JP3490840B2 - データ復調器 - Google Patents

データ復調器

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JP3490840B2
JP3490840B2 JP12986096A JP12986096A JP3490840B2 JP 3490840 B2 JP3490840 B2 JP 3490840B2 JP 12986096 A JP12986096 A JP 12986096A JP 12986096 A JP12986096 A JP 12986096A JP 3490840 B2 JP3490840 B2 JP 3490840B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気もしくは光を使用
した記録再生装置または再生装置あるいはLSIに利用
されて、PLLを必要とするデータ復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】記録再生装置の復調回路として、特開平
8−36836号公報に記載された先行技術があり、こ
れと同等のブロック図を図8に示す。このデータ復調回
路は、基準カウント開始値及び帰還した補正値が入力さ
れる加減算器101と、与えられたカウント情報に基づ
き動作して同期信号を生成するメインカウンタ102
と、このメインカウンタ102と再生データとの位相ず
れを検出するために上記メインカウンタ102のカウン
ト値をラッチする位相ラッチ回路103と、この位相ラ
ッチ回路103の出力から位相差情報を生成し、この位
相差情報を蓄積した累積情報と上記位相差情報とを加減
算器104で加減算し、この加減算結果を任意の値nで
除算した価の整数値を補正値として上記メインカウンタ
102の設定値に加減算し、その結果を上記メインカウ
ンタ102に与えるアキュムレータ110とを備えてお
り、回路化する場合にはデジタル回路のみでPLL回路
を構成でき、アナログ回路で構成したPLLよりも外部
部品の削減が可能かつLSI化しやすい利点がある。
【0003】この回路の動作について図8を用いて説明
する。図8において、メインカウンタ102は加減算器
101の情報をロードし、減算カウントを行い、カウン
タ情報が0になると再度加減算器101の情報をロード
し、その数値の減算カウントを繰り返す。このカウンタ
動作がアナログPLLの1/nクロック出力に相当す
る。位相ラッチ回路103と加減算器104とで位相比
較器を構成する。ラッチ回路103は、メインカウンタ
102のカウント情報を再生データのエッジでラッチ
し、加減算器104は、ラッチ回路103のラッチ情報
と位相比較のための基準となる中心値Cの入力によりメ
インカウンタ102と再生データ入力タイミングとの位
相差を出力する。中心値Cは、加減算器101に入力す
る基準カウント開始値の1/2の値に設定する。これ
は、メインカウンタ102の減算カウントの中央値を入
力データの位相基準値にするためである。加減算器10
5とラッチ回路107とで位相差を累積加減算する。上
記ラッチ回路107と加減算器106において、再生デ
ータのエッジで位相差情報を作成しており、再生データ
のエッジにより遅延したタイミングでないと位相を累積
することができないため、遅延器111により入力デー
タを遅らせたタイミングでラッチ回路107に取り込む
タイミングを与える。加減算器109は、上記累積加減
算情報と位相差情報を乗算器108で乗算した乗算情報
を加減算し、その情報を除算器112で1/nにした整
数部を補正値として加減算器101に帰還させ、基準カ
ウント開始値と加減算して基準カウント開始値を補正す
る。このカウンタ102の動作から同期信号が生成さ
れ、再生データを同期信号に合わせて波形整形器113
で波形整形することにより同期したデータの復調が可能
になる。
【0004】図9にメインカウンタ102にロードされ
るカウント開始値と帰還量の関係を示す。ダウンカウン
タのカウント開始値の基準値をWo としてダウンカウン
トを開始する場合に、ウィンドウの中心値Cに対して時
間的にΔθk だけ位相がずれた位置で再生データが入力
されたときに、演算処理によって帰還量ΔFが求めら
れ、次のダウンカウント開始時にロードされるカウント
情報がWo −ΔFに補正されてロードされ、再びダウン
カウントが開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデータ復調器では、再生データのタイミング変動が
比較的小さい場合には有効であるが、実際の装置に使用
する場合にいくつかの問題点がある。以下にそれを説明
する。一般に、記録媒体、特に多数回記録可能な媒体に
ついては、媒体のいたるところに、磁気記録を例にする
とセクターフォーマットのデータシンク部で、書き継ぎ
点が存在する。一般に書き継ぎ点の前のデータの位相分
布と後の再生データの位相分布は大きくずれる可能性が
高い。図8に示す従来例においては、この問題について
の対策が考慮されていない。図10に例で示すが、書き
継ぎ点すなわち不連続点があってその時点の前後でデー
タの位相分布が大きくずれていた場合でも再生データに
対する処理方法が変わらないとすると、アキュムレータ
のラッチ回路に保持された位相の累積情報が重みになっ
て、不連続点後のデータの位相分布に対する応答が遅く
なってしまい、最悪の場合は追従しきれなくなって、再
生データの同調エラーを起こすことになる。
【0006】また、一般的に、記録媒体上で記録密度の
高い領域においては、隣り合う記録データの相互干渉が
生じるものであり、再生されたデータは大きなピークシ
フトを持つ。また、再生出力のS/N比が低い場合に
は、ノイズによる再生データのジッターが特に大きくな
る。ピークシフトやジッターが大きい場合には、たとえ
再生データの位相の分布の中心が同期信号の中心付近に
あったとしても、局所的には再生データが同期信号の中
心から大きく外れてしまうこともあり得る。ところが、
図8に示す従来例に述べられているが、再生データの取
り込みと、それによる位相情報の処理に一定の遅延時間
