JP3490199B2 - 紙幣出金機 - Google Patents

紙幣出金機

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JP3490199B2
JP3490199B2 JP29709495A JP29709495A JP3490199B2 JP 3490199 B2 JP3490199 B2 JP 3490199B2 JP 29709495 A JP29709495 A JP 29709495A JP 29709495 A JP29709495 A JP 29709495A JP 3490199 B2 JP3490199 B2 JP 3490199B2
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津 義 昭 嶋
原 敏 康 萩
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グローリー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙幣出金機に係り、
なかでも公営競技場に設置して使用するに適する紙幣出
金機に関する。
【0002】
【従来の技術】公営競技場、例えば公営競馬場、公営競
輪場、公営競艇場にあっては、レース券を購入し、その
レース券が当っていた場合には配当金の払い戻しが行わ
れるが、この種の公営競技場においても紙幣出金機が設
置されて利用されている。このような場所に設置される
紙幣出金機も、銀行等金融機関に設置されて顧客が直接
紙幣の取出しを行う機械(例えば特公昭63−6345
7号公報)が用いられている。
【0003】一方、上記のような場所に設置される紙幣
出金機としては下記の点が要望される。 顧客が機械から直接紙幣を取出せること。 顧客が機械から紙幣を取出しやすくするため、機体
前面側に設けられる出金口に紙幣がその長手方向の向き
で払い出されること。 少なくとも二金種以上の紙幣(例えば万円紙幣と千
円紙幣)を出金することができること。 機械の高さが紙幣の収納量に比してあまり高くなら
ないこと。すなわち機械の高さが低くても投出用紙幣の
収納量が多くとれること。 投出用紙幣の収納量が減少したとき、投出用紙幣の
収納状態(投出動作中またはその動作の待機している状
態)に影響を与えることなく投出用紙幣の補充が行える
こと。すなわち投出用紙幣の収納部分とは独立して紙幣
の補充ができること。 顧客が機体前面側の出金口から紙幣の取出し操作を
行うので、係員は機体の背面側からの操作が可能である
こと。特に次の操作はすべて機体の背面側に行えるこ
と。
【0004】イ)回収紙幣の取出し操作(出金口へ出金
したにも拘らず取忘れられた紙幣回収)。
【0005】ロ)リジェクト紙幣の取出し操作。
【0006】ハ)補充紙幣の補充操作。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、前記公報に記載
の機械に代表される紙幣出金機では、出金用紙幣の収納
部(収納カセット)を機体の前面側から着脱する構造で
あり、また出金時に紙幣を一時保留する一時保留部内の
一時保留後の回収紙幣は機体の背面側から取出すように
なっている。そして出金用紙幣収納部は紙幣の短手が上
下方向となるように立位姿勢で整列状態に収納され、ま
たこの収納部は、複数金種の紙幣の収納部が上下に配置
され、かつ機体の幅方向が収納紙幣の長手方向と一致し
ている。
【0008】上記において、出金動作が繰返えされて収
納紙幣の量が減少すると、出金動作を一時中断し、収納
カセットを機体の前面側、すなわち顧客のいるとこで引
抜き、収納カセットに紙幣を充填したのち再び顧客の目
の前で収納カセットを機体内に装着することになるので
安全管理上好ましくないと同時に、上記作業中は出金動
作を中断することになるので顧客を待たせることにな
る。
【0009】上記の問題点の解消を図るものとして例え
ば特開平6−183577号公報に記載の紙葉類自動払
い出し装置がある。この装置は、装置本体内の所定の位
置に外側カセットを残し、この外側カセット内に残存す
る紙葉類を両端押圧体で押圧したまま中間部押圧体とと
もに内側カセットを外側カセットから引出して中間部押
圧体の前側に補充紙葉類を装填し、再び内側カセットを
中間部押圧体とともに外側カセット内に押し戻すことに
より中断することなく補充を可能とするものであるが、
これによると、補充紙葉類を繰出し装置へ移行させたの
ち外側カセット内に残存する紙葉類と一緒になる際に紙
葉類の左右端部を両端押圧体がのり越えて通過すること
になり、その結果、紙葉類に無理な変形を与えることに
なって紙葉類を傷めてしまうという欠点がある。また繰
出し部に紙葉類を押しつける押圧手段のうち中間部押圧
体を引戻したうえで補充紙葉類をセットしなければなら
ないので、補充作業に手数を要し、そのうえセットの仕
方が悪いと繰出し不良やジャミングを起こすなどの問題
点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の技
術が有する問題点を解消し、前述の要望点〜をすべ
て充足することができる紙幣出金機を提供することを課
題とし、前面側に出金口が、背面側に回収口が開設され
た機体と、前記機体内にあって、前記出金口と回収口と
を接続し紙幣を集積状態で一括して紙幣の長手方向が機
体の前後方向に略一致するよう機体の前後方向に搬送す
る搬送手段を有する紙幣一括搬送経路と、前記機体の背
