JP3490035B2 - サイディングパネルの取付装置 - Google Patents

サイディングパネルの取付装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式立体駐車場
を始めとして縦横構材より構築した各種構造体の外周囲
に、外壁板としてのサイディングパネルを装着するため
の取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、機械式立体駐車場等の鉄骨構造体
の外壁材としてサイディングパネルが多用されている。
一般的に、このサイディングパネルは、メッキ鋼板や塗
装鋼板等の金属板よりなり、例えば図6(A)に示すパ
ネル20のように、パネル面板部21にプレス加工によ
って長手方向に連続する凹凸を設けると共に、両側縁部
22,23を雌雄形状に折曲加工したものであり、通常
では長手方向が垂直になる配置で、パネル面板部21の
外面側から見た凹条部21a…において構造体の横構材
である胴縁にビス止め固着される。なお、パネル面板部
21の凹凸形状と両側縁部22,23の雌雄形状には図
示以外の様々な種類がある。
【0003】従来、このようなサイディングパネルによ
る外壁施工方法として、例えば図6(B)に示すよう
に、サイディングパネル20の各凹条部21aの内面側
に、予めZ形のフック金具30をその立ち上げ片31に
おいてドリルビス40等でビス止めしておき、このサイ
ディングパネル20を上方から落とし込むようにして、
各フック金具30のL字片32を構造体の胴縁50に嵌
合させた後、このフック金具30をL字片32の適当箇
所で胴縁50にビス止めする方法が採用されている。こ
の方法では、サイディングパネル20…をフック金具3
0を介して胴縁50に係止できて施工の作業性がよく、
また構造体が機械式立体駐車場である場合、先に構築さ
れている駐車装置をサイディングパネル20の搬送手段
及び作業足場として利用できるから、構造体の外側に別
途に作業足場を設ける必要がないという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサイディングパネルの取付構造では、サイディング
パネル20の外面側にドリルビス40等の取付用ビスが
露呈し、外観体裁が悪い上、フック金具30の胴縁50
に対する嵌合幅が一定であるため、取付け対象となる胴
縁50の幅の違いに厳密に対応した専用のフック金具3
0を用意せねばならず、部材コストが高くつくと共に、
サイディングパネル20が胴縁50に対して単に当接す
るだけであるから、取付状態でがたつきを生じ易いとい
う問題があった。また、各サイディングパネル20に対
して複数個のフック金具30を予め固着することから、
これらフック金具30の間で固着位置に誤差があった
り、胴縁50側に多少の変形や撓み等がある場合に、胴
縁50に対して一部のフック金具30が浮き上がった状
態となり、取付安定性が悪くなってがたつきの要因にな
るいう難点もあった。
【0005】本発明は、上述の事情に鑑みて、縦横構材
より構築した構造体に対するサイディングパネルの取付
装置として、取付施工が極めて容易である上、パネル外
面に取付用ビス等が露呈せず外観体裁に優れると共に、
がたつきのない強固で安定した取付状態となり、しかも
取付け対象となる縦横構材の幅寸法の違いに対応でき、
また該構材側に多少の変形や撓み等があっても支障なく
安定した取付状態となし得るものを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るサイディングパネルの取付
装置は、図面の参照符号を付して示せば、縦横構材1
0,11より構築した構造体の外周囲に取り付ける複数
枚のサイディングパネル1…と、該サイディングパネル
1の側縁部に係嵌させるクリップ金具2と、前記構材G
に係止させるフック金具3と、これら両金具2,3を連
結するボルト4及びナット5とからなり、前記サイディ
ングパネル1は、幅方向の一側に形成された内向きの折
返し側縁部1bに、パネル面板部1aの内面に対向する
溝部6を有すると共に、幅方向の他側が前記折返し側縁
部1bに対して外嵌重合し得る形状の突出側縁部1cを
なし、前記クリップ金具2は、ボルト連結部2aの両側
に、少なくとも片側がL字形をなす一対の脚片部2b,
2cを備えると共に、ボルト連結部に前記ボルトの頭部
が固着され、前記フック金具3は、本体部3aの両端よ
り互いに逆方向へ張出したボルト連結片3bと係止片3
cとを有し、ボルト連結片にボルト挿通孔を有すると共
に、該ボルト連結片の端縁部前方へ折り曲げられてお
