間部の左右内壁面に略水平
に固定した左右各2枚の板で、これらの板17が上記板
16を挟んで、擬似球面リング用ローリング防止機構が
構成されている。
【0015】次に前記図1〜図4に示すトンネル掘削機
の作用を具体的に説明する。右カーブ施工時には、左側
上下2つの中折ジャッキ6Bを伸長作動する一方、右側
上下2つの中折ジャッキ6Aを固定のままにして、前胴
13をB点を基点として右側に移動させて、右カーブを
施工する。また左カーブ施工時には、これと逆の作動に
より、前胴13をA点を基点として左側に移動させて、
左カーブを施工する。
【0016】このように右カーブ施工時には、前胴13
をB点を基点として右側に移動させて、右カーブを施工
し、左カーブ施工時には、前胴13をA点を基点として
左側に移動させて、左カーブを施工するので、前記従来
のように前胴13をC点を基点として左側または右側に
移動させる場合に比べて前胴13の球面リングの後球面
に対する摺動範囲が小さくなり、そのため、機長が短く
なって、施工性が向上する。
【0017】また機長が短くなるので、トンネル掘削時
の余堀りも少なくてすみ、掘削後の余堀り部に対する裏
込め材の注入量が少なくてすむ利点もある。また擬似球
面リング用ローリング防止機構を、前胴13の上下中間
部の左右内壁面に左右各1枚の板16を略水平に固定
し、後胴14の上下中間部の左右内壁面に左右各2枚の
板17を略水平に固定して、これらの板17により上記
板16を挟んで構成しており、この擬似球面リング用ロ
ーリング防止機構は、前胴13と後胴14との左右方向
への相対運動を比較的自由に許容するが、回転運動を抑
える。
【0018】この擬似球面リング用ローリング防止機構
は、上記のように1枚の板16を2枚の板17で単に挟
んだだけの構成であり、構造が簡単なので、製作コスト
が低減する。また上記のように構造が簡単なので、駆動
部を必要としなくて、故障の心配もない。また上記のよ
うに構造が簡単なので、擬似球面リング用ローリング防
止機構の重量が軽減する。
【0019】
【発明の効果】本発明のトンネル掘削機は前記のように
右カーブ施工時には、前胴13をB点を基点として右側
に移動させて、右カーブを施工し、左カーブ施工時に
は、前胴13をA点を基点として左側に移動させて、左
カーブを施工するので、前記従来のように前胴13をC
点を基点として左側または右側に移動させる場合に比べ
て前胴13の球面リングの後球面に対する摺動範囲を
さくでき、そのため、機長を短くできて、施工性を向上
できる。
【0020】また機長を短くできるので、トンネル掘削
時の余堀りも少なくてすみ、掘削後に余堀り部を裏込め
材の注入量を少なくできる。また擬似球面リング用ロー
リング防止手段を、前胴13の上下中間部の左右内壁面
に左右各1枚の板16を略水平に固定し、後胴14の上
下中間部の左右内壁面に左右各2枚の板17を略水平に
固定して、これらの板17により上記板16を挟んで構
成しており、構造が簡単なので、製作コストを低減でき
る。
【0021】また上記のように構造が簡単なので、擬似
球面リング用ローリング防止手段の重量を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトンネル掘削機の全体を示す縦断側
面図である。
【図2】 同トンネル掘削機の中折ジャッキ機構の横断
平面図である。
【図3】 同トンネル掘削機の中折部のローリングスト
ッパ(板)を示す正面図である。
【図4】 図3の矢視D−D線に沿う横断底面図であ
る。
【図5】 従来のトンネル掘削機の中折ジャッキ機構を
示す横断平面図である。
【図6】 (a)は同トンネル掘削機の中折部のローリ
ング防止手段を示す正面図、(b)は(a)の矢視E−
E線に沿う縦断側面図である。
【符号の説明】
6A 右側の中折ジャッキ 6B 左側の中折ジャッキ 10 ピン軸 11 ピン軸 12 擬似球面リング 13 前胴 14 後胴 15 シール 16 ローリング防止手段の前胴13側の板 17、17 ローリング防止手段の後胴14側の板 R 擬似球面リング12の前半径 r 擬似球面リング12の後半径 A 左カーブ施工時の基点 B 右カーブ施工時の基点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタを有する前胴と、この前胴内に摺
    動可能に挿入した擬似球面リングを有する後胴と、これ
    ら前胴と後胴とに上下方向のピン軸を介して結合した中
    折ジャッキと、上記前胴と上記後胴とを互いに回転しな
    いように一方の胴に1枚の板を取付けるとともに他方の
    胴に2枚の板を上記1枚の板を挟んで取付けた擬似球面
    リング用ローリング防止手段とを具えていることを特徴
    としたトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 前記ローリング防止手段の板を略水平に
    設けた請求項1記載のトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 前記擬似球面リングの外側球面を、径の
    大なる前半径Rと径の小なる後半径rとからなる、径の
    異なる2つの球面により形成し、これら前半径Rと後半
    径rとの和を擬似球面リングの外径と実質的に等しくし
    た請求項1、2記載のトンネル掘削機。
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