面側近傍で機体の幅方向に金種別に並設され、出金用紙
幣を重積状態で収納するとともに下部に紙幣を1枚ずつ
繰出す繰出し手段を有する紙幣収納部、およびこの収納
部の上部に配設され補充紙幣を重積状態で収納するとと
もに底部に開閉可能なシャッタを備え、機体の背面側か
ら紙幣の補充が可能な補充紙幣収納部を具有し、前記紙
幣収納部および補充紙幣収納部がそれぞれに収納される
紙幣の短手方向が機体の幅方向とされかつ前記繰出し手
段が紙幣を短手方向に繰出すようにした金種別出金紙幣
収納部と、前記各紙幣収納部から前記繰出し手段により
紙幣を短手方向で機体の幅方向へ繰出された紙幣を受入
れて機体の幅方向一側部を上昇させるとともに途中に識
別部が配設され、正規紙幣と認識された紙幣は前記紙幣
一括搬送経路の搬送面の上方または下方に設けられる一
時保留部へ搬送し、出金リジェクト紙幣と識別された紙
幣は出金リジェクト紙幣収納部へ収納させる出金紙幣搬
送経路とを具備してなり、前記一時保留部は、一時保留
紙幣の短手方向が機体の幅方向となるように設けられる
とともに一時保留紙幣を前記紙幣一括搬送経路の搬送手
段に押しつける押圧手段を有し、前記出金リジェクト紙
幣収納部は、その内部の紙幣を機体の背面側から取出し
可能とされていることを特徴としている。
【0011】好ましくは、前記紙幣一括搬送経路は紙幣
の長手方向一部が出金口から突出した状態で保持する機
能を持ち、またその紙幣が所定時間抜きさられないとき
回収口へ逆送して回収するようになされる。
【0012】そして前記金種別出金紙幣収納部内の紙幣
を機体の背面側から回収可能とされ、また補充紙幣収納
部は機体の背面側に引出し可能とされる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0014】図1は本発明による紙幣出金機の概要の側
面を、図2は同背面を、そして図3は平面を示し、特に
顧客が機械の前面から紙幣を受けとり、機械の背面側に
は係員がいて紙幣の回収、紙幣の補充を行う紙幣出金機
とする場合を示している。
【0015】上記各図において、機体1は横長矩形状の
箱形を有し、その前面1a側の上方部には紙幣の出金口
となる投出口2が開口され、これと対応する背面1b側
の上方部には回収口3が開口されており、機体1の内部
上方には図4、図5に略示断面を示すように繰出されて
一時保留されていた投出紙幣を一括して投出口2へ搬送
し、その投出紙幣を投出口2に一部突出した状態で停止
して保持する搬送装置4が設けられる。またこの搬送装
置4は、紙幣を回収口3へ搬送した場合もその紙幣を回
収口3から一部突出した状態で停止して保持する。この
搬送装置4の下部位置には補充紙幣収納部5が、その下
部位置には紙幣収納部6がそれぞれ設けられている。
【0016】図示の実施形態では、千円紙幣と万円紙幣
との二種類の紙幣を取扱うようにした場合を例示してお
り、したがって補充紙幣収納部5は千円紙幣用の補充枠
1と万円紙幣用の補充枠72 とを有し、これらは横並
び状とされて機体1に設けられた図示しないガイドレー
ルにそって機体1の背面1b側に各々別々に図1、図3
に鎖線で示すように引出し可能とされている。この例で
は、補充枠71 、72は機体1から完全には引抜けない
ようになっており、補充枠71 、72 の後述する収納空
間71a、72aの上部開口が完全に露出可能となる位置ま
で引出せるようになっている。
【0017】上記紙幣収納部6は、前記各補充枠71
2 の直下位置に配設される千円紙幣用収納部81 と万
円紙幣用収納部82 とで構成され、また補充枠71 、紙
幣収納部81 と、補充枠72 、紙幣収納部82 は機体1
の背面側域で機体1の幅方向に配置されている。これら
収納部81 、82 の機体1の背面側には図2に示すよう
に開閉扉9が横開き自在に取付けられていて、これを開
けることにより開閉扉9、9で閉じられる収納部81
2 の背面側開口81a、82a(図6示)から内部の紙幣
の手回収を可能としている。
【0018】前記各収納部81 、82 には紙幣が重積状
態で収納されるもので、各収納部81 、82 の下底部に
は、図5、図6に示すように紙幣を繰出し口10から1
枚ずつ繰出すためのキッカローラ11をはじめ、紙幣を
押える押えローラ12、フィードローラ13、これに対
設されるゲートローラ14等からなる繰出し手段15が
それぞれ設けられ、この繰出し手段15に続いて搬送経
路16(千円紙幣用個別搬送路16a、万円紙幣用個別
搬送路16b、合流搬送路16c、リジェクト搬送路1
6d)がローラ、ベルトの組合わせにより配設されてい
て、繰出された紙幣を収納部81 、82 の下底部から個
別搬送路16a,16bへ送り込み、機体1内の背部側
の一側を通る合流搬送路16cへ送り込んで上方へ搬送
し、その搬送中に識別部16Aで紙幣の識別を行ったの
ちさらに上方へ搬送し、正規の紙幣と識別された紙幣は
前記搬送装置4の一時保留部17へ供給するようになっ
ており、また識別不能紙幣や二枚重ねの紙幣、斜行紙幣
等のリジェクト紙幣は途中分岐爪18の切替えによりリ
ジェクト搬送路16dを通じて前記一時保留部17の直
下にあるリジェクトボックス19へ収納されるようにな
っている。
【0019】前記押えローラ12は、収納部81 、82
の外側部位置の機体1側に軸20を中心に遊星運動する
軸20aにより枢支されたアーム21の先端に軸着され
ており、このアーム21の揺動により前記押えローラ1
2は図6に一点鎖線で示すように収納部8内の上部に一
