JP3494977B2 - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

Info

Publication number
JP3494977B2
JP3494977B2 JP2000335214A JP2000335214A JP3494977B2 JP 3494977 B2 JP3494977 B2 JP 3494977B2 JP 2000335214 A JP2000335214 A JP 2000335214A JP 2000335214 A JP2000335214 A JP 2000335214A JP 3494977 B2 JP3494977 B2 JP 3494977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
display
product
displayed
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000335214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002098653A (ja
Inventor
征浩 嶌田
修 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Tohken Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
Tohken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishida Co Ltd, Tohken Co Ltd filed Critical Ishida Co Ltd
Priority to JP2000335214A priority Critical patent/JP3494977B2/ja
Publication of JP2002098653A publication Critical patent/JP2002098653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3494977B2 publication Critical patent/JP3494977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、連続搬送される物
品の状態をX線によって検査するX線検査装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】食品などの商品の生産ラインにおいて
は、商品への異物混入や商品の割れ欠けがある場合にそ
のような商品を出荷しないために、X線検査装置が使用
されることがある。このX線検査装置では、連続搬送さ
れてくる各被検査物品に対してX線を照射し、そのX線
の透過状態をX線ラインセンサで検出して、物品中に異
物が混入していないか、あるいは物品に割れ欠けが生じ
ていたり物品内の単位物(単品)の数量が不足していた
りしないかを判別する。また、X線検査装置によって、
物品内の単位物の数量を数えることが行なわれている。
X線検査装置において不良と判断された物品は、後段の
振分装置によって不良品として振り分けられる。物品に
異物が混入していたといった危機的な不良が見つかった
場合には、生産ラインを止めて上流の装置等の点検を行
い、原因が究明される。一方、割れ欠けや数量不足とい
った不良の場合には、取り替えや数量合わせを行って再
び生産ラインに戻されることが多い。また、X線検査装
置によって単位物の数量を数える場合には、後工程にて
その数が印刷されたラベルを貼り付けることが行なわれ
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようなX線検査装
置では、被検査物品の各部における透過X線量を所定の
基準レベル(しきい値)と比較して、異物の混入を判断
する。また、物品の割れ欠け等については、正規化した
被検査物品の画像と基準画像とのパターンマッチングを
行い、そのマッチングの度合いを所定のしきい値と比較
する。また、被検査物品の画像と基準画像とのパターン
マッチングを行い、被検査物品の画像中に現れる基準画
像の数を計数する。しかし、不良判断を行う従来のX線
検査装置においては、内蔵するコンピュータが自動的に
不良を判断するため、使用者は、物品の良・不良を知る
ことはできるが、その判断過程や判断における余裕度な
どを確認することはできない。また、良・不良の判断結
果以外では、物品のX線画像が使用者に示されることが
あるが、装置の不良判断の適正度合いを確認すること
は、使用者にとって容易なことではない。したがって、
使用者が判断の状態を確認して検査の確実性を向上させ
ようと思っても、従来の装置のおいては非常に困難であ
る。 【0004】そこで、検出した透過X線量に基づく数値