を必要としている。ここで、たまたま再生データのエッ
ジがメインカウンタのカウント0にあったとすると、そ
の再生データに対する位相の処理は次ぎのカウントフェ
ーズで行われる。すると本来のカウントフェーズでメイ
ンカウンタへ帰還が戻るべきところが、次のカウントフ
ェーズで帰還を返すことになり、PLL回路において本
来期待していたとおりの演算処理結果が得られなくな
る。すなわち、カウントフェーズが切り替わる点から前
のある一定時間内において、取り込まれる再生データの
位相処理が正しく処理されない不感帯が存在することに
なる。図11にその例を示す。この図では、k番目のデ
ータがTiフェーズ内で処理されて、その結果をカウン
タのカウント開始値をロードする前に処理すべきとこ
ろ、不感帯にあるため、処理できずに再生データが検知
された次のフェーズにおいても、同期信号幅はk−1の
データで生成された同期信号幅のままになっている。こ
の結果、復調された同期データは、再生データとは異な
ったデータパターンになってしまっている。
【0007】次に、同期信号の標準周期について考えて
みる。各種の記録再生装置または再生装置では、再生デ
ータは記録再生の方式ごとに異なる複数の基準パルス間
隔を持っている。たとえば、よく使用される2MB容量
でMFM方式のフレキシブル磁気装置の場合には2μ
s、3μs,4μsの基準パルス間隔を持つ。この装置
を例に考えると、これら3種類のパルス間隔に共通に同
期させる同期信号の周期としては1μsを基準値とする
のが最も効率が良い。しかし、図12に示すように、こ
の場合たとえば2μsのパルス間隔に対しては同期信号
が2個、3μsの場合3個、4μsの場合4個必要にな
る。再生データが入力されないと新たな位相情報は得ら
れないので、帰還情報は更新されず同期信号の幅は変わ
らない。図13はその関係を説明している。k番目の再
生データが入力された場合に、その再生データの位相と
k−1番目までの再生データの累積位相情報とが演算処
理され、次の周期信号幅Wkが得られるが、同期信号
は、新たにk+1番目の再生データが入力されるまで、
信号幅Wkのままで繰り返される。図8に示す従来例に
おいては、nの除算処理で小数部を切り捨てているの
で、同じ同期信号が複数個連続する方式では、切り捨て
られた小数部が積算され誤差が拡大する。たとえば小数
部の値が0.9の場合4個連続するとその値は3.6と
なる。図8に示す従来例において、例えば1カウントを
62.5nsすなわち1μsの周期を16個のカウント
で分割することにすると、累積誤差の3.6は16に対
する誤差としてはかなり大きな値になる。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、不正データに対する応答特性の向上と、
不感帯を回避し、ジッター増大を引き起こす小数の累積
誤差を低減することにより、精度の高い処理が得られる
優れたデータ復調器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、デジタル回路のみで構成したPLL回路
を有するデータ復調器において、少数累積誤差対策回
路、不正データ検出リセット回路および不感帯回避回路
を付加することにより、動作を安定させるようにしたも
のであり、書き継ぎ点を有し、かつピークシフトの大き
い現実の装置においても、演算処理を速やかに行うとと
もに、不感帯を回避して演算の誤処理を無くし、また、
再生装置特有のデータパターンにおいても、小数の積算
誤差を低減することが可能になり、同期復調データのジ
ッターの低減が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、与えられたカウント情報に基づき動作して同期信号
を生成するメインカウンタと、このメインカウンタと再
生データとの位相ずれを検出するために上記メインカウ
ンタのカウント値をラッチする位相ラッチ回路と、この
位相ラッチ回路の出力から位相差情報を生成し、この位
相差情報を蓄積した累積情報と上記位相差情報とを加減
算し、この加減算結果を任意の値nで除算した価の整数
値を補正値として上記メインカウンタの設定値に加減算
し、その結果を上記メインカウンタに与える手段とを備
えたデータ復調器において、不正な再生データを検知し
た場合に検知後の再生データの同期化処理の応答を早く
する手段を備えたものであり、不正データに対する応答
性を向上させることができる。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、不正な
再生データを検知した場合に検知後の再生データの同期
化処理の応答を早くする手段として、連続する再生デー
タのパルス間隔を監視して不正なタイミングを検知した
場合にデータ復調器全体をリセットする回路と、リセッ
ト後に再生データへの同期信号の応答を速くするために
特定数の再生データが入力されるまで帰還利得を高くし
て、特定数の再生データが入力されると帰還利得を小さ
くする切り替え回路とを備えたものであり、不正データ
に対する応答性をより向上させることができる。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、与えら
れたカウント情報に基づき動作して同期信号を生成する
メインカウンタと、このメインカウンタと再生データと
の位相ずれを検出するために上記メインカウンタのカウ
ント値をラッチする位相ラッチ回路と、この位相ラッチ
回路の出力から位相差情報を生成し、この位相差情報を
蓄積した累積情報と上記位相差情報とを加減算し、この
加減算結果を任意の値nで除算した価の整数値を補正値
として上記メインカウンタの設定値に加減算し、その結
果を上記メインカウンタに与える手段とを備えたデータ
復調器において、上記補正値を得るためにnで除算処理
されて切り捨てられる小数部分の累積による誤差の影響
を小さくする手段を備えたものであり、処理精度を向上
させることができる。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、補正値
を得るためにnで除算処理されて切り捨てられる小数部
