JP3489773B2 - 感熱記録カード - Google Patents

感熱記録カード

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録カードに
関し、とりわけIDカードやプリペイドカードといった
セキュリティ機能が必要とされる分野に適用可能な感熱
記録カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的に使用されている感熱記録
方式によるIDカードやプリペイカード等においては、
偽造や改ざん等による不正使用を防止するために様々な
セキュリティ機能が付与されている。こうしたセキュリ
ティ機能の例として、例えば感熱記録カードの一部に赤
外線でのみ検知可能な不可視の識別符号(バーコード
等)を設けることによって、カードの真偽判定をはじ
め、偽造や改ざん等による不正使用を防止している。
【0003】また、前記の赤外線でのみ検知可能な不可
視の識別符号に加えて、カードの表裏いずれかの側に可
逆性感熱記録材料からなる感熱記録部を設け、この感熱
記録部に写真や高級図形を表示可能に記録して、表示さ
れる情報と不可視の識別符号から得られる情報との双方
に基づきセキュリティ機能を実現する構成が知られてい
る。
【0004】さらに、特開平7−309090号公報に
開示されているように、カードを構成する支持体のおも
て面側に可逆性感熱記録材料からなる感熱記録層を設
け、支持体の裏面側に赤外線吸収性を有するバーコード
を、おもて面側の感熱記録層と対応する位置に設け、赤
外線を吸収したバーコードの部分が局所的に高温になる
と、この熱が感熱記録層に伝達されて感熱記録層内にバ
ーコードパターンが転写される現象を利用した構成も提
案されている。
【0005】前記のような従来の構成の一例を、図9に
示す。同図に示されるように、従来の感熱記録カード1
01は、その裏側101bに赤外線吸収性を有するバー
コード103が形成され、バーコード103の一部分
は、おもて面側の感熱記録層102と位置的に対応して
構成されている。
【0006】バーコード103は非可視であり、よって
肉眼ではそのパターンの観察はできない。このバーコー
ド103に赤外線を照射すると、バーコードパターン部
分の温度が上昇し、この昇温が感熱記録層102に伝達
され、これによって感熱記録層102のパターンに対応
する部分だけに状態変化が生じて、感熱記録層102中
にパターンが転写され、可視状態となって表示されるも
のである。このようにして可視状態で表示されたパター
ンに基づく判定あるいは検証が終了すれば、サーマルヘ
ッドあるいはホットスタンプ等を用いて感熱記録層10
2に熱を加えて、可視状態で表示されているパターンの
消去がなされることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
バーコードに代表される裏面上の記録部は、例えば数μ
以上の厚みがあり、しかもこの裏面上の記録部と感熱記
録層102は位置的に重複するから、サーマルヘッドあ
るいはホットスタンプによる感熱記録層102の加熱時
に前記厚みによる凹凸が障害になって、充分な印字消去
ができないという問題があった。
【0008】さらに従来のカードでは、前記のバーコー
ド103に代表される裏面上の記録部がカード101の
周辺縁部やカード端部に近い位置に形成される構成とな
っており、また前記のように厚みがあることから、カー
ド端部をカールさせ易いという欠点もあった。カードが
カールする状態は、図8の説明図で示されている。同図
で、カード101の端部の反りcがカールである。この
ようにしてカールcが発生すると、カードリーダライタ
にカード101を装荷した際にメカニズムに馴染まず、
カード搬送に支障をきたすという不都合が生じるおそれ
があった。
【0009】本発明は、従来技術の前記のような課題や
欠点を解決するためなされたもので、その目的は、印字
消去における信頼性を向上させ、カール等のカード変形
が軽微な感熱記録カードを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現するため
本発明に係る感熱記録カードは、厚さ75μm〜250
μmのプラスチックフィルムからなる支持体の一方の面
側に可逆性感熱記録層が設けられ、かつ前記可逆性感熱
記録層の一部領域に可逆性記録表示部が形成され、前記