及びしきい値を画面表示することが考えられるが、連続
搬送され次々に不良検査が行われる物品それぞれに対し
て数値表示が為されても、使用者がそれらを全て認識し
て判断に結びつけることは困難である。また、計数を行
う従来のX線検査装置も、使用者が計数判断の状態を確
認して検査の確実性を向上させることが困難なものとな
っている。本発明の課題は、連続搬送される物品の検査
を行うX線検査装置であって、検査結果の認識が容易な
装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係るX線検査
装置は、連続搬送される物品の状態をX線を用いて検査
を行う装置であって、X線検出手段と、判断手段と、出
力手段と、記憶部と、表示部と、表示制御手段と、変更
手段とを備えている。X線検出手段は、X線で物品の状
態を検出する。判断手段は、X線検出手段による検出レ
ベルに基づき、物品の状態を判断する。出力手段は、判
断手段による判断結果を出力する。記憶部は、判断手段
の判断基準となるしきい値を物品毎に記憶する。表示部
は、検出レベルに基づく値を、その値に対応する面積で
表示するとともに、しきい値を、位置を固定して表示す
る。表示制御手段は、しきい値及び検出レベルに基づく
値を、表示部に表示させる。変更手段は、しきい値を変
更する。 【0006】この装置では、X線検出手段による物品の
状態の検出によって、異物が混入している物品のチェッ
ク、物品の割れ欠けのチェック、単品が複数含まれてい
る物品の単品の入数チェックや単品の個数の計測などの
検査を行うことができる。そして、この装置では、検査
において判断対象となる検出レベルに基づく値と判断基
準となるしきい値とを、表示部に表示する。この表示部
では、検出レベルに基づく値を、その値に対応する面積
で表示する。このため、装置の使用者は、検出レベルに
基づく値がしきい値に近いのか遠いのかを比較的容易に
認識することができるようになる。特に、表示部が検出
レベルに基づく値を対応する面積で表示するため、使用
者は、数値を読み取ることなく感覚的に判断の余裕度な
どを認識することができる。 【0007】例えば、不良判断の検査を行う際には、し
きい値の近傍で物品が良(あるいは不良)と判断された
のか、それとも、しきい値から大きく離れた状態で余裕
を持って良(あるいは不良)と判断されたのかを比較的
容易に認識することができるようになる。また、単品の
個数計測といった検査を行う際にも、しきい値に対して
物品中の単品が少し足りないのか大幅に足りないのかな
どを、比較的容易に認識することができるようになる。
なお、出力手段としては、表示器、ブザー、他の装置へ
の連動信号を出力するアルゴリズムを有する制御コンピ
ュータなどが挙げられる。さらに、ここでは、しきい値
表示部での表示位置が固定されているため、しきい値
が変更された場合においても、使用者にとって基準とな
るしきい値が見慣れた位置に留まる。 【0008】また、ここでは、しきい値が物品毎に記憶
されているため、検査対象である物品が変わる場合に、
物品を選択することでしきい値の変更を行うことができ
る。すなわち、本装置では、物品の変更に容易に対応す
ることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るX線検
査装置の外観を、図1に示す。このX線検査装置10
は、食品等の商品の生産ラインにおいて品質検査を行う
装置の1つであって、連続的に搬送されてくる商品に対
してX線を照射して、商品を透過したX線量を基に商品
の不良判断を行う装置である。X線検査装置10の被検
査物品である商品Gは、図4に示すように、前段コンベ
ア60によりX線検査装置10に運ばれてくる。商品G
は、X線検査装置10において異物混入の有無が判断さ
れる。このX線検査装置10での判断結果は、X線検査
装置10の下流側に配置される振分機構70に送られ
る。振分機構70は、商品GがX線検査装置10におい
て良品と判断された場合には商品Gを正規のラインコン
ベア80へと送り、商品GがX線検査装置10において
不良品と判断された場合には商品Gを不良品貯留コンベ
ア90へと振り分ける。 【0010】<X線検査装置の構成> X線検査装置10は、図1及び図2に示すように、主と
して、シールドボックス11と、コンベア12と、X線
照射器13と、X線ラインセンサ14と、タッチパネル
機能付きのLCDモニタ30と、制御コンピュータ20
(図5参照)とから構成されている。 〔シールドボックス〕 シールドボックス11は、両側面に、商品を搬出入する
ための開口11aを有している。このシールドボックス
11の中に、コンベア12、X線照射器13、X線ライ
ンセンサ14、制御コンピュータ20などが収容されて
いる。なお、図1には図示していないが、開口11a
は、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を抑え