り、隣接するサイディングパネル1,1の一方の折返し
側縁部1bに他方の突出側縁部1cを外嵌重合した状態
で、その折返し側縁部1bの溝部6に片側のL字形の脚
片部2bを嵌入させたクリップ金具2のボルト連結部2
aと、前記構材11の屋内側角部11aから屋内側面1
1dに係止片3cを係合させたフック金具3のボルト連
結片3bとを、前記ボルト4及びナット5で連結して引
き付けることにより、前記折返し側縁部1bと突出側縁
部1cとの重合部を構材11に圧接させて固定するよう
に構成されている。
【0007】上記構成によれば、サイディングパネル1
の取付けに際し、取付け対象とする構材11の要所に、
ボルト4とナット5にて連結させたクリップ金具2及び
フック金具3を、屋外側のクリップ金具2と屋内側のフ
ック金具3の係止片3cとの間に当該構材11を挟むよ
うに配置させ、そのクリップ金具2の片側のL字形の脚
片部2bと構材11との間に、隣接するサイディングパ
ネル1,1同士の折返し側縁部1bと突出側縁部1cと
の重合部が挿嵌するように、各サイディングパネル1を
順次嵌装すると共に、所定の配置状態とした各サイディ
ングパネル1を前記ボルト4とナット5の緊締による両
金具2,3の引き付けによって簡単に固定でき、しかも
前記の側縁部1b,1c同士の重合部が構材11に圧接
するから、安定した強固な取付状態となる。しかして、
取付け後のサイディングパネル1では、クリップ金具2
とボルト4及びナット5は屋内側にあって屋外側には露
呈しない。
【0008】また、サイディングパネル1の固定に際し
てクリップ金具2とフック金具3を引き付けることか
ら、その引き付けによる両金具2,3の離接移動範囲内
で構材の幅の違いに対応できる。更に、サイディングパ
ネル1にクリップ金具2を予め取り付ける必要はないか
ら、その取付けのための作業が不要である上、該クリッ
プ金具2によるサイディングパネル1の固定位置をパネ
ル長手方向に自在に設定できる。更に、ボルト4がクリ
ップ金具2と一体であるから、両金具2,3の連結及び
緊締作業がより容易になる。
【0009】
【0010】請求項の発明は、前記請求項のサイデ
ィングパネルの取付装置において、前記フック金具3の
ボルト連結片3bに、その張出方向に沿う長孔状のボル
ト挿通孔7が設けられてなる構成としている。この構成
では、両金具2,3の連結状態での相対位置がボルト挿
通孔7の長孔の範囲で可変となるから、例えば構造体の
一面全体等の所要面積範囲にわたってサイディングパネ
ル1…の取付けが終わった段階で部分的な取付位置の修
正が必要になった場合等で、ボルト4とナット5による
締め付けを僅かに緩めるだけで、サイディングパネル1
に対するクリップ金具2の係嵌位置を変えることなく、
両金具2,3間での相対変位によって前記修正を簡単に
行える。
【0011】請求項の発明は、前記請求項1又は2
サイディングパネルの取付装置において、前記フック金
具3が前記構材11にビス止めするためのビス挿通孔8
を有する構成としている。この場合、フック金具3と構
材11とをビス止めによって一体に固定できるから、サ
イディングパネル1…の取付強度がより向上すると共
に、例えば構造体の一面全体等の所要面積範囲にわたっ
て取り付けたサイディングパネル1…を適正な配置状態
としたのちに、上記ビス止めを行うことにより、この適
正な配置状態を恒久化できる。請求項4の発明は、前記
請求項1〜のいずれかのサイディングパネルの取付装
置において、前記クリップ金具2は、前記一対の脚片部
2a,2bのうち、L字形をなす片側の脚片部2a
対側の脚片部2bよりもサイディングパネル1の厚みの
略2倍に相当する分だけ短く設定されてなる構成として
いる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサイディング
パネルの取付装置の一実施例について、図面を参照して
具体的に説明する。図1は構造体壁面部における取付状
態、図2は構造体コーナー部における取付状態、図3
(A)は図1の仮想線円A内の拡大、同図(B)は図1
のB−B線の矢視断面、図4はクリップ金具2とフック
金具3のの分離状態、図5(A)は構造体壁面部に用い
るサイディングパネル、同図(B)は構造体コーナー部
に用いるサイディングパネル、をそれぞれ示す。
【0013】図1及び図2において、10は機械式立体
駐車場等の鉄骨構造体の縦構材を構成するH型鋼よりな
る柱、11は柱10,10間に外付け状態で横架した横
構材を構成する角筒状の胴縁である。そして、該鉄骨構
造体の胴縁11に沿う壁面部には略平坦状のサイディン
グパネル1…が、また同構造体のコーナー部には断面略
