JP3489160B2 - 自動車のシートベルトアンカ配設構造 - Google Patents

自動車のシートベルトアンカ配設構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のシートベル
トアンカ配設構造、特に、車体ピラーに取り付けられる
シートベルトアンカの配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車が衝突した際の乗員保護手
段の一つとしてシートベルトが一般に広く採用されてい
る。このシートベルトは、周知のように、衝突時に乗員
を着座シートに拘束するもので、着座した乗員の上体を
腰部や肩部あるいはその両方で拘束することにより、車
両衝突時における乗員の身体の前動を規制し、効果的に
乗員を保護することができる。
【0003】しかしながら、上記シートベルトは、確か
に、車両が正面衝突して乗員の身体に前方向への慣性力
が作用する場合には、極めて有効に乗員の上体を拘束し
その保護を図ることができるものの、車両が側方から衝
突荷重を受けた場合には、必ずしも効果的に乗員の上体
を拘束することはできない。また、正面衝突の場合で
も、乗員の上体が、一旦シートベルトによって前動を止
められた後に、例えば横方向に2次的な挙動を行う場合
があり、このような場合にも、乗員の身体を有効に拘束
することは困難である。このような衝突時における乗員
の上体の横方向への挙動に対する一つの対策として、例
えば特開平4−78749号公報では、車体側部に、衝
突時に車室内に向けて展開し得るエアバッグ装置を設け
たものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シート
ベルトには、その途中部が車体に取り付けられたアンカ
(シートベルトアンカ)で支持されるように構成されてい
るものがある。例えば、フロントシートに付設された肩
掛け式のシートベルトの場合を例にとって説明すれば、
上記シートベルトアンカは、通常、シート側方の車体ピ
ラーの比較的上部に取り付けられており、例えばこの車
体ピラーに沿った比較的下部もしくはフロア上に配設さ
れたリトラクタから延びるシートベルトは、車体ピラー
に沿って上方へ立ち上がり、その途中部がシートベルト
アンカに掛け回されて方向を変換された後、シートバッ
クの斜め上方からシート側に延びるようになっている。
上記シートベルトアンカは、一般にアンカボルトを介し
て車体ピラーのインナパネルに取り付けられているが、
このアンカボルト及びシートベルトアンカは、その機能
上、それ自体一定以上の剛性を備える必要がある。特に
アンカボルトは、シートベルトアンカを強固に支持して
衝突時にはベルト荷重を受け止めるものであるので、通
常、鋼製で高い剛性を備えている。
【0005】ところが、上記アンカボルト及びシートベ
ルトアンカは、車体ピラーの比較的上部に取り付けら
れ、しかも、通常、この車体ピラーのインナパネルから
車室側へある程度突出して設けられているので、上述の
ように、車両衝突時に乗員の上体が横方向へ挙動した際
には、乗員の身体、特に頭部がシートベルトアンカの取
付部に衝突することが考えられる。従って、このシート
ベルトアンカの取付部について、乗員頭部衝突時の衝撃
(所謂ヘッドインパクト)をできるだけ低減し、車両衝突
時における乗員の安全性をより高めることが望まれてい
る。
【0006】そこで、この発明は、シートベルトアンカ
及びアンカボルトの車体ピラーに対する取付構造を工夫
することにより、ヘッドインパクトを低減することがで
きる自動車のシートベルトアンカ配設構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、車体ピラーにシートベルトアンカが取り付けら
れ、該シートベルトアンカを上記車体ピラーに対して取
り付けるアンカボルトが車体ピラーのインナパネルから
車室側に所定量突出するようになった自動車のシートベ
ルトアンカ配設構造において、上記車体ピラーのインナ
パネルの車室側を覆うトリム部材の上記アンカボルト近
傍部分が少なくとも該アンカボルトよりも車室側に突出
させられ、このトリム部材の突出部内に緩衝材が配設さ
れているようにしたものである。