るための遮蔽ノレンにより塞がれている。この遮蔽ノレ
ンは、鉛を含むゴムから成形されるもので、商品が搬出
入されるときには商品により押しのけられる。 【0011】また、シールドボックス11の正面上部に
は、LCDモニタ30の他、キーの差し込み口や電源ス
イッチが配置されている。 〔コンベア〕 コンベア12は、シールドボックス11内において被検
査物品を搬送するものであり、図5に示すコンベアモー
タ12aにより駆動する。コンベア12による搬送速度
は、制御コンピュータ20によるコンベアモータ12a
のインバータ制御により、細かく制御される。 〔X線照射器〕 X線照射器13は、図2に示すように、コンベア12の
上方に配置されており、下方のX線ラインセンサに向け
て扇状のX線(図2の斜線範囲Xを参照)を照射する。 【0012】〔X線ラインセンサ〕 X線ラインセンサ14は、コンベア12の下方に配置さ
れており、商品Gやコンベア12を透過してくるX線を
検出する。このX線ラインセンサ14は、図3に示すよ
うに、コンベア12による搬送方向に直交する向きに一
直線に配置された多くの画素14aから構成されてい
る。 〔LCDモニタ〕 LCDモニタ30は、フルドット表示の液晶ディスプレ
イであって、例えば図6に示すように画面表示を行う。
図6に示す画面はX線画像及び物品不良の判断結果を表
示するものであるが、LCDモニタ30は、タッチパネ
ル機能も有しており、初期設定や不良判断に関するパラ
メータ入力などを促す画面の表示も行う。 【0013】〔制御コンピュータ〕 制御コンピュータ20は、図5に示すように、CPU2
1を搭載するとともに、このCPU21が制御する主記
憶部としてROM22、RAM23、及びHDD(ハー
ドディスク)25を搭載している。また、制御コンピュ
ータ20は、フロッピーディスクとの入出力を行うFD
D(フロッピーディスクドライブ)24も有している。
さらに、制御コンピュータ20は、LCDモニタ30に
対するデータ表示を制御する表示制御回路、LCDモニ
タ30のタッチパネルからのキー入力データを取り込む
キー入力回路、図示しないプリンタにおけるデータ印字
の制御等を行うためのI/Oポート等を備えている。 【0014】そして、CPU21、ROM22、RAM
23、FDD24、HDD25などは、アドレスバス,
データバス等のバスラインを介して相互に接続されてい
る。また、制御コンピュータ20は、コンベアモータ1
2a、ロータリーエンコーダ12b、光電センサ15、
X線照射器13、X線ラインセンサ14等と接続されて
いる。ロータリーエンコーダ12bは、コンベアモータ
12aに装着され、コンベア12の搬送スピードを検知
して制御コンピュータ20に送る。光電センサ15は、
被検査物品である商品がX線ラインセンサ14の位置に
くるタイミングを検知するための同期センサであり、コ
ンベアを挟んで配置される一対の投光器及び受光器から
構成されている。 【0015】<制御コンピュータによる物品不良の判断
> 〔X線画像作成〕 制御コンピュータ20は、光電センサ15からの信号を
受けて、商品Gが扇状のX線照射部(図2参照)を通過
するときに、X線ラインセンサ14によるX線透視像信
号(図3参照)を細かい時間間隔で取得して、それらの
X線透視像信号を基にして商品GのX線画像を作成す
る。 〔物品不良判断〕 そして、制御コンピュータ20は、得られたX線画像か
ら、3つの判断方式によって物品の良・不良を判断す
る。3つの判断方式は、トレース検出方式、2値化検出
方式、及びマスク2値化検出方式である。これらの判断
方式で判断した結果、1つでも不良と判断するものがあ
れば、その商品Gは不良品と判断される。 【0016】これらの判断方式のうち、トレース検出方
式及び2値化検出方式は、画像のマスクされていない領
域に対して判断を行う。一方、マスク2値化方式は、画
像のマスクされている領域に対して判断を行う。マスク
は、商品Gの容器部分などに対して設定される。トレー
ス検出方式は、被検出物の大まかな厚さに沿って基準レ
ベル(しきい値)を設定し、像がそれよりも暗くなった
ときに商品G内に異物が混入していると判断する方式で
ある。ここでは、2つのトレース基準レベルを設定し、
それぞれを画像と対比して判断を行っている。1つ目の
トレース基準レベルは、比較的細かいものであり、2m
m以下の異物を検出するために設定されている。2つ目
のトレース基準レベルは、2〜4mmの異物を検出する
ために設定されている。 【0017】トレース検出方式のトレース基準レベル
は、具体的には、図10に示すように設定される。この
トレース基準レベルは、高く設定することによって検出
感度が上がるが、あまり高く設定しすぎると正常品を異
物混入品と誤判定しやすくなるため、検出する異物の大
きさ等に合わせて適当なレベルに設定する必要がある。
2値化検出方式及びマスク2値化方式は、一定の明るさ
に基準レベルを設定し、像がそれよりも暗くなったとき