支持体の他方の裏面側に厚さ1μm以上の凸部を形成す
る構成の非可視情報記録領域が設けられ、前記非可視情
報記録領域は、支持体を介した前記可逆性記録表示部に
対応する領域から外れて設けられあるいは前記非可視
情報記録領域の少なくとも一部は、支持体を介した前記
可逆性記録表示部に対応する裏面の領域に接して設けら
れたことを特徴とする。
【0011】前記構成による本発明の感熱記録カードに
よれば、可逆性記録表示部と非可視情報記録領域が位置
的に重畳しない構成であり、したがって可逆性記録表示
部に凹凸がないから、加熱装置によって可逆性記録表示
部が加熱される際に均一加熱が為され、消去不良が発生
しない。すなわち印字消去における信頼性の向上がなさ
れる。
【0012】さらに、可逆性記録表示部による情報記録
と、非可視情報記録領域による情報記録との複合機能の
利用が可能になり、偽造や改ざんが困難なセキュリティ
カードが実現される。
【0013】あるいは、本発明に係る感熱記録カード
は、前記非可視情報記録領域の少なくとも一部領域が該
感熱記録カードの中央部に位置して設けられたことを特
徴とする。
【0014】この構成によれば、非可視情報記録領域が
カードの中央部に形成されるからカードが反り難くな
り、よってカールのため生じる搬送不良が改善される。
加えてさらに、カードの平坦性が確保されるので、磁気
記録機能の付加が可能になる。また、前記非可視情報記
録領域を保持する支持体を粘着層で前記感熱記録カード
に全面または部分貼合せたことでも同じようにカールに
よる搬送不良が改善される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る感熱
記録カードの第1実施形態の、おもて面を示す模式図で
ある。また図2は、図1に示す感熱記録カードの裏面を
示す模式図である。
【0016】図1及び図2に示されるように、本発明に
係る感熱記録カード1は、おもて面1aに設けられた可
逆性感熱記録層の一部領域に、可逆性記録表示部2が形
成され、さらに裏面1bに、凸部を形成する非可視情報
記録領域3が設けられ、かつ非可視情報記録領域3は、
可逆性記録表示部2に対応する領域から外れて設けられ
る。
【0017】ここで、非可視情報記録領域3は、少なく
ともその一部領域を感熱記録カード1の中央部に位置す
るよう配設されることが好ましい。非可視情報記録領域
3は、バーコードや、光磁気記録層あるいは光記録層の
ような記録材料によるデータ記録や写真を含む高級図形
によって形成され、いずれも厚さ1ミクロン以上の凸部
を有して感熱記録カード1上に形成される。
【0018】図3は、本発明に係る感熱記録カード11
の第2実施形態の裏面を示す模式図である。この実施形
態では、非可視情報記録領域13は、少なくとも一部を
可逆性記録表示部12に対応する領域に接して設けられ
る。
【0019】前記の各実施形態に示されるように、本発
明では、おもて面1aに設けられた可逆性記録表示部2
と、裏面1bに設けられた非可視情報記録領域3が、位
置的に重畳しないように構成される。この構成により、
凸状の非可視情報記録領域3によって形成される凹凸
が、可逆性記録表示部2に影響を与えることがなくな
る。
【0020】したがって、加熱装置(サーマルヘッドや
ホットスタンプ)によって可逆性記録表示部2を加熱し
て印字消去をする際に、加熱装置との接触部分の平坦性
が確保でき、均一加熱が為されて、消去不良が発生しな
い。図7は、このような機能の説明図である。これによ
って、印字消去における信頼性が向上する。
【0021】さらに、可逆性記録表示部2あるいは12
による情報記録と、非可視情報記録領域3あるいは13
による情報記録との複合機能を利用でき、偽造や改ざん
が困難なセキュリティカードを実現できる。
【0022】また、非可視情報記録領域3あるいは13
を、感熱記録カード1あるいは11の中央部に位置して
設けることで、従来のカードに比してカードが反り難く
なり(図7参照)、よってカールのため生じる搬送不良
を排除できて、カードハンドリング機能を改善すること
ができる。
【0023】図4は、本発明に係る感熱記録カードの第
3実施形態の断面図である。同図に示されるように、感
熱記録カード31は、50〜350μmの厚みの支持体
27の一方の面(図では上面)の上にアルミ蒸着層26
が設けられ、アルミ蒸着層26上面には接着層25によ