【0008】また、本願の第2の発明は、上記第1の発
明において、上記突出部は上記アンカボルトの両側に設
けられていることを特徴としたものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記トリム
部材のアンカボルト近傍部分が少なくとも該アンカボル
トよりも車室側に突出させられ、このトリム部材の突出
部内には緩衝材が配設されているようにしたので、車両
衝突時に乗員の上体が横方向へ挙動し、乗員の身体、特
に頭部がシートベルトアンカの取付部に衝突した場合で
も、乗員頭部は緩衝材が内部に配設された上記突出部に
衝突するだけで、アンカボルトに直接的に衝突すること
がなくなり、乗員頭部に対するヘッドインパクトを大幅
に低減することができ、車両衝突時における乗員の安全
性をより高めることができる。
【0013】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、上記突出部は上記アンカボルトの
両側に設けられているので、乗員の頭部をより確実に上
記突出部で受け止め、頭部がアンカボルトに直接的に衝
突することをより確実に防止することができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る自
動車のフロントシートに付設されたシートベルト装置の
斜視図である。この図に示すように、本実施例に係るシ
ートベルト2は、肩掛け式の所謂3点式シートベルト
で、フロントシート1に着座した乗員(不図示)の肩部か
ら斜め下方に延びるシートベルト2の途中にはタングプ
レート3が取り付けられ、このタングプレート3より上
方のベルト部分が乗員上体の比較的上部(肩部)を拘束す
る肩ベルト部2aとして作用し、タングプレート3より
下方のベルト部分が乗員上体の比較的下部(腰部)を拘束
するためのいわゆる腰ベルト部2bとして作用する。こ
の腰ベルト部2bの端末部はシート1の側方(右側方)も
しくはフロアパネル(不図示)に固定されている。一方、
フロントシート1のシートクッション1aの左側方に
は、使用時に上記タングプレート3と結合されるベルト
バックル4が取り付けられている。
【0018】上記フロントシート1の右側方のやや後側
にはセンタピラー10が位置している。上記シートベル
ト2のリトラクタ5は、このセンタピラー10に沿った
比較的下部もしくはフロア上に配設されており、このリ
トラクタ5から延びるシートベルト2は、センタピラー
10に沿って上方へ立ち上がり、その途中部がシートベ
ルトアンカ6に掛け回されて方向を変換された後、上記
フロントシート1のシートバック1bの斜め後上方から
シート1側に延ばされている。上記シートベルトアンカ
6はセンタピラー10に取り付けられており、衝突時に
おけるベルト荷重に耐え得るように一定以上の剛性を有
している。
【0019】次に、このシートベルトアンカ6の取付部
の構造について説明する。図2に示すように、インナパ
ネル10a(センタピラーインナ)とアウタパネル10b
(センタピラーアウタ)とで閉断面状に形成されたセンタ
ピラー10の車室側には、上下に分割して形成されたピ
ラートリム11,12が配設されている。また、図3か
ら良く分かるように、上記シートベルトアンカ6の外方
には、該アンカ6をセンタピラーインナ10aに取り付
けるための取付部材としてのマウンティングプレート1
3が配置されており、該マウンティングプレート13に
は、その長手方向に延びる一対のレール14が一体に設
けられている。該レール14,14には、該レール14,
14上をスライドするスライダ15が取り付けられてお
り、該スライダ15にシートベルトアンカ6を取り付け
る鋼製のアンカボルト16が一体に設けられている。
尚、具体的には図示しなかったが、上記マウンティング
プレート13は上下の延長されてセンタピラーインナ1
0aへの取付端部が設けられており、マウンティングプ
レート13は、この取付部にて上記センタピラーインナ
10aに締結固定されている。つまり、上記シートベル
トアンカ6は、アンカボルト16,スライダ15及びレ
ール14,14(換言すればマウンティングプレート1
3)を介して、センタピラーインナ10aに取り付けられ