に商品G内に異物が混入していると判断する方式であ
る。この2値化検出方式は、およそ4mm以上の大きい
異物を検出するために設定されている。なお、2値化検
出方式及びマスク2値化方式には、それぞれ異なる基準
レベルが設定される。2値化検出方式の基準レベルは、
具体的には、図11に示すように設定される。この基準
レベルは、高く設定することによって検出感度が上がる
が、あまり高く設定しすぎると正常品を異物混入品と誤
判定しやすくなるため、検出する異物の大きさ等に合わ
せて適当なレベルに設定する必要がある。 【0018】また、マスク2値化方式におけるマスク
は、図12に示すように設定される。このマスクでは、
上記のように、商品Gの容器部分を不感領域として設定
する。設定値は、収縮回数及び膨張回数である。像の有
効レベルより明るい部分を「背景エリア」、暗い部分を
「検体エリア」とすれば、マスクエリアは、2つのエリ
アの境界から膨張回数画素だけ検体エリアに入り込んだ
領域である。容器部分と商品Gの内容物との間に背景エ
リアがあり容器をマスクしようとすると内容物にもマス
クエリアがかかってしまうときには、一旦背景エリアを
縮小回数画素だけ縮小させて容器と内容物との間の背景
エリアを無くしてから膨張回数を設定する(図12参
照)。上記の各判断方式における基準レベルは、HDD
25内に作成されるしきい値ファイル25aに記憶され
ている。しきい値ファイル25aには、商品Gの種類毎
に、それぞれの判断方式の基準レベルが記憶されてい
る。これらの基準レベル及びマスク領域については、L
CDモニタ30のタッチパネルからの入力によって、設
定及び変更が可能である。 【0019】〔表示制御〕 制御コンピュータ20は、得られた商品GのX線画像
と、各判断方式による判断に関する情報とを、LCDモ
ニタ30に表示させる。図6に示すように、各判断方式
による判断に関する情報についてはLCDモニタ30内
の右下の第1表示部31に、X線画像についてはLCD
モニタ30内の左の第2表示部32に、それぞれ表示す
る。第1表示部31には、X線による異物混入検査の処
理結果として、各判断方式での判断結果が棒グラフ表示
される。ここでは、1つ目のトレース基準レベルによる
トレース検出方式による結果を「TRACE1」欄に、
2つ目のトレース基準レベルによるトレース検出方式に
よる結果を「TRACE2」欄に、2値化検出方式によ
る結果を「BINARY」欄に、マスク2値化方式によ
る結果を「MASK BINARY」欄に表示させてい
る。各欄の棒グラフの右方には、基準レベルとの比較の
対象となった検出値L1,L2,L3,L4が数値表示
される。各棒グラフは、左端を0、右端を100として
表しており、検出値L1,L2,L3,L4よりも右側
が赤色、検出値よりも左側が青色で塗りつぶされる。す
なわち、図6では、各検出値L1,L2,L3,L4を
境に、右側が赤色で左側が青色である。なお、図6にお
いては、L1=59、L2=49、L3=23、L4=
64となっている。 【0020】また、各棒グラフには、各判断方式におけ
る基準レベルB1,B2,B3,B4が、白色で表示さ
れる。これにより、LCDモニタ30を見る人は、検出
値L1,L2,L3,L4が基準レベルB1,B2,B
3,B4を下回っているか否かを視覚的に容易に確認す
ることができる。なお、図6においては、B1=90、
B2=80、B3=30、B4=50に設定されてい
る。第2表示部32には、X線画像が表示されるが、商
品Gに異物が混入していると判断された場合には、その
X線画像の異物と判断された部分Aが赤色に着色され
る。これにより、LCDモニタ30を見ている人は、異
物混入を容易に認識することができるとともに、異物の
混入されている位置を把握することが容易にできるよう
になる。 【0021】なお、制御コンピュータ20は、上記各判
断方式で判断した結果、1つでも不良と判断するものが
あれば、その商品Gを不良品と判断する。この場合に
は、制御コンピュータ20は、図6に示すように、LC
Dモニタ30内の右上の第3表示部33に「異物混入」
という表示を行うとともに、後段の振分機構70に振り
分けの指示を送る。 <X線検査装置の特徴> (1) 本装置10では、商品GをX線検査したときに、LCD
モニタ30に、各判断方式による異物混入の判断に関す
る情報を表示させている。そして、LCDモニタ30で
は、各検出値L1,L2,L3,L4が、棒グラフの形
で、その値に対応する面積で着色表示される。さらに、
それらの棒グラフ内には、各判断方式における基準レベ
ルB1,B2,B3,B4も着色表示される(図6参
照)。 【0022】このため、装置10の使用者は、基準レベ
ル(しきい値)の近傍で商品Gが良品(あるいは不良
品)と判断されたのか、それとも、基準レベルから大き
く離れた状態で余裕を持って良品(あるいは不良品)と
判断されたのかを、比較的容易に認識することができ