L字形に曲成したサイディングパネル1’が、それぞれ
隣接するパネル同士の重合した側縁部においてクリップ
金具2及びフック金具3とボルト4及びナット4を介し
て胴縁11に取り付けられている。
【0014】サイディングパネル1,1’は共に、メッ
キ鋼板や塗装鋼板等の金属板をプレス加工及び曲げ加工
したものであり、図5(A)(B)で示すように、パネ
ル面板部1aの幅方向の一側に断面略L字形の内向きの
折返し側縁部1bが連設され、この折返し側縁部1bに
おいてパネル面板部1aの内面に対向する溝部6が構成
され、またパネル面板部1aの幅方向の他側に断面略L
字形の突出側縁部1cが連設されている。しかして、突
出側縁部1cは、折返し側縁部1bと略相似形状である
が、該折返し側縁部1bに対して外嵌重合し得る大きさ
に寸法設定されている。なお、壁面部用のサイディング
パネル1のパネル面板部1aは中央部が屋外側に対して
凹陥する一方、コーナー部用のサイディングパネル1’
のパネル面板部1aは中央部2ヵ所で135度ずつ折れ
曲がって両側部が互いに90度の角度をなしている。
【0015】クリップ金具2は、矩形の鋼板を略U字形
に曲げ加工したものであり、図4に示すように、帯状の
ボルト連結部2aの両側に共にL字形をなす一対の脚片
部2b,2cが連設された形態を備え、ボルト連結部2
aの中央位置にボルト4が頭部4aのかしめによって両
脚片部2b,2cの間から突出する状態で固着されてい
る。しかして、片側の脚片部2bは、ボルト連結部2a
からのボルト方向への突出長さが、反対側の脚片部2c
よりもサイディングパネル1の厚みの略2倍に相当する
分だけ短く設定されている。
【0016】フック金具3は、帯状鋼板を略Z字形に曲
げ加工したものであり、図4に示すように、本体部3a
の両端より互いに逆方向へ張出したボルト連結片3bと
係止片3cとを有し、ボルト連結片3bにその張出方向
に沿う長孔をなすボルト挿通孔7を備えると共に、本体
部3aと係止片3cとにそれぞれビス挿通孔が穿設さ
れている。なお、ボルト連結片3bの端縁部3dは補強
のために前方へ折り曲げられている。
【0017】サイディングパネル1…の取付施工を行う
には、まずクリップ金具2から突出するボルト4をフッ
ク金具3のボルト挿通孔7に挿通して、このボルト4に
ナット5を螺着して両金具2,3を連結し、この連結し
た両金具2,3をクリップ金具2が屋外側にくる形で胴
縁11上の要所に跨嵌して配置させる。このとき、フッ
ク金具3の係止片3cが当該胴縁11の屋内側面11d
に接当した状態で、クリップ金具2の脚片部2bと当該
胴縁11の屋外側面11cとの間にサイディングパネル
1の厚みの2倍を若干越える間隙ができるように、ナッ
ト5の螺合位置の調整によって両金具2,3の間隔を設
定しておく。
【0018】そして、クリップ金具2の脚片部2bと胴
縁11の屋外側面11cとの間に、隣接するサイディン
グパネル1,1同士の折返し側縁部1bと突出側縁部1
cとの重合部が挿嵌するように、各サイディングパネル
1を順次上方から落とし込むようにして嵌装する。これ
により、前記重合部における折返し側縁部1bの溝部6
にクリップ金具2の脚片部2bが嵌合するから、所定の
適正な配置状態とした各サイディングパネル1につい
て、前記ボルト4とナット5を緊締して両金具2,3を
引き付けることにより、前記の側縁部1b,1c同士の
重合部を胴縁11の屋外側面11cに圧接させ、がたつ
きのない安定した強固な取付状態とすることができる。
【0019】かくしてサイディングパネル1…を取り付
けた後は、図3(B)に示すように、各フック金具3の
本体部3aと係止片3bのいずれか一方側のビス挿通孔
8を利用して、当該フック金具3をドリルビス9によっ
て胴縁11にビス止めすることにより、サイディングパ
ネル1…の胴縁11への取付状態をより強固にすること
ができると共に、サイディングパネル1…の適正な配置
状態を恒久的に維持できる。
【0020】なお、構造体のコーナー部では、図2に示
すように、コーナー用のサイディングパネル1’の折返
し側縁部1bに、隣接する片側の壁面部用のサイディン
グパネル1の突出側縁部1cを外嵌重合させる共に、前
者の突出側縁部1cを隣接す反対側の壁面部用のサイデ
ィングパネル1の折返し側縁部1bに外嵌重合させるだ
けで、上述と全く同様に、クリップ金具2及びフック金
具3とボルト4及びナット5を利用して、コーナー用の
サイディングパネル1’をコーナー部両側の胴縁11,
11に強固に取り付けることができる。
【0021】このようなサイディングパネルの取付施工
では、サイディングパネル1,1’に対して従来のよう