分の累積による誤差の影響を小さくする手段として、小
数部分を特定の値で乗算してその結果の整数部を取り出
す複数種の桁上げ計算回路と、カウントフェーズを判断
する切り替えタイミング信号を基にカウントフェーズを
認識する回路と、カウントフェーズによって上記複数の
桁上げ計算回路の結果のうちから一つを選択する回路
と、桁上げ回路の結果を上記除算処理された整数値に加
算する回路とを備えたものであり、処理精度をより向上
させることができる。なお、ここで再生データのパルス
とパルスの間で繰り返されるメインカウンタのカウント
値のロードから値が0となって再ロードするまでを一つ
のカウントフェーズと呼ぶことにして、再生データパル
スが入力された直後のカウントフェーズをT1フェー
ズ、その次をT2フェーズとして次の再生データパルス
が入力されるまで順番にT3フェーズ、T4フェーズ、
・・・と呼び、これらを総称してTnフェーズと呼ぶこ
とにする。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、与えら
れたカウント情報に基づき動作して同期信号を生成する
メインカウンタと、このメインカウンタと再生データと
の位相ずれを検出するために上記メインカウンタのカウ
ント値をラッチする位相ラッチ回路と、この位相ラッチ
回路の出力から位相差情報を生成し、この位相差情報を
蓄積した累積情報と上記位相差情報とを加減算し、この
加減算結果を任意の値nで除算した価の整数値を補正値
として上記メインカウンタの設定値に加減算し、その結
果を上記メインカウンタに与える手段とを備えたデータ
復調器において、再生データの入力タイミングから入力
されたデータの処理を行うまでに必要な遅延時間のため
に生じる不感帯を回避する手段を備えたものであり、処
理精度を向上させることができる。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、不感帯
を回避する手段として、再生データのエッジで取り込ん
だメインカウンタの値を保持する位相ラッチ回路に対
し、再生データの入力タイミングから入力されたデータ
の処理を行うまでに必要な遅延時間より十分に大きなカ
ウント値だけメインカウンターの値に対して進んだカウ
ント値を与えるカウント値先読み回路を有し、入力され
た再生データとは非同期に再生データの位相情報を累積
位相ラッチ回路に取り込んで補正値の処理を行うタイミ
ングを生成するタイミング生成回路を備えたものであ
り、処理精度を向上させることができる。
【0016】本発明の請求項7に記載の発明は、カウン
ト値先読み回路として、位相ラッチ回路に保持された値
から3を減算する減算回路と、メインカウンタのカウン
ト開始値を保持するラッチ回路と、減算回路の出力値が
負になった場合にカウントフェーズが次のフェーズに変
わったものとして、ラッチに保持されたカウント開始値
に戻って再びカウントダウンするカウント値を算出する
回路と、減算回路の値が正か負かを判断するコンパレー
タと、コンパレータの出力を入力ポートの選択信号とす
るセレクタとを備えたものであり、これにより、減算回
路の出力が正のときには減算回路の出力を直接出力し、
減算回路の出力が負の場合には、カウントフェーズが次
のフェーズに移ったと想定して、ラッチに保持されたカ
ウント開始値に戻って再びカウントダウンするカウント
値を出力することにより、メインカウンタに対して3カ
ウントだけ先に進んだカウント値を得ることができ、ま
た、これから予め不感帯に位置する再生データがわかる
ので、不感帯を回避する処理を行うことができる。
【0017】本発明の請求項8に記載の発明は、非同期
タイミング生成回路として、再生データが入力されると
セットされ、それに対応する同期復調データが出力され
るまでその状態を保持する第1のフリップフロップと、
メインカウンタの出力が2になった時のみ出力を有効に
する第1の数値コンパレータと、第1の数値コンパレー
タの出力が有効になった時に第1のフリップフロップに
保持された値を出力する第2のフリップフロップと、メ
インカウンタの出力が1になったとき時のみ出力を有効
にする第2の数値コンパレータと、メインカウンタの出
力が0になったとき時のみ出力を有効にする第3の数値
コンパレータと、第2のフリップフロップの出力をマス
ク信号として第2の数値コンパレータの出力をゲートす
る第1のAND回路と、第2のフリップフロップの出力
をマスク信号として第3の数値コンパレータの出力をゲ
ートするとともに出力を第1のフリップフロップのリセ
ット信号とする第2のAND回路とを備えたものであ
り、これにより、メインカウンタの値がカウント開始値
から3までの間に再生データの入力があった場合には、
同一のカウントフェーズ内においてその再生データに対
する位相差情報の処理をメインカウンタの値が1になっ
た時、かつ同期復調リードデータの出力をメインカウン
タの値が0になった時に行い、一方メインカウンタの値
が2から0の時に再生データの入力があった場合には、
次のカウントフェーズ内においてその再生データに対す
る位相差情報の処理をメインカウンタの値が1になった
時、かつ同期復調リードデータの出力をメインカウンタ
の値が0になった時に行うことができ、これにより、本
来不感帯に位置する再生データについては次のカウント
フェーズに処理を先送りすることができる。
【0018】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一
実施の形態におけるデータ復調器の構成を示すものであ
る。図1において、1は基準カウント開始値と補正値が
入力される加減算器、2はメインカウンタであり、基準
カウント初期値Wo と帰還量ΔFを加減算した加減算器
1の出力をカウントの開始値としてロードし、ダウンカ
ウントを行う回路である。このメインカウンタ2の動作
は、アナログPLL回路の1/nクロック出力に相当す
る。3は位相比較器であり、位相ラッチ回路4と不感帯
回避回路5と加減算器6とからなる。不感帯回避回路5
は、タイミング生成回路5Aとカウント値先読み回路5
Bとを有する。この不感帯回避回路5内部のカウント値