る。特に、棒グラフの形で表示が為されるため、使用者
は、数値を読み取ることなく感覚的に判断の余裕度など
を認識することができる。 (2) 本装置10では、トレース検出方式において2つのトレ
ース基準レベルを設定しているため、大きさの違う異物
を検出することができている。 (3) 本装置10では、HDD25内のしきい値ファイル25
aにおいて、各判断方式における基準レベルを、商品G
の種類毎に記憶している。したがって、検査対象となる
商品Gが変更になった場合にも、LCDモニタ30のタ
ッチパネルからの商品Gの選択入力によって、各判断方
式のおける基準レベルを簡単に且つ適切に変更すること
ができる。すなわち、本装置10では、商品Gの変更に
容易に対応することができる。 【0023】<モニタ表示の変形例> (1) LCDモニタ30内の第1表示部31の表示において、
各判断方式での判断結果を、棒グラフ表示の代わりに、
図7に示すように円グラフ表示させることもできる。こ
れによっても、LCDモニタ30を見る人は、検出値が
基準レベルを下回っているか否かを視覚的に容易に確認
することができる。 (2) LCDモニタ30内の第1表示部31の表示において、
各判断方式での判断結果を、棒グラフ表示の代わりに、
図8に示すように、直線上に多数のセグメントを間欠的
に並べたものによって表示させてもよい。これによって
も、LCDモニタ30を見る人は、検出値が基準レベル
を下回っているか否かを視覚的に容易に確認することが
できる。なお、ここでは、基準レベルを三角の印によっ
て表示させている。 【0024】このようにセグメント表示を用いる場合に
は、フルドット表示のLCDモニタ30の代わりに、簡
易なモニタを採用することもできる。 (3) 本装置10は、単品が複数集合している商品を検査対象
とすることもできる。例えば、6個の単品を有する商品
をX線検査すると、図9に示すような画面がLCDモニ
タ30に映し出される。ここでは、X線画像の異物と判
断された部分Aが赤色に着色される。このため、LCD
モニタ30を見ている人は、異物混入を容易に認識する
ことができるとともに、異物がどの単品に混入している
かを把握することが容易にできる。 [他の実施形態] (A) 上記実施形態においては、図6に示すように、左端を
0、右端を100とする棒グラフを採用して、検出値L
1,L2,L3,L4の絶対値をLCDモニタ30の第
1表示部31に表示させているが、検出値L1,L2,
L3,L4を基準レベルB1,B2,B3,B4に対す
る偏差の形で表示させてもよい。この場合には、絶対値
を把握し難くなるが、基準レベルB1,B2,B3,B
4を中心とした視認が行いやすくなる。 【0025】(B) 上記実施形態では、図6に示すように、左端を0、右端
を100とする棒グラフを採用して、棒グラフ内に表示
する基準レベルB1,B2,B3,B4を数値に合った
絶対的な位置に配置させているが、基準レベルB1,B
2,B3,B4の値には関係なく棒グラフにおける基準
レベルB1,B2,B3,B4の表示位置を固定させる
こともできる。ここでは、左端を0、右端を100とす
る棒グラフを採用することは難しくなるが、基準レベル
B1,B2,B3,B4が変更された場合においても、
使用者にとって基準となる基準レベルB1,B2,B
3,B4が見慣れた位置に留まることになる。 (C) 上記実施形態では、各判断方式での判断結果をLCDモ
ニタ30に棒グラフ表示するとともに、各判断方式にお
ける基準レベルB1,B2,B3,B4を棒グラフ内に
表示させているが、これに加えて検出値L1,L2,L
3,L4のピーク値を棒グラフ内に表示させることもで
きる。ここでは、制御コンピュータ20は、これまでの
異物の透視像信号のピーク値(暗い側)を下回る検出値
が現れた場合に、HDD24あるいはRAM23に記憶
している各ピーク値のデータを更新して記憶させる。 【0026】(D) 上記実施形態では、各判断方式での判断結果をLCDモ
ニタ30に棒グラフ表示するとともに、各判断方式にお
ける基準レベルB1,B2,B3,B4を棒グラフ内に
表示させているが、これに加えて検出値L1,L2,L
3,L4を基準レベルB1,B2,B3,B4からの差
の割合に応じて色を異ならせて表示させることもでき
る。たとえば、制御コンピュータ20にて検出値L1,
L2,L3,L4の基準レベルB1,B2,B3,B4
からの差の割合を計算する。そして、例えば10%まで
は橙色、10%を超すと黄色で表示する。このようにす
ることで、しきい値に対する余裕度が視覚的に容易に認
識できる。 (E) 上記実施形態では、主として異物混入という不良を検出
するX線検査装置について説明しているが、割れ欠けと
いった不良や、物品内に単品が平面的に複数配置された
単品の数量を計数することのできるX線検査装置に対し
ても本発明の適用が可能である。 【0027】割れ欠けの不良の場合には、正規化した商