って可逆性感熱記録層21が接着されている。可逆性感
熱記録層21は例えば全領域(全面)に設けられる。さ
らに可逆性感熱記録層21の上面には保護層22が設け
られ、さらに上面には印刷層23、印刷保護層24が順
に形成されている。
【0024】一方、支持体27の一他方の面(図では下
面)には赤外線反射層30が設けられ、この赤外線反射
層30の面上に、赤外線吸収層28と、隠蔽層29が形
成されている。これら赤外線吸収層28と隠蔽層29に
よって、前記の凸状の非可視情報記録領域が構成され
る。
【0025】赤外線反射層30は、例えば白色などの明
色系の塗料を1〜2μm厚に印刷して形成される。赤外
線吸収層28は、例えばカーボンブラックを顔料とした
黒色インキを1〜2μm厚に印刷して形成される。また
隠蔽層29は、例えば赤黄青の3原色顔料を混合した赤
外線透過黒色インキを、赤外線吸収層28の隙間を埋め
るように印刷して形成される。
【0026】また、可逆性感熱記録層21の他に着色層
を設け、その上に可逆性感熱記録層21を有するもの
が、可逆性可視像を目視し易くするために好ましい。こ
の場合、着色層を可視光に対する反射率の異なる2種以
上の部位からなるものとすることができる。
【0027】図5は、本発明に係る感熱記録カードの第
4実施形態の断面図である。また図6は、本発明に係る
感熱記録カードの第5実施形態の断面図である。前記の
ように本発明の感熱記録カードでは、カードの平坦性が
確保されるので、磁気記録機能の付加が容易になる。し
たがって、図5あるいは図6に示されるように、支持体
27の下面に磁気記録層31を設けることにより、磁気
記録した情報の一部を感熱記録層上に表示することがで
きる。これによって、可逆性感熱記録カードの利便性が
さらに向上する。
【0028】この磁気記録層31は、可逆性感熱記録層
から反対面の支持体27の裏面に接して設けることがで
きる。磁気記録層31として、酸化鉄、パリウムフェラ
イト等と樹脂を用い得る。
【0029】また、図6に示されるように、赤外線反射
層30ならびに赤外線吸収層28と隠蔽層29を、印刷
保護層24の上面に形成させる構成も可能である。なお
図16において、磁気記録層31を省略した構成も可能
である。図12のように、粘着層32を用いて非可視情
報記録領域を感熱記録カードに設けることにより、中央
以外のどの部分でも容易に機能をもたせることができ、
この粘着層32が非可視情報記録領域の歪みを吸収す
る。粘着層は、一般に使われているものをいう。
【0030】さらに、本発明の感熱記録カードでは、非
可視情報記録領域に記録された情報の一部を可逆性感熱
記録層に表示する構成とすることも可能である。
【0031】前記のように本発明の感熱記録カードに
は、記録部分として可逆性感熱記録層の他に、磁気記憶
層、ICチップ及び/または書替え可能なバーコード
や、支持体上に光反射層を設けたもの及び/または記録
層上に保護層を設けたものが含まれる。この構成によ
り、印字消去における信頼性が向上し、また複合機能の
有効利用が可能になることで偽造や改ざんが困難なセキ
ュリティカードを実現できる。さらに、カードのカール
によって発生する搬送不良を改善することができる。
【0032】つぎに以下に、本発明の感熱記録カードで
使用する材料につき説明する。本発明の感熱記録カード
で使用される可逆性感熱記録材料には、図10あるいは
図11に示される温度−透明度特性を有する、2つの種
類の材料を適用できる。
【0033】図10は、第1の種類の感熱記録材の状態
変化図である。樹脂母材と、この樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質とを主成分とする記録層は、例えば同
図に示されるように、温度T0以下の常温で白濁不透明
状態(A)にある。これをT1〜T2間の温度に加熱す
ると、透明になり、この状態で再びT0以下の常温に戻
しても透明のままである。これは温度T1〜T2間から
温度T0以下に至るまでに有機低分子物質が半溶融状態
を経て多結晶から単結晶へと結晶が成長するためと考え
られる。さらにT2以上の温度に加熱すると、最大透明
度と最大不透明度との中間の半透明状態(C)になる。
次にこの温度を下げていくと、再び透明状態をとること
なく、最初の白濁不透明状態(A)に戻る。
【0034】これは、温度T2以上で有機低分子物質が
溶融後冷却されることにより多結晶が析出するためであ