先読み回路5Bは、メインカウンタ2の出力値をラッチ
した値に対して常に3カウント進んだ値を出力する。し
たがって、カウント値先読み回路5Bの出力はメインカ
ウンタ2より常に3カウント進んだ仮想的なカウンタの
位相ラッチの出力と想定することができる。
【0019】位相ラッチ回路4は、再生データの入力エ
ッジでその時のメインカウンタ2の出力値をラッチす
る。ラッチされた値は不感帯回避回路5の入力となる。
不感帯回避回路5は加減算器1の出力と、メインカウン
ター2の出力と、再生データとを入力として、メインカ
ウンタ2に加減算器1の出力のロードを促す信号と、ア
キュムレータ7のラッチ回路9が位相情報をラッチする
タイミング信号と、Tnフェーズ切り替えのタイミング
信号と、メインカウンタ2のカウントフェーズに同期し
た復調リードデータを生成するタイミング信号とを出力
する。また、ラッチ回路3に保持されているカウント値
に対して3カウント進んだ値Tを出力する。出力Tの値
は加減算器6に入力されて中心値Cとの差(T−C)を
位相情報Δθk として、次段の加減算器8と乗算器10
の入力となる。加減算器8とラッチ回路9と乗算器10
と加減算器11とで構成されるアキュムレータ7は、位
相情報を累積加算する回路である。
【0020】アキュムレータ7の乗算器10は、位相情
報Δθk に対してm倍もしくはm’倍(m<m’)の値
を算出する回路である。m倍あるいはm’倍の切り替え
は乗算器6のもう一つの入力信号により行われる。アキ
ュムレータ7のラッチ回路9と乗算器10の出力の加減
算を行う加減算回路11により、位相の累積情報
【0021】
【数1】 と最新の位相情報をm倍(またはm’倍)した情報m×
Δθk (またはm’×Δθk )の加減算値を出力する。
加減算器11の出力値
【0022】
【数2】 は、除算器12によって1/nに除算され、
【0023】
【数3】 となる。除算値の整数部は加減算器14に直接入力さ
れ、小数部は少数処理回路13を介して加減算器14に
入力される。小数処理回路13は、除算器12によって
切り捨てられた小数部を累積加算して、対応するカウン
トフェーズ(T1、またはT2、またはT3、またはT
4)に合う累積誤差の整数部を出力する。加減算器14
は、小数の累積加算分を除算結果の整数部に加えて帰還
量ΔFとして加減算器1に出力する。
【0024】波形成形器15は、再生データが入力され
たときに不感帯回避回路5から出力されるメインカウン
タ2のカウント周期に同期したリードデータ生成タイミ
ング信号から、復調されたリードデータを出力する。
【0025】不正データ検出リセット回路16は、再生
データと、不感帯回避回路5から出力されリードデータ
生成タイミング信号と、同じく不感帯回避回路5から出
力されるTnフェーズ切り替えタイミング信号とから、
現在のフェーズに入る再生データのパルス間隔範囲を算
出して、もし範囲からはずれている場合には、再生デー
タは誤ったデータと判断して、メインカウンタ2、位相
ラッチ回路3、アキュムレータ7のラッチ回路9、小数
処理回路13をリセットする信号を供給して、復調回路
全体をリセットする。また、リセット後に入力される再
生データのパルス数をカウントして、8個のパルスが入
力されるまで、乗算器10の入力につながっている利得
切り替え信号により乗算器10の利得を高くし、リセッ
ト後に8個の再生データが入力された時点で利得を低く
する信号を生成する。
【0026】上記回路構成により再生データが入力され
た時の位相情報をΔθk とすると、
【0027】
【数4】 で得られる帰還量をメインカウンタ2の基準カウンタ初
期値Woに加えてロードして、カウンタのカウントフェ
ーズの周期を変化させるようにする。上の式において、
図8に示す先行例に述べられているように、mとnの値
を適正な値にすることにより位相差が減衰振動的に小さ
くなり、PLL回路が構成される。
【0028】次に本実施の形態で付加した回路の動作に
ついて詳細に述べる。まず、不正データ検出リセット回
路16について述べる。図2は不正データ検出リセット
回路21の内部構成を示したものである。まず回路の構
成について説明する。不正データ検出リセット回路16
は、再生データ入力を入力とするパルス数カウンタ21
と、再生データ入力を入力としてパルスとパルス間隔を
カウントするパルス間隔カウンタ22と、アキュムレー
タラッチタイミングをリセット信号として使用し、Tn
フェーズ切り替えタイミング信号で与えられる信号を順
次カウントし、現在のカウントフェーズがどのフェーズ
であるかを認識するTnフェーズ検出回路23と、パル
ス間隔カウンタ22のカウント値とTnフェーズ検出回
路23の出力から不正間隔を検出する不正間隔検出回路
24とからなる。
【0029】次に不正データ検出リセット回路16の動
作を説明する。パルス間隔カウンタ22は、隣り合う再
生データの間隔をカウントしてそのカウント値を不正間
隔検出回路24の入力として与える。Tnフェーズ検出
回路23は、Tnフェーズ切り替えタイミング信号から
現在のカウンタのフェーズがT1、T2、T3、T4の
いずれかであるかを検出する。不正間隔検出回路24
は、パルス間隔カウンタ22とTnフェーズ検出回路2
3の出力信号から、入力された再生データが正規のタイ
ミング内にない場合に、アキュムレータ7のラッチ回路
9と、メインカウンタ2と、小数処理回路13と、位相
ラッチ回路3と、不感帯回避回路5と、波形成形器15
と、パルス数カウンタ21と、パルス間隔カウンタ22
をリセットする信号を出力する。パルス数カウンタ21
は、リセットが解除されてから再生データのパルス数が
特定のカウント数に達するまで、利得をm’倍にして、
その後m倍に切り替えるための利得切り替え信号を生成
する。
【0030】次に小数処理回路13について説明する。
図3は小数処理回路13の詳細な構成を示す。31はT
2桁上計算回路、32はT3桁上計算回路、33はT4
桁上計算回路、34はセレクタ、35はカウンタであ
る。カウンタ35は、アキュムレータラッチタイミング
とTn切り替え信号タイミングから現在のカウントフェ