品Gの検出画像と基準画像とのパターンマッチングを行
い、そのマッチングの度合いを所定の基準レベルと比較
した結果をLCDモニタ30に表示させる。これによ
り、使用者は、基準レベルの近傍で商品Gが良品(ある
いは不良品)と判断されたのか、それとも、基準レベル
から大きく離れた状態で余裕を持って良品(あるいは不
良品)と判断されたのかを、比較的容易に認識すること
ができるようになる。数量を計数する場合には、商品G
の検出画像と基準画像とのパターンマッチングを行い、
基準画像が検出画像中に現れる数を計数するとになる
が、そのマッチングの度合いを所定の基準レベルと比較
した結果をLCDモニタ30に表示させればよい。これ
により、使用者は、基準レベルの近傍で商品Gの数が認
識されたか、それとも、基準レベルから大きく離れた状
態で余裕を持って数が認識されたかを、比較的容易に認
識することができるようになる。 【0028】(F) 上記実施形態では、X線画像の異物と判断された部分A
を赤色に着色して第2表示部32に表示させているが、
これに代え、矢印を挿入したり異物の位置に三角や四角
の記号を入れたりすることによってX線画像における異
物の位置の特定を行ってもよい。このようにしても、L
CDモニタ30を見ている人は、異物混入を容易に認識
することができるとともに、異物の混入されている位置
を把握することが容易にできる。 (G) 上記実施形態では、商品Gに異物が混入していると判断
したときに「異物混入」という文字を第3表示部33に
表示させているが、この表示の代わりに、記号等による
表示を行ってもよい。また、異物混入時にはX線画像の
異物と判断された部分Aが赤色に着色されるため、必ず
しも「異物混入」という第3表示部33の表示を行う必
要はない。 【0029】(H) 上記実施形態では、トレース検出方式において2つのト
レース基準レベルを設定することによって大きさの違う
異物の検出を可能としているが、このように1つの判断
方式に対して複数の基準レベル(しきい値)を設定する
ことによって、以下のようなことも可能となる。まず、
金属、ガラス、セラミック、塩化ビニール、ゴムなどの
異なる材質からなる異物に対して、その材質をX線検査
により推定することが可能である。これらの異物は、同
じような大きさであっても、それぞれX線の透過度が違
う。このため、どの基準レベルで不良品と判断されたの
かによって、異物の大きさが同程度であるならば、商品
に混入している異物の種類(材質)を推定することも可
能である。これにより、X線検査で異物混入が発見され
たときに、生産ラインのどこで異物が混入したのかを特
定しやすくなる。 【0030】また、単品が上下に複数段積まれている商
品に含まれる単品の数量の良否や計数をX線により検査
する場合においては、単品の数によって透過度合いが違
ってくるため、複数の基準レベルを設定することによっ
て単品の数量チェックを行うことも可能である。この場
合は、LCDモニタ30に前記検出レベルに替えて、計
数された数量を表示させても良い。 【0031】 【発明の効果】本発明では、検査において判断対象とな
る検出レベルに基づく値と判断基準となるしきい値と
を、表示部に表示する。そして、表示部では、検出レベ
ルに基づく値を、その値に対応する面積で表示する。こ
のため、装置の使用者は、検出レベルに基づく値がしき
い値に近いのか遠いのかを比較的容易に認識することが
できるようになる。特に、表示部が検出レベルに基づく
値を対応する面積で表示するため、使用者は、数値を読
み取ることなく感覚的に判断の余裕度などを認識するこ
とができる。さらに、しきい値の表示部での表示位置が
固定されているため、しきい値が変更された場合におい
ても、使用者にとって基準となるしきい値が見慣れた位
置に留まる。 【0032】また、しきい値が物品毎に記憶されている
ため、検査対象である物品が変わる場合に、物品を選択
することでしきい値の変更を行うことができる。すなわ
ち、本装置では、物品の変更に容易に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係るX線検査装置の外観
斜視図。 【図2】X線検査装置のシールドボックス内部の簡易構
成図。 【図3】X線検査の原理を示す模式図。 【図4】X線検査装置の前後の構成を示す図。 【図5】制御コンピュータのブロック構成図。 【図6】LCDモニタの一表示画面図。 【図7】LCDモニタの一表示画面図。 【図8】LCDモニタの一表示画面図。 【図9】LCDモニタの一表示画面図。 【図10】トレース検出方式におけるトレース基準レベ
ルを示す図。 【図11】2値化検出方式における基準レベルを示す
図。 【図12】マスクエリアの作成を示す図。 【符号の説明】 10 X線検査装置 12 コンベア 13 X線照射器(X線検出手段) 14 X線ラインセンサ(X線検出手段) 14a 画素(センサ) 20 制御コンピュータ 21 CPU(画像作成手段;不良判断手段;表示制