ている。上記アンカボルト16は、シートベルトアンカ
6を強固に支持して衝突時にはベルト荷重を受け止める
ものであり、特に高い剛性を備えている。また、このア
ンカボルト16は、上記マウンティングプレート13よ
りも車室内側に位置しているので、センタピラーインナ
10aからかなり車室側に突出している。
【0020】本実施例では、より好ましくは、上記シー
トベルトアンカ6の上下位置が、フロントシート1に着
座した乗員の体格等に応じて調整できるようにアジャス
ト機構が設けられている。すなわち、シートベルトアン
カ6は、その本体および該本体を支持してアンカボルト
16に固定される支持板6aに対して上下動可能な押し
ボタン式のボタン部6bを備えており、該ボタン部6b
は、具体的には図示しなかったが、例えばカム機構を介
して、上記各レール14に形成された溝部14aと係合
し得るロックレバー17と連繋している。上記スライダ
15は、上記ボタン部6bが押し操作されていない通常
時は、ロックレバー17がレール14,14と係合関係
を維持しているのでその位置に固定されているが、図3
において白抜き矢印で示されるように、ボタン部6bを
押し操作することによってロックレバー17が外側に駆
動され、該ロックレバー17と各レール14の溝部14
aとの係合が解除される。そして、スライダ15をレー
ル14,14に沿って上下にスライドさせてシートベル
トアンカ6の上下位置を調整し、所望の調整位置で上記
ボタン部6bを離して押し操作を止めることにより、再
びロックレバー17が各レール14の溝部14aと係合
してスライダ15が当該位置で固定されるようになって
いる。尚、上記アジャスト機構は、従来から良く知られ
ているものと同じものであるので、これ以上の詳細な説
明および図示は省略する。
【0021】ところで、本実施例では、車両が側方から
衝突荷重を受けた場合や、正面衝突の場合でも乗員の上
体が一旦シートベルト2によって前動を止められた後に
2次的な挙動を行った場合など、車両衝突時に乗員の上
体が横方向へ挙動した際に、乗員の身体、特に頭部がシ
ートベルトアンカ6の取付部に衝突したときに受ける所
謂ヘッドインパクトをできるだけ低減するために、ピラ
ートリムアッパ11に乗員頭部を受け止める突出部が設
けられている。すなわち、上記ピラートリムアッパ11
には、車室外方にへこまされて上下方向に延びる凹状の
溝部11aが形成され、アンカボルト16及びシートベ
ルトアンカ6はこの溝部11a内に位置している。換言
すれば、ピラートリムアッパ11のアンカボルト16及
びシートベルトアンカ6の両側部分が、上記溝部11a
に対して相対的に車室側に突出する突出部11bを形成
している。このピラートリムアッパ11の突出部11b,
11bは、少なくともアンカボルト16よりも、より好
ましくは、シートベルトアンカ6よりも車室側に突出す
るように、上記溝部11aからの突出高さが設定されて
いる。そして、図4に示すように、上記突出部11b,1
1bの内部には、例えばウレタンパッドでなる緩衝材1
9が詰め込まれている。
【0022】従って、車両衝突時に乗員の上体が横方向
へ挙動し、乗員の身体、特に頭部Hがシートベルトアン
カの取付部に衝突した場合でも、乗員頭部Hは緩衝材1
9が内部に配設された上記ピラートリムアッパ11の突
出部11b,11bに衝突するだけで、シートベルトアン
カ6及び剛性が特に高いアンカボルト16に直接的に衝
突することはない。すなわち、乗員頭部Hに対するヘッ
ドインパクトを大幅に低減することができ、車両衝突時
における乗員の安全性をより高めることができるのであ
る。また、上記突出部11b,11bはシートベルトアン
カ6及びアンカボルト16の両側に設けられているの
で、乗員の頭部Hを確実に受け止めて頭部Hがシートベ
ルトアンカ6及びアンカボルト16に直接に衝突するこ
とをより確実に防止することができる。
【0023】 上記実施例は、乗員頭部Hがシートベル
トアンカ6及びアンカボルト16に直接に衝突すること
を防止するようにしたものであったが、この代わりに、
直接的な衝突があった場合でもその衝撃荷重が吸収され
るようにしても良い。以下、この発明の実施例の参考例
について説明する。尚、以下の説明において、上記実施