にフック金具等を予めビス止めする必要がない上、サイ
ディングパネル1,1’…は、胴縁11上に連結状態で
配置した前記両金具2,3におけるクリップ金具2の脚
片部2aと当該胴縁11との間に、折返し側縁部1bと
突出側縁部1cとの重合部を挿嵌させ、両金具2,3を
引き付けて緊締するだけでよいから、作業に熟練を要す
ることなく、極めて容易に高能率で施工を行える。しか
も、取り付けたサイディングパネル1,1’…からなる
外壁面は、クリップ金具2とボルト4及びナット5が屋
内側にあって屋外側には露呈しないため、外観がすっき
りして体裁のよいものとなる。
【0022】また、サイディングパネル1の固定に際し
てクリップ金具2とフック金具3を引き付けることか
ら、その引き付けによる両金具2,3の離接移動範囲内
で胴縁11の幅の違いに対応できる。従って、幅がある
程度の範囲で異なる胴縁11に対するサイディングパネ
ル1,1’…の取付けを、同じ金具2,3によって行え
る。更に、クリップ金具2によるサイディングパネル1
の固定位置をパネル長手方向に自在に設定できるから、
胴縁11側に多少の変形や撓み等があっても、それに影
響されずに適正な取付状態とすることができ、取付状態
の狂いを生じる懸念はない。
【0023】なお、ボルト4はクリップ金具2に一体化
ているから、部品点数が少なくなると共に、取扱い性
も向上し、クリップ金具2とフック金具3の連結及び緊
締作業をより容易に行える。また、上記実施例では、フ
ック金具3のボルト挿通孔7がボルト連結片3bの張出
方向に沿う長孔をなし、両金具2,3の連結状態での相
対位置がボルト挿通孔7の長孔の範囲で可変となるか
ら、例えば構造体の一面全体等の所要面積範囲にわたっ
てサイディングパネル1…の取付けが終わった段階で部
分的な取付位置の修正が必要になった場合等で、ボルト
4とナット5による締め付けを僅かに緩めるだけで、サ
イディングパネル1に対するクリップ金具2の係嵌位置
を変えることなく、両金具2,3間での相対変位によっ
て前記修正を簡単に行えるという利点がある。
【0024】クリップ金具2については、前記実施例で
は両側の脚片部2b,2cが共に外向きに曲折したL字
形であるものを示したが、ボルト連結部2aの幅を大き
くして両脚片部2b,2cの一方又は両方を内向きに曲
折した形態としてもよいし、サイディングパネル1の溝
部6に対する非嵌合側の脚片部2cは曲がりのない条片
状としても差し支えない。
【0025】一方、上記実施例ではサイディングパネル
1,1’…の長手方向を垂直にして構造体の横構材であ
る胴縁11に取り付けているが、本発明の取付装置は、
サイディングパネル1,1’…の長手方向を水平にして
構造体の柱の如き縦構材に取り付ける場合にも適用可能
である。またサイディングパネル1,1’のパネル面板
部1aの凹凸形状や幅は様々に設定できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、縦横構材より
構築した構造体に対するサイディングパネルの取付装置
として、隣接するサイディングパネルの側縁部同士を重
合した状態で、その重合部の内側の溝部に脚片部を嵌合
したクリップ金具と、構材に係止させたフック金具とを
ボルト及びナットで連結して緊締することにより、各サ
イディングパネルを構材に圧接させて取り付けるように
構成されていることから、取付施工が極めて容易である
上、パネル外面に取付用ビス等が露呈せず優れた外観体
裁が得られると共に、がたつきのない強固で安定した取
付状態とでき、しかも取付け対象となる縦横構材の幅寸
法の違いに対応でき、また該構材側に多少の変形や撓み
等があっても支障なく安定した取付状態となし得るもの
が提供される。また、フック金具におけるボルト連結片
の端縁部は前方へ折り曲げて形成されているため、ボル
ト連結片を補強する効果がある。更に、前記ボルトがク
リップ金具に一体化されていることから、取扱い性がよ
く、前記両金具の連結及び緊締作業がより容易になると
いう利点がある。
【0027】
【0028】請求項の発明によれば、上記のサイディ
ングパネルの取付装置において、フック金具におけるボ
ルト連結片に長孔状のボルト挿通孔を有するから、例え
ば構造体の所要面積範囲にわたるサイディングパネルの
取付けが終わった段階で部分的な取付位置の修正が必要
になっても、両金具の緊締を僅かに緩めるだけで、サイ
ディングパネルに対するクリップ金具の係嵌位置を変え
ることなく、両金具間での相対変位によって前記修正を
簡単に行えるという利点がある。
【0029】請求項の発明によれば、上記のサイディ