部進入した状態で位置して紙幣を押えない退避位置と、
二点鎖線で示すように収納部8から完全に退出した退出
位置と三点鎖線図示のようにキッカローラ11の上部に
移動して収納部81 、82 内の紙幣を押える押え位置と
をとるようになっている。
【0020】このような三位置をとる理由について述べ
ると、補充枠71 、72 から収納部81 、82 への補充
紙幣の収納時は押えローラ12は収納部8から完全退去
した退出位置をとるが、それ以外は退避位置または押え
位置をとり、特に収納紙幣が減少して紙幣の押え動作が
必要な場合、迅速に退避位置から押え位置へ移動して押
え動作が行なえることを意図しているのである。
【0021】また前述のリジェクトボックス19は、リ
ジェクト紙幣回収時には機体1の背面方向へ引き出して
抜きとり、リジェクト紙幣を取り出した後このリジェク
トボックス19を再度機体1背面から挿入して機体1に
装着する。
【0022】前記補充枠71 、72 は左右同じ構成を有
するので、一方(補充枠71 )につき説明し、他方には
これと同一符号を付すことにし、相違符号については説
明箇所において註釈を付すこととする。
【0023】図6、図7、図8において、補充枠71
機体1の幅方向左右の側板22,22(紙幣の長手縁の
規制と紙幣の下方への落下時のガイドの役目を持つ)と
機体1の前後方向の端板23,23に固定されるガイド
板23a,23a(紙幣の短手縁の規制と紙幣の下方へ
の落下時のガイドの役目を持つ)とで、上下が開放され
内部に補充紙幣の収納空間71aを構成する枠形状を有す
るもので、側板22,22の下部にはシャッタ24が設
けられている。そして紙幣はその長手縁が側板22,2
2にそう方向に向けられて収納空間71aに収納される。
【0024】このシャッタ24は、図7、図8に示すよ
うに一方の側板22の下端に軸25により枢支され側板
22の略全域にわたる長さを有するシャッタ板26と、
他方の側板22の下端の前後部に軸27,27により枢
支された短いシャッタ板28,28とで構成され、各シ
ャッタ板26,28,28は水平位置から略垂直位置
(下方が開き勝手の姿勢位置)にわたり軸25,27,
27を中心に回動自在とされ、水平位置におかれるとき
その上面間で紙幣を重積状態で支えるようになってお
り、略垂直姿勢(シャッタ開状態)に変換したとき紙幣
が水平姿勢を保ちながら収納部81 内に落下するように
なっている。
【0025】なお、図8に示すように一方の側板22で
は、機体1の前後方向中間位置に前後方向および上下方
向に貫通する開放部22aが形成され、その開放部22
aに合わせて短いシャッタ板28,28とされている。
これは、収納空間71aの上部開口部から紙幣を挿入して
シャッタ板26,28,28上へ紙幣を載せる際に、開
放部22aは紙幣を掴む手指を挿入しやすくするため
と、手指をシャッタ板26,28,28の下方まで挿入
して紙幣をシャッタ板26,28,28の上面にそわせ
て置くことができることと、さらには手指を収納空間7
1a外へ自由に引抜けるためである。S1 ,S1 ,S2
2 は補充枠71 ,72 内の紙幣の有無を検知するため
の投・受光タイプのセンサである。
【0026】前記シャッタ24の開閉機構は、基板30
Aにより上下動可能に支持される開閉作動板30(図
7、図8には図示省略)を有し、この開閉作動板30は
図9に示すように下端部に水平方向に突出するアーム部
31があってそのアーム部31の両端部に穿設された水
平方向に長い長孔32,32にシャッタ板26,28の
一端部上面に立設された軸受部33,33のピン34,
34が嵌入され、開閉作動板30の中央部縦方向に穿設
された長孔35に補充枠71 側の基板30Aに植設され
たピン36が嵌入されて上下動が案内され、この開閉作
動板30の上方部側面に軸着されたローラ37の下側に
モータ38により回動するカム39がバネ40の付勢を
受けて当接されていて、カム39の矢印方向への回動に
より同一半径の高所39aから半径の減少域39bに至
るとき開閉作動板30がバネ40により追従下降し、ピ
ン34,34を介してシャッタ板26,28を垂直姿勢
に変換させ、カム39の高所39aがローラ37に至る
と開閉作動板30が上昇復帰してシャッタ板26,28
が水平姿勢(シャッタ閉状態)に変換されるようになっ
ている。
【0027】上記開閉機構は補充枠71 の前後方向の前
後位置(図7、図8の収納空間71a外で、基板30A、
30Aの左右域)に設けられており、その同期は図10
に示しているようにモータ38により回動するギヤ41
によりカム39が一体的に回転されるとともに、このギ
ヤ41から中間ギヤ42を介して回転するギヤ43の軸
44が他端側に延び、この軸44の他端のギヤ45、中
間ギヤ46、ギヤ47を介して他側のカム39を前記ギ
ヤ47と一体的に回動するようになされており、補充枠
1 の前後位置(図7、図8の左右位置)および幅方向
位置(図8の紙面に対し上下位置)でシャッタの開閉遅
れが生じないようにしている。
【0028】なお図9においてS3 、S4 は開閉作動板
30の位置を検知してシャッタ24の開閉状態を知るた
めのセンサであり、このセンサS3 はシャッタ24の閉
状態を、またセンサS4 はシャッタ24の開状態を検知
するものである。
【0029】また図7、図8において、前記補充枠71
の機体1の背面1b側に位置する端板23には取手48
が設けられており、後述する補充枠71 のロック解除が
なされたときにこの取手48に手を掛けて補充枠71
引出せるようになっている。また前記端板23には、図