例における場合と同じものには同一の符号を付し、それ
以上の説明は省略する。図5は本参考例に係るシートベ
ルトアンカ6の配設構造を示す斜視図であるが、この図
に示すように、シートベルトアンカ6をセンタピラーイ
ンナ20a(図6参照)に取り付けるためのマウンティン
グプレート23には、上下に延長された取付端部23a,
23bが形成されており、マウンティングプレート23
は、この取付端部23a,23bにて上記センタピラーイ
ンナ20aに締結固定されるようになっている。
【0024】 本参考例では、上記センタピラーインナ
20aは、マウンティングプレート23の本体部分23c
に対応する部分を切り欠いて、該本体部分23cをセン
タピラー20のインナパネル20aとアウタパネル20b
とで形成された閉断面空間20c内に収納し得るように
なっており、マウンティングプレート23の上下の取付
端部23a,23bもそれぞれ上記閉断面空間20c内に位
置している。また、本参考例では、上記マウンティング
プレート23は、その上下の取付端部23a,23bにお
いて、車室内側から外側に向かう側方荷重作用時にセン
タピラー20の閉断面空間内で外側に向かって変形する
連結手段で連結されており、従って、アンカボルト16
及びシートベルトアンカ6は、車室内側から外側に向か
う側方荷重の作用に対してセンタピラー20の閉断面空
間20c側へ移動できるようになっている。
【0025】以下、上記マウンティングプレート23の
センタピラーインナ20aに対する取付構造を、上側の
取付端部23aを例にとって説明する。図6に示すよう
に、センタピラーインナ20aの上記取付端部23aを固
定する部分には、比較的厚肉の鋼板で形成された固定板
24が、その裏面側(つまりセンタピラーインナ20aの
閉断面空間20c側)に接合されており、該固定板24の
外側に比較的薄肉の鋼板で形成された取付ブラケット2
5が配置されている。上記固定板24はその外縁部に外
方へ向かって突出する支持部24aを備える一方、上記
取付ブラケット25はつば部25bを有する凹状に形成
されており、このつば部25bの外周近傍が上記支持部
24aに接合・支持されている。
【0026】そして、マウンティングプレート23の取
付端部23aは、上記取付ブラケット25の中央凹部2
5aの内側に取り付けられている。また、この中央凹部
25aの外側には、比較的厚肉の鋼板によって形成され
た補強板26が配置されており、内側から順に、マウン
ティングプレート23の取付端部23a,取付ブラケット
25の中央凹部25aおよび補強板26を並べた状態
で、取付ボルト27及びナット28によりこれら三者を
互いに締結固定するようになっている。尚、マウンティ
ングプレート23の下側の取付端部23bについても、
上記上側の取付端部23aの場合と同様の構造でセンタ
ピラーインナ20aに取り付けられている。
【0027】以上の構成において、車両衝突時に乗員の
上体が横方向へ挙動し、乗員の身体、特に頭部Hがシー
トベルトアンカ6に衝突した場合には、このシートベル
トアンカ6及びその取付部に車室内側から外側に向かう
側方荷重が作用し、この側方荷重はマウンティングプレ
ート23の上下の取付端部23a,23bに伝達される。
この取付端部23a,23bは上側を例にとって説明すれ
ば、上述のように、比較的薄肉の鋼板で形成された取付
ブラケット25の中央凹部25aに取り付けられ、該取
付ブラケット25は、その外周近傍が固定板24の支持
部24aに接合・支持されているだけであるので、取付
端部23aを介して車室内側から外側に向かう側方荷重
が入力されると、その入力荷重に応じて比較的容易に閉
断面空間20c内で外側に向かって変形する。つまり、
取付端部23aは、上記側方荷重の入力に伴って閉断面
空間20c内で外側に移動することになる。これによ
り、マウンティングプレート23は、その上下の取付端
部23a,23bが外側に向かって移動することとなるの
で、全体として外側に移動する。従って、上記マウンテ
ィングプレート23に取り付けられたアンカボルト16
及びシートベルトアンカ6は、上記側方荷重の作用に対
してセンタピラー20の閉断面空間20c側へ移動でき
るようになっている。
【0028】一方、車両衝突時、上記シートベルトアン