ーズがT1、T2、T3、T4のいずれのフェーズかを
認識する回路で、各フェーズに対応して有効になる出力
信号を持つ。T2桁上がり計算回路31は、除算器12
の小数切り捨て部を入力として、T2フェーズにおける
桁上がり値を算出し、その値をセレクタ34の一つの入
力として与える。T3桁上がり計算回路32は、除算器
12の小数切り捨て部を入力として、T3フェーズにお
ける桁上がり値を算出し、その値をセレクタ34の一つ
の入力として与える。T4桁上がり計算回路33は、除
算器12の小数切り捨て部を入力として、T4フェーズ
における桁上がり値を算出し、その値をセレクタ34の
一つの入力として与える。セレクタ34は、カウンタ3
5のT1、T2、T3、T4を選択信号としてA、B、
Cの入力を選択する。
【0031】次に少数処理回路13の動作について説明
する。T1、T2、T3、T4のそれぞれのフェーズに
おける帰還量をF1、F2、F3、F4とすると、それ
ぞれの計算値は次のようになる。 F1=INT(A/n) よって、T1フェーズにおける小数処理の出力は0。 F1+F2=2×INT(A/n)+INT{2×UZ
(A/n)}より、 F2=INT(A/n)+INT{2×UZ(A/
n)} よって、T2フェーズにおける小数処理の出力は、IN
T{2×UZ(A/n)}。 F1+F2+F3=3×INT(A/n)+INT{3
×UZ(A/n)}より、 F2=INT(A/n)+INT{3×UZ(A/
n)}−INT{2×UZ(A/n)} よって、T3フェーズにおける小数処理の出力は、IN
T{3×UZ(A/n)}−INT{2×UZ(A/
n)}。 F1+F2+F3+F4=4×INT(A/n)+IN
T{4×UZ(A/n)}より、 F4=INT(A/n)+INT{4×UZ(A/
n)}− INT{3×UZ(A/n)} よって、T2フェーズにおける小数処理の出力は、IN
T{2×UZ(A/n)}。 INT{4×UZ(A/n)}−INT{3×UZ(A
/n)}。 ただし、上記式においてAは加減算器の出力、nは除算
器の除数、INT(X)はXの整数部、UZ(X)はX
の小数部を意味する。
【0032】上記式において、A/nが帰還量の小数部
入力に相当するので、第1の処理回路31は小数部入力
を2倍にした場合の整数部の値を出力とする。第2の処
理回路32は小数部入力を3倍した値の整数部から2倍
にした整数部の値を減算した値を出力とする。第3の処
理回路33は小数部入力を4倍した値の整数部から3倍
にした整数部の値を減算した値を出力とする。
【0033】カウンタ35は、アキュムレータ取り込み
信号でリセットされ、その後に入力される小数処理タイ
ミング信号を数えて、1番めの立ち上がりでT1のみが
Highレベルになる。2番めの立ち上がりでT2出力
が変わってHighレベルになり、以降T3、T4の順
にHighレベルになる。なお、T4以降は異常データ
の入力と判断されるので小数処理の出力は意味を持たな
い。
【0034】セレクタ34は、入力端子に接続されたカ
ウンタ35の出力T1、T2、T3、T4を切り替え信
号として、各信号がHighになるのに応じて、1対1
でそれぞれ、0、またはT2桁上げ計算回路31の出
力、またはT3桁上げ計算回路32の出力、またはT4
桁上げ計算回路33の出力を出力信号とする。
【0035】上記処理結果を累積桁上がりとして加減算
器14に入力して、除算器12の整数出力と加算して帰
還量とすることにより、小数の累積加算による誤差は小
数以下の値にすることができる。
【0036】図4に少数の累積誤差の処理を行なわない
従来の場合(a)と少数の累積誤差の処理を行なう場合
(b)のタイミング図を示す。少数累積誤差処理を行な
わない場合、帰還量はF1=F2=F3=F4=ΔFと
なり、少数累積誤差処理を行なう場合の帰還量は、それ
ぞれF1=ΔF、F2=ΔF+ΔF’2 、F3=ΔF+
ΔF’3 、F4=ΔF+ΔF’4 となり、累積誤差(最
大でΔF’2 +ΔF’ 3 +ΔF’4 )の改善ができる。
【0037】次に不感帯回避回路5について説明する。
図5に不感帯回避回路5の構成を示す。不感帯回避回路
5は、カウンタの出力値と再生リードデータからメイン
カウンタ2の値に同期したアキュムレータラッチタイミ
ング信号と、リードデータ生成タイミング信号と、カウ
ンタロードタイミング信号と、Tnフェーズ切り替え信
号とを出力するタイミング生成回路5Aと、メインカウ
ンタ2の値をラッチしたラッチ回路3の値に対して、不
感帯を回避するために、位相値から帰還量を処理するの
に必要な時間より長めのカウント値分(本実施例では
3)だけメインカウンタの値を先読みするカウント値先
読み回路5Bからなる。
【0038】タイミング生成回路5Aは、メインカウン
タ2の出力値が2のときに出力がHighレベルになる
2カウントコンパレータ41と、メインカウンタ2の出
力値が1のときに出力がHighレベルになる1カウン
トコンパレータ42と、メインカウンタ2の出力値が0
のときに出力がHighレベルになる0カウントコンパ
レータ43と、再生データが入力されたことを保持する
Dフリップフロップ回路44と、メインカウンタ2の値
が2になった時すなわちに2カウントコンパレータ41
の出力がHighになったときにDフリップフロップ回
路44の出力レベルを保持するDフリップフロップ回路
45と、Dフリップフロップ回路45の出力を一方の入
力とし、1カウントコンパレータ42の出力をもう一方
の入力とするAND回路46と、Dフリップフロップ回
路45の出力を一方の入力とし、0カウントコンパレー
タ43の出力をもう一方の入力とするAND回路47
と、0カウントコンパレータ43の出力を1カウント遅
延させる遅延器48とからなる。
【0039】カウント値先読み回路5Bは、再生データ
の入力に同期して保持されたメインカウンタ2の出力を
保持するラッチ回路3の出力値から3だけ減算する減算
回路51と、メインカウンタ2へのロード値である加減
算回路1の出力を保持するラッチ回路52と、減算回路
51の出力が正の値か負の値かを認識して切り替え信号
を出力するコンパレータ53と、コンパレータ53から