2、図6に示すように補充枠71 の引出し可能な状態を
表示する表示ランプ49が設けられており、前記センサ
1 ,S1 (補充枠72 ではセンサS2 ,S2 )により
紙幣有りを検知したとき(およびシャッタ24が開動作
中)は消灯し、前記センサS1 ,S1 (補充枠72 では
センサS2 ,S2 )が紙幣無しを検知しかつシャッタ2
4が閉じているときは点灯されるようになっている。な
お右側の補充枠72 については、前記センサS1 ,S1
に代えセンサS2 ,S2 によるほかは全く同じである。
【0030】機体1側には、引出されている補充枠71
が確実に装着位置に位置されるとともに、確実にロック
されたことを検知する機能を有するロック機構50が設
けられ、前記補充枠71 のシャッタ24が閉じていない
とき、および収納空間71a内に紙幣が存在することをセ
ンサS1 ,S1 が検知しているときは補充枠71 を引出
せないようにする引出し阻止機構50Aが設けられてい
る。なお、補充枠72のロック機構50、引出し阻止機
構50Aについても補充枠71 のものと全く同じ構造で
ある。このロック機構50および引出し阻止機構50A
は、図7、図11および図12にその一例を示してお
り、これらを参照して説明する。
【0031】補充枠71 の機体1の幅方向一側位置の機
体1側には、図7に示すようにロック解除レバー51が
図示しない基板に固定されたピン52,52と長孔5
3,53との嵌合により所定のストロークにわたり機体
1の前後方向にスライド可能に設けられ、その押動操作
部54は補充枠71 の前記取手48に隣り合う位置にお
かれている。
【0032】一方、補充枠71 の機体1の前後方向内端
部の機体1内にはソレノイド55が設けられ、このソレ
ノイド55のプランジャ56には、中間の屈曲部が軸5
7により機体1側に枢支されたL形状のロックアーム5
8の一端が連結され、ロックアーム58の他端のロック
部59は、中間部が軸60により機体1側に枢支された
補充枠ロックアーム61の上端の係合部62に係脱自在
とされており、常時はバネ63により図7において時計
方向に付勢されている。したがって上述のソレノイド5
5、プランジャ56、軸57、ロックアーム58、ロッ
ク部59により前記の引出し阻止機構50Aを構成して
いる。
【0033】上記補充枠ロックアーム61の下方位置の
側面には、前記ロック解除レバー51の先端が当接する
ピン64が突設されている。またこの補充枠ロックアー
ム61には補充枠ロック爪65が突設されており、補充
枠71 の後端側部に突出するロックピン66に係脱自在
とされている。このロック爪65の背部は傾斜面65a
とされており、補充枠71 の押入時には前記ロックピン
66が前記ロック爪65をバネ63に抗して押し下げ、
前記ロック爪65に係合されるようになっている。
【0034】前記補充枠ロックアーム61を枢支する軸
60には、第1レバー67と第2レバー68とが共に軸
支されている。この第1レバー67はその上端に延びる
接触部67aが補充枠71 の挿入時にその補充枠71
先端域の端面(補充枠71 の機体1前後方向域端面)に
より押され、機体1の固定部材と第1レバー67との間
に張設されたバネ69に抗し垂直方向に変換されるよう
になっており、第1レバー67には当接部67bが、第
2レバー68は一側に立曲部68aがあって軸60に挿
通される捩りバネ70の一端が第1レバー67に、他端
が第2レバー68に掛けられ、その結果、第1レバー6
7の当接部67bが第2レバー68の立曲部68aと当
接状態におかれている。また上記第1レバー67に付勢
を与えるバネ69は、補充枠71 のロックが解かれた際
にその補充枠71 を図13においてストロークaだけ若
干機体1の背面から押し出す機能を有していて、取手4
8に手を掛けやすくなっている。
【0035】図12中、符号71は第2レバー68の戻
り位置を定めるストッパ、72は補充枠ロックアーム6
1のロック時の揺動限を定めるストッパである。また図
7において前記ロック解除レバー51の右側方向限は図
示しないストッパにより規制され、左側端は補充枠ロッ
クアーム61のピン64に当接するので、通常はこのロ
ック解除レバー51は図示しないストッパとピン64と
の間に保持されている。
【0036】前記第2レバー68が垂直姿勢にあると
き、その下端を検知するセンサS5 が設けられ、このセ
ンサS5 により補充枠71 が装着されたことと、補充枠
ロック爪65がロックピン66と完全に係合したロック
状態にあることの双方を検出するようになっている。
【0037】上記ロック機構50は、補充枠ロックアー
ム61、第1レバー67、第2レバー68、バネ63、
バネ69、捩りバネ70、ストッパ71,72、補充枠
1のロックピン66等で構成され、その作用を説明す
ると、補充枠71 が抜きとられているとき(引出し状態
を意味し、補充枠71 の一部は機体1内にある状態をい
う)は、図12(A)の待機状態におかれ、補充枠ロッ
クアーム61はストッパ72に当って垂直姿勢を保ち、
第1、第2レバー67,68はバネ69の付勢によりス
トッパ71に当って傾斜姿勢におかれている。このとき
第1レバー67と第2レバー68とは捩りバネ70によ
り当接部67aと立曲部68aとが当接している。
【0038】補充枠71 が挿入されると、図12(B)
のように補充枠71 のロックピン66が補充枠ロックア
ーム61のロック爪65の傾斜面65aを押し下げなが
ら進む一方、補充枠71 の先端域端面が接触部67aに