カ6及びアンカボルト16にベルト荷重(引張荷重)が作
用した際には、マウンティングプレート23が車室側に
引っ張られ、これに伴って、上下の取付端部23a,23
bにも車室側への引張荷重が作用するが、この場合に
は、比較的厚肉の補強板26が同じく比較的厚肉の固定
板24に対して当接して押し付けられることなるので、
容易に変形が生じることはなく、ベルト荷重はこの上下
の取付端部23a,23bにて十分に受け止められるよう
になっている。
【0029】 以上、説明したように、本参考例によれ
ば、上記マウンティングプレート23がセンタピラー2
0の閉断面空間20c内に配設され、マウンティングプ
レート23とセンタピラーインナ20aとが上記取付ブ
ラケット25を介して連結されているようにしたので、
車室内側から外側に向かう側方荷重が作用した際には、
取付ブラケット25が外側に向かって変形することによ
り、マウンティングプレート23に取り付けられたアン
カボルト16及びシートベルトアンカ6を車室内側から
外側へ向かって移動させることができる。従って、車両
衝突時に乗員の上体が横方向へ挙動し、乗員の身体、特
に頭部Hが上記シートベルトアンカ6に衝突した際に
は、乗員の頭部Hが受ける衝撃を吸収することができ
る。つまり、乗員頭部Hに対するヘッドインパクトを大
幅に低減することができ、車両衝突時における乗員の安
全性をより高めることができるのである。
【0030】しかも、上記取付ブラケット25には補強
板26を付設したので、車両衝突時にアンカボルト16
及びシートベルトアンカ6に対してベルト荷重(引張荷
重)が作用した際には、上記補強板26によってこれを
受け止めることができる。すなわち、必要なベルト荷重
負荷能力を確保した上で、乗員頭部Hに対するヘッドイ
ンパクトを低減することができる。
【0031】 尚、上記実施例および参考例はいずれも
アジャスト機構を備えたシートベルトアンカ6について
のものであったが、本発明は、かかる機構を有していな
い固定式のシートベルトアンカの場合についても勿論適
用することができ、この固定式の場合には、そのシート
ベルト引き出し部分を除いて、シートベルトアンカ全体
をピラートリムで覆うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動車のフロントシー
トに付設されたシートベルトの斜視図である。
【図2】 上記実施例に係るシートベルトアンカ取付部
の斜視図である。
【図3】 図2のA−A線に沿った縦断面説明図であ
る。
【図4】 図2のB−B線に沿った横断面説明図であ
る。
【図5】 本発明の実施例の参考例に係るシートベルト
アンカ及びマウンティングプレートの斜視図である。
【図6】 上記マウンティングプレートの上側取付端部
における取付構造を示す横断面説明図である。
【符号の説明】
2…シートベルト 6…シートベルトアンカ 10,20…センタピラー 10a,20a…センタピラーインナ 11…ピラートリムアッパ 11b…突出部 16…アンカボルト 19…緩衝材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体ピラーにシートベルトアンカが取り
    付けられ、該シートベルトアンカを上記車体ピラーに対
    して取り付けるアンカボルトが車体ピラーのインナパネ
    ルから車室側に所定量突出するようになった自動車のシ
    ートベルトアンカ配設構造において、 上記車体ピラーのインナパネルの車室側を覆うトリム部
    材の上記アンカボルト近傍部分が少なくとも該アンカボ
    ルトよりも車室側に突出させられ、このトリム部材の突
    出部内に緩衝材が配設されていることを特徴とする自動
    車のシートベルトアンカ配設構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された自動車のシートベ
    ルトアンカ配設構造において、 上記突出部は上記アンカボルトの両側に設けられている
    ことを特徴とする自動車のシートベルトアンカ配設構
    造。
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