ると考えられる。なお、この不透明状態のものをT0〜
T1間の温度に加熱した後、常温、即ちT0以下の温度
に冷却した場合には透明と不透明との間の状態をとるこ
とができる。また前記、常温で透明になったものも再び
T2以上の温度に加熱し、常温に戻せば、再び白濁不透
明状態に戻る。即ち常温で不透明及び透明の両形態及び
その中間状態をとることができる。
【0035】従って、このような可逆性感熱記録層表面
を例えばサーマルヘッドで選択的に加熱し、透明地に白
濁画像、または白濁地に透明画像を形成することができ
る。またこのような画像形成及び消去は何回も繰り返す
ことが可能である。
【0036】また、この可逆性記録層は圧力によっても
画像形成を行うことができる。この場合の画像形成原理
は次のとおりである。最初、記録層は例えば白濁不透明
状態にあるとする。このような白濁状態の記録層を加圧
すると透明状態となり、さらに加熱すると最大透明度と
最大不透明度との中間の半透明状態となる。次に温度を
下げると最初の白濁不透明状態に戻る。このものに再び
圧力を加えると、透明状態となる。従って、例えばこの
ような記録層を有する可逆性記録材料全体を加熱後、常
温に冷却して白濁不透明化し、例えばドットインパクト
プリントヘッドで画像状に圧力を加えれば透明画像が形
成される。この場合も画像形成及び消去は何回も繰り返
すことが可能である。
【0037】このタイプのものとしては、前記のような
低い第1の温度に加熱後冷却すると透明になり、より高
い第2の温度に加熱後冷却すると白濁するもの以外に、
より低い第1の特定温度で黒、赤、青等に発色し、より
高い第2の特定温度で消色するもの等がある。
【0038】図11は、第2の種類の感熱記録材の状態
変化図である。同図のタイプの記録材料においては、図
10の感熱記録材とは逆に、透明(無色)状態(D)若
しくは白濁(発色)状態(A)の記録材料を例えばマト
リックス形成材料の溶融点温度まで加熱すると透明(無
色)状態になり、これを室温まで冷却すると透明(無
色)状態のまま固定される。
【0039】透明(無色)状態(D)若しくは白濁(発
色)状態(A)の記録材料を例えば摂氏57度〜摂氏6
8度の温度に加熱すると、白濁(発色)状態になり、こ
れを室温まで冷却すると、白濁(発色)状態のまま固定
される。このタイプの材料としては、より高い第1の温
度に加熱後冷却すると透明になり、より低い第2の温度
に加熱後冷却すると白濁するもの、及び、より高い第1
の温度に加熱後冷却すると消色し、より低い第2の温度
に加熱後冷却すると黒、赤、青等に発色するものが挙げ
られる。
【0040】支持体27としては、通常、プラスチック
フィルムで例えばPET、ポリ塩化ビニル、ポリアセテ
ートやそれらの中に顔料(特に白色)を分散したもの等
が用いられる。透明支持体としては支持体と同じ材料の
プラスチックフィルムが用いられるが、光透過率は50
%以上が好ましく、さらに、70%以上特に80%以上
が好ましい。また、透明支持体の厚さは50μm〜35
0μm程度が好ましく、75μm〜250μmがさらに
好ましい。
【0041】可逆性感熱記録層21上に積層する保護層
22(厚さ0.1〜5μm)の材料としては、シリコン
系ゴム、シリコン樹脂、ポリシロキサングラフトポリマ
や、紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂等が挙げられ
る。いずれの場合も、塗布時に溶剤を用いるが、その溶
剤は可逆性感熱記録層の樹脂並びに有機低分子物質を溶
解しにくいほうが望ましい。感感熱記録層の樹脂及び有
機低分子物質を溶解しにくい溶剤としてはn−ヘキサ
ン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコールなどが挙げられる。特にアルコール系の溶
剤がコスト面から望ましい。
【0042】さらにまた、保護層形成液の溶剤やモノマ
ー成分等から可逆性感熱記録層を保護するために、保護
層と可逆性感熱記録層との間に中間層を設けることがで
きる。中間層の材料としては可逆性感熱記録層中の樹脂
母材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂が使用可能である。即ち、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリ
エステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等が挙げられ
る。中間層の厚さは0.1〜2μm程度が好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1に
係る感熱記録カードは、可逆性記録表示部と非可視情報
記録領域が位置的に重畳しない構成とされるから、した
がって凸状の非可視情報記録領域によって形成される凹
凸が可逆性記録表示部に影響を与えることがなく、加熱
装置によって可逆性記録表示部が加熱される際に均一加
熱が為されて、消去不良が発生しないという効果があ
る。すなわち本発明の構成によって、印字消去における
信頼性が向上する。
【0044】さらに、可逆性記録表示部による情報記録
と、非可視情報記録領域による情報記録との複合機能を
利用でき、偽造や改ざんが困難なセキュリティカードを
実現できる。
【0045】あるいは、本発明の請求項2に係る感熱記
録カードは、前記非可視情報記録領域の少なくとも一部
領域が該感熱記録カードの中央部に位置して設けられる
から、カードが反り難くなり、よってカールのため生じ
る搬送不良を排除できてカードハンドリング機能を改善
できる。また、カードの平坦性が確保されるので、磁気
記録機能の付加が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感熱記録カードの第1実施形態
の、おもて面を示す模式図である。
【図2】図1に示す感熱記録カードの裏面を示す模式図
である。
【図3】本発明に係る感熱記録カードの第2実施形態の
裏面を示す模式図である。
【図4】本発明に係る感熱記録カードの第3実施形態の
断面図である。
【図5】本発明に係る感熱記録カードの第4実施形態の
断面図である。
【図6】本発明に係る感熱記録カードの第5実施形態の
断面図である。
【図7】本発明に係る感熱記録カードの機能の説明図で
ある。
【図8】カールの説明図である。
【図9】従来の感熱記録カードの裏面を示す模式図であ
る。
【図10】感熱記録層の状態変化図である。
【図11】別の感熱記録層の状態変化図である。
【図12】本発明に係る感熱記録カードの第6実施形態
の断面図である。
【符号の説明】
1 感熱記録カード 1a おもて面 1b うら面 2 可逆性記録表示部 3 非可視情報記録領域 21 可逆性感熱記録層 22 保護層 23 印刷層 24 印刷保護層 25 接着層 26 アルミ蒸着層 27 支持体 28 赤外線吸収層 29 隠蔽層 30 赤外線反射層 31 磁気層 32 粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−200760(JP,A) 特開 平7−309090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/00 - 15/10 B41M 5/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ75μm〜250μmのプラスチッ
    クフィルムからなる支持体の一方の面側に可逆性感熱記
    録層が設けられ、かつ前記可逆性感熱記録層の一部領域
    に可逆性記録表示部が形成され、前記支持体の他方の裏
    面側に厚さ1μm以上の凸部を形成する構成の非可視情
    報記録領域が設けられ、前記非可視情報記録領域は、支
    持体を介した前記可逆性記録表示部に対応する領域から
    外れて設けられあるいは前記非可視情報記録領域の
    なくとも一部は、支持体を介した前記可逆性記録表示部
    に対応する裏面の領域に接して設けられたことを特徴と
    する感熱記録カード。
  2. 【請求項2】 前記非可視情報記録領域は、少なくとも
    一部領域が感熱記録カードの中央部に位置して設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の感熱記録カード。
  3. 【請求項3】 前記非可視情報記録領域の支持体と前記
    可視情報記録領域との間に粘着層を有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の感熱記録カード。
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