接近する。図12(C)の状態になると補充枠71 の先
端域の端面が第1レバー67の接触部67aを押し、補
充枠ロックアーム61の揺動とは独立した状態で回動す
る。次いで図12(D)の状態になると、第1レバー6
7の接触部67cが補充枠71 の先端域端面と接触し、
その過程を経て補充枠71 の挿入終端時期に至るとき、
すなわち補充枠71 が装着位置に位置されると図12
(E)のように補充枠71 のロックピン66はロック爪
65に係合してロックされ、また第1、第2レバー6
7,68は略垂直姿勢になり、第2レバー68の下端は
センサS5 の位置に至ってロック状態が検知される。
【0039】補充枠71 の収納空間71a内の紙幣の収納
部81 への移行中等、シャッタ24が開動作中、および
紙幣有無の検知用センサS1 ,S1 (補充枠72 の場合
はセンサS2 ,S2 )が収納空間71aに紙幣有りを検知
しているときは補充枠71 の表示ランプ49は消灯して
おり、ソレノイド55も励磁され、ロックアーム58の
ロック部59が補充枠ロックアーム61の係合部62に
係合していて補充枠71 の引出し阻止状態(図12
(E))となる。
【0040】補充枠71 のシャッタ24が閉じられ、か
つ補充枠71 内へ紙幣の補充が可能である場合には、ソ
レノイド55は非励磁でロックアーム58のロック部5
9は補充枠ロックアーム61の係合部62から外れてお
り、表示ランプ49も点灯して補充可能であることを表
示する。
【0041】紙幣の補充を行うときは、図7および図1
2(E)においてロック解除レバー51の押圧操作部5
4を図中左方(機体1の前方)へ押圧すると、その先端
域端部が補充枠ロックアーム61のピン64に当ってこ
れを押すので、補充枠ロックアーム61が軸60を中心
にバネ63に抗して図7および図12(E),(F)に
おいて時計方向に揺動し、そのロック爪65が補充枠7
1 のロックピン66から外れ、補充枠71 を機体1から
引出すことができる(図12(F))。このとき補充枠
ロックアーム61の接触部61aが第2レバー68の立
曲部68aに接触して押動し、補充枠ロックアーム6
1、第2レバー68は一体となって揺動され、第2レバ
ー68の下端はセンサS5 から外れる。こうして引出し
位置(図13の二点鎖線図示位置)まで引出された補充
枠71 内のシャッタ板26,28,28に跨がらせて補
充紙幣を載置する。この引出し位置まで補充枠71 が引
出されたとき、収納空間71aの上面は完全露出状態とな
る。
【0042】次いで補充枠71 を挿入すれば、図12
(A)〜(D)の状態を経て前述のようにロック機構5
0が作用してロックが掛けられて図12(E)の状態に
なる。そして補充枠71 が装着位置に正しく装着された
こととロック爪65がロックピン66を完全に係止して
ロックしたことがセンサS5 により検知され、この検知
がなされると、出金処理および補充枠71 から収納部8
1 への紙幣収納が可能となる。特に収納部81 に収納紙
幣が多い場合は補充枠71 から収納部81 への紙幣収納
を行なわないまま出金処理が繰り返され、収納部81
紙幣が減少したときの出金処理終了後の出金処理待機時
に押え位置または退避位置に位置する押えローラ12の
収納部81 外の退出位置への移動、シャッタ24の開
放、シャッタ閉鎖、押えローラ12の押え位置または退
避位置への進出が行われ、補充紙幣が収納部81 内へ移
行される。なお、出金紙幣が収納部81 に殆どない場合
は、出金処理が行なわれる前に押えローラ12およびシ
ャッタ24の前述の動作により補充紙幣が収納部81
へ移行される。こうしてシャッタ24が閉じられると出
金処理が可能となる。
【0043】なお、ロック爪65がロック位置に位置し
ているにもかかわらず補充枠71 が装着位置に位置して
いないときは図12(A)の状態となり、第1レバー6
7の接触部67aが第2レバー68の立曲部68aに、
捩りバネ70により当接され、この第1レバー67、第
2レバー68は当接状態のままバネ69の付勢力により
一体的にストッパ71に当って止まっている。そのため
第2レバー68の下端はセンサS5 から外れた位置とな
り、非検知となる。
【0044】また補充枠71 が装着位置に位置している
にもかかわらずロック爪65がロック位置(図12
(E)図示)にない場合、すなわちハーフロック位置
(ロック爪65がロックピン66に係合しはじめの位
置、つまり半ロックの位置……図12(B)、図12
(C)、図12(D))かロック解除位置(図12
(F))にある場合は、第1レバー67は接触部67c
が補充枠71 の先端域端面と接触して補充枠71 の装着
位置に対応する位置に位置されるが、補充枠ロックアー
ム61は、ロック爪65がロックピン66に係合しはじ
めの状態(図12(B)、図12(C)、図12
(D))、あるいはピン64がロック解除レバー51に
より押動された状態(図12(F))にあり、補充枠ロ
ックアーム61の接触部61aが第2レバー68の立曲
部68aを押動せしめ、その結果第2レバー68の下端
はセンサS5 から外れて非検知状態となる。
【0045】このように第1レバー67が補充枠71
装着位置に対応する位置に位置されていることと補充枠
ロックアーム61がロック位置に位置されることとによ
ってはじめて第2レバー68がセンサーS5 の遮蔽位置
(検知位置)に位置し、その結果センサS5 は、補充枠
1 が装着位置に位置したことの検知と、補充枠ロック
アーム61のロック爪65がロックピン66を完全にロ