御手段) 22 ROM 23 RAM(記憶部) 25 HDD(記憶部) 30 LCDモニタ(表示機器;変更手段) 31 第1表示部 32 第2表示部 G 商品(物品) B1,B2,B3,B4 基準レベル(しきい値) L1,L2,L3,L4 検出値(検出レベル)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−194102(JP,A) 特開 平8−81038(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】連続搬送される物品の状態をX線を用いて
    検査を行うX線検査装置であって、 前記X線で物品の状態を検出するX線検出手段と、 前記X線検出手段による検出レベルに基づき物品の状態
    を判断する判断手段と、 前記判断手段による判断結果を出力する出力手段と、 前記判断手段の判断基準となるしきい値を物品毎に記憶
    した記憶部と、 前記検出レベルに基づく値を、その値に対応する面積で
    表示するとともに、前記しきい値を、位置を固定して表
    示する、表示部と、 前記しきい値及び前記検出レベルに基づく値を前記表示
    に表示させる表示制御手段と、前記しきい値を変更する変更手段と、 を備えたX線検査
    装置。
JP2000335214A 2000-09-26 2000-09-26 X線検査装置 Expired - Lifetime JP3494977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335214A JP3494977B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 X線検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335214A JP3494977B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 X線検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002098653A JP2002098653A (ja) 2002-04-05
JP3494977B2 true JP3494977B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=18811007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000335214A Expired - Lifetime JP3494977B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 X線検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3494977B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005181129A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Anritsu Sanki System Co Ltd X線検査装置
JP2006194805A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Keyence Corp 放射温度計

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004028685A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Anritsu Sanki System Co Ltd X線異物検出装置
JP2005003480A (ja) * 2003-06-11 2005-01-06 Ishida Co Ltd X線検査装置
JP3943072B2 (ja) * 2003-10-27 2007-07-11 アンリツ産機システム株式会社 X線検査装置
JP4669250B2 (ja) * 2004-09-01 2011-04-13 株式会社イシダ X線検査装置
JP2006120032A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Shibuya Kogyo Co Ltd 生産設備管理システム
JP4545637B2 (ja) * 2005-05-12 2010-09-15 アンリツ産機システム株式会社 X線異物検出装置
JP4444240B2 (ja) * 2006-06-15 2010-03-31 アンリツ産機システム株式会社 X線異物検出装置
JP5156546B2 (ja) 2008-08-28 2013-03-06 株式会社イシダ X線検査装置