ングパネルの取付装置において、前記フック金具と構造
体の構材とをビス止めできるから、サイディングパネル
の取付強度がより向上すると共に、所要面積範囲にわた
って取り付けたサイディングパネルを適正な配置状態と
したのちに、ビス止めによってこの適正な配置状態を恒
久化できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るサイディングパネル
の取付装置による構造体壁面部側の取付状態を示す横断
平面図である。
【図2】 同取付装置による構造体コーナー部の取付状
態を示す横断平面図である。
【図3】 同取付装置によるサイディングパネル側縁部
の取付状態を示し、(A)は図1の仮想線円A内の拡大
図、(B)は要部の縦断側面図である。
【図4】 同取付装置に用いるクリップ金具及びフック
金具とボルト及びナットを示す分解斜視図である。
【図5】 サイディングパネルの断面形状を示し、
(A)は壁面部用のサイディングパネルの横断面図、
(B)はコーナー部用のサイディングパネルの横断面図
である。
【図6】 従来におけるサイディングパネルの取付構造
を説明するものであり、(A)はサイディングパネルの
横断面図、(B)は該サイディングパネルの取付け部分
の縦断側面図である。
【符号の説明】
1,1’ サイディングパネル 1a パネル面板部 1b 折返し側縁部 1c 突出側縁部 2 クリップ金具 2a ボルト連結部 2b,2c 脚片部 3 フック金具 3a 本体部 3b ボルト連結片 3c 係止片 4 ボルト 4a 頭部 5 ナット 6 溝部 7 ボルト挿通孔 8 ビス挿通孔 9 ドリルビス 10 柱(縦構材) 11 胴縁(横構材) 11a 屋内側角部 11b 上面 11c 屋外側面 11d 屋内側面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−48916(JP,A) 特開 平6−17529(JP,A) 実開 平6−59520(JP,U) 実開 平5−78775(JP,U) 実開 昭51−144923(JP,U) 実公 昭41−18294(JP,Y1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横構材より構築した構造体の外周囲に
    取り付ける複数枚のサイディングパネルと、該サイディ
    ングパネルの側縁部に係嵌させるクリップ金具と、前記
    構材に係止させるフック金具と、これら両金具を連結す
    るボルト及びナットとからなり、 前記サイディングパネルは、幅方向の一側に形成された
    内向きの折返し側縁部に、パネル面板部の内面に対向す
    る溝部を有すると共に、幅方向の他側が前記折返し側縁
    部に対して外嵌重合し得る形状の突出側縁部をなし、 前記クリップ金具は、ボルト連結部の両側に、少なくと
    も片側がL字形をなす一対の脚片部を備えると共に、ボ
    ルト連結部に前記ボルトの頭部が固着され、 前記フック金具は、本体部の両端より互いに逆方向へ張
    出したボルト連結片と係止片とを有し、ボルト連結片に
    ボルト挿通孔を有すると共に、該ボルト連結片の端縁部
    前方へ折り曲げられており、 隣接する一方のサイディングパネルの折返し側縁部に他
    方のサイディングパネルの突出側縁部を外嵌重合した状
    態で、その折返し側縁部の溝部に片側のL字形の脚片部
    を嵌入させたクリップ金具のボルト連結部と、前記構材
    の屋内側角部から屋内側面図に係止片を係合させたフッ
    ク金具のボルト連結片とを、前記ボルト及びナットで連
    結して引き付けることにより、前記折返し側縁部と突出
    側縁部との重合部を構材に圧接させて固定するように構
    成されてなるサイディングパネルの取付装置。
  2. 【請求項2】 前記フック金具のボルト連結片に、その
    張出方向に沿う長孔状のボルト挿通孔が設けられてなる
    請求項1記載のサイディングパネルの取付装置。
  3. 【請求項3】 前記フック金具が前記構材にビス止めす
    るためのビス挿通孔を有する請求項1又は2に記載のサ
    イディングパネルの取付装置。
  4. 【請求項4】 前記クリップ金具2は、前記一対の脚片
    部のうち、L字形をなす片側の脚片部が反対側の脚片部
    よりもサイディングパネルの厚みの略2倍に相当する分
    だけ短く設定されてなる請求項1〜3のいずれかに記載
    のサイディングパネルの取付装置。
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