ックしたこととの両方の検知を行うことになるのであ
る。
【0046】次に前記搬送装置4について説明する。
【0047】この搬送装置4は、図4にその概略が示さ
れているように、前記リジェクトボックス19の直上位
置に配設さる一時保留部17およびその上方から機体1
の前面上部の投出口2にかけて設けられる。
【0048】前記一時保留部17は、図14、図15に
示すように機体1に垂直に固設されたガイドロッド73
に摺動自在に嵌合されている摺動体74と、その摺動体
74の側部に片持ち状態で結合されて水平姿勢を保ちな
がら上下動される基台74Aと、この基台74A上で揺
動自在に支持される受板76を有し、この受板76には
図15のように等間隔をおいて窓孔77,77…が形成
されており、この窓孔77,77…から周面の一部が上
方に突出するように各窓孔に対応してローラ78,78
…が軸支されている。この受板76に関しては、図1
4、図17に示すように、基台74Aの第1立上部74
1 ,74A1 の上端に挿通されるローラ78の軸78
aが受板76のブラケット部76a,76aに挿通さ
れ、また受板76の下面と基台74Aの上面との間に圧
縮バネ74Bが介装されている。さらに基台74Aの第
2立上部74A2 に植設されるピン74A3 が前記ブラ
ケット部76aに形成された円弧状の長溝76bに挿通
され、圧縮バネ74Bの付勢により通常はピン74A3
と長溝76bの下端とが係合して基台74Aに対し受板
76は水平姿勢を保っている。また受板76上に集積さ
れる紙幣によってこの受板76は基台74Aに対し軸7
8aを中心に圧縮バネ74Bに抗して下方へ揺動される
ことになる。
【0049】上記摺動体74は、一端が機体1側に軸7
9により上下方向揺動自在に支持された揺動レバー80
の他端にその長孔81に通す軸75を介して連結されて
おり、この揺動レバー80の中間位置に軸着されたカム
フォロワ83がモータ84により回動されるカム85の
周面に図示ない引張バネにより当接されていて、このカ
ム85の回動により揺動レバー80が上下揺動され、前
記基台74Aおよび前記受板76をストロークbにわた
り昇降させるようになっている。
【0050】上記受板76の長手方向全域をカバーしか
つ前記投出口2の直近に至る長さにわたって、換言する
と投出口2から回収口3にわたって上部ベルト86が機
体1の幅方向に2本並列するように張架され、受板76
の投出口2側の端部近傍で一時保留部17の投出口2側
の出口からやや投出口2側に寄った位置に設けられるプ
ーリー88A(位置固定)と投出口2近傍に設けられる
上下動可能なプーリー88との間には下部ベルト87が
張架され、これら上、下部ベルト86,87間で紙幣を
挟持して投出口2への送出(または回収口3からの回
収)がなされるように構成されている。ここでいう投出
または回収は、紙幣を完全に放出してしまうのではな
く、投出口2または回収口3から紙幣の一部が外に突出
して保持されている状態を意味する。なおプーリー86
A,86B,88Aはいずれも位置固定である。
【0051】それに対し上記下部ベルト87の投出口2
側のプーリー88は、その軸88aが両側板1a,1a
の長孔1b,1bにそって上下に変位可能に支持されて
おり、図18、図19のように常時はバネ89により上
部ベルト86側に偏倚され、紙幣の量に応じて下降する
ように構成されている。なお90は、下部ベルト87の
前後方向中間位置に対応する位置の上部ベルト86の下
部走行側上面に接する位置固定の中間ローラで、プーリ
ー86Bと協働して投出口2へ送り出される集積紙幣の
上面位置を一定に保持する役目を持つものである。
【0052】したがって紙幣を投出するときの一時保留
動作時は、受板76は下降位置(図14の実線図示位
置)におかれており、投出指令に基づいて収納部81
2 から繰出し手段15,15によって繰出される紙幣
は搬送経路16を通って一時保留部17に送り込まれ、
受板76のローラ78,78…上に集積される。なお、
収納部81 ,82 の双方の紙幣を投出する場合は、優先
順位をもっていずれかの収納部81 ,82 から先に投出
動作が行われ、搬送経路16上を紙幣が1枚ずつ所定の
間隔をあけて搬送されることになる。
【0053】こうして所定の金額の紙幣が一時保留さ
れ、投出の承認ボタンが押されるとモータ84が起動し
てカム85が回動し、揺動レバー80を介して摺動体7
4を上昇させ、受板76上の紙幣が上部ベルト86の下
面に押しつけられる(図16)。このとき受板76は、
基台74A上で紙幣により揺動姿勢におかれている。次
いで上部ベルト86の回動により紙幣Pは上部ベルト8
6の下面と受板76のローラ78,78…とで挟持され
た状態で送り出され、上部ベルト86と下部ベルト87
との間に受渡されて搬送され、投出紙幣を投出口2から
一部突出した状態として停止して保持される。また投出
口2に投出された紙幣が取出されずにいてこれを回収す
る場合には、受板76を上昇位置に位置させたまま上部
ベルト86、下部ベルト87を共に逆転させて回収口3
へ送り、紙幣の一部が外に突出した状態として停止保持
される。また一時保留部17の紙幣を直接回収する場合
は、受板76を上昇させたのち上部ベルト86を逆転さ
せることで図17のように回収口3へ投出させ、紙幣の
一部が突出した状態で停止保持される。
【0054】上記紙幣の投出口2への送出においては、
投出口2の内方に設けられたセンサS6 ,S6 が紙幣P
の先端を検知してから所定時間経過時に搬送装置4の駆