出力された信号を切り替え信号とするセレクタ54と、
減算回路51の出力値が負になった場合にカウントフェ
ーズが次のフェーズに変わったものとして、ラッチ回路
52に保持されたカウント開始値に戻って再びカウント
ダウンするカウント値を算出する次フェーズカウント値
算出回路55とからなる。
【0040】次に不感帯回避回路5の詳細な動作につい
て説明する。再生データが入力されるとその信号の立ち
上がりで、Dフリップフロップ回路44は、D端子に接
続されたHighレベル値を出力端子に出力する。Dフ
リップフロップ回路44の出力は、Dフリップフロップ
回路45のD入力に接続されており、メインカウンタ2
の値が2のときにHighレベルを出力する2カウント
コンパレータ41の立ち上がりでその値を取り込んで出
力する。したがって、メインカウンタ2の値が2になっ
たときに、新たな再生データが入力されていなければ、
Dフリップフロップ回路45の出力はLowレベルにな
り、新たな再生データが入力されていれば、出力はHi
ghレベルになる。Dフリップフロップ回路45の出力
は、AND回路46の一方の入力端子に接続されてお
り、Dフリップフロップ回路45の出力がHighレベ
ルの時にAND回路46のもう一方の入力信号のレベル
を出力するマスク回路を構成する。AND回路46のも
う一方の入力は、1カウントコンパレータ42の出力で
あるが、1カウントコンパレータ42は、メインカウン
タ2の値が1の時に出力がHighレベルになって、A
ND回路46を介してアキュムレータ7のラッチ回路9
の取り込み信号になる。したがって、アキュムレータ7
の取り込みは、メインカウンタ2のカウント値が3以上
のときに再生データが入力された場合において、メイン
カウンタの値が1になった瞬間に行われる。ここでAN
D回路46の出力は、同時にDフリップフロップ回路4
4のリセット端子に接続されているので、アキュムレー
タ7の取り込み信号が生成されると同時にDフリップフ
ロップ回路44はリセットされ、新たな再生データが入
力されるのを待つ状態になる。
【0041】一方、メインカウンタ2の値が2〜0の時
に再生データが入力されたとすると、Dフリップフロッ
プ回路44の出力がHighになる前に、Dフリップフ
ロップ回路45はD端子の値を取り込んで出力する。し
たがって、この場合にDフリップフロップ回路45の出
力はLowレベルとなる。よって、AND回路46の出
力は常にLowレベルとなり、メインカウンタ2の値が
1になった時点でもアキュムレータラッチ信号は有効に
ならない。その後メインカウンタ2の値は0になって、
カウンタロード信号が有効になりメインカウンタ2に新
たな値がロードされる。この時点においても、Dフリッ
プフロップ回路44のリセット信号は有効になっていな
いので、再生データを読み込んでいる状態はDフリップ
フロップ回路44に保持される。その後、メインカウン
タ2のダウンカウントが進み、メインカウンタの値が再
び2になった時点で、Dフリップフロップ回路45はH
ighレベルになっているDフリップフリップ44の出
力を取り込んで出力はHighとなる。さらにメインカ
ウンタ2のダウンカウントが進み、値が1になると、こ
の時点でアキュムレータ7のラッチ信号が有効になる。
以上の処理手順で述べたように、メインカウンタ2の値
が2〜0のときに再生データが入力される場合には、そ
の処理は次のダウンカウントフェーズ後に行われる。
【0042】アキュムレータラッチタイミングと同様
に、Dフリップフロップ回路45の出力は、AND回路
47の一方の入力端子にも接続されており、Dフリップ
フロップ回路45の出力がHighレベルの時に、AN
D回路47のもう一方の入力信号のレベルを出力するマ
スク回路を構成する。AND回路47のもう一方の入力
は、0カウントンパレータ43の出力であるが、0カウ
ントンパレータ43は、メインカウンタ2の値が0の時
に出力がHighレベルになって、AND回路47を介
して波形成形器15に出力される。波形成形器15は、
これに同期して復調されたリードデータを出力する。し
たがってメインカウンタ2のカウント値が3以上のとき
に再生データが入力された場合には、同一のカウントフ
ェーズでカウンタの値が0のときに有効になり、メイン
カウンタ2の値が2〜0のときに再生データが入力され
る場合には、次のカウントフェーズでメインカウンタ2
の値が0のときに有効になる。
【0043】0カウントコンパレーター43は、メイン
カウンタ2の値が0のときにHighレベルを出力し
て、メインカウンタ2に新しい値をロードするタイミン
グ信号を作る。また、1カウント遅延器48により0カ
ウントコンパレータ43の出力から1カウント遅れた信
号が出力される。この信号は、クロックのカウント周期
に同期しており、これが同期信号になる。この信号は同
時にカウントフェーズの切り替わりを示す信号にもな
り、不正データ検出リセット回路16、小数処理回路1
3に出力される。
【0044】カウンタ値先読み回路5Bは、メインカウ
ンタ2のカウント値に対して3だけ減算した値を処理情
報として出力する回路であるが、その減算を行うのが減
算回路51である。減算回路51は、入力値が2以下の
場合には出力は負の値になる。カウンタの値が負になる
ことの実際の意味は、次のカウントフェーズに移るとい
うことである。減算回路51の出力が負のときの先読み
値は、ラッチ回路52に保持されたカウント開始値と減
算回路51の出力とを元に次フェーズカウント値生成回
路55で生成する。減算回路51の出力の符号によって
先読みカウンタの値を減算回路51からの出力か、次フ
ェーズカウント値算出回路55の出力かをセレクタ54
によって切り替える。なお、ラッチ回路52にカウント
開始値を取り込むタイミングは小数処理回路13のTn
フェーズ切り替えと同時タイミングとして、小数処理で
帰還量が変化する直前の値を取り込む。図6にメインカ
ウンタ2と、メインカウンタ2から3を減算した値と、
先読みしたカウント値の関係を示す。
【0045】メインカウンタ2の値が初期値から3まで
の値の時に再生データが入力された場合、位相情報の演