US8369481B2 (en) 2009-06-08 2013-02-05 Ishida Co., Ltd. X-ray inspection device
US20180209924A1 (en) * 2015-07-27 2018-07-26 Hitachi High-Technologies Corporation Defect Determining Method and X-Ray Inspection Device
JP6930926B2 (ja) 2016-01-29 2021-09-01 富士フイルム株式会社 欠陥検査装置、方法およびプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57156892A (en) * 1981-03-23 1982-09-28 Nippon Steel Corp Coated arc electrode
JPS5914562B2 (ja) * 1981-11-20 1984-04-05 農林水産省 蚕糸試験場長 内部汚染繭判別方法
JPH0829145A (ja) * 1994-07-16 1996-02-02 Ricoh Co Ltd 表面欠陥検査方法
JP3541243B2 (ja) * 1994-09-14 2004-07-07 株式会社日立メディコ ごみ処理施設におけるごみ搬送装置
JPH0885614A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Hitachi Medical Corp ごみ処理施設におけるごみ搬送装置
JP2813309B2 (ja) * 1995-01-13 1998-10-22 株式会社建築修繕計画研究所 修繕計画作成装置
JPH10318949A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Ricoh Co Ltd 検査装置および半導体検査方法
JPH11194102A (ja) * 1998-01-06 1999-07-21 Hitachi Eng & Service Co Ltd 容器内物質識別方法および装置ならびに低放射能廃棄物燃焼方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005181129A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Anritsu Sanki System Co Ltd X線検査装置
JP2006194805A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Keyence Corp 放射温度計
JP4589735B2 (ja) * 2005-01-17 2010-12-01 株式会社キーエンス 放射温度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002098653A (ja) 2002-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3494977B2 (ja) X線検査装置
JP5131730B2 (ja) X線検査装置および生産システム
JP5468470B2 (ja) X線検査装置
JP6537008B1 (ja) 検査装置
JP6920988B2 (ja) 検査装置
JP5243008B2 (ja) X線異物検出装置
JP2010107456A (ja) X線検査装置
WO2014087862A1 (ja) X線検査装置
JP2002148214A (ja) X線検査装置
JP3860154B2 (ja) X線検査装置
JP2021167825A (ja) 擬似不良品を用いて動作確認される検査装置
JP2005003480A (ja) X線検査装置
JP2015137858A (ja) 検査装置
JP4231337B2 (ja) X線検査装置
JP4902170B2 (ja) 検査システム
JP6188620B2 (ja) 検査装置及びptp包装機
JP2009080030A (ja) X線検査装置
JP3511505B2 (ja) X線検査装置
JP4291123B2 (ja) 放射線異物検査装置および放射線異物検査方法
JP2010112850A (ja) X線検査装置
JP2021025874A (ja) 検査装置
JP3987092B2 (ja) X線検査装置
JP2009183799A (ja) 物品検査装置
WO2017159856A1 (ja) X線検査装置
JP2006105716A (ja) 品質検査システム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3494977

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250