動が停止し、紙幣Pの先端が投出口2から千円紙幣(紙
幣長さL1 )の場合はc、万円紙幣(紙幣長さL2 )の
場合はdだけ投出口2から突出して停止される。
【0055】また上記搬送装置4のベルトの駆動速度は
図21のように制御されている。すなわち図21におい
て、紙幣Pが50枚未満のときは上,下部ベルト86,
87間にくい込む際の速度を速度eのように速くし、タ
イマー設定により定速(搬送速度f)に移行する。この
定速搬送速度fも速い速度v1 とする。紙幣Pが50枚
以上110枚(一時保留部17への最大収納量が110
枚であるため)までのときは、くい込み速度をgのよう
にeに比して遅くし、定速搬送速度hも遅い速度v2
する。なお、紙幣の投出時のくわえ込み域は、紙幣が一
時保留部17の出口を出てからプーリー88Aとプーリ
ー90との間の中間位置へ至るまでの期間であり、その
期間の速度をeまたはgとしてその期間がタイマーによ
る時間設定で行われる。
【0056】このほか他の制御方法として、図22のよ
うに紙幣の枚数が50枚未満のときと50枚以上のとき
とでくわえ込み速度だけをe,g(50枚未満の速度
e、50枚以上の速度g)のように変え、定速送りはい
ずれも速度fの同速v1 としてもよい。また回収時に
は、図21、図22の例のいずれも枚数にかかわらずく
わえ込み速度をgのように遅くされる。
【0057】なお回収時のくわえ込み期間について説明
すると、そのくわえ込み期間は投出時のくわえ込み期間
と同じ紙幣長さの期間となるが、回収には二種あり、収
納部81 ,82 の紙幣を一時保留部17へ回収して回収
する場合と、投出口2へ送り出された紙幣が顧客等の操
作者によって取り出されず取り忘れ紙幣として回収され
る場合がある。前者の場合は一時保留部17から直接回
収口3へ回収されるので紙幣くわえ込み期間は受板76
上のローラ78,78…78の2個分程の移動距離分と
なり、後者の場合は紙幣の後端(回収時の先端)がロー
ラ90下に至る迄の期間である。なおくわえ込み期間の
速度を紙幣量によって異ならせたり(図21、図2
2)、定速期間の速度を紙幣量によって異ならせる(図
21)のは、集積紙幣の搬送時に紙幣量が多いと紙幣同
士が少しずつずれてさしみ状になりやすく、これを防ぐ
ためである。
【0058】図23は制御ブロック図で、制御部91の
搬送制御部92に投出枚数計数部93および搬送開始指
令部94からの出金用aまたは回収用bの信号入力によ
り搬送速度設定部95の速度設定がなされ、この設定部
95とタイマーを通じモータMが駆動され、駆動伝達手
段(図示せず)を通じて上,下部ベルト86,87が等
速で駆動され、モータMの速度を変えることにより両ベ
ルト86,87の速度が等速の関係を維持しながら変速
制御される。その速度変更指令はタイマーからの指令に
よる。
【0059】また投出口2へ紙幣Pが投出されたにもか
かわらず所定時間経過しても抜きとられない場合には、
既に述べたように上,下部ベルト86,87の逆転によ
り回収口3へ送られて回収処理される。
【0060】なお本発明は、レース券発行時の釣銭投
出、あるいは配当金の払い戻し時の払い戻し金の投出に
使用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
充紙幣収納部内に補充した紙幣をシャッタの開放により
紙幣収納部内へ重積状態のまま収納して出金を継続させ
ることができるので、機械の運用中であっても随時紙幣
の補充を行うことができ、かつ紙幣は重積状態のまま収
納部内へ移行するので、紙幣を傷めたりジャミングを起
こすことがなく、出金処理を円滑に継続させることがで
きる。また補充紙幣の補充作業は機体の背面側から行う
ことができるとともに出金リジェクト紙幣収納部の紙幣
の取出しも機体の背面側から行えるので、利用者とは隔
絶した位置での現金の取扱いができ、保安上も安全であ
る。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、出金口へ
出金された紙幣の取り忘れがあったとき回収口へ逆送し
て回収することができるので、特別な回収部を設ける必
要がなく、スペース的にも小型化することができる。ま
た請求項4によれば、収納部内の紙幣の金種別回収金
額、回収枚数等の精査回収を可能とすることができる。
さらに請求項5によれば、精査を要しない場合の直接取
出しによる回収を容易に行える。
【0063】請求項6によれば、収納部内の収納紙幣量
を目視により監視、確認することができ、請求項7で
は、補充紙幣収納部を引出して上部を全面開放したうえ
補充操作ができるので、操作がやりやすく、さらに請求
項8では操作を要する部分が集中配置となるので、操作
性をさらに高めることができる。そして請求項9によれ
ば、作業係員が回収紙幣を取出しやすくすることができ
る利点がある。
【0064】以上総じて、機体の幅方向を紙幣の短手方
向として紙幣を収納する収納部を並設するようにしてい
るので、収納部を2個以上増設しても機械の幅を比較的
小とすることができ、それでいて上下での収納量を十分
に確保することができる紙幣出金機を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す外観側面図。
【図2】図1の右側からみた背面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1の略示縦断側面図。
【図5】図4のA−A相当の断面図。
【図6】図2の部分拡大詳細図。