算処理は、同一のダウンカウントフェーズ内で、メイン
カウンタ2が1になった瞬間に行われる。その処理結果
は、帰還値として基準値に加減算されて、メインカウン
タ2の値が0になったときにメインカウンタ2にロード
される。小数の処理は、位相処理の演算処理が行われた
カウントフェーズの次のカウントフェーズ以降でメイン
カウンタに新しい値がロードされて次のカウントで処理
が行われ、その結果はメインカウンタ2の値が0になっ
た時にメインカウンタ2にロードされる。
【0046】メインカウンタ2の値が2から0までの値
の時に再生データが入力された場合、位相情報の演算処
理は、次のダウンカウントフェーズ内で、メインカウン
タが1になった瞬間に行われる。その処理結果は、帰還
値として基準値に加減算されて、メインカウンタの値が
0になったときにメインカウンタにロードされる。小数
の処理は、位相処理の演算処理が行われたカウントフェ
ーズの次のカウントフェーズ以降で、メインカウンタに
新しい値がロードされて次のカウントで処理が行われ、
その結果はメインカウンタの値が0になった時にメイン
カウンタにロードされる。
【0047】先読みカウンタのロード値からカウント0
になるまでを同期信号の一つのフェーズとしてリードデ
ータの位相を取り込むことにより、帰還量の演算処理
は、再生データの入力タイミングとは非同期に、次のフ
ェーズの最初の部分で処理を行う。これにより、位相情
報を処理する遅延時間のために生じる再生データの誤っ
た取り込みが防止できる。
【0048】また、再生データの位相情報として取り込
まれる値は、ラッチされたメインカウンタの値ではな
く、メインカウンタ2の値を3カウント先読みした値と
なる。メインカウンタ2の値を3カウント先読みしたカ
ウントフェーズを内部的な同期信号と考えることによ
り、タイミング生成回路5Aで述べたメインカウンタ2
の値が2〜0の時に再生データを入力した場合に、処理
が次のカウントフェーズに先送りされることについて
も、タイミング生成回路5Aで生成されるタイミング上
の矛盾はなく、不感帯で入力された再生データに関して
も処理は正しく行われる。図7に不感帯回避回路5を有
する本実施の形態における復調データのタイミング図を
示す。
【0049】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、デジタル回路のみで構成したPLL回路を有す
るデータ復調器において、少数累積誤差対策回路、デー
タ不連続等を検出する不正データ検出リセット回路およ
び不感帯回避回路を付加することにより、動作を安定さ
せるようにしたものであり、書き継ぎ点を有しかつピー
クシフトの大きい現実の装置においても、演算処理を速
やかに行うとともに、不感帯を回避して演算の誤処理を
なくし、また、再生装置特有のデータパターンにおいて
も、小数の積算誤差を低減することが可能になり、同期
復調データのジッターの低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるデータ復調器の構
成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態における不正データ検出リ
セット回路の詳細ブロック図
【図3】本発明の実施の形態における小数処理回路の詳
細ブロック図
【図4】(a)少数の累積誤差処理を行なわない場合の
タイミング図 (b)少数の累積誤差処理を行なう場合のタイミング図
【図5】本発明の実施の形態における不感帯回避回路の
詳細ブロック図
【図6】本発明の実施の形態におけるメインカウンタの
カウント値を3カウント先読みする動作を説明するため
の模式図
【図7】本発明の実施の形態における不感帯に対する処
理を施したときの復調データのタイミング図
【図8】従来技術におけるデータ復調器の構成を示すブ
ロック図
【図9】従来技術におけるメインカウンタにロードされ
るカウント開始値と位相と帰還量の関係を示す模式図
【図10】従来技術における不連続点において、不連続
点を検出できる場合とできない場合の比較を示す模式図
【図11】従来技術における不感帯に対する対応ができ
ていない場合の復調データのタイミング図
【図12】従来技術のフレキシブル磁気装置における再
生データの基準パルス間隔と、同期信号の周期を1μs
にしたときの同期信号のフェーズを示すタイミング図
【図13】従来技術における再生データと同期信号の変
化の関係を示すタイミング図
【符号の説明】
1 加減算器 2 メインカウンタ 3 位相比較器 4 位相ラッチ回路 5 不感帯回避回路 5A タイミング生成回路 5B カウント値先読み回路 6 加減算器 7 アキュムレータ 8 加減算器 9 ラッチ回路 10 乗算器 11 加減算器 12 除算器 13 小数処理回路 14 加減算器 15 波形整形器 16 不正データ検出リセット回路 21 パルス数カウンタ 22 パルス間隔カウンタ 23 Tnフェーズ検出回路 24 不正間隔検出回路 31 T2桁上計算回路 32 T3桁上計算回路 33 T4桁上計算回路 34 セレクタ 35 カウンタ 41 2カウントコンパレータ 42 1カウントコンパレータ 43 0カウントコンパレータ 44 Dフリップフロップ回路 45 Dフリップフロップ回路 46 AND回路 47 AND回路 48 1カウント遅延器 51 減算回路 52 ラッチ回路 53 コンパレータ 54 セレクタ 55 次フェーズカウント値算出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−36836(JP,A) 特開 平7−15325(JP,A) 特開 平7−99446(JP,A) 特開 昭62−209924(JP,A) 特開 平7−99789(JP,A) 特開 平7−141781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/14 G11B 20/10 - 20/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられたカウント情報に基づき動作し
    て同期信号を生成するメインカウンタと、このメインカ