【図7】図6の補充枠および収納部の縦断側面図。
【図8】補充枠の平面図。
【図9】(A)〜(D)はシャッタ開閉機構の一例を示
す作用説明図。
【図10】シャッタ開閉機構の駆動伝達機構の説明図。
【図11】補充枠のロック機構および引出し阻止機構の
一例を示す平面図。
【図12】(A)〜(F)は同作用状態を示す説明図。
【図13】補充枠の挿入状態から引出した状態を示す説
明図。
【図14】一時保留部の構成を示す側面図。
【図15】同、平面図。
【図16】一時保留紙葉類を搬送装置の上部ベルトに押
しつけた状態を示す説明図。
【図17】一時保留紙葉類を回収口から回収する状態を
示す説明図。
【図18】搬送装置の上,下部ベルトの投出口端の支持
構造を示す断面図。
【図19】紙葉類の投出口への投出途上を示す説明図。
【図20】同、投出完了状態時の説明図。
【図21】搬送装置の搬送速度の制御状態を示すグラ
フ。
【図22】同、他の例を示すグラフ。
【図23】制御ブロック図。
【符号の説明】
1 機体 2 投出口 3 回収口 4 搬送装置 5 補充紙幣収納部 6 紙幣収納部 71 ,72 補充枠 81 ,82 収納部 15 繰出し手段 16 搬送経路 17 一時保留部 19 リジェクトボックス 24 シャッタ 26,28 シャッタ板 30 シャッタ開閉作動板 38 モータ 39 カム 48 取手 49 表示ランプ 50 ロック機構 51 ロック解除レバー 55 ソレイノド 58 ロックアーム 61 補充枠ロックアーム 65 ロック爪 66 ロックピン 67 第1レバー 68 第2レバー 74 摺動体 76 受板 78 ローラ 80 揺動レバー 84 モータ 85 カム 86 上部ベルト 87 下部ベルト

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面側に出金口が、背面側に回収口が開設
    された機体と、前記機体内にあって、前記出金口と回収
    口とを接続し紙幣を集積状態で一括して紙幣の長手方向
    が機体の前後方向に略一致するよう機体の前後方向に搬
    送する搬送手段を有する紙幣一括搬送経路と、前記機体
    の背面側近傍で機体の幅方向に金種別に並設され、出金
    用紙幣を重積状態で収納するとともに下部に紙幣を1枚
    ずつ繰出す繰出し手段を有する紙幣収納部、およびこの
    収納部の上部に配設され補充紙幣を重積状態で収納する
    とともに底部に開閉可能なシャッタを備え、機体の背面
    側から紙幣の補充が可能な補充紙幣収納部を具有し、前
    記紙幣収納部および補充紙幣収納部がそれぞれに収納さ
    れる紙幣の短手方向が機体の幅方向とされかつ前記繰出
    し手段が紙幣を短手方向に繰出すようにした金種別出金
    紙幣収納部と、前記各紙幣収納部から前記繰出し手段に
    より紙幣を短手方向で機体の幅方向へ繰出された紙幣を
    受入れて機体の幅方向一側部を上昇させるとともに途中
    に識別部が配設され、正規紙幣と認識された紙幣は前記
    紙幣一括搬送経路の搬送面の上方または下方に設けられ
    る一時保留部へ搬送し、出金リジェクト紙幣と識別され
    た紙幣は出金リジェクト紙幣収納部へ収納させる出金紙
    幣搬送経路とを具備してなり、前記一時保留部は、一時
    保留紙幣の短手方向が機体の幅方向となるように設けら
    れるとともに一時保留紙幣を前記紙幣一括搬送経路の搬
    送手段に押しつける押圧手段を有し、前記出金リジェク
    ト紙幣収納部は、その内部の紙幣を機体の背面側から取
    出し可能とされていることを特徴とする紙幣出金機。
  2. 【請求項2】前記紙幣一括搬送経路は、これを搬送され
    る紙幣の長手方向の一部が出金口から突出した状態で保
    持されるようになされている請求項1記載の紙幣出金
    機。
  3. 【請求項3】前記出金口に一部が突出して保持された紙
    幣が所定時間抜きとられないとき取り忘れ紙幣として紙
    幣一括搬送経路が逆動して前記回収口へ搬送するように
    なされている請求項2記載の紙幣出金機。
  4. 【請求項4】前記金種別出金紙幣収納部内の紙幣を繰出
    し手段により繰出して前記回収口へ搬送し回収するよう
    になされている請求項1記載の紙幣出金機。
  5. 【請求項5】前記金種別出金紙幣収納部の前記紙幣収納
    部は、機体の背面側に開閉扉を有し、前記収納部内の紙
    幣を機体の背面側から回収可能とされている請求項1記
    載の紙幣出金機。
  6. 【請求項6】前記開閉扉は透明窓部を有し、金種別出金
    紙幣収納部の前記紙幣収納部内の紙幣収納量を目視可能
    とされている請求項5記載の紙幣出金機。
  7. 【請求項7】前記補充紙幣収納部が機体の背面側に引出
    し可能とされ、該収納部が引出されたとき上面が開放さ
    れるように形成されている請求項1記載の紙幣出金機。
  8. 【請求項8】前記回収口、出金リジェクト紙幣収納部、
    補充紙幣収納部が機体背面側の互いに接近した位置に配
    置されている請求項1記載の紙幣出金機。
  9. 【請求項9】前記紙幣一括搬送経路は、これを搬送され
    る紙幣の長手方向の一部が回収口から突出した状態で保
    持されるようになされている請求項1記載の紙幣出金
    機。
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