    ウンタと再生データとの位相ずれを検出するために上記
    メインカウンタのカウント値をラッチする位相ラッチ回
    路と、この位相ラッチ回路の出力から位相差情報を生成
    し、この位相差情報を蓄積した累積情報と上記位相差情
    報とを加減算し、この加減算結果を任意の値nで除算し
    た価の整数値を補正値として上記メインカウンタの設定
    値に加減算し、その結果を上記メインカウンタに与える
    手段とを備えたデータ復調器において、不正な再生デー
    タを検知した場合に検知後の再生データの同期化処理の
    応答を早くする手段を備えたデータ復調器。
  2. 【請求項2】 不正な再生データを検知した場合に検知
    後の再生データの同期化処理の応答を早くする手段とし
    て、連続する再生データのパルス間隔を監視して不正な
    タイミングを検知した場合にデータ復調器全体をリセッ
    トする回路と、リセット後の応答を速くするためにリセ
    ット後特定数の再生データが入力されるまで帰還利得を
    高くしてその後は帰還利得を小さくする切り替え回路と
    を備えた請求項1に記載のデータ復調器。
  3. 【請求項3】 与えられたカウント情報に基づき動作し
    て同期信号を生成するメインカウンタと、このメインカ
    ウンタと再生データとの位相ずれを検出するために上記
    メインカウンタのカウント値をラッチする位相ラッチ回
    路と、この位相ラッチ回路の出力から位相差情報を生成
    し、この位相差情報を蓄積した累積情報と上記位相差情
    報とを加減算し、この加減算結果を任意の値nで除算し
    た価の整数値を補正値として上記メインカウンタの設定
    値に加減算し、その結果を上記メインカウンタに与える
    手段とを備えたデータ復調器において、上記補正値を得
    るためにnで除算処理されて切り捨てられる小数部分の
    累積による誤差の影響を小さくする手段を備えたデータ
    復調器。
  4. 【請求項4】 補正値を得るためにnで除算処理されて
    切り捨てられる小数部分の累積による誤差の影響を小さ
    くする手段として、小数部分を特定の値で乗算してその
    結果の整数部を取り出す複数種の桁上げ計算回路と、カ
    ウントフェーズを判断する切り替えタイミング信号を基
    にカウントフェーズを認識する回路と、カウントフェー
    ズによって上記複数の桁上げ計算回路の結果のうちから
    一つを選択する回路と、桁上げ回路の結果を上記除算処
    理された整数値に加算する回路とを備えた請求項3に記
    載のデータ復調器。
  5. 【請求項5】 与えられたカウント情報に基づき動作し
    て同期信号を生成するメインカウンタと、このメインカ
    ウンタと再生データとの位相ずれを検出するために上記
    メインカウンタのカウント値をラッチする位相ラッチ回
    路と、この位相ラッチ回路の出力から位相差情報を生成
    し、この位相差情報を蓄積した累積情報と上記位相差情
    報とを加減算し、この加減算結果を任意の値nで除算し
    た価の整数値を補正値として上記メインカウンタの設定
    値に加減算し、その結果を上記メインカウンタに与える
    手段とを備えたデータ復調器において、再生データの入
    力タイミングから入力されたデータの処理を行うまでに
    必要な遅延時間のために生じる不感帯を回避する手段を
    備えたデータ復調器。
  6. 【請求項6】 不感帯を回避する手段として、再生デー
    タのエッジで取り込んだメインカウンタの値を保持する
    位相ラッチ回路に対し、再生データの入力タイミングか
    ら入力されたデータの処理を行うまでに必要な遅延時間
    より十分に大きなカウント値だけメインカウンターの値
    に対して進んだカウント値を与えるカウント値先読み回
    路と、入力された再生データとは非同期に再生データの
    位相情報を累積位相ラッチ回路に取り込んで補正値の処
    理を行うタイミングを生成するタイミング生成回路とを
    備えた請求項5に記載のデータ復調器。
  7. 【請求項7】 カウント先読み回路として、位相ラッチ
    回路に保持された値から3を減算する減算回路と、メイ
    ンカウンタのカウント開始値を保持するラッチ回路と、
    減算回路の出力値が負になった場合にカウントフェーズ
    が次のフェーズに変わったものとして、ラッチに保持さ
    れたカウント開始値に戻って再びカウントダウンするカ
    ウント値を算出する回路と、減算回路の値が正か負かを
    判断するコンパレータと、コンパレータの出力を入力ポ
    ートの選択信号とするセレクタとを備えた請求項6に記
    載のデータ復調器。
  8. 【請求項8】 タイミング生成回路として、再生データ
    が入力されるとセットされ、それに対応する同期復調デ
    ータが出力されるまでその状態を保持する第1のフリッ
    プフロップと、メインカウンタの出力が2になった時の
    み出力を有効にする第1の数値コンパレータと、第1の
    数値コンパレータの出力が有効になった時に第1のフリ
    ップフロップに保持された値を出力する第2のフリップ
    フロップと、メインカウンタの出力が1になったとき時
    のみ出力を有効にする第2の数値コンパレータと、メイ
    ンカウンタの出力が0になったとき時のみ出力を有効に
    する第3の数値コンパレータと、第2のフリップフロッ
    プの出力をマスク信号として第2の数値コンパレータの
    出力をゲートする第1のAND回路と、第2のフリップ
    フロップの出力をマスク信号として第3の数値コンパレ
    ータの出力をゲートするとともに出力を第1のフリップ
    フロップのリセット信号とする第2のAND回路とを備
    えた請求項6に記載のデータ復調器。
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